JP3164932U - 米穀の充填及び詰め足し用容器及びその計量容器兼漏斗 - Google Patents

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Abstract

【課題】米穀の充填及び詰め足し用容器に関し、例えば、あらかじめ精米や無洗米若しくは玄米を充填して店頭販売や通信販売に供し、又は米穀を使い切った空のペットボトルに詰め込んで冷蔵庫に収納保冷して長期保存する場合に簡単に詰め足せるようにした容器を提供する。【解決手段】キャップ2付きペットボトル1と、そのペットボトルの注ぎ口部1′から肩部1"に沿って無底の計量容器4兼漏斗体3と、漏斗体3の細筒口部5′をペットボトルの蓋外径に被冠する嵌合部5とし、且つその先に段付き細筒口部51を成形してその外径にペットボトルのキャップ21に螺合する雄ねじ51を設けると共に、細筒口部5′とペットボトルの注ぎ口部1′を接続するねじ付き接続具6からなり、米穀を充填した蓋付きのペットボトル1に当該漏斗体を被せ、その細筒口部5′に接続具6を結合できるようにした。【選択図】図1

Description

本考案は、米穀の充填及び詰め足し用容器及びその容器に用いる計量容器兼漏斗に関するもので、例えば、あらかじめ精米や無洗米又は玄米若しくはその他の穀物(以下、「米穀」という。)を充填して店頭販売や通信販売に供し、又はその米穀を使い切った空のペットボトルに詰め足して冷蔵庫に収納保冷したり、他の保存庫等に保存する場合に適合するようにしたものである。
最近は、米食の減少傾向と小家族化等に伴って、一般家庭において多量の米を米びつ等の保存容器に保管することが少なくなっている。代わりに、品質の保持や防虫のために各家庭に備わっている冷蔵庫に米穀をポリ容器やポリ袋に小分けして詰め込んで保存するようなことが日常化している。
ところで、上記ポリ容器やポリ袋の代わりに市販の大きいサイズ(例えば、2リットル入り)での中身を使いきったペットボトルに詰め込んで保存すると共に、取り出し時に所望の量を計れる計量カップ兼用とした漏斗や、必要量だけを計量して取り出せるようにした器具なども開示されている。
特許第3494364号公報 実用新案登録第3153642号公報
上記の特許文献1の発明は、米などの食品類をペットボトルに詰め込む際にボトル飲み口部のねじ部外側に当該漏斗の狭口部を当接させたうえ、漏斗全体を手で回しながら上記ペットボトルに螺着・固定すると共に、詰め込み終了後は再度漏斗全体を逆回しに回してペットボトルの口部の螺合を解いた後、その狭口部を逆さにして再度漏斗全体を振り回しながらペットボトルの口部にねじ込み、その後、別途用意したキャップ栓を前記狭口部にねじ込んで蓋をするものであるため、漏斗の着脱操作が煩わしいことと、漏斗全体を手で回す際に角形のペットボトルだと漏斗の広口部が前記ペットボトル外周の角部に引っ掛かって回し難いという課題を有している。
特許文献2の発明にあっては、計量用のカップ部材と漏斗と別個に具備し、また、ペットボトル15に漏斗2とカップ部材22とアダプター9を装着した場合は、ペットボトル専用の蓋を使うことができず、ペットボトル15の注入口16は必ず別個に専用のカップ部材22で塞ぐ構成になっている。したがって、部品点数が多くなると共に、既製のペットボトルの蓋を使うことができない。さらに、漏斗2のボス5にはアダプター9が装着されているから、ペットボトルの注入口16にキャップをしたままでは、漏斗2の開口4を被せることができない等の課題を有している。
本考案は上記の従来の発明の課題を解決し、あらかじめ米穀を充填したペットボトルに計量カップ兼漏斗を被せてセット商品として販売し、ペットボトルから外したキャップを漏斗の細筒口部に接続して計量容器として使用し、或いは米穀を使い切ったペットボトルに漏斗体を接続具で接続して米袋から迅速かつ確実に詰め足しすることができるようにし、さらには、計量容器兼漏斗を接続具と共にペットボトルとは別途に販売してペットボトルやこれに類するボトルに使用できるようにしたことを目的とする。
本考案の第1は、米穀の充填及びその詰め足し用容器において、キャップ付きペットボトルと、そのペットボトルの注ぎ口部から肩部に沿って無底の計量カップ兼漏斗体と、漏斗体の細筒口部をペットボトルの蓋外径に被冠する嵌合部とし、且つその先に段付き細筒口部を成形してその外径にペットボトルのキャップに螺合する雄ねじを設けると共に、細筒口部とペットボトルの注ぎ口部を接続するねじ付き接続具とからなり、米穀を充填してある蓋付きのペットボトルに当該漏斗体を被せ、その細筒口部に接続具を結合できるようにしたものである。
本考案の第2は、米穀の充填及びその詰め足し用容器において、キャップ付きペットボトルと、そのペットボトルの注ぎ口部から肩部に沿って無底の計量容器兼漏斗体と、漏斗体の細筒口とペットボトルの注ぎ口部を接続するねじ付き接続具とからなり、漏斗体の細筒口に一端部を結合した接続具の他端部を中身が空か少ないペットボトルの注ぎ口に結合するようにしたものである。
本考案の第3は、米穀の充填及びその詰め足し用容器において、キャップ付きペットボトルと、そのペットボトルの注ぎ口部から肩部に沿って無底の計量容器体兼漏斗体と、漏斗体の細筒口部とペットボトルの注ぎ口部を接続するねじ付き接続具とからなり、当該接続具を外して漏斗体の細筒口部にペットボトルのキャップを結合して有底の計量容器にするようにしたものである。
本考案の第4は、米穀の充填及びその詰め足し用容器の計量容器兼漏斗において、ねじキャップ付きペットボトルの注ぎ口部に嵌合する嵌合部と、当該注ぎ口部から肩部にかけて被さる漏斗体と、上記嵌合部の先端に段付き細筒口部を設けると共に、その細筒口部に注ぎ口部の雄ねじと同径の雄ねじを設け、その注ぎ口部に一端を接続する雌ねじ付き接続具を備え、その接続具の他端を注ぎ口部に接続できるようにし、且つペットボトルの注ぎ口部から外したねじキャップを漏斗体の細筒口部に螺合することによって計量容器体とするようにしたものである。
本考案は上記の構成であるから次の効果がある。すなわち、あらかじめペットボトルに精米又は無洗米を充填して閉蓋し、これに接続具付き計量容器兼漏斗をセットにして販売し、又は接続具付き計量容器兼漏斗を単独で販売することにより、購入者は、計量容器兼漏斗体を接続具と共に適宜に外した米穀入りペットボトルを中身を使い切るまでは、冷蔵庫に他の飲料容器と同じ要領で収納保存しておくことができる。
そして、本考案の使用にあたっては、ペットボトルを開蓋し、そのペットボトルのキャップを漏斗の細筒口部に接続し、有底の容器にしてペットボトルからの精米又は無洗米若しくは玄米を量る計量容器として使用することができる。
次に、精米や無洗米若しくは玄米等の中身を使い切ったり、少ない量になって詰め足したりする場合は、空のペットボトルの注ぎ口部と漏斗体の細筒口部とに接続具を介して接続するだけの操作で多量詰めの米袋から漏斗を使って精米又は無洗米を簡単容易にペットボトルに詰め足すことができる。
また、本考案において、ペットボトルに玄米を充填した商品である場合は、多量の袋詰めしてある玄米に比べて購入者がその販売店に設置してある精米機で玄米を適量だけ簡単迅速に精米して持ち帰ることができる。
さらに、用済み後はペットボトルのキャップを閉蓋したままでも漏斗体の嵌合部を介して当該キャップの外径に適度の間隙でがたつくこと無いように被せることができる。また、当該嵌合部と細筒口部との段付き部で漏斗の被せる深さの位置決めができる。
は本考案に係る米穀の充填及び詰め足し用容器の一部縦断正面図である。 は図1の平面図である。 は計量容器兼漏斗を漏斗として使用する縦断正面図である。 はペットボトルに漏斗を接続するための接続具の斜視図図である。 は計量容器兼漏斗を計量容器として使用する縦断面図である。 は計量容器兼漏斗を接続具でペットボトルの注ぎ口部に接続して漏斗として使用する一部縦断正面図である。
本考案の実施例を図面に即して説明する。1はペットボトルであり、合成樹脂の一種であるポリエチレンテレフタレート(PET)を材料とする市販の容器を用いるものとし、その大きさは190ml〜2L(=リットル)までの間に各種内容量があり、その中には、2.7〜4L等もあるが、通常は、500ml、1L、2L等が普及している。図示例は2L入りのペットボトルである。当該ペットボトルの形状は図示例の横断面略長方形のほか、略正四角形、その他の多角形又は円形等にも適用できる。その場合は、計量カップ兼漏斗の断面形状もペットボトルの断面に適合する形状に加工するものとする。
2はペットボトルの開閉蓋となるキャップであり、開蓋後は、このキャップを後述の漏斗体の細筒口部に螺合して底蓋にすると、計量容器として使用できる。3は漏斗体であり(図3)、その抽出側の途中をペットボトルのキャップ外径に被冠する嵌合部5とし、且つその先に段付き細筒口部5′を成形してその外径にペットボトル1のキャップの雌ねじ2に螺合する雄ねじ5を設けてある。
そして、漏斗体3の広口部5″を下向きにして当該嵌合部5をペットボトル1のキャップ2に被冠すると共に肩部1″に沿って被せるようになっている。上記の細筒口部5′の外径にキャップ2の雌ねじ2に螺合する雄ねじ5が形成されている。また、漏斗体3としては、細筒口部5′が無底の状態であるから、これにペットボトル1のキャップ2を注ぎ口部1′の雄ねじ部1にねじ締めして結合することによって必要に応じて計量メモリを表示(図示省略)した有底の計量容器4が形成される(図5)。
6はペットボトル1の注ぎ口部1′の雄ねじ部1に計量容器4兼漏斗体3の細筒口部5′を結合するための筒形の接続具であり、その接続具の内径にキャップ2の雌ねじ2と同径の雌ねじ6が成形され、ペットボトル1の注ぎ口部1′と計量容器4兼漏斗体3の細筒口部5′の雄ねじ部5に螺合できるようになっている。図中s′はペットボトル1の上半部に捲着した銘柄・販売者・成分等の表示を印刷したシュリンクを示す。
「具体的な使用例」
「使用例1」 あらかじめペットボトル1に精米又は無洗米若しくは玄米などの米穀を充填する場合
(1)米穀の加工工場で、新規で空のペットボトル1に米穀を充填した後、キャップ2で閉蓋する。この工程は、一般のペットボトルに各種の内容物を充填及び閉蓋する自動充填工程と同様に行われる。
(2)次に、米穀を充填し、閉蓋したペットボトル1のキャップ2の上方からに計量容器4兼漏斗体3の広口部5″を下向きにして当該嵌合部5をペットボトル1のキャップ部位に被冠すると共に肩部1″に沿って被せて計量容器4兼漏斗体3を広口部5″をペットボトルの胴部の上部にかけて被着状態になる。
(3)ねじ筒形の接続具6を、その一端を計量容器4兼漏斗体3の細筒口部5′の雄ねじ5に螺合しておく。
(4)必要に応じて、ペットボトル1に計量容器4兼漏斗体3の細筒口部5′及び接続具6をセットした状態でペットボトル全体又はその一部、例えば計量容器4兼漏斗体3の部位を被せるようにシュリンクSの包装をして製品として出荷する。
(5)米穀の充填及び詰め足し用容器の購入者は、シュリンクSの包装を解き、計量容器4兼漏斗体3をペットボトル1から取り外す。
(6)ペットボトル1のキャップ2を外し、且つ計量容器4兼漏斗体3の細筒口部5′から接続具6を外す。
(7)ペットボトル1のキャップ2を漏斗体3の細筒口部5′に螺合して有底の計量容器4ができ上がる。
(8)この計量容器4にペットボトル1内の米穀を投入して適宜に計量する。
(9)用済み後は上記使用例1の(2)から(7)の手順と逆の手順で行い、キャップ2で閉蓋したペットボトル1を冷蔵庫等の保存庫に収納する。
「使用例2」中身が空のペットボトルに米穀を充填する場合
(1)上記「使用例1」の米穀の充填及び詰め足し用容器の購入者が中身を使い切った場合又は中身が少なくなって詰め足すために追加の精米又は無洗米若しくは玄米を詰める際は、キャップ2を開蓋したペットボトル1の注ぎ口部1′に接続具6の一端を螺合する。
(2)次に、接続具6の他端に計量容器4兼漏斗体3の細筒口部5′を螺合する。
(3)この状態で、3kgや5kgなどの多量詰めの米袋からペットボトル1の容量に見合った量の米穀を投入する。
(4)投入終了後は、接続具6をペットボトル1の注ぎ口部1′から外した後、ペットボトルの注ぎ口1′をキャップ2で閉蓋した後、冷蔵庫に収納保冷する。
本考案は、米穀のうち、特に精米又は無洗米若しくは玄米等の食の促進をするために提供するものであるが、他の穀物である麦、豆類、粉粒状の食物の充填にも使用することができる。また、本考案に係る計量容器兼漏斗は、飲料用として、例えば、4L入りの焼酎ボトルから飲み易い500mlや1L入り又は2L入りのペットボトルに詰め変える場合等にも好適である。なお、上記の計量容器を即席のコップとして使うことも可能である。
1……ペットボトル
2……キャップ
3……漏斗体
4……計量容器
5……嵌合部
6……接続具

Claims (4)

  1. キャップ(2)付きペットボトル(1)と、そのペットボトルの注ぎ口部(1′)から肩部(1″)に沿って無底の計量容器(4)兼漏斗体(3)と、漏斗体(3)の嵌合部(5)をペットボトルのキャップ外径に被冠する内径とし、且つその先に段付き細筒口部(5′)を成形し、且つペットボトルのキャップねじ(21)に螺合する雄ねじ(51)を細筒口部(5′)の外径に設けると共に、細筒口部(5′)とペットボトルの注ぎ口部(1′)を接続する雌ねじ付き接続具(6)からなり、米穀を充填した蓋付きのペットボトル(1)に当該漏斗体を被せ、その細筒口部(5′)に接続具(6)を結合できるようにしたことを特徴とする米穀の充填及びその詰め足し用容器。
  2. キャップ(2)付きペットボトル(1)と、そのペットボトル(1)の注ぎ口部(1′)から肩部(1″)に沿って無底の計量容器(4)兼漏斗体(3)と、漏斗体(3)の細筒口部(5′)とペットボトルの注ぎ口部(1′)を接続するねじ付き接続具(6)からなり、漏斗体(3)の細筒口部(5′)に一端部を結合した接続具(6)の他端部をペットボトルの注ぎ口部(1′)に結合するようにしたことを特徴とする米穀の充填及びその詰め足し用容器。
  3. キャップ(2)付きペットボトル(1)と、そのペットボトルの注ぎ口部(1′)から肩部(1″)に沿って漏斗体(3)と、漏斗体(3)の細筒口部(5′)とペットボトルの注ぎ口部(1′)を接続するねじ付き接続具(6)からなり、ペットボトル(1)から取り外した漏斗体(3)の細筒口部(5′)にペットボトル(1)のキャップ(2)を螺合して有底の計量容器(4)にすることを特徴とする米穀の充填及びその詰め足し用容器。
  4. キャップ付きペットボトル(1)の注ぎ口部(1′)に嵌合する嵌合部(5)と、当該注ぎ口部から肩部(1″)にかけて被さる漏斗体(3)と、上記嵌合部の先端に段付き細筒口部(5′)を設けると共に、その細筒口部に注ぎ口部の雄ねじ(11)と同径の雄ねじ(51)を設け、その注ぎ口部(1′)に一端を接続する雌ねじ(61)付き接続具(6)を備え、
    その接続具の他端を注ぎ口部(1′)に接続できるようにし、且つペットボトルの注ぎ口部(1′)から外したねじキャップ(2)を漏斗体(3)の細筒口部(5′)に螺合して計量容器(4)とするようにしたことを特徴とする米穀の充填及びその詰め足し容器用の計量容器兼漏斗。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020045149A (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 株式会社Asakura 漏斗及びその使用法
JP2020175952A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 青島龍凹医療器械有限公司 小分けボトル注入装置

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