JP3163869U - 拡声装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低周波の音声効果を向上できる拡声装置を提供する。【解決手段】拡声装置2は、管体20と、スピーカ21と、共振部22とを有し、スピーカ21のブラケット部210を第1隔膜211の周縁部に設け、第1穴200に固定し、共振部22は第2隔膜220と釣り合い重り221とを組み合わせてなる。第2隔膜220の周縁部を第2穴201に固定し、スピーカ21と共振部22との間に位置する収容空間204を密閉状の共振空洞部202とする。第1隔膜の振動により、共振空洞部202の内部空気に圧迫及び真空効果を形成し、第2隔膜220を駆動させ、同期振動に近い効果を発生し、同じ方向に拡声装置2後方周りの空気を振動させ、拡声装置2の前後部周りの空気を同期に近いかつ同じ方向の振動を発生し、従来の共振部を設けない拡声装置に比べ、倍近くの低周波音声が出力でき、低周波の音声効果を向上できる。【選択図】図2

Description

本考案は拡声装置に関する。
ここ数年は科学技術のすばやい進歩につれて、各種電子製品(たとえば、ポータブルオディオ装置、携帯電話、携帯式テレビ、音声による衛星航法装置など)の機能はますます豊富になる一方、製品の軽薄短小化が進み、使用者は各種電子製品を便利に携帯できるほか、いつでもその電子製品の多元化機能を楽しむことができるようになってきている。
一般に、前述各種の電子製品は、音楽または音声などを視聴するための少なくとも一つのスピーカが設けられている。さらに、スピーカの大小が音量に影響する主な要因である。しかし、前述どおり、現在各種の電子製品のほとんどは軽薄短小デザインが主流となっている。よって、各種の電子製品に使用されているスピーカのサイズも軒並み小さいため、特に低周波音声の再生音量が明らかに低い。このように、使用者は電子製品から音声を再生するとき、澄んできれいな音声を聞くことができないばかりでなく、スピーカの低周波音声効果を充分に楽しめないことが現状であった。前述どおり、スピーカのサイズと再生音声の質量を合わせて備えて、現代の電子製品の設計トレンドに合致し、消費者に最適な拡声効果を提供することはスピーカ業者が解決を求める一課題である。
上記課題を解決するため、従来、図1に示す拡声装置1は、ケーシング10と、第1スピーカ11と第2スピーカ12とを備え、前記問題の解決を図る。この装置1は、ケーシング10の一端に開口部を設け、ケーシング10に収容空間を内設し、第1スピーカ11の第1ブラケット部110一端の周縁部をケーシング10の開口部内縁の位置に対応させることによって、第1ブラケット部110と内設された第1隔膜と、コイルと、磁気素子とを収容空間に収納させる。第2スピーカ12の第2ブラケット部120一端の周縁部は、ケーシング10の内縁に固定され、第1スピーカ11とケーシング10の他端の間に位置する。第1スピーカ11と第2スピーカ12によって、ケーシング10内部の第1スピーカ11と第2スピーカ12との間に位置する収容空間を密閉の共振空洞部13に仕切り、ケーシング10内部の第2スピーカ12とケーシング10の他端の間に位置する収容空間を密閉の反射空洞部14に仕切る。
コイルは第1隔膜の内縁の中央場所に取り付けられているため、電流をスピーカ11、12に内設されたコイルに流すと、コイルは励磁され磁力線を発生し、各コイルはスピーカ11、12内部の磁気素子によって発生された磁力線と吸着又は反発効果を発生し、スピーカ11、12の第1隔膜を駆動させ同期振動を発生し、共振空洞部13の内部および拡声装置1前方周りの空気を振動させ、音声を出力する。このとき、第1スピーカ11と第2スピーカ12との間は密閉の共振空洞部13が形成されているため、第1隔膜の振動により、共振空洞部13内部の空気に圧迫と真空効果が形成され、共振空洞部13内部の空気がスピーカ11、12の第1隔膜を駆動し、より大きい振動効果をもたらせ、再生の音量が高められ、かつ同じ方向より反射空洞部14内部の空気を振動させる。反射空洞部14内部の空気は、ケーシング10他端の反射働きにより二次共振を引き起す。拡声装置1の前後部は同期振動と二次共振することによって、従来のスピーカに比べ、より顕著な低周波音声効果が出る。
しかし、拡声装置1の使用は、以下の欠点が残る。
イ、 拡声装置1による音声再生のとき、スピーカ11、12を同時に駆動する必要がある。よって、拡声装置1は、従来のスピーカより大きい音量、より顕著な低周波音声効果を出す代わりに、2倍の電気消費を要する。このようなことから、拡声装置1は、現代の大方が求める省エネの環境保護の訴えにそぐわない。
ロ、 拡声装置1による音声再生のとき、スピーカ11、12より同期の音声を出力しなければ、拡声装置1は精確に音声を出力することができず、ノイズの発生、または音声信号が干渉される問題が残る。よって、業者はスピーカ11、12の規格、回路並び取付け位置等について、厳密に計画および設計しておかないと、設計、製造された拡声装置1のスピーカ11、12の出力が同期を取れない。よって、拡声装置1の設計と品質管理には、より高いコストを要するため、拡声装置1の価格を有効に引き下げることができず、拡声装置1の市場競争力に大きく影響している。
ハ、 このほか、拡声装置1に2つのスピーカ11、12が必要のため、拡声装置1を製造するときの部材とコストが大幅に上昇した結果、前述拡声装置1の価格を有効に引き下げることができず、拡声装置1の市場競争力に大きい影響を与えている。
上記問題を解決するため、本考案者は、当分野における長年の実務経験と研究実験に基づいて、本考案による低周波音声効果を向上できる拡声装置を考案した。
本考案の目的は、低周波音声効果を向上できる拡声装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本考案による拡声装置は、管体と、スピーカと、共振部とを有する。管体の一端に第1穴が開けられ、他端に第2穴が開けられ、管体に収容空間が内設される。スピーカのブラケット部は、第1隔膜の周縁部に設けられ、第1穴に固定される。ブラケット部と、内設されたコイルと、磁気素子とは、収容空間に収容される。共振部は、第2隔膜と釣り合い重りとを組み合わせてなる。第2隔膜の周縁部を管体の他端の第2穴に固定させる。第1隔膜及び第2隔膜によって管体の両端部に備える第1穴と第2穴をそれぞれ密閉させ、管体内部のスピーカと共振部との間に位置する収容空間を密閉状の共振空洞部とする。釣り合い重りを第2隔膜の中央場所に取り付ける。
これにより、スピーカを駆動されると、第1隔膜が振動を発生し、拡声装置前方周りの空気を振動させ、音声が出力される。このとき、第1隔膜の振動により共振空洞部の内部の空気に圧迫と真空効果を形成し、共振部の第2隔膜を協働させ、同期振動に近い効果を発生し、かつ同じ方向により拡声装置の後方周りの空気を振動させることができるため、拡声装置の前後部周りの空気を同期に近い、かつ同じ方向に振動を発生される。従来の共振部を設けない拡声装置に比べ、倍近くの低周波音声が発生できる。使用者は、本考案の拡声装置を使用し、再生音声を視聴するとき、澄んできれいな音声のほか、低周波音声効果を充分に楽しめることができる。
このほか、本考案による拡声装置は一つのみのスピーカを使用するため、電気エネルギーの消費を有効に軽減できる。これにより、省エネの環境保護効果を達成し、本考案による拡声装置の設計、及び製造コストを大幅に軽減できる。
従来の拡声装置の断面図である。 本考案の第1実施形態による拡声装置の断面図である。 本考案の第2実施形態による拡声装置の断面図である。 本考案の第3実施形態による拡声装置の断面図である。 本考案の第4実施形態による拡声装置の断面図である。 本考案の第5実施形態による拡声装置の断面図である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図2に本考案の第1実施形態による拡声装置を示す。
図2に示すように、拡声装置2は、管体20と、スピーカ21と、共振部22とを備える。管体20の一端に第1穴200を開け、他端に第2穴201を開け、管体20に収容空間204を内設する。
スピーカ21は、ブラケット部210と、第1隔膜211と、コイル212と、磁気素子213とを含む。第1隔膜211をブラケット部210一辺の内側に貼り付けて設け、コイル212を第1隔膜211の内側の中央場所に設ける。磁気素子213をブラケット部210もう一辺の内縁部に設け、コイル212の周縁部に周設させる。スピーカ21のブラケット部210を第1隔膜211の周縁部に設け、第1穴200に固定することによって、ブラケット部210とその内部に備えるコイル212と磁気素子213とを収容空間204に収容させる。
共振部22は、第2隔膜220と釣り合い重り221とを組み合わせてなる。第2隔膜220の周縁部を第2穴201に固設することにより、第1隔膜211、第2隔膜220によって第1穴200と第2穴201をそれぞれ密閉させ、管体20の内部のスピーカ21と共振部22との間に位置する収容空間204を密閉状の共振空洞部202とする。釣り合い重り221を第2隔膜220の内側の中央場所に固定させ、収容空間204に設ける。
このように、コイル212は、励磁により磁力線を発生し、磁気素子213より発生される磁力線と、吸着及び反発効果を形成し、第1隔膜211を駆動して第1隔膜211を振動させ、拡声装置2前方周りの空気を振動させ、音声を出力させる。このとき、スピーカ21と共振部22との間は、密閉状の共振空洞部202が形成されているため、第1隔膜211の振動によって、共振空洞部202内部の空気に圧迫及び真空効果を形成し、共振部22の第2隔膜220に同期振動に近い効果(同期振動効果の程度は管体20の長さと、第2隔膜220の部材と釣り合い重り221との重さによる)を発生し、かつ同じ方向に拡声装置2後方周りの空気を振動させ、拡声装置2前後部周りの空気を同期に近い、かつ同じ方向の振動を発生する。従来の共振部を設けない拡声装置に比べ、倍近くの低周波音声が発生できる。
さらに、第2隔膜220に釣り合い重り221を設けているため、第2隔膜220が振動を発生したときに、第2隔膜220の振動幅を抑制できる。このように、第2隔膜220が過大な振動幅により破損するおそれを防止できるほか、第2隔膜220に第1隔膜211と同期振動に近い効果を発生させ、2倍の低周波音声効果を発生させる。このほか、拡声装置2は、一つのスピーカ21のみでより高い音量、かつ顕著な低周波音声を発生できるため、拡声装置2の電気エネルギー消費を有効に軽減し、省エネの環境保護効果を達成できるほか、設計と製造コストを大幅に低減でき、業者の市場競争力を向上できる。
(第2実施形態)
図3に本考案の第2実施形態による拡声装置を示す。
図3のように、釣り合い重り221を収容空間204の外部に設ける。
(第3実施形態)
図4に本考案の第3実施形態による拡声装置を示す。拡声装置2は、管体20と、スピーカ21と、共振部22と、板部材23とを備える。管体20の両端部に第1穴200と第2穴201とを開け、管体20に収容空間204を内設する。
スピーカ21はブラケット部210と、第1隔膜211と、コイル212と、磁気素子213とを含む。ブラケット部210は、第1隔膜211の周縁部に設けられ、第1穴200に固定される。ブラケット部210と、内設されたコイル212と、磁気素子213とは、収容空間に収容される。第1隔膜211をブラケット部210一辺の内側に貼り付けて設け、コイル212を第1隔膜211の内側の中央場所に設ける。磁気素子213をブラケット部210もう一辺の内縁部に設け、コイル212の周縁部に周設させる。スピーカ21のブラケット部210を第1隔膜211の周縁部に設け、第1穴200に固定することによって、ブラケット部210とその内部に備えるコイル212と磁気素子212を収容空間204に収容させる。
共振部22は、第2隔膜220と釣り合い重り221とを組み合わせてなる。第2隔膜220の周縁部を管体20の内側に固定させる。第1隔膜211及び第2隔膜220によって、管体20の内部のスピーカ21と共振部22との間に位置する収容空間204を密閉状の共振空洞部202とする。釣り合い重り221を第2隔膜220の中央場所に固定させる。釣り合い重り221は共振空洞部202に設けられ、板部材23の周縁部は第2穴201に固定され、第2隔膜220と板部材23とによって、管体20の内部の共振部22と板部材23との間に位置する収容空間204を密閉状の反射空洞部203とする。
これにより、コイル212は、励磁により磁力線を発生し、磁気素子213より発生する磁力線と吸着及び反発効果を形成し、第1隔膜211を駆動して第1隔膜211を振動させ、拡声装置2前方周りの空気を振動させて音声を出力する。このとき、スピーカ21と共振部22との間に密閉状の共振空洞部202が形成されているため、第1隔膜211の振動により、共振空洞部202の内部空気に圧迫及び真空効果を形成し、共振部22の第2隔膜220を同期振動に近い効果(同期振動効果の程度は管体20の長さと、第2隔膜220の部材と釣り合い重り221との重さによる)を形成し、かつ同じ方向に反射空洞部203内部の空気を振動させ、反射空洞部203内部の空気は、板部材23の反射働きにより、二次共振(共振効果の程度は板部材23の部材と、第2隔膜220と板部材23との距離による)を発生することにより、拡声装置2前後部周りは同期振動と二次共振によって、従来の共振部を持たない拡声装置に比べ、倍近くの低周波音声が発生できるため、拡声装置2は一つのスピーカ21のみで、高い音量を再生でき、顕著な低周波音声効果を出力できる。
(第4実施形態)
図5に本考案の第4実施形態による拡声装置を示す。
図5のように、釣り合い重り221を反射空洞部203に設ける。
(第5実施形態)
図6に本考案の第5実施形態による拡声装置を示す。二組の拡声装置2を背中合わせに接続し、拡声装置2それぞれの組合せにより、立体の音声効果を再生し、使用者はより良い音質効果を視聴できる。拡声装置2の隣接位置に板部材23をそれぞれ設けているため、拡声装置2に内設された第1隔膜211、第2隔膜220がそれぞれ振動し、互いに干渉し合って、スピーカ21の再生音声が互いに干渉され、使用者にノイズまたはエコーが視聴されることを有効に避ける。
前述どおり、本考案による拡声装置は主に一つのスピーカと、共振部との組合せにより、音量アップと低周波音声効果の目的を有効に達成し、かつメーカーの製造、品質管理、設計および原料のコストを確実に軽減でき、省エネの環境保護目的を実現できる。
前述各実施形態は本考案の好ましい実施形態であり、本考案の構造並びに特徴は、この限りでない。該当の技術分野において熟練した当業者にとっては、本考案の思想および領域から逸脱しない範囲内で、本考案を多様に修正および変更させることができる。それらもなお、本考案の技術範囲に含まれることを理解する。
第1実施形態では、釣り合い重り221を収容空間204の内部に設けることとしたが、第2実施形態のように、釣り合い重り221を収容空間204の外部に設けてもよい(図3参照)。
第1実施形態では、スピーカ21は良く見かける市販の従来スピーカとしたが、本考案では、これに限らず、スピーカは他種構造のスピーカであっても良い。スピーカのブラケット部は、第1隔膜の周縁部に設けられ、第1穴に固設されることにより、スピーカの第1隔膜と第2穴の周縁部に固定された第2隔膜との間の収容空間を密閉の共振空洞部とすることができれば、上記実施形態に説明した本考案のスピーカ21となる。
第3実施形態では、釣り合い重り221を共振空洞部202に設けることとしたが、第4実施形態のように、釣り合い重り221を反射空洞部203に設けてもよい(図5参照)。
2 ・・・拡声装置
20 ・・・管体
200・・・第1穴
201・・・第2穴
202・・・共振空洞部
203・・・反射空洞部
204・・・収容空間
21 ・・・スピーカ
210・・・ブラケット部
211・・・第1隔膜
212・・・コイル
213・・・磁気素子
22 ・・・共振部
220・・・第2隔膜
221・・・釣り合い重り
23 ・・・板部材

Claims (6)

  1. 管体と、スピーカと、共振部と、を有し、
    前記管体は、一端に第1穴が開けられ、他端に第2穴が開けられ、前記管体に収容空間が内設され、
    前記スピーカは、第1隔膜の周縁部に設けられるブラケット部が前記第1穴に固定され、前記ブラケット部と、内設されたコイルと、磁気素子とは、前記収容空間に収容され、
    前記共振部は、第2隔膜と釣り合い重りとを組み合わせてなり、前記第2隔膜の周縁部を前記第2穴に固定させ、
    前記第1隔膜及び前記第2隔膜によって前記第1穴と前記第2穴を密閉させ、前記管体内部の前記スピーカと、前記共振部との間の前記収容空間を密閉状の共振空洞部とし、
    前記釣り合い重りを前記第2隔膜の中央場所に取り付けることを特徴とする拡声装置。
  2. 前記釣り合い重りを前記収容空間の内部に設けることを特徴とする請求項1記載の拡声装置。
  3. 前記釣り合い重りを前記収容空間の外部に設けることを特徴とする請求項1記載の拡声装置。
  4. 管体と、スピーカと、共振部と、板部材と、を有し、
    前記管体は、一端に第1穴が開けられ、他端に第2穴が開けられ、前記管体に収容空間が内設され、
    前記スピーカは、第1隔膜の周縁部に設けられるブラケット部が前記第1穴に固定され、前記ブラケット部と、内設されたコイルと、磁気素子とは、前記収容空間に収容され、
    前記共振部は、第2隔膜と釣り合い重りとを組み合わせてなり、前記第2隔膜の周縁部を前記管体の内側に固定させ、
    前記第1隔膜及び前記第2隔膜によって、前記管体内部の前記スピーカと、前記共振部との間に位置する前記収容空間を密閉状の共振空洞部とし、
    前記釣り合い重りを前記第2隔膜の中央場所に固定させ、
    前記板部材は、周縁部を前記第2穴に固定させ、前記第2隔膜と前記板部材とにより、前記管体内部の前記共振部と前記板部材との間に位置する前記収容空間を密閉状の反射空洞部とすることを特徴とする拡声装置。
  5. 前記釣り合い重りを前記共振空洞部に設けることを特徴とする請求項4記載の拡声装置。
  6. 前記釣り合い重りを前記反射空洞部に設けることを特徴とする請求項4記載の拡声装置。
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