JP3163857B2 - 石英ガラスの製造方法及びそれにより製造された石英ガラス部材 - Google Patents

石英ガラスの製造方法及びそれにより製造された石英ガラス部材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石英ガラスの製造方法
に関するものであり、特に均質性Δn=1×10-6以下
の高均質性が要求される合成石英ガラス部材を必要とす
る分野、例えば光リソグラフィ−、高精度分光器、レ−
ザ−等の精密光学機器に有用とされる高均質な光学用合
成石英ガラスの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコン等のウエハ上に集積回路
の微細パターンを露光・転写する光リソグラフィ技術
においては、ステッパーと呼ばれる露光装置が用いられ
る。このステッパーの光源は、近年のLSIの高集積化
に伴ってg線(436nm)からi線(365nm)、
さらにはKrF(248nm)やArF(193nm)
エキシマレ−ザ−へと短波長化が進められている。
【0003】一般に、ステッパーの照明系あるいは投影
レンズとして用いられる光学ガラスは、i線よりも短い
波長領域では光透過率が低下するため、従来の光学ガラ
スにかえて合成石英ガラスやCaF 2 (蛍石)等のフッ
化物単結晶を用いることが提案されている。また、より
高精度の光学系が必要とされることから光学ガラスの均
質性(屈折率のばらつき)に対する要求もきびしくな
り、Δn=1×10-6以下の高均質な合成石英ガラスの
需要が大幅に増える可能性が高い。
【0004】一般に、合成石英ガラスは、製造方法に起
因する屈折率勾配(密度勾配)が生じることが多く、高
均質用途としては歩留まりが悪いことが大きな問題とな
る。この屈折率の不均質の原因はOH基濃度やCl濃
度、仮想温度分布、応力等によることが予測されるが、
未だ明らかにされていない。ところで、ガラス軟化点
比較的低い一般の光学ガラス(例えば硼珪クラウンガラ
スやリン酸塩系ガラス)では、均質な屈折率分布を得る
ために熔解したガラスを高温に再加熱して機械的に撹拌
することにより均質化をおこなっている。しかしなが
ら、石英ガラスでは、常圧で高温に加熱すると粘度が機
械的撹拌を行なうのに充分な程度に低下するより前に昇
華が著しくなるので機械的撹拌によって均質化すること
は困難である。そこで、機械的撹拌のかわりに高圧のア
ルゴンガス雰囲気中で熱処理を行なう均質化方法が用い
られている。例えば、2気圧以上の圧力のアルゴンガス
雰囲気中で1800℃以上に加熱することにより、脈理
等の目視で認められる程度の屈折率の不均質分布(Δn
=10-4程度)を取り除いている(特開昭62−15812
1)。こうして均質化された石英ガラスの均質性は、Δ
n=10-5程度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の石英ガラスの製
造方法では、1800℃以上の熱処理の際にカ−ボン製
の特殊な高温炉や消耗品となるカ−ボン型等が必要とな
ること、また高温で処理するため素材周辺部の変質のた
め歩留まりが低くなり、さらには特殊な工程を必要とす
るためコストアップすることなどの問題が生じた。
【0006】しかしながら、最も問題となるのは、この
ような従来の製造方法においては、合成時に形成される
径方向の諸物性差の影響を強く受け、熱処理をしても完
全に均質性を向上することが出来ないことである。さら
には、熱処理後の石英ガラスの均質性を予測することも
困難であると共に所定の均質性に調整することが出来な
いため、低い歩留まりでしか均質性の向上した合成石英
ガラスを得ることができない。
【0007】本発明では、このような問題を解決し、均
質性の向上した石英ガラスを歩留りよく得ることの可能
な石英ガラスの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
石英ガラスの製造方法に起因する屈折率の均質性がどの
ような製造条件にどの程度影響されるのかを鋭意研究し
たところ、以下のことがわかった。 1 合成した石英ガラス素材によって、同じ熱処理をし
ても得られる石英ガラスのΔnの値はそれぞれ異なる。 2 HIP(高温等方圧プレス)処理をすることによ
り、Δnを向上することができる。
【0009】そこでさらに、HIP処理の条件について
研究を進めた結果、得られる石英ガラスの△nがHIP
処理時の保持圧力に対してほぼ直線関係を有しており、
予め求めた直線関係から所望の△n値を与える保持圧力
を選択することにより、屈折率の均質性のよい石英ガラ
スを歩留まりよく得る事が可能であることがわかった。
よって、本発明は第1に、均質性Δn=1×10-6以上
石英ガラスを、大気中または不活性ガス雰囲気中また
は水素ガス雰囲気中または酸素ガス雰囲気中、700℃
以上1300℃以下、保持圧力を調節して1時間以上H
IP処理し、降温する均質性Δn=1×10-6程度以下
の石英ガラスの製造方法において、HIP処理時の保持
圧力と石英ガラスの均質性△nとの間の関係式を予め導
き、該関係式より所望の均質性△nを与える保持圧力を
求め、これによりHIP処理し、降温することを特徴と
する石英ガラスの製造方法(請求項1)を提供する。雰
囲気は、大気、不活性ガス雰囲気、水素ガス雰囲気、酸
素ガス雰囲気等であるが、これらの混合ガスを用いても
同様の効果が得られる。
【0010】保持温度は700℃以上1300℃以下で
ある。700℃は、一般に応力緩和がおきる温度とされ
ている石英ガラスの歪点(約1000℃)より低いが、
均質性を10-6オーダーで変化させる微量の緩和現象を
精密に観察することにより、500℃という低い温度で
も均質性が変化することが確認された。もっとも、70
0℃以下では応力緩和の効果が小さくなり長い保持時間
を必要とするため、本発明においては、保持温度の下限
として700℃を採用した。
【0011】なお、比較的高い温度でHIP処理を行な
った後降温する場合には、500℃に降温する間にも均
質性が変化することが考えられる。この場合、除歪の効
果を得ながら所望の均質性を得るには、圧力を温度に比
例させながら制御しつつ、500℃まで降温することが
望ましい。保持温度の上限は、1300℃以上では表面
失透の影響が無視できなくなるため、1300℃を採用
した。
【0012】得られる石英ガラスの△nがHIP処理時
の保持圧力に対してほぼ直線関係を有す範囲は、HIP
処理装置の操作圧力の上限である200MPa以下10
MPa以上であるが、あまり高い保持圧力でのHIP処
理では、石英ガラスの微視的構造を歪ませてしまうこと
になる。この歪みが構造欠陥の前駆体的働きをするた
め、ArF,KrF等のエキシマレーザー照射に対し、
透過率、屈折率等の物性変化がHIP処理を行わない石
英ガラスと比較して大きくなり、光学部材としての性能
を劣化させてしまう。この点を考慮すると、保持圧力は
100MPa以下であることが望ましい。
【0013】ところで、径方向における中央部の屈折率
が外周部の屈折率よりも相対的に高い屈折率分布を持つ
石英ガラス素材では、保持圧力を調整するだけでは△n
値を小さくすることはできない。この場合、降温速度を
調整することによって、△nを小さくすることができ
る。降温速度を調整することにより、所望の△nを得る
方法については、本発明者らが先に特許出願した特開平
4ー318088号に詳細が示されている。
【0014】なお、特開平3ー109233では、仮想温度分布
(熱処理により調整する)の平坦化には限界があるた
め、それにより生じる屈折率分布をOH分布で打ち消す
方法が述べられているが、本発明ではOH等の不純物分
布を制御することなしに、HIP処理のみで均質性を所
望の値に調整することが可能な点に特徴を持つ。
【0015】
【作用】上述した、屈折率の均質性を向上させる(Δn
の値を小さくする)、または所定のΔn値を得るための
本発明の石英ガラスの製造方法を、以下に詳細に説明す
る。本発明の石英ガラスの製造方法は、様々なΔn値、
或いはΔnパターンをもつ合成石英ガラス素材を様々な
熱処理及びHIPの処理条件で長期に渡って実験した結
果、見い出されたものである。図1に本発明の製造方法
の一例の結果を示す。これは、保持温度、保持時間、放
冷温度を1000℃、10h、500℃と一定にし、得
られた同一の石英ガラス素材を、保持圧力をそれぞれ2
0、49、93MPaの3点でHIP処理し、そのΔn
値と保持圧力の関係をプロットしたグラフである。
【0016】試料の均質性Δnは、レーザー干渉計を用
いてオイルオンプレート法で測定した。図1のグラフ
は、単に不十分な熱処理を繰り返したことによりΔnが
変化していったものではなく、数回HIP処理した後、
再び最初の条件でHIP処理した場合、元のΔnに戻る
ことが確認されている。このように、同一の合成石英ガ
ラス試料においては、保持圧力とΔnは1対1で対応す
る。
【0017】このグラフを作成することで、本発明者ら
は、Δn値とHIP処理時の保持圧力が直線関係にある
ことを初めて発見した。従って、この現象を利用し保持
圧力を調整したHIP処理を行うことにより、合成石英
ガラスの均質性Δnを向上すること及び任意の値にΔn
値を調整することが可能になった。
【0018】ところで、径方向における中央部の屈折率
が外周部の屈折率よりも相対的に高い屈折率分布を持つ
石英ガラス素材を用いた場合、直線式から求められる保
持圧力がマイナスになることがある。この場合、保持圧
力をマイナスにすることはできないので、降温速度を調
節することで、△nの向上及び調整が可能である。HI
P処理により△n値が変化する理由は未だ明確にはなっ
ていないが、ある程度の推測は出来る。合成石英ガラス
は、その製造方法から推定して合成されたインゴットの
径方向にOH基、Cl等の不純物分布並びに温度分布に
起因した諸物性差が存在し、これらにより、様々な△n
値を持つことになる。特に、温度分布によって生成され
た物性差として構造分布、応力分布が考えられる。そこ
で、HIP処理によりこれらの分布を最適化することに
より、△n値を1×10-6程度以下もしくは、任意の値
に調整可能になるものと考えられる。
【0019】このように、数種の要因の複合作用で、均
質性Δnが変化していると推測される。以下、実施例に
より、本発明を詳しく説明する。試料として約φ50〜15
0×t40の円柱形状の石英ガラスを用い、大気中、保持
温度1000℃10時間保持10℃/h降温500℃放
冷でアニールを行った。その後、HIP処理前の均質性
を、レーザー干渉計を用いてオイルオンプレート法で測
定し、さらに歪を自動複屈折測定装置により測定した。
【0020】これらの試料を本発明の製造方法によりH
IP処理した後、再び均質性、歪を測定した。この結果
を表1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】ここで、△n=径方向外周部の相対屈折率
値−径方向中央部の相対屈折率値と定義する。つまり、
+の場合外周部の屈折率が中央部より高い状態を表して
いる。
【0023】
【実施例1】1 大気中、保持温度1000℃10h保
持10℃/h降温500℃放冷で、以下の品質の試料を
イニシャルとして用いた。 HIP処理前の品質:均質性Δn=+4.0×10-6
歪量=0.7nm/cm 2 これを、Arガス雰囲気中、保持圧力を20MP
a、保持温度1000℃10h保持10℃/h降温50
0℃放冷の条件でHIP処理を行うことで、以下の品質
となった。
【0024】HIP処理後の品質:Δn=+2.1×1
-6、歪量=0.7nm/cm
【0025】
【実施例2】1 大気中、保持温度1000℃10h保
持10℃/h降温500℃放冷で、実施例1と同一のブ
ロックから切り出した以下の品質の試料をイニシャルと
して用いた。 HIP処理前の品質:均質性Δn=+4.0×10-6
歪量=0.7nm/cm 2 これを、Arガス雰囲気中、保持圧力を49MP
a、保持温度1000℃10h保持10℃/h降温50
0℃放冷の条件でHIP処理を行うことで、以下の品質
となった。
【0026】HIP処理後の品質:Δn=−2.1×1
-6、歪量=1.0nm/cm
【0027】
【実施例3】1 大気中、保持温度1000℃10h保
持10℃/h降温500℃放冷で、実施例1の試料と同
一のブロックから切り出した以下の品質の試料をイニシ
ャルとして用いた。 HIP処理前の品質:均質性Δn=+4.0×10-6
歪量=0.7nm/cm 2 これを、Arガス雰囲気中、保持圧力を93MP
a、保持温度1000℃10h保持10℃/h降温50
0℃放冷の条件でHIP処理を行うことで、以下の品質
となった。
【0028】HIP処理後の品質:Δn=−7.0×1
-6、歪量=1.4nm/cm 実施例1、2、3の結果より、図1に示す様な直線グラ
フを作ることができる。
【0029】
【実施例4】大気中、保持温度1000℃10h保持1
0℃/h降温500℃放冷で、実施例1の試料と同一の
ブロックから切り出した以下の品質の試料をイニシャル
として用いた。 HIP処理前の品質:均質性Δn=+4.0×10-6
歪量=0.7nm/cm 図1を用い、均質性Δn=+1.0×10-6以下を得る
ためのHIP処理を行った。
【0030】まず、図1より均質性を最小にする保持圧
力を36MPaと読み取った。これをもとに、Arガス
雰囲気中、保持圧力を36MPa、保持温度1000℃
10h保持10℃/h降温500℃放冷の条件でHI
P処理を行うことで、以下の品質となった。 HIP処理後の品質:Δn=+0.7×10-6、歪量=
0.7nm/cm この様に図1から読みとった保持圧力でHIPを行うこ
とにより、目標である均質性Δn=+1.0×10-6
下とすることができた。
【0031】さらに、実施例1〜3でHIP処理を行っ
た試料に、さらにArガス雰囲気中、保持圧力を36M
Pa、保持温度1000℃ 10h保持10℃/h降温
500℃放冷の条件で再HIP処理を行うことで、以下
の品質となった。 実施例1の試料再HIP処理後:Δn=+0.5×10
-6、歪量=0.9nm/cm 実施例2の試料再HIP処理後:Δn=+0.8×10
-6、歪量=0.9nm/cm 実施例3の試料再HIP処理後:Δn=+0.9×10
-6、歪量=1.0nm/cm この様に同一試料に対する複数回数のHIP処理により
均質性を調整することも可能である。
【0032】
【実施例5】大気中、保持温度1000℃10h保持1
0℃/h降温500℃放冷で、実施例1の試料と同一の
ブロックから切り出した以下の品質の試料をイニシャル
として用いた。 HIP処理前の品質:均質性Δn=+4.0×10-6
歪量=0.7nm/cm 図1を用い、均質性をΔn=−5.0×10-6に調整す
るためのHIP処理を行った。
【0033】まず、図1より均質性をΔn=−5.0×
10-6にする保持圧力を81MPaと読み取った。これ
をもとに、Arガス雰囲気中、保持圧力を81MPa、
保持温度1000℃ 10h保持10℃/h降温500
℃放冷の条件でHIP処理を行うことで、以下の品質と
なった。
【0034】 HIP処理後の品質:Δn=−5.3×10-6、歪量=
1.0nm/cm この様に図1から読みとった保持圧力でHIPを行うこ
とにより、所望の均質性を得ることができた。
【0035】
【実施例6】 1 大気中、保持温度1000℃10h保持10℃/h
降温500℃放冷で、以下の品質の試料をイニシャルと
して用いた。 HIP処理前の品質:均質性Δn=+7×10-6、歪量
=0.4nm/cm 2 これを、Arガス雰囲気中、保持圧力を60MP
a、保持温度1200℃10h保持10℃/h降温50
0℃放冷の条件でHIP処理を行うことで、以下の品質
に良化することが出来た。
【0036】HIP処理後の品質:Δn=−0.5×1
-6、歪量=1.0nm/cm
【0037】
【実施例7】 1 大気中、保持温度1000℃10h保持10℃/h
降温500℃放冷で、以下の品質の試料をイニシャルと
して用いた。 HIP処理前の品質:均質性Δn=+7×10-6、歪量
=0.4nm/cm 2 これを、Arガス雰囲気中、保持圧力を60MP
a、保持温度800℃ 10h保持10℃/h降温50
0℃放冷の条件でHIP処理を行うことで、以下の品質
に良化することが出来た。
【0038】HIP処理後の品質:Δn=+1.0×1
-6、歪量=1.0nm/cm
【0039】
【実施例8】 1 大気中、保持温度1000℃10h保持10℃/h
降温500℃放冷で、以下の品質の試料をイニシャルと
して用いた。 HIP処理前の品質:均質性Δn=+5×10-6、歪量
=0.4nm/cm 2 これを、窒素ガス雰囲気中、保持圧力を50MP
a、保持温度1000℃10h保持10℃/h降温50
0℃放冷の条件でHIP処理を行うことで、以下の品質
に良化することが出来た。
【0040】HIP処理後の品質:Δn=+0.9×1
-6、歪量=0.9nm/cm
【0041】
【実施例9】 1 大気中、保持温度1000℃10h保持10℃/h
降温500℃放冷で、以下の品質の試料をイニシャルと
して用いた。 HIP処理前の品質:均質性Δn=+5×10-6、歪量
=0.4nm/cm 2 これを、Arガス80%と酸素ガス20%の混合雰
囲気中、保持圧力を50MPa、保持温度1000℃
10h保持10℃/h降温500℃放冷の条件でHIP
処理を行うことで、以下の品質に良化することが出来
た。
【0042】HIP処理後の品質:Δn=−0.5×1
-6、歪量=0.8nm/cm
【0043】
【発明の効果】本発明の石英ガラスの製造方法によれ
ば、屈折率分布中央凹のΔnパターンの良好でない均質
性Δn=1×10-6以上の石英ガラスを、屈折率勾配を
低くしΔn=1×10-6程度以下にすることができる。
つまり均質性を向上することが可能となる。また、熱処
理の処理条件を調整することで所望のΔn値にすること
も可能となる。この技術を応用することで、ステッパー
用投影レンズをはじめとした高均質合成石英ガラスを低
コストで確実に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Δn値と保持圧力の関係をプロットしたグラ
フである。
【図2】 本発明の石英ガラスの製造方法によりHIP
処理を行ったときの径方向の屈折率分布(均質性)の変
化の一実施例を示す図である。
【図3】 本発明の石英ガラスの製造方法によりHIP
処理を行ったときの径方向の屈折率分布(均質性)の変
化の一実施例を示す図である。
【図4】 本発明の石英ガラスの製造方法によりHIP
処理を行ったときの径方向の屈折率分布(均質性)の変
化の一実施例を示す図である。
【図5】 本発明の石英ガラスの製造方法によりHIP
処理を行ったときの径方向の屈折率分布(均質性)の変
化の一実施例を示す図である。
【図6】 本発明の石英ガラスの製造方法によりHIP
処理を行ったときの径方向の屈折率分布(均質性)の変
化の一実施例を示す図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】均質性Δn=1×10-6以上の石英ガラス
    を大気中または不活性ガス雰囲気中または水素ガス雰囲
    気中または酸素雰囲気中、700℃以上1300℃以
    下、保持圧力を調整して1時間以上HIP処理し、降温
    する均質性Δn=1×10-6程度以下の石英ガラスの製
    造方法において、 HIP処理時の保持圧力と石英ガラスの均質性Δnとの
    間のほぼ直線状の関係式を予め導き、該関係式より所望
    の均質性Δnを与える圧力を求め、これによりHIP処
    理し、降温することを特徴とする石英ガラスの製造方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の石英ガラス製造方法によ
    り製造された均質性Δn=1×10-6程度以下であるこ
    とを特徴とする石英ガラス部材。
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