JP3163702U - 磁力付き万力 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークを挟み止めているときに、ワークの浮き上がりを防止可能であり、そして磁力吸引部のワークを吸引する磁力の有無状態を切替えることができる磁力付き万力を提供する。【解決手段】水平に置かれた実質的に板状の固定部と、前記固定部の対立する側部に各々垂直に固設された、押付面と、前記押付面に対応する突起と、前記突起に螺入され、水平に出退するねじ軸と、前記ねじ軸と係合し、前記ねじ軸の出退に連動して出退し、前記押付面に対向する挟止面を有する自在部と、前記固定部の下方に接して前記固定部に対して固設された磁力吸引部と、を備える。【選択図】図2

Description

本考案は、万力に係り、特に、磁力によりワークを固定することができる磁力付き万力に関するものである。
図1を参照すると、従来の万力は、固定部1と、自在部2と、ねじ軸3と、を含む。固定部1の両側には、押付面4と、押付面4の対応する突起5と、が設けられる。ねじ軸3は、突起5に螺入され、その末端が自在部2と係合し、その出退により自在部2が連動して出退する。自在部2には、押付面4に対向する挟止面6が設けられる。
上記の構成によれば、ワーク(図示せず)を挟み止めたいときには、固定部1の上に前記ワークを置いて、ねじ軸3を回転することにより、挟止面6が押付面4に近接するように、自在部2を移動し、そうすると、前記ワークを挟み止めることができる。
しかしながら、このような万力によれば、挟止面6と押付面4とが前記ワークの下部と接触するので、前記ワークを挟み止めているときに、前記ワークが若干、浮き上がり易い。このような問題を解決するために、ハンマーなどによって前記ワークを固定部1へ敲き下げることが必要である。そうすると、このような万力の利用は極めて面倒である。
本考案の主な目的は、ワークを挟み止めているときに、ワークの浮き上がりを防止できる、磁力付き万力を提供することにある。
本考案の他の目的は、ワークを吸引する磁力の有無状態を切替えることができる、磁力付き万力を提供することにある。
本考案の磁力付き万力によると、水平に置かれた実質的に板状の固定部と、前記固定部の対立する側部に各々垂直に固設された、押付面と、前記押付面に対応する突起と、前記突起に螺入され、水平に出退するねじ軸と、前記ねじ軸と係合し、前記ねじ軸の出退に連動して出退し、前記押付面に対向する挟止面を有する自在部と、前記固定部の下部に固設された磁力吸引部と、を備えることを特徴とする。
本考案の磁力付き万力によると、前記磁力吸引部は永久磁石を含むことを特徴とする。
本考案の磁力付き万力によると、前記磁力吸引部に設けた開口を介して前記磁力吸引部の内部に、棒状の永久磁石からなる挿入ロッドが回動しながら挿入され、前記挿入ロッドの先端の挿入位置を回動により変更することにより、前記磁力吸引部の磁力の有無状態を切替えることを特徴とする。
本考案の磁力付き万力によれば、次のような効果がある。
(1)ワークを挟み止めているときに、ワークの浮き上がりを防止可能である。
(2)磁力吸引部に挿入される磁力挿入ロッドを回転することにより、磁力吸引部のワークを吸引する磁力の有無状態を切替えることができる。
従来の万力の構造を示す斜視図である。 本考案の磁力付き万力の構造を示す斜視図である。 本考案の磁力吸引部に磁力を与えた状態の模式図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図2を参照する。本考案の磁力付き万力は、固定部10と、ねじ軸20と、自在部30と、磁力吸引部40と、を含む。固定部10は概ね長方形の板状で水平に置かれる。
固定部10の対立する側辺部に、各々、押付面11と、押付面11に対応する突起12と、が垂直に固設される。
ねじ軸20は突起12に螺入され、水平に出退する。
自在部30は、ねじ軸20の末端と係合し、ねじ軸20の出退に連動して出退する、押付面11に対向する挟止面31を有する。
磁力吸引部40は、固定部10の下方に接して前記固定部に対して固設されており、その形状は概ね直方体をなし、材質として永久磁石又は電磁石を含む。
一実施形態では、磁力吸引部40の実質的に全体が、永久磁石又は電磁石から構成される。
他の実施形態では、磁力吸引部40の押付面に近接する部分、即ち、後述するワーク50を挟み止める位置に対応する部分が、永久磁石又は電磁石から構成される。
図3を参照する。本考案の磁力吸引部40に設けられた開口(図示せず)を介して磁力吸引部40の内部に、棒状の永久磁石からなる挿入ロッド41が回動しながら挿入される。
挿入ロッド41の挿入位置を回動により変更すると、磁力吸引部40の磁力の有無状態を切替えることができる。即ち、挿入ロッド41を回動することにより、図2に示すような磁力無し状態と、図3に示すような磁力有り状態と、を切替えることができる。
磁力吸引部40の磁極面及び挿入ロッドの磁極面と挿入方向・先端の挿入位置は多様にとることができる。
本実施の形態では、磁力吸引部40の磁極面N、Sは、磁力吸引部40の上面(固定部10に接する)と下面とし、挿入ロッド41の磁極面は長手方向の両端の面であり、挿入ロッド41は、磁力吸引部40の、突起12の下方に位置する側面の中央に設けた開口を介して磁力吸引部40の内部に、ねじ軸と平行に挿入され、挿入ロッド41の先端(図示せず)は押付面11又は押付面の下方に到達する。
磁力吸引部40が磁力無し状態にあるときに、固定部10の上にワーク50を置き、次に磁力吸引部40を磁力有り状態にして、磁力による吸引力により、固定部10にワークを固定できる。
自在部30の挟止面31が押付面11に近接することによりワーク50を挟み止めるように、ねじ軸20を回転する。その際、磁力吸引部40の磁力による吸引力により、ワーク50が固定部10に緊密に吸引され、ワーク50の浮き上がりを防止できる。
本考案において、この構成は特に磁力吸引部40が永久磁石を含む場合に有効である。なぜならば、永久磁石は電磁石と異なり単独ではその発生磁力の有無を切替えることが不可能であるからである。
このように、本考案を、特定の例を参照して説明したが、それらの例は、説明のためだけのものであり、本考案を限定するものではなく、この分野に通常の知識を有する者には、本考案の要旨および実用新案登録請求の範囲を逸脱することなく、ここで開示された実施例に変更、追加、または、削除を施してもよいことがわかるであろう。
本考案は、万力に適用できる。
1 固定部
2 自在部
3 ねじ軸
4 押付面
5 突起
6 挟止面
10 固定部
11 押付面
12 突起
20 ねじ軸
30 自在部
31 挟止面
40 磁力吸引部
41 挿入ロッド
50 ワーク

Claims (3)

  1. 水平に置かれた実質的に板状の固定部(10)と、
    前記固定部の対立する側部に各々垂直に固設された、押付面(11)と、前記押付面(11)に対応する突起(12)と、
    前記突起(12)に螺入され、水平に出退するねじ軸(20)と、
    前記ねじ軸(20)と係合し、前記ねじ軸(20)の出退に連動して出退し、前記押付面(11)に対向する挟止面(31)を有する自在部(30)と、
    前記固定部(10)の下方に接して前記固定部に対して固設された磁力吸引部(40)と、
    を備えることを特徴とする磁力付き万力。
  2. 前記磁力吸引部(40)は永久磁石を含むことを特徴とする、請求項1に記載の磁力付き万力。
  3. 前記磁力吸引部(40)に設けた開口を介して前記磁力吸引部(40)の内部に、棒状の永久磁石からなる挿入ロッド(41)が回動しながら挿入され、前記挿入ロッド(41)の先端の挿入位置を回動により変更することにより、前記磁力吸引部(40)の磁力の有無状態を切替えることができることを特徴とする、請求項1に記載の磁力付き万力。
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