JP3163578U - 扇子 - Google Patents

Abstract

【課題】扇子を閉じた場合にも模様片が表面に残るようにして装飾性を高めた扇子を提供する。【解決手段】一対の親骨と多数の小骨に地紙が支持されている折り畳み可能な扇において、折り畳みする断面波状の扇面の山線に適宜形状に模様片を取り付ける。【選択図】図１

Description

本考案は、扇面に模様片をつけた扇子であり、特にその模様片が扇面を折りたたんだ時にも表面に残ることを特徴とする扇子に関するものである。

扇子は、その機能ばかりでなく、扇面に描かれた模様が使用者に重視されるものであり、この扇面をさらに楽しくするため、花などを模した模様片を配置することが古くから行われている。

例えば特許第２６０３号には、扇面を構成する小骨に花弁などの模様片を取付けたものであり、特許第８４８８号は小骨の上下に付着した細い地紙に花形状の模様片を固着したものである。
特許第２６０３号公報 特許第８４８８号公報

特許第２６０３号の発明は扇子を開いた状態で扇面上に模様片が見えるが、扇子を閉じた状態では模様片も折りたたまれる。また、特許第８４８８号の発明は扇面の小骨がひもで結合されている特殊な構造を持つものである。

本考案は一般に用いられている扇子、即ち、両側に親骨があり、親骨間には多数の小骨と、それに付した地紙により断面波状の扇面が構成されている扇子に関するものであり、その扇面に付した各種形状の模様片が扇子を折りたたんだ場合でも表面に残ることを目的とするものである。

請求項１の考案は、かなめに枢着された一対の親骨間に挟持された多数の小骨とその小骨に支持された地紙とで構成される、断面が波状の折り畳みする扇面の山線に適宜形状の模様片を取付けたことを特徴とする扇子を提供するものである。

また本考案の模様片は扇面の山線と取り外し可能に取り付けられていることを特徴とするものであり、模様片としては紙、繊維その他の材料から適宜選択できるものである。

本考案の模様片は、断面波形の扇面の山線に取り付けられているため、扇子を折りたたんだ場合でも模様片が山線の外側に位置するため表面に残ることができる効果を有するものである。また、本考案の扇子はかなめに枢着されて親骨間に挟持された多数の小骨があり、小骨に地紙を接着等により支持させて扇面を構成している一般に用いられる構造であるため、模様片の取り付けがきわめて簡単である効果を有するものである。

さらに、模様片を山線に対して取り外し可能に取り付けてあれば模様片を好みに応じて取り替えることができる効果も持つものである。

図を参照しつつ、本考案を実施するための最良の形態を説明する。

図１は、本考案の扇子を開いた状態を示すもので、扇面１は、要２で枢着された一対の親骨３，３間に挟持された多数の小骨４と、小骨に支持された地紙５で構成されている。地紙５と小骨は本実施例では図２に示すように地紙５の裏面に接着されているが、この構造に限定されず２枚の地紙の間に小骨を挟持する構造のものも採用できる。

６は模様片で、図２に示すように断面波状の地紙５の山線７に縫着されている。この模様片６は装飾用であるため、その材料は、紙、布、合成樹脂その他の材料が用いられ、形状も限定されるものではない。なお、地紙５の山線７は図２の模様片６の取り付けられた側から見たもので、その反対側から見た場合の山線に模様片を取り付けることもでき、両側から見た山線に模様片を取り付けることも可能である。

本考案の扇子を開いた状態を示す正面図 扇面の断面図 扇子を閉じた状態を示す正面図

１ 扇面
２ かなめ
３ 親骨
４ 小骨
５ 地紙
６ 模様片

Claims (2)

1. かなめに枢着された一対の親骨間に挟持された多数の小骨と、その小骨に支持される地紙とで構成される断面波形の折り畳みする扇面の山線に適宜形状の模様片を取り付けてなることを特徴とする扇子。
2. 模様片が扇面の山線に取り外し可能に取り付けられている請求項１の扇子。

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