JP3163570U - コンクリートパネル穴閉塞具 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリートパネルの穴を塞ぐ器具において、コンクリートパネルの穴の大きさに対する制限を少なくすることを課題とする。【解決手段】本考案はコンクリートパネルに形成された穴を塞ぐコンクリートパネル穴閉塞具として、前記穴を塞ぐに足りる大きさの板体11にボルト12を立設したボルト部材10と、前記ボルト12が通る貫通孔を設けた、前記穴を塞ぐに足りる大きさの板体21に、前記ボルト12に係合するナット22を、前記貫通孔の位置が当該ナット22の開口に一致するように固定したナット部材20とから構成する。【選択図】 図1

Description

本考案はコンクリートパネルに形成される穴を塞ぐための器具に関する。
コンクリート躯体形成のための型枠を構成するために用いられるコンクリートパネルは、使用できなくなるまで何度も再利用される。一方、コンクリートパネルは、セパレータの取り付けなど、必要に応じて貫通した穴が形成されることになる。このため、コンクリートパネルには貫通した穴が開いていることがあり、再利用に際してこの穴を用いない場合は、穴を塞ぐ必要がある。
コンクリートパネルの穴を塞ぐ器具としては、図3(a)に示すようなものが市販されている。これは、ゴム製の円錐台の栓であり、穴に適合した大きさの栓を内側からはめ込むことで穴を塞ぐものである。
また、下記特許文献1には、コンクリートパネルの穴を塞ぐ器具として、図3(b)に示すものが記載されている。これは、穴を塞ぐ板体101に、3本の先端に向かって広がる弾性部材からなる脚102を設け、この脚102をすぼめてコンクリートパネルの穴に挿入し、脚102が広がろうとする弾性力で穴に係合するものである。
実用新案登録第3158103号公報
ところで、図3(a)に示すものは底面の最大径よりも大きな穴や上面の最大径よりも小さな穴に対しては使用することができない。また、図3(b)に示すものも、脚が設けられる基端側の3点を通る円よりも小さいものには嵌めることができず、また、当該円に対して大きすぎる穴に対してはしっかりと係合できないという問題がある。
本考案は、このような問題に鑑み、コンクリートパネルの穴を塞ぐ器具において、コンクリートパネルの穴の大きさに対する制限を少なくすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案はコンクリートパネルに形成された穴を塞ぐコンクリートパネル穴閉塞具として、前記穴を塞ぐに足りる大きさの板体にボルトを立設したボルト部材と、前記ボルトが通る貫通孔を設けた、前記穴を塞ぐに足りる大きさの板体に、前記ボルトに係合するナットを、前記貫通孔の位置が当該ナットの開口に一致するように固定したナット部材とから構成したものである。
このような構成により、コンクリートパネルの穴が開いてある部分に、コンクリートパネルの裏面側からボルト部材のボルトを通し、このボルトにコンクリートパネルの表面側からナット部材を板体がコンクリートパネル表面に接するように係合し、コンクリートパネルを狭持するようにボルト部材とナット部材を締結することで、それぞれの板体によってコンクリートパネルの穴を塞ぐことができる。そして、コンクリートパネルに形成されている穴に関し、ボルトが通る穴から板体の大きさまでの穴を塞ぐことができるので、板体の大きさを適当に設定することで広範囲の大きさの穴に対して同じ器具で対応することができる。
実施形態に係るコンクリートパネル穴閉塞具の分解斜視図である。 実施形態に係るコンクリートパネル穴閉塞具の使用状態を示す断面図である。 (a)(b)は従来のコンクリートパネル穴閉塞具の斜視図である。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に本実施形態に係るコンクリートパネル穴閉塞具Xの分解斜視図を示す。コンクリートパネル穴閉塞具Xは、ボルト部材10とナット部材20とから形成される。
ボルト部材10は、厚み1.6mm、直径34mmの鋼製の円板11の中央にM6×25の全ネジのスタッドボルト12を溶接にて立設固定したものである。
ナット部材20は、厚み1.6mm、直径34mmの中央に直径8mmの穴が形成された鋼製の円板21の中央にM6のナット22を溶接固定したものである。
なお、板体の大きさ、形状、ボルト、ナットの大きさは適宜変更が可能であることはいうまでもない。
次に、以上のような構成を有するコンクリートパネル穴閉塞具Xの使用方法について説明する。図2にコンクリートパネル穴閉塞具Xの使用状態を示す縦断面図を示す。使用者は、まず、コンクリートパネルPの裏面側(コンクリートが接する面側)から、塞ぐ穴Hにボルト部材10のボルト12を通し、コンクリートパネルPの表面から表出させる。次に、コンクリートパネルPの表面側から、板体21がコンクリートパネルP側に向くようにして、ボルト部材10のボルト12の先端に、ナット部材20のナット22を係合させ、ボルト12とナット22とを締結する。さらに、ナット部材20を回して締め込み、板体11と板体21によりコンクリートパネルPをしっかりと狭持することで、ボルト部材10とナット部材20とをコンクリートパネルPに固定し、穴Hの閉塞が完了する。
このように、コンクリートパネル穴閉塞具Xは、コンクリートパネルの穴よりも大きな板体で両側から狭持して穴Hを塞ぐので、ボルト12が通る、板体11、21よりも小さな穴であれば塞ぐことができる。なお、穴Hがボルト径に対して比較的大きい場合は、穴Hが板体11、板体21からはみ出さないように位置を調節して固定すればよい。
X コンクリートパネル穴閉塞具X
10 ボルト部材
11 板体
12 ボルト
20 ナット部材
21 板体
22 ナット

Claims (1)

  1. コンクリートパネルに形成された穴を塞ぐ器具であって、
    前記穴を塞ぐに足りる大きさの板体にボルトを立設した、ボルト部材と、
    前記ボルトが通る貫通孔を設けた、前記穴を塞ぐに足りる大きさの板体に、前記ボルトに係合するナットを、前記貫通孔の位置が当該ナットの開口に一致するように固定したナット部材と
    からなるコンクリートパネル穴閉塞具。
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