JP3163386U - フィルム剥離装置 - Google Patents

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馨 舘脇
馨 舘脇
久行 車田
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Abstract

【課題】板状部材の表裏面に貼着された保護フィルムを簡便な構成で、かつ低コストで剥離することができるフィルム剥離装置を提供する。【解決手段】フィルム剥離装置100は、シート材5を縦姿勢に保持して、一方の保護フィルム1を剥離する第1剥離部20、第1剥離部20で剥離した保護フィルム1を巻き取る第1巻き取り部41、第1剥離部20よりも所定長上方に設けられ、他方の保護フィルム2を横方向へ案内して剥離する第2剥離部30、第2剥離部30で剥離した保護フィルム2を巻き取る第2巻き取り部42などを備える。【選択図】図2

Description

本考案は、液晶板、偏光板等の板状部材の表裏面に貼着して使用される連続した保護フィルムの剥離装置に関する。
携帯電話、パーソナルコンピュータ、携帯端末装置、電卓等の液晶ディスプレイ等の板状部品、例えば液晶板、偏光板、導光板、前面板、裏面板等、あるいはその他の精密板状部品(以下、板状部材とも称する)の表面には、樹脂製のフィルムが保護フィルムとして貼着されている。これは、製造、搬送、あるいは保管等の際に、板状部材の表面が損傷されること、あるいは表面にゴミ又は埃等が付着して汚染されることを防止するためである。また、これらの板状部材をトレイなどの輸送容器に収容して輸送する場合に比べて、梱包密度を大きくすることができ、輸送コスト又は保管コストを低減することができるので、板状部材の表面に保護フィルムを貼着する方法が活用されている。
このような保護フィルムは、樹脂製フィルムに粘着剤が積層された構成をなし、通常ロール状に巻き取られて供給される。保護フィルムを板状部材に貼着する際には、ロールから粘着剤が付いたフィルムを繰り出して、板状部材の所定の部分に貼着する。そして、板状部材を使用する時点では保護フィルムを剥離する必要があるので、板状部材には粘着剤等で剥離可能に貼着されている。
保護フィルムを剥離する方法として、例えば、偏光板のような少なくとも1つの頂点部を有する形状の板状部材に付着している同一形状の保護フィルム(保護シート)を、張力を加えて長尺状の粘着テープを用いて剥離する際に保護フィルムの対角線方向に変異させて剥離方法が開示されている(特許文献1参照)。
また、板材に貼着されたカバーフィルムを剥離する方法として、送りローラ上の板材に対して、粘着テープを巻き掛けた押圧ローラを押圧して、カバーフィルム先端部を押圧ローラに一定角度巻き取ることによって、当該先端部を板材から剥離し、その後、剥離された先端部をフィルムクランパによって挟持して、カバーフィルム全体を板材から引き剥がす剥離方法が開示されている(特許文献2参照)。
特開平9−114384号公報 特開平6−278936号公報
しかしながら、特許文献1の方法にあっては、別箇独立の板状部材それぞれから保護フィルムをその都度剥離するので、板状部材1つ当たりに要する剥離作業時間が長くなり、作業効率が不十分である。また、特許文献2の方法では、装置が大型化し複雑で高コストになるという問題がある。また、特許文献1、2いずれの方法も、保護フィルムを剥離するための剥離用フィルムを必要とするので、コスト上昇の要因となり好ましくない。
本考案は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、板状部材の表裏面に貼着された保護フィルムを簡便な構成で、かつ低コストで剥離することができるフィルム剥離装置を提供することを目的とする。
第1考案に係るフィルム剥離装置は、貼り合わされた2枚の帯状のフィルムの間に各平面が該フィルムに貼着された複数の板状部材を該フィルムの長手方向に沿って離隔して設けてなるシート材の前記フィルムを剥離するフィルム剥離装置であって、前記シート材を縦姿勢に保持して、一方のフィルムを剥離する第1剥離部と、該第1剥離部で剥離したフィルムを巻き取る第1巻き取り部と、前記第1剥離部よりも所定長上方に設けられ、他方のフィルムを横方向へ案内して剥離する第2剥離部と、該第2剥離部で剥離したフィルムを巻き取る第2巻き取り部とを備えることを特徴とする。
第2考案に係るフィルム剥離装置は、第1考案において、前記第1剥離部は、前記シート材を保持するため縦方向に沿って設けられた第1保持板と、該第1保持板の終端側に設けられ前記一方のフィルムを剥離するための剥離板とを備え、前記第2剥離部は、前記シート材の厚みより広い間隔を設けて前記第1保持板と対設された第2保持板と、該第2保持板の終端側に設けられ前記他方のフィルムを剥離するとともに横方向へ案内する案内板とを備え、前記第1及び第2巻き取り部は、フィルムを巻き取るための円筒状のロール部を有することを特徴とする。
第3考案に係るフィルム剥離装置は、第1考案又は第2考案において、前記所定長は、3mm以上であることを特徴とする。
第4考案に係るフィルム剥離装置は、第1考案乃至第3考案のいずれか1つにおいて、前記所定長は、前記板状部材の離隔寸法以下であることを特徴とする。
第5考案に係るフィルム剥離装置は、第1考案乃至第4考案のいずれか1つにおいて、前記第1及び第2巻き取り部でフィルムを巻き取る場合に、前記板状部材が前記横方向へ傾いたことを検出する第1検出部と、該第1検出部で板状部材が傾いたことを検出した場合、前記第1及び第2巻き取り部での巻き取りを停止する停止部とを備えることを特徴とする。
第6考案に係るフィルム剥離装置は、第5考案において、前記第1検出部で検出した板状部材が取り除かれたことを検出する第2検出部と、該第2検出部で板状部材が取り除かれたことを検出した場合、前記第1及び第2巻き取り部での巻き取りを再開する再開部とを備えることを特徴とする。
第7考案に係るフィルム剥離装置は、第5考案又は第6考案において、前記第1検出部で検出した板状部材を取り出すための真空ピンセット又は挟持部を備えることを特徴とする。
第1考案にあっては、帯状の貼りあわされたフィルムを縦姿勢に保持し、一方のフィルムを第1巻き取り部で巻き取りつつ、第1剥離部で板状部材の表面(平面)から剥離する。また、他方のフィルムを第2巻き取り部で巻き取りつつ第2剥離部で板状部材の表面(平面)から剥離して横方向へ案内する。第2剥離部は、第1剥離部よりも所定長上方に設けられているので、第1剥離部で一方のフィルムが板状部材から完全に剥離された時点でも、所定長の長さ分だけ他方のフィルムは板状部材から剥離されずに貼着された状態となっており、板状部材は縦方向に保持された状態にある。
第1及び第2巻き取り部でさらにフィルムを巻き取ると、他方のフィルムが板状部材に貼着された上下方向(縦方向)の長さが次第に短くなり、板状部材は上下方向を維持できなくなり、自重と他方のフィルムの横方向への移動に伴って横方向に傾き、横方向に案内された他方のフィルム上に載置される。そして、フィルム上に載置された板状部材を取り出すことができる。これにより、簡便な構成で、かつ低コストで板状部材の表裏面に貼着された2つのフィルムを板状部材から剥離することができる。
第2考案にあっては、第1剥離部は、シート材を縦姿勢に保持するため縦方向に沿って設けられた第1保持板と、第1保持板の終端側に設けられ一方のフィルムを剥離するための剥離板とを備える。また、第2剥離部は、シート材の厚みより広い間隔を設けて第1保持板と対設された第2保持板と、第2保持板の終端側に設けられ他方のフィルムを剥離するとともに横方向へ案内する案内板とを備える。第1及び第2巻き取り部は、フィルムを巻き取るための円筒状のロール部を有する。これにより、簡便な構成で、かつ低コストで板状部材の表裏面に貼着された2つのフィルムを板状部材から剥離することができる。
第3考案にあっては、所定長は、3mm以上である。所定長が3mm未満である場合、一方のフィルムと他方のフィルムとがほぼ同時点で板状部材から剥離されるので、フィルムが剥離された板状部材の傾く方向が不安定となり、板状部材が第1巻き取り部へ進むという異常の原因となる。所定長を3mm以上にすることにより、一方のフィルムが板状部材から完全に剥離された状態でも、他方のフィルムが一部貼着した板状部材を上下方向に保持することができる。また、他方の保護フィルムを剥離した板状部材が、常に横方向へ案内された他方のフィルムの方へ傾くので、板状部材を確実に取り出すことができる。
第4考案にあっては、所定長は、板状部材の離隔寸法以下である。所定長が板状部材の離隔寸法より大きい場合、1つ目の板状部材の両フィルムが剥離されて当該板状部材が他方のフィルム上に載置された状態で、2つ目(次の)板状部材の上方部分は、第1剥離部より上方に出ているので、一方のフィルムが当該板状部材の上方部分で剥離されている。この状態で、1つ目の板状部材の取り出しにある程度の取り出し時間を要する場合、その時間の間、2つの目の板状部材のフィルムが剥離された部分が周囲の雰囲気中(例えば、空気)に曝されることになり、ゴミ又は埃が付着する可能性が高くなる。所定長を板状部材の離隔寸法以下にすることにより、板状部材の両フィルムの剥離が終了した時点で次の板状部材の剥離が始まっていないので、ゴミ又は埃が付着する可能性を低くすることができる。
第5考案にあっては、第1検出部は、第1及び第2巻き取り部でフィルムを巻き取る場合に、板状部材が横方向へ傾いたことを検出する。第1検出部は、例えば、光電管検知器、透過型光電スイッチ、反射型光電スイッチなどの非接触の光電式のセンサを用いることができる。停止部は、第1検出部で板状部材が傾いたことを検出した場合、前記第1及び第2巻き取り部での巻き取りを停止する。板状部材から両フィルムが剥離された後、フィルムの巻き取りを停止させて、板状部材を取り出すことができる。なお、板状部材の取り出しは、自動でも手動でもよい。
第6考案にあっては、第2検出部は、第1検出部で検出した板状部材が取り除かれたことを検出する。第2検出部は、例えば、光電管検知器、透過型光電スイッチ、反射型光電スイッチなどの非接触の光電式のセンサを用いることができる。再開部は、第2検出部で板状部材が取り除かれたことを検出した場合、前記第1及び第2巻き取り部での巻き取りを再開する。これにより、連続して板状部材からフィルムを剥離することができる。
第7考案にあっては、第1検出部で検出した板状部材を取り出すための真空ピンセット又は挟持部を備える。これにより、フィルムが剥離された板状部材を自動で取り出すことができる。
本考案によれば、簡便な構成で、かつ低コストで板状部材の表裏面に貼着された2つのフィルムを板状部材から剥離することができる。
本実施の形態のフィルム剥離装置でフィルムを剥離するシート材の一例を示す説明図である。 本実施の形態のフィルム剥離装置の構成の一例を示す要部外観斜視図である。 本実施の形態のフィルム剥離装置による保護フィルムの剥離の様子を示す説明図である。 本実施の形態のフィルム剥離装置による保護フィルムの剥離の様子を示す説明図である。
以下、本考案に係るフィルム剥離装置の実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態のフィルム剥離装置100でフィルムを剥離するシート材5の一例を示す説明図であり、図2は本実施の形態のフィルム剥離装置100の構成の一例を示す要部外観斜視図である。図1に示すように、シート材5は、貼り合わされた2枚の帯状のフィルム1、2の間に各平面が保護フィルム(フィルム)1、2に貼着された複数の板状部材3を保護フィルム1、2の長手方向に沿って離隔して設けてなる。保護フィルム1、2には剥離が可能な程度の粘着力を有する粘着剤が積層してある。それぞれの板状部材3は、離隔寸法dだけ離隔して配置されている。
板状部材3は、携帯電話、パーソナルコンピュータ、携帯端末装置、電卓等の液晶ディスプレイ等の板状部品、例えば液晶板、偏光板、導光板、前面板、裏面板等、あるいはその他の精密板状部品などであり、表面にゴミ又は埃が付着しないようにする必要がある部材である。なお、板状部材の形状は、矩形状に限定されるものではなく、楕円形状、円形状、三角形状、五角形以上の多角形状であってもよい。
図2に示すように、本実施の形態のフィルム剥離装置100は、シート材5を縦姿勢に保持して、一方の保護フィルム1を剥離する第1剥離部20、第1剥離部20で剥離した保護フィルム1を巻き取る第1巻き取り部41、第1剥離部20よりも所定長(図1中符号Dで示す長さ)上方に設けられ、他方の保護フィルム2を横方向へ案内して剥離する第2剥離部30、第2剥離部30で剥離した保護フィルム2を巻き取る第2巻き取り部42などを備える。
第1剥離部20は、シート材5を縦姿勢に保持するため縦方向に沿って設けられた第1保持板10、第1保持板10の終端側に設けられ一方の保護フィルム1を剥離するための剥離板21など備える。また、第2剥離部30は、シート材5の厚みより広い間隔(スリット)11を設けて第1保持板10と対設された第2保持板12、第2保持板12の終端側に設けられ他方の保護フィルム2を剥離するとともに横方向へ案内する案内板31などを備える。また、第1巻き取り部41及び第2巻き取り部42それぞれは、保護フィルム1、2を巻き取るための円筒状のロール部411、421を有する。これにより、簡便な構成で、かつ低コストで板状部材の表裏面に貼着された2つの保護フィルムを板状部材3から剥離することができる。
第1剥離部20は、保護フィルム1、2の幅よりも大きい寸法の幅を有し、保護フィルム1を剥離する剥離板21を有する。隙間11の出口から引き出された保護フィルム1は、剥離板21上を移動して第1巻き取り部41で巻き取られる。
第2剥離部30は、保護フィルム1、2の幅よりも大きい寸法の幅を有し、保護フィルム2を案内する案内板31を有する。案内板31は、隙間11の終端側(出口側)から横方向(略水平方向)へ延設してある。隙間11の出口から引き出された保護フィルム2は、案内板31上を移動して第2巻き取り部42で巻き取られる。
また、案内板31の表面の水平位置は、剥離板21の表面の水平位置よりも寸法Dだけ高くしている。寸法Dは、3mm以上であって、板状部材3の離隔寸法d以下にしてある。
案内板31の近傍には、第1巻き取り部41及び第2巻き取り部42で保護フィルム1、2を巻き取る場合に、板状部材3が上下方向から横方向へ傾いたことを検出する第1検出部としてのセンサ51を設けてある。センサ51としては、例えば、光電管検知器、透過型光電スイッチ、反射型光電スイッチなどの非接触の光電式のセンサを用いることができる。
案内板31の近傍には、案内板31上の保護フィルム2上に倒れて載置した状態になった板状部材3を取り出すための真空ピンセット53を設けてある。なお、板状部材3を取り出すには、真空ピンセット53に代えて板状部材3を掴む挟持部を設けることもできる。
また、案内板31の近傍には、真空ピンセット53で板状部材を取り出したことを検出するためのセンサ52を設けてある。センサ52としては、センサ51と同様に、例えば、光電管検知器、透過型光電スイッチ、反射型光電スイッチなどの非接触の光電式のセンサを用いることができる。また、センサ52をセンサ51で兼用することもできる。
第1巻き取り部41及び第2巻き取り部42は、保護フィルム1、2を巻き取るための円筒状のロール部411、421を有する。
制御部60は、センサ51、52で検出した信号に基づいて、第1巻き取り部41及び第2巻き取り部42の巻き取り動作の停止、再開などを制御する。
次に、本実施の形態のフィルム剥離装置100の動作について説明する。図3及び図4は本実施の形態のフィルム剥離装置100による保護フィルム1、2の剥離の様子を示す説明図である。なお、図3、図4では、図2で例示した構成の要部のみ図示している。
第1巻き取り部41、第2巻き取り部42で保護フィルム1、2の巻き取り動作を開始する前の準備として、図3(a)に示すように、フィルム剥離装置100の下部にシート材5を適長の長さで折り畳んだ状態で置き(図2参照)、シート材5を上方に持ち上げて隙間11に通す。そして、隙間11を通したシート材の一方の保護フィルム1を手で剥離し、剥離板21に沿って横方向に引っ張り、保護フィルム1の一部を第1巻き取り部41に券回させておく。
同様に、隙間11を通したシート材の他方の保護フィルム2を手で剥離し、案内板31に沿って横方向に引っ張り、保護フィルム2の一部を第2巻き取り部42に券回させておく。なお、このためには、シート材5の端部から適当な長さ(例えば、数十cm〜数m程度)部分には、板状部材3を配置していない箇所を予め作っておくことが好ましい。
図3(b)に示すように、第1巻き取り部41、第2巻き取り部42を動作させて保護フィルム1、2を巻き取り始めると、板状部材3は、保護フィルム1、2と一緒に上方へ移動する。図3(b)は、一方の保護フィルム1の剥離が開始され、他方の保護フィルム2の剥離が未だ開始されていない状態を示す。
図3(c)に示すように、さらに第1巻き取り部41、第2巻き取り部42の動作を続けると、板状部材3は、さらに上方へ移動し、一方の保護フィルム1が完全に板状部材3から剥離される。この時点では、第2剥離部30が第1剥離部よりも所定長Dだけ上方に位置しているので、所定長Dの長さ分だけ他方の保護フィルム2は板状部材3から剥離されずに貼着された状態となっており、板状部材3は上下方向に保持された状態にある。
図4(d)に示すように、さらに第1巻き取り部41、第2巻き取り部42の動作を続けると、他方の保護フィルム2が板状部材3に貼着している箇所の長さが次第に短くなり、すなわち貼着面積が少なくなり、板状部材3は上下方向を維持できなくなり、自重と他方の保護フィルム2の横方向への移動に伴って横方向に傾き始める。
そして、図4(e)に示すように、板状部材3は、横方向に案内された他方の保護フィルム2上に載置される。そして、保護フィルム2上に載置された板状部材3を、真空ピンセット53で取り出すことができる。これにより、簡便な構成で、かつ低コストで板状部材3の表裏面に貼着された2つの保護フィルム1、2を板状部材3から剥離することができる。
上述の実施の形態において、所定長Dは、3mm以上である。所定長Dが3mm未満である場合、一方の保護フィルム1と他方の保護フィルム2とがほぼ同時点で板状部材3から剥離されるので、板状部材3の傾く方向が不安定となり、板状部材3が第1巻き取り部41へ進むという異常の原因となる。所定長Dを3mm以上にすることにより、一方の保護フィルム1が板状部材3から完全に剥離された状態でも、他方の保護フィルム2が一部貼着した板状部材3を上下方向に保持することができる。また、他方の保護フィルム2を剥離した板状部材3が、常に横方向へ案内された他方の保護フィルム2の方へ傾くので、板状部材3を確実に取り出すことができる。
また、所定長Dは、板状部材3の離隔寸法d以下である。所定長Dが板状部材3の離隔寸法dより大きい場合、1つ目の板状部材3の両保護フィルム1、2が剥離されて当該板状部材3が他方の保護フィルム2上に載置された状態で、2つ目(次の)板状部材3の上方部分は、第1剥離部20より上方に出ているので、一方の保護フィルム1が当該板状部材3の上方部分で剥離されている。この状態で、1つ目の板状部材3の取り出し作業にある程度の取り出し時間を要する場合、その時間の間、2つ目の板状部材3の保護フィルム1が剥離された部分が周囲の雰囲気中(例えば、空気)に曝されることになり、ゴミ又は埃が付着する可能性が高くなる。所定長Dを板状部材3の離隔寸法d以下にすることにより、図4(e)に示すように、板状部材3の両保護フィルム1、2の剥離が終了した時点で次の板状部材3の剥離が始まっていないので、ゴミ又は埃が付着する可能性を低くすることができる。
制御部60は、センサ51で板状部材3が傾いたことを検出した場合、第1巻き取り部41及び第2巻き取り部42での巻き取りを停止するように制御する。板状部材3から両保護フィルム1、2が剥離された後、保護フィルム1、2の巻き取りを停止させて、板状部材3を取り出すことができる。なお、板状部材3の取り出しは、自動でも手動でもよい。
また、制御部60は、センサ52で板状部材3が取り除かれたことを検出した場合、第1巻き取り部41及び第2巻き取り部42での巻き取りを再開する。これにより、連続して板状部材3から保護フィルム1、2を剥離することができ、剥離作業の時間を短縮することができる。
上述のように、本実施の形態によれば、簡便な装置で保護フィルムの剥離が可能となり、しかも連続的に剥離を行うことができるので、作業性が向上し、低コストで剥離作業を行うことができる。また、板状部材が輸送中、保管中、製造工程等で傷が付くこと、ゴミ又は埃が付着することも防止することができる。
上述の実施の形態では、2つの保持板の間の隙間にシート材を通す構成であったが、これに限定されるものではなく、シート材の厚み程度の間隔を設けて搬送ローラを対向させて複数個所配置してもよい。
上述の実施の形態では、第1剥離部の剥離板は、略水平面に沿って設けられているが、当該剥離板の表面の配置は、略水平方向に限定されない。一方、第2剥離部の案内板は、保護フィルムが剥離された板状部材を取り出すために一旦保持する場所であるので、略水平方向が望ましい。
1 保護フィルム(一方の保護フィルム)
2 保護フィルム(他方の保護フィルム)
3 板状部材
10 第1保持板
11 隙間
12 第2保持板
20 第1剥離部
21 剥離板
30 第2剥離部
31 案内板
41 第1巻き取り部
42 第2巻き取り部
51 センサ(第1検出部)
52 センサ(第2検出部)
53 真空ピンセット
60 制御部(停止部、再開部)

Claims (7)

  1. 貼り合わされた2枚の帯状のフィルムの間に各平面が該フィルムに貼着された複数の板状部材を該フィルムの長手方向に沿って離隔して設けてなるシート材の前記フィルムを剥離するフィルム剥離装置であって、
    前記シート材を縦姿勢に保持して、一方のフィルムを剥離する第1剥離部と、
    該第1剥離部で剥離したフィルムを巻き取る第1巻き取り部と、
    前記第1剥離部よりも所定長上方に設けられ、他方のフィルムを横方向へ案内して剥離する第2剥離部と、
    該第2剥離部で剥離したフィルムを巻き取る第2巻き取り部と
    を備えることを特徴とするフィルム剥離装置。
  2. 前記第1剥離部は、
    前記シート材を保持するため縦方向に沿って設けられた第1保持板と、
    該第1保持板の終端側に設けられ前記一方のフィルムを剥離するための剥離板と
    を備え、
    前記第2剥離部は、
    前記シート材の厚みより広い間隔を設けて前記第1保持板と対設された第2保持板と、
    該第2保持板の終端側に設けられ前記他方のフィルムを剥離するとともに横方向へ案内する案内板と
    を備え、
    前記第1及び第2巻き取り部は、
    フィルムを巻き取るための円筒状のロール部を有することを特徴とする請求項1に記載のフィルム剥離装置。
  3. 前記所定長は、
    3mm以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフィルム剥離装置。
  4. 前記所定長は、
    前記板状部材の離隔寸法以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のフィルム剥離装置。
  5. 前記第1及び第2巻き取り部でフィルムを巻き取る場合に、前記板状部材が前記横方向へ傾いたことを検出する第1検出部と、
    該第1検出部で板状部材が傾いたことを検出した場合、前記第1及び第2巻き取り部での巻き取りを停止する停止部と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のフィルム剥離装置。
  6. 前記第1検出部で検出した板状部材が取り除かれたことを検出する第2検出部と、
    該第2検出部で板状部材が取り除かれたことを検出した場合、前記第1及び第2巻き取り部での巻き取りを再開する再開部と
    を備えることを特徴とする請求項5に記載のフィルム剥離装置。
  7. 前記第1検出部で検出した板状部材を取り出すための真空ピンセット又は挟持部を備えることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のフィルム剥離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104392905A (zh) * 2014-11-26 2015-03-04 尼米仪器株式会社 半导体用薄膜剥离方法及剥离装置

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