JP3163285B2 - 同期モータ - Google Patents

同期モータ

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JP3163285B2
JP3163285B2 JP27182398A JP27182398A JP3163285B2 JP 3163285 B2 JP3163285 B2 JP 3163285B2 JP 27182398 A JP27182398 A JP 27182398A JP 27182398 A JP27182398 A JP 27182398A JP 3163285 B2 JP3163285 B2 JP 3163285B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同期モータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばOA機器には、冷却用のD
C或いはACファンモータが装備されており、特に高回
転数を要する機器には2極或いは4極のACファンモー
タが好適に用いられる。
【0003】発明者は既に、電機子コイルに接続する整
流回路にダイオード、ブラシ、コミュテータを装備し、
交流電源より供給された交流電流を整流しながら永久磁
石ロータを付勢するように回転させて直流モータとして
起動運転し、永久磁石ロータの回転を同期回転付近まで
立ち上げ、その時点でコミュテータを機械的に整流回路
から脱除して交流電源による同期運転に切り換える同期
モータを提案した(特願平7−232268号、特願平
8−106929号他)。この同期モータは、2極の場
合、回転数が3000rpm(50Hz)又は3600
rpm(60Hz)程度の高回転数を有し、小型でしか
も効率が良く汎用性も高いので、例えばACファンモー
タ等には好適に用いられる。
【0004】例えばアウターロータ方式の2極同期モー
タの構成について図12及び図13を参照して説明す
る。先ず、ロータ側の構成について説明すると、コミュ
テータ51は、出力軸52の軸方向に移動可能に設けら
れており、後述するように起動運転から同期運転への切
換えを機械的に行う。このコミュテータ51の周囲に
は、180°ずつ2極に着磁されたリング状の永久磁石
ロータ(図示せず)が、同軸に設けられており、電機子
コイル56に通電して形成される磁極との反発により起
動回転する。またコミュテータ51の外周には中心角が
180°より小さい導電性摺動リング53が設けられて
いる。このコミュテータ51は、永久磁石ロータ(図示
せず)が起動運転から同期回転数付近に到達すると、図
示しないウェイトの遠心力によりコイルバネ(図示せ
ず)の付勢力に抗して軸方向に移動して単相交流電源5
4と整流回路55との接続から電機子コイル56との接
続へスイッチ57を切り換えるようになっている。
【0005】次にステータ側の構成について説明する
と、電機子コイル56は、Aコイル及びBコイルを有す
る2つのコイルセグメントから成っている。このAコイ
ル及びBコイルは、モータの回転方向に合わせて所定の
巻き方向に所定の巻数で図示しないボビンに巻き付けら
れている。給電ブラシ58a,58bは、コミュテータ
の外周に設けられた導電性摺動リング53に摺接して交
互に給電を行うため、180°位相が異なる位置に対向
配置されている。また、A側受電ブラシ59a,59b
はAコイルに整流電流を供給するものであり、B側受電
ブラシ60a,60bはBコイルに整流電流を供給する
ものである。このA側受電ブラシ59a,59b及びB
側受電ブラシ60a,60bは、少なくとも一方が導電
性摺動リング53に摺接して交互に受電が行われるた
め、ほぼ180°位相が異なる位置に対向配置されてい
る。A側受電ブラシ59a,59b及びB側受電ブラシ
60a,60bにはダイオード61a,61b及びダイ
オード62a,62bにより単相交流電源54からの交
流電流を半波整流してA,Bコイルにそれぞれ供給す
る。給電ブラシ58a,58b、A側受電ブラシ59
a,59b及びB側受電ブラシ60a,60bは、ハウ
ジング63に設けられた導電性を有する板バネ64a,
64b、板バネ65a,65b及び板バネ66a,66
bによって径方向中心に付勢されており、導電性摺動リ
ング53に摺接可能になっている。
【0006】電機子コイル56に接続する整流回路55
に交流電源54より供給された交流電流を整流しながら
永久磁石ロータ(図示せず)を付勢するように回転させ
て直流モータとして起動運転し、該永久磁石ロータの回
転を同期回転付近まで立ち上げ、その時点でコミュテー
タ51を機械的に整流回路55から脱除してスイッチ5
7を切り換えて交流電源54と電機子コイル56を短絡
して永久磁石ロータ(図示せず)を同期運転に移行する
ようになっている。尚、図12おいてC1 ,C 2 ,C3
はサージ電流を吸収するためのコンデンサである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した特願平7−2
32268号、特願平8−106929号などに開示さ
れた同期モータは、直流モータで同期回転数付近まで起
動運転し、同期回転数付近に到達するとコミューテータ
51を機械的に軸方向にスライドさせることで整流回路
55との接続を切り離すようスイッチ57の切換えを行
うように設計されていたため、モータの消費電力効率は
従来の誘導モータに比べて格段に向上できるメリットが
ある反面、部品点数が多く機構的に複雑化するうえに、
モータを小型化する上で限界があった。また、起動運転
から1回の同期引き込み動作で同期運転に移行すればよ
いが、コミューテータのスライドによる切換えがスムー
ズに行われなかったり、負荷によっては脱調して起動運
転から再度立ち上げ直す必要があり切換え動作の確実性
に問題点があった。また、複数のブラシと導電性摺動リ
ングとの接離動作を繰り返すため、ブラシの摩耗や摺接
が不十分となり易く、50W以上の高出力のモータにお
いては起動運転において電流方向を切り換えるとスパー
クが発生し易く、同期モータの安全性、信頼性に問題点
があった。
【0008】本発明は上記従来技術の課題を解決すべく
なされたものであり、その目的とするところは、時代の
要請に応える省エネタイプの同期モータを実現するため
に、起動運転から同期運転への移行を確実に行え、信頼
性も高く、しかも小型化を実現した同期モータを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するため次の構成を有する。すなわち、ハウジング内に
出力軸を中心に回転可能に設けられた永久磁石ロータ
と、永久磁石ロータの回転数及び磁極位置を検出する第
1の検出手段と、交流電源の周波数を検出する第2の検
出手段と、ステータコアの周囲にAコイル及びBコイル
が中間タップを介して直列に巻回された電機子コイルを
有するステータと、交流電源と電機子コイルの中間タッ
プとが接続されて該交流電源に対してAコイル及びBコ
イルが並列に接続され、Aコイルに整流電流を流すため
の第1、第2ダイオードと該整流電流の向きを交互に切
換えて流すためにスイッチング制御可能な第1、第2ト
ランジスタとが各々並列に組合わされて接続され、Bコ
イルに整流電流を流すための第3、第4ダイオードと該
整流電流の向きを交互に切換えて流すためにスイッチン
グ制御可能な第3、第4トランジスタとが並列に組合わ
されて接続されており、交流電源の交流電流を第1〜第
4ダイオードにより整流し、整流電流を永久磁石ロータ
の回転角度に対応してAコイル又はBコイルに交互に流
すよう第1〜第4トランジスタをスイッチング制御して
永久磁石ロータを直流ブラシレスモータとして起動運転
する起動運転回路と、交流電源とBコイルとが接続され
て該交流電源に対してAコイル及びBコイルが直列に接
続され、永久磁石ロータを交流同期モータとして同期運
転する同期運転回路と、交流電源と中間タップとが接続
された起動運転回路と、交流電源とBコイルとが接続さ
れた同期運転回路とで接続を切り換える切換えスイッチ
と、電機子コイルに流れる整流電流の電流方向を交互に
切換え、かつ永久磁石ロータが1回転する間の電機子コ
イルへの通電角度範囲を、Aコイルへの通電角度範囲の
方がBコイルへの通電角度範囲より大きくなるよう起動
運転回路の第3、第4トランジスタをON/OFFして
整流電流がAコイルへ収斂するように起動運転し、第1
の検出手段により検出された永久磁石ロータの回転数が
第2の検出手段により検出される電源周波数に対して同
期回転数付近に到達したときに、Bコイルに接続する第
3、第4トランジスタを全てOFFしAコイルに接続す
る第1、第2トランジスタを全てONにして、前記切換
えスイッチを中間タップからBコイルへ接続を切り換
て同期運転回路による同期運転へ移行するよう制御する
制御手段とを備えたことを特徴とする。これによって、
起動運転回路にブラシやコミュテータが不要であるた
め、起動運転において電流方向を切り換える際にスパー
クの発生を防止して信頼性、安全性の高く、任意の電源
周波数に対して同期運転可能な同期モータを提供でき
る。また、起動運転において、Bコイルに接続する第
3、第4トランジスタを全てOFFしAコイルに接続す
る第1、第2トランジスタを全てON状態にして、切換
えスイッチを中間タップからBコイルへ接続を切り換え
て同期運転に移行するので、起動運転回路のショートを
防止して同期運転に移行することができる。また、従来
のようにコミューテータやブラシなどの機械部品を省略
できるので、モータの小型化も促進でき、製造コストも
低減できる。
【0010】また、起動運転回路において、第3、第4
ダイオードと第3、第4トランジスタとが各々並列に組
合わされてBコイルへ接続された正側及び負側のうちの
1組を省略して、AコイルがBコイルより整流電流が多
く流れるように起動運転することを特徴とする。また、
第1の検出手段は、Aコイル及びBコイルへ通電する電
流方向及び通電する範囲を各々規定するスリットが形成
された永久磁石ロータの回転数及び磁極位置を検出する
検出手段を備えており、該検出手段の出力信号に基づい
て制御手段は起動運転において起動運転回路の第1〜第
4トランジスタをスイッチング制御してAコイルがBコ
イルより整流電流が多く流れるように制御することを特
徴とする。このような制御動作によって、起動運転から
同期運転への切換え動作が確実かつスムーズに行われ
る。また、制御手段は、同期モータが脱調した場合に、
同期運転から一旦起動運転に移行した後、再度同期運転
に移行するよう切換えスイッチを繰り返し切換え制御す
ることにより、動作信頼性、安定性の高い同期モータを
提供することができる。また、ステータコアは主コアに
永久磁石ロータの回転方向と逆方向に延出する補助コア
が設けられており、主コアの透磁率は補助コアより大き
くなるように設計された場合には、起動時における永久
磁石ロータの回転死点を解消して回転方向性を安定化す
ることが可能である。また、ステータは、ステータコア
に装着され、永久磁石ロータの回転中心と直交する方向
に伸びる巻芯及び該巻芯の両端にフランジを有するボビ
ンに、Aコイル及びBコイルが連続して巻回されている
場合には、ステータコアを挿通する出力軸による無駄な
空間が生じないので、巻芯エリアを拡大して占積率を高
め、モータの出力効率を高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、発明の好適な実施の形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。本実施例では、同
期モータのうち2極同期モータを用いて説明するものと
する。図1は2極同期モータの起動運転時の回路構成
図、図2は2極同期モータの同期運転時の回路構成図、
図3(a)(b)は2極同期モータのハウジング内に装
備された永久磁石ロータの外観図及び2極同期モータの
上視図、図4(a)〜(d)は2極同期モータ正断面説
明図、上ハウジングの内視図、底面図及びステータコイ
ルの上視図、図5は起動運転回路の電機子コイルに印加
される電圧波形と永久磁石ロータの回転角度との関係を
示すグラフ図である。
【0012】先ず、図3及び図4を参照して2極同期モ
ータの全体構成について説明する。図3(a)におい
て、1は回転子及び固定子を収容するハウジング本体で
あり、その上下は上ハウジング2及び下ハウジング3に
より覆われている。ハウジング1内には出力軸4を中心
に永久磁石ロータ5が回転可能に内蔵されている。出力
軸4は上ハウジング2及び下ハウジング3において、ベ
アリング軸受6,7により回転可能に支持されている。
このベアリング軸受6,7としては、電機子コイルに形
成される磁界の乱れを考慮して、非磁性の材料、例えば
ステンレスが好適に用いられる。また、図4(c)に示
すように、下ハウジング3には、後述する電機子コイル
9に配線するための配線用穴3aが形成されている。
【0013】また、永久磁石ロータ5は、筒状のロータ
ヨーク5aの内壁にN極及びS極にほぼ180°ずつで
着磁されたリンク状のマグネット5bが保持されてい
る。この永久磁石ロータ5は電機子コイルに通電して形
成される磁極との反発により出力軸4を中心に起動回転
するようになっている。このマグネット5bとしては、
例えば、フェライト,ゴムマグネット,プラスチックマ
グネット,サマリュウムコバルト,希土類のマグネッ
ト,ネオジ鉄ボロンなどを原材料として安価に製造する
ことができる。
【0014】図4(a)において、永久磁石ロータ5に
囲まれた空間部には、ステータコア8の周囲にAコイル
及びBコイルが中間タップ38を介して直列に巻回され
た電機子コイル9を有するステータ10が内蔵されてい
る。このステータコア8は、図4(d)に示すように、
主コア8aと該主コア8aの周囲には永久磁石ロータ5
の回転方向と逆方向に延出する補助コア8bが設けられ
ている。また、主コア8aの透磁率は補助コア8bより
大きくなるように設計されており、主コア8aはケイ素
鋼板よりなる積層コアが好適に用いられ、補助コア8b
としてはSPC材(冷間圧延鋼板)が好適に用いられ
る。永久磁石ロータ5は各磁極が主コア8aと補助コア
8bとの磁気抵抗が最小になる位置(即ち、主コア8a
と対向する位置より補助コア8b側にずれた位置)で停
止するようになる。よって、起動時におけるトルクの死
点を解消することができ、永久磁石ロータ5の起動時の
回転方向性を安定化することができる。また、ステータ
コア8はボビン11と一体に嵌め込まれ、該ボビン11
の周囲には電機子コイル9がAコイル及びBコイル毎に
各々分けることなく連続して巻回されている。このよう
に、ホビン11に対して巻芯エリアを広く確保して占積
率を高めて巻回されているので、2極3スロット型のモ
ータに比べて電機子コイル9の巻数を増やして、モータ
の出力効率の向上に寄与できる。
【0015】図3(a)及び図4(a)において、上ハ
ウジング2内には、永久磁石ロータ5の回転数及び磁極
位置を検出する第1の検出手段として光センサ12が装
備されている。この光センサ12は、例えば投光用光源
と受光素子を備えた光検出素子12aと、マグネット5
bの磁極位置に応じて遮光部分13aと透光する透光部
分13bが180°ずつ形成された回転円板13とを装
備している。回転円板13は、永久磁石ロータ5と一体
に取り付けられており、これらは出力軸4を中心に一体
となって回転する(図4(b)参照)。光センサ12は
回転円板13により永久磁石ロータ5の回転数及び磁極
位置を検出するもので、光検出素子12aは回転数に応
じたパルスを発生させ、磁極位置に応じて後述する制御
手段により所定のタイミングで起動運転回路14をスイ
ッチング制御したりする。光検出素子12aは、図3
(a)(b)に示すように、上ハウジング2の内壁に螺
子止めにより固定されている。尚、光センサ12は、光
透過型に限らず、反射型のセンサを用いても良い。ま
た、光センサ12の他の回転数検出手段として、ホール
素子、磁気抵抗素子、コイルなどを用いた磁気センサ、
高周波誘導による方法、キャパシタンス変化による方法
など様々をものが適用可能である。
【0016】次に、2極同期モータを起動運転する起動
運転回路、同期運転回路及びこれらの回路をスイッチン
グ制御する制御手段の構成について図1及び図2を参照
して説明する。図1において、起動運転回路14は、
相交流電源15に電機子コイル9の中間タップ38が接
続されて交流電源15に対してAコイル及びBコイルが
並列に接続されている。Aコイルには整流電流を流すた
めの第1、第2ダイオード18,19と該整流電流の向
きを交互に切換えて流すためにスイッチング制御可能な
第1、第2FET16,17とが各々並列に組合わされ
て接続され、Bコイルには整流電流を流すための第3、
第4ダイオード22,23と該整流電流の向きを交互に
切換えて流すためにスイッチング制御可能な第3、第4
FET20,21とが並列に組合わされて接続されてい
る。交流電源15の交流電流を第1〜第4ダイオード1
8,19,22,23により整流して流すと共に、整流
電流を永久磁石ロータ5の回転角度に対応してAコイル
又はBコイルに交互に流すよう第1〜第4FET16,
17,20,21をスイッチング制御して永久磁石ロー
タ5を直流ブラシレスモータとして起動運転する。図2
において、同期運転回路39は、交流電源15とBコイ
ルとが接続されて該交流電源15に対してAコイル及び
Bコイルが直列に接続され、永久磁石ロータ5を交流同
期モータとして同期運転する。運転切換えスイッチSW
1は、交流電源15と中間タップ38とが接続された起
動運転回路14と、交流電源15とBコイルとが接続さ
れた同期運転回路39とで接続を切り換える
【0017】図1において、Aコイルにはスイッチング
手段として第1,第2FET(電界効果トランジスタ)
16,17が直列に対向して接続されている。また第
1,第2FET16,17には、整流手段として第1,
第2ダイオード18,19が各々並列に接続されてい
る。またBコイルにはスイッチング素子として第3,第
4FET(電界効果トランジスタ)20,21が直列に
対向して接続されている。また第3,第4FET20,
21には、整流素子として第3,第4ダイオード22,
23が各々並列に接続されている。尚、図1において、
Aコイル及びBコイルには、破線で示すようにコンデン
サC1,C2が各々並列に接続されていても良い。この
コンデンサC1,C2は、電機子コイル9に消費される
電力の力率を向上させて出力損失を補うと共に高圧のサ
ージ電流を吸収する。
【0018】24は制御手段としてのマイクロコンピュ
ータであり、起動運転において起動運転回路14はスイ
ッチング制御により起動運転回路14に流れる電流量や
電流方向を制御したり、起動運転から同期運転へ移行す
る際の運転切換えスイッチSW1の切換え制御などを行
う。即ち、電機子コイル9に流れる整流電流の電流方向
を交互に切換え、かつ永久磁石ロータ5が1回転する間
の電機子コイル9への通電角度範囲を、Aコイルへの通
電角度範囲の方がBコイルへの通電角度範囲より大きく
なるよう起動運転回路14の第3、第4FET20,2
1をON/OFFして整流電流がAコイルへ収斂するよ
うに起動運転し、光センサ12により検出された永久磁
石ロータ5の回転数が電源周波数に対して同期回転数付
近に到達したときに、Bコイルに接続する第3、第4F
ET20,21を全てOFFしAコイルに接続する第
1、第2FET16,17を全てONにして、運転切換
えスイッチSW1を中間タップ38からBコイルへ接続
を切り換えて同期運転回路39による同期運転へ移行す
るよう制御する。
【0019】具体的には、マイクロコンピュータ24に
は、第2の検出手段としての電源周波数検出部25によ
り交流電源15の周波数が検出されて入力端子IN1に
入力される。また、光センサ12により、永久磁石ロー
タ5の回転数及び磁極位置を検出されて入力端子IN2
に入力される。また、出力端子OUT1より運転切換え
スイッチSW1への切換え信号が出力され、出力端子O
UT2〜OUT5によりスイッチSW2〜スイッチSW
5を各々ON/OFFさせるための出力信号が出力さ
れ、第1FET16,第2FET17,第3FET2
0,第4FET21の各ゲートにFETドライブ用電源
40よりゲートパルスが選択的に印加される。マイクロ
コンピュータ24は、光センサ12により検出された永
久磁石ロータ5の磁極位置にタイミングを合わせて、ス
イッチSW2及びスイッチSW4をON/OFFさせ
(ONのとき起動運転回路14には及びに示す整流
電流が流れる)、スイッチSW3及びスイッチSW5を
OFF/ON(ONのとき起動運転回路14には及び
に示す整流電流が流れる)するようにして第1FET
16,第2FET17,第3FET20,第4FET2
1の動作を制御する。尚、スイッチSW1〜スイッチS
W5は、リレー又は半導体スイッチ(例えばトライアッ
ク,ホトカプラ,トランジスタ,IGBT等)を用いて
も良い。
【0020】起動運転回路14に整流電流及びが流
れる場合について図1を参照して具体的に説明する。ス
イッチSW2及びスイッチSW4のみONすると、第
1,第3FET16,20が電流方向,のとき各々
ON状態になる。このとき、Aコイルには第1FET1
6、第2ダイオード19を経て整流電流が流れ、Bコ
イルには第3FET20、第4ダイオード23を経て整
流電流が各々交流波形に従って交互に流れる。また、
起動運転回路14に整流電流及びが流れる場合に
は、スイッチSW3及びスイッチSW5のみONすると
第2,第4FET17,21がON状態になる。このと
き、Aコイルには第2FET17、第1ダイオード18
を経て整流電流が流れ、Bコイルには第4FET2
1、第3ダイオード22を経て整流電流が各々交流波
形に従って交互に流れる。
【0021】また、マイクロコンピュータ24は、永久
磁石ロータ5が1回転する間の電機子コイル9への通電
角度範囲をAコイルがBコイルより大きくなるようにし
て整流電流がAコイルへ収斂するように起動運転する。
図5は交流電源15により電機子コイル9に印加される
電圧波形と永久磁石ロータ5の回転角度との関係を示す
グラフ図である。図1に示す起動運転回路14において
交流電源15より流れる整流電流を及びに流れ出す
向きを+側とし、及びに流れ出す向きを−側として
電圧波形を示す。図5において斜線部は通電角度範囲を
示すものとする。
【0022】マイクロコンピュータ24は、起動運転に
おいて予め設定された通電角度範囲に従って起動運転回
路14のスイッチSW2〜スイッチSW5をスイッチン
グ制御する。例えば、図5に示すように、スイッチSW
4及びスイッチSW5のみ任意の時間分割でON/OF
Fを繰り返すスイッチング制御を行うことで、Bコイル
に流れる整流電流,を抑えてAコイルに流れる整流
電流,を多くして、全体として整流電流がAコイル
に収斂するように制御する。そして、永久磁石ロータ5
の回転数が増加するにしたがって、該永久磁石ロータ5
の回転にタイミングを合わせてスイッチSW2〜スイッ
チSW5を切換えることにより同期回転数付近まで立ち
上げる。
【0023】そして、永久磁石ロータ5が同期回転数付
近に到達したことを光センサ12により検出すると、図
2においてマイクロコンピュータ24は起動運転回路1
4から同期運転回路39へ運転切換えスイッチSW1を
切換える。具体的にはスイッチSW4及びスイッチSW
5をOFFにし、次に運転切換えスイッチSW1を切り
換え、同時にスイッチSW2及びスイッチSW3を共に
ON状態にして第1FET16及び第2FET17をO
N状態にして同期運転に移行する。このとき、電機子コ
イル9には、Aコイル及びBコイルが直列で図2の及
びに示す交流電流が流れ、該電機子コイル9の磁極の
変化に同期して永久磁石ロータ5は回転し、交流同期モ
ータとして回転駆動される。電機子コイル9には、Aコ
イル及びBコイルが直列に連結されているため、同期運
転に必要なトルクを発生させるだけの負荷に見合った交
流電流が流れる。尚、スイッチSW1〜スイッチSW5
の回路的なショートを防止するため、スイッチSW4及
びスイッチSW5をOFFにしてから運転切換えスイッ
チSW1を切換えるようにしている。
【0024】また、同期モータが負荷の変動などにより
脱調した場合には、マイクロコンピュータ24は一旦永
久磁石ロータ5の回転数が同期回転移行時より所定値ま
で落ち込んだ後起動運転に移行し、再度同期運転に移行
するよう繰り返し制御を行うようになっている。例え
ば、電源周波数が60Hzで駆動する2極同期モータの
場合、起動運転から同期運転へ移行する際の永久磁石ロ
ータ5の回転数のしきい値を3550rpmに設定し、
同期運転に入れずに脱調したときに起動運転へ移行する
際の永久磁石ロータ5の回転数のしきい値を3200r
pmに設定して繰り返し制御することにより、安定した
モータの駆動動作が実現できる。起動運転から同期運転
へ、同期運転から起動運転へ移行する際のしきい値は、
各モータの出力特性、用途、サイズなどにより最適な値
を設定すれば良い。
【0025】また、本実施例に示す2極同期モータは、
起動運転から同期運転への移行動作をマイクロコンピュ
ータ24に制御されて行われるため、電源周波数が50
Hz、60Hz、100Hz等に変化しても細かい機械
設計を変更することなく同一の2極同期モータを用いる
ことができるので、極めて汎用性の高い同期モータを提
供することができる。
【0026】また、起動運転において整流電流がBコイ
ルよりAコイルに多く流れるようにして、該整流電流が
Aコイルへ収斂させるための他の手段について説明す
る。例えば、起動運転回路14において、Bコイルへ接
続するスイッチング手段を省略するようにしても良い。
具体的には、図1において、スイッチSW4及び第3F
ET20又はスイッチSW5及び第4FET21を省略
するようにしても良い。このようにすることで、起動運
転においてスイッチング制御する起動運転回路14を簡
素化して制御を容易にし、部品点数も省略できるので安
価に製造でき、モータの小型化にも寄与できる。
【0027】また、他の手段について説明すると、図6
に示すように、光センサ12は、Aコイル及びBコイル
へ通電する電流方向及び通電する範囲を各々規定するス
リット26a,26bが形成されたセンサ板26及び光
検出素子(図示せず)を備えていても良い。例えば、円
弧長の長いスリット26aはAコイル及びBコイルへ通
電する電流方向を規定しており、円弧長の短いスリット
26bはBコイルへ通電する範囲を各々規定している
(尚、図6の12cはスリット26a側のセンサ位置を
示し、12dはスリット26b側のセンサ位置を示して
いる)。このセンサ板26に形成された各スリット26
a,26bを検出する光検出素子の検出信号に基づい
て、マイクロコンピュータ24は、起動運転において起
動運転回路14のスイッチSW2〜SW5のON/OF
Fをスイッチング制御することにより、AコイルがBコ
イルより整流電流が多く流れるようにしても良い。この
場合、Aコイル及びBコイルに対する通電角度範囲をセ
ンサ板26により規定しているので、マイクロコンピュ
ータ24により逐一煩雑なスイッチの切換え制御する必
要がなくなるため、制御動作を簡略化できる。
【0028】上記2極同期モータを用いれば、マイクロ
コンピュータ24は、起動運転回路14において永久磁
石ロータ5が1回転する間の電機子コイル9への通電角
度範囲をAコイルがBコイルより大きくなるようスイッ
チング手段を制御して整流電流が該Aコイルへ収斂する
ように起動運転し、永久磁石ロータ5の回転数が同期回
転数付近に到達すると、運転切換えスイッチSW1を同
期運転回路39へ切り換えて同期運転するよう制御する
ので、起動運転から同期運転への移行が確実かつスムー
ズに行える。また、起動運転回路14にブラシやコミュ
テータが不要であるため、電流方向を切り換える際にス
パークの発生を防止して信頼性、安全性の高い同期モー
タを提供できる。また、従来のようにコミューテータや
ブラシなどの機械部品を省略できるので、モータの小型
化も促進でき、製造コストも低減できる。また、マイク
ロコンピュータ24は、同期モータが脱調した場合に、
同期運転から一旦起動運転に移行した後、再度同期運転
に移行するよう繰り返し制御を行うことにより、動作信
頼性、安定性の高い同期モータを提供することができ
る。また、ステータコア8は、主コア8aに永久磁石ロ
ータ5の回転方向と逆方向に延出する補助コア8bが設
けられており、該主コア8aの透磁率は該補助コア8b
より大きくなるように設計された場合には、起動運転に
おける永久磁石ロータ5の回転死点を解消して回転方向
性を安定化することが可能である。また、ステータコア
8は2極3スロット型のモータにおいてスロットに電機
子コイル9を収納する場合に比べて巻芯エリアを広く確
保して占積率を高められるので、電機子コイル9の巻数
を増やして、モータの出力効率を高めることができる。
【0029】また、2極同期モータに限定されるが、図
7(a)に示すように、永久磁石ロータ5は、出力軸4
の一端がロータヨーク5aに連繋しており、ロータヨー
ク5aにロータヨーク受け部材41が連繋している。ま
た、ステータ10は、ステータコア8がステータ固定部
材42に固定されており、該ステータ固定部材42は下
ハウジング3に嵌め込まれている。永久磁石ロータ5
は、上ハウジング2に設けられたベアリング軸受6及び
ロータヨーク受け部材41と下ハウジング3との間に設
けたベアリング軸受7を介して回動可能になっている。
図7(b)に示すように、ステータコア8に装着され、
永久磁石ロータ5の回転中心と直交する方向に伸びる巻
芯11a及び該巻芯11aの両端にフランジ11bを有
するボビン11に、Aコイル及びBコイルが連続して巻
回されている。よって、ステータコア8に出力軸4が挿
通するための無駄な空間が生じないので、巻芯エリアを
拡大して占積率を更に高め、モータの出力効率を高める
ことができる。
【0030】本発明に係る同期モータは、2極同期モー
タに限らず図8及び図9に示すように4極同期モータに
ついても適用可能である。尚、前述した2極同期モータ
と同一部材には同一番号を付して説明を援用するものと
する。図8において、永久磁石ロータ27はロータヨー
ク27aの内壁にN極,S極が交互に90°ずつ合計4
極に着磁されたリング状のマグネット27bが保持され
ている。
【0031】また、図9において、4極同期モータのス
テータコア28は十字状の主コア(積層コア)28aの
各端部に永久磁石ロータ27の回転方向と逆方向に延出
する補助コア28bが設けられており、起動時における
トルクの死点を解消している。また、ステータコア28
はボビン29と一体に嵌め込まれ、該ボビン29の周囲
には主コア28aの一方の長手方向に電機子コイル9が
AコイルとBコイルを4極構造になるように出力軸4を
中心に両側のボビン29に互いに反対向きに巻き付けら
れている。
【0032】また、図10に示すように、回転円板30
には、マグネット27bの磁極位置に応じて遮光部分3
0aと透光する透光部分30bとが90°ずつ交互に形
成されている。回転円板30は、永久磁石ロータ27と
一体に取り付けられており、これらは出力軸4を中心に
一体となって回転する。光センサ12は回転円板30に
より永久磁石ロータ5の回転数及び磁極位置を検出す
る。4極同期モータは、永久磁石ロータ5が90°回転
する毎に電機子コイル9に形成される磁極が変化するた
め、起動運転する際に起動運転回路14に流れる電流の
向きを永久磁石ロータ27が90°回転する毎にスイッ
チング制御により切り換える必要がある。
【0033】また、上述した2極同期モータ及び4極同
期モータは、アウターロータ方式について説明したが、
これに限定されるものではなく、インナーロータ方式で
あっても良い。例えば8極同期モータについて図11
(a)(b)を参照して説明する。図11(a)は永久
磁石ロータの軸断面説明図、図11(b)は永久磁石ロ
ータを取り外したステータの一部断面説明図である。
【0034】図11(b)において、31,32は固定
子及び回転子を収容するステータヨークでありハウジン
グを兼用して2分割可能に形成されている。ステータヨ
ーク31,32内には出力軸33を中心に永久磁石ロー
タ34が回転可能に内蔵されている。出力軸33はステ
ータヨーク31,32において、図示しないベアリング
軸受により回転可能に支持されている。
【0035】また、図11(a)において、永久磁石ロ
ータ34は、出力軸33に嵌め込まれたマグネット固定
部材35aの周囲にN極及びS極にほぼ45°ずつ着磁
されたリング状のマグネット35bが保持されている。
この永久磁石ロータ34は電機子コイルに通電して形成
される磁極との反発により出力軸33を中心に起動回転
するようになっている。永久磁石ロータ34の外側に
は、ステータヨーク31,32内にボビン36が嵌め込
まれており、該ボビン36にはAコイル及びBコイルの
2つのコイルセグメントに分割された電機子コイル37
が巻き付けられている。
【0036】また、図11(b)に示すように、ステー
タヨーク31,32の周縁部には、周方向に8か所に主
コア31a,32aが軸方向に交互に折り曲げ形成され
ている。この主コア31a,32aには永久磁石ロータ
34の回転方向と逆方向に延出する補助コア31b,3
2bが各々形成されており、起動時におけるトルクの死
点を解消している。また、ステータヨーク31,32内
には永久磁石ロータ34の回転数及び磁極位置を検出す
る第1の検出手段として光センサ(図示せず)が装備さ
れている。光センサは出力軸33に一体に取り付けられ
た回転円板(図示せず)により永久磁石ロータ34の回
転数を検出し、図示しないマイクロコンピュータは起動
運転回路に流れる整流電流の向きや電流量をスイッチン
グ制御により制御する。
【0037】本発明に係る同期モータは、モータを駆動
制御するマイクロコンピュータ24を一体に装備してい
る場合であっても、或いは同期モータが用いられる電機
機器の装置本体に内蔵した制御回路の一部(交流電源、
FETドライブ用電源、起動運転回路、同期運転回路な
どを含む)を用いてモータを駆動制御するタイプのいず
れであっても良い。また、一般にインダクター方式とよ
ばれる同期モータや平盤状のマグネットとコイルを円板
上で対向させた平面対向方式の同期モータなどにも本発
明を広く適用できる。また、本発明に係る同期モータに
は、従来一般的に使われている誘導型モータのように、
過負荷時の安全を保証するために、動作中に常に通電す
る回路部分に温度ヒューズやバイメタル式の高温検出ス
イッチを組み込むこともできる等、発明の精神を逸脱し
ない範囲で多くの改変をなし得る。
【0038】
【発明の効果】本発明の同期モータを用いると、制御手
段は、起動運転回路において永久磁石ロータが1回転す
る間の電機子コイルへの通電角度範囲をAコイルがBコ
イルより大きくなるようスイッチング制御して整流電流
が該Aコイルへ収斂するように起動運転し、永久磁石ロ
ータの回転数が同期回転数付近に到達すると、運転切換
えスイッチを同期運転回路に切り換えて同期運転に移行
するよう制御するので、起動運転から同期運転への移行
が確実かつスムーズに行える。また、起動運転回路にブ
ラシやコミュテータが不要であるため、起動運転におい
て電流方向を切り換える際にスパークの発生を防止して
信頼性、安全性の高い同期モータを提供できる。また、
従来のようにコミューテータやブラシなどの機械部品を
省略できるので、モータの小型化も促進でき、製造コス
トも低減できる。また、制御手段は、同期モータが脱調
した場合に、同期運転から一旦起動運転に移行した後、
再度同期運転に移行するよう運転切換えスイッチを繰り
返し制御を行うことにより、動作信頼性、安定性の高い
同期モータを提供することができる。また、ステータコ
アは、主コアに前記永久磁石ロータの回転方向と逆方向
に延出する補助コアが設けられており、主コアの透磁率
は補助コアより大きくなるように設計された場合には、
起動時における永久磁石ロータの回転死点を解消して回
転方向性を安定化することが可能である。また、例えば
2極3スロット型のモータおいて、ステータコアに電機
子コイルを収納する場合に比べて巻芯エリアを広く確保
して占積率を高めたので、電機子コイルの巻数を増やし
て、モータの出力効率を高めることができる。また、制
御手段は、起動運転より同期運転に移行する際に、起動
運転回路のうちBコイル側に整流電流を流すためのスイ
ッチをOFFしてから、運転切換えスイッチを切換える
と共にAコイル側に整流電流を流すためのスイッチをO
Nして同期運転に移行するよう制御するようにすると、
起動運転回路のショートを防止して同期運転に移行する
ことができる。また、制御手段としてマイクロコンピュ
ータにより起動運転から同期運転への移行動作を制御す
る場合には、電源周波数が50Hz、60Hz、100
Hz等に様々に変化しても細かい機械設計を変更するこ
となく同一のモータを用いることができるので、極めて
汎用性の高い同期モータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2極同期モータの起動運転時の回路構成図であ
る。
【図2】2極同期モータの同期運転時の回路構成図であ
る。
【図3】2極同期モータのハウジング内に装備された永
久磁石ロータの外観図及び2極同期モータの上視図であ
る。
【図4】2極同期モータ正断面説明図、上ハウジングの
内視図、底面図及びステータコイルの上視図である。
【図5】起動運転回路の電機子コイルに印加される電圧
波形と永久磁石ロータの回転角度との関係を示すグラフ
図である。
【図6】光センサに備えたセンサ板の説明図である。
【図7】他例に係る2極同期モータ正断面説明図及びス
テータコイルの上視図である。
【図8】4極同期モータの一部破断説明図である。
【図9】4極同期モータの軸断面説明図である。
【図10】4極同期モータの光センサに装備される回転
円板の説明図である。
【図11】8極同期モータの永久磁石ロータの軸断面説
明図及び永久磁石ロータを取り外したステータの一部断
面説明図である。
【図12】従来の2極同期モータの構成に示す回路図で
ある。
【図13】従来の2極同期モータの起動運転回路に備え
たブラシの配置構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ハンジング本体 2 上ハウジング 3 下ハウジング 3a 配線用穴 4,33 出力軸 5,27,34 永久磁石ロータ 5a,27a ロータヨーク 5b,27b,35b マグネット 6,7 ベアリング軸受 8,28 ステータコア 8a,28a,31a,32a 主コア 8b,28b,31b,32b 補助コア 9,37 電機子コイル 10 ステータ 11,29,36 ボビン 12 光センサ 12a 光検出素子 13,30 回転円板 13a,30a 遮光部分 13b,30b 透光部分 14 起動運転回路 15 交流電源 16 第1FET 17 第2FET 18 第1ダイオード 19 第2ダイオード 20 第3FET 21 第4FET 22 第3ダイオード 23 第4ダイオード 24 マイクロコンピュータ 25 電源周波数検出部 26 センサ板 26a,26b スリット 31,32 ステータヨーク 35a マグネット固定部材 38 中間タップ 39 同期運転回路 40 FETドライブ用電源 41 ロータヨーク受け部材 42 ステータ固定部材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に出力軸を中心に回転可能
    に設けられた永久磁石ロータと、 前記永久磁石ロータの回転数及び磁極位置を検出する第
    1の検出手段と、 交流電源の周波数を検出する第2の検出手段と、 ステータコアの周囲にAコイル及びBコイルが中間タッ
    プを介して直列に巻回された電機子コイルを有するステ
    ータと、前記交流電源と前記電機子コイルの中間タップとが接続
    されて該交流電源に対して前記Aコイル及びBコイルが
    並列に接続され、前記Aコイルに整流電流を流すための
    第1、第2ダイオードと該整流電流の向きを交互に切換
    えて流すためにスイッチング制御可能な第1、第2トラ
    ンジスタとが各々並列に組合わされて接続され、前記B
    コイルに整流電流を流すための第3、第4ダイオードと
    該整流電流の向きを交互に切換えて流すためにスイッチ
    ング制御可能な第3、第4トランジスタとが並列に組合
    わされて接続されており、前記交流電源の交流電流を前
    記第1〜第4ダイオードにより整流し、整流電流を前記
    永久磁石ロータの回転角度に対応して前記Aコイル又は
    Bコイルに交互に流すよう前記第1〜第4トランジスタ
    をスイッチング制御して 前記永久磁石ロータを直流ブラ
    シレスモータとして起動運転する起動運転回路と、前記交流電源とBコイルとが接続されて該交流電源に対
    して前記Aコイル及びBコイルが直列に接続され 、前記
    永久磁石ロータを交流同期モータとして同期運転する同
    期運転回路と、前記交流電源と中間タップとが接続された起動運転回路
    と、前記交流電源とBコイルとが接続された同期運転回
    路とで接続を切り換える 切換えスイッチと、前記電機子コイルに流れる整流電流の電流方向を交互に
    切換え、かつ前記永久磁石ロータが1回転する間の前記
    電機子コイルへの通電角度範囲を、前記Aコイルへの通
    電角度範囲の方がBコイルへの通電角度範囲より大きく
    なるよう前記起動運転回路の第3、第4トランジスタを
    ON/OFFして前記整流電流が前記Aコイルへ収斂す
    るように起動運転し、 前記第1の検出手段により検出さ
    れた前記永久磁石ロータの回転数が前記第2の検出手段
    により検出される電源周波数に対して同期回転数付近に
    到達したときに、前記Bコイルに接続する第3、第4ト
    ランジスタを全てOFFし前記Aコイルに接続する第
    1、第2トランジスタを全てONにして、前記切換えス
    イッチを中間タップからBコイルへ接続を切り換えて前
    記同期運転回路による同期運転へ移行するよう制御する
    制御手段とを備えたことを特徴とする同期モータ。
  2. 【請求項2】 前記起動運転回路において、前記第3、
    第4ダイオードと第3、第4トランジスタとが各々並列
    に組合わされて前記Bコイルへ接続された正側及び負側
    のうちの1組を省略して、前記AコイルがBコイルより
    整流電流が多く流れるように起動運転することを特徴と
    する請求項1記載の同期モータ。
  3. 【請求項3】 前記第1の検出手段は、前記Aコイル及
    びBコイルへ通電する電流方向及び通電する範囲を各々
    規定するスリットが形成された前記永久磁石ロータの回
    転数及び磁極位置を検出する検出手段を備えており、該
    検出手段の出力信号に基づいて前記制御手段は起動運転
    において前記起動運転回路の第1〜第4トランジスタを
    スイッチング制御して前記AコイルがBコイルより整流
    電流が多く流れるように制御することを特徴とする請求
    項1記載の同期モータ。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、同期モータが脱調した
    場合に、同期運転から一旦起動運転に移行した後、再度
    同期運転に移行するよう前記切換えスイッチを繰り返し
    切換え制御することを特徴とする請求項1、2又は請求
    項3記載の同期モータ。
  5. 【請求項5】 前記ステータコアは、主コアに前記永久
    磁石ロータの回転方向と逆方向に延出する補助コアが設
    けられており、前記主コアの透磁率は前記補助コアより
    大きくなるように設計されていることを特徴とする請求
    項1、2、3又は請求項4記載の同期モータ。
  6. 【請求項6】 前記ステータは、前記ステータコアに装
    着され、前記永久磁石ロータの回転中心と直交する方向
    に伸びる巻芯及び該巻芯の両端にフランジを有するボビ
    ンに、前記Aコイル及びBコイルが連続して巻回されて
    いることを特徴とする請求項1、2、3、4又は請求項
    記載の同期モータ。
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