JP3163264U - 携帯式電子装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カバー部が本体部に対して短手方向にスライドするとともに斜めに開けられる携帯式電子装置を提供する。【解決手段】本携帯式電子装置は、キーボード部が設置された本体部10と、表示パネルが設置されたカバー部30と、2つのリンク部材51及び少なくとも1つのヒンジ部材53を含む開閉機構とを備えてなる。前記リンク部材の両端は前記本体部及び前記カバー部に回動可能に連結し、且つ前記リンク部材の何れか一端は、ヒンジ部材を介して前記本体部又は前記カバー部に回転可能に連結される。前記カバー部を前記本体部に対して推進してスライドすると、前記カバー部の一端は前記リンク部材に連動されて前記本体部に対して傾くように持ち上げられ、前記カバー部の他端は前記本体部の上面に沿ってスライドする。【選択図】図1
Description
本考案は、携帯式電子装置に関し、特にスライドして開く携帯式電子装置に関するものである。
製造工芸及び移動通信技術の進歩に伴って、携帯式電子装置は益々普及し且つ次第に小型化に向かって発展する。現在市販されている携帯式電子装置は、一般的に相対的に回転するか又はスライドできるカバー部及び本体部を含む。例えば、スライド式電子装置において、前記カバー部を前記本体部に対してスライドさせることができる。
従来のスライド式電子装置において、カバー部と本体部とが単に直線的にスライドするだけなので、スクリーンの視角をキーボード部に対して調整できないという欠点がある。その結果、ユーザーはスクリーンを見るために視線を上へ移動し、また、キーボード部を見るために視線を下へ移動しなければならない。このような繰り返し動作は、ユーザーの首に負担をかける。
最近、通信技術の飛躍的な発展に伴い、携帯式電子装置のデザイン性に対する要求も段々高くなり、前記携帯電子装置の開閉機構も、そのデザイン性に関する重要な要素になった。従来の折り畳み式又は縦方向スライド式以外の新しい開閉機構を備えた携帯式電子装置が望まれている。
以上の問題点に鑑みて、本考案は、カバー部が本体部に対して短手方向にスライドするとともに斜めに開けられる携帯式電子装置を提供することを目的とする。
前記問題を解決するために、本考案に係る携帯式電子装置は、キーボード部が設置された本体部と、表示パネルが設置されたカバー部と、2つのリンク部材及び少なくとも1つのヒンジ部材を含む開閉機構と、を備えてなる。前記リンク部材の両端は前記本体部及び前記カバー部に回動可能に連結し、且つ前記リンク部材の何れか一端は、ヒンジ部材を介して前記本体部又は前記カバー部に回転可能に連結される。前記カバー部を前記本体部に対して推進してスライドすると、前記カバー部の一端は前記リンク部材に連動されて前記本体部に対して傾くように持ち上げられ、前記カバー部の他端は前記本体部の上面に沿ってスライドする。
また、本考案に係る携帯式電子装置は、本体部と、カバー部と、前記本体部と前記カバー部とを回転可能に連結する開閉機構と、を備えてなる。前記開閉機構は、2つのリンク部材及び少なくとも1つのヒンジ部材を含む。前記リンク部材の両端はそれぞれ前記本体部及び前記カバー部に回転可能に連結される。前記ヒンジ部材は、スリーブ及び前記スリーブに相対して回転できる回転軸とを含み、前記スリーブは前記本体部又はカバー部に係合し、前記回転軸は前記リンク部材と一体に固定される。前記本体部は操作面を含み、前記カバー部は表示面を含む。前記表示面と前記操作面との間の開き角度は、前記スリーブと前記回転軸との相対的な回転によって限定される。
本考案に係る携帯式電子装置において、カバー部を本体部に対して短手方向にスライドするとともに斜めに開くことができ、且つ前記カバー部を所定の傾斜角度に位置決めすることできるので、ユーザーは最もよい視覚効果を得られる。しかも、前記携帯式電子装置は、従来のスライドタイプとは異なる開閉機構を備えるので、デザイン性に富む。
以下、図面を参照しながら、移動電話を例として本考案の実施形態に係る携帯式電子装置について詳細に説明する。
図1及び図2に示したように、本考案の移動電話100は、本体部10と、カバー部30と、開閉機構50と、を備える。前記開閉機構50によって、前記カバー部30と前記本体部10とを連結し、前記カバー部30を前記本体部10に対して短手方向にスライドするとともに斜めに開くことができる。
前記本体部10は、操作面11と、前記操作面11に対向して設置される底面13と、第一側面17と、前記第一側面17に対向して設置される第二側面19と、を含む。前記操作面11には、情報を入力するためのキーボード部(図示せず)が設置され、前記操作面11の短手方向の両側(短手方向に対する左右両側)には、それぞれ突起条状部15が設置されている。本実施形態において、前記突起条状部15の横断面はほぼ半円形を呈している。前記第一側面17の一端には、軸穴171が開設されている。前記第二側面19には、前記軸穴171と同じ軸線に位置する固定穴191が開設されている。前記本体部10の前記軸穴171に対応する箇所には、前記軸穴171に連通する第一取付部131が開設されている。
前記カバー部30は、表示パネル311が配置された表示面31と、前記表示面31に対向して設置される対向面33と、中部には軸穴351が開設された第一側面35と、前記第一側面35に対向し且つ前記軸穴351と同じ軸線に位置する固定穴371が開設された第二側面37と、を備える。前記カバー部30の前記軸穴351に対応する箇所には、前記軸穴351に連通する第二取付部331が開設されている。
前記開閉機構50は、2つのリンク部材51と、2つのヒンジ部材53と、2つの固定ピン55と、を備える。各々のヒンジ部材53は、スリーブ531及び回転軸533を含む。前記回転軸533は、前記スリーブ531に対して一定の角度を回転すると静止できる。前記スリーブ531は、前記ヒンジ部材53を前記第一取付部131又は第二取付部331内に回転不能に固定することに用いられる。各々のリンク部材51の両端には、それぞれ1つの位置決め穴511が開設されている。前記位置決め穴511を前記ヒンジ部材53の回転軸533又は前記固定ピン55に係止することにより、前記リンク部材51の両端をそれぞれ前記カバー部30と前記本体部10に固定する。前記2つの固定ピン55は、別々に前記固定穴191、371内に装着される。
以下、図1及び図2を参照しながら、本考案の移動電話100の組立ステップを説明する。
まず、前記2つのヒンジ部材53を別々に前記本体部10の第一取付部131と前記カバー部30の第二取付部331に装着すると、前記2つのヒンジ部材53の回転軸533は、別々に前記軸穴171、351を貫いて前記第一側面17、35から突出する。次に、前記1つのリンク部材51の両端を別々に前記本体部10の回転軸533と前記カバー部30の回転軸533上に被せて係止することにより、前記リンク部材51の両端を別々に前記本体部10の第一側面17と前記カバー部30の第二側面35に固定する。最後に、前記2つの固定ピン55を別々に他のリンク部材51の位置決め穴511に貫いてから前記固定穴191、371に回転可能に装着する。このように、前記移動電話100の組立を完成する。
以下、図2及び図3を参照しながら、本考案の移動電話100の開閉機構50の作動原理を詳細に説明する。
図3に示したように、前記移動電話100のカバー部30を本体部10に対して開放する場合、前記本体部10の短手方向に沿って前記カバー部30を推進してスライドすると、前記ヒンジ部材53のヒンジ軸533はスリーブ531に相対して回転し、前記リンク部材51の前記カバー部30に連結する一端も回転する。従って、前記カバー部30の一端は前記突起条状部15に沿ってスライドし、前記カバー部30の他端は前記リンク部材51に連動されて前記本体部10に対して傾くように立ち上がる。このように、前記カバー部30は前記本体部10に対して完全に開放されて、前記本体部10のキーボード部を露出させる。前記ヒンジ部材53の回転軸533は前記スリーブ531に対して最大な角度に回転すると、前記リンク部材51は回転を停止して、前記カバー部30を前記本体部10に対して所望の傾斜角度に位置決めする。
図4に示したように、本考案の第二実施形態に係る移動電話100において、その本体部10の突起条状部15には、複数の位置決め凹溝153が互いに離間して設けられる。前記カバー部30を前記本体部10に対して開放した後、前記カバー部30の一端はこれらの位置決め凹溝153により前記本体部10に係止される。しかも、前記カバー部30の一端を異なる位置決め凹溝153内に係止することにより、前記カバー部30を前記本体部10に対して異なる傾斜角度に位置決めすることができる。
また、前記突起条状部15の形状は半円柱形に限定されるものではなく、その横断面の輪郭が他の曲線を呈することができる。
また、前記ヒンジ部材53の数を1つにして、もう1つのヒンジ部材53を固定ピンに取って代わると、コストを下げることができる。同様に、1つの固定ピン55をヒンジ部材53に取って代わると、操作の安定性を高めることができる。
また、回転軸とスリーブとは任意の角度に静止できるヒンジ部材を採用してもよい。
本考案に係る移動電話100において、前記カバー部30を前記本体部10に対して短手方向にスライドするとともに斜めに開くことができ、且つ前記カバー部30を所定の傾斜角度に位置決めすることできるので、ユーザーは最もよい視覚効果を得られる。しかも、前記移動電話100は、従来のスライドタイプとは異なる開閉機構を備えるので、デザイン性に富む。
以上、本考案の好適な実施形態について詳細に説明したが、本考案は前記実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲内で種々の変形又は改良が可能であり、該変形又は改良も、本考案の特許請求の範囲内に含まれるものであるのがいうまでもない。
10 本体部
11 操作面
13 底面
15 突起条状部
17 第一側面
19 第二側面
30 カバー部
31 表示面
33 対向面
35 第一側面
37 第二側面
50 開閉機構
51 リンク部材
53 ヒンジ部材
55 固定ピン
100 移動電話
131 第一取付部
153 位置決め凹溝
171 軸穴
191 固定穴
331 第二取付部
351 軸穴
371 固定穴
531 スリーブ
533 回転軸
11 操作面
13 底面
15 突起条状部
17 第一側面
19 第二側面
30 カバー部
31 表示面
33 対向面
35 第一側面
37 第二側面
50 開閉機構
51 リンク部材
53 ヒンジ部材
55 固定ピン
100 移動電話
131 第一取付部
153 位置決め凹溝
171 軸穴
191 固定穴
331 第二取付部
351 軸穴
371 固定穴
531 スリーブ
533 回転軸
Claims (5)
- キーボード部が設置された本体部と、表示パネルが設置されたカバー部と、2つのリンク部材及び少なくとも1つのヒンジ部材を含む開閉機構と、を備えてなる携帯式電子装置であって、
前記リンク部材の両端はそれぞれ前記本体部及び前記カバー部に回動可能に連結され、且つ前記リンク部材の何れか一端は、ヒンジ部材を介して前記本体部又は前記カバー部に回転可能に連結され、
前記カバー部を前記本体部に対してスライドさせると、前記カバー部の一端は前記リンク部材に連動されて前記本体部に対して傾くように持ち上げられ、前記カバー部の他端は前記本体部の上面に沿ってスライドすることを特徴とする携帯式電子装置。 - 前記本体部の操作面の両側には、それぞれ1つの突起条状部が設けられ、それによって前記カバー部は前記突起条状部に沿ってスライドできることを特徴とする請求項1に記載の携帯式電子装置。
- 前記突起条状部に少なくとも1つの位置決め凹溝を開設することにより、前記カバー部を前記本体部に対して異なる傾斜角度に静止させることを特徴とする請求項2に記載の携帯式電子装置。
- 前記ヒンジ部材は、回転軸及びスリーブを含み、前記回転軸と前記スリーブとは任意の位置で相対静止できることを特徴とする請求項1に記載の携帯式電子装置。
- 本体部と、カバー部と、前記本体部と前記カバー部とを回転可能に連結する開閉機構と、を備えてなる携帯式電子装置であって、
前記開閉機構は、2つのリンク部材及び少なくとも1つのヒンジ部材を含み、
前記ヒンジ部材は、スリーブ及び前記スリーブに相対して回転できる回転軸を含み、前記スリーブは前記本体部又はカバー部に係合し、前記回転軸は前記リンク部材と一体に固定され、
前記リンク部材の両端はそれぞれ前記本体部及び前記カバー部に回転可能に連結され、
前記本体部は操作面を含み、前記カバー部は表示面を含み、前記表示面と操作面との間の開く角度は、前記スリーブと前記回転軸との相対的な回転によって限定されることを特徴とする携帯式電子装置。
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