JP3163146U - 剣道練習用の素振り棒 - Google Patents
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Abstract
【課題】試合用竹刀よりも若干重く、室内など小スペースで効率的に素振りや相手を想定したしかけ技、応じ技の稽古ができる剣道練習用の素振り棒を提供する。【解決手段】剣道練習用の素振り棒1aは、後端に握り部6が形成され、先端に軸方向に沿って穴が穿設され、この穴の少なくとも入口部内周面にネジ溝部を設けた木製棒体2aと、ネジ溝部に螺合する重さ調整用のボルト4と、を備えており、穴はネジ溝部の長さよりも長く形成されている。使用する重さ調整用のボルト4の長さを変えることにより、剣道練習用の素振り棒1aの重さを調整することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、先端部の重さ調整可能な剣道練習用の素振り棒に関する。
剣道における素振りとは、初心者から熟練者までのすべての段階で行なわれている稽古法の一つで、竹刀、木刀などを用いて行なわれる。
素振りは、振り上げや振り下ろしの太刀筋の習得、打突に必要な手の内(握り方や打ち込む瞬間の手の握り具合)の習得、足さばきと関連させた打突の基礎の習得を目的とし、上下振り、斜め振り、空間打突、跳躍素振り、左右面返し胴素振り、股割素振り、上下跳躍左右踏み替え素振りなどの動作で行なわれ、相手を想定した連続技(二・三段の技)などのしかけ技や相手の攻めを想定した小手すり上げ面などの応じ技の竹刀操作の稽古としても行なわれる。
試合用竹刀(1刀、男性用)は、大学・一般用で最長120cm、重さ510g以上であり、高校生用で最長117cm、重さ480g以上であり、中学生用で最長114cm、重さ440g以上(以上、剣道試合審判細則第2条)であり、小学生用では一般に最長111cm、重さ370g以上である。
このような、竹刀を一般の家屋やマンションの室内などで素振りをすると、天井などに当たって天井などを傷付けてしまうおそれがあり、充分な素振り稽古ができないおそれがあった。また、市販されている木刀などはコバン形で太く、竹刀に持ち替えたときに違和感があり、素振り稽古の成果を試合にいかせないことにもなりかねなかった。
素振りは、振り上げや振り下ろしの太刀筋の習得、打突に必要な手の内(握り方や打ち込む瞬間の手の握り具合)の習得、足さばきと関連させた打突の基礎の習得を目的とし、上下振り、斜め振り、空間打突、跳躍素振り、左右面返し胴素振り、股割素振り、上下跳躍左右踏み替え素振りなどの動作で行なわれ、相手を想定した連続技(二・三段の技)などのしかけ技や相手の攻めを想定した小手すり上げ面などの応じ技の竹刀操作の稽古としても行なわれる。
試合用竹刀(1刀、男性用)は、大学・一般用で最長120cm、重さ510g以上であり、高校生用で最長117cm、重さ480g以上であり、中学生用で最長114cm、重さ440g以上(以上、剣道試合審判細則第2条)であり、小学生用では一般に最長111cm、重さ370g以上である。
このような、竹刀を一般の家屋やマンションの室内などで素振りをすると、天井などに当たって天井などを傷付けてしまうおそれがあり、充分な素振り稽古ができないおそれがあった。また、市販されている木刀などはコバン形で太く、竹刀に持ち替えたときに違和感があり、素振り稽古の成果を試合にいかせないことにもなりかねなかった。
「剣道を知る事典」、東京堂出版、2009年
そこで、本発明の課題は、試合用竹刀よりも若干重く、室内など小スペースでも効率的に素振りや、相手を想定したしかけ技や応じ技の稽古ができる剣道練習用の素振り棒を提供することにある。
本考案者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、後端に握り部が形成され、先端に軸方向に沿って穴が穿設され、この穴の少なくとも入口部内周面にネジ溝部を設けた木製棒体と、該ネジ溝部に螺合する重さ調整用ボルトと、を備えており、前記穴は前記ネジ溝部の長さよりも長く形成されている剣道練習用の素振り棒とすることで、上記課題を解決することを見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の構成からなる。
(1)後端に握り部が形成され、先端面から軸方向に沿って穴が穿設され、この穴の少なくとも入口部内周面にネジ溝部を設けた木製棒体と、該ネジ溝部に螺合する重さ調整用のボルトと、を備えており、前記穴は前記ネジ溝部の長さよりも長く形成されていることを特徴とする剣道練習用の素振り棒。
(2)前記穴が、前記棒体先端の開口径を形成する大径穴と、該大径穴よりも口径が小さく前記ボルトが挿入される小径穴との2段からなり、前記大径穴に前記ネジ溝部が設けられている前記(1)に記載の剣道練習用の素振り棒。
(3)前記小径穴内に錘を収容した前記(2)に記載の剣道練習用の素振り棒。
(4)前記握り部が、左手で握る第1の握り部と、右手を左手よりも先端側に離して握る第2の握り部とを備え、前記木製棒体の軸方向に垂直な前記握り部の断面形状が、握り部全長にわたって八角形状であり、かつ前記第1の握り部および第2の握り部が前記木製棒体の全周にわたって凹設されている前記(1)から(3)のいずれかに記載の剣道練習用の素振り棒。
(1)後端に握り部が形成され、先端面から軸方向に沿って穴が穿設され、この穴の少なくとも入口部内周面にネジ溝部を設けた木製棒体と、該ネジ溝部に螺合する重さ調整用のボルトと、を備えており、前記穴は前記ネジ溝部の長さよりも長く形成されていることを特徴とする剣道練習用の素振り棒。
(2)前記穴が、前記棒体先端の開口径を形成する大径穴と、該大径穴よりも口径が小さく前記ボルトが挿入される小径穴との2段からなり、前記大径穴に前記ネジ溝部が設けられている前記(1)に記載の剣道練習用の素振り棒。
(3)前記小径穴内に錘を収容した前記(2)に記載の剣道練習用の素振り棒。
(4)前記握り部が、左手で握る第1の握り部と、右手を左手よりも先端側に離して握る第2の握り部とを備え、前記木製棒体の軸方向に垂直な前記握り部の断面形状が、握り部全長にわたって八角形状であり、かつ前記第1の握り部および第2の握り部が前記木製棒体の全周にわたって凹設されている前記(1)から(3)のいずれかに記載の剣道練習用の素振り棒。
本発明によれば、試合用竹刀よりも若干重く、室内など小スペースでも効率的に素振りや、相手を想定したしかけ技や応じ技の稽古ができ、重さ調整用ボルトを装着した素振り棒で稽古することで、先重となるため、剣先が走り、手の内がきまりやすくなる。さらに、稽古時の体調や熟練度に合わせて、長さの異なるボルトに交換するなどして、先端部の重さを自由に調整できるので、無理なく竹刀操作の鍛錬ができる。また、右手の握り位置によっては、竹刀または木刀に似た感触で稽古をすることができる。
上記(2)に示す穴の構成とすることで、重さ調整用のボルトの螺合を緩みにくくすることができる。
上記(3)に示すように、小径穴に錘を収容することにより、重さ調整を行なうことができる。
上記(4)に示す握り部とすることで、素振り稽古の際に握りを外れにくくすることができる。
上記(2)に示す穴の構成とすることで、重さ調整用のボルトの螺合を緩みにくくすることができる。
上記(3)に示すように、小径穴に錘を収容することにより、重さ調整を行なうことができる。
上記(4)に示す握り部とすることで、素振り稽古の際に握りを外れにくくすることができる。
以下、本考案の剣道練習用の素振り棒の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<剣道練習用の素振り棒1a>
図1は、本考案の一実施形態に係る剣道練習用の素振り棒1a(以下、単に素振り棒1aという場合がある。)を示す斜視図である。図2(a)は、素振り棒1aの握り部6を示す側面図であり、図2(b)は、素振り棒1aの後端面を示す背面図であり、(c)は、第1の握り部6aの断面図である。図3は、素振り棒1aにおける木製棒体2a(以下、棒体2aという場合がある。)にネジ溝部として木材用ジョイントナット3(以下、ナット3という場合がある。)を穿設させる概略説明図である。図4(a)は、素振り棒1aの先端面を示す正面図であり、図4(b)は、素振り棒1aの先端部の一部切欠側面図である。
図1は、本考案の一実施形態に係る剣道練習用の素振り棒1a(以下、単に素振り棒1aという場合がある。)を示す斜視図である。図2(a)は、素振り棒1aの握り部6を示す側面図であり、図2(b)は、素振り棒1aの後端面を示す背面図であり、(c)は、第1の握り部6aの断面図である。図3は、素振り棒1aにおける木製棒体2a(以下、棒体2aという場合がある。)にネジ溝部として木材用ジョイントナット3(以下、ナット3という場合がある。)を穿設させる概略説明図である。図4(a)は、素振り棒1aの先端面を示す正面図であり、図4(b)は、素振り棒1aの先端部の一部切欠側面図である。
本考案の素振り棒1aは、後端に握り部6が形成され、先端に軸方向に沿って口径の異なる穴5が穿設された棒体2aと、穴5に装着されたナット3と、該ナット3に螺合する重さ調整用ボルト4(以下、ボルト4という場合がある。)と、を備えており、穴5はナット3の長さよりも長く形成されたものである。
(棒体2a)
棒体2aの材質は、特に限定されず、例えば、タモ、樫、檀、椿、檜、すぬけ、枇杷、杉、松などの無垢材や集成材などが挙げられ、なかでも、比重の高い木材、例えばタモなどが素振り用に適しているといえるが、比重の軽い木材を使用する場合でも、ボルト4の重りを調整することで使用可能である。
棒体2aの材質は、特に限定されず、例えば、タモ、樫、檀、椿、檜、すぬけ、枇杷、杉、松などの無垢材や集成材などが挙げられ、なかでも、比重の高い木材、例えばタモなどが素振り用に適しているといえるが、比重の軽い木材を使用する場合でも、ボルト4の重りを調整することで使用可能である。
棒体2aの全長は、700〜1000mmの範囲内であり、全長が1000mmよりも長いと、室内で上下素振りなどをする際に、天井などにあたってしまい、天井などを傷つけてしまうおそれがあり、全長が700mmよりも短いと、充分な重量を確保できず、素振り、しかけ技や応じ技の稽古の成果が試合にいかせないおそれがある。
また、握り部6は、大人用として棒体2aの後端から250mm、小学生用として棒体2aの後端から230mmである。
棒体2aの全長および重量は、用いる材質によって適宜調整すればよいが、たとえば、材質をタモの集成材とした場合は、大人用として全長890mm、重量約540g、小学生用として全長790mm、重量約450gとするのが好ましい。
また、握り部6は、大人用として棒体2aの後端から250mm、小学生用として棒体2aの後端から230mmである。
棒体2aの全長および重量は、用いる材質によって適宜調整すればよいが、たとえば、材質をタモの集成材とした場合は、大人用として全長890mm、重量約540g、小学生用として全長790mm、重量約450gとするのが好ましい。
棒体2aの断面形状としては、特に限定されず、例えば、丸形;平角形;三角形、四角形、五角形などの多角形;などが挙げられる。なかでも、握り部6以外の棒体2aの断面形状は、丸形であるのが好ましい。
特に、握り部6以外の棒体2aの断面形状が丸形である場合には、棒体2aの握り部6以外の直径は32〜35mmΦの範囲内であれば、棒体2aの任意の位置によって直径が異なっていてもよく、例えば、先端部に向かって径が大きくなるようにしてもよい。棒体2aの握り部6以外の直径が上記範囲内であれば、竹刀に持ち替えても違和感なく、素振りや相手を想定したしかけ技、応じ技の稽古の成果を実際の試合にいかすことができる。ちなみに、中学生の試合用竹刀(1刀用)の最小の太さは25mm(剣道試合審判細則第2条)、高校生・大学・一般用の試合用竹刀(1刀用)の最小の太さは26mm(剣道試合審判細則第2条)であるので、各々の年齢に適した太さにするのが好ましい。
握り部6の形状は、握った際に手に馴染み、汗をかいても滑りにくい観点から、断面形状が多角形であるのが好ましく、特に図2(b)に示す八角形であるのが好ましく、その角部8は、握ったときにマイルド感をだす観点から、丸みを帯びているのが好ましい。
さらに滑りにくくするために、握り部6は、左手で握る第1の握り部6aと、右手を左手よりも先端側に離して(一般的には、ひと握り半からひと握り程度離して)握る第2の握り部6bとを備え、棒体2aの軸方向に垂直な握り部6の断面形状が、握り部6全長にわたって八角形状であり、かつ第1の握り部6aおよび第2の握り部6bが棒体2aの全周にわたって凹設されているのが好ましく、具体的には、図2(a)に示すように、第1の握り部6aおよび第2の握り部6bは、他の部位より棒体2aの径da、dbが小さく、第1の握り部6aから柄頭7にかけて径がなだらかに大きくなり、握り部6を側面から見たときに曲面上のなだらかな凹凸形状となるように形成されるのがよい。凹部となる第1の握り部6aの径daは、図2(c)に示すように、互いに平行である対辺の距離daminが28〜29mmΦであり、第2の握り部6bの径dbも同様である。さらに、凹部となる第1の握り部6aおよび第2の握り部6bの曲率半径はR1000〜R2000であるのがよい。また、第2の握り部6bの径dbが最も小さいあたりを右手で握れば、木刀に似た感触で稽古ができ、それよりも気持ち一握り先端面側を右手で握れば、竹刀に似た感触で稽古をすることができる。
また、さらに滑り止めを向上させる観点から、握り部6にスポーツ用テーピングなどを巻き付けてもよい。
さらに、棒体2aの先端および後端の端面は、C面やR面などに面取りされていてもよく、例えば、図2(a)に示すように、棒体2aの後端の柄頭7にR面取りを施してもよい。
特に、握り部6以外の棒体2aの断面形状が丸形である場合には、棒体2aの握り部6以外の直径は32〜35mmΦの範囲内であれば、棒体2aの任意の位置によって直径が異なっていてもよく、例えば、先端部に向かって径が大きくなるようにしてもよい。棒体2aの握り部6以外の直径が上記範囲内であれば、竹刀に持ち替えても違和感なく、素振りや相手を想定したしかけ技、応じ技の稽古の成果を実際の試合にいかすことができる。ちなみに、中学生の試合用竹刀(1刀用)の最小の太さは25mm(剣道試合審判細則第2条)、高校生・大学・一般用の試合用竹刀(1刀用)の最小の太さは26mm(剣道試合審判細則第2条)であるので、各々の年齢に適した太さにするのが好ましい。
握り部6の形状は、握った際に手に馴染み、汗をかいても滑りにくい観点から、断面形状が多角形であるのが好ましく、特に図2(b)に示す八角形であるのが好ましく、その角部8は、握ったときにマイルド感をだす観点から、丸みを帯びているのが好ましい。
さらに滑りにくくするために、握り部6は、左手で握る第1の握り部6aと、右手を左手よりも先端側に離して(一般的には、ひと握り半からひと握り程度離して)握る第2の握り部6bとを備え、棒体2aの軸方向に垂直な握り部6の断面形状が、握り部6全長にわたって八角形状であり、かつ第1の握り部6aおよび第2の握り部6bが棒体2aの全周にわたって凹設されているのが好ましく、具体的には、図2(a)に示すように、第1の握り部6aおよび第2の握り部6bは、他の部位より棒体2aの径da、dbが小さく、第1の握り部6aから柄頭7にかけて径がなだらかに大きくなり、握り部6を側面から見たときに曲面上のなだらかな凹凸形状となるように形成されるのがよい。凹部となる第1の握り部6aの径daは、図2(c)に示すように、互いに平行である対辺の距離daminが28〜29mmΦであり、第2の握り部6bの径dbも同様である。さらに、凹部となる第1の握り部6aおよび第2の握り部6bの曲率半径はR1000〜R2000であるのがよい。また、第2の握り部6bの径dbが最も小さいあたりを右手で握れば、木刀に似た感触で稽古ができ、それよりも気持ち一握り先端面側を右手で握れば、竹刀に似た感触で稽古をすることができる。
また、さらに滑り止めを向上させる観点から、握り部6にスポーツ用テーピングなどを巻き付けてもよい。
さらに、棒体2aの先端および後端の端面は、C面やR面などに面取りされていてもよく、例えば、図2(a)に示すように、棒体2aの後端の柄頭7にR面取りを施してもよい。
棒体2aの先端に軸方向に沿って形成された穴5のうち、大径穴5aの口径は、図3に示すように、後述するナット3が装着できる範囲であれば特に限定されず、小径穴5bの口径は、後述するボルト4の呼び径よりも大きければ特に限定されないが、小径穴5bの口径がボルト4の呼び径よりも過度に大きいと、素振りの際に、ボルト4がぐらつき、螺合が緩んでしまうおそれがあるため、できる限りボルト4の呼び径に近いのが好ましい。
棒体2aの大径穴5aの軸方向に沿った長さは、後述するナット3を確実に装着できる範囲であれば特に限定されないが、ナット3を装着するために必要な最小の長さであるのが好ましい。小径穴5bの軸方向に沿った長さは、特に限定されないが、例えば、棒体2aの全長が890mmである場合には、穴5の軸方向に沿った長さが110mm以上となる長さであるのが好ましい。
なお、素振り棒1aでは、素振り棒1aの先端に軸方向に沿った穴が大径穴5aおよび小径穴5bの2段に穿設された場合について説明したが、1段または3段以上の複数の口径からなる穴に穿設されていてもよいが、少なくとも最も先端側の口径の穴にナット3が設けられる。
棒体2aの大径穴5aの軸方向に沿った長さは、後述するナット3を確実に装着できる範囲であれば特に限定されないが、ナット3を装着するために必要な最小の長さであるのが好ましい。小径穴5bの軸方向に沿った長さは、特に限定されないが、例えば、棒体2aの全長が890mmである場合には、穴5の軸方向に沿った長さが110mm以上となる長さであるのが好ましい。
なお、素振り棒1aでは、素振り棒1aの先端に軸方向に沿った穴が大径穴5aおよび小径穴5bの2段に穿設された場合について説明したが、1段または3段以上の複数の口径からなる穴に穿設されていてもよいが、少なくとも最も先端側の口径の穴にナット3が設けられる。
(木材用ジョイントナット3)
ナット3は、木材用のナットなど市販のものを用いることができ、形状、サイズなどは大径穴5aに装着できれば特に限定されないが、例えば、サイズはネジの呼び径(ネジの軸の直径)が8〜10mmΦで、長さL(図3参照)が20〜100mmを用いることができ、形状は、装着の際にナット3を過度に捻じ込まない観点からツバ3aを有するが好ましく、さらに大径穴5aに捻じ込む際に抵抗が少なく棒体2aの割れを防ぎ無理なく真っすぐねじ込める観点から、ナット3の外周がテーパーねじ3bであるのが好ましい。
ナット3を棒体2aの大径穴5aに装着する方法は、ナット3の外周の形状に適した方法で行なえばよく、例えば、図3に示すようにナット3の外周がテーパーねじ3bである場合には、大径穴5aに捻じ込む方法、ナット3の外周がノコ歯型鬼目突起である場合には、大径穴5aに沿って打ち込む方法などの方法が挙げられる。
ナット3を棒体2aの大径穴5aに装着する際に、装着力をより高める観点から、例えば、市販されている接着剤などを用いることもできる。
ナット3は、木材用のナットなど市販のものを用いることができ、形状、サイズなどは大径穴5aに装着できれば特に限定されないが、例えば、サイズはネジの呼び径(ネジの軸の直径)が8〜10mmΦで、長さL(図3参照)が20〜100mmを用いることができ、形状は、装着の際にナット3を過度に捻じ込まない観点からツバ3aを有するが好ましく、さらに大径穴5aに捻じ込む際に抵抗が少なく棒体2aの割れを防ぎ無理なく真っすぐねじ込める観点から、ナット3の外周がテーパーねじ3bであるのが好ましい。
ナット3を棒体2aの大径穴5aに装着する方法は、ナット3の外周の形状に適した方法で行なえばよく、例えば、図3に示すようにナット3の外周がテーパーねじ3bである場合には、大径穴5aに捻じ込む方法、ナット3の外周がノコ歯型鬼目突起である場合には、大径穴5aに沿って打ち込む方法などの方法が挙げられる。
ナット3を棒体2aの大径穴5aに装着する際に、装着力をより高める観点から、例えば、市販されている接着剤などを用いることもできる。
(ボルト4)
ボルト4は、上述したナット3に螺合する呼び径であれば形状やサイズなどは特に限定されず、形状は、例えば、六角ボルト、六角穴付ボルト、六角穴付ボタンボルト、蝶ボルト、アイボルト、長ねじボルトなどの形状を用いることができ、サイズは、例えば、呼び長さ(ネジの頭が皿タイプのネジや頭の無いタイプ(寸切りボルト等)のネジは全長の長さ、その他のタイプのネジは全長からネジの頭部分の長さを引いた部分を示す首下の長さ)が110mm以下のネジを好適に用いることができ、具体的には、M10のナット3を用いる場合、M10×20mm(22g)、M10×40mm(32g)、M10×60mm(44g)、M10×80mm(56g)、M10×100mm(68g)などを用いることができるが、これに限定されず、呼び長さが110mmよりも長いボルトを用いても良い。なお、ネジのサイズのA×Bという標記において、Aは呼び径(軸の直径)、Bは呼び長さを示して、括弧は六角穴付ボルトの重さを示している。
また、先端に先革のようなキャップでボルト4および/またはナット3を保護してもよい。
ボルト4をナット3に螺合する方法は、ボルト4の形状に適した方法で行なえばよく、例えば、六角ボルトである場合にはスパナなどを使って螺合する方法、六角穴付ボルトである場合には六角穴4a(図4参照)をその大きさに適した六角レンチなどを使って螺合する方法などが挙げられる。
ボルト4は、上述したナット3に螺合する呼び径であれば形状やサイズなどは特に限定されず、形状は、例えば、六角ボルト、六角穴付ボルト、六角穴付ボタンボルト、蝶ボルト、アイボルト、長ねじボルトなどの形状を用いることができ、サイズは、例えば、呼び長さ(ネジの頭が皿タイプのネジや頭の無いタイプ(寸切りボルト等)のネジは全長の長さ、その他のタイプのネジは全長からネジの頭部分の長さを引いた部分を示す首下の長さ)が110mm以下のネジを好適に用いることができ、具体的には、M10のナット3を用いる場合、M10×20mm(22g)、M10×40mm(32g)、M10×60mm(44g)、M10×80mm(56g)、M10×100mm(68g)などを用いることができるが、これに限定されず、呼び長さが110mmよりも長いボルトを用いても良い。なお、ネジのサイズのA×Bという標記において、Aは呼び径(軸の直径)、Bは呼び長さを示して、括弧は六角穴付ボルトの重さを示している。
また、先端に先革のようなキャップでボルト4および/またはナット3を保護してもよい。
ボルト4をナット3に螺合する方法は、ボルト4の形状に適した方法で行なえばよく、例えば、六角ボルトである場合にはスパナなどを使って螺合する方法、六角穴付ボルトである場合には六角穴4a(図4参照)をその大きさに適した六角レンチなどを使って螺合する方法などが挙げられる。
なお、重さ調整のために、ボルト4に加えて、さらに錘を小径穴5b内に収容してもよい。
錘6の材質は、金属製であれば、特に制限されない。
錘6の形状などは、上述した小径穴5bに収容できれば特に限定されない。
錘6の形状などは、上述した小径穴5bに収容できれば特に限定されない。
<剣道練習用の素振り棒1b>
図5は、本考案の他の実施形態における素振り棒1bの先端部の一部切欠側面図である。
素振り棒1bは、ナット3の代わりに木製棒体2bの穴5内周面に直接ネジ溝部9を設ける他は、素振り棒1aと同様である。
ネジ溝部9を穴5内周面に設ける方法は、例えば、目的とするネジ溝部9の大きさ、深さにドリルなどで下穴をあけて、タップを用いて設ける方法などが挙げられる。
なお、素振り棒1bでは、素振り棒1bの先端に軸方向に沿った口径の等しい穴5について説明したが、2段以上の複数の口径からなる穴に穿設されていてもよいが、少なくとも最も先端側の口径の穴内周面に直接ネジ溝部9が設けられる。
図5は、本考案の他の実施形態における素振り棒1bの先端部の一部切欠側面図である。
素振り棒1bは、ナット3の代わりに木製棒体2bの穴5内周面に直接ネジ溝部9を設ける他は、素振り棒1aと同様である。
ネジ溝部9を穴5内周面に設ける方法は、例えば、目的とするネジ溝部9の大きさ、深さにドリルなどで下穴をあけて、タップを用いて設ける方法などが挙げられる。
なお、素振り棒1bでは、素振り棒1bの先端に軸方向に沿った口径の等しい穴5について説明したが、2段以上の複数の口径からなる穴に穿設されていてもよいが、少なくとも最も先端側の口径の穴内周面に直接ネジ溝部9が設けられる。
前述した素振り棒1a、1bを使用するにあたっては、稽古時の体調や稽古の目的に応じて、適当な重さのボルト4をナット3に螺合し、稽古をすればよく、例えば、重いと感じる重さのボルト4を装着して振り上げや振り下ろしなどして筋力を鍛える鍛錬だけでなく、適度な重さのボルト4を装着して相手を想定した一本打ちの技、連続技(二・三段の技)、払い技、出ばな技、捲き技、引き技などのしかけ技、抜き技、すり上げ技、返し技、打ち落とし技などの応じ技などの竹刀操作の鍛錬、ボルト4を装着せずに室内でテレビを見ながら座ってリラックスした状態で、片手で小手すり上げの動きの竹刀操作の鍛錬などすることができる。
1a、1b 剣道練習用の素振り棒
2a、2b 木製棒体
3 木材用ジョイントナット
3a ツバ
3b テーパねじ
4 重さ調整用ボルト
4a 六角穴
5 穴
5a 大径穴
5b 小径穴
6 握り部
6a 第1の握り部
6b 第2の握り部
7 柄頭
8 角部
9 ネジ溝部
2a、2b 木製棒体
3 木材用ジョイントナット
3a ツバ
3b テーパねじ
4 重さ調整用ボルト
4a 六角穴
5 穴
5a 大径穴
5b 小径穴
6 握り部
6a 第1の握り部
6b 第2の握り部
7 柄頭
8 角部
9 ネジ溝部
Claims (4)
- 後端に握り部が形成され、先端面から軸方向に沿って穴が穿設され、この穴の少なくとも入口部内周面にネジ溝部を設けた木製棒体と、
該ネジ溝部に螺合する重さ調整用のボルトと、
を備えており、前記穴は前記ネジ溝部の長さよりも長く形成されていることを特徴とする剣道練習用の素振り棒。 - 前記穴が、前記棒体先端の開口径を形成する大径穴と、該大径穴よりも口径が小さく前記ボルトが挿入される小径穴との2段からなり、
前記大径穴に前記ネジ溝部が設けられている請求項1に記載の剣道練習用の素振り棒。 - 前記小径穴内に錘を収容した請求項2に記載の剣道練習用の素振り棒。
- 前記握り部が、左手で握る第1の握り部と、左手を右手よりも先端側に離して握る第2の握り部とを備え、
前記木製棒体の軸方向に垂直な前記握り部の断面形状が、握り部全長にわたって八角形状であり、かつ前記第1の握り部および第2の握り部が前記木製棒体の全周にわたって凹設されている請求項1から3のいずれかに記載の剣道練習用の素振り棒。
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JP2010004866U JP3163146U (ja) | 2010-07-21 | 2010-07-21 | 剣道練習用の素振り棒 |
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JP2010004866U JP3163146U (ja) | 2010-07-21 | 2010-07-21 | 剣道練習用の素振り棒 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019217181A (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 志計美 犬嶋 | 杉材利用の健康用具 |
JP7212828B1 (ja) * | 2022-09-20 | 2023-01-26 | 塩澤 好久 | 剣道竹刀素振り用練習器具 |
JP7242154B1 (ja) * | 2023-01-13 | 2023-03-20 | 好久 塩澤 | 剣道握り及び素振り用グリップ |
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2010
- 2010-07-21 JP JP2010004866U patent/JP3163146U/ja not_active Expired - Fee Related
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