JP3162845U - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】昼間でも装飾性の高いLEDを使用した照明装置を提供する。【解決手段】絶縁性部材で形成された基板上に光源を一又は複数設置し、封止樹脂に装飾効果を奏する添加物を付け加えて光透過性の層を有する照明装置を形成するのである。装飾部材を付加して樹脂層を半透明あるいは完全な不透明に形成する。装飾部材の付加の方法としては樹脂への混錬又は樹脂中への取り付け等がある。また、全体形状を線状、面状あるいはチューブ状に形成し、取り付け手段として裏面に両面テープ等の接着手段を取り付ける。【選択図】図2
Description
本考案は、室内外におけるLED等を使用した装飾用照明装置に関する。
柔軟な場所や撓んだりする場所に取り付け可能に形成された光装飾用のLED等の電飾部材の発明がある(特許文献1)。
また、LEDランプと、LEDランプの光を拡散する光拡散部材とホログラム処理等された光学シートとこれらを覆う透明カバーから成る車両室内照明装置の発明がある(特許文献2)。
さらに、昼間と夜間とで異なる演出を達成することを目的として創作された発明であって、装飾意匠層を施された光拡散板と光拡散板の裏面に設置された光源から構成される自動車内装用照明装置がある(特許文献3)。
特許文献1記載の電飾部材は、柔軟性を有する絶縁性部材で帯状のプリント基板を形成し、これに電飾部材を並列接続させたもので、電飾部材や印刷回路は露出した状態で使用されるため、耐久性、防水性等の点で問題がある。
また、特許文献1記載の電飾部材と同一の構成を有するが、外部からの衝撃や風雨等から内部構造を保護することを目的としてLEDや基板を透明且つ透光性を有する樹脂で封止したLEDテープと呼ばれる製品がある。
しかし、これはあくまで照明装置であるためLEDを点灯する夜間等にのみ装飾効果を発揮するものであって昼間はLEDチップが線状に直列した形状があらわになり意匠性及び装飾性に乏しい。又、点灯時も光が点状に観察されるだけである。
この、LEDテープは主に自動車の車内装飾として使用されるが、LEDチップや基板の色を選択できるだけで、車内インテリアとの統一感を図ることが難しく使用者の趣味性を満足できるものでは到底なかった。
次に特許文献2記載の車両室内照明装置はホログラム処理やプリズム処理等がなされている。しかしながらこれらの処理が施されているのはLEDランプ搭載部の周辺に設けられた光学シートであって、光源そのものであるLEDランプと一体形成されているわけではない。
さらに特許文献3記載の発明は、昼間と夜間とで異なる演出を達成することを目的とする点では本願考案の目的と同一であるが、装飾意匠を施すのはやはり光源そのものにではなく、光拡散板である。
そこで、本考案では、昼間でも装飾効果を奏する意匠部材を電飾部材と一体形成した照明装置であって多種の色や様々な質感等のバリエーション展開を可能とし、使用者の嗜好を満足することができる照明装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の考案では絶縁性部材で形成された基板上に光源を一又は複数設置し、基板及び光源を封止する樹脂に装飾効果を奏する添加物を付け加えて光透過性の層を有する照明装置を形成するのである。
次に請求項2では封止樹脂に装飾部材を付け加えて、照明装置の表面層を不透明且つ光透過性に形成するのである。
請求項3又は4に記載したように封止樹脂への装飾部材の取り付け方としては、樹脂粒等の装飾部材を樹脂に混錬する方法と、封止樹脂表面あるいは封止樹脂中に装飾部材を取り付ける方法がある。
さらに全体形状を柔軟性を有する基板を線状、面状あるいは、配線モールにLEDを配してチューブ状に形成するのである(請求項5から請求項7)。
請求項8では、裏面に接着手段を取り付けるのである。また、請求項9では装飾部材の一つとしてホログラム効果を奏する部材を選択するのである。
さらに、請求項10では香り成分を照明装置の封止樹脂に練りこみ視覚だけでなく嗅覚にも訴えるのである。
1.従来のLEDテープは、非点灯時に透明封止樹脂の上から直線状に配列されたLEDチップが明瞭に認識されるため美感が損なわれていたが、本願の照明装置は樹脂粒等の装飾部材が封止樹脂に付加されているため、内部構造があらわにならない。あるいは、完全な不透明層に形成されるため点灯時、非点灯時を問わず内部構造や光源が直接視認できず装飾品としての価値が高い。
2.従来品は、夜間等にのみ装飾効果を発揮していたが本考案は昼間の自然光下でも夜間とは異なる美感を呈する。又、点灯時、非点灯時の趣が全く異なるため装飾効果が高い。すなわち、全く趣の異なる照明効果を一の照明装置で達成することができるのである。
3.封止樹脂に種々の添加物、たとえば樹脂粒や着色剤を加えることで、彩色され、模様を有する照明装置としてのデザインバリエーションが無限に展開可能となる。樹脂の中に添加物を混入するだけでなく、プリント基板と同幅等、適度の大きさに切断した装飾部材を樹脂の中に封入する、あるいは封止樹脂の表面に貼りつける等異なる製造方法によっても様々な表面処理が可能となる。
また、金属仕上げ、鏡面仕上げなど質感にも多様性を持たせることが可能である。これにより使用者の趣味の多様化に対応して、視覚に訴えて美感を誘発するインテリア性の高い照明装置を提供することができる。
また、香り成分を樹脂に混錬することで視覚だけでなく嗅覚にも訴えることができる趣味性の高い照明装置となる。
例えば自動車内のインテリアに合わせた照明装置の選択が可能となり統一感を有するイルミネーション装飾が可能となる。
4.可撓性を有する照明装置であるため曲面への適用や巻き付けなど使用方法が自在である。
5.長尺の線状の照明装置であるため車の車内全長に渡って照明装置を設置することで広い範囲を照らすことができる。また、所望長さに切断して使用することもでき便利である。
6.従来品では光源等の防護・防水目的で封止していた樹脂に種々の樹脂粒等を混入することで本願にかかる照明装置を製造できるため、容易かつ安価に製造可能である。
次に、本考案を実施するための最適な実施の形態について図を参照しながら詳説する。図1が従来の線状照明装置1の正面図である。線状照明装置1はエポキシ樹脂やシリコン樹脂等から成る線状のプリント基板2上に所定の間隔で複数のLEDチップ3を接続したものであって、表面が透明樹脂4によって封止されている。端部にはコネクタ5が接続されておりコード6が導出している。
従来のLEDテープは主に自動車内の装飾あるいは照明目的としてフロントガラス付近、ルームランプ周り、トランク内に取り付けられ、ドアトリム、ステップ等へは夜間の乗車時、降車時の安全性向上のために取り付けられている。
従って、夜間の照明効果あるいは装飾効果が主な目的であるため封止樹脂は当然のことながら透明であった。
従って、夜間の照明効果あるいは装飾効果が主な目的であるため封止樹脂は当然のことながら透明であった。
一方、車内に高級感を出すために金属製や木製の内装用部品、あるいは木目調パネル等を用いることが知られているが、これらは昼間には使用者の目に触れるので意匠性向上に貢献しているが、夜間にはほとんど目に触れることがなく、別途夜間用の車内装飾が必要となる。
次に、請求項5に記載した線状照明装置7は図2に示すように樹脂性帯状プリント基板8の上に等間隔にLEDチップ9を直列配置したものであって、端部にコネクタ11を接続し導線12を引き出し電源や電源回路等に電気的に接続する構造としたことは従来品と同様である。ここでは複数のLEDチップを配置しているが、光源が単数の場合もある。
しかしながら、本願ではプリント基板8上にLEDチップ9を封止するエポキシ樹脂あるいはシリコン樹脂に所定の樹脂粒を混錬するあるいはこれらの樹脂を着色するのである。
本願で使用する装飾部材としてはホログラム粒や各種着色料が考えられる。また、表面を木目調等に形成するなど所定の模様を付すことも可能である。
従来のLEDテープは透明樹脂で封止されていたため基板や光源があらわになっていたが、本願製品は基板等があらわにならずに、表面層に樹脂粒が観察されて美感に優れる。さらに、封止樹脂層10を不透明に形成したときは、LEDチップ等の内部構造が全く視認さ
れることがない。
れることがない。
一方で光透過性を有するため夜間の点灯時には当該樹脂層10が内部から照射され輝くのである。
このようにひとつの装飾部品で昼と夜とでは異なる演出効果を発揮する、意匠性に優れた照明装置の提供が可能となる。
装飾部材の付加の方法としては、上述のように封止樹脂に樹脂粒や着色料等を直接混入する場合と、樹脂で封止中、あるいは封止後に樹脂中や樹脂表面に装飾部材を取り付けるのである。封止樹脂に装飾部材によってインテリア効果を付与することができればその他の付加方法でもかまわない。
線状照明装置7の裏面には両面テープを貼着し、取り付け容易に製作する。
ここで、照明装置に用いる光源は発光ダイオードとするのが好ましい。
発光ダイオードは小型、長寿命で消費電力が低く、メンテナンス等が容易である。従来からLEDは暗闇の中でも十分に視認性があったが最近は高輝度で各種波長のLEDが開発されており、これらを適宜利用することでさらに多種の製品展開が容易である。
また、発光ダイオードは発熱量が小さいため周りの部材への影響が小さい。
本願のように基板に設置した光源を直接樹脂で封止して照明装置とする場合は、熱的影響が小さいほうが好ましいからである。
本願のように基板に設置した光源を直接樹脂で封止して照明装置とする場合は、熱的影響が小さいほうが好ましいからである。
使用するLEDの種類は公知の任意のLEDから適宜選択することができる。照明用としては白色光の白色LEDが好適であるが、それ以外の色調としてアンバー、青、ピンク、緑、赤、紫のLED等を使用することも可能である。
特にLEDチップは軽量且つコンパクトであるため照明装置全体の軽量小型化を図れ、また本願の照明装置のように多数の光源を用いる場合、光源同士の間隔を小さく抑えて照度むらを抑制することができる。
請求項6記載の照明装置は光源を設置する基板を矩形等の面状にし、当該基板上に光源であるLEDチップを単数あるいは縦横に複数配設するのである。
形成される面状照明装置の形状や面積は特に限定されない。
その後、LEDチップを基板上に封止する樹脂に各種樹脂粒を混錬あるいは着色を施して半透明あるいは不透明に形成し、面状照明装置の裏面に取り付け手段である両面テープを貼着するのである。
請求項7記載の照明装置は、柔軟性を有する配線モール等の配線部材にLEDチップを一又は複数個取り付け、光源及び配線部材を封止する樹脂に添加物を混入して表面を光透過性を有する層に形成すると共に、チューブ状に形成するのである。
また、樹脂層は半透明にも完全な不透明にも形成可能である。
このように、照明装置を線状、面状あるいはチューブ状など、様々な形状に製造して、あらゆる用途及び目的に対応可能とするのである。
装飾部材(樹脂粒、着色剤等)を樹脂に混入して装飾効果を付与する方法のほかに、適当
な大きさに切断した装飾部材を封止樹脂の中に取り込んで表面層を形成する方法がある。
このように、照明装置を線状、面状あるいはチューブ状など、様々な形状に製造して、あらゆる用途及び目的に対応可能とするのである。
装飾部材(樹脂粒、着色剤等)を樹脂に混入して装飾効果を付与する方法のほかに、適当
な大きさに切断した装飾部材を封止樹脂の中に取り込んで表面層を形成する方法がある。
また、封止樹脂の表面にプラスチック玉や、ガラス玉、クリスタル等を貼りつけて表面装飾を施す場合もある。
照明装置の形状や製造工程はいくつかあるがいずれの場合においても、LED等の光源や取り付け基板は半透明又は不透明で且つ、光透過性を有する層に覆われていて、内部構造があらわでないか、全く認識できない状態にある。
すなわち、昼間は自然光の中で装飾効果を発揮し、夜間は内部光源の照射によって照明効果を発揮するのである。
請求項9記載の考案は請求項5乃至請求項8に記載した照明装置に、金属光沢を有する反射面をもつ微小な細片、光輝微細片を封止樹脂に混錬してLEDテープの表面にホログラム効果を付与するものである。ここで使用する光輝微細片は、たとえば、反射角度によって反射光の色が変化するホログラムチップと呼ばれるものである。ホログラムチップに着色塗料を塗布すると、さらに表情が異なる照明装置を得ることができる。
このようにホログラム処理を行うと、特有の立体感や、奥行き感が発生し、最近流行している、キラキラデコレーションが完成する。
封止樹脂に加える装飾部材としては、ホログラムチップのほか金属粉末、各種着色剤が考えられる。
光散乱の程度は混錬する樹脂粒の径や着色剤の配合比率によって異なり、これらの制御をおこなうことで、意匠上好ましいものに調整自在である。
また、カーボン繊維をプリント基板と同幅に切断後、表面加工に使用する樹脂の中に取り付けるあるいは、樹脂表面に貼りつけて高級感を付与し、高級車の室内装飾に合わせた照明装置を提供することも考えられる。カーボンの素材としてはドライカーボン、ウエットカーボン、カーボン調プリント等が考えられる。
また、表面樹脂を着色してピアノブラックと呼ばれる鏡面を形成したり、金属蒸着によるミラー処理を行って金属光沢を付与したり、質感の多様化も図れる。
このように、質感や、表面の色は封止樹脂に添加するあるいは樹脂に取り付ける素材によって無限のバリエーションが考えられる。
例えば、クリスマスイルミネーションとしてクリスマスツリーに本願にかかるチューブ状あるいは線状の照明装置を巻き付けて取り付けることが考えられるが、照明装置の表面にクリスマスツリーと同化するような緑色の着色又は葉や幹の模様を施すことで、照明装置が昼間は違和感なくクリスマスツリーに溶け込み、夜間に点灯することでツリー全体が照明で照らされるのである。
図3が、請求項9記載のホログラムチップを混錬した樹脂で表面を封止した照明装置13の概略断面図である。
線状のプリント基板14の裏面には両面テープ15が貼着されている。適度のたわみを持つ材料で基板を構成すると共に裏面全体に両面テープ15を取り付けたため、湾曲面や柔軟な場所であっても形状に合わせて容易に照明装置13を設置可能である。
線状のプリント基板14の裏面には両面テープ15が貼着されている。適度のたわみを持つ材料で基板を構成すると共に裏面全体に両面テープ15を取り付けたため、湾曲面や柔軟な場所であっても形状に合わせて容易に照明装置13を設置可能である。
また、複数本の照明装置を並列させたり装飾対象に巻き付けたりなど、設置方法の自由度が高い。基板14の上には略等間隔を経て複数のLEDチップ16が直線状に並べられている。
次に、ホログラムチップ17を混錬した樹脂18で基板14の表面及びLEDチップ16を封止するようにコーティングしていくのである。図3に示すように照明装置13の表面は不透明で、使用者はホログラム処理された表面を視認できるが、内部構造はあらわになっていない。
透明樹脂エポキシゲル、シリコンゲル等に混錬したホログラムチップが日中は自然光で輝く。一方、夜間等に照明装置を点灯すると樹脂粒が内部のLEDによって照射されて趣のあるほのかな光が浮かび上がり、昼間とは全く異なる様相を呈するのである。
最後に請求項10記載の考案は、封止樹脂に香り成分を封入したカプセル等を混錬して照明装置に香りを付加するのである(図示せず)。
色と香りに統一感を持たせて製作することも可能である。たとえば、封止樹脂を緑に着色すると共に、木の香りを、また黄色に着色してレモンの香りを付与して照明装置の外観と香りを統一させることでさらに趣味性の高い製品を提供することが可能となる。
本考案は屋内屋外を問わず使用できる装飾用照明装置として利用できる。
例えば、室内外の間接照明、文字、看板、ディスプレイの装飾、車内イルミネーション、店舗装飾等様々な分野で利用可能である。
1、7、13、LEDテープ
2、8、14、基板
3、9、16、LEDチップ
4、10、18、封止樹脂
5、11、コネクタ
6、12、コード
17、樹脂粒
2、8、14、基板
3、9、16、LEDチップ
4、10、18、封止樹脂
5、11、コネクタ
6、12、コード
17、樹脂粒
Claims (10)
- 絶縁性部材で形成された基板上に一又は複数の光源を設置し、
光源を封止する樹脂に装飾部材を付け加えて光透過性を有する層に形成したことを特徴とする照明装置。 - 絶縁性部材で形成された基板上に一又は複数の光源を設置し、
光源を封止する樹脂に装飾部材を付け加えて不透明且つ光透過性を有する層に形成したことを特徴とする照明装置。 - 光源を封止する樹脂に装飾部材を混入したことを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
- 光源を封止する樹脂に装飾部材を取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
- 柔軟な線状の基盤に一又は複数の光源を設置した請求項3または4記載の照明装置。
- 柔軟な矩形の基板上に一又は複数の光源を設置した請求項3または4記載の照明装置。
- 柔軟性を有する配線部材に一又は複数の光源を配置し、チューブ状に形成した請求項3または4記載の照明装置。
- 裏面に接着手段を取り付けた請求項5又は6に記載した照明装置。
- 装飾部材がホログラム効果を奏する部材である、請求項5乃至請求項8のいずれか1に記載した照明装置。
- 封止樹脂に香り成分を練りこんだことを特徴とする請求項5乃至請求項9のいずれか1に記載した照明装置。
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JP2011029188A (ja) * | 2009-07-27 | 2011-02-10 | Avx Corp | 電線基板コネクタ |
JP2012104455A (ja) * | 2010-11-14 | 2012-05-31 | Explore Co Ltd | 接続コネクター |
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