JP3162393U - 制振耐力壁パネル - Google Patents

Abstract

【課題】 木造建築物の軸組間に配置され壁面構造に使用される壁パネルに関し、現場で容易に施工できる、制震性と耐力性を兼ね備えた制震耐力壁パネルを提供する。【解決手段】 制震耐力壁パネルは、制震性と耐力性を兼ね備えた構造を有する壁パネルであって、左右一対の柱Ａ，Ｂと、該柱Ａ，Ｂの間に取り付けた面材１・２とから成り、それぞれの該柱Ａ，Ｂの内側面の上下全長に、面材１嵌入部となる縦溝３を、すくなくとも２本づつ平行かつ内向き合うように設け、それぞれの該縦溝３に、縦板を左右にさねはぎ接合して成る面材１を嵌め込むとともに、該面材１間の中空に、落とし板壁状に横板を上下にさねはぎ接合して成る面材２を挟み重ね合わせて、一体に形成したことを特徴とし、木造建築物の軸組間に配置して土台と梁の間に嵌め込み、これを固定して壁面構造に使用する。【選択図】図１

Description

本考案は、木造建築物の壁面構造に使用される壁パネルに関する。

従来より、建物の制振性や強度を向上させるために、制振ダンパー等の制振装置や耐力壁構造など、様々な提案がされている。

しかしながら、上述の方法は、高度な施工技術や経験を要するため、技術の低い者や未経験者が施工した際、機能や性能に不具合が生じるなどの問題点を有していた。

本考案は、上記従来有する問題点に鑑み、現場で建物の軸組間に嵌め込むだけで容易に施工できる、制振性と耐力性を兼ね備えた制振耐力壁パネルを提供しようとするものである。

本考案の制震耐力壁パネルは、制震性と耐力性を兼ね備えた構造を有する壁パネルであって、左右一対の柱Ａ，Ｂと、該柱Ａ，Ｂの間に取り付けた面材１・２とから成り、それぞれの該柱Ａ，Ｂの内側面の上下全長に、面材嵌入部となる縦溝３を、すくなくとも２本づつ平行かつ内向き合うように設け、それぞれの該縦溝３に、縦板を左右にさねはぎ接合して成る面材１を嵌め込むとともに、該面材１間の中空に、落とし板壁状に横板を上下にさねはぎ接合して成る面材２を挟み重ね合わせて、一体に形成したことを特徴とし、木造建築物の軸組間に配置して土台と梁の間に嵌め込み、これを固定して壁面構造に使用する。

本考案によれば、木造建築物の軸組間に配置して土台と梁の間に嵌め込み、これを固定して壁面構造として使用することから、施工が容易であり、また、複数枚の面材を重ね合わせた壁パネル構造は耐力性が増すとともに、さねはぎ接合して成る面材が板材間に絶妙な摩擦加減を与え、振動の分散・吸収をしやすくする構造であることから、これらを一体に形成した制振耐力壁パネルは、制振性・耐力性に優れた、施工も容易な壁パネルといえる。

また、本考案の制震耐力壁パネルは、強度や構造の仕様変更も容易に考えられることから、たとえば、住宅リフォーム等の施工現場に適するよう、制振耐力壁パネル本体の外周全体にフレームを取り付けして、より扱いしやすくすることも可能である。

本考案に於ける制振耐力壁パネルの分解斜視図である。 図１のＣ−Ｄ矢視断面であって、本考案に於ける制振耐力壁パネルの断面図である。 図１のＥ−Ｆ矢視断面であって、本考案に於ける制振耐力壁パネルの断面図である。

以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図１に示すように、本考案の制震耐力壁パネルは、制震性と耐力性を兼ね備えた構造を有する壁パネルであって、左右一対の柱Ａ，Ｂと、該柱Ａ，Ｂの間に取り付けた面材１・２とから成り、それぞれの該柱Ａ，Ｂの内側面の上下全長に、面材嵌入部となる縦溝３を、すくなくとも２本づつ平行かつ内向き合うように設け、それぞれの該縦溝３に、縦板を左右にさねはぎ接合して成る面材１を嵌め込むとともに、該面材１間の中空に、落とし板壁状に横板を上下にさねはぎ接合して成る面材２を挟み重ね合わせて、一体に形成したことを特徴とし、木造建築物の軸組間に配置して土台と梁の間に嵌め込み、これを固定して壁面構造に使用する。

Ａ，Ｂ 柱
１ 縦板を左右にさねはぎ接合して成る面材
２ 落とし板壁状に横板を上下にさねはぎ接合して成る面材
３ 縦溝

Claims (1)

1. 制震耐力壁パネルは、制震性と耐力性を兼ね備えた構造を有する壁パネルであって、左右一対の柱Ａ，Ｂと、該柱Ａ，Ｂの間に取り付けた面材とから成り、それぞれの該柱Ａ，Ｂの内側面の上下全長に、面材嵌入部となる縦溝を、すくなくとも２本づつ平行かつ内向き合うように設け、それぞれの該縦溝に、縦板を左右にさねはぎ接合して成る面材を嵌め込むとともに、該面材間の中空に、落とし板壁状に横板を上下にさねはぎ接合して成る面材を挟み重ね合わせて、一体に形成したことを特徴とする制振耐力壁パネル。

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