JP3162147U - 空気衝撃緩衝装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部からの衝撃を完全に分散させて頭部を保護することができるとともに、使用者の頭部に完全にフィットさせて不快感をなくすことができ、さらには、靴のインナーや椅子のクッションにも適用することができる空気衝撃緩衝装置を提供する。【解決手段】手押しポンプ1と、空気衝撃緩衝パッドとによって構成する。手押しポンプは、ポンプ台座10と、弾性膜部20と、二つの空気弁とによって構成し、弾性膜部はポンプ台座上方に連結され、二つの空気弁は、ポンプ台座と、弾性膜部に嵌入される。空気衝撃緩衝パッドは手押しポンプに連結される。【選択図】図1
Description
本考案は、外部の衝撃から頭部を守る空気衝撃緩衝装置に関し、特に、バイク、自転車、工事現場などのヘルメットなどに適用される空気衝撃緩衝装置に関する。
ヘルメットは人の頭部に被せられ、頭部を外部の衝撃から守り怪我をするのを防ぐ役割をする。一般的に、ヘルメットの外殻は硬い性質をもつPC樹脂からなり、ライナーは衝撃緩衝作用をもつ高密度のポリスチレンからなり、厳しい国の安全基準を満たさなければならない。この種の構造をもつヘルメットは、頭に装着した時、外部の衝撃から頭部を保護し頭部が受けるダメージを減らすことができるものの、ヘルメット内部の衝撃量の分散・吸収効果は限られているため、外部から激しい衝撃を受けた時、眩暈がしたり脳震盪が生じたりすることがある。
また、市場で売られているヘルメットは大量生産で作られているため、個人の頭の大きさに合わせることができず、頭に装着したときに完全に頭にフィットさせることができない場合があり、頭部に受けた衝撃によってヘルメットが外れてしまう可能性があり、危険である。
そこで、本考案は、自分で空気を入れることができ、ヘルメット内に設けた時、外部からの衝撃を完全に分散させて頭部を保護することが可能な空気衝撃緩衝装置を提供することを目的とする。
また、本考案は、使用者の頭部に完全にフィットさせることができ、装着したときに不快感を生じさせない空気衝撃緩衝装置を提供することを目的とする。
また、本考案は、靴のインナーや椅子のクッションに適用することができる空気衝撃緩衝装置を提供することを目的とする。
本考案による空気衝撃緩衝装置は、手押しポンプと、空気衝撃緩衝パッドとによって構成する。手押しポンプは、ポンプ台座と、弾性膜部と、二つの空気弁とによって構成し、ポンプ台座には、突起した管状台座が設けられ、管状台座の内部底側には空気排出孔が設けられ、ポンプ台座の周縁には平坦な密封縁が設けらる。弾性膜部はポンプ台座上方に連結され、弾性膜部には受け口が一体成形され、受け口の底側には空気進入孔が設けられ、弾性膜部の周縁には密封縁が設けられ、ポンプ台座の密封縁と弾性膜部の密封縁は加工によって連結される。二つの空気弁は、単方向の弁体である空気排出弁と空気進入弁であり、ポンプ台座の管状台座内には空気排出作用をもつ空気排出弁が嵌入され、弾性膜部の受け口内には、空気進入作用をもつ空気進入弁が嵌入される。空気衝撃緩衝パッドには通気孔が設けられ、通気孔は、手押しポンプのポンプ台座の空気排出孔に対応する位置に設けられ、空気衝撃緩衝パッドと手押しポンプのポンプ台座の密封縁底部は連結され、空気衝撃緩衝パッドの片側には空気抜き弁が設けられる。
本考案による空気衝撃緩衝装置は、手押しポンプ1と空気衝撃緩衝パッド40とによって構成する。図1から図3に示すように、手押しポンプ1にはポンプ台座10が設けられ、ポンプ台座10上方には弾性膜部20が連結される。なお、ポンプ台座10はプラスチックからなるのが好ましい。また、ポンプ台座10頂面には環状突起部11が設けられ、環状突起部11の内側縁には突起した管状台座12が設けられ、管状台座12の内部底端には空気排出孔13が設けられ、ポンプ台座10の周縁には平坦な密封縁14が設けられる。また、ポンプ台座10の管状台座12内には、空気排出作用をもつ空気排出弁30が嵌入される。
弾性膜部20は弧状を呈する。また、弾性膜部20には受け口2が一体成形される。受け口21の底端には空気進入孔22が設けられるとともに、受け口21には、空気進入作用をもつ空気進入弁30aが嵌入される。弾性膜部20の周縁には密封縁23が設けられ、ポンプ台座10の密封縁14と弾性膜部20の密封縁32は、プラスチックの高周波加工或いはモールド技術によって連結され、それにより空気室を備える手押しポンプ1構造が形成される。そして、手押しポンプ1を空気衝撃緩衝パッド40の片側に連結すると、空気衝撃緩衝装置2(図6に図示)が形成される。
図4に示すように、空気排出弁30と空気進入弁30aの構造には単方向の弁体が採用される。空気排出弁30と空気進入弁30aは、いずれも、弁蓋31と、弁蓋31内部に嵌設される弁部材32とによって構成する。弁部材32は、隙間嵌めによって弁蓋31の凹穴33内に設けられる。手押しポンプ1が押されると、空気排出弁30と空気進入弁30aによって、自動的に空気の排出と進入が行われる。図5に示すように、空気進入弁30aは、締り嵌めによって、弾性膜部20の管状台座21内に嵌設され、空気排出弁30は、ポンプ台座10の管状台座12内に嵌設される。
図4、図5に示すように、空気排出弁30と空気進入弁30aの弁蓋31には凹穴33が設けられ、弁蓋の頂部中央には通孔311が設けられる。弁蓋31の内壁には複数の突起リブ312が設けられ、弁蓋31は、突起リブにより、弁部材32と低い摩擦抵抗を保持することができるとともに、空気の流動をスムーズにさせ、さらには弁部材32を移動させる過程で壊れてしまうのを防ぐ。また、弁蓋31の開口端部の外側縁には凸縁313が設けられ、弁部材32の底部には複数の湾曲変形可能な軟性柱321が設けられ、軟性柱321の間には溝部322が設けられ(図4に図示)、溝部322によって、空気が流動する時の通路の空間を広げることができ、素早く空気を入れることができるようになる。以上の構造により、弁部材32は弁蓋31内に安定して取り付けることができ、さらに、上下に移動させることができる。また、弁部材32の頂面の気密縁部323は、通常時は、弁蓋31の通孔311の底面に接触している。また、弁蓋31は、外側の凸縁313によって、管状台座12及び受け口21の内壁に嵌合され、それにより、密着した連結が得られる。
手押しポンプ1の弾性膜部20に圧力をかけた時、ポンプ台座10の空気排出弁30内の弁部材31が空気を排出する圧力を受ける。この時、弁部材32の気密縁部323は弁蓋31の通孔311から外れ、弁部材31底部の軟性柱321が圧力を受けて湾曲変形し、それにより、手押しポンプ1空気室内の空気は空気排出弁30の弁蓋31頂部の通孔311から進入し、弁部材32底部の溝部322を通って空気排出孔13から排出される。また、弾性膜部20にかけた圧力を開放した時、弾性膜部20に弾性回復力が生じる。この時、空気進入弁30aの弁部材32の気密縁部323は、陰圧作用を受け弁蓋31の通孔311から外れ、それにより、外部の空気が弾性膜部20の空気進入弁30aの弁蓋31頂部の通孔311から進入し、弁部材32底部の溝部322を通って空気進入孔22から手押しポンプ1空気室内に進入し、弾性膜部20は完全な膨張状態を回復する(図5に図示)。また、本考案は、空気排出弁30と空気進入弁30aを相互に近接させて設けるとともに、互いに逆向きである単方向の弁を採用している。このため、手押しポンプ1が空気排出状態の時は、空気進入弁31aは密閉され、反対に、空気進入状態の時は、空気排出弁31が密閉される。それにより、手押しポンプ1を押した時の空気の排出と進入の速度を更に速くする効果がある。
図6、図7に示すように、本考案の手押しポンプ1を使用する際は、手押しポンプ1を空気衝撃緩衝パッド40の片側に連結させる。空気衝撃緩衝パッド40には通気孔41が設けられ、通気孔41は、手押しポンプ1のポンプ台座10の空気排出孔13の位置に対応する。空気衝撃緩衝パッド40と手押しポンプ1の密封縁14底部を連結させると、通気孔41と空気排出孔13は相互に連通し、それにより、ヘルメット内に設けることが可能な空気衝撃緩衝装置2が形成される。また、空気衝撃緩衝パッド40の片側には、空気抜き弁42が設けられ、それにより、空気衝撃緩衝パッド40内の気体を排出させることができる。以上の構造の空気衝撃緩衝装置2をヘルメット内部に設け、手押しポンプ1を連続して押すと、空気が空気衝撃緩衝パッド40内に入って膨張し(図7に図示)、優れた頭部の保護効果を得られる。ヘルメットが衝撃を受けたとき、空気衝撃緩衝パッド40の緩衝作用によって、衝撃は完全に分散され、頭部に受ける衝撃を最低限に抑えることができる。また、使用者は、空気衝撃緩衝パッド40に入れる空気の量を自分で調整することで、使用者の頭部にぴったりとフィットさせることができる。また、本考案で設けられた空気排出弁30と空気進入弁30aは手押しポンプ1の空気室内に収容されているため、使用者はヘルメットを装着した時、空気弁と頭部が接触することによる不快感が生じない。また、空気進入弁と空気排出弁を同一側に近接させて設ける理由は、操作する際の指で押す動作を妨げないようにするためであり、それにより、ポンプを最後まで押し下げることができ、空気を効率的に入れることが可能になる。従って、空気衝撃緩衝パッドに空気を入れる作業の時間を短縮することができる。
1 手押しポンプ
2 空気衝撃緩衝装置
10 ポンプ台座
11 環状突起部
12 管状台座
13 空気排出孔
14 密封縁
20 弾性膜部
21 受け口
22 空気進入孔
23 密封縁
30 空気排出弁
30a 空気進入弁
31 弁蓋
32 弁部材
33 凹穴
311 通孔
312 突起リブ
313 凸縁
321 軟性柱
322 溝部
323 気密縁部
40 空気衝撃緩衝パッド
41 通気孔
42 空気抜き弁
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10 ポンプ台座
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322 溝部
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41 通気孔
42 空気抜き弁
Claims (6)
- 手押しポンプと、空気衝撃緩衝パッドとによって構成する空気衝撃緩衝装置において、
手押しポンプは、ポンプ台座と、弾性膜部と、二つの空気弁とによって構成し、
ポンプ台座には、突起した管状台座が設けられ、管状台座の内部底側には空気排出孔が設けられ、ポンプ台座の周縁には平坦な密封縁が設けられ
弾性膜部はポンプ台座上方に連結され、弾性膜部には受け口が一体成形され、受け口の底側には空気進入孔が設けられ、弾性膜部の周縁には密封縁が設けられ、ポンプ台座の密封縁と弾性膜部の密封縁は加工によって連結され、
二つの空気弁は、単方向の弁体である空気排出弁と空気進入弁であり、ポンプ台座の管状台座内には空気排出作用をもつ空気排出弁が嵌入され、弾性膜部の受け口内には、空気進入作用をもつ空気進入弁が嵌入され、
空気衝撃緩衝パッドには通気孔が設けられ、通気孔は、手押しポンプのポンプ台座の空気排出孔に対応する位置に設けられ、空気衝撃緩衝パッドと手押しポンプのポンプ台座の密封縁底部は連結され、空気衝撃緩衝パッドの片側には空気抜き弁が設けられることを特徴とする、空気衝撃緩衝装置。 - ポンプ台座の頂面には環状突起部が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の空気衝撃緩衝装置。
- 各空気弁は、弁蓋と、弁部材とによって構成し、弁蓋頂部の中央には通孔が設けられ、弁部材の底部には複数の湾曲変形可能な軟性柱が設けられ、弁部材の頂面には気密縁部が設けられ、弁部材は弁蓋内に設けられ、各空気弁は、締り嵌めによってポンプ台座の管状台座内及び弾性膜部の受け口内にそれぞれ配置され、弁部材の頂面は、通常時には、弁蓋の通孔の底面に接触していることを特徴とする、請求項1に記載の空気衝撃緩衝装置。
- 弁蓋の外側には凸縁が設けられ、弁蓋は、その凸縁によって管状台座及び受け口の内壁に密着して嵌合されることを特徴とする、請求項3に記載の空気衝撃緩衝装置。
- 該弁蓋の内側周縁には複数の支突起リブが設けられることを特徴とする、請求項3に記載の空気衝撃緩衝装置。
- 該弁部材の底部の軟性柱の間には溝部が設けられることを特徴とする、請求項3に記載の空気衝撃緩衝装置。
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