JP3161506B2 - 階層符号化装置、階層復号化装置および階層符号化・復号化装置 - Google Patents

階層符号化装置、階層復号化装置および階層符号化・復号化装置

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JP3161506B2
JP3161506B2 JP12208796A JP12208796A JP3161506B2 JP 3161506 B2 JP3161506 B2 JP 3161506B2 JP 12208796 A JP12208796 A JP 12208796A JP 12208796 A JP12208796 A JP 12208796A JP 3161506 B2 JP3161506 B2 JP 3161506B2
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健弘 守谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、リアルタ
イム性を要求される音響信号符号化の符号列伝送方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の音響信号を配送するサービスは、
放送や電話のようなリアルタイム系の伝送路を用いたも
のであったが、近年、インターネット等のコンピュータ
ネットワークを利用した蓄積伝送系の伝送路を用いた配
送も行われるようになってきている。この音響信号を配
送するサービスでは、伝送路の効率的利用のために、音
響信号をディジタル化して高能率に圧縮する音声/楽音
符号化方法が利用されている。また、符号化ビット系列
の全部または一部を用いることにより圧縮率の異なる符
号化を実現できる階層符号化は、伝送路の状態に応じた
配送を可能とする有効な符号化方法である。
【0003】図5は、二階層符号化および復号化を行う
装置の基本構成を示すブロック図である。図5(a)
は、階層符号化を行う装置の基本構成を示している。こ
の図において、入力音響信号が階層符号化部10に入力
されると、量子化が行われ、符号系列が得られる。この
符号系列は、第1階層符号系列と第2階層符号系列によ
り構成される。図5(b)は、全階層の符号系列を用い
た復号化を行う装置の基本構成を示している。すなわ
ち、第1階層符号系列と第2階層符号系列の双方が階層
復号化部20に入力され、全階層の符号系列を用いた復
号化が行われ、復号音響信号が得られる。
【0004】階層符号化の復号化方法では、図5(c)
に示すような第1階層符号系列のみを用いた復号化も可
能である。第1階層符号系列のみが階層復号化部20に
入力され、この符号系列を用いた複号化が行われ、第1
階層復号音響信号が得られる。第1階層符号系列のみを
用いた復号化は、全階層の符号系列を用いた復号化に比
べ、復号化に必要とする符号が少ないため、低いビット
レートでの伝送が可能である。ただし、第1階層復号音
響信号は、全階層の符号系列を用いた復号音響信号に比
べ、低品質である。この二階層符号化における第1階層
のように最低限複号化に必要な階層を下位階層、第2階
層のように高品質な復号のために必要な階層を上位階層
と呼ぶ。
【0005】また、階層符号化の復号化方法では、伝送
路の状態に応じて、フレーム毎に、第1階層符号系列と
第2階層符号系列の双方、または第1階層符号系列のみ
を用いて復号化を行う可変レート復号化も可能である。
一例を図6に示す。本図は二階層符号化の符号化/復号
化を5フレーム行う場合の例である。#1,#2,…,
#5はフレーム番号である。入力音響信号Aは、フレー
ム毎に二階層符号化され、符号化系列Bが得られる。各
フレームの符号化系列は第1階層符号系列と第2階層符
号系列により構成される。ここでは第1階層符号系列を
#1a,#2a,…,#5a、第2階層符号系列を#1
b,#2b,…,#5bとする。
【0006】本図に示した復号化系列Eは、第2フレー
ムと第3フレームの第2階層符号系列を用いない場合の
例である。すなわち、復号化系列Eは符号化系列Bから
#2bと#3bを取り除いたものとなる。階層符号化の
復号化方法では、この復号化系列Eを用いた復号化が可
能である。本例の場合、第1、第4、第5フレームにつ
いては、それぞれ、#1aと#1bの両方、#4aと#
4bの両方、#5aと#5bの両方を用いた復号化を行
い、第2、第3フレームについては、それぞれ、#2a
のみ、#3aのみを用いた復号化を行う。結果として得
られる復号音響信号Fは、第1、第4、第5フレームは
全階層による復号音響信号、第2、第3フレームは第1
階層による復号音響信号により構成される。
【0007】一方、音響信号の蓄積伝送系の伝送路にお
ける従来の伝送方法は、音響信号を符号化した符号列を
伝送フレームに分割し、伝送フレーム毎に誤り検出符号
を付加して伝送し、受信側での誤り検出時に再送信を行
う再送伝送方法を用いるのが一般的である。図7は蓄積
伝送系の伝送路における従来の階層符号化装置および階
層復号化装置の構成を示すブロック図である。図7
(a)において、階層符号化装置(送信側)では、例え
ば、図5(a)で示した階層符号化部10等により符号
化された符号化系列は、送信符号列蓄積部11に入力さ
れ、蓄積される。送信符号列蓄積部11は送信制御部1
2によって制御され、送信符号列または再送信符号列を
誤り検出符号化部13に出力する。送信制御部12は、
階層復号化装置(受信側)からの再送要求情報が入力さ
れた場合には、その伝送フレームの再送信を送信符号列
蓄積部11に指示し、それ以外の場合には、送信符号列
蓄積部11に蓄積されている伝送フレームの送信を指示
する。
【0008】ここで、受信側から出力される再送要求情
報には、再送を要求する伝送フレームを特定する情報、
例えば、フレーム番号、および、第1または第2階層の
いずれかを示す情報が含まれており、送信制御部12は
その情報によって特定される伝送フレームの再送を送信
符号列蓄積部11に指示する。そして、誤り検出符号化
部13では、入力された送信符号列または再送信符号列
に誤り検出符号化を施し、得られた符号列を送信符号系
列として出力する。
【0009】また、図7(b)に示される階層復号化装
置では、まず、受信符号系列が誤り検出判定部21に入
力される。誤り検出判定部21では、誤り検出復号化に
よって、受信した伝送フレームに誤りがあるか否かが判
定される。誤りが検出された場合には、階層符号化装置
(送信側)に再送要求情報を送出する。誤りが検出され
なかった場合には、誤り検出復号化した符号列が受信符
号列蓄積部22に伝えられる。受信符号列蓄積部22
は、受信制御部23に制御され、蓄積された符号列が、
送信側の入力符号系列と同じ符号列の順序に直され、こ
の符号列が復号化系列として出力される。
【0010】図8は、図7に示した階層符号化および復
号化装置により送受される伝送フレームのタイミング図
である。ここで、#1,#2,…,#5は符号化フレー
ム番号とし、各符号化フレームの第1階層符号系列を#
1a,#2a,…,#5a、第2階層符号系列を#1
b,#2b,…,#5bとする。これらそれぞれが伝送
フレームとなる。本図は、第1符号化フレームの第1階
層符号系列#1a、第1符号化フレームの第2階層符号
系列#1b、および第3符号化フレームの第1階層符号
系列#3aの中に符号誤りが検出された場合の例であ
る。
【0011】#1a,#1bおよび#3aについては、
受信時に受信側からそれらの伝送フレームを再送信する
よう要求が出される。送信側では、これらの伝送フレー
ムに対する再送要求情報を受取り次第、本送信(各伝送
フレーム本来の送信)を中断して再送信を行う。本図で
は、本来#2bを送信するタイミングで#1aの再送
信、さらには#1bの再送信が要求されるため、#2a
の次に#1a,#1bを再送信し、その次に#2bを送
信する。同様に、本来#4bを送信するタイミングで#
3aの再送信が要求されるため、#4aの次に#3aを
再送信し、その次に#4bを送信する。
【0012】以上述べたように、従来の音響信号の配送
方法では、符号化系列中の全伝送フレーム数よりも、再
送する伝送フレームの分だけ送信すべき伝送フレーム数
が多くなる。このため、伝送路上で符号誤りが頻発する
場合には、送信する伝送フレーム数が非常に多くなり、
伝送ビットレートが増大する結果となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の音響信号の配送
方法では、無線等の符号誤りが頻発する伝送路でリアル
タイム性が要求される音楽配送サービスを行うことがで
きない。すなわち、低い符号化ビットレートの符号化方
式を用いても、再送の頻発によって伝送すべき情報量が
膨大となり、リアルタイム性を確保できなくなるという
問題点があった。
【0014】本発明の目的は、符号誤りが頻発した場合
でも、伝送ビットレートの増大を避けることができる階
層符号化装置、階層複号合化装置および階層符号化・複
号化装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、フレーム単位で階層符号化された符号化フレームの
符号系列を、階層毎の符号系列からなる複数個のサブフ
レームに分割して蓄積する送信符号列蓄積部と、該送信
符号列蓄積部に蓄積されたサブフレームの送信を制御す
る送信制御部と、該送信制御部による制御の結果送信さ
れるサブフレームの符号系列に誤り検出符号を付加し、
伝送フレームとして送出する誤り検出符号化部とを有す
る階層符号化装置において、受信側からサブフレーム
再送要求を受信すると、再送要求があったサブフレーム
を構成する符号系列が、再送対象とされた階層の符号系
列か否かを判別し、再送対象とされた階層の符号系列
らなるサブフレームに対する再送要求のみを前記送信制
御部へ出力する再送/非再送判別部を有し、前記送信制
御部は、再送/非再送判別部から再送要求があった場
合、前記送信符号列蓄積部に対し、非再送対象とされた
階層の符号系列からなるサブフレームの代わりに、再送
要求があったサブフレームの再送信を指示することを特
徴とする階層符号化装置である。
【0016】請求項2に記載の発明は、フレーム単位で
階層符号化された符号化フレームの符号系列を、階層毎
の符号系列からなる複数個のサブフレームに分割して蓄
積する送信符号列蓄積部と、該送信符号列蓄積部に蓄積
されたサブフレームの送信を制御する送信制御部と、該
送信制御部による制御の結果送信されるサブフレームの
符号系列に誤り検出符号を付加し、伝送フレームとして
送出する誤り検出符号化部とを有する階層符号化装置に
おいて、前記送信制御部は、受信側からサブフレーム
再送要求を受信すると、前記送信符号列蓄積部に対し、
非再送対象とされた階層の符号系列からなるサブフレー
ムの代わりに、再送要求があったサブフレームの再送信
を指示することを特徴とする階層符号化装置である。
【0017】請求項3に記載の発明は、受信した伝送フ
レームに含まれる符号系列の誤り検出復号化を行い、該
誤り検出復号化した符号列に誤りがあるか否かを判定
し、誤りが検出された場合は再送要求を送出する誤り検
出判定部と、該誤り検出判定部において、誤りが検出さ
れなかった場合、その誤り検出復号化した符号列を蓄積
する受信符号列蓄積部と、該受信符号列蓄積部に蓄積さ
れた符号列を適宜並び換え、復号化系列として出力する
受信制御部とを有する階層復号化装置において、前記誤
り検出判定部から送出された再送要求が、再送対象とさ
れた階層の符号系列を含む伝送フレームに対してなされ
たものか否かを判別し、再送対象とされた階層の符号系
からなるサブフレームに対する再送要求のみを送信側
に出力する再送/非再送判別部を有することを特徴とす
る階層復号化装置である。
【0018】請求項4に記載の発明は、フレーム単位で
階層符号化された符号化フレームの符号系列を、階層毎
の符号系列からなる複数個のサブフレームに分割して蓄
積する送信符号列蓄積部と、該送信符号列蓄積部に蓄積
されたサブフレームの送信を制御する送信制御部と、該
送信制御部による制御の結果送信されるサブフレームの
符号系列に誤り検出符号を付加し、伝送フレームとして
送出する誤り検出符号化部とを有する階層符号化装置
と、受信した伝送フレームに含まれる符号系列の誤り検
出復号化を行い、該誤り検出復号化した符号列に誤りが
あるか否かを判定し、誤りが検出された場合は再送要求
を送出する誤り検出判定部と、該誤り検出判定部におい
て、誤りが検出されなかった場合、その誤り検出復号化
した符号列を蓄積する受信符号列蓄積部と、該受信符号
列蓄積部に蓄積された符号列を適宜並び換え、復号化系
列として出力する受信制御部とを有する階層復号化装置
とを備えた階層符号化・復号化装置において、前記階層
復号化装置は、前記誤り検出判定部から送出された再送
要求が、再送対象とされた階層の符号系列を含む伝送フ
レームに対してなされたものか否かを判別し、再送対象
とされた階層の符号系列からなるサブフレームに対する
再送要求のみを送信側に出力する再送/非再送判別部を
有し、前記階層符号化装置の送信制御部は、受信側から
サブフレームの再送要求を受信すると、前記送信符号列
蓄積部に対し、非再送対象とされた階層の符号系列から
なるサブフレームの代わりに、再送要求があったサブフ
レームの再送信を指示することを特徴とする階層符号化
・復号化装置である。
【0019】本発明よれば、再送信の要求があったサブ
フレームが、再送対象とされた階層の符号系列を含むも
のであるか否かが判別され、再送対象とされた階層の符
号系列からなるサブフレームに対する再送信要求があっ
た場合のみ、そのサブフレームが、本来送信されるべき
非再送対象とされた階層の符号系列からなるサブフレー
の代わりに送信側から再送信される。これにより、符
号誤りが頻発した場合でも、伝送フレーム数の増大が抑
制され、リアルタイム性を失わない符号列伝送が可能と
なる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。 〔第1実施形態〕図1は、本実施形態における階層符号
化装置、および、該階層符号化装置から送信される符号
系列を階層復号化する階層復号化装置の構成を示すブロ
ック図である。図1(a)は請求項1に記載の階層符号
化装置(送信側)の一構成例を示しており、図7(a)
に示した従来の階層符号化装置の再送要求情報の入力
部、すなわち、送信制御部12の前段に、再送/非再送
判別部1を付加した構成となっている。また、図1
(b)に示される階層復号化装置(受信側)の構成は、
図7(b)に示した従来の階層復号化装置と同様であ
る。以下、従来方法と異なる部分についてのみ説明す
る。
【0021】図1(a)に示す階層符号化装置において
は、まず、受信側からの再送要求情報が、再送/非再送
判別部1に入力され、再送要求された伝送フレームが再
送対象であるか、非再送対象であるかの判別が行われ
る。この再送対象/非再送対象の判定基準は、あらかじ
め決めておくものであり、本実施形態では、第1階層を
再送対象、第2階層を非再送対象とする。
【0022】また、第1階層か第2階層かを判別する方
法としては種々考えられるが、例えば、前述したよう
に、再送要求情報内の、再送要求する伝送フレームを特
定する情報に、第1または第2階層のいずれかであるか
を判別し得る情報が含まれている場合は、その情報に基
づいて判別する。
【0023】そして、再送要求された伝送フレームが再
送対象である場合は、再送要求情報は送信制御部12に
伝えられる。送信制御部12に再送要求情報が入力され
た場合には、本送信(各伝送フレーム本来の送信)にお
ける別の非再送対象の伝送フレームの送信を取り止め、
その代わりとして再送要求された再送対象の伝送フレー
ムの再送信を行うことを送信符号列蓄積部11に指示す
る。また、再送要求情報が入力されない場合には、送信
符号列蓄積部11に蓄積されている伝送フレームの本送
信を指示する。上述した以外の送信方法と受信方法は、
従来方法と同様である。
【0024】図2は、図1(a)に示した階層符号化装
置と、図1(b)に示した階層復号化装置とにより送受
される伝送フレームのタイミング図である。本図は、図
8に示した従来方法におけるタイミング図に対応するも
のである。また、図2は、図8の場合と同様に、第1符
号化フレームの第1階層符号系列#1a、第1符号化フ
レームの第2階層符号系列#1b、および第3符号化フ
レームの第1階層符号系列#3aの中に符号誤りが検出
された場合の例である。
【0025】#1a,#1bおよび#3aについては、
受信時に受信側から再送信が要求される(図2中、受信
系列D参照)。送信側では、これらの伝送フレームの再
送要求情報を受取るが、第2階層は再送対象ではないの
で#1bの再送信は行わず、第1階層である#1aと#
3aの再送信が行われる。#1aと#3aの再送信は、
本送信(同図中、符号化系列B参照)における別の第2
階層の伝送フレームの代わりに行なわれる。すなわち、
そのタイミングに送るはずであった第2階層の伝送フレ
ームは送信されない。本図では、送信系列Cに示すよう
に、本来なら#2bを送信する代わりに#1aの再送信
を行い、本来なら#4bを送信するが、その代わりに#
3aの再送信を行う。そして、#2b,#4bは送信さ
れない。
【0026】以上述べたように、図1(a)に示す階層
符号化装置と、図1(b)に示す階層復号化装置とによ
って符号列伝送を行った場合、再送信する伝送フレーム
数によらず、符号化系列中の全伝送フレーム数と送信す
る伝送フレーム数は一致する。すなわち、伝送路上で符
号誤りが頻発する場合でも、送信する伝送フレーム数は
増大せず、伝送ビットレートは送信側の符号化ビットレ
ートと同じとなる。また、音響信号の階層符号化伝送に
本符号列伝送方法を適用した場合、伝送路上で符号誤り
が発生すると復号化ビットレートは低くなり、複号音響
信号の劣化がみられるが、伝送のリアルタイム性が失わ
れないという長所がある。
【0027】〔第2実施形態〕図3は、第2実施形態に
おける階層符号化装置および階層復号化装置の構成を示
すブロック図である。ここで、図3(a)は、請求項2
に記載の階層符号化装置の一構成例を示すブロック図で
あり、図3(b)は、請求項3に記載の階層復号化装置
の構成を示すブロック図である。また、請求項4に記載
の階層符号化・復号化装置は、図3(a),(b)双方
の構成を合わせ持っている。
【0028】図3(a)に示す階層符号化装置の構成
は、図7に示した従来の階層符号化装置と同じ構成であ
るが、送信制御の方法が異なる。また、図3(b)に示
した階層復号化装置は、図7(b)に示した従来の階層
復号化装置の再送要求情報の出力部に、再送/非再送判
別部3を付加した構成となっている。以下、従来法と異
なる部分についてのみ説明する。
【0029】図3(a)に示す階層符号化装置(送信
側)には、階層復号化装置(受信側)からの再送対象階
層の再送要求情報のみが入力される。この再送対象/非
再送対象の判定は後で述べるように受信側で行われ、そ
の基準は、あらかじめ決めておくものである。本実施形
態では、第1階層を再送対象、第2階層を非再送対象と
する。送信制御部2に再送要求情報が入力された場合に
は、本送信(各伝送フレーム本来の送信)における別の
非再送対象の伝送フレームの送信を取り止め、その代わ
りとして再送要求された再送対象の伝送フレームの再送
信を行うことを送信符号列蓄積部11に指示し、再送要
求情報が入力されない場合には、送信符号列蓄積部11
に蓄積されている伝送フレームの送信を指示する。上述
した以外の送信方法は従来方法と同様である。
【0030】図3(b)に示す階層復号化装置では、誤
り検出判定部21で誤りが検出された場合、再送要求情
報は再送/非再送判別部3に入力され、再送要求された
伝送フレームが再送対象であるか、非再送対象であるか
の判別が行われる。そして、再送要求された伝送フレー
ムが再送対象である場合は、再送要求情報は送信側に伝
えられる。ここで、上述した再送/非再送判別部3にお
ける再送対象/非再送対象の判定基準は、あらかじめ決
めておくものであり、本実施形態では、第1階層を再送
対象、第2階層を非再送対象とする。また、第1階層か
第2階層かの判別方法は、第1実施形態における再送/
非再送判別部1と同様である。
【0031】図4は、図3(a)に示した階層符号化装
置と、図3(b)に示した階層復号化装置とにより送受
される伝送フレームのタイミング図である。本図は、図
8に示した従来方法に関するタイミング図に対応するも
のである。また、図4においては、図8の場合と同様
に、第1符号化フレームの第1階層符号系列#1a、第
1符号化フレームの第2階層符号系列#1b、および第
3符号化フレームの第1階層符号系列#3aの中に符号
誤りが検出された場合の例である。
【0032】#1a,#1bおよび#3aについては、
受信側の内部の誤り検出判定部21で再送要求情報が生
成される。そして、この再送要求情報は、再送/非再送
判別部3に入力されると、第2階層は再送対象ではない
ので、#1bの再送要求情報は送信側には伝えられず、
#1aと#3aの再送要求情報のみが送信側に伝えられ
る(図4中、受信系列D参照)。送信側では、再送要求
情報に従って#1aと#3aの再送信が行われる。#1
aと#3aの再送信は、本送信(同図中、符号化系列B
参照)における別の第2階層の伝送フレームの代わりに
行なわれる。すなわち、そのタイミングに送るはずであ
った第2階層の伝送フレームは送信されない。本図で
は、送信系列Cに示すように、本来なら#2bを送信す
る代わりに#1aの再送信を行い、本来なら#4bを送
信する代わりに#aの再送信を行う。#2b,#4bは
送信されない。
【0033】このように、図3(a)に示す階層符号化
装置と図3(b)に示す階層復号化装置とを組み合わせ
て符号列伝送を行った場合、再送する伝送フレーム数に
よらず、符号化系列中の全フレーム数と送信する伝送フ
レーム数は一致する。このため、伝送路上で符号誤りが
頻発する場合でも、送信する伝送フレーム数は増大せ
ず、伝送ビットレートは送信側の符号化ビットレートと
同じとなる。また、音響信号の階層符号化伝送に本符号
列伝送方法を適用した場合、伝送路上で符号誤りが発生
すると復号化ビットレートは低くなり、復号音響信号の
劣化がみられるが、伝送のリアルタイム性が失われない
という長所がある。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明よれば、再
送信の要求があった伝送フレームが、再送対象とされた
階層の符号系列を含むものであるか否かが判別され、再
送対象とされた階層の符号系列を含む伝送フレームに対
する再送信要求があった場合のみ、その伝送フレーム
が、本来送信されるべき非再送対象とされた階層の符号
系列を含む伝送フレームの代わりに送信側から再送信さ
れるので、送信する伝送フレーム数の増大を抑え、符号
誤りが頻発した場合でもリアルタイム性を失わない音響
信号等を符号化した符号列伝送方法が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における階層符号化装置
および階層複号化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同階層符号化装置および階層複号化装置により
送受される伝送フレームのタイミングを示すタイミング
図である。
【図3】本発明の第2実施形態における階層符号化装置
および階層複号化装置の構成を示すブロック図である。
【図4】同階層符号化装置および階層複号化装置により
送受される伝送フレームのタイミングを示すタイミング
図である。
【図5】二階層符号化および復号化を行う装置の基本構
成を示すブロック図であり、(a)は階層符号化を行う
装置の基本構成を、(b)は全階層の符号系列を用いた
復号化を行う装置の基本構成を、(c)は下位階層の符
号系列のみを用いた復号化を行う装置の基本構成を示す
ブロック図である。
【図6】階層符号化方法において、符号化フレーム毎
に、全階層の符号系列、または、下位階層の符号系列の
みを用いて、可変ビットレートで復号化する方法の概要
を説明するための説明図である。
【図7】従来の蓄積伝送系の伝送路における階層符号化
装置および階層復号化装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】同階層符号化装置および階層複号化装置により
送受される伝送フレームのタイミングを示すタイミング
図である。
【符号の説明】
1,3 再送/非再送判別部 2,12 送信制御部 11 送信符号列蓄積部 13 誤り検出符号化部 21 誤り検出判定部 22 受信符号列蓄積部 23 受信制御部
フロントページの続き (72)発明者 神 明夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 14/00 - 14/06 H03M 13/35 H04N 1/411

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム単位で階層符号化された符号化
    フレームの符号系列を、階層毎の符号系列からなる複数
    個のサブフレームに分割して蓄積する送信符号列蓄積部
    と、該送信符号列蓄積部に蓄積されたサブフレームの送
    信を制御する送信制御部と、該送信制御部による制御の
    結果送信されるサブフレームの符号系列に誤り検出符号
    を付加し、伝送フレームとして送出する誤り検出符号化
    部とを有する階層符号化装置において、 受信側からサブフレームの再送要求を受信すると、再送
    要求があったサブフレームを構成する符号系列が、再送
    対象とされた階層の符号系列か否かを判別し、再送対象
    とされた階層の符号系列からなるサブフレームに対する
    再送要求のみを前記送信制御部へ出力する再送/非再送
    判別部を有し、 前記送信制御部は、再送/非再送判別部から再送要求が
    あった場合、前記送信符号列蓄積部に対し、非再送対象
    とされた階層の符号系列からなるサブフレームの代わり
    に、再送要求があったサブフレームの再送信を指示する
    ことを特徴とする階層符号化装置。
  2. 【請求項2】 フレーム単位で階層符号化された符号化
    フレームの符号系列を、階層毎の符号系列からなる複数
    個のサブフレームに分割して蓄積する送信符号列蓄積部
    と、該送信符号列蓄積部に蓄積されたサブフレームの送
    信を制御する送信制御部と、該送信制御部による制御の
    結果送信されるサブフレームの符号系列に誤り検出符号
    を付加し、伝送フレームとして送出する誤り検出符号化
    部とを有する階層符号化装置において、 前記送信制御部は、 受信側からサブフレームの再送要求を受信すると、前記
    送信符号列蓄積部に対し、非再送対象とされた階層の符
    号系列からなるサブフレームの代わりに、再送要求が
    ったサブフレームの再送信を指示することを特徴とする
    階層符号化装置。
  3. 【請求項3】 受信した伝送フレームに含まれる符号系
    列の誤り検出復号化を行い、該誤り検出復号化した符号
    列に誤りがあるか否かを判定し、誤りが検出された場合
    は再送要求を送出する誤り検出判定部と、該誤り検出判
    定部において、誤りが検出されなかった場合、その誤り
    検出復号化した符号列を蓄積する受信符号列蓄積部と、
    該受信符号列蓄積部に蓄積された符号列を適宜並び換
    え、復号化系列として出力する受信制御部とを有する階
    層復号化装置において、 前記誤り検出判定部から送出された再送要求が、再送対
    象とされた階層の符号系列を含む伝送フレームに対して
    なされたものか否かを判別し、再送対象とされた階層の
    符号系列からなるサブフレームに対する再送要求のみを
    送信側に出力する再送/非再送判別部を有することを特
    徴とする階層復号化装置。
  4. 【請求項4】 フレーム単位で階層符号化された符号化
    フレームの符号系列を、階層毎の符号系列からなる複数
    個のサブフレームに分割して蓄積する送信符号列蓄積部
    と、該送信符号列蓄積部に蓄積されたサブフレームの送
    信を制御する送信制御部と、該送信制御部による制御の
    結果送信されるサブフレームの符号系列に誤り検出符号
    を付加し、伝送フレームとして送出する誤り検出符号化
    部とを有する階層符号化装置と、 受信した伝送フレームに含まれる符号系列の誤り検出復
    号化を行い、該誤り検出復号化した符号列に誤りがある
    か否かを判定し、誤りが検出された場合は再送要求を送
    出する誤り検出判定部と、該誤り検出判定部において、
    誤りが検出されなかった場合、その誤り検出復号化した
    符号列を蓄積する受信符号列蓄積部と、該受信符号列蓄
    積部に蓄積された符号列を適宜並び換え、復号化系列と
    して出力する受信制御部とを有する階層復号化装置とを
    備えた階層符号化・復号化装置において、 前記階層復号化装置は、 前記誤り検出判定部から送出された再送要求が、再送対
    象とされた階層の符号系列を含む伝送フレームに対して
    なされたものか否かを判別し、再送対象とされた階層の
    符号系列からなるサブフレームに対する再送要求のみを
    送信側に出力する再送/非再送判別部を有し、 前記階層符号化装置の送信制御部は、受信側からサブフ
    レームの再送要求を受 信すると、前記送信符号列蓄積部
    に対し、非再送対象とされた階層の符号系列からなるサ
    ブフレームの代わりに、再送要求があったサブフレーム
    の再送信を指示する ことを特徴とする階層符号化・復号
    化装置。
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