JP3160602U - 水切り具 - Google Patents

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孝彦 大前
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孝彦 大前
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Abstract

【課題】使用したたわし類を吊り下げることによって、他の物体との接触がなくなり、また、絞らずに吊り下げても含んでいた大半の水分を短時間で抜くことができ、清潔で衛生的になるたわし類の水切り具を提供する。【解決手段】横長プレート形状本体1の片面の片方の横方向端部付近に先端部分を同じ太さにした錐体形状の突起部2を設け、他方の横方向端部付近に柱体形状の突起部3を設け、その柱体形状の突起部3の下部にスポンジたわしを支える突起部11を設け、錐体形状の突起部2と柱体形状の突起部3の間に吸盤5の中央突起部6を差し込む貫通穴4を設けて一体物として成型し、前記横長プレート形状本体1に設けた柱体形状の突起部3の先端部の端面8に引っ掛け部7を設けることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、たわし、スポンジたわし等を使用した後、そのたわし、スポンジたわし等を吊り下げることによって、たわし類は吊り下げた部分とスポンジたわしを支える突起部以外は、他の物体と一切接触しないため清潔で衛生的であり、また、たわし類の水気を絞らずに吊り下げても含んでいた大半の水気は速く抜くことができる清潔で衛生的になる水切り具に関するものである。
従来、殆どのたわし、スポンジたわし等を使用した後は、たわし類の水気を絞る絞らないにかかわらず、受け皿形状の水切りラックに寝かせて置いたり、網目の籠状の中に入れていた。
また、ふた付きのたわし、スポンジたわし入れラック(特許文献1)、そして、逆台形状の中にスポンジたわしの角が下になるように入れる直方体のスポンジの水きりラック(特許文献2)等は知られている。
特開2003−265393号公報 特開2007−289626号公報
そのために従来及び先行技術では次のような問題点があった。
使用した後に水気を含んだたわし類を絞る絞らないにかかわらず、シンク側面に固定した受け皿形状の水切りラック及び網目の籠状の中に入れていたが、絞ったたわし類でも完全に水気を除去できず、時間がたてば残っていた水気がたわし類の下部に集まり、接触している水切りラックの内面部及び網目の籠状の内側とたわし類の隙間に水気が溜まり、その箇所に水あか、洗剤の残りが付着して、常にじめじめして時間がたてばその湿った箇所が黄ばみ、ぬめりが生じ、また、外面底部にも黄ばみ、ぬめりが生じ衛生的でなかった。
ましてや、絞らずに水切りラック及び網目の籠状の中に入れた場合は、絞った時よりも一段と黄ばみ、ねめりの発生の進行が速く、衛生的に大変悪かった。また、時間がたっても水気が抜けず、たわし類自体が常にじめじめしているため、手に取った時に不快感があった。そのうえ、従来の受け皿形状の水切りラックは、シンク側面から出っ張りが大きく場所を取り、作業の障害になっていた。そして、黄ばみ、ぬめりを洗い流すために時間と手間がかかっていた。
また、先行技術として知られている(特許文献1)に関しては、ふた付きにしているため、高温多湿の季節には微生物が発生しやすく衛生的でない。また、(特許文献2)に関しては、逆台形状の内面部の二箇所以上が常にスポンジたわしの面と接触するため、毛細管現象がおこり、その接触した箇所に水気が付着し、水あか、洗剤の残りが溜まり時間がたてば、黄ばみ、ぬめりが生じ衛生的に悪くなり洗い流していた。
本考案は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
横長プレート形状本体1の片面の片方の横方向端部付近に先端部分を同じ太さにした錐体形状の突起部2を設け、他方の横方向端部付近に柱体形状の突起部3を設け、その柱体形状の突起部3の下部にスポンジたわしを支える突起部11を設け、錐体形状の突起部2と柱体形状の突起部3の間に吸盤5の中央突起部6を差し込む貫通穴4を設けて一体物として成型し、前記横長プレート形状本体1に設けた柱体形状の突起部3の先端部の端面8に引っ掛け部7を設ける。以上を特徴とする水切り具である。
本考案は、錐体形状の突起部の先端部分にたわしのワイヤの輪状部分を掛け、そして、柱体形状の突起部の先端部の端面に設けた引っ掛け部にスポンジたわしを掛けることによって、吊り下げた状態になっているため、接点は従来の水切りラックと比べると極端に狭くなり、たわしに関してはワイヤの輪状部分の接触のみ、スポンジたわしに関しては引っ掛けた部分とスポンジたわしを支える突起部の先端部の接触のみで、たわし類は他の物体と一切接触しないため、水あか、洗剤の残りが溜まらず黄ばみ、ぬめりが発生せず、また、大半の水気が短時間で速く抜けるため、手に取ってもじめじめ感がなくいつも清潔で衛生的である。従って、汚れも少なく度々洗う必要がなく、時間と手間が省ける。また、シンク側面からの出っ張りは従来の水切りラックの約半分位になり、作業の障害も軽減される。
本考案の斜視図 本考案に用いる吸盤の斜視図 本考案の使用状態を示す斜視図
以下、本考案の実施の形態について説明する。
(イ)横長プレート形状本体(1)の片面の片方の横方向端部付近に先端部分を同じ太 さにした錐体形状の突起部(2)を設け、他方の横方向端部付近に柱体形状部( 3)を設け、その柱体形状の突起部(3)の下部にスポンジたわしを支える突起 部(11)を設け、錐体形状の突起部(2)と柱体形状の突起部(3)の間に吸 盤(5)の中央突起部(6)を差し込む貫通穴(4)を設けて一体物として、プ ラスチックで成型する。これに限定しなくても金属類でも良い。
横長プレート形状本体(1)の大きさは縦50mmが最適である。これに限定 しなくても40mm〜60mmでも良い。横140mmが最適である。これに限 定しなくても130mm〜150mmでも良い。暑さは2mmが最適である。そ して、成型時に縁取りを施すことによって横長プレート形状本体(1)が頑丈に なる。
錐体形状の突起部(2)の長さは40mmが最適である。また、横長プレート 形状本体(1)に接する面は直径10mmが最適である。接する面が広すぎると 違和感があり、狭すぎると堅牢を保持できない。そして、先端部を基点として横 長プレート形状本体(1)寄りに約10mmは同じ太さの直径3mmが最適であ る。これは、たわし(9)のワイヤの輪状部分に通し吊るすのに最適である。ま た、たわし(9)の落下防止のために、水平に対して5度の上方傾斜角度をつけ ることが望ましい。
柱体形状の突起部(3)の長さは20mmが最適である。これに限定しなくて も15mm〜30mmでも良い。そして、太さは直径5mmが最適である。
スポンジたわしを支える突起部(11)の長さは柱体形状の突起部(3)と同 じ長さが最適である。このスポンジたわしを支える突起部(11)はスポンジた わし(10)を吊るした時のねじれ及び傾き防止に必要であり、そして、複数の 方が安定度を増す。
(ロ)柱体形状の突起部(3)の先端部の端面(8)に鉤状の尖っていない先端ぶを埋 め込み、引っ掛け部(7)を取り付ける。
引っ掛け部(7)の先端部が尖った鉤状のワイヤでステンレス及び錆止め加工 を施した金属が最適である。これに限定しなくても先端部が鉤形状になった面フ ァスナーを端面(8)に接着剤で取り付けても効果は発揮できる。
(ハ)横長プレート形状本体(1)に突起部等を設けていない反対面から吸盤(5)の 中央突起部(6)を差し込む。
吸盤(5)は複数の方が水切り具をシンク側面に安定した固定ができる。
本考案は以上の構成からなるもので、これを使用する時は使い勝手が良いシンク側面等に吸盤(5)で固定し、使用後のたわし(9)のワイヤの輪状部分を錐体形状の突起部(2)の先端部分に掛ける。また、ステンレスたわしもたわし(9)の代りにその先端部分に掛けることができる。そして、スポンジたわし(10)は柱体形状の突起部(3)の先端部の端面(8)に設けた引っ掛け部(7)に図3で示すようにスポンジたわし(10)の広い面の角を掛ける。
たわし類の水気は絞り出した方がより清潔で衛生的である。
もし、スポンジたわし(10)の片面に不織布を貼り合わせてある場合は、その不織布の面の角等を引っ掛け部(7)に掛けることを繰り返すと掛けた部分の不織布がばらけるため、掛けないことが賢明である。
従来の受け皿形状水切りラックにたわし(9)、スポンジたわし(10)を寝かせて置いた状態と図1で示すように、本考案の縦50mm、横140mm、厚さ2mmの横長プレート形状本体(1)の片面に設けた錐体形状の突起部(2)の長さ40mm、先端部分の太さの直径3mm部分にたわし(9)の輪状部分を掛け、そして、柱体形状の突起部(3)の長さ20mm、太さの直径5mmの先端部の端面(8)に設けた引っ掛け部(7)に図3に示すように、スポンジたわし(10)の広い面の角を掛けた状態で、たわし(9)とスポンジたわし(10)の水気を絞らない条件で、時間経過毎の各たわし類に含む水分量の実験結果を下記に記載する。
(イ)たわし(9)をラックに乗せた場合は、5分間後に57g、30分間後に54g 、4時間後に53gになった。
(ロ)たわし(9)を吊り下げた場合は、5分間後に29g、30分間後に26g、4 時間後に25gになった。
上記の実験結果でたわし(9)をラックに乗せた場合と吊り下げた場合の水分量の時間経過毎の比率は、5分間後に約49%、30分間後に約52%、4時間後に約53%、ラックに乗せた場合より吊り下げた場合の方が含んだ水分量が少なくなったことを%で表示した。
(ハ)スポンジたわし(10)をラックに乗せた場合は、5分間後に112g、30分 間後に110g、4時間後に108gになった。
(ニ)スポンジたわし(10)を吊り下げた場合は、5分間後に64g、30分間後に 37g、4時間後に34gになった。
上記の実験結果でスポンジたわし(10)をラックに乗せた場合と吊り下げた場合の水分量の時間経過毎の比率は、5分間後に約43%、30分間後に約66%、4時間後に約69%、ラックに乗せた場合より吊り下げた場合の方が含んだ水分量が少なくなったことを%で表示した。
従って、吊り下げた場合は水分の抜ける時間も速く、しかも、抜ける量も大変多いことで清潔で衛生的である。
1 横長プレート形状本体
2 錐体形状の突起部
3 柱体形状の突起部
4 貫通穴
5 吸盤
6 中央突起部
7 引っ掛け部
8 端面
9 たわし
10 スポンジたわし
11 スポンジたわしを支える突起部

Claims (1)

  1. 横長プレート形状本体1の片面の片方の横方向端部付近に先端部分を同じ太さにした錐体形状の突起部2を設け、他方の横方向端部付近に柱体形状の突起部3を設け、その柱体形状の突起部3の下部にスポンジたわしを支える突起部11を設け、錐体形状の突起部2と柱体形状の突起部3の間に吸盤5の中央突起部6を差し込む貫通穴4を設けて一体物として成型し、前記横長プレート形状本体1に設けた柱体形状の突起部3の先端部の端面8に引っ掛け部7を設けることを特徴とする水切り具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014210172A (ja) * 2013-04-05 2014-11-13 八商商事株式会社 台所用スポンジ類のホルダー
JP5852284B1 (ja) * 2015-07-21 2016-02-03 松枝 池野 たわし保管具

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