JP3160125U - 密着型支持具 - Google Patents

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高橋 由紀子
由紀子 高橋
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Abstract

【課題】支持具本体を相手方平滑面にぐらつきなく取り付けることが可能であり、しかも、きわめて大きな吊下げ荷重に耐え得るものでありながら、相手方平滑面に対する着脱操作性に優れ、相手方平滑面から取り外しても装着跡が相手方平滑面に残りにくい密着型支持具を提供する。【解決手段】相手方平滑面に裏面を重ね合わせることよってその平滑面に密着するシート体2に、ベース体1の裏面が固着されている。ベース体1には、異なる種類のアタッチメント3を着脱可能である。ベース体1にアタッチメント3を着脱することに用いられる着脱機構4を備える。【選択図】図1

Description

本考案は密着型支持具、特に、吊下げ具や皿形の置き台といった種々の用途に適するように形成されているアタッチメントを、壁面やタイル面、ガラス面などの相手方平滑面にぐらつきなく取り付けることができ、しかも、上記アタッチメントを相手方平滑面から容易に取り外すことのできる対策を講じた密着型支持具に関する。
従来、小物などを引掛けて吊り下げることなどのために利用される支持具として、ゴムや合成樹脂などで作られた先拡がり形状の吸盤に、L字形、J字形、U字形などに形成したフックやアームなどのアタッチメントを取り付けたものが知られていた(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2005−13568号公報 特開2006−320683号公報
しかしながら、上掲の各特許文献に記載されているものは、いずれも、柔軟性を有する吸盤の中心にフックやアームなどのアタッチメントが連結されている。そのため、吸盤を相手方平滑面に押し付けて吸着させ、アタッチメントに小物類を引掛けて吊り下げたようなときには、吸盤の中心とアタッチメントとの連結箇所に小物類などの重量が負荷されてその連結箇所がぐらついてしまい、そのぐらつきによって吸盤と相手方平滑面との間に空気が入り込んで、吸盤が、相手方平滑面から剥がれやすくなったり脱落したりしてしまうことが多々あり、それほど大きな吊下げ荷重に耐え得るものではなかった。
また、従来の支持具は、上記した吸盤とアタッチメントとが、互いに取り外すことを予定していない一体部品として形成されていた。そのため、たとえば、小物類を吊り下げる用途に用いる支持具と石けんなどの置き台としての用途に用いる支持具とでは、吸盤が同じ形状・サイズであってもアタッチメントの形状や構造などが相違しているため、消費者にとっては用途に応じた別々の支持具を購入して使用しなければならない不便があった。
本考案は、以上の状況に鑑み、アタッチメントを相手方平滑面にぐらつきなく取り付けることが可能であり、しかも、きわめて大きな吊下げ荷重に耐え得るものでありながら、相手方平滑面に対するアタッチメントの着脱操作性に優れ、相手方平滑面から取り外しても装着跡が相手方平滑面に残りにくい密着型支持具を提供することを目的とする。また、本考案は、上記目的を達成した上で、消費者がアタッチメントだけを用途に応じて交換することを可能にして、消費者の不便を解消することのできる密着形支持具を提供することを目的とする。
本考案に係る密着型支持具は、相手方平滑面に脱気状態で重ね合わせることよってその平滑面に密着するシート体が裏面に固着され、かつ、そのシート体が周囲に張り出しているベース体と、このベース体に装着されるアタッチメントと、上記ベース体に上記アタッチメントを着脱するための着脱機構と、を備えている。そして、上記着脱機構が、ベース体及びアタッチメントのうちの一方側に設けられた突起と、他方側に設けられて上記突起に係脱される係合部と、を有する。
この構成を備えた密着型支持具では、着脱機構の作用によりベース体にアタッチメントを着脱することが可能である。そのため、用途の異なる複数のアタッチメントのそれぞれを、共通のベース体に着脱することが可能になる。したがって、消費者にとっては、アタッチメントだけを用途に応じて交換して使用することが可能になるという利便性がある。
また、この構成を備えた密着型支持具では、シート体を相手方平滑面に重ね合わせて両者の間の空気を抜き出しておくだけで相手方平滑面にシート体が重なり合って密着する。このときの相手方平滑面に対するシート体の密着状態は、シート体の端縁部を相手方平滑面からめくり上げることによってきわめて容易に解放することのできる状態になっている。そのため、シート体の端縁部を相手方平滑面からめくり上げるだけで当該支持具を相手方平滑面からきわめて容易に取り外すことが可能である。
その反面で、上記密着状態は、シート体の端縁部を除く中間部分を相手方平滑面から引き上げるだけでは容易に解放されない状態になっている。また、シート体が固着されているベース体に、相手方平滑面から引き上げる方向の外力が加わったり、相手方平滑面に密着しているシート体の表面に平行ないし沿う方向の外力が加わったりした場合などにおいても、シート体が相手方平滑面から容易に剥がれることはない。このため、ベース体に装着されたアタッチメントをその用途に供した場合などには、アタッチメントが、シート体を介して相手方平滑面に強固に取り付けられた状態となり、アタッチメントに大きな負荷が加わってもそのアタッチメントが相手方平滑面から脱落するという事態が起こりにくい。
また、ベース体の裏面がシート体に固着されていることにより、そのベース体の裏面が、シート体を介し、ベース体の裏面の広さに相当する面積をもって相手方平滑面に広い範囲で重なり合って相手方平滑面にぐらつきなく固定されることになる。したがって、この密着型支持具によると、アタッチメントが、ベース体を介して相手方平滑面にぐらつきなく取り付けされる。
さらに、相手方平滑面に対する取付け状態では相手方平滑面にシート体の裏面が脱気状態で重なり合っているだけである。そのため、粘着剤を用いてベース体を相手方平滑面に貼り付けたり、ピンなどを相手方平滑面に突き刺してベース体を相手方平滑面に固定したりするもののように相手方平滑面を汚したり傷付けたりするというおそれがなく、しかも、シート体を剥がした跡にシート体の重なり痕跡が残ることもない。
本考案に係る密着型支持具では、上記着脱機構の構成として種々の構造を採用することが可能である。たとえば、上記着脱機構において、上記突起がその外周に溝形の首部を有し、上記係合部が、上記首部に嵌脱される凹入部を有する板状片でなるという構成を採用することが可能である。また、上記着脱機構において、上記突起がその外周に溝形の首部を有し、上記係合部が、U字形に曲成されて上記首部に嵌脱可能な凹入部を有する成形線材でなるという構成を採用することも可能である。さらに、上記着脱機構において、上記突起が、その外周に溝形の首部とその首部の前側の鍔形部とを有する弾力性を備えた樹脂成形体でなり、上記係合部が、上記鍔形部を弾性変形させながら上記首部に挿抜される孔部を有する板状片でなるという構成を採用することも可能である。
以上のように、本考案の密着型支持具によれば、様々な用途に適したアタッチメントを適宜選択して共通のベース体に付け替えることが可能になるため、消費者にとっては用途に応じた別々の支持具を購入して使用しなければならないといった従来の不便が解消される。
また、本考案の密着型支持具によれば、アタッチメントをベース体を介して相手方平滑面にぐらつきなく取り付けることが可能になる。したがって、アタッチメントが浴場の壁面のような相手方平滑面にぐらつきなく取り付けられることが要求されるような皿形の石けん置きであったり小物の吊下げ具である場合にきわめて有益である。また、室内壁面やガラス面などの相手方平滑面に装着しておくと、小物類を吊り下げたりすることにも便利に使用することが可能になる。その上、相手方平滑面に密着したシート体は容易に剥がれ落ちることがないので、重さの重い物品を支持させることにも適する。さらに、相手方平滑面に対する着脱操作性に優れ、相手方平滑面から取り外した跡にシート体の重なり痕跡が残ることもないので、装着場所を変更したりするときの使い勝手にも優れる。
本考案に係る密着型支持具の分解斜視図である。 使用状態の縦断側面図である。 使用状態の平面図である。 皿形の置き台としての用途に適するアタッチメントをベース体に装着した事例を示した縦断側面図である。 着脱機構の構成及び作用を示した正面図である。 変形例による着脱機構の構成及び作用を示した正面図である。 他の変形例による着脱機構を採用した密着型支持具の分解斜視図である。 他の変形例による着脱機構の構成と作用を示した縦断側面図である。
図1は本考案の実施形態に係る密着型支持具Aの分解斜視図、図2は使用状態の縦断側面図、図3は使用状態の平面図である。図1〜図3に示した密着型支持具Aは、シート体2が裏面に固着されたベース体1と、ベース体1に装着されるアタッチメント3と、ベース体1にアタッチメント3を着脱するための着脱機構4とを備えている。
シート体2には塩化ビニル樹脂やその他の樹脂シートが採用されていて、この実施形態では、シート体2が、それほど腰の強くない柔軟性を備えている。図例のシート体2は略方形ないし矩形に形作られているけれども、シート体2の形状は、円形であっても、菱形であっても、その他の形状であってもよい。このようなシート体2は、タイル面やガラス面などの表面が平坦な相手方平滑面に裏面を脱気状態で重ね合わせるだけでその相手方平滑面から滑り落ちないように保持される特性を発揮する。すなわち、接着剤や突刺しピンなどの固定手段を別途用いることなく、相手方平滑面との間の空気を抜き出しておくだけでその相手方平滑面に密着状態になって、その相手方平滑面から滑り落ちないように保持される特性を発揮する。しかも、相手方平滑面とシート体2との間に空気が閉じ込められていない状態では、シート体2の全体が相手方平滑面に密着する特性を発揮する。しかし、そのような密着状態は、シート体2の端縁部の所定箇所を始点として相手方平滑面からめくり上げることによってきわめて容易に解放される。その反面で、上記密着状態は、シート体2の端縁部を除く中間部分を相手方平滑面から引き上げるだけでは容易に解放されることはない。シート体2のサイズは適切に選定されるべきであるけれども、サイズの大きなシート体2を相手方平滑面に密着させると、相手方平滑面に対する結合力がそのサイズに見合って増大することが判っている。なお、ここで採用されているシート体2の範疇には、極薄のフィルムが属することは勿論、それよりも肉厚のシート、たとえば厚さが1mm程度のシートも属しているものとする。
ベース体1はその平坦な裏面がシート体2の中央部に固着されている。そのため、シート体2がベース体1の周囲に張り出している。図例のベース体1の裏面は円形に形成されているけれども、ベース体1の裏面の形状は円形でなくてもよく、たとえば三角形や四角形であっても、それら以外の多角形であってもよい。ベース体1の裏面がシート体2の中央部に固着されていると、シート体2を相手方平滑面に密着させたときに、ベース体1の裏面がシート体2を介して相手方平滑面に重なり合うので、ベース体1が相手方平滑面にぐらつきなく固定されるようになる。
図例のアタッチメント3は、前板部31の上辺部と側辺部とに連設された縁枠部32を有していると共に、前板部31の左右の下端部から前向きに延び出たアーム部33,33を有している。このアタッチメント3は、たとえば、左右のアーム部33,33を利用して仮想線で示したように「かみそり」100を吊り下げるという用途に使用することができるほか、左右のアーム部33,33の上に歯ブラシなどの小物類を乗せ掛けておくという用途や、アーム部33に小物類を吊り下げるという用途などに使用することが可能である。
図5には、図1〜図3に示した密着型支持具Aに採用されている着脱機構4を正面図で示してある。同図の着脱機構4は、突起41とこの突起41に係脱される係合部45とを備えている。突起41は弾力性を有する樹脂で円柱状に成形されていて、その外周の軸方向中間部に溝形の首部42を有し、この首部42の先端側の溝壁部分が、首部42よりもやゝ径大な鍔形部43として形成されていると共に、当該首部42の後端側の溝壁部分が上記したベース体1によって形成されている。
これに対し、突起41の相手方部材である係合部45は、板状片によって形成されていて、その板状片の一辺から他片に向けて凹入した凹入部46を有する。この凹入部46は、その上部輪郭線が上記した突起41の首部42の外周面と同一曲率の円弧状に形成されていると共に、上記板状片の下辺で開放された開放口部47を備えていて、その開放口部47の輪郭線が内側に膨らんだ形状に形成されている。したがって、開放口部47はその開き幅が上記した首部42の直径よりもやゝ短くなっている。
図1及び図2のように、この実施形態では、着脱機構4の突起41がベース体1に樹脂で前向きに一体成形されているのに対し、着脱機構4の係合部45がアタッチメント3の裏面側に樹脂で一体成形されていて、その係合部45の凹入部46が上向きに凹入している。
以上説明した密着型支持具Aのベース体1を相手方平滑面Bに取り付けるときには、ベース体1の裏面に固着されているシート体2の裏面を相手方平滑面Bに重ね合わせて密着させる操作を行う。
シート体2の裏面を相手方平滑面Bに重ね合わせるだけでシート体2と相手方平滑面Bの間に空気が閉じ込められていない状態が得られたときには、その状態でシート体2が相手方平滑面Bに密着して強固な取付け状態が得られる。しかしながら、シート体2の裏面を相手方平滑面Bに重ね合わせるだけでは、シート体2と相手方平滑面Bの間に空気が閉じ込められてしまうこともある。この場合には、相手方平滑面Bに重なり合っているシート体2を手の指で上から押さえたり、シート体2を手の指で内側から外側へ向けて扱いたりして空気を外部へ押し出し、閉じ込められている空気残量をできるだけ少なくすればよく、そのようにするだけでシート体2が相手方平滑面Bに密着して強固な取付け状態が得られる。なお、図2及び図3には相手方平滑面Bが平坦面である場合を例示したけれども、相手方平滑面は球面や湾曲した面であっても同様である。
相手方平滑面Bにシート体2が密着している状態では、シート体2の端縁部の任意箇所を相手方平滑面Bからめくり上げることによってその密着状態をきわめて容易に解放することができる。したがって、シート体2を相手方平滑面Bから剥がし取るときには、シート体2の端縁部の任意箇所を相手方平滑面Bからめくり上げればよい。相手方平滑面Bにシート体2が密着している状態では相手方平滑面Bにシート体2が重なり合っているだけである。そのため、上記のようにしてシート体2を相手方平滑面Bから剥がした跡にシート体2の重なり痕跡が残って相手方平滑面Bが汚れているという事態は起こらない。
相手方平滑面Bとシート体2との密着状態は、シート体2の端縁部を除く中間部分を相手方平滑面Bから引き上げるだけでは容易に解放されない状態になっている。また、シート体2が固着されているベース体1に、相手方平滑面Bから引き上げる方向の外力が加わったり、相手方平滑面Bに密着しているシート体2の表面に平行ないし沿う方向の外力が加わったりした場合などにおいても、シート体2が相手方平滑面Bから容易に剥がれることはない。
次に、ベース体1にアタッチメント3を装着するときには、アタッチメント3をベース体1のやゝ上方部位に近付けた後、アタッチメント3を下方へスライドさせて着脱機構4の係合部45をベース体1側の突起41に係合させる。このような装着操作を行うと、図5に矢印Yで示したように、係合部45に備わっている凹入部46の開放口部47が突起41の首部42を弾性的に縮径させながらその首部42を乗り越えるので、凹入部46の上部の円弧状の輪郭線が首部42の外周上部に重なり合って、係合部45が突起41に係合する。係合部45が突起41に係合している状態では、突起41の鍔形部43が係合部45の前方への脱落を防ぐことに役立ち、しかも、開き幅が首部42の直径よりも短くなっている凹入部46の開放口部47が、突起41からの係合部45の上方への脱落を防ぐことに役立つ。また、係合部45を形成している板状片が、突起41の首部42を形成している溝壁面によって挟圧される構成や、凹入部46が首部42を挟み付ける構成を採用しておけば、着脱機構4を介してアタッチメント3がベース体1にぐらつきなく取り付けられる。さらに、アタッチメント3の縁枠部32の端面35が、図2又は図3のように、相手方平滑面Bに密着しているシート体2に重なり合うようにしておくと、着脱機構4を介してアタッチメント3がベース体1にいっそうぐらつきなく取り付けられるようになる。このようなアタッチメント3の装着操作は、シート体2によってベース体1を相手方平滑面Bに取り付けた状態のまま行うことができる。
ベース体1からアタッチメント3を取り外すときには、アタッチメント3を引き上げて着脱機構4の係合部45をベース体1側の突起41から離脱させる。このような装着操作を行うと、係合部45に備わっている凹入部46の開放口部47が突起41の首部42を弾性的に縮径させながらその首部42を乗り越えて首部42から離脱する。このようなアタッチメント3の取り外し操作は、シート体2によってベース体1を相手方平滑面Bに取り付けた状態のまま行うことができる。
以上説明したように、図1に示した密着型支持具Aにおいて、アタッチメント3は、シート体2によってベース体1を相手方平滑面Bに取り付けた状態のまま、そのベース体1に対して着脱することが可能である。したがって、同様の構成の着脱機構4を備えた他の用途に適するアタッチメントを、図1又は図2に示したベース体1に着脱することも可能である。図4には、皿形の置き台としての用途に適するアタッチメント3を、図1又は図2に示したベース体1に装着した事例を縦断側面図で示してある。
図4に示したアタッチメント3は、図2及び図3に示したアタッチメント3のアーム部33,33を皿形の置き台36に変更したものである。その他の構成は図2及び図3に示したアタッチメント3と同様であるので、同一部分に同一符号を付してそれらの構成や作用についての詳細な説明を省略する。図4に示したアタッチメント3を、ベース体1に装着したりベース体1から取り外したりする操作は着脱機構4を介して行われる。そして、その着脱のために行われる操作手順も上記したところと同様である。図4のアタッチメント3のように皿形の置き台36を備えていると、その置き台36に石けんやその他の小物類200を置いておくことが可能になる。
図1〜図3ではアタッチメント3が左右のアーム部33,33を有し、図4ではアタッチメント3が皿形の置き台36を有しているけれども、アタッチメント3が引掛け用フックや歯ブラシを吊り下げて保管するための歯ブラシケースといった他の要素を有していてもよい。すなわち、アタッチメント3が上記した着脱機構4の係合部45を有しておりさえすれば、種々の用途に適する複数のアタッチメント3から選択したものを、共通のベース体1に着脱することができる。そのため、消費者がアタッチメント3だけを用途に応じて交換することが可能になる。
上記実施形態では、着脱機構4の突起41がベース体1に設けられ、着脱機構4の係合部45がアタッチメント3に設けられているけれども、この点は、突起41をアタッチメントに設け、係合部45をベース体に設けておいてもよい。
図6は変形例による着脱機構5の構成とその作用を示している。同図の着脱機構5は、突起51と、所定形状に曲成された成形線材でなる係合部55とを有している。そして、突起51は、図5に示した突起41と同様の構成を有している。すなわち、突起51は弾力性を有する樹脂で円柱状に成形されていて、その外周の軸方向中間部に溝形の首部52を有し、この首部52の先端側の溝壁部分が、首部52よりもやゝ径大な鍔形部53として形成されていると共に、当該首部52の後端側の溝壁部分が上記したベース体1によって形成されている。
これに対し、係合部55は、1本の線材を所定形状に折り曲げることにより形成された成形線材でなる。係合部55を形成している成形線材には、U字形に曲成された凹入部56が備わり、この凹入部56の両端部に脚状部分57が曲成されている。そして、この脚状部分57に一定の対策が講じられる。ここで、「一定の対策」とは、脚状部分57をU字形に折り曲げて置き台などとして利用することのできるアタッチメントとして形成したり、あるいは、脚状部分57に、仮想線で示したように樹脂でフックや置き台、その他の用途に適する構成を備えたアタッチメント3を射出成形したりする対策のことである。この構成を備える係合部55において、U字形に曲成された凹入部56の内幅は、突起51の首部52の直径よりもやゝ短くなっている。
ベース体1にアタッチメント3を装着するときには、アタッチメント3をベース体1に近付けた後、アタッチメント3を下方へスライドさせて着脱機構5の係合部55をベース体1側の突起51に係合させる。このような装着操作を行うと、図6に矢印Yで示したように、係合部55に備わっている凹入部56が突起51の首部52に嵌まり込むので、係合部55が突起51に係合する。係合部55が突起51に係合している状態では、突起51の鍔形部53が係合部55の前方への脱落を防ぐことに役立つ。また、首部52に嵌まり込んだ凹入部56が、突起51の首部52を形成している溝壁面によって挟圧される構成や、凹入部56が首部52を挟み付ける構成を採用しておけば、着脱機構5を介してアタッチメント3がベース体1にぐらつきなく取り付けられる。このようなアタッチメント3の装着操作は、ベース体1に固着されているシート体2(図6では不図示)によってベース体1を相手方平滑面Bに取り付けた状態のまま行うことができる。
ベース体1からアタッチメント3を取り外すときには、アタッチメント3を引き上げて着脱機構5の係合部55をベース体1側の突起51から離脱させる。このようなアタッチメント3の取り外し操作は、シート体2によってベース体1を相手方平滑面Bに取り付けた状態のまま行うことができる。
以上説明した着脱機構5においても、他の用途に適するアタッチメントに係合部55を具備させておけば、複数のアタッチメント3のうちの1つを、それらに共通のベース体1に適宜選択して取り付けることが可能になる。
図7は他の変形例による着脱機構6を採用した密着型支持具Aの分解斜視図、図8は同変形例による着脱機構6の構成と作用を示した縦断側面図である。図8のように、この着脱機構6は、突起61と、板状片によって形成された係合部65とを有している。そして、突起61は、図5に示した突起41と同様の構成を有している。すなわち、突起61は弾力性を有する樹脂で円柱状に成形されていて、その外周の軸方向中間部に溝形の首部62を有し、この首部62の先端側の溝壁部分が、首部62よりもやゝ径大な鍔形部63として形成されていると共に、当該首部62の後端側の溝壁部分が上記したベース体1によって形成されている。
これに対し、板状片によって形成されている係合部65には孔部66が備わっている。そして、係合部65の孔部66を突起61の鍔形部63に矢印Xのように押し込むと、係合部65が鍔形部63を弾性変形させながらその鍔形部63を乗り越えて首部62に挿入されるので、係合部65が突起61に係合する。また、首部62に挿入されている係合部65を前方へ引っ張ると、係合部65が鍔形部63を弾性変形させながらその鍔形部63を乗り越えて突起61から引き抜かれる。
図7において、着脱機構6の突起61が設けられているベース体1はその平坦な裏面がシート体2の中央部に固着されていて、シート体2がベース体1の周囲に張り出している。また、アタッチメント3には、着脱機構6の係合部65が設けられている。このアタッチメント3自体の構成は、図1に示したアタッチメント3と同様である。したがって、左右のアーム部33を有している。
以上説明した密着型支持具Aにおいて、ベース体1にアタッチメント3を装着するときには、アタッチメント3に近付けた後、着脱機構6の係合部65をベース体1側の突起61に係合させる。このような装着操作を行うと、図5を参照して説明したように、係合部65の孔部66が突起61の首部62に嵌まり込んで、係合部65が突起61に係合する。係合部65が突起61に係合している状態では、突起61の鍔形部63が係合部65の前方への脱落を防ぐことに役立つ。また、係合部65を形成している板状片が、突起61の首部62を形成している溝壁面によって挟圧される構成を採用しておけば、着脱機構6を介してアタッチメント3がベース体1にぐらつきなく取り付けられる。このようなアタッチメント3の装着操作は、シート体2によってベース体1を相手方平滑面Bに取り付けた状態のまま行うことができる。
ベース体1からアタッチメント3を取り外すときには、アタッチメント3を前方へ引張って着脱機構6の係合部65をベース体1側の突起61から離脱させる。このようなアタッチメント3の取り外し操作は、シート体2によってベース体1を相手方平滑面Bに取り付けた状態のまま行うことができる。その他の構成及び作用は、図1〜図3を参照して説明したところと同様である。
A 密着型支持具
B 相手方平滑面
1 ベース体
2 シート体
3 アタッチメント
4,5,6 着脱機構
41,51,61 突起
42,52,62 首部
45,55,65 係合部
46,56 凹入部
66 孔部

Claims (4)

  1. 相手方平滑面に脱気状態で重ね合わせることよってその平滑面に密着するシート体が裏面に固着され、かつ、そのシート体が周囲に張り出しているベース体と、このベース体に装着されるアタッチメントと、上記ベース体に上記アタッチメントを着脱するための着脱機構と、を備え、
    上記着脱機構が、ベース体及びアタッチメントのうちの一方側に設けられた突起と、他方側に設けられて上記突起に係脱される係合部と、を有することを特徴とする密着型支持具。
  2. 上記着脱機構において、上記突起がその外周に溝形の首部を有し、上記係合部が、上記首部に嵌脱される凹入部を有する板状片でなる請求項1に記載した密着型支持具。
  3. 上記着脱機構において、上記突起がその外周に溝形の首部を有し、上記係合部が、U字形に曲成されて上記首部に嵌脱可能な凹入部を有する成形線材でなる請求項1に記載した密着型支持具。
  4. 上記着脱機構において、上記突起が、その外周に溝形の首部とその首部の前側の鍔形部とを有する弾力性を備えた樹脂成形体でなり、上記係合部が、上記鍔形部を弾性変形させながら上記首部に挿抜される孔部を有する板状片でなる請求項1に記載した密着型支持具。
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