JP3159905U - コーリニアアンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で、水平面指向性の真円度が良好で且つ広帯域特性が得られるコーリニアアンテナ装置を提供する。【解決手段】円筒導体11の外側に所定の間隔離間して一対の放射素子12a、12bを約180度対向して配置し、支持アーム13a、13bにより支持する。上記放射素子12a、12bは、スリーブダイポールアンテナを用いて構成したもので、円筒状の第1のアンテナ素子21の中心軸に沿って棒状の第2のアンテナ素子22を設けている。そして、上記放射素子12a、12bの前方位置に、それぞれ所定の間隔を保って導波素子14a、14bを放射素子12a、12bと平行に配置する。【選択図】図12

Description

本考案は、水平面指向性が無指向性のコーリニアアンテナ装置に関する。
現在、携帯端末向けマルチメディア放送として、例えば90〜108MHz帯、207.5〜222MHz帯の周波数帯(VHF帯)の使用が検討されている。上記携帯端末向けマルチメディア放送用アンテナとして、垂直偏波を用い水平面方向に鋭いビームを発射し、水平面内でほぼ無指向性となるコーリニアアンテナがある。
地上デジタル放送用アンテナは水平偏波用が広く用いられているが、移動通信基地局(マルチメディア放送用)として垂直偏波無指向性コーリニアアンテナが多く利用されている。
従来、一般に使用されているコーリニアアンテナは円筒導体の前方の位置に1本のアンテナ素子を平行に配置し、これらのアンテナ素子を上記円筒導体の周囲にその取り付け角度を適度にずらした間隔にて多段に配置し、同振幅、同位相の電流にて給電したものであり、3段、6段のものがある(例えば、非特許文献1参照。)。なお、上記アンテナ素子としては半波長アンテナ素子や折り返し型のダイポールアンテナが使用されることが多い。
テレビジョン学会誌26巻5号pp.394−402(1972,5)「コーリニアアンテナの指向性」
コーリニアアンテナの水平面指向性はほぼ無指向性であり、その垂直面指向性はその段数の増加と共に尖鋭となり、且つ利得も高くなる。
しかし、円筒導体の前方に1本のアンテナ素子を設けた従来のコーリニアアンテナでは、良好な真円度(水平面指向性)を得ることが困難であり、また、VSWR(定在波比)特性が悪く、広帯域特性が得られないという問題があった。
本考案は上記の課題を解決するためになされたもので、簡易な構造で、水平面指向性の真円度が良好で且つ広帯域特性が得られるコーリニアアンテナ装置を提供することを目的とする。
本考案の請求項1に係るコーリニアアンテナ装置は、円筒導体と、前記円筒導体の外側に平行に所定の間隔離間して約180度対向させて配置される一対の放射素子と、前記一対の放射素子の外側にそれぞれ所定の間隔離間して配置される導波素子と、前記放射素子に給電する給電手段とを具備したことを特徴とする。
本考案の請求項2に係るコーリニアアンテナ装置は、上記請求項1における放射素子及び導波素子を一直線状に配置したことを特徴とする。
本考案の請求項3は、上記請求項1又は2に記載のコーリニアアンテナ装置において、放射素子をスリーブダイポールアンテナにより構成したことを特徴とする。
本考案の請求項4は、上記請求項1乃至3の何れかに記載のコーリニアアンテナ装置において、円筒導体と放射素子との間隔を約0.2波長、放射素子と導波素子との間隔を約0.15波長に設定したことを特徴とする。
本考案の請求項5は、上記請求項1乃至4の何れかに記載のコーリニアアンテナ装置において、円筒導体の外側に平行に所定の間隔離間し、且つ放射素子に対して約90度対向させて一対の反射素子を配置したことを特徴とする。
本考案の請求項6は、上記請求項1乃至5の何れかに記載のコーリニアアンテナ装置を多段に構成したことを特徴とする。
本考案に係るコーリニアアンテナ装置は、非常に簡単な構造を持ち、水平面指向性の真円度が良好で且つ広帯域特性を得ることができ、従来からある鉄塔を使用して簡単に取り付けることができるものであり、携帯端末向けマルチメディア放送用基地局アンテナとして優れた効果を発揮することができる。
(a)は本考案の実施例1に係るコーリニアアンテナ装置の外観構成図、(b)はアンテナ素子の配列状態を示す平面図である。 同実施例に係るコーリニアアンテナ装置のVSWR特性図である。 同実施例に係るコーリニアアンテナ装置の真円度(水平面指向性)の周波数特性を示す図である。 (a)は本考案の実施例2に係るコーリニアアンテナ装置の外観構成図、(b)はアンテナ素子の配列状態を示す平面図である。 同実施例に係るコーリニアアンテナ装置のVSWR特性図である。 同実施例に係るコーリニアアンテナ装置の真円度(水平面指向性)・周波数特性を示す図である。 本考案の実施例1及び実施例2に係るコーリニアアンテナ装置に基づく特徴を示す図である。 (a)は本考案の実施例3に係るコーリニアアンテナ装置の外観構成図、(b)はアンテナ素子の配列状態を示す平面図である。 同実施例に係るコーリニアアンテナ装置のVSWR特性図である。 同実施例に係るコーリニアアンテナ装置の真円度(水平面指向性)及び垂直面指向性を示す図である。 同実施例に係るコーリニアアンテナ装置の利得特性図である。 (a)は本考案の実施例4に係るコーリニアアンテナ装置の外観構成図、(b)はアンテナ素子の配列状態を示す断面図である。 同実施例における放射素子及び導波素子部分の詳細を示す構成図である。 同実施例に係るコーリニアアンテナ装置の利得特性図である。 同実施例に係るコーリニアアンテナ装置の「0.91f」、「0.95f」、「1.0f」における真円度(水平面指向性)及び垂直面指向性を示す図である。 同実施例に係るコーリニアアンテナ装置の「1.05f」、「1.09f」における真円度(水平面指向性)及び垂直面指向性を示す図である。 同実施例に係るコーリニアアンテナ装置の真円度(水平面指向性)及び垂直面指向性(極座標表示)を示す図である。 同実施例に係るコーリニアアンテナ装置のVSWR特性図である。 本考案の実施例5に係る4段構成のコーリニアアンテナ装置の外観構成を示す透視図である。 同実施例に係る4段構成のコーリニアアンテナ装置の給電系統図である。 同実施例に係る4段構成のコーリニアアンテナ装置の利得特性図である。 同実施例に係る4段構成のコーリニアアンテナ装置の「0.91f」、「0.94f」、「0.97f」における真円度(水平面指向性)及び垂直面指向性を示す図である。 同実施例に係る4段構成のコーリニアアンテナ装置の「1.0f」、「1.03f」における真円度(水平面指向性)及び垂直面指向性を示す図である。 同実施例に係る4段構成のコーリニアアンテナ装置の「1.06f」、「1.09f」における真円度(水平面指向性)及び垂直面指向性を示す図である。 同実施例に係る4段構成のコーリニアアンテナ装置の真円度(水平面指向性)及び垂直面指向性(極座標表示)を示す図である。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)は本考案の実施例1に係る垂直偏波のコーリニアアンテナ装置の基本的な外観構成を示す斜視図、同図(b)は断面図である。
図1において、11は円筒導体例えば有限の円筒導体で、直径Dを約0.063λ、長さL0を約1.32λに設定している。上記λは使用周波数帯における中心周波数の波長である。例えば使用周波数帯が90〜108MHzである場合、λは中心周波数99MHzの波長を示し、使用周波数帯が207.5〜222MHzである場合、λは中心周波数214.75MHzの波長を示している。
そして、上記円筒導体11の中央部分における外側に2本の放射素子(ダイポールアンテナ)12a、12bを配置し、支持アーム13a、13bにより支持する。上記放射素子12a、12bは、円筒導体11を中心として180度の対称位置で対向し、且つ間隔S1を保って配置する。この場合、放射素子12a、12bは、垂直方向に、すなわち円筒導体11と平行に配置する。上記間隔S1は円筒導体11と放射素子12a、12bとの中心間隔であり、約0.198λに設定する。上記放射素子12a、12bは、直径が約0.03λ、長さL1が約0.45λの棒状素子が使用される。また、上記放射素子12a、12bの前方位置には、それぞれ中心間隔D1を保って非励振素子である導波素子14a、14bを垂直方向に配置する。導波素子14a、14bは、直径が約0.0066λ、長さL2が約0.41λの棒状素子を使用し、放射素子12a、12bとの中心間隔D1を約0.081λに設定する。
図2は上記実施例1に係るコーリニアアンテナ装置のVSWR(定在波比)特性であり、横軸に周波数、縦軸にVSWRをとって示した。図2では低い周波数方向に特性がずれているが、これは円筒導体11と放射素子12a、12bとの間隔S1及び放射素子12a、12bと導波素子14a、14bとの間隔D1を調整することにより変えることが出来る。
図3は上記実施例1に係るコーリニアアンテナ装置の真円度(水平面指向性)の周波数特性であり、横軸に周波数をとり、縦軸に真円度(dB)をとって示した。この実施例1に係るアンテナ装置は、真円度(水平面指向性)が略3dB以下に抑えられている。円筒導体11と放射素子12a、12bの間隔S1を近づけると真円度は良くなるが、VSWR特性は逆に悪くなることが判っている。なお、コーリニアアンテナ装置を多段に構成した場合、真円度(水平面指向性)の周波数特性は単体の場合より劣化することがなく、又、VSWR特性の劣化も少ないことより単体特性を維持する事が出来る。
次に本考案の実施例2に係るコーリニアアンテナ装置について説明する。
図4(a)は本考案の実施例2に係るコーリニアアンテナ装置の外観構成を示す斜視図、同図(b)は断面図である。
この実施例2に係るコーリニアアンテナ装置は、実施例1における導波素子14a、14bに代えて直径が0.0066λ、長さRが0.99λの棒状素子からなる反射素子15a、15bを設けたものである。反射素子15a、15bは、円筒導体11の外側位置に中心間隔rを保ち、且つ放射素子12a、12bと90度の位置関係を保って平行に配置する。
そして、円筒導体11と反射素子15a、15bとの中心間隔rを約0.31λとし、放射素子12a、12bは直径を約0.03λ、長さL1を約0.43λとする。また、その他の寸法は、実施例1と同様に円筒導体11の直径Dを0.063λ、長さL0を約1.32λとし、円筒導体11と放射素子12a、12bとの中心間隔S1を約0.198λとした。
図5は上記実施例2に係るコーリニアアンテナ装置のVSWR特性であり、横軸に周波数、縦軸にVSWRをとって示した。この実施例2に示したアンテナ装置では、以下に述べる真円度(水平面指向性)にかなり余裕があるので、円筒導体11と放射素子12a、12bとの間隔S1を大きくすることによりVSWR特性の改善することが可能である。
図6はこの実施例2に係るコーリニアアンテナ装置の真円度(水平面指向性)の周波数特性であり、横軸に周波数をとり、縦軸に真円度(dB)をとって示した。この実施例2に係るアンテナ装置は真円度(水平面指向性)が2.0dB以下となり、余裕があるので、風荷重の条件が弱められる。この良好になった理由は一対の反射素子15a、15bを設けたことにより、実施例1にて示した特性の反射素子方向への改善が出来たためである。
図7は上記実施例1及び実施例2の結果を基にした特徴を示したものである。
次に本考案の実施例3に係るコーリニアアンテナ装置について説明する。
図8(a)は本考案の実施例3に係るコーリニアアンテナ装置の外観構成図、同図(b)はアンテナ素子の配列状態を示す断面図である。
この実施例3に係るコーリニアアンテナ装置は、上記実施例1と実施例2を組み合わせた構成となっているが、放射素子12a、12bとしてオープンスリーブダイポールアンテナを使用している。上記放射素子12a、12bは、直径を約0.03λ、長さL1を約0.459λとする。
そして、各放射素子12a、12bの外側及び両側に中心間隔D1を保ってそれぞれ3つの非励振素子を設けている。すなわち、放射素子12aに対しては非励振素子14a1、14a2、14a3を90度毎に配置し、放射素子12bに対しては非励振素子14b1、14b2、14b3を90度毎に配置する。上記円筒導体11と放射素子12a、12bとの中心間隔S1は約0.198λ、放射素子12aと非励振素子14a1、14a2、14a3と間、及び放射素子12bと非励振素子14b1、14b2、14b3との間の中心間隔D1は約0.05λに設定する。非励振素子14a1、14a2、14a3は、直径が約0.0066λ、長さL2が約0.363λのものを使用する。
また、円筒導体11の外側位置に中心間隔rを保ち、且つ放射素子12a、12bと90度の位置関係を保って反射素子15a、15bを平行に配置する。反射素子15a、15bは、直径が約0.0066λ、長さRが約0.99λであり、円筒導体11との中心間隔rは約0.314λとした。
また、円筒導体11は、上記各実施例と同様に直径Dが約0.063λ、長さL0が約1.32λのものを使用している。
図9はこの実施例3に係るコーリニアアンテナ装置のVSWR特性であり、横軸に周波数、縦軸にVSWRをとって示した。このVSWR特性は、使用周波数帯域において1.25以下となっている。
図10はこの実施例3に係るコーリニアアンテナ装置の真円度(水平面指向性)及び垂直面指向性を示し、横軸に仰角(度)をとり、縦軸に電界強度(dB)をとって示した。図中の記号Aは真円度(水平面指向性)を示し、記号Bは垂直面指向性を示している。この場合の真円度(水平面指向性)は1.5dB以下に抑えられており、良好な特性を示している。
図11はこの実施例3に係るコーリニアアンテナ装置のおける利得特性であり、横軸に周波数をとり、縦軸に利得(dBi)をとって示した。この場合の利得はアンテナ1段の単体で2〜3.4dBiとかなり変化があり、ある程度周波数特性を持っていることが判る。
上記実施例3では、放射素子12a、12bに対して非励振素子14a1、14a2、14a3、14b1、14b2、14b3を設けると共に反射素子15a、15bを設けることにより、良好なVSWR特性及び良好な真円度(水平面指向性)特性が得られ、広帯域化を図ることができた。
次に本考案の実施例4に係るコーリニアアンテナ装置について説明する。
図12(a)は本考案の実施例4に係るコーリニアアンテナ装置の外観構成図、同図(b)はアンテナ素子の配列状態を示す断面図である。
この実施例4に係るコーリニアアンテナ装置は、円筒導体11の外側に支持アーム13a、13bを介して放射素子12a、12b設け、更にその外側に支持アーム17a、17bを介して導波素子14a、14bを所定の間隔で設けている。放射素子12a、12bは、上記実施例3に係るコーリニアアンテナ装置と同様に円筒状の第1のアンテナ素子21の中心軸に棒状の第2のアンテナ素子22を設けてなるスリーブダイポールアンテナを使用し、放射素子12a、12bの外側に導波素子14a、14bを設けているが、図12(b)に示すように放射素子12a、12b及び導波素子14a、14bを所定の間隔で一直線状に配置している。上記円筒導体11と放射素子12a、12bとの中心間隔S1は約0.198λ、放射素子12a、12bと導波素子14a、14bとの間隔D1は約0.149λである。
図13は上記円筒導体11、放射素子12(12a、12b)及び導波素子14(14a、14b)部分の詳細な構成例を示している。
円筒導体11と放射素子12との間を接続する支持アーム13(13a、13b)内に平衡不平衡変換回路31を設けている。上記放射素子12は、実施例3で示したように円筒状の第1のアンテナ素子21の中心軸に棒状の第2のアンテナ素子22を設け、スリーブダイポールアンテナを構成している。上記第1のアンテナ素子21は直径が約0.06λ、長さL1aが約0.35λ、第2のアンテナ素子22は直径が約0.02λ、長さL1が約0.495λである。
上記平衡不平衡変換回路31は、円筒導体11側の下側に給電用同軸ケーブルを接続するための入力コネクタ32を備え、支持アーム13内に設けた給電線路33により入力コネクタ32と放射素子12の第2のアンテナ素子22との間を接続する。また、平衡不平衡変換回路31は、インピーダンス調整部34を備えており、給電インピーダンスを例えば50Ωに設定する。
また、導波素子14(14a、14b)は、上記放射素子12の第1のアンテナ素子21の中央部外側に支持アーム17(17a、17b)を介して装着する。
上記のように構成された4段のコーリニアアンテナ装置は、各段の放射素子12a、12bに対し、平衡不平衡変換回路31の入力コネクタ32から給電する。
図14はこの実施例4に係るコーリニアアンテナ装置のおける利得特性であり、横軸に周波数をとり、縦軸に利得(dBi)をとって示した。この場合、アンテナ1段の単体でほぼ一定な3.6dBiの利得が得られた。
図15A及び図15Bは上記のように各段の放射素子12a、12bと導波素子14a、14bをそれぞれ一直線状に配置したコーリニアアンテナ装置の真円度(水平面指向性)及び垂直面指向性を示す図であり、横軸に仰角(度)をとり、縦軸に電界強度(dB)をとって示した。図中の記号Aは真円度(水平面指向性)を示し、記号Bは垂直面指向性を示している。また、図15Aの(a)は0.91fの特性、(b)は0.95fの特性、(c)は1.0fの特性、図15Bの(d)は1.05fの特性、(e)は1.09fの特性を示している。この場合の真円度(水平面指向性)は、帯域6%で約2dB以下にすることが出来た。
図16は上記実施例4におけるコーリニアアンテナ装置の真円度(水平面指向性)及び垂直面指向性(極座標表示)を示す図であり、良好な特性とすることができた。図中の記号Aは真円度(水平面指向性)を示し、記号Bは垂直面指向性を示している。
図17は上記実施例4におけるコーリニアアンテナ装置のVSWR特性であり、横軸に周波数をとり、縦軸にVSWRをとって示した。この実施例4におけるアンテナ装置は、きわめて良好なVSWR特性とすることができた。
次に本考案の実施例5に係るコーリニアアンテナ装置について説明する。
図18は本考案の実施例5に係るコーリニアアンテナ装置の外観構成を示す斜視図である。
この実施例5に係るコーリニアアンテナ装置は、実施例5に係るコーリニアアンテナ装置を複数段例えば4段に構成し、利得特性を向上したものである。
この実施例5では、上記実施例4に示したようにスリーブダイポールアンテナからなる放射素子12a、12bと導波素子14a、14bを所定の間隔で一直線状に配置すると共に、各段の円筒導体11a〜11dの直径Da〜Ddを異なる値に設定し、上段側の直径を細く、下段側の直径を太く設定している。例えば1段目(最上段)の円筒導体11aの直径Daを0.046λ、2段目の円筒導体11bの直径Dbを0.063λ、3段目の円筒導体11cの直径Dcを0.08λ、4段目(最下段)の円筒導体11dの直径Ddを0.1λとする。また、各段間の放射素子間隔Hを0.99λに設定する。その他の構成及び寸法は実施例4で示したものと同じであるので、詳細な説明は省略する。
なお、上記実施例5では、4段に構成したコーリニアアンテナ装置について示したが、更に多段に構成しても良いことは勿論である。
図19は上記図18に示した4段のコーリニアアンテナ装置における給電系統図である。多段のコーリニアアンテナ装置に給電する場合、最下段の円筒導体11dの下部近傍に多段電力分配器41を設置する。この多段電力分配器41は、1つの入力端子42を備えると共に8つの出力端子43を備え、送信機(図示せず)から入力端子42に供給される給電電力を8つの出力端子43にそれぞれ接続した分岐ケーブル44により各段の放射素子12a、12bに給電する。上記分岐ケーブル44は、例えば円筒導体11a〜11dの外側に沿って設置する。
図20は上記実施例5における4段構成のコーリニアアンテナ装置の利得特性であり、横軸に周波数をとり、縦軸に利得(dBi)をとって示した。この場合の利得は、約10dBi以上の高利得となっている。
図21A〜図21Cは上記4段構成のコーリニアアンテナ装置の真円度(水平面指向性)及び垂直面指向性であり、横軸に仰角(度)をとり、縦軸に電界強度(dB)をとって示した。上記図21Aの(a)は0.91fの特性、(b)は0.94fの特性、(c)は0.97fの特性、図21Bの(d)は1.0fの特性、(e)は1.03のfの特性、図21Cの(f)は1.06fの特性、(g)は1.09fの特性を示している。図中の記号Aは真円度(水平面指向性)を示し、記号Bは垂直面指向性を示している。
図22は上記4段構成のコーリニアアンテナ装置の真円度(水平面指向性)及び垂直面指向性(極座標表示)であり、F/S(front to side ratio)特性を改善でき、真円度も良好な特性が得られた。図中の記号Aは真円度(水平面指向性)を示し、記号Bは垂直面指向性を示している。
上記実施例5に係るコーリニアアンテナ装置は、水平面指向性がほぼ無指向性であり、また、垂直面指向性はその段数の増加と共に尖鋭となり、且つ利得も高く、移動体基地局用アンテナとして優れた特性を有している。また、風荷重は、スーパーターンスタイルアンテナより良好な結果を得ることができた。
また、実施例5に示したように、放射素子12a、12b及び導波素子14a、14bを一直線状に配置することにより、各段配置を交差型にしなくてもよく、位相特性を揃えることによる諸特性が良好になる利点がある。
本考案に係るコーリニアアンテナ装置は、円筒導体11に独立して放射素子12a、12b及び導波素子14a、14bを配置することが出来るために現地設置工事が容易であり、設置費用を低減することができる。また、円筒導体11と放射素子12a、12bとの間隔S1及び放射素子12a、12bと導波素子14a、14bとの間隔D1を適切に設定することにより、小型大電力で且つ周波数特性を広帯域化することができる。
また、本考案に係るコーリニアアンテナ装置は、非常に簡単な構造を持ち、水平面指向性の真円度が高く、且つ良好な広帯域特性を得ることができ、且つ、従来からある鉄塔を使用して簡単に取り付けることができるものであり、携帯端末向けマルチメディア放送用基地局アンテナとして優れた効果を発揮することができる。
なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
11、11a〜11d…円筒導体、12、12a、12b…放射素子、13、13a、13b…支持アーム、14、14a、14b…導波素子、14a1、14a2、14b1、14b2…非励振素子、15a、15b…反射素子、17、17a、17b…支持アーム、21…第1のアンテナ素子、22…第2のアンテナ素子、31…平衡不平衡変換回路、32…入力コネクタ、33…給電線路、34…インピーダンス調整部、35…ジャンパー、41…多段電力分配器、42…多段電力分配器の入力端子、43…多段電力分配器の出力端子、44…分岐ケーブル。

Claims (6)

  1. 円筒導体と、前記円筒導体の外側に平行に所定の間隔離間して約180度対向させて配置される一対の放射素子と、前記一対の放射素子の外側にそれぞれ所定の間隔離間して配置される導波素子と、前記放射素子に給電する給電手段とを具備したことを特徴とするコーリニアアンテナ装置。
  2. 前記放射素子及び導波素子を一直線状に配置したことを特徴とする請求項1に記載のコーリニアアンテナ装置。
  3. 前記放射素子は、スリーブダイポールアンテナにより構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のコーリニアアンテナ装置。
  4. 前記円筒導体と放射素子との間隔を約0.2波長、前記放射素子と前記導波素子との間隔を約0.15波長に設定したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のコーリニアアンテナ装置。
  5. 前記円筒導体の外側に平行に所定の間隔離間し、且つ前記各放射素子に対して約90度対向させて反射素子を配置したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のコーリニアアンテナ装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載のアンテナ装置を多段に構成したことを特徴とするコーリニアアンテナ装置。
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