JP3159708U - 保温具キット及び保温具 - Google Patents

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Abstract

【課題】保温具を安全に使用することができるとともに、保温具の昇温温度を的確に把握することができる保温具キット及び保温具を提供すること。【解決手段】袋体に、感温性発色剤を含有させた蓄熱材を充填した可撓性を有する保温具10と、この保温具10を湯に浸漬することによって昇温させるために使用される湯を収容する昇温用容器4とからなり、昇温用容器4に、保温具10の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示5A,5B,5Cを設ける。【選択図】図3

Description

本考案は、保温具キット及び保温具に関し、特に、保温具を安全に使用することができるとともに、保温具の昇温温度を的確に把握することができるようにした保温具キット及び保温具に関するものである。
従来、コンセントを使用しないで暖をとるための保温具として湯たんぽ等の各種保温具が利用されている。
このような保温具うち、簡易に使用できるものとして、袋体に蓄熱材を充填した可撓性を有する保温具を、電子レンジによって加熱して使用するものが提案され、実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
実開平08−019564号公報
ところで、上記電子レンジによって加熱して使用する保温具は、加熱し過ぎると、袋体が破裂して内部の蓄熱材が飛散する場合があり、特に、袋体に脆弱な箇所がある場合には、通常の使用であっても、その袋体が脆弱な箇所から破裂しやすくなるという問題があった。
また、電子レンジによって加熱して使用する保温具は、保温具の昇温温度を的確に把握しにくく、使用中に低温やけどを起こすことがあるという問題があった。
なお、この問題は、保温具として古くから用いられている湯たんぽにおいても、共通する問題であった。
本考案は、上記従来の保温具の有する問題点に鑑み、保温具を安全に使用することができるとともに、保温具の昇温温度を的確に把握することができる保温具キット及び保温具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案の保温具キットは、袋体に蓄熱材を充填した可撓性を有する保温具と、該保温具を湯に浸漬することによって昇温させるために使用される湯を収容する昇温用容器とからなる保温具キットであって、昇温用容器に、保温具の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示を設けてなることを特徴とする。
この場合において、前記保温具の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示を、使用する湯の温度別に設けることができる。
また、同じ目的を達成するため本考案の保温具は、袋体に蓄熱材を充填した可撓性を有する保温具において、蓄熱材に感温性発色剤を含有させてなることを特徴とする。
また、この場合において、前記感温性発色剤に、異なる温度で異なる色に発色する2種類以上の感温性発色剤を併せて用いることができる。
本考案の保温具キットによれば、袋体に蓄熱材を充填した可撓性を有する保温具と、該保温具を湯に浸漬することによって昇温させるために使用される湯を収容する昇温用容器とからなる保温具キットであって、昇温用容器に、保温具の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示を設けることにより、保温具を昇温させるために必要な熱量分に相当する量の湯に保温具を浸漬させ、所定時間の経過を待つだけで、保温具は所望の使用温度まで昇温され、昇温された後に昇温用容器から保温具を取り出して使用することができる。
この際、保温具は、急激に加熱されることなく、徐々に昇温するため、袋体が破裂して内部の蓄熱材が飛散することがなく、安全に使用することができる。
また、保温具を昇温させるために必要な熱量分に相当する量の湯に保温具を浸漬させることにより、保温具の昇温温度を的確に把握することができ、保温具の安全性を向上することができる。
また、前記保温具の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示を、使用する湯の温度別に設けることにより、保温具を昇温させるために使用する湯に、任意の温度の湯を使用することができる。
また、本考案の保温具によれば、袋体に蓄熱材を充填した可撓性を有する保温具において、蓄熱材に感温性発色剤を含有させることにより、蓄熱材に含有させた感温性発色剤の発色によって、保温具に充填した蓄熱材自体の温度を容易に目視で確認することができ、保温具の昇温温度を的確に把握することができ、保温具の安全性を向上することができる。
また、前記感温性発色剤に、異なる温度で異なる色に発色する2種類以上の感温性発色剤を併せて用いることにより、蓄熱材に含有させた感温性発色剤の発色によって、保温具に充填した蓄熱材自体の温度を複数段階で容易に目視で確認することができ、保温具の昇温温度を一層的確に把握することができる。
本考案の保温具キットの一実施例の保温具を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のX−X断面図である。 同保温具キットの昇温用容器を示す斜視図である。 同保温具キットの使用方法の説明図で、(a)は昇温前の保温具及び昇温用容器の斜視図、(b)は先に保温具が入れられた昇温用容器に湯を収容した状態を示す斜視図である。 本考案の保温具の他の実施例を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のY−Y断面図である。
以下、本考案の保温具キット及び保温具の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図3に、本考案の保温具キットの一実施例を示す。
この保温具キット1は、袋体2に蓄熱材3を充填した可撓性を有する保温具10と、この保温具10を湯に浸漬することによって昇温させるために使用される湯を収容する昇温用容器4とからなり、昇温用容器4に、保温具10の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示5を設けるようにしている。
保温具10は、可撓性、例えば、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂製の袋体2に蓄熱材3を充填し、密封して構成するようにしている。
また、袋体2は、図1に示すように、蓄熱材3を充填した内部を複数に区分するように袋体2を適所で溶着し、昇温用容器4に浸漬するときに、容易に折り畳むことができるようにしている。
これによって、昇温用容器4を小型化することができる。
蓄熱材3には、従来公知の顕熱蓄熱材や潜熱蓄熱材を適宜使用できるが、例えば、水、水吸収ゲル化剤及び氷点降下剤等からなる含水ゲルを好適に用いることができる。
昇温用容器4は、保温具10を湯に浸漬することができる器であれば、特に限定されず、上面を開口した有底の円筒形状、角筒形状等の筒形状の容器を用いることができる。
なお、昇温用容器4は、使用性、収納性及び携帯性を考慮して、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂製の透明又は半透明の折り畳み可能な容器を好適に用いることができるが、剛性を有する容器を用いることもできる。
また、昇温用容器4には、保温具10の昇温させる温度、特に限定されるものではないが、例えば、図2に示すように、40℃、45℃、50℃に昇温するために必要な湯量に対応した湯量を示す表示5を設けるようにしているが、この表示5は、保温具10に充填する蓄熱材3を使用する温度に昇温するために必要な熱量から算出した湯量を表示するようにする。
より具体的には、室内温度:T0[℃](通常、10〜15℃で計算する。)、保温具10の昇温させる温度:T1[℃]、保温具10に充填された蓄熱材3の質量:M[g]、比熱C[cal/g]、使用する湯の温度:T2[℃]とした場合の湯量:Q[ml]は、
Q=M・C・(T1−T0)/(T2−T1)
で算出することができる。
なお、湯量の算出に当たっては、保温具10を昇温させる間の放熱量を考慮に入れることが好ましい。
また、前記保温具10の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示5は、使用する湯の温度別に設けることができる。
具体的には、図2に示すように、例えば、保温具10を40℃、45℃、50℃に昇温するために必要な湯量の表示として、100℃の湯を使用する場合の湯量の表示5Aのほか、90℃の湯及び80℃の湯を使用する場合の湯量の表示5B、5Cを設けることにより、湯沸かし器や電気ポット等の所定の温度の湯を使用する場合に対応できるようにする。
これにより、保温具10を昇温させるために使用する湯に、任意の温度の湯を使用することができる。
また、昇温用容器4に先に保温具10を収容した状態で湯を入れる場合と、湯を入れた後に保温具10を収容する場合とで表示5の位置が異なるため、図2に示すように、保温具10を収容した状態で湯を入れる場合の表示(図2において、長さの短い表示)と湯を入れた後に保温具10を収容する場合の表示(図2において、長さの長い表示)を併せて設けるようにすることが好ましい。
次に、この保温具キット1を用いて、保温具10を昇温する手順を説明する。
まず、昇温用容器4に収容する湯と保温具10の使用温度とを決定する。
使用する湯は、湯沸かし器や電気ポット等の所定の温度の湯や、ガスコンロ等によって沸騰させた100℃の湯を用いることができる。
保温具10の使用温度は、使用者の好みによって決定することができ、昇温用容器4に設けられた表示5を目安に、湯量を加減することで、適宜温度に保温具10を昇温することができる。
この場合、図3に示すように、昇温用容器4に先に保温具10を収容した状態で湯を入れるようにしても、また、湯を入れた後に保温具10を収容するようにしてもよい。
そして、保温具10の使用温度を45℃としたい場合には、図3(b)に示すように、保温具10を収容した昇温用容器4に、例えば、100℃の湯Wを、表示5Aの使用温度45度を示す上側の短い表示(図3(b)に示すPの箇所)を目安に注ぐようにする。
そして、所定時間(通常は、数分程度)経過後、昇温用容器4から保温具10を取り出し、取り出した保温具10を専用の収納袋(図示省略)やタオル等によって覆って使用する。
この保温具キット1によれば、保温具10を昇温させるために必要な熱量分に相当する量の湯に保温具10を浸漬させ、所定時間の経過を待つだけで、保温具10は所望の使用温度まで昇温され、昇温された後に昇温用容器4から保温具10を取り出して使用することができる。
この際、保温具10は、急激に加熱されることなく、徐々に昇温するため、袋体2が破裂して内部の蓄熱材3が飛散することがなく、安全に使用することができる。
また、保温具10を昇温させるために必要な熱量分に相当する量の湯に保温具10を浸漬させることにより、保温具10の昇温温度を的確に把握することができ、保温具の安全性を向上することができる。
図4に、本考案の保温具の他の実施例を示す。
この保温具11は、袋体2に蓄熱材3を充填した可撓性を有する保温具であって、蓄熱材3に感温性発色剤6を含有させるようにしている。
袋体2は、上記実施例1と同様に、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂製のものを使用するが、昇温過程において、感温性発色剤6の発色を目視することができるように無色透明のものを使用することが望ましい。
また、感温性発色剤6は、特定の温度になると特定の色を発する(特定の温度になると特定の色が消失する)ものである限りにおいて特に限定されるものではないが、特に、低い温度から温度が上昇して特定の温度になると特定の色が消失し、逆に、高い温度から温度が降下して特定の温度になると特定の色を発する可逆性の示温インクを好適に用いることができる。
このとき、感温性発色剤6に、異なる温度で異なる色に発色する2種類以上の感温性発色剤6を併せて用いることができる。
そして、可逆性の示温インクとして、例えば、温度が37℃未満で青色を発し、37℃以上で色が消失する示温インク6Aと、温度が42℃未満で黄色を発し、42℃以上で色が消失する示温インク6Bと、温度にかかわらず常に赤色を発するインク6Cとを蓄熱材3に含有させて使用するようにすると、すべてのインク6A、6B、6Cが色を発する30℃未満で黒色、示温インク6Aの青色が消失する37〜42℃で橙色、さらに、示温インク6Bの黄色が消失する42℃以上で赤色となるようにすることができる。
なお、上記色の組み合わせは、特にこれに限定されず、示温インクを適宜組み合わせることにより、色及び当該色が出現する温度を任意に設定することができる。
この保温具11によれば、蓄熱材3に含有させた感温性発色剤6、6A、6B、6Cの発色によって、保温具11に充填した蓄熱材3自体の温度を容易に目視で確認することができ、保温具11の昇温温度を的確に把握することができ、保温具の安全性を向上することができる。
保温具11の昇温方法は、上記実施例1と同様に、昇温用容器4の湯に浸漬することによって行うことができるほか、昇温温度を目視で確認しながら、電子レンジによって加熱して使用することもできる。
以上、本考案の保温具キット及び保温具について、複数の実施例に基づいて説明したが、本考案は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本考案の保温具キット及び保温具は、保温具を安全に使用することができるとともに、保温具の昇温温度を的確に把握することができることから、家庭用の保温具キット及び保温具の用途に好適に用いることができる。
また、適用対象も、家庭用の保温具の用途のほか、宿泊施設における客室サービスの用途、病院で使用するホットパックの用途等、広く一般の保温具の用途に用いることができる。
1 保温具キット
10 保温具
11 保温具
2 袋体
3 蓄熱材
4 昇温用容器
5 表示
5A 表示
5B 表示
5C 表示
6 感温性発色剤
6A 示温インク
6B 示温インク
6C 示温インク
W 湯
本考案は、保温具キット及び保温具に関し、特に、保温具を安全に使用することができるとともに、保温具の昇温温度を的確に把握することができるようにした保温具キット及び保温具に関するものである。
従来、コンセントを使用しないで暖をとるための保温具として湯たんぽ等の各種保温具が利用されている。
このような保温具うち、簡易に使用できるものとして、袋体に蓄熱材を充填した可撓性を有する保温具を、電子レンジによって加熱して使用するものが提案され、実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
実開平08−019564号公報
ところで、上記電子レンジによって加熱して使用する保温具は、加熱し過ぎると、袋体が破裂して内部の蓄熱材が飛散する場合があり、特に、袋体に脆弱な箇所がある場合には、通常の使用であっても、その袋体が脆弱な箇所から破裂しやすくなるという問題があった。
また、電子レンジによって加熱して使用する保温具は、保温具の昇温温度を的確に把握しにくく、使用中に低温やけどを起こすことがあるという問題があった。
なお、この問題は、保温具として古くから用いられている湯たんぽにおいても、共通する問題であった。
本考案は、上記従来の保温具の有する問題点に鑑み、保温具を安全に使用することができるとともに、保温具の昇温温度を的確に把握することができる保温具キット及び保温具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本考案の保温具は、袋体に蓄熱材を充填した可撓性を有する保温具において、蓄熱材に感温性発色剤を含有させてなることを特徴とする。
の場合において、前記感温性発色剤に、異なる温度で異なる色に発色する2種類以上の感温性発色剤を併せて用いることができる。
また、上記保温具を用いた、本考案の保温具キットは、袋体に蓄熱材を充填した可撓性を有する保温具と、該保温具を湯に浸漬することによって昇温させるために使用される湯を収容する昇温用容器とからなる保温具キットであって、昇温用容器に、保温具の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示を設けてなることを特徴とする。
この場合において、前記保温具の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示を、使用する湯の温度別に設けることができる。
考案の保温具によれば、袋体に蓄熱材を充填した可撓性を有する保温具において、蓄熱材に感温性発色剤を含有させることにより、蓄熱材に含有させた感温性発色剤の発色によって、保温具に充填した蓄熱材自体の温度を容易に目視で確認することができ、保温具の昇温温度を的確に把握することができ、保温具の安全性を向上することができる。
また、前記感温性発色剤に、異なる温度で異なる色に発色する2種類以上の感温性発色剤を併せて用いることにより、蓄熱材に含有させた感温性発色剤の発色によって、保温具に充填した蓄熱材自体の温度を複数段階で容易に目視で確認することができ、保温具の昇温温度を一層的確に把握することができる。
また、本考案の保温具キットによれば、上記の袋体に蓄熱材を充填した可撓性を有する保温具と、該保温具を湯に浸漬することによって昇温させるために使用される湯を収容する昇温用容器とからなる保温具キットであって、昇温用容器に、保温具の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示を設けることにより、保温具を昇温させるために必要な熱量分に相当する量の湯に保温具を浸漬させ、所定時間の経過を待つだけで、保温具は所望の使用温度まで昇温され、昇温された後に昇温用容器から保温具を取り出して使用することができる。
この際、保温具は、急激に加熱されることなく、徐々に昇温するため、袋体が破裂して内部の蓄熱材が飛散することがなく、安全に使用することができる。
また、保温具を昇温させるために必要な熱量分に相当する量の湯に保温具を浸漬させることにより、保温具の昇温温度を的確に把握することができ、保温具の安全性を向上することができる。
また、前記保温具の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示を、使用する湯の温度別に設けることにより、保温具を昇温させるために使用する湯に、任意の温度の湯を使用することができる。
本考案の保温具キットの一実施例の保温具を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のX−X断面図である。 同保温具キットの昇温用容器を示す斜視図である。 同保温具キットの使用方法の説明図で、(a)は昇温前の保温具及び昇温用容器の斜視図、(b)は先に保温具が入れられた昇温用容器に湯を収容した状態を示す斜視図である。 本考案の保温具の他の実施例を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のY−Y断面図である。
以下、本考案の保温具キット及び保温具の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図3に、本考案の保温具キットの一実施例を示す。
この保温具キット1は、袋体2に蓄熱材3を充填した可撓性を有する保温具10と、この保温具10を湯に浸漬することによって昇温させるために使用される湯を収容する昇温用容器4とからなり、昇温用容器4に、保温具10の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示5を設けるようにしている。
保温具10は、可撓性、例えば、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂製の袋体2に蓄熱材3を充填し、密封して構成するようにしている。
また、袋体2は、図1に示すように、蓄熱材3を充填した内部を複数に区分するように袋体2を適所で溶着し、昇温用容器4に浸漬するときに、容易に折り畳むことができるようにしている。
これによって、昇温用容器4を小型化することができる。
蓄熱材3には、従来公知の顕熱蓄熱材や潜熱蓄熱材を適宜使用できるが、例えば、水、水吸収ゲル化剤及び氷点降下剤等からなる含水ゲルを好適に用いることができる。
昇温用容器4は、保温具10を湯に浸漬することができる器であれば、特に限定されず、上面を開口した有底の円筒形状、角筒形状等の筒形状の容器を用いることができる。
なお、昇温用容器4は、使用性、収納性及び携帯性を考慮して、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂製の透明又は半透明の折り畳み可能な容器を好適に用いることができるが、剛性を有する容器を用いることもできる。
また、昇温用容器4には、保温具10の昇温させる温度、特に限定されるものではないが、例えば、図2に示すように、40℃、45℃、50℃に昇温するために必要な湯量に対応した湯量を示す表示5を設けるようにしているが、この表示5は、保温具10に充填する蓄熱材3を使用する温度に昇温するために必要な熱量から算出した湯量を表示するようにする。
より具体的には、室内温度:T0[℃](通常、10〜15℃で計算する。)、保温具10の昇温させる温度:T1[℃]、保温具10に充填された蓄熱材3の質量:M[g]、比熱C[cal/g]、使用する湯の温度:T2[℃]とした場合の湯量:Q[ml]は、
Q=M・C・(T1−T0)/(T2−T1)
で算出することができる。
なお、湯量の算出に当たっては、保温具10を昇温させる間の放熱量を考慮に入れることが好ましい。
また、前記保温具10の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示5は、使用する湯の温度別に設けることができる。
具体的には、図2に示すように、例えば、保温具10を40℃、45℃、50℃に昇温するために必要な湯量の表示として、100℃の湯を使用する場合の湯量の表示5Aのほか、90℃の湯及び80℃の湯を使用する場合の湯量の表示5B、5Cを設けることにより、湯沸かし器や電気ポット等の所定の温度の湯を使用する場合に対応できるようにする。
これにより、保温具10を昇温させるために使用する湯に、任意の温度の湯を使用することができる。
また、昇温用容器4に先に保温具10を収容した状態で湯を入れる場合と、湯を入れた後に保温具10を収容する場合とで表示5の位置が異なるため、図2に示すように、保温具10を収容した状態で湯を入れる場合の表示(図2において、長さの短い表示)と湯を入れた後に保温具10を収容する場合の表示(図2において、長さの長い表示)を併せて設けるようにすることが好ましい。
次に、この保温具キット1を用いて、保温具10を昇温する手順を説明する。
まず、昇温用容器4に収容する湯と保温具10の使用温度とを決定する。
使用する湯は、湯沸かし器や電気ポット等の所定の温度の湯や、ガスコンロ等によって沸騰させた100℃の湯を用いることができる。
保温具10の使用温度は、使用者の好みによって決定することができ、昇温用容器4に設けられた表示5を目安に、湯量を加減することで、適宜温度に保温具10を昇温することができる。
この場合、図3に示すように、昇温用容器4に先に保温具10を収容した状態で湯を入れるようにしても、また、湯を入れた後に保温具10を収容するようにしてもよい。
そして、保温具10の使用温度を45℃としたい場合には、図3(b)に示すように、保温具10を収容した昇温用容器4に、例えば、100℃の湯Wを、表示5Aの使用温度45度を示す上側の短い表示(図3(b)に示すPの箇所)を目安に注ぐようにする。
そして、所定時間(通常は、数分程度)経過後、昇温用容器4から保温具10を取り出し、取り出した保温具10を専用の収納袋(図示省略)やタオル等によって覆って使用する。
この保温具キット1によれば、保温具10を昇温させるために必要な熱量分に相当する量の湯に保温具10を浸漬させ、所定時間の経過を待つだけで、保温具10は所望の使用温度まで昇温され、昇温された後に昇温用容器4から保温具10を取り出して使用することができる。
この際、保温具10は、急激に加熱されることなく、徐々に昇温するため、袋体2が破裂して内部の蓄熱材3が飛散することがなく、安全に使用することができる。
また、保温具10を昇温させるために必要な熱量分に相当する量の湯に保温具10を浸漬させることにより、保温具10の昇温温度を的確に把握することができ、保温具の安全性を向上することができる。
図4に、本考案の保温具の他の実施例を示す。
この保温具11は、袋体2に蓄熱材3を充填した可撓性を有する保温具であって、蓄熱材3に感温性発色剤6を含有させるようにしている。
袋体2は、上記実施例1と同様に、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂製のものを使用するが、昇温過程において、感温性発色剤6の発色を目視することができるように無色透明のものを使用することが望ましい。
また、感温性発色剤6は、特定の温度になると特定の色を発する(特定の温度になると特定の色が消失する)ものである限りにおいて特に限定されるものではないが、特に、低い温度から温度が上昇して特定の温度になると特定の色が消失し、逆に、高い温度から温度が降下して特定の温度になると特定の色を発する可逆性の示温インクを好適に用いることができる。
このとき、感温性発色剤6に、異なる温度で異なる色に発色する2種類以上の感温性発色剤6を併せて用いることができる。
そして、可逆性の示温インクとして、例えば、温度が37℃未満で青色を発し、37℃以上で色が消失する示温インク6Aと、温度が42℃未満で黄色を発し、42℃以上で色が消失する示温インク6Bと、温度にかかわらず常に赤色を発するインク6Cとを蓄熱材3に含有させて使用するようにすると、すべてのインク6A、6B、6Cが色を発する30℃未満で黒色、示温インク6Aの青色が消失する37〜42℃で橙色、さらに、示温インク6Bの黄色が消失する42℃以上で赤色となるようにすることができる。
なお、上記色の組み合わせは、特にこれに限定されず、示温インクを適宜組み合わせることにより、色及び当該色が出現する温度を任意に設定することができる。
この保温具11によれば、蓄熱材3に含有させた感温性発色剤6、6A、6B、6Cの発色によって、保温具11に充填した蓄熱材3自体の温度を容易に目視で確認することができ、保温具11の昇温温度を的確に把握することができ、保温具の安全性を向上することができる。
保温具11の昇温方法は、上記実施例1と同様に、昇温用容器4の湯に浸漬することによって行うことができるほか、昇温温度を目視で確認しながら、電子レンジによって加熱して使用することもできる。
以上、本考案の保温具キット及び保温具について、複数の実施例に基づいて説明したが、本考案は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本考案の保温具キット及び保温具は、保温具を安全に使用することができるとともに、保温具の昇温温度を的確に把握することができることから、家庭用の保温具キット及び保温具の用途に好適に用いることができる。
また、適用対象も、家庭用の保温具の用途のほか、宿泊施設における客室サービスの用途、病院で使用するホットパックの用途等、広く一般の保温具の用途に用いることができる。
1 保温具キット
10 保温具
11 保温具
2 袋体
3 蓄熱材
4 昇温用容器
5 表示
5A 表示
5B 表示
5C 表示
6 感温性発色剤
6A 示温インク
6B 示温インク
6C 示温インク
W 湯

Claims (4)

  1. 袋体に蓄熱材を充填した可撓性を有する保温具と、該保温具を湯に浸漬することによって昇温させるために使用される湯を収容する昇温用容器とからなる保温具キットであって、昇温用容器に、保温具の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示を設けてなることを特徴とする保温具キット。
  2. 前記保温具の昇温させる温度に対応した湯量を示す表示を、使用する湯の温度別に設けてなることを特徴とする請求項1記載の保温具キット。
  3. 袋体に蓄熱材を充填した可撓性を有する保温具において、蓄熱材に感温性発色剤を含有させてなることを特徴とする保温具。
  4. 前記感温性発色剤に、異なる温度で異なる色に発色する2種類以上の感温性発色剤を併せて用いたことを特徴とする請求項3記載の保温具。
JP2010000046U 2010-01-06 2010-01-06 保温具キット及び保温具 Expired - Lifetime JP3159708U (ja)

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