JP3159647B2 - 無限軌道式走行装置 - Google Patents

無限軌道式走行装置

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JP3159647B2 JP10646696A JP10646696A JP3159647B2 JP 3159647 B2 JP3159647 B2 JP 3159647B2 JP 10646696 A JP10646696 A JP 10646696A JP 10646696 A JP10646696 A JP 10646696A JP 3159647 B2 JP3159647 B2 JP 3159647B2
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昭夫 大島
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械、農業用
機械等の走行車に用いられる無限軌道式走行装置の技術
分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、無限軌道式走行装置は、アイド
ラー輪の前後移動量を調節することで無限軌道帯(クロ
ーラ)の張り調節をするように構成され、そこで、アイ
ドラー輪を前後移動させるためのアジャスタシリンダが
設けられている。そしてアジャスタシリンダは、そのシ
リンダ筒にねじ込み取り付けされるフィルバルブを通し
て圧油(グリース)の供給、排出をすることになるが、
該圧油の排出をするには、フィルバルブのねじ込みを弛
める方向に回すことで行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記従来のも
のでは、圧油排出をするに際し、フィルバルブを弛み方
向に回しすぎて螺子溝から外してしまう惧れがあり、そ
うするとフィルバルブは、アジャスタシリンダに働く負
荷を受けて勢い良く飛び出すことになる。この様なフィ
ルバルブの抜け防止をするため、種々の抜け防止機構が
知られているが、これらのものは、シリンダ筒から突出
するフィルバルブの頭部の回り止めをする構造であった
から、バルブ頭部がどうしても大きくなってトラックフ
レームから突出してしまい、この突出した頭部を保護す
るための保護部材が別途必要になる等の問題があり、こ
こに本発明が解決すべき課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作
されたものであって、無限軌道帯が懸回されるアイドラ
ー輪の前後移動調節を行うべくアジャスタシリンダに圧
油の供給排出をするためのフィルバルブをねじ込んでシ
リンダ筒に取り付けるにあたり、該フィルバルブの外周
に凹溝を形成する一方、シリンダ筒には、前記ねじ込み
取付けされたフィルバルブの凹溝に対応して係止孔を形
成し、該係止孔に挿入組込みした係止ピンを凹溝に遊嵌
させてフィルバルブの抜き方向の移動量の規制をするよ
うに構成したものであり、これによって、圧油排出をす
るためにフィルバルブを弛める際に、フィルバルブを必
要以上弛ませすぎてフィルバルブがアジャスタシリンダ
から勢い良く抜け出るようなことを回避できる。また、
このものにおいて、フィルバルブは、トラックフレーム
より内側に配置したときには、フィルバルブの頭部に抜
け止め機構を設ける従来のもののようにバルブ頭部が大
きくなってトラックフレームより突出してしまうような
ことがない。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。1は無限軌道式の走行装置2が設
けられた下部走行体、3は下部走行体1の上方に旋回自
在に支持される上部旋回体3、4は上部旋回体3の前部
に取付けられるバケット式作業部であるが、これらのも
のの基本的構成は何れも従来通りである。5は前記走行
装置2を構成する左右のトラックフレームであって、該
トラックフレーム5は、旋回サークル(図示せず)が支
持されるカーボディ(図示せず)の左右両側に一体的に
取り付けられる。
【0006】さらに、7は前記トラックフレーム5の後
端部に設けられる駆動スプロケット(駆動輪)、また8
はトラックフレーム5の前端部に設けられるアイドラー
輪(アイドルホイール)であって、これら駆動スプロケ
ット7とアイドルホイール8とのあいだには、無限軌道
帯(クローラ)9が懸回されている。さらに、トラック
フレーム5の前後方向中間部には、複数の下部ローラ
(遊動転輪)10がトラックフレーム5の下端から突出
する状態で転動自在に支持されている。
【0007】一方、前記アイドルホイール8は、ブラケ
ット11に転動自在に軸支されるが、該ブラケット11
は、アジャスタシリンダ12のシリンダ筒13に一体的
に連結されている。一方、アジャスタシリンダ12を構
成するシリンダロッド14側は、弾機15を介して前記
トラックフレーム5に支持されており、そうして、シリ
ンダロッド14のシリンダ筒13に対する前後相対移動
により無限軌道帯9の緊緩調節ができる構成になってい
るが、本発明は、このアジャスタシリンダ12のシリン
ダ筒13への圧油の供給、排出をするためシリンダ筒1
3に取り付けられるフィルバルブ16の抜け止め構造に
ある。
【0008】即ち、前記シリンダ筒13には、径方向に
向けてフィルバルブ16をねじ込み取り付けをするため
の挿入孔17が穿設されているが、該挿入孔17は、フ
ィルバルブ16の本体が挿入する大径孔部17aと、該
大径孔部17aからシリンダ筒13内に通じる小径孔部
17bとが段差状に形成されており、そして大径孔部1
7aの内周面にはフィルバルブ16をねじ込み取り付け
をするための雌螺子部17cがその孔奥部17d手前側
位置まで刻設され、孔奥部17dは螺子の刻設がない状
態で、雌螺子部17cとの孔奥部17d近傍位置に、外
部に通じる排出孔17eが穿設されている。
【0009】一方、フィルバルブ16は、給油孔16a
が形成される大径の頭部16bと、前記大径孔部17a
に挿入する挿入部16cとで形成されるが、挿入部16
cの外周は、雌螺子部17cに螺入するための雄螺子部
16dが刻設されると共に、それよりも先にある先端部
16eは、挿入孔の孔奥部17dよりも僅かに小径に設
定されている。そして、フィルバルブ16を所定のセッ
ト位置までねじ込み挿入した場合に、先端部16eのテ
ーパ状になった先端面16fが挿入孔17の段差面17
fに当接することで挿入孔17が封止される構成になっ
ており、この封止状態から、螺子を弛める方向に回して
先端面16fを段差面17fから離間させることで挿入
孔17が連通状態となり、これによって、シリンダ筒1
3内の圧油が排出孔17eを通って外部に排出するよう
になっている。一方、フィルバルブ16に形成される給
油孔16aには、二段の逆止弁16g、16hが形成さ
れており、これら逆止弁16g、16hを経由して給油
孔16aから供給される圧油がシリンダ筒13内に供給
されるようになっている。
【0010】前述したフィルバルブ16の抜け止め構造
は次のようになっている。つまり、フィルバルブ16の
外周面には所定幅の凹溝18が周設されている一方、シ
リンダ筒13には、前記ねじ込みセットされたフィルバ
ルブ16の凹溝18に遊嵌する係止ピン19を抜き差し
自在に圧入取り付けするための係止孔13aが挿通孔1
7とは直交する方向に穿設されているが、係止ピン19
が凹溝18に遊嵌している状態で、フィルバルブ16
は、前記封止状態にねじ込みセットした状態から所期の
連通状態(シリンダ筒内の圧油の円滑な排出がなされる
が未だフィルバルブが確実にねじ込まれている状態)ま
での範囲でねじ回し移動ができ、これを越えて弛み方向
のねじ回をした場合に、凹溝18の一方の段差面18a
に係止ピン19が当接し、これによってこれ以上のフィ
ルバルブ16の抜き方向の移動が規制されるように構成
してある。
【0011】叙述の如く構成されたものにおいて、無限
軌道帯9の緊緩調節は、前述したようにフィルバルブ1
6を介しての圧油の供給、排出により行われるが、圧油
を排出するにはフィルバルブ16を弛み方向にねじ回し
していくこととなるが、この弛み方向のねじ回し作業
は、凹溝18の一方の段差面18aに係止ピン19が当
接するまでで、これ以上のねじ回し操作は規制される。
このため、必要以上のフィルバルブ16の弛み方向のね
じ回し作業を行うことがなく、弛ませすぎてフィルバル
ブ16が抜け出ることが回避される。
【0012】この様に、本発明が実施された形態では、
シリンダ部13のグリースの供給、排出をするためのフ
ィルバルブ16の回しすぎによる抜けを規制するもので
あるが、そのための構造が、フィルバルブ16の外周面
に周設した凹溝18に対し、所定の範囲でのフィルバル
ブ16の移動ができるよう係止ピン19を遊嵌させるこ
とででき、この結果、フィルバルブ16は、アジャスタ
シリンダ側部からの抜け止めができることになって、頭
部に抜け止め機構を設けるもののようにバルブ頭部が大
きくなってトラックフレーム5より突出してしまうこと
を回避できる。
【0013】尚、本発明は、前記実施の形態に限定され
ないものであって、係止部材としては、係止ピンに限定
されず、図7に示す第二の実施の形態のように係止ボル
ト20であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの斜視図である。
【図2】下部走行体の要部側面図である。
【図3】下部走行体の要部平面図である。
【図4】(A)はフィルバルブ取付部位の平面断面図、
(B)は同前正面図である。
【図5】(A)はフィルバルブ緊締状態を示す側面断面
図、(B)は圧油排出状態を示す側面断面図である。
【図6】フィルバルブの要部拡大断面図である。
【図7】(A)は第二の実施の形態を示す平面断面図、
(B)は同前正面図である。
【符号の説明】
12 アジャスタシリンダ 13 シリンダ筒 13a 係止孔 14 シリンダロッド 16 フィルバルブ 16a 給油孔 16b 頭部 16c 挿入部 16d 雄螺子部 16e 先端部 16f 先端面 17 挿入孔 17a 大径孔部 17b 小径孔部 17c 雌螺子部 17d 孔奥部 17e 排出孔 17f 段差面 18 凹溝 18a 段差面 19 係止ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無限軌道帯が懸回されるアイドラー輪の
    前後移動調節を行うべくアジャスタシリンダに圧油の供
    給排出をするためのフィルバルブをねじ込んでシリンダ
    筒に取り付けるにあたり、該フィルバルブの外周に凹溝
    を形成する一方、シリンダ筒には、前記ねじ込み取付け
    されたフィルバルブの凹溝に対応して係止孔を形成し、
    該係止孔に挿入組込みした係止ピンを凹溝に遊嵌させて
    フィルバルブの抜き方向の移動量の規制をするように構
    成した無限軌道式走行装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、フィルバルブは、ト
    ラックフレームより内側に配置されている無限軌道式走
    行装置。
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