JP3159414U - スクリュースタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロスクリューのセットが容易なスクリュースタンドを提供する。【解決手段】スクリュースタンド10は、スクリュースタンドの本体20に、1本以上のスリット30と、スリット30の中心線に中心がある複数のスクリュー受け穴40と、を有し、スクリュー受け穴40は、漏斗状の傾斜部50から成る上側部分42と、スリット30の幅より大きい直径の座ぐり穴60から成る下側部分44とにより構成する。スリット30の幅は、マイクロスクリューの脚部の直径より大きく、マイクロスクリューの頭部の直径より小さく、座ぐり穴60の直径は、マイクロスクリューの頭部の直径より大きく、座ぐり穴60の座面から本体20の下面42までのスリット30の深さが、マイクロスクリューの脚部の長さよりも深くなる様に形成する。【選択図】図1

Description

本考案は、マイクロスクリュー用のスクリュースタンドに関し、特に、外科手術で使用される骨固定用マイクロスクリュー用のスクリュースタンドに関する。
頭蓋形成等の手術では、骨と骨もしくは骨と人工骨の固定にマイクロスクリュー&プレートシステムが使用される。マイクロスクリューは、ドライバービットに取り付けてから、骨等に固定される。
マイクロスクリュー90には、未滅菌製品と、滅菌済み製品とがある。未滅菌マイクロスクリュー製品は、未滅菌状態で梱包出荷され、手術を行う施設において滅菌された後に手術に使用される(例えば特許文献1)。滅菌済みマイクロスクリュー製品は、滅菌済み状態で梱包出荷され、手術時に滅菌バッグから取り出してそのまま使用される。なお、滅菌済みスクリュー製品の場合、専用ケースに収められた状態で梱包出荷され、手術時にケースごと取り出して使用されるものと、マイクロスクリューのみが滅菌バッグで梱包出荷されるものとがある。
特表2008−536645号公報
未滅菌マイクロスクリュー製品は、術前にメーカー固有の専用ケース(例えば、特許文献1の図5)にセットし、滅菌を行っておく必要があり、また使用する度に必要分だけケースに補充して、次の手術までに滅菌を行っておく必要がある。
滅菌済みマイクロスクリュー製品の場合、専用ケースに収められているものは、専用ケースがディスポーザブル部材のため、滅菌バッグを開いてしまうと使用しなくても廃棄することになる。
滅菌済みマイクロスクリューのみが梱包出荷されるものは、手術時にピンセット等に挟んでドライバービットに取り付ける必要があり、操作が困難である。
そこで、本考案は、マイクロスクリューのセットが容易なスクリュースタンドを提供することを目的とする。
本考案は、外科手術用のマイクロスクリューを保持するためのスクリュースタンドであって、前記スクリュースタンドの本体は、1本以上のスリットと、前記スリットの中心線に中心がある複数のスクリュー受け穴と、を有し、前記スクリュー受け穴は、漏斗状の傾斜部から成る上側部分と、前記スリットの幅より大きい直径の座ぐり穴から成る下側部分と、を含み、前記スリットの幅は、前記マイクロスクリューの脚部の直径より大きく、前記マイクロスクリューの頭部の直径より小さく、前記座ぐり穴の直径は、前記マイクロスクリューの前記頭部の直径より大きく、前記座ぐり穴の座面から前記本体の下面までのスリットの深さが、前記マイクロスクリューの前記脚部の長さよりも深いことを特徴とする。
本考案のスクリュースタンドによれば、スクリュー受け穴に投入されたマイクロスクリューは、自然にスクリュースタンドにセットできる。また、時々、マイクロスクリューがスクリュー受け穴に引っかかる場合があるが、本体を軽く揺するだけで、正しくセットしなおすことができる。その理由は以下の通りである。
本考案のスクリュースタンドは、スリットの中心線に複数のスクリュー受け穴の中心を配置することにより、スクリュー受け穴がスリットによって2分割されている。本考案のスクリュースタンドは、スクリュー受け穴の下側部分(座ぐり穴)でマイクロスクリューの頭部を保持し、スクリュー受け穴の中心を通るスリットにマイクロスクリューの脚部を受け入れる。すなわち、スクリュースタンド内に保持されるマイクロスクリューの「正しくセットされた」状態とは、頭部が、上を向いた状態で座ぐり穴に保持され、脚部が、下を向いた状態でスリット内に入っている状態である。
本考案のスクリュースタンドにマイクロスクリューをセットする時は、スクリュー受け穴にマイクロスクリューを投入する。マイクロスクリューは、スクリュー受け穴の上側部分(傾斜部)に沿って滑り落ちて、下側部分(座ぐり穴)に導かれる。スリットの幅は、マイクロスクリューの脚部の直径より大きいが、頭部の直径より小さいので、マイクロスクリューの脚部だけがスリット内に入り、頭部はスリットの外側に出たままになる。そして、座ぐり穴の直径はマイクロスクリューの頭部の直径より大きいので、マイクロスクリューの頭部は座ぐり穴の中に入り、そこに保持される。
すなわち、本考案は、マイクロスクリューを保持するための座ぐり穴の上側に、傾斜部を設けることにより、マイクロスクリューを投入するだけで、座ぐり穴に導くことができる。さらに、マイクロスクリューの脚部を挿入する空間をスリットにすることにより、マイクロスクリューが多少傾いて座ぐり穴に到達したとしても、マイクロスクリューの脚部がスリット内に容易に入ることができる。
なお、まれにマイクロスクリューが誤った向きで安定して(例えば、マイクロスクリューの脚部が上向きになったまま、頭部が座ぐり穴内に保持された等)、本体を軽く揺すってもその向きが直らないことがある。そのような場合でも、脚部をスリットの長手方向に沿って倒すだけでよい。マイクロスクリューの脚部は、頭部を中心に回転してスリット内に入るので、マイクロスクリューが正しい状態に直される。
本考案のスクリュースタンドは、スリットとスクリュー受け部とを備えることにより、マイクロスクリューを迅速かつ簡単にセットすることができる。
本考案に係るスクリュースタンドの概略斜視図である。 本考案に係るスクリュースタンドの概略上面図である。 本考案に係るスクリュースタンドの概略下面図である。 (a)は、図2のX−X線での概略断面図であり、(b)は図2のY−Y線での概略断面図である。 図4(b)に示すスクリュースタンドの部分拡大断面図である。 本考案に係るスクリュースタンドにマイクロスクリューをセットした状態を示す部分拡大断面図である。 マイクロスクリューの概略正面図である(a、b) 図7のマイクロスクリューに使用されるドライバーの概略斜視図である。 本考案のスクリュースタンドの変形例を示す部分拡大断面図である。 本考案のスクリュースタンドの別の変形例を示す部分拡大断面図である。
以下、図面に基づいて本考案の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」及び、それらの用語を含む別の用語)を用いる。それらの用語の使用は図面を参照した考案の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本考案の技術的範囲が限定されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一の部分又は部材を示す。
図1〜5には、外科手術用のマイクロスクリューを保持するためのスクリュースタンド10が図示されている。本実施の形態では、スクリュースタンド10は板状の本体20を含んでいる。本体20は、本体20の長手方向に伸びる1本以上(図1では4本)のスリットを有している。各スリットに沿って、複数(図1では5個)のスクリュー受け穴40が形成されている。各スクリュー受け穴40は、その中心40cがスリット30の中心線30c上に位置するように配置されている。1つのスクリュー受け穴40に、1つのマイクロスクリューを保持できるので、本実施の形態のスクリュースタンド10は、最大で20個のマイクロスクリューを保持することができる。
ここで、「スリット30の中心線30c」とは、スクリュースタンド10を上面から見たとき(図2)に、スリット30の幅を二等分してスリット30長手方向に伸びる線を指す。
また、「スクリュー受け穴40の中心40c」とは、図2のようにスクリュースタンド10の上面から見たときに、スクリュー受け穴40の中心点を指す。
スクリュー受け穴40は、漏斗状の傾斜部50から成る上側部分42と、座ぐり穴60から成る下側部分44とを含んでいる。
スクリュー受け穴40は、本体20の上面22から下面24まで貫通したスリット30に沿って形成されている。よって、本体10の上面22側から観察すると、スリット30によって、スクリュー受け穴40の中央を通る帯状の部分が除去されたように見える(図2、図5)。また、スリット30の内壁30s側から観察すると、スクリュー受け穴40が形成されている上側部分には、傾斜部50と座ぐり穴60に対応する凹部が形成され、下側部分は平坦になっている(図4)。
座ぐり穴60の直径60dは、スリット30の幅30wより大きい(図2、図5)。スリット30の幅30wは、マイクロスクリューの脚部94の直径94dより大きく、マイクロスクリュー90の頭部92の直径92dより小さい(図6、図7)。そして、座ぐり穴60の直径60dは、マイクロスクリュー90の前記頭部92の直径92dよりも大きい(図6)。よって、図6に示すように、マイクロスクリュー90の脚部94をスリット30の中に挿入し、頭部92を座ぐり穴60の中で保持することができる。
本考案のスクリュースタンド10では、マイクロスクリュー90をスクリュー受け穴40に投入するだけで、自動的にスクリュースタンドにセットされる。マイクロスクリュー90をスクリュー受け穴40に投入すると、マイクロスクリュー90が傾斜部50を滑り落ちて座ぐり穴60に導かれる。座ぐり穴60に到達したマイクロスクリュー90は、頭部92が座ぐり穴60に引っ掛かり、頭部92より小径の脚部94だけがスリット内に入る。もし、マイクロスクリュー90がスクリュー受け穴40の中で引っかかった場合には、本体20を軽く揺するだけで、簡単にセットしなおすことができる。
本考案のスクリュースタンド10を用いると、マイクロスクリュー90のセットが極めて簡単かつ迅速なので、セットにかかる時間と手間を減らすことができる。
本実施形態では、座ぐり穴60の座面62から本体20の下面24までのスリット30の深さ30Dが、マイクロスクリュー90の脚部94の長さ94Lよりも深くされており、マイクロスクリュー90の脚部94が本体20の下面24から飛び出すことがない。よって、マイクロスクリュー90の脚部が外部と接触するのを防止して、マイクロスクリュー90の汚染を抑えることができる。
なお、図1のように本体20の周囲に枠部28を設けることができる。
図4に示すように、枠部28の上側が本体20の上面22よりも突出しているのが好ましい。これにより、マイクロスクリュー90をセットする際に、スクリュー受け穴40に入れ損なって本体20の表面22を転がるマイクロスクリュー90が、本体20から落下するのを防止できる。
また、枠部28の下側が本体20の下面24よりも突出しているのが好ましい。これにより、スクリュースタンド10を台等の上に置いたときに本体20の下面が直接接触しないので、マイクロスクリュー90の汚染防止に効果的である。
本考案のスクリュースタンド10の使用方法は、
1.スクリュー受け穴40に、マイクロスクリュー90を投入する、
2.ステップ1で正しくセットされなかったマイクロスクリュー90を、まとめてセットしなおす、
3.さらに、ステップ2でも正しくセットできなかったマイクロスクリュー90を個々にセットしなおす、
4.ドライバー80のドライバービット84にマイクロスクリュー90を取り付ける、
の4ステップで行われる。
(ステップ1:マイクロスクリュー90の投入)
本体20を水平にした状態で、1つのスクリュー受け穴40に、1つのマイクロスクリュー90を投入する。マイクロスクリュー90は、スクリュー受け穴40の上側に形成された傾斜部50の表面を座ぐり穴に向かって滑り落ちる。座ぐり穴60に達したマイクロスクリュー90は、脚部94がスリット30に入り込み、頭部92が座ぐり穴60の座面62に引っかかって、スクリュースタンド10に正しくセットされる。
傾斜部50の開口部54の直径54dが、座ぐり穴60の直径60dの4倍以上であるのが好ましい。開口部54が広くなり、スクリュー受け穴40にマイクロスクリュー90を投入しやすくなるので、スクリュースタンド10にマイクロスクリュー90をセットする作業の効率が向上する。
図4〜図6のように開口角度が一定の傾斜部50(断面図において、内面52が直線の傾斜部50)では、傾斜部の開口角度θ(図9(a))が50°〜90°であるのが好ましい。開口角度θが50°より小さいと、開口部54の直径54dも小さくなるため、スクリュー受け穴40にマイクロスクリュー90を投入しにくい。また、スクリュー受け穴40の中が狭くなり、セット後のマイクロスクリュー90を視認しにくくなる。一方、開口角度θが90°より大きいと、傾斜部50を滑り落ちたマイクロスクリュー90が、傾斜部50の内面に引っかかって止まってしまい、正しくセットされる確率が低くなる。
特に、傾斜部の開口角度θが50°〜75°であるのが好ましい。θが75°以下であると、スクリュー受け穴40にマイクロスクリュー90を投入しただけで、正しくセットされる確率を高めることができる。
ステップ1で正しくセットされなかったマイクロスクリュー90があれば、ステップ2及びステップ3で正しくセットしなおす。
(ステップ2:マイクロスクリュー90をセットしなおす)
ステップ2では、本体20を傾けないようにして、スクリュースタンド10を前後あるいは左右に軽く揺する。これにより、正しくセットされなかったマイクロスクリュー90(例えば、傾斜部50の内面に引っかかって止まってしまったマイクロスクリュー90)に振動を与えて、マイクロスクリュー90を揺動させる。本考案のスクリュースタンド10は、スクリュー受け穴40の構造により、マイクロスクリュー90が正しくセットされやすくなっているので、揺動したマイクロスクリュー90は、自然と正しくセットされる。ステップ2では、複数のマイクロスクリュー90に同時に振動を与えられるので、複数のマイクロスクリュー90を同時にセットしなおすことができる。
なお、図4のように枠部28の上側が本体20の上面22よりも突出していると、スクリュースタンド10を揺すったときに、マイクロスクリュー90がスクリュースタンド10から落下するのを防止する効果がある。
(ステップ3:マイクロスクリュー90をさらにセットしなおす)
ステップ3では、ステップ2では正しくセットできなかったマイクロスクリュー90を、さらにセットしなおすことを目的としている。例えば、頭部92が、下を向いた状態で座ぐり穴60に保持されてしまうと、マイクロスクリュー90は、脚部94が上向きの状態で安定してしまう。そのため、ステップ2でスクリュースタンド10を揺すったくらいでは、正しくセットされないことがある。
そこで、ステップ3では、例えば、ドライバービット84やピンセットを用いて、マイクロスクリュー90の脚部94を回転させる。このとき、スリット30の長手方向に沿って脚部94を倒すと、座ぐり穴60に保持された頭部92を中心に、脚部94が、軌跡94rに沿って回転する(図4(a))。これにより、マイクロスクリュー90を正しくセットすることができる。
なお、ステップ3では、マイクロスクリュー90を1つずつセットしなおす必要がある。
本考案の特徴の1つは、脚部94を入れる空間をスリット30としたことであり、それにより、スリット30内で脚部94が回転可能になる。
もし、脚部94を入れる空間が、従来のような穴(例えば、引用文献1の垂直穴54)であるなら、マイクロスクリュー90をセットしなおすには、ピンセット等の把持機能のある器具を用いてマイクロスクリュー90を一旦つまみ上げ、そして脚部94を穴の中に確実に挿入する必要があった。
しかしながら、本考案であれば、脚部94をスリット30に沿って倒すだけでよいので、ピンセット等の把持機能のある器具を必要としない。正しくセットされていないマイクロスクリュー90が比較的不安定な状態なら「ステップ2」の方法で、比較的安定した状態でも「ステップ3」の方法で、正しくセットしなおすことができる。すなわち、本考案は、スリット30を備えることにより、マイクロスクリュー90をスクリュースタンド10に正しくセットするまでにかかる時間と手間を省くことができる。
(ステップ4:ドライバービット84にマイクロスクリュー90を取り付ける)
スクリュースタンド10にセットしたマイクロスクリュー90を、ドライバー80のドライバービット84(図8)に取り付ける。ドライバービット84の先端84aは、マイクロスクリュー90の頭部92に形成された穴(例えば十字穴)に緊密に嵌り込む寸法形状に形成されている。先端84aと十字穴とを確実に嵌め合うことにより、マイクロスクリュー90をスクリュースタンド10からピックアップし、使用位置(例えば頭蓋骨)まで運び、そして頭蓋骨に螺入するまで、マイクロスクリュー90を先端84aに保持することができる。
ステップ4では、図6のように、ドライバービット84をスクリュー受け穴40の開口部54から挿入して、マイクロスクリュー90の頭部92の十字穴にドライバービット84の先端84aをあてがう。そして、ドライバー80の把持部82を握って、垂直下向き(矢印F)の力をかける。本考案では、座ぐり穴60に頭部92を保持しているので、頭部92に垂直下向きの力がかかると、座ぐり穴60の座面62が、頭部を下から支える。そのため、マイクロスクリュー90が座ぐり穴60の中で揺動しにくい。よって、マイクロスクリュー90の頭部92が小さく、ドライバービット84の先端84aを頭部92の十字穴にはめ込むのが難しい場合でも、本考案のスクリュースタンド10を用いれば、比較的容易にはめ込むことができる。
上記のステップ1〜4により、ドライバービット84にマイクロスクリュー90を取り付けることができる。
なお、上記の説明から明らかなように、ステップ1で全てのマイクロスクリュー90が正しくセットされれば、ステップ2〜ステップ3を省略することができる。また、ステップ1に続いてステップ2を行うことで、全てのマイクロスクリュー90が正しくセットされれば、ステップ3を省略することができる。
本体20は、滅菌処理が可能な材料から形成するのが好ましい。これにより、繰り返し滅菌処理が可能になるので、一度の手術ごとに破棄する必要がない。未滅菌のマイクロスクリュー90と共に使用する場合、マイクロスクリュー90を本体20にセットした後に、本体20ごとマイクロスクリュー90を滅菌処理することができる。滅菌済みのマイクロスクリュー90(専用ケースなし)と共に使用する場合、予め本体20のみを滅菌しておき、手術室内で滅菌済みマイクロスクリュー90をセットすることもできる。
滅菌処理が可能な材料としては、ステンレス、チタン等の金属材料、及びフッ素樹脂(PTFE(例えばテフロン(登録商標)等))、ポリアセタール(POM)、MCナイロン、シリコンゴム、ポリエチレン(PE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等の高分子材料が挙げられる。特に、加工性と入手容易性とを考慮すると、フッ素樹脂(PTFE(例えばテフロン(登録商標)等))が好適である。
本考案のスクリュースタンド10は、先端が尖っている頭蓋骨用のマイクロスクリュー901(図7(a))にも、先端が丸くなっている人工骨用のマイクロスクリュー902(図7(b))にも適している。
<変形例>
ここまでは、図9(a)のように、開口角度θが一定(断面図において、内面52が直線)の傾斜部50を備えたスクリュースタンド10を例示してきた。そのような傾斜部50は、機械加工で形成しやすい点で有利である。
しかしながら、本考案は、それ以外の形状を有する傾斜部50を備えることもできる。
例えば、図9(b)のように、傾斜部501の開口角度が、上から下にむかって増加する形態(先細の錐状の傾斜部501で、断面視したときに、傾斜部501の内面52が凸状の曲線になっている)にすることもできる。このような傾斜部501であると、マイクロスクリュー90が傾斜部501を滑り落ちるにつれて、傾斜部501の傾斜角度がきつくなるので、マイクロスクリュー90の脚部94がより下向きになる。よって、脚部94がスリット30に入りやすくなる利点がある。その結果、上記の「ステップ1」で正しくセットされるマイクロスクリュー90の率が高まり、ステップ2及びステップ3にかかる時間を短縮又は省略することができる。
また、別の例では、図9(c)のように、傾斜部502の開口角度が、上から下にむかって減少する形態(お碗状の傾斜部502で、断面視したときに、傾斜部502の内面52が凹状の曲線になっている)にすることもできる。このような傾斜部502であると、座ぐり穴60近傍が広いので、セット後のマイクロスクリュー90の頭部92を視認しやすいという利点がある。その結果、上記の「ステップ4」でマイクロスクリュー90の十字穴にドライバービット84の先端84aを嵌め込みやすく、ステップ4にかかる時間を短縮することができる。
しかしながら、図9(b)及び図9(c)には問題点もある。
図9(b)は、傾斜部501の中間領域から座ぐり穴60までが狭いので、セット後のマイクロスクリュー90の頭部92を視認しにくい。そこで、図10(a)のように、傾斜部503の上側領域503aと下側領域503cはそのままで、中間領域503bだけ開口角度を一定(θ)にするのが好ましい。中間領域503bの内面52の凸部が除去されて平坦になるので、傾斜部503内の視認性が向上する。視認性の効果を高めるためには、中間領域503bの開口角度θを50°〜90°の範囲にするのが好ましい。
また、下側領域503cは図9(b)と同様であるため、「ステップ1」で正しくセットされるマイクロスクリュー90の確率を高めて、ステップ2及びステップ3にかかる時間を短縮又は省略することができる効果も得ることができる。
一方、図9(c)は、傾斜部502は中間領域から座ぐり穴60までの傾斜角度が小さく、マイクロスクリュー90が傾斜部501を滑り落ちるにつれて、傾斜部502の傾斜角度が緩くなるので、マイクロスクリュー90の脚部94がより横向きになる。特に、中間領域を滑り落ちるときに、横向きの力を大きく受ける。横向きになった脚部94は、スリット30に入りにくい。そこで、図10(b)のように、傾斜部504の上側領域504aと下側領域504cはそのままで、中間領域504bだけ開口角度を一定(θ)にするのが好ましい。中間領域504bの内面52の凹部が埋められて平坦になるので、マイクロスクリュー90が中間領域504bで受けていた横向きの力が減少またはなくなる。マイクロスクリュー90は中間領域504bの斜面によって、座ぐり穴60に誘導されるので、マイクロスクリュー90の脚部94がスリット30に入りやすくなる。スリット30への挿入性の効果を高めるためには、中間領域504bの開口角度θを50°〜90°の範囲にするのが好ましい。
また、下側領域504cは図9(c)と同様であるため、「ステップ4」でマイクロスクリュー90の十字穴にドライバービット84の先端84aを嵌め込みやすく、ステップ4にかかる時間を短縮することができる効果も得ることができる。
10 スクリュースタンド
20 本体
30 スリット
30c スリットの中心線
30w スリットの幅
40 スクリュー受け穴
40c スクリュー受け穴の中心
42 スクリュー受け穴の上側部分
44 スクリュー受け穴の下側部分
50 傾斜部
52 傾斜部の内面
60 座ぐり穴
62 座面
80 ドライバー
82 ドライバーの把持部
84 ドライバービット
90 マイクロスクリュー
92 マイクロスクリューの頭部
94 マイクロスクリューの脚部

Claims (10)

  1. 外科手術用のマイクロスクリューを保持するためのスクリュースタンドであって、
    前記スクリュースタンドの本体は、1本以上のスリットと、前記スリットの中心線に中心がある複数のスクリュー受け穴と、を有し、
    前記スクリュー受け穴は、
    漏斗状の傾斜部から成る上側部分と、
    前記スリットの幅より大きい直径の座ぐり穴から成る下側部分と、を含み、
    前記スリットの前記幅は、前記マイクロスクリューの脚部の直径より大きく、前記マイクロスクリューの頭部の直径より小さく、
    前記座ぐり穴の直径は、前記マイクロスクリューの前記頭部の直径より大きく、
    前記座ぐり穴の座面から前記本体の下面までの前記スリットの深さが、前記マイクロスクリューの前記脚部の長さよりも深いことを特徴とするスクリュースタンド。
  2. 前記傾斜部の開口部の直径が、前記座ぐり穴の前記直径の4倍以上であることを特徴とする請求項1に記載のスクリュースタンド。
  3. 前記傾斜部の開口角度が一定であることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクリュースタンド。
  4. 前記傾斜部の開口角度が50°〜90°であることを特徴とする請求項3に記載のスクリュースタンド。
  5. 前記傾斜部の開口角度が、上から下にむかって増加することを特徴とする請求項1又は2に記載のスクリュースタンド。
  6. 前記傾斜部の開口角度が、上から下にむかって減少することを特徴とする請求項1又は2に記載のスクリュースタンド。
  7. 前記傾斜部の中間領域に、開口角度が一定の領域を含むことを特徴とする請求項5又は6に記載のスクリュースタンド。
  8. 前記傾斜部の前記中間領域の開口角度が50°〜90°であることを特徴とする請求項7に記載のスクリュースタンド。
  9. 前記本体が、滅菌処理が可能な材料から成ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のスクリュースタンド。
  10. 前記材料が、フッ素樹脂から成ることを特徴とする請求項9に記載のスクリュースタンド。
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