JP3157909U - 家具及びキッチン - Google Patents
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Abstract
【課題】家具やキッチンにおいて、自由な発想のもとに、今まで使用されたことがない装飾体を用いて、自由なデザインで意匠的に優れ、かつ、安価な装飾体を施し、衝撃、磨耗、振動によって剥離しない装飾体を用いた家具及びキッチンを提供する。【解決手段】ファセット・カットされたガラスやプラスチックの裏面に金属を蒸着して製作したラインストーン等の装飾体を、家具の天板1や、システムキッチンの小口2や框部分に埋め込んで固定することで装飾性の高いシステムキッチンあるいは家具を構成する。該装飾体が埋め込まれる凹部の深さは、装飾体の高さ1/2以下とし、0.1〜3mm深さ程度が好ましい。【選択図】図2
Description
本考案は、クリスタルガラス、アクセサリー(ペンダント、ブローチ)、琉球ガラスなどによる装飾が施こされている家具及びキッチンに関する。
家具やキッチンについて従来の装飾方法では、
1)本体の色を変える。
2)本体の柄を変え木目にする。
3)扉の取手を変える。
4)本体表面に模様を施す。
などの方法がある。
1)本体の色を変える。
2)本体の柄を変え木目にする。
3)扉の取手を変える。
4)本体表面に模様を施す。
などの方法がある。
又、天板などはステンレス板や、人造大理石板、メラミン化粧板などを用いる方法が、一般的な意匠選択の方法として定着している。
一方、クリスタルガラスやアクセサリー、琉球ガラスなどは、各種の装飾用として活用されている。主に身につける物の装飾用として、被服やアクセサリーにデザインして取り付けられている。
近年、携帯電話などの身の回り品を華やかに装飾することが人気を呼んでいる。それらの装飾に、ラインストーンなどの美しい輝きを発するファセット・カットされたクリスタルガラスなども多く用いられるようになっている。
このラインストーンはファセット・カットされたクリスタルガラスで、裏面に金属を真空蒸着した模造ダイヤモンドで主に、衣服の宝飾、アクセサリー、ネイルアートなどに用いられるが、家具やキッチン等に用いられた例はない。
このラインストーンを用いた装飾品として、布製品にラインストーンを取り付けてデザインするものが開示されている。(特開2008−121130)
また、ラインストーンを用いたアクセサリー(特開2009−166466)や、ラインストーンを用いた靴(特開2009−219524)、ラインストーンを用いた自動車の内装(特開2009−090746)、ラインストーンを用いたゴルフクラブ(特開2008−154989)等が開示されている。
従来の家具やキッチンに装飾を施す選択肢としては、主に、背景技術に記したように、形、材料、色、強度などが主流であった。
衣類やアクセサリーの装飾方法は多数あるが、家具やキッチンは装飾方法が極めて限定的である。
また、家具やキッチンの製作者は、職人気質が多く、使用する部材の素材に注目されることが多く、その素材の特徴を活かしたデザインとすることに力がそそがれる傾向にあり、衣服やアクセサリーなどのように、自由なデザインとなっておらず、デザインの巾が狭いものとなっていることが多い。
本考案は、家具やキッチンにおいて、自由な発想のもとに、今まで使用されたことがない装飾体を用いて、自由なデザインで意匠的に優れ、かつ、安価な装飾体を施し、衝撃、磨耗、振動によって剥離しない装飾体を用いた家具及びキッチンを提供することを課題とする。
従来の家具、キッチンに新たな装飾体を施す選択肢を増やし、安価で意匠的に優れた商品を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1は、ファセット・カットされたクリスタルガラス、又はブローチ、ペンダント等のアクセサー、又は琉球ガラスによる装飾体により装飾が施されていることを特徴とする家具とするものである。
該ファセット・カットされたクリスタルガラスは、ファセット・カットされたものであればいずれのクリスタルガラスでも良い。
ファセット・カットは、宝石の加工方法のひとつであり、基本的に透明石に施され、宝石の表面に角度の違う多数の面を持たせることによって、光を屈折させ、内部から輝いているように見せるカット方法である。ダイヤモンドのブリリアントカットやステップカット(エメラルドカット)などのタイプがある。
該アクセサリーは、ブローチやペンダントの他、指輪やネックレスなど比較的小さな装飾体であり、家具やキッチンに取り付け可能であればいずれでも良い。
該琉球ガラスは、沖縄県の沖縄本島を中心に生産される吹きガラス等のホットワーク作業のガラス工芸品のことであり、琉球ガラスにより様々な装飾品が生産されているが、アクセサリー程度の大きさのものが使用できる。
請求項2は、ファセット・カットされたクリスタルガラス、又はブローチ、ペンダント等のアクセサリー、又は琉球ガラスによる装飾体により装飾が施されていることを特徴とするキッチンとするものである。
請求項3は、前記の装飾体は、家具、又はキッチンの小口もしくは框部分に、少なくともそれらの底部が埋没する凹部が設けられ、該凹部に嵌め込まれて固定されていることを特徴とする家具又はキッチンとするものである。
該装飾体が嵌め込まれる凹部は、装飾体全体が埋没できる大きさの凹部であればいずれでも良く、装飾体の外形より0.1〜1.0mm程度大きな外形の凹部等でも良い。
該装飾体が埋め込まれる凹部の深さは、装飾体の高さの1/2以下であることが好ましい。凹部の深さは、0.1〜3mm程度が好ましい。装飾体が完全に埋没させることも可能であるが、装飾性に劣る。
また、複数の装飾体を組み合わせて使用する場合には、最初に装飾体同士を台などに組み合わせて固定し、その組み合わせた装飾体の底部が埋没する凹部を設け、嵌め込ませて固定しても良い。
請求項4は、前記のファセット・カットされたクリスタルガラスはラインストーンであることを特徴とする家具又はキッチンとするものである。
該ラインストーンは、ファセット・カットされたガラスやプラスチックの裏面に金属を真空蒸着したものであり、模造ダイヤの一種であり、スワロフスキーラインストーンなどが好ましい。
また、ラインストーンの裏面の真空蒸着した金属をはがして使用しても良い。
本考案は以下の効果を奏する。
1)キッチンの所望の部位に本来は使用しないであろう装飾材、ラインストーンやアクセサリー(ペンダント、ブローチ)琉球ガラスの装飾体を用いた今までにないデザインの家具やキッチンの装飾が実現できる。
2)装飾部材を凹部に埋め込み、それぞれの装飾部材にあった凹部深さを用いることによって、装飾体の剥離を防止できる。
3)家具、キッチンにおける装飾においては新規性があり、きれいで、家具・キッチン本体の意匠性が上がり、さまざまなイメージチェンジの幅が広がる。
4)低コストでユーザー好みに応じた装飾バリエーションを施すことができる。
5)ラインストーンの新たな用途開発となり、従来の家具やキッチンのイメージを一新する自由なデザインを実現できる。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明によるラインストーン装飾体の実施例を示す図である。
本ラインストーンは、クリスタルガラスをファセット・カットしたものであり、輝きが非常に良好である。
図2は、本発明による装飾体を用いた家具用天板の実施例を示す概略図である。
天板1の前面の小口2の左右の端部にラインストーンにより、ミンサー模様をデザインしたものである。ラインストーンを4つの配置と5つの配置で、沖縄の伝統的な織物の一つであるミンサー織模様としたものである。
本考案は、家具やキッチンの小口や框部分に装飾体を埋め込むが小口、框部分に使用する材料は、無垢材、メラミン化粧板、木目単板などが多くこれらの加工方法を以下に示す。
家具の小口、框部分が無垢材の場合、装飾体を埋め込む箇所に凹部加工を施すが、この場合は家具の塗装や本体を組み込む前に装飾部分の凹加工を施す必要がある。
塗装を終えた後に凹加工するには、バリなどが出たり塗装仕上げ箇所が傷つく恐れがある。装飾体は凹部から一部露出するように設置する。
家具の小口、框がメラミン化粧板の場合の装飾体埋め込み凹部箇所は、家具本体は先に組み上げ、小口になるメラミン化粧板は単独で先に凹部を用いてから本体の小口に貼る。装飾体は凹部から一部露出するように設置する。
家具の小口、框が木目単板の場合の装飾体埋め込み凹部箇所は、家具本体は先に組み上げ、その後に木目単板を貼り塗装仕上げをする。最後に装飾体を埋め込む凹部加工を施す。装飾体は凹部から一部露出するように設置する。
図3は本発明による装飾体を用いたキッチンの実施例を示す概略図である。
本実施例では、ラインストーンをキッチン4の天板のバックガード部の左右の端部と、前面扉の左右の端部に配置したデザインとなっている。
ラインストーンをキッチンのバックガードや扉等に取り付けて装飾することにより、その輝きにより、近代的な感覚のキッチンとなる。
図4は、本発明による装飾体を用いた収納家具の実施例を示す概略図である。
本実施例では、収納家具の上部扉の左右の端部の上下に、ラインストーンを縦に3つ並べて取り付けてデザインしたものである。
扉の四隅にラインストーンの輝きがあり、収納家具のデザインとしては、今までにない斬新で、現代的な明るいデザインとなっている。
図5は、本発明による装飾体を用いた収納家具のその他の実施例を示す概略図である。
本実施例では、多数の収納部を有するボックス型の家具であり、小口部分に、ラインストーンを3つ、又は5つ配置したデザインとなっている。
ラインストーンによる装飾により、明るく、華やかなデザインを実現できるものである。
図6は、本発明による装飾体を用いたローボード家具の実施例を示す概略図である。
本実施例では、ローボード家具7の天板の前面の小口部の左右の端部に、ラインストーンをミンサー織模様に配置したデザインとしたものである。
ラインストーンを4つ組み合わせた模様と、5つ組み合わせた模様により、ミンサー織の模様を表現したものである。
ラインストーンによる装飾により、華やかさと高級感を備えた、今までにない新しい感覚のデザインとなっている。
このように、家具やキッチンにラインストーンによる装飾体を取り付けて装飾を施すことにより、今までにない、新しい感覚によるデザインを実現できるものである。
本実施例では、ラインストーンによる装飾体を例としたが、ブローチやペンダントなどのアクセサリーや琉球ガラスなどを同様に、小口や框部分に取り付けてデザインすることができる。
1 天板
2 小口
3 ラインストーン
4 キッチン
5、6 収納家具
7 ローボード家具
2 小口
3 ラインストーン
4 キッチン
5、6 収納家具
7 ローボード家具
Claims (4)
- ファセット・カットされたクリスタルガラス、又はブローチ、ペンダント等のアクセサリー、又は琉球ガラスによる装飾体により装飾が施されていることを特徴とする家具。
- ファセット・カットされたクリスタルガラス、又はブローチ、ペンダント等のアクセサリー、又は琉球ガラスによる装飾体により装飾が施されていることを特徴とするキッチン。
- 前記の装飾体は、家具、又はキッチンの小口もしくは框部分に、少なくともそれらの底部が埋没する凹部が設けられ、該凹部に嵌め込まれて固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の家具又はキッチン。
- 前記のファセット・カットされたクリスタルガラスはラインストーンであることを特徴とする請求項1から3までのいずれかの項に記載の家具又はキッチン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009009085U JP3157909U (ja) | 2009-12-22 | 2009-12-22 | 家具及びキッチン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009009085U JP3157909U (ja) | 2009-12-22 | 2009-12-22 | 家具及びキッチン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3157909U true JP3157909U (ja) | 2010-03-04 |
Family
ID=54861528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009009085U Expired - Fee Related JP3157909U (ja) | 2009-12-22 | 2009-12-22 | 家具及びキッチン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3157909U (ja) |
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2009
- 2009-12-22 JP JP2009009085U patent/JP3157909U/ja not_active Expired - Fee Related
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