JP3157820U - 単一自由端コードの巻取り器 - Google Patents

Abstract

【課題】コードの巻取りと引っ張り出しが可能な単一自由端コードの巻取り器を提供する。【解決手段】単一自由端コード巻取り器は、第一外殻体と第二外殻体を組み合わせ、内部に回転体を枢設する。回転体の周囲には嵌合溝を設けて、コードを架設し、内部には渦巻きバネを設け、表面には複数の弧形軌道を設ける。第一外殻体の内側には、ローラーボールを内設する位置制限溝を凹設する。孤形軌道間にフラットエリアを設け、並びに、孤形軌道間の交差箇所に閉塞切口を設ける。【選択図】図１

Description

本考案は、単一自由端のコード巻取り器に係り、特にコードの巻取りと引っ張り出しが可能な器具に関する。

一般の有線のイヤフォン、マウス等の器材は、必ず伝送線によって情報を獲得したり伝送しなければならず、また、ホルダー、文具、装飾物等によってコードを巻き取ったり取り出している。コードは初期にはぐるぐる巻きにしたり不規則な収納をしていたが、コードが乱れて相互に絡み合うことが多いので、使用時に不都合が発生し易い。よって、多くの設計者は、コードを収納したり取り出す機能に、多種の構造や製品を設計し続けている。この種の製品は主に、渦巻きバネを主体としたものであり、渦巻きバネの巻取り弾力によって、コードを螺旋経路または環状経路に沿って巻取る。コードを引っ張り出して使用する時は、渦巻きバネの外に引っ張り引っ掛かる力によって、若干の牽制力を受ける。ただ牽制力だけで簡単に克服することが可能であるが、コードを片付けて巻き取る時に一つの軌跡経路、及び加える力の制限がある為、スムーズに巻き取ったり引っ張り出したりすることができる。

特許文献１の単一自由端のコード巻取り器は、コードを使用者が引っ張ると、ローラーボールが即刻、第一孤形軌道から第六孤形軌道間をコードの伸縮に応じて動くものであるが、ローラーボールを牽引する過程において、各孤形軌道間の運行距離が短かすぎる為、操作上の機敏性に欠け、更に、使用者がコードを伸ばしたり縮めたりする動作に影響を及ぼしている。これが、解決すべき重要な課題である。

台湾特許第Ｍ３０３１９６号明細書

そこで、本考案者は公知技術の不足を解決するため、本領域の創作に対し研究と開発を積み重ね、精神を投入し、公知の問題点を解決し産業発展を促進させようとしている。

本考案の主な目的は、コードの巻取りと引っ張り出しが可能な単一自由端のコード巻取り器を提供することにある。

前記目的を達成するために、本考案は、回転体上にフラットエリア（孤形軌道を埋めて平たくする）を設け、並びに、閉塞切口を備える。具体的には、ローラーボールの回転体における各孤形軌道運行経路を改善し、並びに、ローラーボールが弧形移動を維持する時、簡単に二つの定位作用を達成してコード長さの調整を更に正確にし、また、公知の二重定位の指令定義、使用者の操作上の不便性、コード巻取り状態の方向の問題点を改善し、コードの伸縮時の指令を容易に確認する単一自由端コードの巻取り器を提供する。

本考案の単一自由端コードの巻取り器は、ローラーボールが弧形移動を維持する時、簡単に二つの定位作用を達成してコード長さの調整を更に正確にし、コードの伸縮時の指令を容易に確認する効果を有する。

本考案の分解図である。 本考案の実施例図である。 公知技術についての図である。 回転体の上面図である。 回転体の上面図である。 本考案の使用図である。 本考案の使用図である。 本考案の使用図である。 本考案の使用図である。 本考案の使用図である。

本考案の實施形態を更に御理解いただく為に、以下に、図面を組み合わせた実施例の詳細説明を行う。

図１及び図２に示す通り、本考案は、単一自由端コード巻取り器に関するものであり、それは主に、単一自由端のコード１と第一外殻体２１と第二外殻体２２を備える。コード１にはコード巻取り器２を繞設し、二端は開放しそれぞれを引っ張り伸ばすことができ、単一引っ張り型とも呼ぶ。前記第一外殻体２１と第二外殻体２２は相互に対応して組み合わせる。並びに、第一外殻体２１と第二外殻体２２を対応して組み合わせる空間内に、回転体２３を配置する。

また、回転体２３の周囲には嵌合溝２３７を設け、回転体２３内部には渦巻きバネ２３８を設けて回転体２３を強制的に回転させる弾力源を形成し、コード１を架設し周囲に巻き付けてもよい。前記回転体２３の外側面と第一外殻体２１の内側面には第一位置制限部２５を設け、第一位置制限部２５は実施状況において、回転体２３の表面には第一孤形軌道２３１を備え、第一孤形軌道２３１の端部に近い箇所に第二孤形軌道２３２を設け、第二孤形軌道２３２の近い箇所に第三孤形軌道２３３を設け、第一外殻体２１の内側には直線状で凹み形状の位置制限溝２１２を設け、位置制限溝２１２に内設するローラーボール２１３は、第一外殻体２１と第二外殻体２２を相互嵌合した時、第一外殻体２１の位置制限溝２１２と回転体２３が回転すると、それぞれ対応する第一孤形軌道２３１、第二孤形軌道２３２、第三孤形軌道２３３間を限定されて動き、これによって、回転体２３は偏位回転する過程において第一位置制限部２５内を限定されて動く。

また、本考案の回転体２３の外側面と第一外殻体２１の内側面には更に第二位置制限部２６を設け、これにより、回転体２３が偏位回転する過程において第二位置制限部２６は第一位置制限部２５に対して受力の分散と平衡を形成する。

第二位置制限部２６の実施において、回転体２３の表面に第四孤形軌道２３４を繞設し、且つ、第一外殻体２１の内側には弧形軌跡に沿って偏移スウィングするスウィングアーム２７を設けるため、スウィングアーム２７は第四孤形軌道２３４内を制限されて動く。しかもスウィングアーム２７の設置において、第一外殻体２１の内側には凹溝２７１を設け、スウィングアーム２７に突設した枢着棒２７２を第一外殻体２１の内側本体に枢着し、且つ枢着棒２７２表面には遮断片２７３を被覆する。

本考案の第四孤形軌道２３４を実施する時に注目すべき点は、それが第一孤形軌道２３１の対称位置にあり、且つ第四孤形軌道２３４の端部には第二孤形軌道２３２と対称位置にある第五孤形軌道２３５を設け、第五孤形軌道２３５近くの箇所には第三孤形軌道２３３と対称位置にある第六孤形軌道２３６を設け、第四孤形軌道２３４、第五孤形軌道２３５、第六孤形軌道２３６と第一孤形軌道２３１、第二孤形軌道２３２、第三孤形軌道２３３は相互に対称位置にある為、回転体２３の方向には通用性を有し制限を受けることはない。

また、本考案の第二外殻体２２の内側に突設した軸棒２２１上には嵌入溝２２２を設けて渦巻きバネ２３８の一端に連結する。嵌入溝２２２の端面は第一外殻体２１を貫通するネジ２２３と螺合固定させる。

図３は、公知技術における二つの位置制限部２５、２６のローラーボール２１３とスウィングアーム２７がそれぞれ回転体２３の各溝中に対応する位置図を示す。第一位置制限部２５中のローラーボールが位置制限され作用するのは公知技術であるので、ここでは説明を省く。本図は主に、第二位置制限部２６の回転体２３中における配置及び第一位置制限部２５に対応配置する状態を示す。これより、第一位置制限部２５と第二位置制限部２６同時の単一位置制限作用は、本考案の回転体２３が偏位回転する過程において第二位置制限部２６が第一位置制限部２５に対して受力の分散と平衡を形成し、同時に、二組が位置制限されるため、コードの放出線ノード（引っ掛かり制御点）を更に短くし（単一位置制限の二分の一）、放出線のコードを更に短かいノード（引っ掛かり制御点）で引っ掛かり制御されるようにし、放出線の長短を更に正確にコントロールできるようにする。

図４は、図３設計を改善したもので、本考案の重点でもある。図に示す通り、第一孤形軌道２３１、第五孤形軌道２３５、第六孤形軌道２３６間にはフラットエリア３とフラットエリア３０を設け、第一孤形軌道２３１と第五孤形軌道２３５と第六孤形軌道２３６間の高度差を埋めて平たくし、続いて、第一孤形軌道２３１と第五孤形軌道２３５の交差箇所には閉塞切口Ｂを設ける。前述の設計により、使用者がコード１を引っ張る時、回転体２３は矢印Ａ１に示すように時計回りに回転し、しかもコード１の動作軌跡は図中の矢印Ａ２方向となり、ローラーボール２１３は閉塞切口Ｂに阻止される故、第一孤形軌道２３１から臨界エリアＣを通過した後、第三孤形軌道２３３に入る。即ち、ローラーボール２１３が第三孤形軌道２３３と第六孤形軌道２３６を時計回りに動くのは、コード１が引っ張られた状態である。

図５に示す通り、使用者がコード１を巻き取る場合、ローラーボール２１３の回転軌跡は下記の通りとなる。ローラーボール２１３が動き始める時、回転体２３は先ず時計回りにローラーボール２１３をフラットエリア３、フラットエリア３０まで引っ張るが、フラットエリア３、フラットエリア３０、閉塞切口Ｂに阻止される為、ローラーボール２１３は、第一孤形軌道２３１から第三孤形軌道２３３へと通過することができず、引き続き第一孤形軌道２３１で時計回りに（図中矢印Ａ４方向）短距離動く。ローラーボール２１３が時計回りに臨界エリアＣに達すると、使用者は引っ張る力を一旦停止する故、回転体２３は時計の逆回りに（図中矢印Ａ５方向）回転して、コード１は巻取られた状態となる。

また、コード１が完全に伸び切った状態において、使用者がコード１を巻き取ろうとする場合、回転体２３上のローラーボール２１３は第二孤形軌道２３２まで動いて、時計回りに引っ張る力を起こし、第二孤形軌道２３２とフラットエリア３、フラットエリア３０間の距離が短すぎる場合、ローラーボール２１３は、簡単に第一孤形軌道２３１まで動かされることはなく、コードが巻き戻される効果は低くなる。

図４と図５に示す通り、本考案は、前述の回転体２３を改善し、ローラーボール２１３に円周運動を維持させている時、容易に二つの定位作用を持たせることを可能とすることにより、コード１の長さのコントロールが単一定位よりも正確となる他、公知の二重定位の定義を改善し、これによって、使用者はコード巻き取り状態の時計の逆回りを第一孤形軌道２３１上で起こすのが難しくなるため、ローラーボール２１３は第二孤形軌道２３２の長距離の中で、第一孤形軌道２３１と第四孤形軌道２３４の時針逆回りのコードを巻取る動作か、第三孤形軌道２３３と第六孤形軌道２３６のコード１を引っ張り出す動作の異なる指令を簡単に行う。

使用状態は図６から図９に示す通りであり、本考案は自由端をホルダー２４、名札２８、携帯電話２９、耳栓型イヤフォンＥに連結し広く応用することが可能である。

また、図１０に示す通り、ミニミュージックボックスＳ底部には巻取り器２を設け、ＭＰ３プレーヤーやパソコンの音源接続口への接続を便利にする。

また、本考案の応用範囲は更に広く、携帯電話アクセサリー、ホルダー、首掛け式紐の伸縮器、ウェスト部紐の伸縮器、インターネットモデムや電話機等の伝送用伸縮器、マウス、キーボード、ヘッドフォン、音響、ネット電話・スカイプ（ｓｋｙｐｅ）、ハブ（ｈｕｂ）、移動式デジタルサウンドカード等パソコン周辺機器、両耳耳栓型イヤフォン、ｍｐ３や携帯電話上の音楽鑑賞やコミュニケーションの伝送線伸縮器、変圧器（低電圧の電力伝送線に使用）、通行証名札、ペン立て台等の文具用品類にまで及ぶ。

本考案は公知の欠点を克服し、確実に効果を向上させ、実用新案の要件を満たすものである。特筆すべきは、以上に述べたものは本考案の具体的な実施例及びそれを応用した技術原理であり、本考案の構想に基づいて為された変更、それが生む効果作用が明細書及び図面に含まれた精神を逸脱しない場合は、全て本考案の範囲内と見做す点である。

１ コード
２ 巻取り器
２１ 第一外殻体
２１２ 位置制限溝
２１３ ローラーボール
２２ 第二外殻体
２２１ 軸棒
２２２ 嵌入溝
２２３ ネジ
２３ 回転体
２３１ 第一孤形軌道
２３２ 第二孤形軌道
２３３ 第三孤形軌道
２３４ 第四孤形軌道
２３５ 第五孤形軌道
２３６ 第六孤形軌道
２３７ 嵌合溝
２３８ 渦巻きバネ
２４ ホルダー
２５ 第一位置制限部
２６ 第二位置制限部
２７ スウィングアーム
２７１ 凹溝
２７２ 枢着棒
２７３ 遮断片
２８ 名札
２９ 携帯電話
３ フラットエリア
３０ フラットエリア
Ｂ 閉塞切口
Ｃ 臨界エリア
Ｅ 耳栓型イヤフォン
Ｓ ミニミュージックボックス

Claims (3)

1. 単一自由端コードの巻取り器は、単一自由端のコードを備え、前記コードはコード巻取り器に繞設し二端は開放しそれぞれを引っ張ることができ、
   前記コード巻取り器は、二つの第一外殻体と第二外殻体を対応させて組み合わせ、且つ内部には回転体を枢設し、回転体の周囲には嵌合溝を設けて、コードを架設し、並びに、回転体内部には渦巻きバネを設けて回転体を強制回転させる状態を作り、
   前記回転体の外側面と第一外殻体の内側面には第一位置制限部を設けて、回転体が偏位回転する過程において第一位置制限部内を移動して制限を受け、且つ、回転体の表面には第一孤形軌道を設け、第一孤形軌道の隣接する端部には第二孤形軌道を設け、第二孤形軌道に隣接する箇所には第三孤形軌道を設け、第一外殻体の内側には直線状の位置制限溝を凹設し、位置制限溝にはローラーボールを内設し、第一外殻体と第二外殻体が相互嵌合し、第一外殻体の位置制限溝と回転体が回転する時、ローラーボールは、対応する第一孤形軌道、第二孤形軌道、第三孤形軌道間を移動して制限を受け、
   前記回転体の外側面と第一外殻体の内側面には更に第二位置制限部を設けて、これにより回転体が偏位する過程において第二位置制限部は第一位置制限部に対して受力の分散と平衡を形成し、回転体の表面には第四孤形軌道を繞設し、且つ、第一外殻体の内側には弧形軌跡に基づいてスウィングするスウィングアームを設け、前記スウィングアームは第四孤形軌道内を制限されて動き、前記第四孤形軌道は第一孤形軌道の対称位置にあり、第四孤形軌道の端部には第二弧形軌道の対称位置にある第五孤形軌道を設け、第五孤形軌道に隣接する箇所には第三孤形軌道の対称位置にある第六孤形軌道を設け、第四弧形軌道から第六孤形軌道と第一弧形軌道から第三孤形軌道は対称位置にあり、これにより回転体の方向は皆通用性を有し制限を受けることがなく、
   前記第一孤形軌道と第五孤形軌道と第六孤形軌道間にはフラットエリアを設けて第一孤形軌道と第五孤形軌道と第六孤形軌道間の高度差を埋めて平たくし、また、第一孤形軌道と第五孤形軌道の交差箇所には更に閉塞切口を設けることを特徴とする、単一自由端コードの巻取り器。
2. 前記第二外殻体の内側には軸棒を突設して、渦巻きバネの一端部を連結することを特徴とする、請求項１記載の単一自由端コードの巻取り器。
3. 前記スウィングアームの設置において、第一外殻体の内側には凹溝を設け、スウィングアームに突設した枢着棒を第一外殻体の内側本体に枢着し、且つ枢着棒表面には遮断片を被覆することを特徴とする、請求項１記載の単一自由端コードの巻取り器。