JP3157391U - 塗装・錆剥離装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、建築構造物において、部材接続のために使用されたボルト頭部分は表面側に凸状に突出して、しかも大量に存在しているため、従前の塗装剥離治具を使用した剥離作業は困難で剥離作業の効率も悪く、さらには当該箇所の塗装剥離が確実に行えないため、再塗装の仕上がりも低下してしまうとの課題があった。
また前述のとおり、鉄道橋梁等の鋼構造物は、適切な周期で塗り替え塗装を行い腐食による鋼構造物機能の損壊を防ぎ、健全な状態に維持管理することによって、長年月にわたり社会的資産としての価値を維持することが求められる。
前記の塗り替え塗装の工事では、腐食部位の錆や劣化塗膜を完全に除去してから、新規の塗料・塗装系を塗装するが、塗装前の処理(以下、素地調整と言う)が不十分になると塗装後の防錆性・耐久性が激減してしまう。
しかしながら、橋梁架設工法に適用されるボルト継手工法における継手部のボルト・ナット部は角部の多い複雑凸形状をしており、さらに多量のボルト・ナットが集中しているために素地調整が難しい部位とされている。
また、上記のもの以外には従来の再塗装のためのボルト・ナットの塗膜剥離用に空気圧駆動のジェット・タガネ、エア・タガネ、エア・ハンマ等も用いられているが、これらを用いる作業は構造物全体に共鳴・反射し、近隣に対しては大音量の騒音となり、作業者には工具の強烈な振動をもたらしており、重量も大きく作業性が劣ることから騒音問題を回避できる工具の開発が求められていた。
さらには、前記の作業現場では、ボルト・ナットの塗膜剥離だけでなく、ボルト・ナットの局所、例えば、ボルト・ナットの平面やネジのピッチ等の局所に生じた錆の除去作業も必要とされ、従来では、別作業で砥石等によって研磨して錆の除去を行っていたため作業上手間がかかっていた。
前記アタッチメントに取り付けられる回転部材と、を備え、前記剥離部は、前記回転部材により軸方向を回転軸として回転可能に構成されたことを特徴とし、
または、前記円柱状空間部内には、飛散防止片を設けた、
ことを特徴とし、
または、前記剥離部は、前記回転部材に対し、脱着可能に形成された、ことを特徴とし、
または、剛性、靭性を有する鋼材製剥離部本体と、該剥離部本体の外周面に形成された剥離刃と、を有する剥離部と、前記剥離部の軸方向に有する接続部と、前記接続部に取り付けられるアタッチメントと、前記アタッチメントに接続される回転部材と、を備え、前記アタッチメントは、前記剥離部に接続される剥離部接続部と、前記回転部材に接続される回転部材接続部と、剥離部接続部及び回転部材接続部とを連結する緩衝性を有する連結部材とよりなり、前記剥離部は、前記回転部材により軸方向を回転軸として回転可能に構成されたことを特徴とするものである。
(実施例1)
本考案の実施例1における建築構造物のボルト・ナット部の塗装・錆剥離装置1は、螺旋状に延出形成されて、略円筒状態に外観形成された剛性、靭性を有する鋼材製剥離部本体2と、該剥離部本体2の外周面に連続する凹凸形状を刻設して形成した剥離刃3と、を有する剥離部4と、前記剥離部4の軸方向に有する円柱状空間部5と、該円柱状空間部5内に取り付けられるアタッチメント18と、前記アタッチメント18に取り付けられる回転部材6とを有して構成されている。
そして、前記剥離部4は、前記回転部材6により軸方向を回転軸として回転可能に構成されている。
なお、前記鋼材製剥離部本体2を既製ボルト材17を利用して加工し形成しても構わない(図5参照)。
すなわち、前記既製ボルト材17の軸心方向に向かい、該既製ボルト材17外周の羅刻部10の複数箇所に軸方向に向かって切り込み加工を施すことにより、もって前記剥離刃3を形成できるのである。
いわゆる凸凹状、ギア状、やすり状あるいは鋸刃状に形成したタイプでは、塗装剥離を比較的大胆、迅速に行うことができることから作業現場での状況を考慮し、いずれのタイプの刃形状を使用するか選択すればよく、前述したような刃形状の異なるタイプを予め複数個用意しておき、これらを使い分けてもかまわない。
係る形状及び材質の特性をもってして、剥離作業の際、剥離対象物たるボルト8・ナット9との接触時の反発力を吸収して反動が軽減でき、作業者14の負担を軽減することができる。
また、ボルト8・ナット9の側面のみならず、登頂面などの平面の剥離にも使用でき、汎用性の高いものとなっている。
本考案の実施例では、モータなどで構成された回転部材6の回転軸部7は円柱状をなして形成される。
なお、前記回転部材6はモータ回転数が変更可能なタイプのものを用いても構わない。
すなわち、図1に示すようにアタッチメント18の一方側端部に、六角頭ナット状の基部11が形成されており、該基部11に前記鋼材製剥離部本体2の一方側端面が固着して取り付けられている。
しかして、前記剥離部4とアタッチメント18を備えて剥離作業部材16が構成される(図1乃至図4参照)。該剥離作業部材16は回転部材6に対して、前記アタッチメント18を介して、いわゆるスムーズに脱着出来るようアタッチメント式に取り付け可能としたものである。
すなわち、前記剥離部4を例えば長尺、短尺タイプの複数のタイプを予め作成して、剥離作業の作業箇所に応じて、適宜なタイプのものに交換可能なものとすることが必要だからである。
そして、前記剥離部4とアタッチメント18を有した前記剥離作業部材16を回転部材6に取り付け、もって塗装・錆剥離装置1として使用する。
なお、剥離作業現場では、上述したとおり、多量に設けられた複雑形状をなすボルト8・ナット9の剥離作業が行われる事から、小型で軽量タイプの回転部材6が好ましい。
また、前記回転部材6はモータ回転数が変更可能なタイプのものを用いても構わない。
すなわち、前記飛散防止片19は、剥離作業時において、回転を伴った前記剥離作業部材16が破損した場合、前記剥離部4の飛散を防止することを目的として設けられるものである。すなわち、たとえ、剥離部4が途中で切断などの破損があった場合でも、前記飛散防止片19に引っかかり、その破片が飛び散ることがないものとなる。
なお、前記飛散防止片19は、前記回転軸部7と一体に形成しても構わないし、前記のように、別体で形成したものを連結したものでも構わないものである。
図7及び図8には作業者14による現場での本実施例1における塗装・錆剥離装置1を用いた塗装・錆剥離作業について示す。
前述とおり、作業者14は剥離作業の現場に適したタイプの前記剥離刃3を有する剥離作業部材16を選び、前記回転部材6に前記アタッチメント18を介して取り付け、使用する。
さらには、上記の特徴をもって、接触音を小さく保て、素地調節後の表面を均質にできる。
また、前述のように、前記鋼材製剥離部本体2は円柱状空間部5を有して形成されるため、冷却性が良く剥離作業時の前記鋼材製剥離部本体2の発熱を防止し、同時に剥離された塗料等を前記円柱状空間部5から排出可能とし、もって剥離作業の効率を向上させることが可能でなのである。
ここで、図7はボルト8・ナット9の側面部に対する剥離作業の際の塗装・錆剥離装置1の使用態様について説明するものである。
この場合は、図8に示すように、剥離作業の対象物たる前記ボルト8の登頂面、ナット9の平面あるいは鉄橋15の平面に対し、前記剥離部4軸方向を略垂直方向に保った状態で、該剥離部4の底面を当接して、剥離作業を行う。
しかして、本考案による塗装・錆剥離装置1であれば、鉄橋など建築構造物において部材接続のために用いられたボルト8・ナット9の再塗装前の従前塗装面剥離作業につき、たとえ、ボルト8・ナット9が表面側に突出して、しかも大量に存在していても、当該塗装面の塗装剥離作業を確実、容易に行え、もって当該箇所における剥離作業の効率を向上でき、剥離作業後の再塗装の仕上がりを最適のものとし、
次に、本考案の実施例2における建築構造物のボルト・ナット部の塗装・錆剥離装置1は、剛性、靭性を有する鋼材製剥離部本体20と、該剥離部本体20の外周面に連続する凹凸形状を刻設して形成した剥離刃21と、を有する剥離部22と、前記剥離部22の軸方向に有する接続部23と、該接続部23に取り付けられるアタッチメント24と、前記アタッチメント24に接続される回転部材6とを有して構成されている。
そして、前記剥離部22は、前記回転部材6により軸方向を回転軸として回転可能に構成されている。
ここで、前記鋼材製剥離部本体20の線径、断面形状、外形、全長は何ら限定されるものではないが、本考案では、前記鋼材製剥離部本体20は任意の線径、断面形状、外形、全長により、予め複数タイプのものが作成され、後記する塗装・錆剥離作業においては適宜なタイプのものが作業者14により選出されて使用される。
すなわち、図11乃至図13に示されるとおり各種の形状タイプのものが予め作成され、後記する剥離作業においては、作業に適宜な形状タイプのものが選出されて使用される。
そして、前記鋼材製剥離部本体20の形状及び材質の特性をもって、剥離作業の際には、剥離対象物たるボルト8・ナット9の側面のみならず、登頂面などの平面の剥離にも使用でき、汎用性の高いものとできる。
もって、前記前記剥離部22と前記アタッチメント24はアタッチメント式に取り付け可能な構成をなす。
なお、前記アタッチメント24には前記回転部材6が接続されるように構成されている。
該アタッチメント24を介して、前記回転部材6の回転軸部7に前記剥離部22が脱着可能にして取り付けられる。
しかして、前記連結部材27は前記剥離部接続部25と前記回転部材接続部26とを連結する。
すなわち、図に示すとおり、前記剥離部接続部25及び前記回転部材接続部26の一方側端部には六角頭ナット状の基部31が形成されるとともに、該基部31端面の一方側から前記連結部材27を固定する円柱状固定部32が設けられて形成される。
しかして、図10に示す前記アタッチメント24は、前記連結部材27を介して前記剥離部接続部25と、前記回転部材接続部26を連結して構成する。
また、本実施例2における図9及び図10に示される前記アタッチメント24は、一方側が前記剥離部22を接続できるように構成され、他方には前記回転部材6が接続されるように構成されている。
しかして、前記アタッチメント24に前記剥離部22及び前記回転部材6が取り付け可能に構成され、もって、前記剥離部22が、前記回転部材6により軸方向を回転軸として回転可能なものとされている。
しかして、前記剥離部22とアタッチメント24とを回転部材6に取り付け、もって塗装・錆剥離装置1として使用する。
本実施例2については前述した実施例1の現場実施例と基本的構成は同一であるが、以下図面に基づき説明する。
前述のとおり、作業者14は剥離作業の現場に適したタイプの前記剥離刃21を有する前記剥離部22及び前記アタッチメント24を選び、前記回転部材6に前記アタッチメント24を介して前記剥離部22を取り付け、使用する。
さらには、上記の特徴をもって、接触音を小さく保て、素地調節後の表面を均質にできる。
ここで、図14はボルト8・ナット9の側面部に対する剥離作業の際の塗装・錆剥離装置1の使用態様について説明するものである。
そして、図15はボルト8の登頂面、ナット9の平面あるいは鉄橋15の平面など平面箇所に対する剥離作業の際の塗装・錆剥離装置1の使用態様について説明するものである。
2 鋼材製剥離部本体
3 剥離刃
4 剥離部
5 円柱状空間部
6 回転部材
7 回転軸部
8 ボルト
9 ナット
10 螺刻部
11 基部
12 接続部
13 雌ネジ部
14 作業者
15 鉄橋
16 剥離作業部材
17 既製ボルト材
18 アタッチメント
19 飛散防止片
20 鋼材製剥離部本体
21 剥離刃
22 剥離部
23 接続部
24 アタッチメント
25 剥離部接続部
26 回転部接続部
27 連結部材
28 連結空間部
29 固定用雌ネジ穴
30 固定用ボルト
31 基部
32 円柱状固定部
33 切り欠き部
Claims (4)
- 螺旋状に延出形成されて、略円筒状態に外観形成された剛性、靭性を有する鋼材製剥離部本体と、該剥離部本体の外周面に連続する凹凸形状を刻設して形成した剥離刃と、を有する剥離部と、
前記剥離部の軸方向に有する円柱状空間部と、
該円柱状空間部内に取り付けられるアタッチメントと、
前記アタッチメントに取り付けられる回転部材と、
を備え、
前記剥離部は、前記回転部材により軸方向を回転軸として回転可能に構成された、
ことを特徴とする塗装・錆剥離装置。
- 前記円柱状空間部内には、飛散防止片を設けた、
ことを特徴とする請求項1記載の塗装・錆剥離装置。
- 前記剥離部は、前記回転部材に対し、脱着可能に形成された、
ことを特徴とする請求項1及び請求項2記載の塗装・錆剥離装置。
- 剛性、靭性を有する鋼材製剥離部本体と、該剥離部本体の外周面に形成された剥離刃と、を有する剥離部と、
前記剥離部の軸方向に有する接続部と、
前記接続部に取り付けられるアタッチメントと、
前記アタッチメントに接続される回転部材と、
を備え、
前記アタッチメントは、前記剥離部に接続される剥離部接続部と、前記回転部材に接続される回転部材接続部と、剥離部接続部及び回転部材接続部とを連結する緩衝性を有する連結部材とよりなり、
前記剥離部は、前記回転部材により軸方向を回転軸として回転可能に構成された、
ことを特徴とする塗装・錆剥離装置。
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