JP3157205B2 - 自転車用変速装置 - Google Patents

自転車用変速装置

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JP3157205B2 JP22895691A JP22895691A JP3157205B2 JP 3157205 B2 JP3157205 B2 JP 3157205B2 JP 22895691 A JP22895691 A JP 22895691A JP 22895691 A JP22895691 A JP 22895691A JP 3157205 B2 JP3157205 B2 JP 3157205B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の変速爪を係脱対
象部材に係合する起立状態と、前記係脱対象部材に対し
て離脱する倒伏状態とに各別起伏自在に備えるととも
に、前記変速爪の起伏操作によって変速操作される自転
車用変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記自転車用変速装置において、従来、
例えば実開平2−26996号公報に示されるように、
人為変速操作具によって付与される変速操作力を変速爪
に対して剛体的伝動部材を介して伝達することにより、
変速爪の倒伏操作をするようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、走行駆動時にあ
っては、変速爪と係脱対象部材との係合が伝動負荷のた
めに強固になって変速爪が係合している部材から外れに
くくなることに起因し、速度切換えを行う際には、変速
爪に伝動負荷が作用しない状態になって変速爪の係脱対
象部材からの係合外れが容易となるように、クランクペ
ダルのこぎ操作を停止しながら変速操作をする必要があ
った。本発明の目的は、走行駆動操作をしながら、しか
も、変速衝撃が生じにくいようにしながら操作容易に変
速できる変速装置を提供することにある。
【0004】本発明による自転車用変速装置にあって
は、目的達成のために、冒頭に記したものにおいて、前
記変速爪に対する操作体に変速爪操作のための操作力を
付与するスプリングを備え、前記変速爪の前記係脱対象
部材からの離脱抵抗が設定抵抗値より大である時には、
前記離脱抵抗のために、人為変速操作具の作動に優先し
て前記操作体が作動停止して前記変速爪が起立維持する
ことを許容し、かつ、前記変速爪の前記係脱対象部材か
らの離脱抵抗が前記設定抵抗値以下である時には、前記
操作体を作動させて前記変速爪を倒伏変化し、さらに
は、走行駆動トルクが作用している状態で前記変速爪の
倒伏操作をするよう、前記スプリングの前記操作体に対
する作用力が設定され、前記スプリングが前記変速爪を
倒伏操作する際に作用している前記走行駆動トルクの最
大トルクが、いずれの前記変速爪を倒伏操作対象爪とす
る場合にも同一またはほぼ同一になるよう、前記変速爪
と前記係脱対象部材の間の接当位置と接当角度、及び、
前記変速爪と前記操作体の間の接当位置と接当角度、の
少なくともいずれか一方を設定して設けられる手段を備
えてあることを特徴とする。その作用及び効果は次の通
りである。変速爪としてはいかなる形状の爪を採用して
実施してもよいのであるが、爪本体と倒伏操作部とが起
伏軸芯方向に位置ずれする形状のものを採用すると、次
のごとく有利である。また、スプリングとしては引張り
スプリングとして操作体と人為操作具の間に介装する等
いかなる形状や配置構成のものにして実施してもよいの
であるが、ねじりコイルスプリングに形成し、筒状に形
成した操作体に外嵌して配置すると、次のごとく有利で
ある。
【0005】
【作用】変速操作具を操作して変速操作力を付与して
も、走行駆動操作をしていて走行駆動トルクが作用し、
変速爪に作用している伝動負荷のために変速爪の係脱対
象部材からの離脱抵抗が前記設定抵抗値より大になって
おれば、その離脱抵抗の大きさのために、変速操作の実
行にもかかわらず実際には、スプリングが操作体の操作
を所定どおり行わなくて変速爪が倒伏変化せず、変速装
置自体は変速作動をしなくて変速が実行されず、この
後、引続く走行駆動操作のためにクランクが上死点や下
死点あるいはその付近に位置し、走行駆動トルクが低下
して変速爪に作用する伝動負荷が減少し、変速爪の係合
している係脱対象部材からの離脱抵抗が前記設定抵抗値
に低下するに伴い、この離脱抵抗減少のために、スプリ
ングが操作体の操作を所定どおり行って変速爪が倒伏変
化し、変速装置自体が変速作動をして変速が実際に実行
されるようにすることが、スプリングの作用力を前記設
定抵抗値に基いて適切に設定することで可能になる。ま
た、各変速爪は異なる伝動比を現出するものであること
に起因して、変速爪によってはその前記設定抵抗値は異
なるが、前記手段による走行駆動トルクの同一化作用に
より、いかなる速度段階の速度状態にある場合でも、操
作しているクランクが上死点や下死点あるいはその付近
に達し、走行駆動トルクが低下して変速爪の伝動負荷が
低下した際に、変速爪がスプリングの操作力で倒伏変化
するようになる。この結果、走行駆動操作をしながら変
速操作をしても、しかも、変速操作によって新たに現出
すべき目標速度をいかなる段階の速度とする場合であっ
ても、駆動操作するクランクが上死点や下死点あるいは
その付近以外の箇所に在って、変速爪には大伝動負荷が
作用しており、変速爪が倒伏変化すると、他の起立状態
の伝動用や変速用の爪が係脱対象部材と急激に係合して
変速ショックが大きく発生することとなる走行駆動条件
下にある変速操作タイミングの場合には、スプリングが
変速操作を保留して変速装置は実際には変速作動せず、
クランクが上死点や下死点あるいはその付近に至って変
速爪に作用する伝動負荷が変速操作時のものより減少
し、変速装置自体の変速作動のために起立変化するべき
変速爪が係脱対象部材に比較的静かに係合して変速ショ
ックが発生しにくくなるところの走行駆動条件下のタイ
ミングになると、これに伴い、スプリングが変速操作を
実行して変速目標の新たな速度段階への変速が完了する
ようになる。変速爪として、爪本体と倒伏操作部とが起
伏軸芯方向に位置ずれする形状の爪を採用すると、爪本
体の起伏軸芯から係脱対象部材に対する係合箇所までの
アーム長さおよび、倒伏操作部の起伏軸芯から操作体に
対する接触箇所までのアーム長さの設計が比較的し易く
なり、変速爪の操作体による操作を可能にしながら、前
記両アームの比をトルク同一化のための比に設定するこ
とが容易になる。スプリングをねじりコイルスプリング
に形成し、操作体に外嵌して配置すると、変速装置全体
のコンパクトを図りながらスプリングを内装化すること
が比較的容易になる。
【0006】
【発明の効果】スプリングおよび、トルク同一化手段の
作用により、発進時や登坂時でも走行停止しないように
駆動操作しながら変速できる等、変速目標速度をいかな
る速度として変速する場合にも、走行駆動操作して走行
停止を伴わないようにしながらしかも、変速ショックが
少なくて軽快であるようにしながら変速できるようにな
った。しかも、変速爪に作用する伝動動負荷が低下する
タイミングを判断して変速操作する等、変速操作をする
タイミングに注意を払う必要がなく、この面からも容易
に変速できるようにできた。変速爪として爪本体と倒伏
操作部の位置ずれ形を採用する場合には、トルク同一化
のための手段が得やすく、トルク同一化の精度が一層よ
くなる。スプリングをねじりコイル形に形成して操作体
に外嵌する場合には、コンパクト化と内装化とによって
取扱面でも精度面でも有利なものになる。
【0007】
【実施例】次に、例示図を参照しながら、本発明の第1
実施例を説明する。図1に示すように、本発明の内装変
速機は、大略、自転車フレームに固定される固定軸1に
対し、チエンホイール2aをもった駆動体2とスポーク
を支持するハブ3a,3aをもったハブ胴3とを枢支
し、駆動体2からハブ胴3に至る動力伝達系に増速用の
第1遊星ギヤ列4と減速用の第2遊星ギヤ列5を設け、
駆動体2とは反対側にコースターブレーキ6を設けてな
る。また、後述するように、動力伝達系を切り換えるク
ラッチ入切機構7の操作をし、且つ、太陽ギヤの回動可
否選択用の制御部を操作するための筒状の操作体8を、
前記固定軸1に回動自在に外嵌して設けてある。尚、本
実施例は、後述するように7段変速が可能である。
【0008】前記各遊星ギヤ列4,5は互いに相対回転
不能に嵌合される第1、第2のギヤ枠4a,5aを各別
に備え、第1ギヤ枠4aにはコースターブレーキ6側か
ら中継体9を相対回転不能に嵌合してある。第1遊星ギ
ヤ列4の第1、第2太陽ギヤ11a,12a及び第2遊
星ギヤ列5の第3、第4太陽ギヤ13a,14aは、固
定軸1に対し夫々が独立して回転自在且つ軸方向移動不
能となるように支持してあり、第1、第2太陽ギヤ11
a,12aに各々噛合する第1、第2遊星ギヤ11b,
12bは一体形成され、第3、第4太陽ギヤ13a,1
4aに各々噛合する第3、第4遊星ギヤ13b,14b
も同様に一体形成されている。また、第2遊星ギヤ12
bには第1リングギヤ15を、第4遊星ギヤ14bには
第2リングギヤ16を各別に噛合させてある。尚、固定
軸1に対する各太陽ギヤ11a,12a,13a,14
aの回動可否は、後述の操作体8によって選択可能であ
る。
【0009】第1リングギヤ15は中継体9と選択的に
ハブ胴3への出力用として用いられ、また、第2リング
ギヤ16は第2ギヤ枠5aと選択的に駆動体2からの入
力用として用いられる。そして、これらの各部材間で動
力を伝達するために、ワンウエイクラッチを用いてあ
る。かかるワンウエイクラッチは、中継体9または第1
リングギヤ15とハブ胴3との間に設けた出力伝達用の
第1、第2伝動クラッチ17,18と、第2ギヤ枠5a
または第2リングギヤ16と駆動体2との間に設けた第
3、第4伝動クラッチ19,20とよりなる。これら各
クラッチはラチェット爪たる第1〜第4伝動爪17a,
18a,19a,20aと複数のラチェット歯たる第1
〜第4伝動歯17b,18b,19b、20bとよりな
り、各伝動爪17a,18a,19a,20aは各伝動
歯17b,18b,19b、20b側にばねにより常時
付勢してある。第1〜第4伝動爪17a,18a,19
a,20aは各々中継体9、第1リングギヤ15、駆動
体2に取り付けてあり、各伝動爪17a,18a,19
a,20aを取り付けた部材が駆動方向Kに回転する場
合にのみ、それぞれの爪に対応するハブ胴3、第2ギヤ
枠5aまたは第2リングギヤ16が従動する方向に爪を
配向してある。尚、第3伝動爪19aは前記第3伝動歯
19bの前幅にわたって噛み合い、第3伝動クラッチ1
9は、後述するクラッチ入切機構7により入切可能であ
る。
【0010】図1及び図10〜図17に示すように、前
記第1〜第4太陽ギヤ11a,12a,13a,14a
と固定軸1との間には、ワンウエイクラッチとしての第
1〜第4太陽クラッチ21,22,23,24を設けて
ある。これら第1〜第4太陽クラッチ21,22,2
3,24は、第1〜第4太陽ギヤ11a,12a,13
a,14aの内周に取り付けた第1〜第4太陽爪21
a,22a,23a,24aを固定軸1に向かって常時
付勢する状態で設け、これら第1〜第3太陽爪21a,
22a,23aに係合して固定軸1に対する回動を一方
向にのみ規制する第1、第2規制突起21b,22bを
固定軸1に一体形成してなる。これらのうち第2規制突
起22bは、第2、第3太陽爪22a,23aに共通し
て用いてある。ここで、第1、第2太陽クラッチ21,
22は固定軸1に対する駆動方向Fとは反対回りの回転
を許容し、第3太陽クラッチ23は固定軸1に対する駆
動方向K回りの回転を許容するように構成してある(図
10〜図16を対比して参照すれば、その理由を容易に
理解できる。)。尚、第1太陽ギヤ11aは小径である
ことから、その一部を左側に延出させて第1太陽クラッ
チ21を設けてある。図中24bは、図24に示す如き
爪取付け部材であり、固定軸1に回動不能に付設して、
固定軸1に爪取付け部を形成するものである。
【0011】前記操作体8は、図1及び図4に示すよう
に、固定軸1に対してコースターブレーキ6側から順次
回転自在に外嵌される第1、第2スリーブ25,26
と、操作ワイヤCのニップルを係止するためのワイヤ掛
け27とよりなる。第1スリーブ25は右側に向かって
延出する第1フォーク部25aを備え、第2スリーブ2
6は左右に向かって各々延出する第2、第3フォーク部
26a,26bを備えている。両スリーブ25,26
は,図8に示す如き第2フォーク部26aと26aの間
のスリーブ周方向隙間と、第1フォーク部25aのスリ
ーブ周方向太さとの差のために設定角Dだけは相対回転
し、それ以上は第1フォーク部25aと第2フォーク部
26aとの接当で一体に回転するように同芯状に係合す
る状態に組付くように構成してある。第1フォーク部2
5aに係合することのために第1スリーブ25と一体回
動するように構成したカム体41に、ばね取付け孔41
bを利用して第1スプリングS1の一端側が係止し、こ
の第1スプリングS1の他端側が第2スリーブ26にば
ね取付け孔26cを利用して係止しており、第2スリー
ブ26が駆動方向Kとは反対方向に回動する際には第1
スリーブ25が第2スリーブ26に追随回動するよう
に、かつ、第1スリーブ25に設定以上の回動抵抗が作
用する際には、第2スリーブ26が第1スリーブ25に
対して設定角Dだけ先行回動することを許容する状態
で、第1スプリングS1がスリーブ25を26に連動さ
せるように構成してある。さらに、第3フォーク部先端
部26bは、ワイヤ掛け27の中央部に向かって突出す
る突出部27aに設けた溝27bと嵌合していることに
より、操作体8は全体として固定軸1に対し一体回転可
能となっている。前記爪取付け部材24bにばね取付け
孔53を利用して一端側を係止させた第2スプリングS
2の他端側を、ばね受け板54にばね取付け切欠き54
aを利用して係止させると共に、ばね受け板54は、こ
れのばね取付け孔54bに前記第1スプリングS1が係
止していることに起因して第1スプリングS1およびカ
ム体41を介してスリーブ25に係止していることによ
り、第2スプリングS2は、操作体8が駆動方向Kとは
反対方向に回動するに伴ってスリーブ25によって巻上
げ操作され、スリーブ25を駆動方向Kと同一の回転方
向に復帰付勢するように構成してある。スプリングS1
およびS2は、ねじりによる弾性復元力を付勢力として
発揮するようにねじりコイルスプリングに形成してあ
り、そして、変速装置の内部に位置するように固定軸1
に外嵌して配置してある。
【0012】前記各太陽クラッチ21,22,23は前
記第1スリーブ25の回転によって入切可能である。す
なわち、図4に示す如き第1スリーブ25における第1
〜第3制御部31,32,33は、図10〜図16に示
すように、前記第1、第2規制突起21b,22bに符
合させることにより、第1〜第3太陽爪21a,22
a,23aを第1〜第3太陽ギヤ11a,12a,13
a側に倒伏して固定軸1から離脱する状態に操作し、各
規制突起21b,22bと前記第1〜第3太陽爪21
a,22a,23aとの係合を防いで、第1〜第3太陽
ギヤ11a,12a,13aの自由回転を許容する。そ
して、第1〜第3制御部31,32,33は、第1、第
2規制突起21b,22bとの符号を解除させることに
より、第1〜第3太陽爪21a,22a,23aをその
付勢力により起立して固定軸1に係合する状態に操作
し、各規制突起21b,22b,23bと前記第1〜第
3太陽爪21a,22a,23aとを係合させて、第1
〜第3太陽ギヤ11a,12a,13aを回転不能にロ
ックする。 尚、第4太陽クラッチ24の制御は不要で
ある。
【0013】ワイヤ掛け27の左右には、図1に示すよ
うに、図5の如き玉押し34と、前記突出部27aに接
当してその回動角度を所定範囲内に規制する図7の如き
回動規制体35とを、各々固定軸1に対しこれに形成し
た固定溝1aを介して回動不能に外嵌してある。尚、図
中36は、各部材の抜け止め用ナットである。また、玉
押し34と駆動体2との間、及び、駆動体2とハブ胴3
との間には回転を許容するためのボールをそれぞれ介装
してある。
【0014】前記クラッチ入切機構7は、図1に示すよ
うに、大略、第3伝動爪19aを付勢力で起立してギヤ
枠5aに係合する状態にすることによって第3伝動クラ
ッチ19を入りにし、かつ、第3伝動爪19aを駆動体
2側に倒伏操作してギヤ枠5aから離脱させることによ
って第3伝動クラッチ19を切るためのクラッチ入切体
40と、このクラッチ入切体40を軸方向移動自在に支
持する固定板42と、前記第1フォーク部25aに回動
不能に嵌合し、かつ、固定板42に回転自由に内嵌する
前記カム体41とよりなる。固定板42は前記固定溝1
aを介して固定軸1に回転不能に支持してあり、クラッ
チ入切体40の内周部を嵌合させてクラッチ入切体40
の固定軸1に対する回転を防止してある。カム体41
は、図4の如きカムであり、フォーク部41aによりク
ラッチ入切体40の固定板42から内側に突出するピン
43を鋏んでこのピン43に操作体8の回動力を伝達す
ることによってクラッチ入切体40を回動操作するよう
に構成してある。このカム体41は、固定板42を介し
て前記玉押し34に接当することにより右方向への移動
を規制され、クラッチ入切体40に圧入したピン43の
頭部をカムフォロアとして押圧することによりクラッチ
入切体41を左側へ移動させる。クラッチ入切体40に
は、図21〜図22に示すように、第3伝動爪19aに
対する操作部40Kを備えてある。この操作部40Kに
は、第3伝動爪19aに接当してこの爪19aを倒伏状
態に切換えるようクラッチ入切体40の外周部に持ち上
げるための第1接当部40a、および、第3伝動爪19
aに接当してこの爪19aを倒伏状態に維持するための
第2接当部40bを形成してある。クラッチ入切体40
は圧縮ばね44によって右側に復帰付勢してある。
【0015】前記コースターブレーキ6は、駆動体2の
逆転時、駆動体2と第2ギヤ枠5aとの間に設けたワン
ウエイクラッチとしてのブレーキクラッチ47を介して
前記ギヤ枠4a,5aが逆転することにより作動する。
このコースターブレーキ6は、ハブ胴3内面の制動面3
bに対向して環状にブレーキシュー48を配設し、ブレ
ーキシュー内面にローラー49を複数個配設し、且つ、
逆転時にローラー49を拡径方向に押し出すカム面50
を前記第1ギヤ枠4aに形成してなる。
【0016】前記ブレーキクラッチ47は、図1、図2
及び図3に示すように、ラチェットたるブレーキ爪47
aと前記第3伝動歯19bとよりなり、ブレーキ爪47
aは第3伝動歯19b側にばねにより常時付勢すると共
に、前記第3伝動クラッチ19とは反対側にブレーキ爪
47aを配向してある。第4伝動爪20aは、環状の爪
ケージ51に形成した切欠部51aから第4伝動歯20
b側に突出させてあり、爪ケージ51の一部をブレーキ
爪47aの基部側まで延出させてある。このブレーキ爪
47aは、第3伝動歯19bとの係合時においてその基
部を駆動体2に対して移動可能に支持してあり、かかる
基部の移動によって爪ケージ51の切欠部51aを駆動
体2に対し相対移動させ、前記第4伝動爪20aを倒伏
させて第4伝動クラッチ20を切るように構成してあ
る。したがって、駆動体2の逆転時には、ブレーキクラ
ッチ47及びギヤ枠4a,5aを介してコースターブレ
ーキ6が作動し、第4伝動クラッチ20とブレーキクラ
ッチ47との干渉は防止される。尚、図中52は、第4
伝動クラッチ20が作動可能状態となる側に爪ケージ5
1を復帰付勢するための捩じりばねである。
【0017】次に、表1と各図を参照しながら、動力伝
達系の切換及び太陽ギヤ11a,12a,13a,14
aの制御について、第1遊星ギヤ列4と第2遊星ギヤ列
5とに分けて基本的な動作を説明した後、1〜7段位の
切換について説明する。尚、表1において、「−」はワ
ンウエイクラッチ17〜20,21〜24が作動せずそ
の相対回転が許容される状態を示し、以下、「非作動状
態」と称する。「〇」はワンウエイクラッチが作動して
その相対回転が阻止された状態を示し、以下、「入り状
態」と称する。「×」はワンウエイクラッチの係合を強
制的に阻止してその相対回転を許容する状態を示し、以
下、「切り状態」と称する。「×」の無いクラッチは、
制御が不要であることを意味している。また、理解の容
易のために、図17に上記構成を簡略化した線図を示
す。
【0018】
【表1】
【0019】増速用の第1遊星ギヤ列4において、第
1、第2太陽クラッチ21,22のいずれかが入り状態
となった場合には、第1リングギヤ15の角速度は中継
体9の角速度よりも必ず大となるため、第2伝動クラッ
チ18は入り状態となる一方、第1伝動クラッチ17は
非作動状態となり、動力伝達系は第1リングギヤ15か
ら第2伝動クラッチ18を介してハブ胴3に至る増速系
となる。これに対し、第1、第2太陽クラッチ21,2
2の双方を切り状態とした場合には、第2伝動クラッチ
18は非作動状態となり、動力伝達系は中継体9から第
1伝動クラッチ17を介してハブ胴3に至る等速系とな
る。したがって、第1遊星ギヤ列4においては、第1、
第2太陽クラッチ21,22の制御のみによって動力伝
達系を切り換えることができ、表1の第1、第2伝動ク
ラッチ17,18欄に「×」が無いことからわかるよう
に、これら第1、第2伝動クラッチ17,18の制御は
不要である。
【0020】減速用の第2遊星ギヤ列5において、第3
伝動クラッチ19が入り状態となっている場合には、動
力伝達系は、駆動体2、第3伝動クラッチ19を介して
ギヤ枠5aに至る等速系となる。これに対し、前記クラ
ッチ入切機構7を介して第3伝動クラッチ19を切り状
態とした場合には、動力伝達系は、駆動体2、第4伝動
クラッチ20及び第2リングギヤ16を介してギヤ枠5
aに至る減速系となる。したがって、第2遊星ギヤ列5
においては、クラッチ入切機構7の操作によって動力伝
達系を切り換えることができる。
【0021】変速操作を行うために前記操作ワイヤCを
牽引し、操作体8を駆動方向Kとは反対方向にステップ
的に所定角度ずつ回転させると、前記第1〜第3制御部
31〜33、及びクラッチ入切機構7の作動に伴う各太
陽クラッチ21,22,23及び第3伝動爪19aの制
御を行うことができる。そして上記規則に基づいて、最
低速の低速3段L3から最高速の高速3段H3まで順次
7段階にわたって、増速側の変速操作をすることができ
る。これに対し、操作ワイヤCを弛緩させることによっ
て、前記第2スプリングS2の復原力により操作体8は
駆動方向Kと同一方向に復動し、最高速の高速3段H3
から最低速の低速3段L3に至るまでの減速側の変速操
作をすることができる。最高速の高速3段H3から最低
速の低速3段L3に至るまでのそれぞれの状態に対応す
る第1〜第3太陽クラッチ21,22,23の状態を、
図10〜16に示す。
【0022】つまり、揺動レバー式の人為変速操作具6
0による操作ワイヤCを介しての操作体8の回動操作
と、この回動操作によるクラッチ入切体40の摺動操作
とにより、第3伝動クラッチ19および第2太陽クラッ
チ22を入りで、第1および3太陽クラッチ21,23
を非作動状態に操作すると、第4太陽クラッチ24、第
1および4伝動クラッチ17,20が非作動状態で、第
2伝動クラッチ18が入りになって、高速3段H3にな
り、駆動体2の回動力が第3伝動クラッチ19、ギヤ枠
5a、ギヤ枠4a、第1リングギヤ15、第2伝動クラ
ッチ18を介してハブ胴3に伝達するのである。第3伝
動クラッチ19および第1太陽クラッチ21を入りで、
第2太陽クラッチ22を切りで、第3太陽クラッチ23
を非作動状態に操作すると、第4太陽クラッチ24、第
1および4伝動クラッチ17,20が非作動状態で、第
2伝動クラッチ18が入りになって、高速2段H2にな
り、駆動体2の回動力が第3伝動クラッチ19、ギヤ枠
5a、ギヤ枠4a、第1リングギヤ15、第2伝動クラ
ッチ18を介してハブ胴3に伝達するのである。第3伝
動クラッチ19を切りで、第2および3太陽クラッチ2
2,23を入りで、第1太陽クラッチ21を非作動状態
に操作すると、第4太陽クラッチ24、第1伝動クラッ
チ17が非作動状態で、第2および4伝動クラッチ1
8,20が入りになって、高速1段H1になり、駆動体
2の回動力が第4伝動クラッチ20、第2リングギヤ1
6、ギヤ枠5a、ギヤ枠4a、第1リングギヤ15、第
2伝動クラッチ18を介してハブ胴3に伝達するのであ
る。第3伝動クラッチ19および第3太陽クラッチ23
を切りで、第1太陽クラッチ21を非作動状態で、第2
太陽クラッチ22を入りに操作すると、第4太陽クラッ
チ24、第2および4伝動クラッチ18,20が入り
で、第1伝動クラッチ17が非作動状態になって、中速
段位Mになり、駆動体2の回動力が第4伝動クラッチ2
0、ギヤ枠5a、ギヤ枠4a、第2伝動クラッチ18を
介してハブ胴3に伝達するのである。第3伝動クラッチ
19、第2および3太陽クラッチ22,23を切りで、
第1太陽クラッチ21を入りに操作すると、第4太陽ク
ラッチ24、第2および4伝動クラッチ18,20が入
りで、第1伝動クラッチ17が非作動状態になって、低
速1段L1になり、駆動体2の回動力が第4伝動クラッ
チ20、第2リングギヤ16、ギヤ枠5a、ギヤ枠4
a、第1リングギヤ15、第2伝動クラッチ18を介し
てハブ胴3に伝達するのである。第3伝動クラッチ1
9、第1および2太陽クラッチ21,22を切りで、第
3太陽クラッチ23を入りに操作すると、第4太陽クラ
ッチ24、第2伝動クラッチ18が非作動状態で、第1
および4伝動クラッチ17,20が入りになって、低速
2段L2になり、駆動体2の回動力が第4伝動クラッチ
20、第2リングギヤ16、ギヤ枠5a、ギヤ枠4a、
中継体9、第1伝動クラッチ17を介してハブ胴3に伝
達するのである。第3伝動クラッチ19、第1,2およ
び3太陽クラッチ21,22,23を切りに操作する
と、第4太陽クラッチ24、第1および4伝動クラッチ
17,20が入りで、第2伝動クラッチ18が非作動状
態になって、低速3段L3になり、駆動体2の回動力が
第4伝動クラッチ20、第2リングギヤ16、ギヤ枠5
a、ギヤ枠4a、中継体9、第1伝動クラッチ17を介
してハブ胴3に伝達するのである。
【0023】表1、図10〜図16に示すように、増速
側および減速側の変速には第3伝動爪19a、太陽爪2
1a,22a,23aの起立状態から倒伏状態への切換
え操作を伴うのであり、また、走行駆動操作をして駆動
体2に走行駆動トルクが作用している際には、起立状態
に在る伝動爪19aや太陽爪21a,22a,23aに
伝動負荷が作用していることに起因して伝動爪19aや
太陽爪21a,22a,23aの係脱対象部材としての
ギア枠5aまたは固定軸1からの離脱抵抗が大になり、
かつ、その離脱抵抗は倒伏操作しようとする操作対象爪
の相違によって異なるのである。しかしながら、スプリ
ングS1,S2が操作体8やクラッチ入切体40に操作
力付与するように構成してあることにより、かつ、伝動
爪19aや太陽爪21a,22a,23aのいずれを倒
伏操作対象爪とする場合でも、倒伏操作する際に作用し
ている走行駆動トルクの最大トルクが同一またはほぼ同
一になるようにするトルク同一化手段を講じることによ
り、走行駆動操作をしながら変速操作しても変速できる
ように、かつ、変速操作によって現出するべき変速目標
速度を高速3段H3から低速3段L3のいずれにする場
合でも、付与可能な走行駆動最大トルクがほぼ同一にな
る状態で変速できるように配慮してある。すなわち、増
速側の変速時には、変速操作具60によって操作される
第2スリーブ26の回動に、第1スプリングS1が第1
スリーブ25及びクラッチ入切体40を連動させるので
ある。そして、伝動爪19aや太陽爪21a,22a,
23aのギヤ枠5aあるいは固定軸1からの離脱抵抗が
設定抵抗値以下である時には、第1スプリングS1が、
その離脱抵抗に勝ち、第2スリーブ26の回動に直ちに
連動して第1スリーブ25やクラッチ入切体40を回動
あるいは摺動操作し、第1スリーブ25による太陽爪2
1a,22a,23aの倒伏操作を行わせたり、クラッ
チ入切体40による伝動爪19aの倒伏操作を行わせる
のである。そして、伝動爪19aや太陽爪21a,22
a,23aのギヤ枠5aあるいは固定軸1からの離脱抵
抗が前記設定抵抗値より大である時には、その離脱抵抗
と、第2スリーブ26の人為変速操作による回動力と、
スリーブ25と26の間の前記設定角度Dの連動融通と
のために、さらには、変速操作装置Rが変速操作具60
を操作された新たな操作位置に保持するために、第1ス
プリングS1が弾性変形して第1スリーブ25やクラッ
チ入切体40に対する操作力をチャージするだけで、第
1スリーブ25やクラッチ入切体40は変速操作具60
の操作が既に行われているにもかかわらず、その変速操
作具60の作動に優先して作動を停止して伝動爪19a
や太陽爪21a,22a,23aを起立状態に維持する
のである。そして、操作されるクランクが上死点や下死
点あるいはその付近に到達し、駆動体2に作用する駆動
トルクが低下して伝動爪19aや太陽爪21a,22
a,23aのギヤ枠5aあるいは固定軸1からの離脱抵
抗が設定抵抗値に低下するに伴い、第1スプリングS1
がそれまでチャージしていた操作力によって第1スリー
ブ25やクラッチ入切体40を回動あるいは摺動操作
し、第1スリーブ25による太陽爪21a,22a,2
3aの倒伏切換えや、クラッチ入切体40による伝動爪
19aの倒伏切換えを行わせるのである。減速側の変速
時には、第2スプリングS2が増速変速時に巻上げ操作
されてチャージした弾性復原力により、第1スリーブ2
5やクラッチ入切体40を回動あるいは摺動操作するの
である。そして、伝動爪19aや太陽爪21a,22
a,23aのギヤ枠5aあるいは固定軸1からの離脱抵
抗が設定抵抗値以下である時には、第2スプリングS2
が、その離脱抵抗に勝ち、第2スリーブ26の回動に直
ちに連動して第1スリーブ25やクラッチ入切体40を
回動あるいは摺動操作し、第1スリーブ25による太陽
爪21a,22a,23aの倒伏操作を行わせたり、ク
ラッチ入切体40による伝動爪19aの倒伏操作を行わ
せるのである。そして、伝動爪19aや太陽爪21a,
22a,23aのギヤ枠5aあるいは固定軸1からの離
脱抵抗が前記設定抵抗値より大である時には、その離脱
抵抗と、操作ワイヤCの弛みとのために、さらには、変
速操作装置Rが変速操作具60を操作された新たな操作
位置に保持するために、第2スプリングS2が所定トロ
ークを充分に弾性復元しなくて第1スリーブ25やクラ
ッチ入切体40にたいする操作力をチャージするだけ
で、第1スリーブ25やクラッチ入切体40は変速操作
具60の操作が既に行われているにもかかわらず、その
変速操作具60の作動に優先して作動を停止して伝動爪
19aや太陽爪21a,22a,23aを起立状態に維
持するのである。そして、操作されるクランクが上死点
や下死点あるいはその付近に到達し、駆動体2に作用す
る駆動トルクが低下して伝動爪19aや太陽爪21a,
22a,23aのギヤ枠5aあるいは固定軸1からの離
脱抵抗が設定抵抗値に低下するに伴い、第2スプリング
S2が所定ストロークを充分に弾性復元して第1スリー
ブ25やクラッチ入切体40を回動あるいは摺動操作
し、第1スリーブ25による太陽爪21a,22a,2
3aの倒伏切換えや、クラッチ入切体40による伝動爪
19aの倒伏切換えを行わせるのである。トルク同一化
手段は、図18〜図23に示す第1アーム長さL1、第
2アーム長さL2、爪傾斜角X、重なり角Y、カム角度
Z、第1傾斜角A、および第2傾斜角Bでなる。すなわ
ち、カム角度Zは、伝動爪19aに対するものであり、
ギヤ枠5aによる離脱抵抗力Wと、クラッチ入切体40
による倒伏操作力Fとの相対角である。クラッチ入切体
40の伝動爪19aに作用する図21〜図23の如き操
作カム面部40aの第1傾斜角Aおよび第2傾斜角Bの
設定によって倒伏操作力Fが決まるのであり、第1傾斜
角Aおよび第2傾斜角Bの変更によってカム角度Zが変
化するのである。第1傾斜角Aは、クラッチ入切体40
が固定軸1軸芯方向の摺動によって伝動爪19aに対し
てカム作用するための角度である。第2傾斜角Bは、伝
動爪19aのクラッチ入切体40に対する回動のために
伝動爪19aに対してカム作用するための角度である。
第1アーム長さL1、第2アーム長さL2、爪傾斜角
X、重なり角Yは、太陽爪21a,22a,23aに対
するものである。第1アーム長さL1は、起伏軸芯P
と、操作体8による倒伏操作力Fの作用箇所との間隔で
あり、第2アーム長さL2は、起伏軸芯Pと、固定軸1
による倒伏抵抗力Wの作用箇所との間隔である。太陽爪
の倒伏抵抗が一定であっても、第1アーム長さL1と第
2アーム長さL2の比率を変更することにより、爪の倒
伏操作に必要な操作力が変化するのである。爪傾斜角X
は、太陽爪の固定軸1に対する倒伏傾斜度合いを示し、
伝動負荷が一定であっても、爪傾斜角Xが大になるほど
爪の離脱抵抗が大になるのである。重なり角Yは、爪先
端の回動軌跡と固定軸1のラチェット部との重なり度合
いを示し、伝動負荷が一定であっても、重なり角Yが大
になるほど爪の離脱抵抗が大になるのである。つまり、
爪傾斜角Xおよび重なり角Yを変更することにより、爪
の倒伏操作に必要な操作力が変化するのである。つま
り、走行駆動トルクが一定であっても、伝動爪19aや
太陽爪21a,22a,23aのギヤ枠5aまたは固定
軸1からの離脱抵抗は爪によって相違するのであり、ま
た、スプリングS1,S2が発揮する倒伏操作力は現出
するべき変速目標速度の違いによって相違するのである
が、伝動爪19aや太陽爪21a,22a,23aにお
けるカム角度Z、第1アーム長さL1と第2アーム長さ
L2の比率、重なり角Yおよび爪傾斜角Xの設定によっ
ては、走行駆動トルクを作用させたままでも倒伏操作で
きることとなるその走行駆動トルクの最大トルクが、伝
動爪19a、太陽爪21a,22a,23aのいずれを
倒伏操作対象爪とする場合にも同一またはほぼ同一にな
るのである。前記太陽爪21a,22a,23aを構成
するに、図9(イ)〜(ハ)に示すように、爪本体Tが
一端側の取付け部T1にて太陽ギヤ11a,12aまた
は13aにより軸芯P周りで起伏揺動するように支持さ
れて、遊端側の爪先部T2で固定軸1の規制突起21b
や22bに係脱するように構成し、爪本体Tの遊端側の
横側に、第1スリーブ25の制御部31、32または3
3が接当作用する倒伏操作部Gを備えることにより、前
記第1アームL1と第2アームL2の比率を所望比率に
設定し易いように、倒伏操作部Gと爪本体Tとを起伏軸
芯P方向に位置ずれさせてある。
【0024】〔別実施例〕次に、本発明の第2実施例を
説明する。図24に示すように、車体フレーム(図示せ
ず)に回動不能に締付固定するように構成した筒車軸6
1に、ボール押え62及びボール63を介して駆動体2
及びハブ胴3を回動自在に取付けると共に、駆動体2に
チェンホイル2aによって駆動力を導入し、駆動体2の
回動力を、第1〜第4伝動爪66〜69及び遊星ギヤ7
0等を備える変速装置本体により高・中・低速の3段階
に変速してハブ胴3に伝達するように構成して、3段変
速が可能な自転車用の内装変速装置を構成してある。こ
の変速装置は、第1操作カム71、第2操作カム72及
び操作ロッド73等を備える変速操作機構Eによる変速
装置本体の切換え操作によって変速操作するように構成
してあり、詳しくは次の如く構成してある。
【0025】変速装置本体は、筒車軸61や駆動体2に
回動可能に外嵌する第1伝動回転体74、キャリア75
及び第2伝動回転体76、前記駆動体2と第1伝動回転
体74の間に位置する前記第1伝動爪66、駆動体2と
第2伝動回転体76の間に位置する前記第2伝動爪6
7、第1伝動回転体74とハブ胴3の間に位置する前記
第3伝動爪68、キャリア75に付設の前記遊星ギア7
0、キャリア75とハブ胴3の間に位置する前記第4伝
動爪69等によって構成してある。第1伝動爪66は、
図27に明示する如く駆動体2の外周側に駆動体2と一
体に回動するように、かつ、起伏揺動するように取付け
てあるとともに、爪先部が第1伝動回転体74の受動用
ラチェット歯部74aに係合するように爪ばね66aに
よって起立付勢したラチェット爪に構成してある。すな
わち、駆動体2と第1伝動回転体74との回転速度差に
よって、第1伝動爪66が起立付勢のためにラチェット
歯部74aに係合して駆動体2の回動力を第1伝動回転
体74に伝達する起立伝動状態と、ラチェット歯部74
aによる押圧揺動操作のために第1伝動回転体74から
退避して第1伝動回転体74の駆動体2に対する先行回
動を許容する倒伏非伝動状態とに自動的に切換わるよう
に構成してある。第2伝動爪67は、図27に明示する
如く駆動体2の内周側に駆動体2と一体回動し、かつ、
起伏揺動するように取付けてあり、起伏することによ
り、爪先部が第2伝動回転体76の受動歯部76aに係
合して駆動体2の回転動力を第2伝動回転体76に伝達
する起立伝動状態と、爪先部が第2伝動回転体76から
外れて駆動体2から第2伝動回転体76への伝動を断つ
倒伏非伝動状態とに切換わるように構成してあると共
に、起立伝動状態に自動復帰できるように爪ばね67a
によって起立付勢してある。第2伝動回転体76は筒車
軸61に回動可能に外嵌してあり、かつ、前記受動歯部
76aが位置する方とは反対側の端部に備える伝動歯部
76bによって前記キャリア75に一体回動可能に係合
させてある。遊星ギア70はキャリア75の回動に伴っ
て取付軸77の軸芯周りで自転回動しながらキャリア7
5の回動軸芯周りで公転回動するように、キャリア75
に枢着してあると共に筒車軸61の太陽ギア部61aに
咬合させてある。第1伝動回転体74は前記ラチェット
歯部74aが位置する方とは反対側の端部に備える内歯
式ギア部74bによって前記遊星ギア70に咬合させて
ある。つまり、第2伝動爪67が起立伝動状態になる
と、駆動体2の回動力が第2伝動回転体76によってキ
ャリア75に伝わり、キャリア75の回動力が遊星ギア
70により増速されて第1伝動回転体74に伝わるよう
に構成してある。この時、遊星ギア70による増速作用
と、第1伝動爪66による先行回動許容とのために、第
1伝動回転体74が駆動体2に対して先行回動するよう
に構成してある。第2伝動爪67が倒伏非伝動状態にな
ると、駆動体2の回動力が第1伝動爪66によって第1
伝動回転体74に伝わり、第1伝動回転体74の回動力
が遊星ギア70により減速されてキャリア75に伝わる
ように構成してある。第3伝動爪68は、図28に明示
する如く第1伝動回転体74を枢着軸78によって一体
回動し、かつ、起伏揺動するように取付けてあり、起伏
することにより、爪先部がハブ胴3の受動歯部3aに係
合して第1伝動回転体74の回動力をハブ胴3に伝達す
る起立伝動状態と、爪先部がハブ胴3から外れて第1伝
動回転体74からハブ胴3への伝動を断つ倒伏非伝動状
態とに切換わるように構成してあると共に、起立伝動状
態に自動復帰できるように爪ばね68aによって起立付
勢してある。第3伝動爪69は、キャリア75に一体回
動するように、かつ、起伏揺動するように取付けてある
と共に、爪先部がハブ胴3の受動用ラチェット歯部3b
に係合するように爪ばね69aによって起立付勢したラ
チェット爪に構成してある。すなわち、キャリア75と
ハブ胴3との回転速度差によって、第4伝動爪69が起
立付勢のためにラチェット歯部3bに係合してキャリア
75の回動力をハブ胴3に伝達する起立伝動状態と、ラ
チェット歯部3bによる押圧揺動操作のためにハブ胴3
から退避してハブ胴3のキャリア75に対する先行回動
を許容する倒伏非伝動状態とに自動的に切換わるように
構成してある。つまり、第2伝動爪67と第3伝動爪6
8の起伏切換えをすることにより、第1及び第4伝動爪
66,69の伝動や先行回動を可能にする作用と、遊星
ギヤ70の変速作用とに起因して駆動体2からハブ胴3
への伝動状態が次の表2に示す如く高・中・低速の3段
階に切換わるのである。すなわち、第2伝動爪67及び
第3伝動爪68のいずれもが起立伝動状態になると、駆
動体2の回動力が第2伝動爪67、第2伝動回転体7
6、キャリア75、遊星ギヤ70、第1伝動回転体74
及び第1伝動爪68を介してハブ胴3に伝わり、高速状
態になるのである。第2伝動爪67が倒伏非伝動状態で
第3伝動爪68が起立伝動状態になると、駆動体2の回
動力が第1伝動爪66、第1伝動回転体74及び第3伝
動爪68を介してハブ胴3に伝わり、中速状態になるの
である。第2伝動爪67及び第3伝動爪68のいずれも
が倒伏非伝動状態になると、駆動体2の回動力が第1伝
動爪66、第1伝動回転体74、遊星ギヤ70、キャリ
ア75及び第4伝動爪69を介してハブ胴3に伝わり、
低速状態になるのである。
【0026】変速操作機構Eは、第2伝動爪67の操作
のための前記第1操作カム71、第3伝動爪68の操作
のための前記第2操作カム72、第1操作カム71とボ
ール押え62の間に位置するコイル式の送りスプリング
79、第2操作カム72と前記太陽ギヤ部61aとの間
に位置するコイル式の戻しスプリング80、筒車軸61
の内部に位置する前記操作ロッド73、この操作ロッド
73に連動機構81及び変速ワイヤ82を介して連動す
る変速操作部83によって成り、変速操作部83が備え
る変速レバー84の揺動操作による操作ロッド73の摺
動操作により、所定段階の速度状態を現出するように構
成してある。すなわち、第1操作カム71は、筒車軸6
1に対して回止め具85によって回止めされながら車軸
芯方向に摺動するように筒車軸61に外嵌してあると共
に、この摺動により、図24に示す如く駆動体2のスト
ッパー部2bに接当し、図30の如きカム面86が第2
伝動爪67から離れて第2伝動爪67の爪ばね67aに
よる起立作動を許容することによって第2伝動爪67を
起立伝動状態に操作する起立操作位置と、図25及び図
26に示す如く起立操作位置から第2伝動爪67の方に
移動し、前記カム面86をして第2伝動爪67を倒伏非
伝動状態に押圧操作する倒伏操作位置とに切換わるよう
に構成してある。回止め具85は筒車軸61の回止め具
挿通孔61bの長孔形状の作用によって筒車軸61に対
して摺動することにより、第1操作カム71の摺動を可
能にするように構成してある。第2操作カム72は、第
2伝動回転体76の大径部によって形成してあり、第2
伝動回転体76のキャリア75に係合しながらの筒車軸
61に対する摺動のために筒車軸61に対して車軸芯方
向に摺動するように構成すると共に、この摺動により、
図24及び図25に示す如く筒車軸61のストッパーリ
ング88に接当し、図33の如きカム面87が第3伝動
爪68から離れて第3伝動爪68の爪ばね68aによる
起立作動を許容することによって第3伝動爪68を起立
伝動状態に操作する起立操作位置と、図26に示す如く
起立操作位置から第3伝動爪68の方に移動し、前記カ
ム面87をして第3伝動爪68を倒伏非伝動状態に押圧
操作する倒伏操作位置とに切換わるように構成してあ
る。戻しスプリング80は、第2操作カム72を起立操
作位置に切換え付勢することによって第2操作カム72
の起立操作位置への自動復帰を可能にするように構成す
ると共に、戻しスプリング80の第2操作カム72に対
する付勢力P1が第2操作カム72の摺動に伴って図3
4に示す如く変化するように構成してある。送りスプリ
ング79は、変速装置本体が高速状態から中速状態に切
換わるまでは第1操作カム71を図34に示す如き付勢
力P2によって倒伏操作位置に切換え付勢し、変速装置
本体が中速状態に切換わってからは、第2操作カム72
に接当する第1操作カム71を介して第2操作カム72
の切換え付勢をすることと、戻しスプリング79の付勢
力P1が作用することにより、図34に示す付勢力P3
よって第2操作カム72を起立操作位置から倒伏操作位
置に切換え付勢するように構成してある。図24ないし
図26に示すように、変速レバー84を揺動操作するに
伴い、レバー操作力が変速ワイヤ82及び連動機構81
を介して操作ロッド73に伝わり、操作ロッド73が筒
車軸61に対して突入側に摺動して回止め具85を送り
スプリング79に抗して押し摺動操作することにより、
第1操作カム71を切換え操作したり、第2操作カム7
2を戻しスプリング80による付勢力によって切換え操
作するとか、あるいは、操作ロッド73が筒車軸61に
対して突出側に摺動して送りスプリング79による切換
え操作を許容することにより、第1操作カム71及び第
2操作カム72の切換え操作をするように構成してあ
る。操作ロッド73は変速操作部83の変速レバー保持
作用のために所定の摺動位置に保持されて第1操作カム
71を倒伏操作位置や起立操作位置に送りスプリング7
9に抗して受止め保持するように構成してある。つま
り、図24〜図26に示すように、変速レバー84を高
速位置Hに操作すると、操作ロッド73が図24に示す
操作位置になり第1操作カム71が操作ロッド73の操
作力により起立操作位置になって第2伝動爪67を起立
伝動状態に操作し、第2操作カム72が戻しスプリング
80の操作力により起立操作位置になって第3伝動爪6
8を起立伝動状態に操作することにより、高速状態を現
出するのである。変速レバー84を中速位置Mに操作す
ると、操作ロッド73が図25に示す操作位置になり、
第1操作カム71が送りスプリング79の弾性復元力に
よる摺動操作と操作ロッド73のストッパー作用とのた
めに倒伏位置になって第2伝動爪67を倒伏非伝動状態
に操作し、第2操作カム72が戻しスプリング80の操
作力により起立操作位置になって第3伝動爪68を起立
伝動状態に操作することにより、中速状態を現出するの
である。変速レバー84を低速位置Lに操作すると、操
作ロッド73が図26に示す操作位置になり、第1操作
カム71が送りスプリング79の弾性復元力による摺動
操作と第2操作カム72のストッパー作用のために倒伏
操作位置になって第2伝動爪67を倒伏非伝動状態に操
作し、第2操作カム72が送りスプリング79の弾性復
元力による摺動操作力によって倒伏操作位置になって第
3伝動爪68を倒伏非伝動状態に操作することにより、
低速状態を現出するのである。
【0027】
【表2】
【0028】前記第1操作カム71の前記カム面86、
及び、前記第2操作カム72の前記カム面87は、伝動
爪67または68の倒伏切換えをすると共に操作カム7
1または72の周方向に並ぶ複数個の第1カム面86a
または87aと、伝動爪67または68の倒伏維持をす
ると共に操作カム71または72の周方向に連なる第2
カム面86bまたは87bとによって構成してある。前
記第1カム面87aは、操作カム71または72の摺動
軸芯Hに対する図31または図33の如き第1傾斜角
A、及び図30または図33の如き第2傾斜角Bを有す
ることに起因し、駆動体2または第1伝動回転体74の
回転軸芯方向及び回転方向のいずれもの方向における操
作カム71または72と伝動爪67または68の相対摺
動によって伝動爪67または68が倒伏作動することに
なる平坦な傾斜面によって形成してある。すなわち、第
1操作カム71及び第2操作カム72が起立操作位置か
ら摺動して伝動爪67または68に接触するに伴い、第
1傾斜角Aによるカム作用による倒伏作用、伝動爪67
または68が駆動体2または第1伝動回転体74と共に
回動して操作カム71または72に対して回動している
ことと、第2傾斜角Bによるカム作用とに起因する倒伏
作用の両倒伏作用によって伝動爪67または68が倒伏
作動し、操作カム71または72の摺動ストローク及び
摺動操作力の割には伝動爪67または68が迅速に倒伏
非伝動状態に切換わるように配慮してある。
【0029】スプリング79が操作カム71および72
に爪操作力の付与をすることにより、かつ、伝動爪67
と87のいずれを倒伏操作対象爪とする場合でも、倒伏
操作するに際に作用している走行駆動トルクの最大トル
クが同一またはほぼ同一にするトルク同一化手段を講じ
ることにより、走行駆動操作をしながら変速操作をして
も、クランク(図示せず)が上死点や下死点またはその
付近に位置するところの低駆動負荷箇所に位置すること
によってのみ変速が実行されるように構成してある。す
なわち、トルク同一化手段は、図29〜図33に示す第
1傾斜角Aおよび第2傾斜角B、第2伝動爪67の図1
8に示す如きカム角度Z、および、第3伝動爪68の図
35に示す如き第1アーム長さL1および第2アーム長
さL2で成る。カム角度Zは、伝動爪67の伝動回転体
76との係合による離脱抵抗力Wと、第1操作カム71
による倒伏操作力Fとの相対角である。操作カム72の
第1傾斜角Aおよび第2傾斜角Bの設定によってカム角
度Zが変化するのである。第1アーム長さL1は、起伏
軸芯Pと、第2操作カム72による倒伏操作力Fの作用
箇所との間隔であり、第2アーム長さL2は、起伏軸芯
Pと、ハブ胴3との係合による倒伏抵抗力Wの作用箇所
との間隔である。第1アーム長さL1と第2アーム長さ
L2の比率を変更することにより、爪68の倒伏操作に
必要な操作力が変化するのである。第1操作カム71の
第1カム面86a、および、第2操作カム72の第1カ
ム面87a夫々の前記第1傾斜角A及び前記第2傾斜角
Bを次の表3の如く形成することにより、第1操作カム
71の摺動力が第2伝動爪67に対して倒伏操作力とし
て作用する効率と、第2操作カム72の摺動力が第3伝
動爪68に対して倒伏操作力として作用する効率とが相
違するように、第1カム面86aと87aの形状を相違
させてある。
【0030】
【表3】
【0031】つまり、変速操作をして第1操作カム71
や第2操作カム72に送りスプリング79による摺動操
作力が作用しても、クランクが前記低駆動負荷箇所以外
に位置して駆動体2に設定トルクより大の走行駆動トル
クが作用し、第2伝動爪67や第3伝動爪68に作用す
る伝動負荷が設定負荷より大であると、この伝動負荷に
よる第2伝動爪67や第3伝動爪68の第2操作カム7
2またはハブ胴3からの離脱抵抗のために送りスプリン
グ79が所定位置まで弾性復元せず、第1操作カム71
や第2操作カム72が倒伏操作位置に切換わらないので
ある。そして、クランクが前記低駆動負荷箇所に位置し
て駆動体2に作用する走行駆動トルクが前記設定トルク
に低下し、第2伝動爪67や第3伝動爪68に作用する
伝動負荷が前記設定負荷に低下して第2伝動爪67や第
3伝動爪68の第2操作カム72またはハブ胴3からの
離脱抵抗が低下するに伴い、送りスプリング79が所定
どおり弾性復元して第1操作カム71また第2操作カム
72が倒伏操作位置に切換わるのである。そして、第2
伝動爪67の第2操作カム72からの離脱が可能となる
ところの最大離脱抵抗と、第3伝動爪68のハブ胴3か
らの離脱が可能となるところの最大離脱抵抗とが相違す
るにもかかわらず、かつ、同一のスプリング79がいず
れの操作カム71,72にも操作力付与をするにもかか
わらず、第2伝動爪67および第3伝動爪68のカム角
度Zやアーム長さL1,L2の設定のために、かつ、操
作カム71と72の前記第1傾斜角Aおよび第2傾斜角
Bの設定のために、倒伏操作対象爪を第2伝動爪67と
第3伝動爪68のいずれとする場合でも、伝動爪67や
68の倒伏操作が可能となる時に走行駆動トルクの最大
トルクが同一またはほぼ同一になるのである。
【0032】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】7段内装変速機の縦断面図
【図2】ブレーキクラッチと第4伝動爪との関係を示
す、図1のIIで示される位置で取られた固定軸直交方
向断面図
【図3】第4伝動爪と爪ケージとの関係を示す固定軸直
交方向断面図
【図4】操作体およびスプリングの斜視図
【図5】玉押しの斜視図
【図6】ワイヤ掛けの斜視図
【図7】回動規制体の斜視図
【図8】操作体の断面図
【図9】太陽爪の説明図
【図10】各太陽クラッチの高速3段状態を示す固定軸
直交方向断面図
【図11】各太陽クラッチの高速2段状態を示す固定軸
直交方向断面図
【図12】各太陽クラッチの高速1段状態を示す固定軸
直交方向断面図
【図13】各太陽クラッチの中速段位状態を示す固定軸
直交方向断面図
【図14】各太陽クラッチの低速1段状態を示す固定軸
直交方向断面図
【図15】各太陽クラッチの低速2段状態を示す固定軸
直交方向断面図
【図16】各太陽クラッチの低速3段状態を示す固定軸
直交方向断面図
【図17】7段内装変速機の線図
【図18】伝動爪の側面図
【図19】太陽爪の側面図
【図20】太陽爪の側面図
【図21】クラッチ入切体の正面図
【図22】クラッチ入切体の側面図
【図23】クラッチ入切体の断面図
【図24】3段変速装置高速状態の断面図
【図25】3段変速装置中速状態の断面図
【図26】3段変速装置低速状態の断面図
【図27】第2伝動爪配設部の断面図
【図28】第3伝動爪配設部の断面図
【図29】第1操作カムの正面図
【図30】第1操作カムの平面図
【図31】第1操作カムの断面図
【図32】第2操作カムの正面図
【図33】第2操作カムの一部切欠き平面図
【図34】スプリング付勢力の説明図
【図35】伝動爪の正面図
【符号の説明】
1,3,5a,76 係脱
対象部材 8,40,71,72 操作
体 S1,S2,79 スプ
リング 19a,21a,22a,23a,67,68 変速
爪 60,84 人為
変速操作具 A,B,L1,L2,X,Y,Z 手段 T 爪本
体 G 倒伏
操作部 P 起伏
軸芯

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の変速爪(19a),(21a),(2
    2a),(23a),(67),(68)を係脱対象部材(5
    a),(1),(76),(3)に係合する起立状態と、前記
    係脱対象部材(5a),(1),(76),(3)に対して離
    脱する倒伏状態とに各別起伏自在に備えるとともに、前
    記変速爪(19a),(21a),(22a),(23a),
    (67),(68)の起伏操作によって変速操作される自
    転車用変速装置であって、 前記変速爪(19a),(21a),(22a),(23a),
    (67),(68)に対する操作体(8),(40),(7
    1),(72)に変速爪操作のための操作力を付与するス
    プリング(S1),(S2),(79)を備え、 前記変速爪(19a),(21a),(22a),(23a),
    (67),(68)の前記係脱対象部材(5a),(1),
    (76),(3)からの離脱抵抗が設定抵抗値より大であ
    る時には、前記離脱抵抗のために、人為変速操作具(6
    0),(84)の作動に優先して前記操作体(8),(4
    0),(71),(72)が作動停止して前記変速爪(19
    a),(21a),(22a),(23a),(67),(68)
    が起立維持することを許容し、かつ、前記変速爪(19
    a),(21a),(22a),(23a),(67),(68)
    の前記係脱対象部材(5a),(1),(76),(3)から
    の離脱抵抗が前記設定抵抗値以下である時には、前記操
    作体(8),(40),(71),(72)を作動させて前記
    変速爪(19a),(21a),(22a),(23a),(6
    7),(68)を倒伏変化し、さらには、走行駆動トルク
    が作用している状態で前記変速爪(19a),(21a),
    (22a),(23a),(67),(68)の倒伏操作をす
    よう、前記スプリング(S1),(S2),(79)の
    記操作体(8),(40),(71),(72)に対する作用
    力が設定され、 前記スプリング(S1),(S2),(79)が前記変速爪
    (19a),(21a),(22a),(23a),(67),
    (68)を倒伏操作する際に作用している前記走行駆動
    トルクの最大トルクが、いずれの前記変速爪(19a),
    (21a),(22a),(23a),(67),(68)を倒
    伏操作対象爪とする場合にも同一またはほぼ同一になる
    よう、 前記変速爪(19a),(21a),(22a),(23a),
    (67),(68)と前 記係脱対象部材(5a),(1),
    (76),(3)の間の接当位置と接当角度、及び、 前記変速爪(19a),(21a),(22a),(23a),
    (67),(68)と前記操作体(8),(40),(71),
    (72)の間の接当位置と接当角度、 の少なくともいずれか一方を設定して設けられる 手段
    (L1),(L2),(X),(Y),(Z),(A),(B)を備
    えてある自転車用変速装置。
  2. 【請求項2】 前記変速爪(21a),(22a),(23
    a)を構成するに、前記係脱対象部材(1)に係脱する
    爪本体(T)と、前記操作体(8)が作用する倒伏操作
    部(G)とを前記変速爪(21a),(22a),(23
    a)の起伏軸芯(P)方向に位置ずれさせて備えてある
    請求項1記載の自転車用変速装置。
  3. 【請求項3】 前記係脱対象部材(1)が固定軸であ
    り、前記操作体(8)が前記係脱対象部材(1)に回動
    自在に外嵌する筒状操作体であり、前記スプリング(S
    1),(S2)をねじりコイルスプリングに形成して前記
    操作体(8)に外嵌してある請求項1または2記載の自
    転車用変速装置。
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