JP3157154U - 超音波洗浄装置及び超音波洗浄槽 - Google Patents
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Abstract
【課題】家庭の台所シンクや水槽に簡単に取り付出来る構造を有した超音波洗浄装置及び超音波洗浄槽を提供する。【解決手段】底部に排水口92を有する水槽9に設置することができる超音波洗浄装置1であって、前記排水口に挿し込まれている使用状態において、前記水槽内の水の前記排水口の周縁を経由する漏れを塞ぐことができる接続手段2と、前記接続手段に取り付けられている超音波発振手段4とを備えて超音波洗浄装置を構成する。【選択図】図2
Description
本考案は超音波洗浄装置及び超音波洗浄槽に関し、特に、家庭の洗面器やシンクなどに使用される超音波洗浄装置、及び、それ自体にも洗浄用の水槽がついている超音波洗浄槽に関する。
超音波洗浄槽とは、水槽内の水に超音波で発生させた微細な泡の破裂により、物体表面の汚物を物体から剥離させてから浮き上がらせる仕組みを用いる洗浄槽であり、工業的に使われるだけでなく、小物などの洗浄にも適するため、医療機関用、実験室用、家庭用、台所用の超音波洗浄槽も広範に販売されていて、容易に入手できるようになっている。
しかし、従来の超音波洗浄槽は、それ自体に水槽がついているので、占めるスペースが広くて収納に不便である。
しかし、従来の超音波洗浄槽は、それ自体に水槽がついているので、占めるスペースが広くて収納に不便である。
上記問題点に鑑みて、本考案は台所のシンクや他の家庭用の水槽に簡単に取り付けられて、前記シンクや水槽と共に超音波洗浄槽として使用される超音波洗浄装置の提供を目的とする。
また、本考案は、それ自体に洗浄用水槽や他の容器がついている超音波洗浄槽の提供をも目的とする。
また、本考案は、それ自体に洗浄用水槽や他の容器がついている超音波洗浄槽の提供をも目的とする。
上記目的を達成すべく、本考案は、底部に排水口を有する水槽に設置することができる超音波洗浄装置であって、前記排水口に挿し込まれている使用状態において、前記水槽内の水が該排水口の周縁を経由して漏れないように該排水口を塞ぐことができる接続手段と、前記接続手段に取り付けられている超音波発振手段とを備えていることを特徴とする超音波洗浄装置を提供する。
上記超音波洗浄装置において、前記接続手段は、第1と第2の端部を有する両端開口の管状体であり、前記第1の端部は前記排水口に挿し込むことができるように形成され、前記第2の端部には、その内壁面から外壁面まで貫通する第1の排水孔が少なくとも1つ形成されており、更に、前記前記第2の端部を回動可能に挿し込むことができる外管体を備え、該外管体にはその内壁面から外壁面まで貫通する少なくとも1つの第2の排水孔が、前記外管体の前記第2の端部に対する回動により、前記第1の排水孔と連通したり、連通しなかったりすることができるように配置形成されており、また、前記超音波発振手段は、前記外管体を振動させることができるように前記外管体に取り付けられていることが好ましい。
上記超音波洗浄装置において、前記外管体には、その内壁面から外壁面まで貫通する少なくとも1つの第3の排水孔が、前記接続手段が前記排水口に挿し込まれている使用状態において、前記水槽が満水になる前に該水槽内の水が前記外管体の内側に入り、該外管体の案内により前記排水口から排水することができる位置に配置形成されていることが好ましい。
上記超音波洗浄装置において、前記第3の排水孔は、前記外管体の延伸方向に沿って複数設けられており、更に、前記複数の第3の排水孔を選択的に封止でき、且つ取外し可能なキャップを具えていることが好ましい。
前記超音波発振手段は、前記外管体に挿し込むことにより取り付けられる略柱状のケースを有し、該ケースには前記水槽内からいずれかの前記第3の排水孔を経由して前記外管体の内側に進入した水を前記排水口の方へ案内することができる案内溝が形成されていることが好ましい。
前記接続手段は、前記第1と第2の端部の間から、外側に張り出すように形成されているフランジを更に有し、該フランジは、前記接続手段が前記排水口に挿し込まれると、前記水槽の底部が有する前記排水口の周縁近くと密接して、該水槽内の水が前記排水口の周縁を経由して漏れないように排水口を塞ぎ、前記第3の排水孔と、前記案内溝と、前記第2の排水孔と、前記第1の排水孔とからなる流路を生かすことができることが好ましい。
前記フランジには、前記第2の端部の方に向けて突起している第1と第2の制限突起が形成され、前記外管体の外表面に、前記外管体の前記接続手段に対する回動に従って、前記第1と第2の制限突起に選択的に当接することができる第3の制限突起が設けられ、更に、前記第1〜第3の制限突起は、前記第3の制限突起が前記第1の制限突起に当接すると、前記第2の排水孔が前記第1の排水孔と連通し、前記第3の制限突起が前記第2の制限突起に当接すると、前記第2の排水孔が前記第1の排水孔と連通しないように配置構成されていることが好ましい。
前記超音波発振手段は、前記外管体に固定されており、更に、前記超音波発振手段に電力を提供する電源手段と、前記超音波発振手段のON/OFFを制御する作動スイッチと、前記超音波発振手段の連続発振時間を制御するタイマースイッチとを備えることができる。
更に、本考案は、前記超音波洗浄装置と、底部に、前記超音波洗浄装置の接続手段を挿し込むと、その内周壁と前記接続手段との間を経由する排水が止められる排水口を有する水槽と、を備えている超音波洗浄槽をも提供する。
上記構成により、本考案の超音波洗浄装置は、専用の水槽を必要とせず、家庭の洗面器やシンクなどの排水口に自由に挿しこんで使用することが出来るので、一つを基に多用できる上、専用の水槽がないため収納にとても便利であり、家庭での使用に特に適用できる。
また、本考案の超音波洗浄槽は、それ自体に専用水槽がついているので、医療機関、実験室、営業場所での使用に特に適用でき、小型である場合、家庭の洗面器やシンクにおいてそれらの本来の機能と両立して使用出来る。
以下は図面を参照しながら、本考案の好ましい各実施形態について説明する。
図1、図2は本考案の超音波洗浄装置の使用状態及び構成が示されている斜視図と分解図である。
図1に示されているように、本考案の超音波洗浄装置1は、底部91を水槽9の排水口92に挿し込んだ使用状態において、水槽9内の水が排水口92の周縁を経由して漏れないように排水溝92を塞ぐことができる接続手段2と、接続手段2に取り付けられている超音波発振手段4とを備えているものである。
接続手段2は、図2に示されているように、第1の端部21と、第2の端部23と、第1と第2の端部21、23の間から外側に張り出すように形成されているフランジ22とを有する両端開口の管状体である。第1の端部21は水槽9の排水口92に挿し込むことが出来る。また、図示のように、管状体である接続手段2は、第1の端部21が排水口92に挿し込まれると、その延伸方向が水槽9の底部91と直交し、且つ、水槽9の底部91から立ち上がることができるように形成されており、その第2の端部23には、その内壁面から外壁面まで貫通する第1の排水孔231が複数あって排水口92の口縁に沿って一周するように形成されている。
更に、接続手段2の第2の端部23には、該第2の端部23を回動可能に挿し込むことができる外管体3が備えられており、該外管体3の、図2に示されている下端近くには、その内壁面から外壁面まで貫通する複数の第2の排水孔31が、この外管体3の、第2の端部23に対する回動に従って、第1の排水孔231と連通したり、連通しなかったりすることができるように配置形成されている。また、外管体3の、図2に示されている上端近くには、その内壁面から外壁面まで貫通する複数(少なくとも1つが必要であるが、この実施例では二つある)の第3の排水孔32が外管体3の延伸方向に沿って設けられている。この複数の第3の排水孔32は、接続手段2が排水口92に挿し込まれた使用状態において、いずれも、水槽9が満水になる前に該水槽内の水が外管体3内に入り、該外管体3の案内により排水口92から排水することができる位置に配置されている。
なお、水槽9における水のレベルをコントロールするため、本実施例の超音波洗浄装置1は、更に、該複数の第3の排水孔32を選択的に封止でき、且つ取外し可能なキャップ6を具えている。
そして、超音波発振手段4は、前記外管体3に取り付けられていて外管体3を振動させるものである。図示のように、この実施例の超音波発振手段4は、略柱状のケース41を有し、この略柱状のケース41は、外管体3に挿し込まれている上、その表面に、いずれかの第3の排水孔32を経由して水槽9内から外管体3内に進入した水を排水口92の方へ案内することができる案内溝412が形成されている。
また、超音波発振手段4のケース41には、雄ねじ413が形成され、外管体3の上端縁の内側には雄ねじ413に対応する雌ねじ35が形成されており、超音波発振手段4のケース41は、雄ねじ413を雌ねじ35にねじ込むことによって、外管体3に固定される。
更に、本考案の超音波洗浄装置1には、超音波発振手段4に電力を提供する電源手段43と、超音波発振手段4のON/OFFを制御する作動スイッチ42とを備えており、作動スイッチ42には超音波発振手段4の連続発振時間を制御するタイマー機能をも有することが好ましい。
接続手段2が有するフランジ22は、接続手段2が排水口に92挿し込まれると、水槽9の底部91が有する排水口92の周縁近くと密接し、該水槽9内の水が排水口92の周縁を経由して漏れないように排水口92を塞ぐことによって、第3の排水孔32と、案内溝412と、第2の排水孔31と、第1の排水孔231などにより形成される流路を生かすことができる。
更に、図3、図4に示されるように、フランジ22には、第2の端部23の方に向けて突起している第1の制限突起72と第2の制限突起73が形成され、外管体3の外表面に、外管体3の接続手段2に対する回動によって、第1と第2の制限突起72、73と選択的に当接することができる第3の制限突起71が設けられている。この第1〜第3の制限突起71〜73の配置関係は、図3に示されているように、第3の制限突起71が第1の制限突起72に当接すると、第2の排水孔31が第1の排水孔231と連通し、そして図4に示されているように、外管体3の接続手段2に対する回動によって、第3の制限突起71が第2の制限突起73に当接すると、第2の排水孔31が第1の排水孔231と連通しないように配置構成されている。
上記本考案の超音波洗浄装置1の使用方法は2通りある。
第1の使用方法は、超音波洗浄装置1を家庭用の水槽9の排水口92に設置し、該水槽9内に水(または超音波を伝導できる他の液体)及び洗浄したい物品を入れた後、第2の排水孔31が第1の排水孔231と連通しない状態で超音波発振手段4を所定時間作動させた後、洗浄したい物品を取り出して排水する方法である。この方法では使われる水を簡単に制御することができるので、水を節約することができる。
第2の使用方法は、超音波洗浄装置1を家庭用の水槽9の排水口92に設置し、該水槽9内に洗浄したい物品を入れた後、第2の排水孔31が第1の排水孔231と連通する状態で、水(または超音波を伝導できる他の液体)を水槽9内に注入し続けながら、超音波発振手段4を所定時間作動させた後、水の注入を止めて洗浄したい物品を取り出す方法である。この場合、水の水位が第3の排水孔32に達すると、排水孔32より高い位置にある水は排水孔32内に流れ込んで、案内溝412の案内により排水される。この方法では洗浄中の汚水を持続的に排水するので、洗浄の効率/効果を高めることができる。
図5〜7に本考案の超音波洗浄槽の使用状態及び構成が示されており、図示のように、該超音波洗浄槽が有する超音波洗浄装置の構成は既に説明したので、重複する箇所は説明を省略する。本考案の超音波洗浄槽は、上記超音波洗浄装置1と、底部81に超音波洗浄装置1の接続手段2が挿し込まれると、内周壁と接続手段2との間を経由する排水が止められる排水口82を有する水槽8と、を備えている。
水槽8の底部81の下面には、複数の脚手段83と、排水口82より漏れ出す水を案内するフェンス84とが配置構成されており、脚手段83は雄ねじ85により底部81にねじ込まれている。この構成により、脚手段83の高さ、即ち、その上端と底部81との距離が調整可能となり、水槽8を設置する時のバランスを調整することができる。
また、図示のように、この実施例の超音波洗浄槽は、その水槽8、乃至、その全体が、家庭で通常に使用される洗面器やシンクより小さい小型のものであるので、洗面器やシンクの中に入れて使用することができる。
上記構成により、本考案の超音波洗浄装置は、専用の水槽を必要とせず、家庭の洗面器やシンクなどの排水口に自由に挿しこんで使用することが出来るので、一つを基に多用でき、また、専用の水槽がないので収納にとても便利であり、家庭での使用に特に適用できる。
また、本考案の超音波洗浄槽は、それ自体に専用水槽がついているので、医療機関、実験室、営業場所に特に適用でき、小型である場合、家庭の洗面器やシンクにおいてそれらの本来の機能と両立して使用出来る。
1 超音波洗浄装置
2 接続手段
21 第1の端部
22 フランジ
23 第2の端部
231 第1の排水孔
3 外管体
31 第2の排水孔
32 第3の排水孔
35 雌ねじ
4 超音波発振手段
41 ケース
412 案内溝
413 雄ねじ
42 作動スイッチ
43 電源手段
6 キャップ
71 第3の制限突起
72 第1の制限突起
73 第2の制限突起
8 水槽
81 底部
82 排水口
83 設置突起
84 フェンス
85 雄ねじ
9 水槽
91 底部
92 排水口
2 接続手段
21 第1の端部
22 フランジ
23 第2の端部
231 第1の排水孔
3 外管体
31 第2の排水孔
32 第3の排水孔
35 雌ねじ
4 超音波発振手段
41 ケース
412 案内溝
413 雄ねじ
42 作動スイッチ
43 電源手段
6 キャップ
71 第3の制限突起
72 第1の制限突起
73 第2の制限突起
8 水槽
81 底部
82 排水口
83 設置突起
84 フェンス
85 雄ねじ
9 水槽
91 底部
92 排水口
Claims (9)
- 底部に排水口を有する水槽に設置することができる超音波洗浄装置であって、
前記排水口に挿し込まれている使用状態において、前記水槽内の水が前記排水口の周縁を経由して漏れないように排水溝を塞ぐことができる接続手段と、
前記接続手段に取り付けられている超音波発振手段とを備えていることを特徴とする超音波洗浄装置。 - 前記接続手段は、第1と第2の端部を有する両端開口の管状体であり、前記第1の端部は前記排水口に挿し込むことができるように形成され、前記第2の端部には、その内壁面から外壁面まで貫通する第1の排水孔が少なくとも1つ形成されており、
更に、前記第2の端部を回動可能に挿し込むことができる外管体を備え、該外管体にはその内壁面から外壁面まで貫通する少なくとも1つの第2の排水孔が、前記外管体の前記第2の端部に対する回動により、前記第1の排水孔と連通したり、連通しなかったりすることができるように配置形成されており、
また、前記超音波発振手段は、前記外管体を振動させることができるように前記外管体に取り付けられていることを特徴とする請求項1の超音波洗浄装置。 - 前記外管体には、その内壁面から外壁面まで貫通する少なくとも1つの第3の排水孔が、前記接続手段が前記排水口に挿し込まれている使用状態において、前記水槽が満水になる前に該水槽内の水が前記外管体の内側に入り、該外管体の案内により前記排水口から排水することができる位置に配置形成されていることを特徴とする請求項2の超音波洗浄装置。
- 前記第3の排水孔は、前記外管体の延伸方向に沿って複数設けられており、
更に、前記複数の第3の排水孔を選択的に封止でき、且つ取外し可能なキャップを備えていることを特徴とする請求項3の超音波洗浄装置。 - 前記超音波発振手段は、前記外管体に挿し込むことにより取り付けられる略柱状のケースを有し、該ケースには前記水槽内からいずれかの前記第3の排水孔を経由して前記外管体の内側に進入した水を前記排水口の方へ案内することができる案内溝が形成されていることを特徴とする請求項4の超音波洗浄装置。
- 前記接続手段は、前記第1と第2の端部の間から、外側に張り出すように形成されているフランジを更に有し、該フランジは、前記接続手段が前記排水口に挿し込まれると、前記水槽の底部が有する前記排水口の周縁近くと密接して、該水槽内の水が前記排水口の周縁を経由して漏れないように前記排水口を塞ぎ、前記第3の排水孔と、前記案内溝と、前記第2の排水孔と、前記第1の排水孔とからなる流路を生かすことができることを特徴とする請求項5の超音波洗浄装置。
- 前記フランジには、前記第2の端部の方に向けて突起している第1と第2の制限突起が形成され、前記外管体の外表面に、前記外管体の前記接続手段に対する回動に従って、前記第1と第2の制限突起に選択的に当接することができる第3の制限突起が設けられ、更に、前記第1〜第3の制限突起は、前記第3の制限突起が前記第1の制限突起に当接すると、前記第2の排水孔が前記第1の排水孔と連通し、前記第3の制限突起が前記第2の制限突起に当接すると、前記第2の排水孔が前記第1の排水孔と連通しないように配置構成されていることを特徴とする請求項6の超音波洗浄装置。
- 前記超音波発振手段は、前記外管体に固定されており、
更に、前記超音波発振手段に電力を提供する電源手段と、
前記超音波発振手段のON/OFFを制御する作動スイッチと、
前記超音波発振手段の連続発振時間を制御するタイマースイッチとを備えていることを特徴とする請求項2の超音波洗浄装置。 - 前記請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の超音波洗浄装置と、
底部に、前記超音波洗浄装置の接続手段を挿し込むと、その内周壁と前記接続手段との間を経由する排水が止められる排水口を有する水槽と、を備えている超音波洗浄槽。
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