JP3156718U - 自動洗車ブラシ - Google Patents

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岡庭 崇
崇 岡庭
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裕之 餅田
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【課題】回転軸の周囲に洗浄シート1の一端側を束ねて取り付けてブラシ部とし、車体表面に洗浄シート1を回転接触させて洗車を行う自動洗車ブラシについて、先端部をスリットで多数のフリンジ片に分割しても突起物に巻き付いたり裂けを生じにくいと共に、寒冷地における凍結や、夏期の収縮を生じにくく、しかも腰が強くブラシ形状を維持しやすい洗浄シート1を用いた自動洗車ブラシを提供する。【解決手段】洗浄シート1を、合成樹脂発泡体シート11の少なくとも一方の面に、布12を貼り合わせて一体化した複合シートで構成する。【選択図】図2

Description

本考案は、自動洗車機に用いられる自動洗車ブラシに関する。更に詳しくは、自動洗車機の回転軸の周囲に、洗浄シートの一端側を束ねて取り付けてブラシ部とした自動洗車ブラシに関する。
従来より、自動洗車機の回転軸の周囲に、織布や不織布等の布製の洗浄シートを取り付けてブラシ部とした自動洗車ブラシが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
他の形式の洗車ブラシとしては、洗浄シートとして、ウレタンフォーム等の合成樹脂発泡体シートを採用し、回転軸にこの洗浄シートの一端側を束ねて取り付けたものが知られている。
特開2002−308067号公報 特開2004−123091号公報
しかしながら、布製の洗浄シートを束ねて取り付けただけの自動洗車ブラシの場合、洗浄シートが車体に面接触するので、細部の汚れを落としにくいと共に、車体への当たりが強く、衝撃でフェンダーミラー等の突起物を損傷させる事故を起こしやすい。洗浄シートの先端部をスリットで多数のフリンジ片に分割することで上記の問題を軽減することができるが、このスリットを形成すると、洗浄シートがスリット部分から裂けやすくなり、寿命が短くなるという新たな問題を生じる。また、布製の洗浄シートを用いた自動洗車ブラシの場合、寒冷地では、吸水により洗浄シートが凍結しやすいという問題の他に、洗浄シートの腰が弱く、垂れ下がってブラシ形状を維持しにくいので、車体との洗浄効果の高い接触状態が得にくいという問題もある。
一方、合成樹脂発泡体シートの洗浄シートの場合、スリットを形成しても裂けにくく、独立気泡であれば吸水性がほとんどなく、更には腰も強いという特性を有する。しかし、この合成樹脂発泡体シートを洗浄シートとした自動洗車ブラシの場合、洗浄シートが直射日光や熱に弱く、特に夏期に収縮して寸法形状が変化して車体との接触状態が変化し、洗浄力が変動してしまう問題がある。また、洗浄シートの先端部をスリットで多数のフリンジ片に分割し、車体への当たりの強さの緩和と洗浄力の強化を図っても裂けにくいが、洗浄シートが弾力性を有するので、フリンジ片が突起物に巻き付いて損傷させる事故を生じやすくなる問題もある。
本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、先端部をスリットで多数のフリンジ片に分割しても突起物に巻き付いたり裂けを生じにくいと共に、寒冷地における凍結や、夏期の収縮を生じにくく、しかも腰が強くブラシ形状を維持しやすい洗浄シートを用いた自動洗車ブラシを提供することを目的とする。
本考案は、上記目的のために、回転軸の周囲に洗浄シートの一端側を束ねて取り付けてブラシ部とし、車体表面に洗浄シートを回転接触させて洗車を行う自動洗車ブラシであって、
前記洗浄シートが、独立気泡の合成樹脂発泡体シートの少なくとも一方の面に布が貼り合わされて一体化された複合シートであることを特徴とする自動洗車ブラシを提供するものである。
また、上記本考案は、前記合成樹脂発泡体シートが、熱可塑性樹脂、各種エラストマーまたは合成ゴムの発泡体シートであること、
前記布が、トリコット、不織布または羊毛布であること、
前記洗浄シートの他端側には、複数のフリンジ形成スリットによって複数のフリンジ片が形成され、更に各フリンジ片が先端分割スリットによって複数の分割フリンジ片に細分されていること、
前記各分割フリンジ片の先端が斜めに裁断されて尖らされていること、
前記各分割フリンジ片の先端の斜めの裁断は、各フリンジ片の先端部を山形に裁断し、更に山形フリンジ片の中央部を先端分割スリットによって細分することにより、形成されること、
前記洗浄シートは、所定の幅で山折り谷折りを繰り返して屏風畳み状態に成形され、屏風畳み状態の一方を拡げ、他方を束ねて回転軸に扇状に取り付けられていること、
前記洗浄シートは、その重畳方向の中央に位置する折り部の基端側に切込み部を形成し、該切り込み部の両側に位置する束ね部分をそれぞれ重畳方向外方に屈曲させて、回転軸に取り付けられていること、
をその好ましい態様として含むものである。
本考案に係る自動洗車ブラシに用いられている洗浄シートは、布と合成樹脂発泡体シートの複合シートであるので、布と合成樹脂発泡体シートの長所を兼ね備えたものとすることができる。具体的に説明すると、第1に、スリットを形成することによる布の裂けやすさが合成樹脂発泡体シートで抑制されるので、寿命を縮めることなく、先端部を複数のフリンジ片に分割して車体への当たりの強さの緩和と洗浄力の強化を図ることができる。また、布によって合成樹脂発泡体シートの弾力性が抑制されるので、先端部を複数のフリンジ片に分割しても突起物への巻き付きを生じにくい。第2に、布だけの場合に比して布の厚さが薄くてすむと共に、独立気泡の合成樹脂発泡体シートはほとんど吸水性がないので、吸水量を抑制して凍結しにくくすることができる。第3に、合成樹脂発泡体シートによってブラシ形状を保ちやすい腰の強さが得られるので、車体との洗浄効果の高い接触状態が得やすい。第4に、布が一体となっていることで、直射日光や熱による合成樹脂発泡体シートの収縮が抑制されるので、経時的寸法形状の変化による洗浄力の変動を防止できる。
上記合成樹脂発泡体シートを、熱可塑性樹脂、各種エラストマーまたは合成ゴムの発泡体シートとすると、洗浄シートに耐久性を付与することができる。
上記布を、トリコット、不織布または羊毛布とすると、磨き効果を付与することができる。
洗浄シートの他端側に、複数のフリンジ片を形成し、更に各フリンジ片を複数の分割フリンジ片に細分しておくと、耐久性を備えていながらも車体にダメージを与えることなく、車体を細部まで洗浄することができる。
各分割フリンジ片の先端が斜めに裁断されて尖らされていると、より車体の細かい部位の汚れまで拭い取ることができる。
各分割片の先端の斜め裁断は、各フリンジ片の先端部を山形に裁断し、山形フリンジ片の中央部を分割スリットによって細分すれば、極めて容易に形成することができる。
洗浄シートを、所定の幅で山折り谷折りを繰り返して屏風畳み状態に成形し、屏風畳み状態の一方を拡げ、他方を束ねて回転軸に扇状に取り付けると、回転軸を縦に設置した場合に、ブラシ部を垂れにくくすることができる。
洗浄シートの重畳方向の中央に位置する切り込み部の両側に位置する束ね部分をそれぞれ重畳方向外方に屈曲させて回転軸に取り付けると、いずれの回転方向に対しても安定した強固な取り付け状態が得られる。
本考案の自動洗車ブラシに用いる洗浄シートの展開状態を示す平面図である。 本考案の自動洗車ブラシに用いる洗浄シートの積層構造を例示する概略断面図である。 本考案の自動洗車ブラシに用いる洗浄シートの先端側の形状を例示する一部拡大図である。 図1の洗浄体を成形して基端側を扇状に束ねた状態を示す概略図である。 扇状ユニットを回転軸へ取り付ける場合の例を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本考案の実施の形態を説明するが、本考案は本実施形態に限定されるものではない。
まず、図1から図5を参照して、本考案に係る自動洗車ブラシの一実施形態の構成について説明する。図1は、本考案の自動洗車ブラシに用いる洗浄シートの展開状態を示す平面図である。図2は、本考案の自動洗車ブラシに用いる洗浄シートの積層構造を例示する概略断面図である。図3は、本考案の自動洗車ブラシに用いる洗浄シートの先端側の形状を例示する一部拡大図である。図4は、図1の洗浄体を成形して基端側を扇状に束ねた状態を示す概略図である。図5は、扇状ユニットを回転軸へ取り付ける場合の例を示す概略図である。
図1および図2に示すように、本実施形態の自動洗車ブラシは、洗浄シート1として合成樹脂発泡体シート11と布12とを積層した複合シートを用い、その一端側が束ねられて自動洗車機の回転軸3(図5参照)の周囲に多数取り付けられる。
この洗浄シート1は、全体としての輪郭が概ね長方形状を成しており、その幅方向の一側が回転軸3への取り付け側となる基端側となり、他側が回転軸3の周面から外方へ延出される自由端側となっている。
洗浄シート1は、上述したように、断面が合成樹脂発泡体シート11と布12とを貼り合わせて一体化された積層構造の複合シートとなっている。具体的には、図2(a)に示すように、洗浄シート1は、合成樹脂発泡体シート11の両面に、接着剤13で布12を貼り付けて形成することが好ましい。洗浄シート1は、これに限定されず、合成樹脂発泡体シート11の少なくとも一方の面に、布12が貼り付けられて一体化されていればよい。即ち、図2(b)に示すように、合成樹脂発泡体シート11の片面にのみ、接着剤13で布21を貼り付けて形成してもよく、片面にのみ布21を貼り付ける場合には、合成樹脂発泡体シート11が夏季の直射日光による熱の影響を受けるのを防止するため、ブラシ部2(図5参照)の上面となる面に布12を貼り付けることが好ましい。
合成樹脂発泡体シート11を形成する合成樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂、各種エラストマーや合成ゴムを用いることが好ましいが、これらに限定されない。一般的な熱可塑性樹脂としては、エチレンビニルアルコール(EVA)、ポリエチレン、ポリウレタン、各種ブレンド品を挙げることができる。エラストマーとしては熱可塑性セラストマーが好ましく、例えば、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー等を用いることができる。
合成樹脂発泡体シート11は、発泡倍率が1.1〜1.7倍の低発泡体とすることが、必要な強度及び腰の強さを得ると共に、車体への当たりを和らげ、車体の傷付き防止を図る上で好ましい。また、合成樹脂発泡体シート11は独立気泡の発泡体シートであり、内部へ洗浄水が染み込むことはなく、軽量性を維持することができる。また、合成樹脂発泡体シート11は、1mm〜5mm程度の厚みであることが好ましいが、この範囲に限定されない。
布12としては、天然繊維でも合成繊維でもよく、織布、不織布、織物のいずれをも使用することができるが、特にポリエステル等の化合成繊維を縦方向に鎖状に編目を連ねて編地を構成したトリコットや、不織布、羊毛布等を用いることが好ましい。
布12の露出面には、例えば、樹脂ダイレクトコーティング等による防水加工が施されていることが好ましい。この樹脂ダイレクトコーティングを施した布12を用いると、洗浄シート1が含水して重量が増加し、車体に回転接触する際の衝撃が増加してしまうのを防止できる他、構成繊維及び布目に浸透して形成された樹脂被膜によって土砂の付着を防止できるとともに、後述する屏風畳み成形を維持し易くなる等の利益が得られる。
加えて、布12および合成樹脂発泡体シート11としては、例えば臭素系、塩素系等の難燃化剤を含有させた自己消火性の材料で構成されていることが好ましい。自己消火性の材料で構成しておくことにより、火災を抑制することができる。
接着剤13としては、例えば、アクリル系の接着剤を用いることが好ましいが、これに限定されない。
洗浄シート1は、長手方向(縦長方向)に所定の折り幅で山折り谷折りを繰り返して、屏風畳み状に成形されるものである。即ち図1において、二点鎖線で表わす部位が山折り部M、一点鎖線で表わす部位が谷折り部Vとなり、例えば、100mm〜250mm程度の折り幅で山折り谷折りを繰り返すことにより、短冊状の洗浄シート片10を複数屏風畳み状態に連ねたように成形する。本実施形態では、例えば、縦長に8つの洗浄シート片10を連ねたような形状を有する。また、複合洗浄シート1の折り幅は例示であって、上記の範囲に限定されない。
洗浄シート1の一側、即ち自由端側は、山部と谷部とが交互に連なった波形状(ギザギザ状)に裁断されており、図3に示すように、例えば、各洗浄シート片10に5つの山部Yが存在するように形成されている。そして、洗浄シート1の自由端側の各谷部Tにはフリンジ形成スリット21が形成され、このフリンジ形成スリット21によって多数の先端が山形のフリンジ片31が形成されている。各山形フリンジ片31の中央部(頂部)は、更に先端分割スリット22によって二分割の分割フリンジ片32に細分されている。各フリンジ片31の先端を山形状に裁断し、更に各山形フリンジ片31の中央部を二分割に細分することにより、各分割フリンジ片32の先端が斜めに尖っているので、車体の細部まで汚れを拭い取ることができる。このように布単体では形成できなかった複数のスリット21、22を形成して、洗浄シート1の自由端側を複数のフリンジ片31、32に細分することができるのは、合成樹脂発泡体シート11と布12とを積層して複合化しているからである。
本実施形態では、フリンジ形成スリット21と先端分割スリット22は、略同じ切り込み長さで形成され、それぞれの内端が洗浄シート1の幅方向(図1における左右方向)において交互に位置しており、かつ各スリット21、22の内端には円孔23が形成されている。このように、各スリット21、22の内端の円孔23の位置が交互にずれているので、円孔23同士の間隔をとり易い。円孔23を形成するのは、各スリット21、22の内端に引き裂き力が加わったときに、この力を分散させてスリット21、22の内端が裂け拡がるのを防止するためである。
スリット21、22の間隔および切り込み長さは、積層する合成樹脂発泡体シート11および布12の材質、厚さ、大きさ等によっても相違する。円孔23を形成し、車体への当たりを和らげ、細かな凹凸の汚れを拭い取り易くする上で、間隔は3mmから20mm、切り込み長さは100mmから500程度が好ましい。フリンジ形成スリット21と先端分割スリット22との切り込み長さは同じ長さである必要はないが、円孔23を形成する関係上、双方のスリット21、22の内端の位置が幅方向で左右にずれていることが好ましい。スリット21、22の内端のずれ幅は5mm〜20mm程度が好ましく、円孔23の直径は2mm〜3mm程度が好ましいが、この範囲に限定されない。
この洗浄シート1は、上記フリンジ片31、32が形成された側を自由端側とし、他側を回転軸3(図5参照)に取り付けられるものとなっている。この回転軸3への取り付け側である基端側は、両コーナー部41が斜めに切断されていると共に、各短冊状の洗浄シート片10の折り位置に相当する部位に等間隔でV字形の切り込み部42が形成されている。各切り込み部42の内端には、裂け止め用の円孔43が形成されている。
また、この切り込み部42間には、それぞれ同じ位置に合成樹脂発泡体シート11および布12を貫通する固定孔4が形成されている。図1に示す展開状態では、短冊状の洗浄シート片10が連なったような様相を呈しているが、各洗浄シート片10に相当する部分にそれぞれ上下2箇所の固定孔4が形成されている。この固定孔4は、リベットやタッピングネジ等の固定ピン5(図5参照)によって、基端側を束ねた洗浄シート1を回転軸3に取り付けるための孔であり、その取り付け構造については後述する。本実施形態では洗浄シート1を150mm程度の折り幅で屏風畳み状に成形しており、上下2箇所の固定孔4が形成されている。折りの幅を小さく設定する場合には1箇所の固定孔4としてもよく、折りの幅をより大きく設定する場合には3箇所以上の固定孔4としてもよい。
なお、この固定孔4は、本実施形態のように展開状態において合成樹脂発泡体シート11および布12が積層された洗浄シート1を貫通するように開孔した後、所定の折り幅で屏風畳み状態に成形してもよく、また屏風畳み状態に成形した後に一度に開孔するようにしてもよい。前者の方が固定孔4の加工し易いが、後者の方が孔同士の位置ずれが起こり難い。
本考案に係る自動洗浄ブラシは、合成樹脂発泡体シート11の少なくとも一方の面に布12を貼り付けた複合洗浄シート1を屏風畳み状態に成形し、図4および図5に示すように、フリンジ片形成側を自由端側として扇状に拡げ、他方の基端側を束ねた扇体の要部1aを回転軸3の周囲に多数取り付けたものである。洗浄シート1を成形した扇体の取り付けは、洗浄シート1の切り込み部42の頂点部分を介して山折りと谷折りを繰り返して屏風畳み状態に折り、図5に示すように、折り曲げ部分を上下方向にして、束ねた要部1aをそれぞれ重畳方向外方に屈曲させて左右に分けて回転軸3の周囲に宛がい、分けられた要部1aに位置する固定孔4にリベットやタッピングネジ等の固定ピン5を通して、回転軸3に固定する。このように洗浄シート1の重畳方向の中央に位置する切り込み部42の両側に位置する束ね部分をそれぞれ重畳方向外方に屈曲させて回転軸3に取り付けられるので、いずれの回転方向に対しても安定した強固な取り付け状態が得られる。洗浄シート1は、このようにして回転軸3の周囲に多数取り付けられて、自動洗浄ブラシを構成するものである。
以上のように構成された本実施形態の自動洗車ブラシによれば、合成樹脂発泡体シート11の少なくとも一方の面に布12を貼り付けて一体化された複合洗浄シート1が形成され、それを成形したブラシ部2が布12と発泡体シート11との長所を兼ね備えている。したがって、コアとなる合成樹脂発泡体シート11により布製のブラシ部2に適度の腰の強さをもたせて、ブラシ部2の垂れ下がりを防止することができる。このように、合成樹脂発泡体シート11と布12とを貼り合わせることにより、冬季にブラシ部2が凍結するのを防止することができる。更に、合成樹脂発泡体シート11は夏季の直射日光等の熱に弱いが、その両面もしくは片面に布12を貼り合わせることにより、熱に強くなる。
また、洗浄シート1が合成樹脂発泡体シート11と布12との複合シートであるので、洗浄シート1の自由端側に複数のスリット21、22を形成しても裂け難い。このように、スリット21、22によって、洗浄シート1の自由端側を複数のフリンジ片31、32に細分しているので、耐久性を備えていながらも車体にダメージを与えることなく、車体を洗浄することができる。
更に、各分割フリンジ片32の先端が尖るように斜めに裁断しているので、洗浄面の当たりを弱くすることができ、車体の細かい部位の汚れまで拭い取ることができる。
以上、本考案の好適な実施形態を説明したが、これは本考案の説明のための例示であり、本考案の要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
例えば、上記の実施形態では、洗浄シート1に水抜き孔を開設していないが、扇体状の洗浄シート1における各谷折り部に、その折り目に沿って複数の水抜き孔を開設してもよい。特に回転軸3が縦に設置されている場合に、扇体の各谷折り部Vに集まる洗浄水をこの水抜き孔から迅速に落下させることができ、洗浄水が扇体上を流れる時間を短縮することができる。これにより、扇体上を流れる洗浄水の重量による扇体の垂れ下がりや、洗浄水で扇体の重量が増加することによる車体への衝撃増加を抑制することができる。また、洗浄シート1上での水溜まりを防止できるので、冬季や寒冷地における凍結を防止できると共に、上段の洗浄シート1の水抜き孔から落下した洗浄水が下段の洗浄シート1上に落下し、ブラシ全体へ洗浄水がまわり易くなって、洗浄効果も高くなる。
1 洗浄シート
1a 要部
2 ブラシ部
3 回転軸
4 固定孔
5 固定ピン
11 合成樹脂発泡体シート
12 布
13 接着剤
21 フリンジ形成スリット
22 先端分割スリット
31 フリンジ片
32 分割フリンジ片
42 切り込み部

Claims (8)

  1. 回転軸の周囲に洗浄シートの一端側を束ねて取り付けてブラシ部とし、車体表面に洗浄シートを回転接触させて洗車を行う自動洗車ブラシであって、
    前記洗浄シートが、合成樹脂発泡体シートの少なくとも一方の面に布が貼り合わされて一体化された複合シートであることを特徴とする自動洗車ブラシ。
  2. 前記合成樹脂発泡体シートが、熱可塑性樹脂、各種エラストマーまたは合成ゴムの発泡体シートであることを特徴とする請求項1に記載の自動洗車ブラシ。
  3. 前記布が、トリコット、不織布または羊毛布であることを特徴とする請求項1に記載の自動洗車ブラシ。
  4. 前記洗浄シートの他端側には、複数のフリンジ形成スリットによって複数のフリンジ片が形成され、更に各フリンジ片が先端分割スリットによって複数の分割フリンジ片に細分されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動洗車ブラシ。
  5. 前記各分割フリンジ片の先端が斜めに裁断されて尖らされていることを特徴とする請求項4に記載の自動洗車ブラシ。
  6. 前記各分割フリンジ片の先端の斜めの裁断は、各フリンジ片の先端部を山形に裁断し、更に山形フリンジ片の中央部を先端分割スリットによって細分することにより、形成されることを特徴とする請求項5に記載の自動洗車ブラシ。
  7. 前記洗浄シートは、所定の幅で山折り谷折りを繰り返して屏風畳み状態に成形され、屏風畳み状態の一方を拡げ、他方を束ねて回転軸に扇状に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動洗車ブラシ。
  8. 前記洗浄シートは、その重畳方向の中央に位置する折り部の基端側に切込み部を形成し、該切り込み部の両側に位置する束ね部分をそれぞれ重畳方向外方に屈曲させて、回転軸に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動洗車ブラシ。
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