JP3156063B2 - 汚染物処理方法及び汚染物処理装置 - Google Patents

汚染物処理方法及び汚染物処理装置

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JP3156063B2
JP3156063B2 JP04306993A JP4306993A JP3156063B2 JP 3156063 B2 JP3156063 B2 JP 3156063B2 JP 04306993 A JP04306993 A JP 04306993A JP 4306993 A JP4306993 A JP 4306993A JP 3156063 B2 JP3156063 B2 JP 3156063B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、埋設された汚染物を掘
削する際に使用される汚染物処理方法及び汚染物処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来行われてきた産業廃棄物あるいは汚
染土壌等の汚染物の処理は、大気汚染や臭気汚染等の理
由から民家から離れた空き地もしくは山間僻地で行われ
ることが多かった。また、これらの産業廃棄物や汚染土
壌を処分地内で掘り起こして再移動する際でも仮設の塀
を周囲に施す程度であり、民家から遠くはなれている関
係上、住民からのクレームはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
汚染物処理方法では、仮設の塀等により周囲を囲んで掘
り起こしや再移動を行うようにしているので、民家から
200〜300mm程度の近くに設けられた処分地にお
いて掘り起こしや移動を行う場合には、風向や風速や臭
気の種類や臭気の強度によっては、周辺の民家への影響
が予想され、周辺の民家への配慮が必要になる。同時に
敷地内で働く作業者への安全衛生面及び健康管理面への
配慮が必要になる。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、周辺の民家に大気汚染や臭気汚染を引き起こすこと
を未然に防止し同時に屋根内で働く作業者への安全衛生
面の管理が効果的にできる汚染物処理方法及び汚染物処
理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
汚染物処理方法は、汚染物が埋設された地面に気密性を
保った屋根を設置し、この屋根の内側の空間に気体を供
給しつつ屋根の内側の地面を掘削し、掘削の際に発生す
る気体を屋根の外部に排出し、排出された気体を処理装
置により処理した後大気に放出することを特徴とする。
【0006】本発明の請求項2記載の汚染物処理装置
は、汚染物が埋設された地面に設けられ気密性が保たれ
た屋根と、この屋根の内側に気体を供給する給気装置
と、前記屋根内の気体を外部に排出する排気装置と、こ
の排気装置から排出された気体を処理した後大気に放出
する処理装置とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の請求項1記載の汚染物処理方法によれ
ば、屋根に囲まれた地面を掘削する時に発生する有機系
ガスや悪臭は、外部に排出することなく気密性をもった
屋根内に溜り、屋根内に気体が供給されて排気されるこ
とにより外部に排出される。排出された気体は処理装置
により処理されて、有害物質や悪臭が除去されて大気に
放出される。これにより、大気汚染や悪臭公害を未然に
防止することができるとともに、屋根内で作業する作業
者の健康管理面でも有効である。
【0008】本発明の請求項2記載の汚染物処理装置に
よれば、屋根に囲まれた地面を掘削する時に発生する有
機系ガスや悪臭は、外部に排出することなく気密性をも
った屋根内に溜り、屋根内に給気装置により気体が供給
されて、排気装置により屋根内から排気されることによ
り外部に排出される。排出された気体は処理装置により
処理されて、有害物質や悪臭が除去されて大気に放出さ
れる。これにより、大気汚染や悪臭公害を未然に防止す
ることができるとともに、屋根内で作業する作業者の健
康管理面でも有効である。
【0009】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の一実施例
の汚染物処理装置について説明する。
【0010】本実施例の汚染物処理装置は、図1に示す
ように、汚染物が埋設された地面1に設けられ気密性が
保たれた屋根2と、この屋根2の内側に気体を供給する
給気装置3と、前記屋根2内の気体を外部に排出する排
気装置4と、この排気装置4から排出された気体を処理
した後大気に放出する処理装置5とを備える。
【0011】前記屋根2は膜材により又はプラスチック
のような軽量板を使用して気密性を保持して接合された
半円球殻を形成しており、分解及び組立が自由となって
いる。また、屋根2が大型となる場合には屋根2の外側
面又は内周面に沿ってトラス部材等により補強されて構
成されている。屋根2の下部には、横置きされたH鋼1
5が屋根2の周方向に沿って配置されている。前記H鋼
15は周方向に分割されており、この分割部には隣接す
るH鋼15を接続するための連結プレート16が形成さ
れ、H鋼15どうしを接合する際には前記連結プレート
16間にゴム製のシールパッキンプレート17を介装し
てボルト止めする。また、前記H鋼15のフランジの下
端部は、地面1に貫入されることにより、屋根2の内外
の気圧差により屋根2内の気体が漏洩することを防止す
る作用をする。H鋼15の下部の地面1を通して屋根2
内の気体が漏洩する場合には、その場所に粘土堤を配置
するなどして漏洩を防止するようにする。一方、前記H
鋼15の上端部(フランジ部とウエブ部とに囲まれた部
分)には水又はベントナイト泥水等の液体が貯留されて
おり、この液体内に前記屋根2の下端部が浸されること
により、屋根2の内外の気圧差により屋根2内の気体が
漏洩することを防止する作用をする。
【0012】前記給気装置3は、空気を圧送する給気フ
ァン7と、この給気ファン7に接続され長さ方向に所定
の間隔をおいて配置された空気排出口8が形成された給
気ダクト6を備えている。また、前記給気ダクト6は、
前記屋根2の上部に円形状に配置されている。
【0013】前記排気装置4は、空気を吸い出す排気ブ
ロアー9と、この排気ブロアー9に接続された排気ダク
ト10とを備えている。この排気ダクト10は、屋根2
の下方に屋根2の周方向に配置されており、その長さ方
向に沿って複数の吸引用の細いダクト11が配置されて
いる。このダクト11の先端には、図3に示すように、
広範囲の空気を吸引できるように吸引フード12が取り
付けられている。
【0014】前記処理装置5は、前記排気ブロアー9の
出口に接続された溶剤回収装置13と、この溶剤回収装
置13の出口に接続された活性炭脱臭装置14とを備え
ている。
【0015】また、屋根2内には発生する可能性のある
対象ガスを検知するガスセンサ(図示せず)が配置され
ている。このガスセンサにより検出されるガス濃度が基
準値以下ならば、前記給気装置3及び排気装置4による
換気量はあらかじめ設定させたままで運転し、前記ガス
センサにより基準値を越えるガス濃度が検出されたとき
には、検知されたガス濃度から計算される必要換気量に
増大させるようになっている。
【0016】前記給気ダクト6及び排気ダクト10は、
屋根2の内部で発生するガスの濃度を許容値以下に薄め
るために、必要な空気を所定時間内に供給あるいは排気
することができるような口径に設定されている。また、
給気ファン7は、所定の空気供給量を供給することがで
きる容量を有するものであり、その容量は例えば屋根2
内の換気回数を時間当り約5回以上となるように設定さ
れる。
【0017】屋根2内で掘り起こされた汚染物は、ドラ
ム缶等の密閉容器内に封入されて、屋根2に設けられた
搬出口15から排出されるようになっている。
【0018】次に本実施例の汚染物処理装置の作用につ
いて説明するとともに、本発明の一実施例の汚染物処理
方法について説明する。
【0019】まず、掘削すべき地面1に複数のH鋼15
を円形に配置して隣接するH鋼15をその連結プレート
16により連結して配置した後この上に屋根2を設営す
る。次に給気装置3を組み立てるとともに、排気装置4
を組み立てる。そして、排気装置4の排気ブロアー9に
溶剤回収装置13と活性炭脱臭装置14とを取り付け
る。
【0020】次に、給気ファン7を駆動して給気ダクト
6の空気排出口8から空気を流出するとともに、排気ブ
ロアー9を駆動してダクト11から空気を吸引して屋根
2内から排出する。
【0021】次に、屋根2内の地面1を掘削して汚染物
を掘り出す。この際、発生する気体が前記ダクト11か
ら吸引されて溶剤回収装置13及び活性炭脱臭装置14
を通って大気中に放出される。このように、掘削の際に
発生する有害な気体や悪臭を放つ気体は、浄化されて大
気に放出されるので、処理場が民家に近くても公害問題
を発生することがない。しかも、屋根2内が換気される
ので、屋根2内で働く作業者の安全衛生管理・健康管理
の面からも非常に有効である。
【0022】なお、地面1を掘削して行くにしたがっ
て、その掘削孔の深さが深くなったときには、掘削孔内
の気体の排出効率が悪くなるので、給気ダクト6からフ
レキシブルな供給管を掘削孔の掘削面に這わせて設ける
と共に、排気ダクト10からフレキシブルな排気管を地
表面に這わせて、気体の排出効率が低下しないようにす
る。多量なガスが噴出した緊急の場合に備えて、掘削面
からのガスの発生を一時抑制するために、樹脂系気泡剤
の噴出装置を設けて置く。
【0023】なお、前記実施例によれば、給気装置3及
び排気装置4を屋根2とは別体に形成したが、これらの
給気装置3及び排気装置4を屋根2に付属するように配
置してもよい。
【0024】また、前記実施例では大気より比重の大き
い気体の排出を対象として屋根内上部からの給気、屋根
内下部からの排気による事例を示したが、大気より比重
の小さい気体の場合は給・排気の上下の位置を逆転させ
る方が効果的である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の汚染物処理方法によれば、汚染物が埋設された地
面に気密性を保った屋根を設置し、この屋根の内側の空
間に気体を供給しつつ屋根の内側の地面を掘削し、掘削
の際に発生する気体を屋根の外部に排出し、排出された
気体を処理装置により処理した後外部に放出するので、
周辺の民家に大気汚染や臭気汚染を引き起こすことを未
然に防止でき、同時に屋根内で働く作業者の安全衛生管
理、健康管理が可能となる。
【0026】本発明の請求項2記載の汚染物処理装置に
よれば、汚染物が埋設された地面に設けられ気密性が保
たれた屋根と、この屋根の内側に気体を供給する給気装
置と、前記屋根内の気体を外部に排出する排気装置と、
この排気装置から排出された気体を処理した後大気に放
出する処理装置とを備えたので、周辺の民家に大気汚染
や臭気汚染を引き起こすことを未然に防止でき、同時に
屋根内で働く作業者の安全衛生管理、健康管理が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の汚染物処理装置の全体構成
を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の要部を示す側面図である。
【図4】図1の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 地面 2 屋根 3 給気装置 4 排気装置 5 処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−310688(JP,A) 特開 昭57−151503(JP,A) 実開 昭51−96860(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65F 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚染物が埋設された地面に気密性を保っ
    た屋根を設置し、この屋根の内側の空間に気体を供給し
    つつ屋根の内側の地面を掘削し、掘削の際に発生する気
    体を屋根の外部に排出し、排出された気体を処理装置に
    より処理した後大気に放出することを特徴とする汚染物
    処理方法。
  2. 【請求項2】 汚染物が埋設された地面に設けられ気密
    性が保たれた屋根と、この屋根の内側に気体を供給する
    給気装置と、前記屋根内の気体を外部に排出する排気装
    置と、この排気装置から排出された気体を処理した後大
    気に放出する処理装置とを備えたことを特徴とする汚染
    物処理装置。
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