JP3154684U - ヘアドライヤー用ハンガー - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が極めて簡単で製造コストの低減、コンパクト化を図れるとともに、使用時の面倒さ、労力を極力少なくできるヘアドライヤー用ハンガーを提供する。【解決手段】ヘアドライヤー用ハンガー1は、吸盤を介して鏡面3に固定される支持部7と、略水平に延びる載置部9と、載置部9を上下方向に回動自在に連結し所定の角度で固定する連結部11を有している。ドライヤーの手持ち部を載置部9の2本の丸棒の先端側の間から水平に移動して矢印A方向に挿入し、そのまま下ろしてドライヤーの筒状本体部を載置部9に載置する。【選択図】図1

Description

本考案は、髪の毛の乾燥やセット・スタイリング等に用いられるヘアドライヤーを所望の位置に保持するためのヘアドライヤー用ハンガーに関するものである。
一般家庭やホテル等における洗面台(洗面スペース)の壁には、ヘアドライヤーを安定に吊るしたり載置したりするためのハンガー構造が設けられている。
この種のハンガーないしホルダー構造は、ヘアドライヤーを安定して保持するためだけの目的をもって設けられており、髪を乾かしたりセットしたりする時にはユーザーがドライヤーを片手で持って必要な位置に任意に動かして使用するようになっている。
しかしながら、このような使用方法では、片手がドライヤーを持つことでふさがれるために、他方の片手だけでスタイリング等をしなければならず、面倒さ、煩わしさを否めなかった。
このような問題に対処すべく、ドライヤーを持たずに両手でスタイリング等を行うことができる種々のハンガー構造が提案されている。
例えば、特許文献1には、任意の場所での上下面に固定できる伸縮自在な支柱と、この支柱に締付具により任意の高さ位置に固定されるアームと、アームの先端部に固定されたドライヤー載置部とを有するドライヤーホルダーが提案されている。ドライヤー載置部は、ドライヤーコードを出し入れするための切り欠き部を有する矩形筒状に形成されている。
特許文献2には、壁面に固定されたベースにフレキシブルチューブの一端を着脱自在に装着し、フレキシブルチューブの自由端側にドライヤーの筒状本体部の外面を挟むクリップを取り付けた構造のハンガーが提案されている。
フレキシブルチューブを曲げることによりヘアドライヤーの位置・向きを任意に設定できるとともに、クリップによる挟み保持方式であるために大きさが異なるドライヤーにも対応できる利点を有している。
特開2006−346388号公報 特開2005−323621号公報
しかしながら、特許文献1に記載のホルダーでは、伸縮自在な支柱が必要であるためにコストアップや全体構成の嵩張りを避けられないとともに、ドライヤー載置部の位置を調整するときはその都度締付具の開閉操作が必要で面倒であった。
また、切り欠き部にドライヤーコードを通した後でドライヤーを下ろして筒状本体部をドライヤー載置部に置く必要があり、セッティングが面倒であった。
特許文献2に記載のハンガーでは、フレキシブルチューブ等によるコストアップを避けられないとともに、バネ弾性力で閉じるクリップをその都度操作しなければならない面倒さがあった。
本考案はこのような現状に鑑みてなされたもので、構造が極めて簡単で製造コストの低減、コンパクト化を図れるとともに、使用時の面倒さ、労力を極力少なくできるヘアドライヤー用ハンガーの提供を、その主な目的とする。
本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1記載の考案は、壁面に固定される支持部と、前記支持部から略水平に延び、ヘアドライヤーの手持ち部を水平方向から挿入可能な隙間を有しているとともに、前記手持ち部を挿入後放すことによりヘアドライヤーの筒状本体部を載置可能な載置部と、を有していることを特徴とするヘアドライヤー用ハンガーである。
請求項2記載の考案は、請求項1記載のヘアドライヤー用ハンガーにおいて、前記載置部は、水平方向に間隔をおいて設けられた複数の棒状部材を連結固定して構成され、これらの棒状部材の先端側の間を通して前記手持ち部を挿入することを特徴とするヘアドライヤー用ハンガーである。
請求項3記載の考案は、請求項1又は2記載のヘアドライヤー用ハンガーにおいて、前記載置部が前記支持部に連結部を介して上下方向に回動自在に連結され、ヘアドライヤーが載置された状態で前記載置部は任意の回動位置に保持されることを特徴とするヘアドライヤー用ハンガーである。
請求項4記載の考案は、請求項3記載のヘアドライヤー用ハンガーにおいて、前記連結部は、前記載置部の前記支持部側端部を締め付ける締付部材を有し、前記載置部の回動角度を調整可能であることを特徴とするヘアドライヤー用ハンガーである。
請求項5記載の考案は、請求項1〜4のいずれかに記載のヘアドライヤー用ハンガーにおいて、前記支持部が壁面に対して着脱自在な吸盤を介して固定されていることを特徴とするヘアドライヤー用ハンガーである。
本考案のヘアドライヤー用ハンガーによれば、構造が極めて簡単で製造コストの低減、コンパクト化を図れるとともに、使用時の面倒さ、労力を極力少なくでき、使い勝手を向上させることができる。
特に、ドライヤーを水平に移動してそのまま載置できるので、従来方式に比べてドライヤーのセッティング労力を極めて少なくすることができる。
本考案の一実施の形態に係るヘアドライヤー用ハンガーの使用状態を示す斜視図である。 ヘアドライヤー用ハンガーの構成を示す一部分解の斜視図である。 ヘアドライヤー用ハンガーの使用状態の側面図である。 載置部の上下方向における回動角調整機能を示す側面図である。
本考案の一実施の形態に係るヘアドライヤー用ハンガーを図面にしたがって説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るヘアドライヤー用ハンガー1は洗面スペースの鏡面3に固定されており、ヘアドライヤー用ハンガー1にはヘアドライヤー5が保持されている。
ヘアドライヤー用ハンガー1は、鏡面3に固定された支持部7と、この支持部7から略水平に延びる載置部9と、載置部9を支持部7に上下方向に回動自在に連結する連結部11とを有し、ヘアドライヤー5はその吹き出し口13を手前側(鏡面3と反対側)に向けた状態で載置部9に載置されている。
図2に基づいて、ヘアドライヤー用ハンガー1の構成を詳細に説明する。支持部7は、鏡面3に着脱自在に吸着固定される吸盤15と、この吸盤15に結合される椀状の係合部材17と、係合部材17に一体に形成されたL字状の支持ベース19とを有している。
吸盤15の表面側には十字形の係合片21が形成されており、係合部材17の内部には係合片21に対応した係合片が形成されている。係合片同士が噛み合うように嵌め込んだ状態で係合部材17を45°回転させると吸盤15に係合部材17が一体に固定されるようになっている。吸盤15は、鏡面3に強く押え付けることでエアーが抜けて強力に吸着する周知の構造を有している。
載置部9は、棒状部材としての2本の金属製の細い丸棒23、23と、支持部7側において丸棒23間を連結する連結部材25、27とを有している。丸棒23としてはスチールやステンレス製の線材を利用することができる。勿論、ヘアドライヤー5を載せた状態で支持できる剛性を有するものであれば金属製に限定されない。
各丸棒23の支持部7側端部は、連結部11に係合するためにループ状に曲げられている。連結部材25、27は丸棒23と同一材料で形成されて溶接固定されており、手前側の連結部材27は各丸棒23間の一体強度を確保する機能の他に、後述するように、ヘアドライヤー5の筒状本体部29(図1参照)の後端部(吹き出し口13と反対側の端部)を支持する機能を有している。
各丸棒23の先端部は手前側に向かってその間隔が若干広がるように配置されており、ヘアドライヤー5の手持ち部31(図1参照)を挿入するときの機種による寸法差に対応できるようになっている。
また、各丸棒23の先端部23aは上方に折り曲げられ、ヘアドライヤー5の筒状本体部29との接触を緩和するとともに擦れキズの発生を防止する合成樹脂製のキャップ33が嵌められている。ヘアドライヤー5は、後述するように、その手持ち部31を矢印A方向(水平方向)に挿入されてそのまま載置される。
連結部11は、支持部7の支持ベース19に固定された筒状部材35と、この筒状部材35を貫通するボルト37と、ボルト37に螺合するナット39を有している。ボルト37は載置部9の回動軸として機能する。
各丸棒23のループ状の端部を筒状部材35の両側にあてがった状態でボルト37を挿通し、ナット39で締め付けることにより、載置部9を任意の回動位置で固定することができる。
図3は、ヘアドライヤー5をヘアドライヤー用ハンガー1に載置した状態を横側から見た図である。載置部9はほぼ水平位置となるように設定されており、上述のように手持ち部31を各丸棒23の先端側の間から通して挿入し、下ろすことで簡単に載置することができる。
ヘアドライヤー5を水平に移動して載置することができるので、特許文献1に記載のホルダーのように、ドライヤーコードを通した後手持ち部31を下方に挿入して載置する面倒さがなく、また、特許文献2に記載のハンガーのように、クリップを開いて筒状本体部29を挟み込む面倒さもない。
また、棒状部材によって載置部9の枠組みを構成しているので、コンパクト化・コスト低下を実現できる。
ヘアドライヤー5の筒状本体部29は、2つのキャップ33と連結部材27とで3点支持的に支持され、吹き出し口13側が若干上を向くように載置される。
筒状本体部29を3点支持的に支持する構成とすることにより、筒状本体部29の機種の違いによる寸法差に拘わらず安定に載置することができる。
丸棒23の先端部を上方に曲げて吹き出し口13側が若干上を向く載置構成とすることにより、鏡面3を見ながらの使用において、ヘアドライヤー5で遮られる範囲が少なくなるのでスタイリング等が容易となる。
ヘアドライヤー5の吹き出し口13の位置調整をしたい場合には、図4に示すように、連結部11のナット39を緩めて載置部9を上方又は下方に所望量回動し、再びナット39を締め付けて固定する。
ナット39の締め付け力を、ヘアドライヤー5が載置部9に載置されている状態で載置部9が回動せず且つ強固に固定しない程度にし、ナット39を操作せずに載置部9を直接回動して位置調整するようにしてもよい。ゴム等の摩擦係数の大きいカラーを両側に設けて、摺動抵抗により載置部9の回動位置を任意に固定するようにし、ナットの操作を不要にしてもよい。
以上、本考案の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても考案に含まれる。
例えば、載置部9は、棒状部材に代えて下方に円弧状に湾曲させた平板や金網、パンチングメタル等で形成してもよい。また、上記実施の形態では支持部7を鏡面3に着脱自在に固定する構成としたが、壁面にビス等で固定する構成としてもよい。
1 ヘアドライヤー用ハンガー
3 壁面としての鏡面
5 ヘアドライヤー
7 支持部
9 載置部
11 連結部
15 吸盤
23 棒状部材
29 筒状本体部
37 締付部材としてのボルト
39 締付部材としてのナット

Claims (5)

  1. 壁面に固定される支持部と、
    前記支持部から略水平に延び、ヘアドライヤーの手持ち部を水平方向から挿入可能な隙間を有しているとともに、前記手持ち部を挿入後放すことによりヘアドライヤーの筒状本体部を載置可能な載置部と、
    を有していることを特徴とするヘアドライヤー用ハンガー。
  2. 請求項1記載のヘアドライヤー用ハンガーにおいて、
    前記載置部は、水平方向に間隔をおいて設けられた複数の棒状部材を連結固定して構成され、これらの棒状部材の先端側の間を通して前記手持ち部を挿入することを特徴とするヘアドライヤー用ハンガー。
  3. 請求項1又は2記載のヘアドライヤー用ハンガーにおいて、
    前記載置部が前記支持部に連結部を介して上下方向に回動自在に連結され、ヘアドライヤーが載置された状態で前記載置部は任意の回動位置に保持されることを特徴とするヘアドライヤー用ハンガー。
  4. 請求項3記載のヘアドライヤー用ハンガーにおいて、
    前記連結部は、前記載置部の前記支持部側端部を締め付ける締付部材を有し、前記載置部の回動角度を調整可能であることを特徴とするヘアドライヤー用ハンガー。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のヘアドライヤー用ハンガーにおいて、
    前記支持部が壁面に対して着脱自在な吸盤を介して固定されていることを特徴とするヘアドライヤー用ハンガー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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