JP3154555U - 脳波誘導装置 - Google Patents

脳波誘導装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3154555U
JP3154555U JP2009005407U JP2009005407U JP3154555U JP 3154555 U JP3154555 U JP 3154555U JP 2009005407 U JP2009005407 U JP 2009005407U JP 2009005407 U JP2009005407 U JP 2009005407U JP 3154555 U JP3154555 U JP 3154555U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
audio
power
power supply
output
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2009005407U
Other languages
English (en)
Inventor
義弘 石原
義弘 石原
Original Assignee
義弘 石原
義弘 石原
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 義弘 石原, 義弘 石原 filed Critical 義弘 石原
Priority to JP2009005407U priority Critical patent/JP3154555U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3154555U publication Critical patent/JP3154555U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】目を閉じたまま使用でき、音と振動を左右交互に発生する脳波誘導装置を提供する。【解決手段】音声入力端子から入力する音声信号を右音声ライン4bと左音声ライン4cに分岐し、右スピーカ音声のみ出力する右音声オン状態と、左スピーカ音声のみ出力する左音声オン状態とを切換可能な音声切換手段12を設け、電源を右電源ラインと左電源ラインに分岐し、右振動器にのみ電源を供給した右電源供給状態と、左振動器にのみ電源を供給した左電源供給状態とを切換可能な電源切換手段20を設け、右音声オン状態と右電源供給状態からなる右出力状態と、左音声オン状態と左電源供給状態からなる左出力状態とを切り換える切換信号出力手段26を設け、切換信号を両切換手段に一定時間毎に送出して、一定時間毎に左右のスピーカから音声信号を交互に出力し、該音声信号の交互出力タイミングと同一タイミングで振動器を左右交互に振動する。【選択図】図2

Description

本考案は、聴覚及び触覚等の感覚器官に程よい刺激を与えて脳波の発生を誘導させる脳波誘導装置に関するものである。
従来、左右1対のスピーカと、フレキシブルアームの先端にそれぞれ設けた同じく左右用1対の発光器と、左右に独立させた光と音声のパルス信号を利用して人間の脳波をコントロールするものが提案されている(特許文献1)。
また、左右の耳に装着し得るヘッドフォンと、左右の目に装着し、右目及び左目に各々光を発する光ゴーグルを有し、左耳に音を発し、左目に光を照射し、その後、右目に音を発し、右目に光を照射する、という交互動作を繰り返し行うことにより、リラクゼーション効果を高める装置が提案されている(特許文献2)。
また、椅子に着座した者が、音響再生装置にて再生された音楽を聞くと共に、この音楽の音響信号に対応した信号を機械振動に変換し、椅子のアームレスト部に設けられた半球体の振動器の振動を手のひらで感じることにより、リラックス状態を促進させるものが提案されている(引用文献3)。
実開平5−41559号 特開平8−339158号(明細書「0010」欄、図6参照) 特開平5−293172号
ところで、特許文献1,2の装置では、目に対する光の刺激を受けるため、目を開けた状態を維持する必要があるが、人によっては目を開けた状態より目を閉じた状態の方が集中力を高めることができる場合があり、目を閉じた状態で効果的に脳波を誘導できる装置が望まれている。
特許文献3の装置では、音と、手の平及び足裏への振動による刺激を受けることができるが、左耳と右耳に交互に音を与える等の効果的な動作モードを有しておらず、また装置が大掛かりであり、携帯できないため、目を閉じたまま使用でき、かつ携帯してどこでも使用することができる装置が望まれている。
本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、目を閉じたまま使用でき、しかも音と振動を左右交互に発生する効果的な動作モードを有し、しかも携帯することが可能な脳波誘導装置を提供することを目的とする。
また本考案は、音と振動の交互駆動に加えて、光と音等の従来型の動作モードも選択的に使用することができ、しかも携帯することが可能な脳波誘導装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本考案は、
第1に、携帯可能な本体に音声入力端子、電源入力端子、左右音声出力端子、左右電源出力端子を各々設け、上記本体内において、上記音声入力端子から入力する音声信号を、右音声ラインと左音声ラインに分岐し、上記右音声ラインを上記右音声出力端子に接続した右音声オン状態と、左音声ラインを上記左音声出力端子に接続した左音声オン状態とを切換可能な音声切換手段を設け、上記電源入力端子から供給される電源を右電源ラインと左電源ラインに分岐し、上記右電源ラインを上記右電源出力端子に接続した右電源供給状態と、上記左電源ラインを上記左電源出力端子に接続した左電源供給状態とを切換可能な電源切換手段を設け、上記両切換手段に切換信号を一定時間毎に送出して、上記右音声オン状態と右電源供給状態からなる右出力状態と、上記左音声オン状態と上記左電源供給状態からなる左出力状態とを一定時間毎に交互に切り換える切換信号出力手段を設け、音再生装置を上記音声入力端子に接続して該装置にて再生された音声信号を上記本体に入力すると共に、片手で握ることが可能な大きさであって上記左右電源出力端子から電源の供給を受けて振動する振動器を左右一対に設け、上記左右音声出力端子に左右のスピーカを各々接続すると共に、上記左右電源出力端子に上記左右の上記振動器を各々接続した状態において、上記切換信号出力手段から上記切換信号を上記両切換手段に一定時間毎に送出することにより、一定時間毎に上記左右のスピーカから上記音声信号を交互に出力させ、かつ上記音声信号の交互出力タイミングと同一のタイミングで上記振動器を左右交互に振動させるものであることを特徴とする脳波誘導装置により構成される。
このように構成すると、左右の耳に左右交互に音声を出力することにより左右交互に聴覚刺激を与え、同時に、左右の手に左右交互に振動器による触覚刺激を与えることができ、目を閉じた状態で効果的に脳波誘導を行うことができる。上記電源入力端子には例えば携帯可能な外部直流電源バッテリーを接続することが好ましい。
第2に、上記本体に左右の光端子をさらに設け、上記本体内において、上記右電源ラインを上記右電源出力端子のみに接続する振動器モードと、上記右電源ラインを上記右光端子のみに接続する光モードと、上記右電源ラインを上記右電源出力端子と上記右光端子の両方に接続する双方モードとを切換可能な右電源スイッチ手段を設けると共に、上記左電源ラインを上記左電源出力端子のみに接続する振動器モードと、上記左電源ラインを上記左光端子のみに接続する光モードと、上記左電源ラインを上記左電源出力端子と上記左光端子の両方に接続する双方モードとを切換可能な左電源スイッチ手段とを設け、上記左右電源スイッチ手段を連動して切り換えることにより、上記振動器モードと光モードと双方モードの各モードを択一的に切り換え可能なモード切換スイッチ手段を設け、上記左右光端子に供給される電源により発光し得る左右一対の発光器を設け、上記左右の光端子に上記発光器を各々接続し、上記モード切換スイッチ手段により選択された上記光モードでは、左右の音声信号の左右交互の出力タイミングと同一のタイミングで上記発光器を左右交互に発光させるものであり、上記モード切換スイッチ手段により選択された上記双方モードでは、左右の音声信号の交互出力タイミング及び左右の振動器の交互振動タイミングと同一のタイミングで、上記発光器を左右交互に発光させるものであることを特徴とする上記第1記載の脳波誘導装置により構成される。
このように構成すると、左右交互の聴覚刺激と触覚刺激による脳波の誘導(振動器モード)だけではなく、左右交互の聴覚刺激と視覚刺激による脳波の誘導(光モード)、又は、左右交互の聴覚刺激、視覚刺激、触覚刺激による脳波の誘導(双方モード)による脳波の誘導を行うことができ、3つのモードを用途等に応じて容易に切換えることができる。
第3に、上記振動器は内部に小型振動モータを有する円筒状の筺体から構成されており、上記モータの回転軸に錘が偏心して固定されているものであることを特徴とする上記第1又は2記載の脳波誘導装置により構成される。
このように構成すると、例えば市販の小型振動モータを使用することができ、振動器を低価格で小型に構成することができる。
第4に、上記一対の発光器は、2本の左右ロッドの基端部を回動可能に軸支し、各ロッドの先端部に各々固定されており、上記基端部を中心として上記両ロッドの先端部間の幅を調整可能に構成されているものであることを特徴とする上記第2に記載の脳波誘導装置により構成される。
このように構成すると、一対の発光器の間隔を容易に調整可能とすることができる。
第5に、2本のロッドの基端部を回動可能に軸支し、両ロッドの先端部に各々上記一対の発光器を固定し、上記基端部を中心として上記両ロッドの先端部間の幅を調整可能とすることにより発光装置を構成し、上記左及び右電源出力端子に、上記左右の振動器に代えて、上記発光装置の上記左及び右の発光器を各々接続した状態において、上記左右電源出力端子に供給される上記電源により上記左右の発光器を上記左右の音声信号の出力タイミングと同一のタイミングで左右交互に発光させることを可能としたものであることを特徴とする上記第1に記載の脳波誘導装置により構成される。
共通の左右電源出力端子に、振動器に代えて発光装置を接続して動作可能とするには、例えば振動器の動作定格電圧と発光器の動作定格電圧を共通にすることが考えられる。このように構成すると、装置に何ら変更を加えることなく、当該脳波誘導装置を聴覚刺激と発光器による視覚刺激による脳波誘導も可能な装置とすることができる。
第6に、上記一定時間毎の時間間隔は1秒間から5秒間の何れかの時間間隔である上記第1〜5の何れかに記載の脳波誘導装置により構成される。
時間間隔は、左右の耳及び手等に対する刺激が左右交互に行われていることを意識できる程度の比較的長い時間(1秒間から5秒間)であることが好ましい。
第7に、上記音再生装置の音源は、音楽、又は、自然の音、又は、外国語の文章を音読した音声、又は、外国語の単語を音読した音声、であることを特徴とする上記第1〜6の何れかに記載の脳波誘導装置により構成される。
このように構成すると、本考案に係る脳波誘導装置を、リラックス効果のみならず、学習装置としても使用することができる。
本考案によると、左右の耳に左右交互に音楽等の音声を出力することにより左右交互に聴覚刺激を与え、かかる聴覚刺激と同じタイミングで、左右の手に左右交互に振動器による触覚刺激を与えることができるため、目を閉じた状態で効果的な脳波誘導を行うことができ、しかも携帯可能な脳波誘導装置を実現したものである。
また、このような左右交互の聴覚刺激と触覚刺激による脳波の誘導(振動器モード)だけではなく、左右交互の聴覚刺激と視覚刺激による脳波の誘導(光モード)、又は、左右交互の聴覚刺激、視覚刺激、触覚刺激による脳波の誘導(双方モード)による脳波の誘導を行うことができ、用法等に応じて、3つのモードを簡単に切換えることができる脳波誘導装置を実現したものである。
また、振動器として、例えば市販の小型振動モータを使用することができ、振動器を非常に小型に構成することができる。
また、発光装置として、一対の発光器の間隔を容易に調整可能であり、従来の聴覚刺激と視覚刺激による脳波誘導をも同様に行うことができるものである。
また、脳波誘導装置に何ら変更を加えることなく、左右の電源出力端子に発光器を各々接続して発光器を動作させることもでき、装置に何ら変更を加えることなく、左右交互の聴覚刺激と触覚刺激による脳波誘導装置を、左右交互の聴覚刺激と視覚刺激による脳波誘導装置としても使用することができる。
また、本考案に係る脳波誘導装置は、α波等の脳波の誘導によるリラックス効果のみならず、暗記等の学習装置としても非常に効果的に使用することができる。
(a)は本考案に係る脳波誘導装置の斜視図、(b)は同装置の他の実施形態の斜視図である。 同上装置の電気的ブロック図である。 同上装置の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 同上装置の全体構成を示すブロック図である。 同上装置の振動器の断面図である。 同上装置の振動器を手で持った状態を示す図である。 同上装置のタイマー回路の構成を示すブロック図である。 同上装置の音声左右切換手段又は電源左右切換手段の他の実施形態を示す電気的ブロック図である。 同上装置の他の実施形態を示す電気的ブロック図である。 同上装置の発光装置を示す正面図である。 同上装置の発光器の断面図である。 同上装置の他の実施形態の全体構成を示すブロック図である。
以下、本考案に係る脳波誘導装置について詳細に説明する。
1は、上記脳波誘導装置の直方体形状の筺体(本体)であり(図1(a)参照)、前面パネル2には、音声信号を出力するステレオ音声出力ジャック(左右音声出力端子)3、携帯音楽プレーヤ等の外部機器から出力される音声信号を入力するモノラル音声入力ジャック(音声入力端子)4、電源スイッチ5、右手に握るための振動器28aを接続するための右電源出力ジャック(右電源出力端子)6、左手に握るための振動器28bを接続するための左電源出力ジャック(左電源出力端子)7が設けられている。また、背面パネル8には、外部のDCバッテリー等の直流電源装置を接続するためのDC入力ジャック(電源入力端子)9、及び電源ランプ10が設けられている。
かかる筺体1は、全体的にコンパクトに形成することができ、例えば横100mm、縦150mm、高さ30mm程度の片手で持つことができる程度の大きさに形成することができる。
上記脳波誘導装置1は、図2に示すように構成されている。
上記モノラル音声信号入力ジャック4に接続された音声信号ライン4aは分岐点N1にて右耳用の右音声ライン4bと左耳用の左音声ライン4cに分岐され、各々リレー回路11内において、上記右音声ライン4bは音声左右切換スイッチ部(音声切換手段)12を介して、ステレオ音声出力ジャック3の右音声出力端子3aのみに接続され、上記左音声ライン4cは上記切換スイッチ部12を介して、上記ステレオ音声出力ジャック3の左音声出力端子3bのみに接続されている。
上記音声左右切換スイッチ部12は、上記右音声ライン4bを介して送出される音声信号をステレオ音声出力ジャック3の右音声出力端子3aに送出する右音声オン状態と、上記左音声ライン4cを介して送出される音声信号をステレオ音声出力ジャック3の左音声出力端子3bに送出する左音声オン状態とを択一的に切り換えるものである。
具体的には、上記右音声ライン4bに接続された端子15aと音声出力ジャック3の右音声出力端子3aに接続された端子15bとを導通接続するための端子片14aと、上記左音声ライン4cに接続された端子16aと音声出力ジャック3の左音声出力端子3bに接続された端子16bとを導通接続するための端子片14bと、上記端子片14aと上記端子片14bとを一定間隔を以って支持する駆動軸17とを有しており、該駆動軸17を電磁プランジャー等の切換器18によって伸縮駆動することにより、上記端子片14aのみが右音声ライン4b側の端子片15a,15bを導通接続した状態(右音声オン状態、図2の状態)と、上記端子片14bのみが左音声ライン4c側の端子片16a,16bを導通接続した状態(左音声オン状態)とを択一的に切換可能に構成されている。
従って、上記音声左右切換スイッチ部12が右音声オン状態をとると、上記右音声ライン4bの音声信号のみがステレオ音声出力ジャック3の右音声出力端子3aに送出された状態となり、左音声ライン4cは端子片14bにより開放されたオフ状態となる(図3(c)(d)の期間T1)。
一方、上記音声左右切換スイッチ部12が左音声オン状態をとると、上記右音声ライン4bは端子片14aにより遮断されたオフ状態となり、左音声ライン4cの音声信号のみがステレオ音声出力ジャック3の左音声出力端子3bに送出される状態となるように構成されている(図3(c)(d)期間T2)。
上記DC入力ジャック(電源入力端子)9に接続されたDC電源供給ライン19aは電源スイッチ5’を介して分岐点N2にて右電源ライン19bと左電源ライン19cに分岐され、各々リレー回路11内において、上記右電源ライン19bは電源左右切換スイッチ部(電源切換手段)20を介して、右電源出力ジャック(右電源出力端子)6に接続され、上記左電源ライン19cは上記電源左右切換スイッチ部20を介して、上記左電源出力ジャック(左電源出力端子)7に接続されている。
上記電源左右切換スイッチ部20は、上記右電源ライン19bを介して電源を右電源出力ジャック6に接続された右振動器28aに供給する右電源供給状態と、上記左側電源供給ライン19cを介して電源を左電源出力ジャック7に接続された左振動器28bに供給する左電源供給状態とを択一的に切り換えるものである。
具体的には、上記右電源ライン19bに接続された端子21aと右電源出力ジャック6に接続された端子21bとを導通接続するための端子片22aと、上記左電源ライン19cに接続された端子23aと左電源出力ジャック7に接続された端子23bとを導通接続するための上記端子片22bと、上記端子片22aと上記端子片22bとを一定間隔を以って支持する駆動軸24とを有しており、該駆動軸24を電磁プランジャー等の切換器25によって伸縮駆動することにより、上記端子片22aのみが右電源ライン19b側の端子片21a,21bを導通接続した状態(右電源供給状態、図2の状態)と、上記端子片22bのみが左電源ライン19c側の端子片23a,23bを導通接続した状態(左電源供給状態)とを択一的に切換可能に構成されている。
従って、上記電源左右切換スイッチ部20が右電源供給状態をとると、上記右電源ライン19bの電源が右電源出力ジャック6に供給された状態となり(図3(f)の期間T1参照)、左電源ライン19cは端子片22bにより遮断されるオフ状態となる(図3(g)の期間T1参照)。一方、上記電源左右切換スイッチ部20が左電源供給状態をとると、上記右電源ライン19bは端子片22aにより遮断されたオフ状態となり(図3(f)の期間T2参照)、左電源ライン19cの電源電圧が左電源出力ジャック7にのみ供給された状態となるように構成されている(図3(g)の期間T2参照)。
尚、上記DC入力ジャック9に供給される電源はタイマー回路26及び上記リレー回路11にも供給される。
以下の説明において図3のタイミングチャートを使用して説明する。このタイミングチャートにおいて、(a)はタイマー回路26の駆動信号の出力タイミングを示し、(b)は上記音声左右切換スイッチ部12の右音声オン状態(図中R)と左音声オン状態(図中L)の切換タイミングを示し、(c)は右音声出力端子3aに供給される音声信号とその出力タイミングを示し、(d)は左音声出力端子3bに供給される音声信号とその出力タイミングを示し、(e)は上記電源左右切換スイッチ部20の右電源供給状態(図中R)と左電源供給状態(図中L)の切換タイミングを示し、(f)は右電源出力ジャック6に供給される電源の出力タイミングを示し、(g)は左電源出力ジャック7に供給される電源の出力タイミングを示している。
上記タイマー回路(切換信号出力手段)26は、その出力部が上記切換器18及び上記切換器25に各々接続されており、両切換器18,25に同一タイミングで駆動信号(切換信号)を送出するものである。即ち、上記タイマー回路26は図3(a)T1,T2,T3・・・に示すように、所定時間t毎に加電圧(駆動信号)を上昇した状態(タイマーオンの状態、図3(a)T1,T3,T5・・・)又は降下した状態(タイマーオフの状態、図3(a)T2,T4・・・)を周期的に出力し、上記切換器18,25の電磁プランジャーの上記駆動軸17,24を伸縮動作させることが可能である。
このタイマー回路26は例えば図7に示すように、内部にスイッチ26aを有し、DC入力ジャック9から供給されるDC電源を当該スイッチ26aをオンすることにより上記切換器18,25に供給し、上記スイッチ26aをオフすることにより上記切換器18,25に対する電源への供給を遮断するように構成し、当該スイッチ26aのオン、オフのタイミング(時間t)をタイマー26bによって制御し得るように構成することができる。
従って、上記タイマー回路26がオンの期間(図3(a)T1,T3,T5)、上記駆動信号によって上記切換器18,25は共に駆動軸17,24を伸張駆動され(図3(b)(e)のT1,T3,T5)、上記切換片14a,22aが各々右音声ライン4b側、右電源ライン19b側に接続され(右出力状態)(図3(c)(f)のT1,T3,T5)、左音声ライン4c、左電源ライン18cは開放された状態となり(図3(d)(g)のT1,T3,T5)、右音声出力端子3aのみに音声信号が供給され、右電源出力ジャック6にのみ電源が供給された状態となる(図3(c)(d)(f)(g)のT1,T3,T5)。
一方、上記タイマー回路26がオフの期間(図3(a)T2,T4の期間)、上記駆動信号の消勢によって上記切換器18,25による駆動軸17,24の伸張が解除され(図3(b)(e)のT2,T4)、上記切換片14b,22bが各々左音声ライン4c側、左電源ライン19c側に接続され(左出力状態)(図3(d)(g)の期間T2,T4)、右音声ライン4b、右電源ライン19bは開放された状態となり(図3(c)(f)の期間T2,T4)、左音声出力端子3bのみに音声信号が供給され、左電源出力ジャック7にのみ電源が供給された状態となる(図3(c)(d)(f)(g)のT2,T4)。
よって、上記モノラル音声入力ジャック4に音楽等の音声信号の再生機器の音声出力を接続し、上記DC入力ジャック9にDC電源装置を接続し、上記ステレオ音声出力ジャック3にステレオヘッドフォン27を接続し、上記左右の電源出力ジャック6,7に左右の振動器28a,28bを各々接続した状態で、上記タイマー回路26が上記オンオフ動作を繰り返すことにより(図3(a)T1,T2,T3・・・)、ヘッドフォン27の右側のスピーカ27aのみから音声信号が出力され、右手に握った振動器28aのみが振動し、かつ左側のスピーカ27bから音声信号が出力されず、左手に握った振動器28bが振動しない状態が例えばt秒間継続し(図3(c)(f)期間T1)、その後、ヘッドフォン27の右側のスピーカ27aの音声信号が消勢し、右手に握った振動器28aの振動が停止し、かつヘッドフォン27の左側のスピーカ27bのみから音声信号が出力され、左手に握った振動器28bのみが振動する状態がt秒間継続する(図3(d)(g)期間T2)、という動作がt秒毎に左右交互に行われるように構成されている。
尚、タイマー回路26のオンオフの所定時間(時間間隔)tは、右耳及び右手、並びに左耳及び左手に交互に刺激が来ることが自覚できる程度の比較的長い間隔、例えば、1秒間〜5秒間の何れかの時間間隔、好ましくは2秒間〜3秒間の何れかの時間間隔が望ましい。また、上記時間tは、タイマー回路26のタイマー26bの設定を変更することにより、任意に設定変更が可能である。
上記リレー回路11内の音声左右切換スイッチ部12、電源左右切換スイッチ部20はその他にも様々な実施形態が考えられるが、切換器18,25に代えて、例えば図8に示すように、リレースイッチ15’,16’及びリレースイッチ15’,16’をオンオフするためのトランジスタQ1,Q2を設け、マイコン26’により上記トランジスタQ1,Q2を上記タイミングT1,T2,T3・・・で交互にスイッチングすることにより構成することもできる。この場合、図5中のリレースイッチ15’,16’及びトランジスタQ1,Q2により構成される切換スイッチ部12’が、上記音声左右切換スイッチ部(音声切換手段)12又は電源左右切換スイッチ部(電源左右切換手段)20を構成し、マイコン26’によりタイマー回路(切換信号出力手段)26が構成されることになる。勿論、上記リレースイッチ15’,16’を電子的な切換スイッチとしても良い。
次に、外部接続機器について説明する。
図4に示すように、27は上記ステレオ音声出力ジャック3に接続される周知のステレオヘッドフォンであり、右耳用のスピーカ27aと左耳用のスピーカ27bを有している。このステレオヘッドフォン27はそのステレオプラグ27cを上記ステレオ音声出力ジャック3に接続することにより、右音声出力端子3aから入力する右側の音声信号を右側の上記スピーカ27aから出力し、左音声出力端子3bから入力する左側の音声信号を左側の上記スピーカ27bから出力するものである。
28aは右手用の振動器、28bは左手用の振動器であり、片手に握った状態で、内臓する小型振動モータ46が回転することにより、手のひらに振動による刺激を与えるためのものである(図5、図6参照)。これらの振動器28a,28bは右手用と左手用は同一構造であるので、右手用の振動器28aについて説明する。
図5に示すように、振動器28aは、手の平にすっぽり収まる大きさの円筒形状の樹脂製の筐体29と、当該筐体29内に固定部29aにより収納固定された小型振動モータ46により構成されている。この小型振動モータ46は、その回転軸46aの先端部に回転中心軸aに対して偏心した状態で接続された錘45を有している。よって、該小型振動モータ46を回転駆動すると、上記錘45が回転中心軸aに対して偏心した状態で高速で回転するため、その振動が振動器28aの筺体29に伝達され、振動器28a自体が振動し、その振動を掌で感じることができるように構成されている。
この上記小型振動モータ46は、例えばコアレスのDCモータ等により構成することができ、上記左右の電源出力ジャック6,7を介して供給される直流電圧により高速で回転駆動させることができる。また、上記小型振動モータ46には電源供給コード47が接続されており、電源供給コード47の先端に上記右又は左電源出力ジャック6又は7に接続するためのプラグ48が設けられている。
よって、2つの振動器28a,28bを用意して各々のプラグ48,48を上記左又は右電源出力ジャック6,7に各々接続した図4の状態で、上記本体1から上記左又は右電源出力ジャック6,7に、上記タイマー回路26の動作により交互に駆動電圧が印加されることにより、右側の振動器28aが時間tだけ駆動されて振動し(図3(f)期間T1)、上記時間tの経過後に該右側の振動器28aの振動が停止し、左側の振動器28bが時間tだけ駆動されて振動し(図3(g)期間T2)、上記時間tの経過後に左側の振動器28bの振動が停止するという、交互の振動動作を繰り返し行うものである(図3(f)(g)T1,T2,T3・・・)。
上記DC入力ジャック9には外部直流バッテリー36を接続し、直流電圧を供給する。或いは、AC電源アダプターを接続して商用電源から変換された直流電圧を供給する。
また、上記モノラル音声信号入力ジャック4には、音楽を再生可能な携帯音楽再生装置(音再生装置)35の音声出力を接続する。ここで再生される音(音源)は、人間をリラックスさせ、α波等の脳波を誘導するために適したものが考えられ、例えばクラシック音楽等の音楽、波の音、川のせせらぎの音、鳥のさえずりの音等の自然の音等が考えられる。また、例えば、暗記が必要な場合において、暗記の対象となる学習教材、例えば、外国語の文章、会話を音読した音声、外国語の朗読の音声、外国語の単語を音読した音声、法律の条文の読み上げ音声等でも良い。
本考案は上述のように構成されるものであるから、以下その動作を説明する。
まず、図4に示すように、外部直流バッテリー36の電源コードの先端のプラグ36aを上記DC入力ジャック9に接続し、携帯音楽再生装置35のイヤホン端子35aと上記モノラル音声信号入力ジャック4とを音声出力コードのプラグ35bで接続する。また、ステレオ音声出力ジャック3にステレオヘッドフォン27のステレオプラグ27cを接続し、該ヘッドフォン27の左右のスピーカ27a,27bを操作者の左右の耳に各々装着する。さらに、左右の振動器28a,28bを各々用意し、右用の振動器28aの接続プラグ48を右電源出力ジャック6に接続し、左用の振動器28bの接続プラグ48を左電源出力ジャック7に接続し、操作者は右用の振動器28aを右手で握り、左用の振動器28bを左手で握る。
上記状態において、上記携帯音楽再生装置35において音楽(例えばクラシック音楽とする)を再生状態とし、さらに本体の電源スイッチ5をオンする。
すると、上記外部直流バッテリー36からの電源が電源スイッチ5’を介してタイマー回路26、リレー回路11に供給される。
また、上記筐体1のモノラル音声入力ジャック4に音源としての携帯音楽再生装置35からクラシック音楽の音声信号が上記モノラル音声入力ジャック4を介して音声信号ライン4aに入力する。
上記電源の供給により上記タイマー回路26は動作を開始し、オン時間がt秒間隔(ここでは3秒間隔とする)のパルス状の駆動信号を出力する。即ち、図3の(a)に示すように時間t(3秒)で、リレー回路11内の切換器18,25に同一タイミングで駆動信号を3秒間出力し、その後3秒間駆動信号出力をゼロとする動作を繰り返し行う(図3(a)T1,T2,T3・・・参照)。
上記タイマー回路26の出力が上昇したとき(図3(a)期間T1)、切換器18と切換器25の駆動軸17,24は伸張し、上記切換片14aが端子15a,15bに接続されるため、右音声ライン4bから音声信号が右音声出力端子3aに供給され、該端子3aを介してヘッドフォン27の右側のスピーカ27aのみから3秒間上記クラシック音楽が放音される(図3(c)期間T1)。尚、左音声ライン4cは開放されているため左側のスピーカ27bからは音声は出力されない(図3(d)期間T1)。
同時に、上記端子片22aが端子21a,21bに接続されるため(図3(e)期間T1)、右電源ライン19bから右手の振動器28aに駆動電圧が供給され(図3(f)期間T1)、右手内の振動器28aの小型振動モータ30が3秒間だけ回転駆動され、右手に3秒間振動が伝えられる。尚、左手内の振動器28bには駆動電圧が供給されないので振動しない(図3(e)(g)期間T1参照)。
その後、上記タイマー回路26の出力がゼロになると(図3(a)期間T2)、切換器18と切換器25の駆動軸17,24は縮小され、上記端子片14bが端子16a,16bに接続されるため左側の音信号ライン4cに供給された音声信号が左音声出力端子3bに供給され、該端子3bを介してヘッドフォン27の左側のスピーカ27bのみから3秒間上記クラシック音楽が放音される(図3(d)期間T2)。尚、右側の音信号ライン4bは開放されているため右側のスピーカ27aからは音声は出力されない(図3(c)期間T2)。
同時に、上記端子片22bが端子23a,23bに接続されるため(図3(e)期間T2)、左電源ライン19cから左手の振動器28bに駆動電圧が供給され(図3(g)期間T2)、左手内の振動器28bの小型振動モータ30が3秒間だけ回転駆動されるため、左手に3秒間振動が伝えられる。尚、右手内の振動器28aには駆動電圧が供給されないので振動しない(図3(f)期間T2)。
このように、上記タイマー回路26の出力の3秒毎の上昇下降に基づいて、右耳のスピーカ27aのみから3秒間クラシック音楽が放音され、同時に右手内の振動器28aのみが3秒間振動し、その後、左耳のスピーカ27bのみからクラシック音楽が3秒間放音され、同時に左手内の振動器28bのみが3秒間振動する、という交互動作がt秒毎に繰り返し行われる。かかる動作は、図3(c)(d)、(f)(g)に示すように、3秒毎に繰り返し行われる(図3T1,T2,T3・・・・参照)。即ち、一定時間毎に上記左右のスピーカ27a,27bから上記クラシック音楽を交互に出力させ、かつ上記音声信号の交互出力タイミングと同一のタイミングで上記振動器28a,28bを左右交互に振動させる動作を行う。
このような動作において、操作者は、左右のスピーカ27a,27bから左右の耳に3秒毎に交互に音声信号(クラシック音楽)が与えられ、左右の耳から交互に聴覚が刺激されると共に、クラシック音楽が出力される左右のタイミングと同一のタイミングで、左右の振動器28a,28bにより、左手と右手に交互に振動が与えられ、左右の手の触覚が交互に刺激される。即ち、右耳及び右手に聴覚刺激と触覚刺激が3秒間同時に与えられ、その後、左耳及び左手に聴覚刺激と触覚刺激が3秒間同時に与えられるという動作が左右交互に繰り返し行われる。これにより、操作者の脳における右脳と左脳に交互に刺激が与えられ、右脳と左脳の刺激のキャッチボールが促進され、効果的にα波等の脳波を誘導することができ、リラックス効果、集中力の強化等の効果を得ることができる。
また、上記スピーカにて再生されるクラシック音楽は、左右のスピーカから交互に再生されるが、音楽としては1つの連続した音楽として聞くことができるため、クラシック音楽として途切れることもなく違和感なく聞くことができる。
従って、例えば外国語の習得のために外国語会話の音声等を音源として用いても、当該会話音声が左右のスピーカから交互に再生されるが、会話音声として途切れることなく自然に聞くことができるため、上記振動器の交互振動と相俟って、脳波を誘導して集中力を高めながら、同時に外国語会話の勉強、外国語単語の暗記等を行うことができ、リラックス効果だけに留まらず、各種の暗記、学習装置としても極めて有効である。
また、操作者は、かかる動作中において、目で光を見る必要がないので、目を閉じた状態で、聴覚と触覚の一定間隔毎(3秒間毎)の左右交互の刺激を受けることができる。よって、目を開けて光を見る状態の従来の装置に比べて、目を閉じた状態で聴覚刺激と触角刺激を交互に受けることができるので、より集中力を高めた状態で、効果的に脳波を誘導することができる。
次に、本考案に係る第2の実施形態を説明する(図1(b)、図9)。上記の実施形態では、スピーカにより聴覚、及び振動器により触覚の両方を刺激する装置であったが、目を開けた状態で視覚刺激によって脳波の誘導を好む人も存在するし、聴覚と視覚と触覚の刺激を同時に受けることにより効果的に脳波を誘導することができる場合もある。そこで、第2の実施形態として、聴覚刺激を中心として、聴覚刺激と振動による触覚刺激(振動モード)、聴覚刺激と光による視覚刺激(光モード)、聴覚刺激と触覚刺激と視覚刺激(双方(両方)モード)の3つのパターンを操作者の好み、目的、体調等に合わせて、自由に選択することができる脳波誘導装置を提供する。
尚、第2の実施形態において、音声信号による聴覚刺激を形成する部分と、振動器による触覚刺激を与える部分は第1の実施形態と同一であるので、第1の実施形態と同一部分については同一符号を付して便宜上それらの説明は省略する。
図1(b)に第2の実施形態の脳波誘導装置の外観、図9にその電気的ブロック図を示す。図1(b)において、この脳波誘導装置は、出力端子として、右光ジャック(右光端子)6’と左光ジャック(左光端子)7’が追加されていると共に、振動モード、光モード、双方モードを択一的に選択するためのモード切換スイッチ40を有している。
図9において、右電源ライン19bと左電源ライン19cにおいて、電源左右切換スイッチ部20と電源出力ジャック6,7との間に、モード切換スイッチ(モード切換スイッチ手段)40を設ける。このモード切換スイッチ40は、右電源ライン19bに供給された電源を、右電源出力ジャック6のみに供給する振動器モードのための端子31a、上記電源を右光ジャック6’のみに供給する光モードのための端子31b、上記電源を上記右電源出力ジャック6と上記右光ジャック6’の両方に供給する双方モードのための端子31cを有しており、これらの端子31a〜31cに択一的に接触する可動片32を有している。
上記端子31aは上記右電源出力ジャック6に接続されており、上記端子31bは右光ジャック6’に接続されており、上記端子31cは上記右電源出力ジャック6と右光ジャック6’の双方に接続点M1,M2を以って接続されている。
ここで、上記可動片32及び上記各ジャック6,6’に接続された各端子31a〜31cにより右電源スイッチ手段が構成されている。
また、上記モード切換スイッチ40は、左電源ライン19cに供給された電源を、左電源出力ジャック7のみに供給する振動器モードのための端子33a、上記電源を左光ジャック7’のみに供給する光モードのための端子33bと、上記電源を上記左電源出力ジャック7と上記左光ジャック7’の両方に供給する双方モードのための端子33cを有しており、これらの端子33a〜33cに択一的に接触する可動片34を有している。
上記端子33aは上記左電源出力ジャック7に接続されており、上記端子33bは右光ジャック7’に接続されており、上記端子33cは上記左電源出力ジャック7と左光ジャック7’の双方に接続点M3,M4を以って接続されている。
ここで、上記可動片34及び上記各ジャック7,7’に接続された各端子33a〜33cにより左電源スイッチ手段が構成されている。
さらに上記可動片32と上記可動片34の双方は接続軸35’により同一タイミングで可動し得るように接続されており、つまみ40’をスライドすることにより、上記各モードを択一的に選択し得るように構成されている。
次に、上記左右の光ジャック6’,7’に接続される発光器41a,41bを図10,11に基づいて説明する。同図において、41は発光装置であり、2本の細長い平板状ロッド40a,40bの基端部を接続軸42で回動可能に軸支し、両方の先端部を開くことによりV字型とし、両ロッド40a,40bの上記先端部の透孔43a,43bにLEDによる発光器41a,41bが固定されている。
この発光器41a,41bは図11に示すように、ロッド40aの先端部の透孔43aにLED(発光ダイオード)49を保持するホルダー52を挿通し、該ホルダー52の後端部に固定体44をねじ込むことにより上記ロッド40aに固定されており、上記固定体44には上記LED49と電気的に接続された電源コード50が接続され、該コード50の端部に接続プラグ51が設けられている。
上記ロッド40a,40bの板面には上記透孔43a,43bと同じ径の透孔が一定間隔を以って上記先端部から上記基端部に向けて複数個貫設されており、どの透孔43a,43bにおいても上記発光器41a,41bを固定することができるように構成されている。
よって、当該発光装置41を使用する場合は、基端部の接続軸42の部分を机等に固定して、先端部を適当な広さ(通常は左右の目で見える範囲)に開き、当該発光装置41を椅子に座る等した楽な姿勢で見える位置に固定する。尚、発光器41a,41bの高さは、当該発光器41a,41bをより低い位置の上記透孔に設置することにより微調整することができる。
従って、上記モード選択スイッチ40を「振動器モード」に設定すると、上記可動片32,34は同時に端子31a,33aに接続されるため、左右の電源ライン19b,19cが各々左右電源出力ジャック6,7に接続される。よって、この振動器モードでは、第1の実施形態と同様に、右のスピーカ27aから音楽信号が3秒間出力されると同時に、右手の振動器28aが3秒間振動し、その後、左のスピーカ27bから音楽信号が3秒間出力されると同時に、左手の振動器28bが3秒間振動し、かかる動作を交互に3秒間毎に繰り返し、これにより第1の実施形態と同様に、聴覚刺激と触覚刺激により脳波を誘導することができる。
次に、「光モード」を選択する場合は、発光装置41の各発光器41a,41bのプラグ51,51を本体の光ジャック6’,7’に接続し、発光器41a,41bをそのLED49,49が視界に入る広さに開き、予め発光器41a,41bを目の高さに設置固定し、かつ操作者はヘッドフォン27を両方の耳に装着する(図12参照)。
そして、上記モード選択スイッチ40を「光モード」に設定すると、上記可動片32,34は同時に端子31b,33bに接続されるため、左右の電源ライン19b,19cが各々左右の光ジャック6’,7’に接続される。よって、右のスピーカ27aのみから音楽信号が3秒間出力されると同時に、右の発光器41aのみが3秒間発光し(左スピーカ27bは消音状態、左発光器41bは非点灯状態)、その後、左のスピーカ27bのみから音楽信号が3秒間出力されると同時に、左の発光器41bのみが3秒間発光し(右のスピーカ27aは消音状態、右発光器41aは非点灯状態)、かかる動作を交互に3秒間毎に繰り返し、これにより聴覚刺激と視覚刺激により脳波を誘導することができる。
次に、「双方モード」を選択する場合は、操作者は、発光装置41の各発光器41a,41bのプラグ51,51を本体の光ジャック6’,7’に接続し、発光器41a,41bをそのLED49,49が視界に入る広さに開き、予め発光器41a,41bを目の高さに設置固定し、かつ操作者はヘッドフォン27を両方の耳に装着し、さらに左右の振動器28a,28bを左右の手のひらに握る。
かかる状態において、上記モード選択スイッチ40を「双方モード」に設定すると、上記可動片32,34は同時に端子31c,33cに接続されるため、左右の電源ライン19b,19cが各々左右の電源出力ジャック6,7及び左右の光ジャック6’,7’に接続される。よって、右のスピーカ27aから音楽信号が3秒間出力されると同時に、右の振動器28aが3秒間振動し、同時に右の発光器41aが3秒間発光し(左のスピーカ27bは消音、左の振動器28bは非振動状態、左の発光器41bは非点灯状態)、その後、左のスピーカ27bから音楽信号が3秒間出力されると同時に、左の振動器28bが3秒間振動し、同時に、左の発光器41bが3秒間発光し(右のスピーカ27aは消音状態、右の振動器28aは非振動状態、右の発光器41aは非点灯状態)、かかる動作を交互に3秒間毎に繰り返し、これにより聴覚刺激と触覚刺激と視覚刺激により効果的に脳波を誘導することができる。
このように、第2の実施形態では、上記モード切換スイッチ40により選択された上記「光モード」では、左右の音声信号の左右交互の出力タイミングと同一のタイミングで上記発光器41a,41bを左右交互に発光させるものであり、上記モード切換スイッチ40により選択された上記「双方モード」では、左右の音声信号の交互出力タイミング及び左右の振動器の交互振動タイミングと同一のタイミングで、上記発光器41a,41bを左右交互に発光させるものである。
このように第2の実施形態によれば、聴覚刺激と触覚刺激により第1の実施形態と同様の効果を得られると同時に、聴覚刺激と触覚刺激、聴覚刺激と視覚刺激、又は、聴覚刺激と触覚刺激と聴覚刺激の3種類のモードを簡単に選択して脳波を誘導することができるため、操作者の好みや体調、或いは使用目的(リラックス、学習等)に合わせて、最適な刺激を受けることができ、より効果的に脳波を誘導することができる。
尚、上記発光装置41の発光器41a,41bの定格電圧は上記振動器28a,28bの定格電圧と同一又は同一範囲に設定されており、両者を同一の電源で駆動できるように設定している。このように構成すると、上記第1の実施形態の装置の左右の電源出力ジャック6,7に、上記左右の振動器28a,28bに代えて、上記発光装置41の左右の発光器41a,41bのプラグ51,51を接続することにより、t秒毎の左右交互の音声信号の出力タイミングと同一タイミングで、左右の発光器41a,41bを交互に発光させることができる。このように構成すると、第1の実施形態の装置を、音声信号による聴覚刺激と、光による視覚刺激の装置として同様に使用することもできる。
本考案は以上のように、左右の耳に左右交互に音楽等の音声を出力することにより左右交互に聴覚刺激を与え、かかる聴覚刺激と同じタイミングで、左右の手に左右交互に振動器による触覚刺激を与えることができるため、目を閉じた状態で効果的な脳波誘導を行うことができ、しかも携帯可能な脳波誘導装置を実現したものである。
即ち、上記ヘッドフォンを装着し、上記振動器を手で軽く握り締めた使用者は、聴覚及び触覚を所定のタイミングで左右交互に刺激されることにより、脳内のα波等を効果的に誘発させることができる。
また、このような左右交互の聴覚刺激と触覚刺激による脳波の誘導(振動器モード)だけではなく、左右交互の聴覚刺激と視覚刺激による脳波の誘導(光モード)、又は、左右交互の聴覚刺激、視覚刺激、触覚刺激による脳波の誘導(双方モード)による脳波の誘導を行うことができ、用法、使用目的等に応じて、3つのモードを簡単に切換えることができる脳波誘導装置を実現したものである。
また、振動器として、例えば市販の小型振動モータを使用することができ、振動器を非常に小型に構成することができる。
また、発光装置として、一対の発光器の間隔を容易に調整可能であり、従来の聴覚刺激と視覚刺激による脳波誘導も同様に行うことができるものである。
また、脳波誘導装置に何ら変更を加えることなく、左右の電源出力ジャックに発光器を各々接続することもでき、装置に何ら変更を加えることなく、左右交互の聴覚刺激と触覚刺激による脳波誘導装置を、左右交互の聴覚刺激と視覚刺激による脳波誘導装置とすることができる。即ち、聴覚及び触覚を刺激するよりも、聴覚及び視覚を刺激する方が有効であると判断される場合には、上記振動器を上記発光器に取り換えて容易に刺激の変更が可能である。
また、本考案に係る脳波誘導装置は、α波等の脳波の誘導によるリラックス効果のみならず、暗記等の学習装置としても非常に効果的に使用することができる。
また、振動器に布等を被覆することにより、上記振動器を軽く握り締めて手のひらを全体的に優しく刺激することができ、また、手のひらが発汗した場合は、上記布で汗を吸収させることができる。
本考案にかかる脳波誘導装置は、例えばスポーツの試合前に使用して集中力を上昇させることが可能であるし、精神的に不安定な状態を安定させる医療器具として使用できるし、再生音声を外国語及び和訳で構成することにより、外国語を暗記するための学習装置としても利用することができる。
1 本体
3 ステレオ音声出力ジャック(左右音声出力端子)
3a 右音声出力端子
3b 左音声出力端子
4 モノラル音声入力ジャック(音声入力端子)
4b 右音声ライン
4c 左音声ライン
6 右電源出力ジャック(右電源出力端子)
6’ 右光ジャック(右光端子)
7 左電源出力ジャック(左電源出力端子)
7’ 左光ジャック(左光端子)
9 DC入力ジャック(電源入力端子)
12 音声左右切換スイッチ部(音声切換手段)
19b 右電源ライン
19c 左電源ライン
20 電源左右切換スイッチ部(電源切換手段)
26 タイマー回路(切換信号出力手段)
27 ステレオヘッドフォン
27a 右スピーカ
27b 左スピーカ
28a 右振動器
28b 左振動器
29 筺体
31a〜31c 端子
32 可動片
33a〜33c 端子
34 可動片
35 携帯音楽再生装置(音再生装置)
40 モード切換スイッチ(モード切換スイッチ手段)
40a,40b 平板状ロッド(ロッド)
41 発光装置
41a 右発光器
41b 左発光器
45 錘
46 小型振動モータ
a 回転軸
t 時間間隔

Claims (7)

  1. 携帯可能な本体に音声入力端子、電源入力端子、左右音声出力端子、左右電源出力端子を各々設け、
    上記本体内において、上記音声入力端子から入力する音声信号を、右音声ラインと左音声ラインに分岐し、上記右音声ラインを上記右音声出力端子に接続した右音声オン状態と、左音声ラインを上記左音声出力端子に接続した左音声オン状態とを切換可能な音声切換手段を設け、
    上記電源入力端子から供給される電源を右電源ラインと左電源ラインに分岐し、上記右電源ラインを上記右電源出力端子に接続した右電源供給状態と、上記左電源ラインを上記左電源出力端子に接続した左電源供給状態とを切換可能な電源切換手段を設け、
    上記両切換手段に切換信号を一定時間毎に送出して、上記右音声オン状態と右電源供給状態からなる右出力状態と、上記左音声オン状態と上記左電源供給状態からなる左出力状態とを一定時間毎に交互に切り換える切換信号出力手段を設け、
    音再生装置を上記音声入力端子に接続して該装置にて再生された音声信号を上記本体に入力すると共に、
    片手で握ることが可能な大きさであって上記左右電源出力端子から電源の供給を受けて振動する振動器を左右一対に設け、
    上記左右音声出力端子に左右のスピーカを各々接続すると共に、上記左右電源出力端子に上記左右の上記振動器を各々接続した状態において、上記切換信号出力手段から上記切換信号を上記両切換手段に一定時間毎に送出することにより、一定時間毎に上記左右のスピーカから上記音声信号を交互に出力させ、かつ上記音声信号の交互出力タイミングと同一のタイミングで上記振動器を左右交互に振動させるものであることを特徴とする脳波誘導装置。
  2. 上記本体に左右の光端子をさらに設け、
    上記本体内において、上記右電源ラインを上記右電源出力端子のみに接続する振動器モードと、上記右電源ラインを上記右光端子のみに接続する光モードと、上記右電源ラインを上記右電源出力端子と上記右光端子の両方に接続する双方モードとを切換可能な右電源スイッチ手段を設けると共に、
    上記左電源ラインを上記左電源出力端子のみに接続する振動器モードと、上記左電源ラインを上記左光端子のみに接続する光モードと、上記左電源ラインを上記左電源出力端子と上記左光端子の両方に接続する双方モードとを切換可能な左電源スイッチ手段とを設け、
    上記左右電源スイッチ手段を連動して切り換えることにより、上記振動器モードと光モードと双方モードの各モードを択一的に切り換え可能なモード切換スイッチ手段を設け、
    上記左右光端子に供給される電源により発光し得る左右一対の発光器を設け、上記左右の光端子に上記発光器を各々接続し、
    上記モード切換スイッチ手段により選択された上記光モードでは、左右の音声信号の左右交互の出力タイミングと同一のタイミングで上記発光器を左右交互に発光させるものであり、
    上記モード切換スイッチ手段により選択された上記双方モードでは、左右の音声信号の交互出力タイミング及び左右の振動器の交互振動タイミングと同一のタイミングで、上記発光器を左右交互に発光させるものであることを特徴とする請求項1記載の脳波誘導装置。
  3. 上記振動器は内部に小型振動モータを有する円筒状の筺体から構成されており、上記モータの回転軸に錘が偏心して固定されているものであることを特徴とする請求項1又は2記載の脳波誘導装置。
  4. 上記一対の発光器は、2本の左右ロッドの基端部を回動可能に軸支し、各ロッドの先端部に各々固定されており、
    上記基端部を中心として上記両ロッドの先端部間の幅を調整可能に構成されているものであることを特徴とする請求項2に記載の脳波誘導装置。
  5. 2本のロッドの基端部を回動可能に軸支し、両ロッドの先端部に各々上記一対の発光器を固定し、上記基端部を中心として上記両ロッドの先端部間の幅を調整可能とすることにより発光装置を構成し、
    上記左及び右電源出力端子に、上記左右の振動器に代えて、上記発光装置の上記左及び右の発光器を各々接続した状態において、
    上記左右電源出力端子に供給される上記電源により上記左右の発光器を上記左右の音声信号の出力タイミングと同一のタイミングで左右交互に発光させることを可能としたものであることを特徴とする請求項1に記載の脳波誘導装置。
  6. 上記一定時間毎の時間間隔は1秒間から5秒間の何れかの時間間隔である請求項1〜5の何れかに記載の脳波誘導装置。
  7. 上記音再生装置の音源は、音楽、又は、自然の音、又は、外国語の文章を音読した音声、又は、外国語の単語を音読した音声、であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の脳波誘導装置。
JP2009005407U 2009-07-31 2009-07-31 脳波誘導装置 Expired - Lifetime JP3154555U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009005407U JP3154555U (ja) 2009-07-31 2009-07-31 脳波誘導装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009005407U JP3154555U (ja) 2009-07-31 2009-07-31 脳波誘導装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3154555U true JP3154555U (ja) 2009-10-22

Family

ID=54858685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009005407U Expired - Lifetime JP3154555U (ja) 2009-07-31 2009-07-31 脳波誘導装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3154555U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2705333A1 (es) * 2017-09-22 2019-03-22 Mur Gueerri Angel Ramiro Dispositivo terapeutico

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2705333A1 (es) * 2017-09-22 2019-03-22 Mur Gueerri Angel Ramiro Dispositivo terapeutico

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8027491B2 (en) Contact speaker
Gunther et al. Cutaneous grooves: Composing for the sense of touch
US20020065477A1 (en) Audio interactive sexual vibrator
JP5540215B2 (ja) 精神治療装置
US10912915B2 (en) Apparatus, system and method of multisensory stimulation
WO2017031500A1 (en) Devices, systems, and methods for vibrationally sensing audio
WO2011043292A1 (ja) スピーカ型振動装置および振動機能付き電子機器
JP2006524837A (ja) 音及び振動伝達パッド及び装置
Richards et al. Designing the balance between sound and touch: methods for multimodal composition
Frid et al. Haptic music: exploring whole-body vibrations and tactile sound for a multisensory music installation
JP3154555U (ja) 脳波誘導装置
KR101086196B1 (ko) 칼라 발 반사요법 기기
Palmer et al. Vibrational Music Therapy with D/deaf clients
CN205434315U (zh) 声波按摩系统以及具有该系统的电动床
JP3187620U (ja) 携帯光治療・健康器具
JP3198861U (ja) 脳波誘導装置
JP2004057261A (ja) 骨伝導スピーカー内蔵枕
KR200330336Y1 (ko) 음원대응 안마장치와 상기 장치가 설치된 건강보조기구
JP6865126B2 (ja) 音声発生装置
KR100345577B1 (ko) 헤드셋
EP3928662A1 (en) Human body support device
KR101334193B1 (ko) 최면용 기기
KR200286413Y1 (ko) 소리 감지형 진동장치
US9779634B2 (en) Natural orientation induction tool apparatus and method
La Versa et al. MUVIB: music and vibration

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3154555

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120930

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120930

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130930

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term