JP3153746U - ヘルメット用髪型保護具 - Google Patents

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【課題】本考案は髪型が殆ど圧迫されて乱れることがなく、セットした髪型を保護すると共にヘルメット内の通気性が向上されるヘルメット用髪型保護具を提供することを目的とする。【解決手段】ヘルメット本体5の装着時に頭8の頂部から前頭部に渡って保護する幅広部と、頂部から後頭部に渡って保護する幅狭部とから成すと共に該幅狭部を幅広部の後端中央と連結させてT字状に形成した保護具本体1と、該保護具本体1の片面に突出させた多数の突起2と、その各突起2の先端に固着した衝撃吸収材である先端保護材3と、保護具本体1をヘルメット本体5の内側に固着させるための両面粘着テープ4とから構成する。また前記突起2として太さが5mm〜6mmで、高さが10mm〜20mmの円柱状に形成するのが好ましい。【選択図】図2

Description

本考案はバイク用のヘルメットに通気性を付与し、且つ、髪型が殆ど圧迫されず髪型を保護するためにヘルメットの内部に取付けるヘルメット用髪型保護具に関する。
従来、ヘルメットに通気性を付与させるために、ヘルメットの外周に通気穴を穿設したものや、ヘルメットの内縁に沿って多数の突起を設け、通気性を高めて頭の蒸れを防止するものなどが提案されている。しかしながら、外周に通気穴を穿設させたヘルメットは、通気穴を多くすると強度の低下が著しく低下してしまうので、2個或いは3個程度の通気穴が設けられるが、押圧された髪の毛によって内部の通気が邪魔されてしまい、頭の蒸れを完全に防止することは出来なかった。また内縁に沿って多数の突起を設けたヘルメットは、頭を内部に入れる際、周囲の突起によってあたかも櫛によって髪の毛が解かされるような作用が働くため、セットした髪型が元の自然の状態に戻されて台無しになる恐れがあると共に額やこめかみ部分及びその周辺が突起によって常時押圧され、快適にヘルメットが装着できず、普及されていないのが現状である。
近年において、ヘルメット装着時の不快感と髪の毛の乱れを防止するものとして、特開2007−113159「ヘルメット」が提案されている。この構造は、ヘルメット本体の内部全体に、指で頭を軽く押すような感触で面接触させるための突起部分を設けたものである。
しかしながら、特開2007−113159は、突起部分が発泡スチロール等で作り、突起部分が衝撃を吸収し緩和すると開示されていると共に突起部分が面接触している部分は髪の毛が乱れると記載されている。このため、特に女性がヘアセットした後に、ヘルメットを装着すると、ヘルメットの内縁に沿って設けた多数の突起によって、セットした髪型が台無しになる恐れがあると共に、例え上手にヘルメットを被ったとしても、ヘルメットを外した後には、髪の毛全体がまばらに凹みを生じ、見た目が悪くなっていた。
尚、特開2007−113159は、ヘルメット装着時の髪の毛の乱れをより少なくするのが目的であるため、本考案のようにセットした髪型を保護(支持)する記載は何処にもなく、且つ、そのような発想もないものであった。
特開2007−113159号公報
本考案は髪型が殆ど圧迫されて乱れることがなく、セットした髪型を保護すると共にヘルメット内の通気性が向上されるヘルメット用髪型保護具を提供することを目的とする。
本考案は上記現状に鑑み成されたものであり、つまり、ヘルメット本体の装着時に頭の頂部から前頭部に渡って保護する幅広部と、頂部から後頭部に渡って保護する幅狭部とから成すと共に該幅狭部を幅広部の後端中央と連結させてT字状に形成した保護具本体と、該保護具本体の片面に突出させた多数の突起と、その各突起の先端に固着した柔軟な先端保護材と、保護具本体をヘルメット本体の内側に固着させるための両面粘着テープとから構成する。また保護具本体を桝目状で且つ可撓性を有した一体成形品とすると良く、前記突起として太さが5mm〜6mmで、高さが10mm〜20mmの円柱状に形成するのが好ましい。又、突起の高さを、幅狭部よりも幅広部に突出させた方を高くすると良く、先端保護材として衝撃吸収材を用いるのが好ましい。
請求項1のようにヘルメット本体(5)の装着時に頭(8)の頂部から前頭部に渡って保護する幅広部(1a)と、頂部から後頭部に渡って保護する幅狭部(1b)とから成すと共に該幅狭部(1b)を前記幅広部(1a)の後端中央と連結させてT字状に形成した保護具本体(1)と、該保護具本体(1)の片面に突出させた多数の突起(2)と、その各突起(2)の先端に固着した柔軟な先端保護材(3)と、保護具本体(1)をヘルメット本体(5)の内側に固着させるための両面粘着テープ(4)とから構成し、本考案品をヘルメット本体(5)の内側に取付けて使用することにより、頭(8)の上部とヘルメット本体(5)の内側との間に、特には多数の突起(2)によって隙間が形成されるため、従来のヘルメット本体(5)の如きその重量で髪の毛(9)全体が押圧されて潰れ、髪型が台無しになる恐れが解消され、ヘアセットした状態でヘルメット本体(5)を装着しても、髪型が圧迫されて潰れ或いは変形することが殆どなく、髪型を保護すると共にヘルメット本体(5)内の通気性が向上され、蒸れにくいものとなる。しかもヘルメット本体(5)の周縁に突起(2)が設けられていないため、頭(8)をヘルメット本体(5)の内部に入れる際は従来の如き邪魔になるものがなく、スムーズに頭(8)を挿入でき、装着時の髪型は殆ど乱れることがないものとなる。
請求項2のように保護具本体(1)が、桝目状で且つ可撓性を有した一体成形品とすることにより、蒸れにくくなると共にヘルメット本体(5)の内壁に沿って固定できるので、安定してヘルメット本体(5)の装着ができるものとなる。
請求項3に示すように太さが5mm〜6mmで、その高さが10mm〜20mmである円柱状の突起(2)とすることにより、髪の毛(9)は、特開2007−113159のものよりも押圧面積がかなり小さくなると共にヘルメット本体(5)の自重による突起(2)の曲りを防止することで、髪型が局部的に圧迫される面積を減少させ、その潰れが殆ど目立たないものとなり、ヘアセットした髪型を保護することが可能なものとなった。
請求項4に示すように幅広部(1a)に突出させた突起(2)の高さを、幅狭部(1b)に突出させた突起(2)の高さよりも高くすることにより、例えば、オールバックや右横が膨らんだ髪型などのヘアスタイルに対応できるものになる。
請求項5のように先端保護材(3)に衝撃吸収材を用いることにより、突起(2)が従来の特開2007−113159の突起の先端面積よりも小さくしても、ヘルメット本体(5)に衝撃力が加わった場合でも、突起(2)と頭皮の間に先端保護材(3)が介在されているため、突起(2)が頭皮を傷付ける恐れがなく安全なものとなる。
本考案の実施形態を示す斜視図である。 本考案品が取付けられた状態の前後方向の断面を示す説明図である。 本考案品が取付けられた状態の横方向の断面を示す説明図である。 本考案の作用を示す説明図である。
本考案はセットした髪型を保護すると共にヘルメット内の通気性の向上が可能になるという目的を、保護具本体(1)の片面に突出させた多数の突起(2)と、その各突起(2)の先端に固着した柔軟な先端保護材(3)と、保護具本体(1)をヘルメット本体(5)の内側に固着させるための両面粘着テープ(4)とから構成し、本考案品をヘルメット本体(5)の内側に取付けて使用することによって実現した。
図1は本考案の実施形態を示す図であり、これに基づき説明する。(1)はヘルメット本体(5)の装着時に頭(8)の頂部から前頭部に渡って保護する帯状な幅広部(1a)と、前記頂部から後頭部に渡って保護する帯状な幅狭部(1b)とから成すと共に該幅狭部(1b)を前記幅広部(1a)の後端中央と連結させてT字状に形成した保護具本体であり、該保護具本体(1)としては、桝目状で且つ可撓性を有した合成樹脂製の一体成形品とするのが好ましいが、前記保護具本体(1)をシート状にし、或いは網目状にして可撓性を持たせたものとしても良い。また前記幅広部(1a)は、図2に示すように前後方向の長さを眉毛から頂部までの2分の1程度とし、図3に示すように横方向の長さを耳間の約3分の2前後とするのが好ましい。又、前記幅狭部(1b)の横方向の長さを前記幅広部(1a)の約3分の1前後とし、図2に示すように前後方向の長さをヘルメット本体(5)の頂部から後下端までの2分の1程度とするのが好ましい。
(2)は保護具本体(1)の片面に突出させた多数の突起であり、該突起(2)は軟質合成樹脂で円柱状に形成し、その太さとしては5mm〜6mmで、高さが10mm〜20mmとするのが良いが、好ましくは太さが5mmで、高さが15mmとするのが好ましい。また前記突起(2)はヘルメット本体(5)の重量で曲らない程度の強度を有するのが好ましい。又、前記突起(2)の高さは、幅広部(1a)に突出させた高さを、幅狭部(1b)に突出させた高さよりも高くしたものとしても良い。尚、前記突起(2)は保護具本体(1)と一体成形するのが好ましい。またヘアスタイルに対応する所定広さの可撓性シートに複数の突起(2)を突出させると共にその先端に先端保護材(3)が固着された局所用のものを、別に用意してそれを補足して取付けても良い。
(3)は各突起(2)の先端に嵌めて接着剤で固着した柔軟な先端保護材であり、該先端保護材(3)は柔軟性を有した合成樹脂で円盤状或いは円筒状に形成され、その材料としては衝撃吸収材を用いるのが好ましい。又、この衝撃吸収材としては、例えば、東急ハンズの通販「ハンズネット」で販売の『ソルボセインハード』と同材料を用いるか、或いはストライダー社製の高機能ウレタンフォームなどの衝撃吸収材を用いると良い。
(4)は保護具本体(1)をヘルメット本体(5)の内側に固着させるための両面粘着テープであり、一般に市販されているものを用いれば良い。(5)はバイク用のヘルメット本体であり、一般的なものを用いれば良い。(6)はヘルメット本体(5)の内側に設けた衝撃吸収材であり、(7)はヘルメット本体(5)の内側に設けたクッション材である。(8)は頭で、(9)は髪の毛であり、(10)はアゴ紐である。
次に本考案の取付け方法について説明する。予め図1の状態の本考案品を用意すると共に使用するヘルメット本体(5)も用意しておく。先ず図1に示す両面粘着テープ(4)の剥離紙を剥がし、ヘルメット内部のクッション材(7)に両面粘着テープ(4)を貼着して本考案品を固定する。この時、頭(8)の頂部を目安に取付ける。つまり、幅広部(1a)を頂部から前頭部に渡って配置させると共に図3に示すように略左右均等に成るように配置させる。また幅狭部(1b)を図2に示すように頂部から後頭部に渡って配置するように取付ければ良い。又、突起(2)の高さは15mmのものを用いるのが好ましいが、幅広部(1a)に20mmの高さの突起(2)を突出させたものとしても良い。尚、本考案品の取付けは、上記方法に限定されるものではなく、好みに合せた位置に取付けても良い。
本考案品が取付けられたヘルメットを、ヘアセットした人が装着する場合について説明する。先ず、髪型の上部を手で軽く押えてヘルメット本体(5)に頭(8)を入れる。すると、先ず始めに頂部付近の突起(2)は図4(a),(b)のように髪の毛(9)を分け入りながら、10mm以下の極小の円形状で髪の毛(9)を図4(c)のように上方から押圧する状態となる。更に深く被り、アゴ紐(10)をセットすると、髪型の前頭部側と一部の後頭部側は、全体的に若干押圧されるが、多数の突起(2)によってヘルメット本体(5)の重量は分散されて支持される。このため、髪型は従来の如きヘルメットの重さで押し潰されることなく、且つ、15mm前後の隙間が確保されるものとなる。この空間によって髪型は保護されると共に空気路が確保され、通気性が向上するものとなる。尚、バイクが転倒し、ヘルメット本体(5)に衝撃力が加わった際には、突起(2)の先端に先端保護材(3)が固着されているため、これによって衝撃力が緩和されると共に突起(2)自体が曲るので、突起(2)が頭皮に刺さる恐れはないものとなるのである。
尚、前記突起(2)が髪の毛(9)を局所的に押圧する状態について、図4に基づき詳細に説明する。先ず始めに突起(2)は(a)のように髪の毛(9)の上に来る。そしてヘルメットを装着する際、始めは(b)のように髪の毛(9)の上部を押しながら分け入る。そしてアゴ紐(10)をセットすると、(c)のように突起(2)は柔軟な先端保護材(3)を介して髪の毛(9)が局所的に押圧される状態となる。この時、局所的に押圧された髪の毛(9)は、突起(2)の押圧面積が小さいので、直接に毛根を押圧する箇所は狭く、髪の毛(9)の先端や中間部が一部押圧される状態となるものも生じる。
この状態はヘルメットを装着している間続く。その後、ヘルメットを頭(8)から外すと、若干押圧されていた髪の毛(9)は、元の形に直ぐに復帰され、全体的な髪型の乱れは殆どない状態となる。一方、局所的に押圧された髪の毛(9)に於いては、直接に毛根が押圧された箇所は時間を掛けて復帰するものとなるが、極小の凹み箇所は全体の髪の毛(9)によって隠されて殆ど目立たないものとなる。また先端や中間部が一部押圧された箇所の髪の毛(9)は時間の経過と共に徐々に復帰されるものとなる。
このように本考案品が取付けられたヘルメットを使用すれば、従来の如き突起(2)がヘルメット本体(5)の耳付近の内周壁に設けられていないと共に、頭(8)の前頭側から後頭側に掛けてのみ設けられていることにより、頭(8)をヘルメット本体(5)に入れる際、突起(2)が従来の如き邪魔にならず、ヘルメット装着時の髪の毛(9)の乱れは殆どないものとなる。この結果、ヘアセットした髪型、例えばパーマを掛けた状態で前記ヘルメットを装着しても、殆ど気にならない程度の髪の毛(9)の乱れで済むため、気軽にバイクに乗ることができるものとなる。更に通気性が向上するので、ヘルメット本体(5)内部の蒸れも減少し、快適にバイクに乗れることが可能となるのである。尚、本考案品を取付けたヘルメットを装着する際に、少し強めにアゴ紐(10)をセットすると、突起(2)によって頭皮を点押しする状態となるため、頭(8)のツボが適宜に押され、健康上好ましいものとなる。
1 保護具本体
1a 幅広部
1b 幅狭部
2 突起
3 先端保護材
4 両面粘着テープ
5 ヘルメット本体
8 頭

Claims (5)

  1. ヘルメット本体(5)の内側に取付けて使用するものであって、ヘルメット本体(5)の装着時に頭(8)の頂部から前頭部に渡って保護する幅広部(1a)と、前記頂部から後頭部に渡って保護する幅狭部(1b)とから成すと共に該幅狭部(1b)を前記幅広部(1a)の後端中央と連結させてT字状に形成した保護具本体(1)と、該保護具本体(1)の片面に突出させた多数の突起(2)と、その各突起(2)の先端に固着した柔軟な先端保護材(3)と、前記保護具本体(1)をヘルメット本体(5)の内側に固着させるための両面粘着テープ(4)とから構成したことを特徴とするヘルメット用髪型保護具。
  2. 前記保護具本体(1)が、桝目状で且つ可撓性を有した一体成形品である請求項1記載のヘルメット用髪型保護具。
  3. 前記突起(2)の太さが5mm〜6mmの円柱状であり、その高さが10mm〜20mmである請求項1記載のヘルメット用髪型保護具。
  4. 前記幅広部(1a)に突出させた前記突起(2)の高さが、前記幅狭部(1b)に突出させた前記突起(2)の高さよりも高くした請求項1又は3記載のヘルメット用髪型保護具。
  5. 前記先端保護材(3)が衝撃吸収材である請求項1記載のヘルメット用髪型保護具。
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JP2023112829A (ja) * 2022-02-02 2023-08-15 ジェントス株式会社 ヘルメット用器具類取付装置

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