JP3153181U - サイディングパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】衝撃耐性、耐熱性、耐火性、防音性、施工性に優れたサイディングパネルを提供する。【解決手段】グラスウールからなる板状の耐火材2と、板状の耐火材の一方の面に耐熱性接着剤3を介して接着されてなるメタルシート4と、板状の耐火材の他方の面及び一対の側面に接着される金属からなる表面板5と、を有するサイディングパネル1とする。表面板5は、板状の耐火材2の他方の面及び一対の側面の少なくともいずれかの面において耐熱性接着剤3を介して接着され、メタルシート4を一方の面の縁部において耐火材2と挟み込む挟み込み部51が形成され、かつ、挟み込み部と間隙を設けつつ折り返された重ね部52が形成されていることが好ましい。【選択図】図2
Description
本発明は、サイディングパネルに関する。
サイディングパネルは、住宅の外壁に用いられる部材であって、住宅を外部の風雨や衝撃から守り、断熱性、防火性を確保するための部材であり、モルタル、金属、セメント、セラミック等種々のサイディングパネルが提案されている。
ところで一般的なサイディングパネルはセメント等窯業系のものが主たるものであり、耐火性には優れているが比重が大きく重いといった課題があり、施工性に課題が残る。またポリマー等を用いる例もあるが、耐熱性に改良の余地があるだけでなく、発火しない程度の温度でも熱が加わった場合発煙し、有毒ガスが発生するおそれがある。また遮音性についても検討がなされていない。
また近年、住宅から漏れ出る生活音に起因する近隣住宅トラブルを未然に防止するため、防音設備を設ける住宅も増えてきているが、防音設備は高価になるといった課題がある。
そこで本考案は、上記課題を鑑み、衝撃耐性、耐熱性、耐火性、防音性、施工性に優れたサイディングパネルを提供することを目的とする。
本考案の一観点に係るサイディングパネルは、グラスウールからなる板状の耐火材と、この板状の耐火材の一方の面に耐熱性接着剤を介して接着されてなるメタルシートと、この板状の耐火材の他方の面及び一対の側面に接着される表面板と、を有する。
なおこの観点において、限定されるわけではないが、表面板は、板状の耐火材の他方の面及び一対の側面の少なくともいずれかの面において耐熱性接着剤を介して接着され、メタルシートを一方の面の縁部において耐火材と挟み込む挟み込み部が形成され、かつ、挟み込み部と間隙を設けつつ折り返された重ね部が形成されていることが好ましい。
またこの観点において、メタルシートはアルミニウムシートであり、表面板は、フッ素系樹脂が塗布されたガルバニウム鋼板又はアルミ板であることが好ましい。
またこの観点において、板状の耐火材は、幅30cm以上50cm以下、長さ300cm以上500cm以下、厚さ1cm以上2cm以下であることが好ましい。
以上本考案により、より耐火性、耐熱性、防音性、施工性に優れたサイディングパネルを提供することができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明するが、本考案は多くの異なる形態による実施が可能であり、以下に示す実施形態の例示にのみ限定されるものでないことはいうまでもない。
図1は、本実施形態に係るサイディングパネルの概略斜視図であり、図2はサイディングパネルの概略断面図(図1のA−A’で切断した場合の断面図)である。これらの図で示すように、本サイディングパネル1は、グラスウールからなる板状の耐火材2と、板状の耐火材2の一方の面21に耐熱性接着剤3を介して接着されてなるメタルシート4と、板状の耐火材2の他方の面22及び一対の側面23a、23bに接着される金属からなる表面板5と、を有する。
また本サイディングパネル1において、表面板5は、耐火材2を覆い、外部からの衝撃等から守るために設けられるとともに、建物の外観上のために用いられる部材であって、板状の耐火材2の他方の面22及び一対の側面23a、23bの少なくともいずれかの面において耐熱性接着剤3を介して接着されている。また表面板5には、メタルシート4の縁を、耐火材2の一方の面21の縁部211において耐火材2と挟み込む挟み込み部51が形成され、かつ、この挟み込み部51と間隙511を設けつつ折り返された重ね部52が形成されている。挟み込み部51を設けておくことで、耐火材2を十分に密封することができ、重ね部52を設けることで、同一の構成を有するサイディングパネルとこの重ね部52により複数組み合わせ、広い面積を有する外壁を構成することが可能となる。
表面板5の材質としては、上記機能を有する限りにおいて限定されるわけではないが、例えばガルバニウム鋼板、アルミニウム板を例示することができ、その厚さとしては限定されるわけではないが、1mm以上3mm以下であることが好ましい。1mm以上とすることで強度を確保することができ、3mm以下とすることで重量を軽くし持ち運びやすく、施工性を向上させることができる。また表面板5の表面には、フッ素系樹脂塗料層が形成されていることが好ましい。
本サイディングパネル1において、耐火材2は四角形状の板状となっており、長方形状であることが好ましい。長方形状の場合、適宜限定されるわけではないが、幅30cm以上50cm以下、長さ300cm以上500cm以下、厚さ1cm以上2cm以下であることが日本の住宅建築にあわせて加工しやすく非常に便利である。
また本サイディングパネルにおいて、耐火材2の材質はグラスウールからなる。グラスウールとは、線状のガラス繊維にフェノール樹脂等の結合在を加えて固めたものをいう。グラスウールを採用することで、耐火性、耐熱性に優れているのみならず、非常に遮音性が高く、また加工も容易で施工性に非常に優れている。特に、グラスウールを採用することで600℃程度の熱にさらされた場合であっても、発火し、燃え広がることも煙を発生させることもほとんどない。なおグラスウールの密度としては、限定されるわけではないが、0.1g/cm3以上0.5g/cm3以下であることが好ましい。0.1g/cm3以上とすることで十分な耐火性と遮音性を確保することができ、0.5g/cm3以下とすることで軽く、持ち運びやすく、施工性を向上させることができる。
なお本実施形態において、耐火材2と表面板5との間には、耐熱性接着剤3が設けられ、これらの間を強固に接着する。耐熱性接着剤3の例としては、耐火材2の耐火温度程度のものがあることが好ましく、例えばシリカやアルミナ等の耐火性セラミックを含む無機接着剤を好適に用いることができる。
また本サイディングパネル1において、メタルシートは薄い板であって、湿気等から耐熱材2を保護するものであって、材料としては限定されるわけではないが、アルミニウムであることが好ましい。アルミニウムシートとすることで密封性を高くして吸湿等を防止して耐候性を高め、かつ、外部から熱が加えられた場合であっても、アルミニウムシート側で高効率に放熱することが可能となるといった効果がある。メタルシートの厚さとしては、特に限定されるわけではないが、ある程度の強度を保ち、表面板以下の厚さであることが好ましく、例えば0.1mm以上1mm以下の範囲にあることが好ましく、より好ましくは0.1mm以上0.5mm以下である。
また本実施形態において、メタルシートと耐火材との間にも、耐熱性接着剤6が設けられ、これらの間を強固に接着しておくことが好ましい。この耐熱性接着剤の例としては、上記耐火材2と表面板5の間に設けられるものと同様のものを用いることができ、耐火温度程度のものがあることが好ましく、例えばシリカやアルミナ等の耐火性セラミックを含む無機接着剤を好適に用いることができる。
以上、本考案により耐火性、耐熱性、防音性、施工性に優れたサイディングパネルを提供することができる。
本考案に係るサイディングパネルは、住宅建築の材料として生産、使用することが可能であり、産業上の利用可能性を有する。
Claims (4)
- グラスウールからなる板状の耐火材と、
前記板状の耐火材の一方の面に耐熱性接着剤を介して接着されてなるメタルシートと、
前記板状の耐火材の他方の面及び一対の側面に接着される金属からなる表面板と、を有するサイディングパネル。 - 前記表面板は、板状耐火材の他方の面及び一対の側面の少なくともいずれかの面において耐熱性接着剤を介して接着され、前記メタルシートを前記一方の面の縁部において前記耐火材と挟み込む挟み込み部が形成され、かつ、前記挟み込み部と間隙を設けつつ折り返された重ね部が形成された、請求項1記載のサイディングパネル。
- 前記メタルシートはアルミニウムシートであり、
前記表面板は、フッ素系樹脂が塗布されたガルバニウム鋼板又はアルミ板である請求項1記載のサイディングパネル。 - 前記板状の耐火材は、幅30cm以上50cm以下、長さ300cm以上500cm以下、厚さ1cm以上2cm以下である請求項1記載のサイディングパネル。
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Family Applications (1)
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JP2009004037U Expired - Fee Related JP3153181U (ja) | 2009-06-13 | 2009-06-13 | サイディングパネル |
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2009
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