JP3152340U - 電飾ボード - Google Patents
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Abstract
【課題】ボードの両面に文字・図柄などを蛍光ペンを用いて自由に描くことができ、光源からの発光と相まって図柄などが色彩豊かな光りを帯びて目視される電飾ボードを提供する。【解決手段】蛍光ペンで筆記可能な二枚の透明アクリル板11の間に、該アクリル板と同じ大きさで黒色の仕切シートを介装してサンドイッチ状のボード体10を構成する。ボード体の一側にLED等の発光素子21からなる光源体20を臨ませ、光源体を含むボード体の周囲を枠体30で被装する。【選択図】図1
Description
本考案は両面に手書きで文字・絵柄を描ける電飾ボードに関する。
発光源からの光をパネルに導入表示して文字・絵柄などにより宣伝広告や店頭案内用の看板としたりイベント用のアピール板とする技術は多岐にわたっている(例えば特許文献1〜4参照)。それらはLEDを光源として動的な照明により広告効果を高めるようにした看板装置であったり、LEDを効率よく発光させて表示板の全面に十分な発光を可能とした看板の構成、更には光源としてチューブ状の電界発光ファイバーを使用したことを特徴としたものや、電光看板とペンキ看板とを同時に使用し、昼夜間で広告内容が切り替えできるとした技術などである。
ネオンサインのような、照明による変化に富んだ広告が簡易に、かつ消費電力の抑制も含めて安価に実現できることを特徴とした技術(特許文献1)にあっては、矩形枠の全面に透光性を有する可撓性の表示膜を張り付け、その表示膜の一方の面に、透光性の色違いのアクリル板で形成した「1」、「2」、「3」、「4」のロゴ板を接着剤で貼り付け、背面側には、半透明の小容器の内部に、シリカ等の微粉末を練り込むなどして光拡散性を付与した半透明の樹脂でLEDをモールド密封した単位の豆光源を表面の各数字のロゴ板に沿わせて装着した構成を採っている。この装置は透光性を有する有色の板材を切り抜いて数字などのロゴ板を形成するものであるから、表示内容を変えたい場合はその都度ロゴ板を作製して表示膜に張り付ける作業、及びロゴ板に沿って豆光源を取り付けるといった手数がかゝるとともに目視されるのは看板の片面に限られるという制約もある。
また貫通孔を所定間隔を置いて二次元にわたり複数有する発泡合成樹脂シートと、各貫通孔の内側に配置されるLEDと、発泡合成樹脂シートの前方に配置される半透明板とを備えた技術(特許文献2)では、表示機能を与えられる表示部の全面において発光が均等となるように工夫しているが、この装置でも発光面は片側に限られるのと変化に富んだ表示内容を得るにはそれなりの準備が必要となる。
更に従来の照明である蛍光灯にかえて電界発光ファイバーを光源としたことで消費電力量を抑え、長期使用に耐えることを意図した技術(特許文献3)は、電界発光ファイバーを、ガラスやアクリルなどの透明平板に溝を切って挿入し、透明平板がほゞ均等な照度になるよう配置することを特徴としたもので、補助光源としてLEDを配置しており、パネル構造がやゝ複雑となる懸念と、表示内容も電界発光ファイバーの形状に沿ったものとなる制約があるのは否めない。
しかしてペンキ看板としてベースプレートと透明な面板との間に可撓性で巻き取り可能なシートを配置し、このシートの上端を上方のローラーに巻き取り可能に取り付けた装置(特許文献4)では、上方のローラーをベースプレートの上端部近傍で枠体に回転可能に支持し、ローラーを回転できるように回転機構に連結し、シートの下端を上方のローラーと平行な下方のローラーに巻き取り可能に取り付け、この下方のローラーをベースプレートの下端部近傍で枠体に回転可能にし、この下方のローラーを回転機構と連結する手段を採るものであって、巻き取りシートにペンキや印刷で映像や文字を描いて広告とすることができるものであるが、ローラーの巻き取りに回転機構を設置する必要があってその分の装置が必要になるのと、シートに描いた文字などを変更する場合はその都度シートを取り替えるといった手間もかかり、却ってコスト高になるといったおそれもある。
本考案は上記した従来技術のもつ課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ボードに文字・図柄などを蛍光ペンを用いて手書きで描くことができ、光源からの光りの色と相まってそれらが鮮やかな色彩を帯びて目視される電飾ボードを提供しようとするものである。
すなわち本考案は、蛍光ペンで筆記可能な二枚の透明アクリル板の間に、該アクリル板とほゞ同じ大きさで黒色の仕切シートを介装してサンドイッチ状のボード体を構成し、該ボード体の一側にLED等の発光素子を列設した光源体を臨ませ、光源体を含むボード体の周囲を枠体で被装することを主旨とする。
前記蛍光ペンが水性のものであることを特徴としている。
ボード体が二枚のアクリル板で形成され且つその中間に黒色の仕切りシートを介在させているため、光源体を点灯すると二枚のアクリル板は夫々発光素子からの光を取り入れることができる。そして蛍光ペンでアクリル板に文字・図柄などを描くと、蛍光ペンの色合いと光源体の発光素子が持つ光の三原色の色合いとが合致して、描かれた表示が鮮やかな色彩を持って目視される。蛍光ペンを用いて手書きで表現できるためどのような内容のものでも自由に描くことができる点で従来の看板などとは比較にならない幅広い用途に供することが可能となる。
アクリル板は仕切りシートを挟んで二枚存在するため、夫々の表面に文字・図柄を各別に描くことができ、表示するものは同じものでも異なるものでも何ら制約はなく、例えば看板として使う場合には左右の通行人の目に、描かれた図柄などが逆向きとならないで正しく視認されるように表示できる。また教育現場において生徒の前で重要な学習の個所を強調するような場面ではその部分をボードに描くことで生徒の関心をよぶことができ、学習効果を向上させるのに役立つ。
光源体を点滅させることで描かれた図柄などが色合いを変えたり、ピカピカと光ることであたかも動作するような表現とすることができ、観者の興趣感を満足させることができるため宣伝広告効果を一層顕著なものとすることができる。
蛍光ペンを水性とすると、ボード表面に描かれた図柄を湿った布材などで比較的容易に払拭することができ、ボード表面を傷つけることもなく、また黒板におけるチョークのように余分な塵ほこりを発生することもないので人体に悪影響を及ぼすおそれもない。
本案ボードは移動自在であり、特に突出した個所もない平板状のため多数枚を積層するのに支障がなく、搬送収蔵に便利で取り扱いやすく、また全体の構成も複雑ではないので作製も比較的容易で安価に提供できる実益がある。
考案を実施するための形態につき図面を参照して説明すると、図1及び図2に示すように本本案の概略はボード体10と、ボード体10内に光りを送るための光源体20、及びボード体10と光源体20の周囲を被装する枠体30で構成され、ボード体10は導光板である二枚の透明アクリル板11・11と、透明アクリル板11・11間に介在させた黒色の仕切りシート12で形成されていてサンドイッチ状となる。光源体20はLED等の発光素子21を列設してボード体10の片側縦方向に沿い密接配置したものである。仕切りシート12は紙材で良く、またボード体10は二枚の透明アクリル板11と仕切りシート10を含めて合計5mm程度の厚みで足り、全体のの大きさも用途に応じて任意に作製できることは勿論である。
光源体20の点灯や点滅のタイミングなどの照明方法は電気的制御によって実行されるものであり、これらは従来周知の手法に則るとともに、その取付手段は格別目新しいものではないので特に詳細な説明は省略するが、当然ながらコード40を介して通常は室内のAC100V電源に接続され、電源をオンオフする手元スイッチにより点灯、消灯操作がなされる。
光源体20が点灯すると光は二枚の透明アクリル板11に進入するが、中間に仕切りシート12が介在してあるため光りは図3の矢指のとおり両面に夫々反射し、光源体20の発光素子21による光りの三原色機能がはたらくと、直進した光りの色具合が異なって目視されるようになる。
図4は光源20とは反対側のボード体10端部に帯状の反射板13を備えた例を示す。ボード体10が大型になると1カ所の光源から発する光は次第に弱まることもあるが、この例のように反射板13をボード体10端部に臨ませることで光りの反射があり輝度の弱い個所を明るくすることが可能になる。なお光源体20から発する光をボードの左右に均等に及ぼすために図示のように黒色の仕切りシート12を光源体20から少しく離した位置、すなわちアクリル板11の端部よりも内側にすることが好ましい。
図5は蛍光ペン(不図示)を用いてボード体10の片面に文字情報50を描いた例を示したもので、異なる色の蛍光ペンを用いることで情報50の色合いも異なってくる。光源体20の点滅の仕方などによって上下左右の文字の発色状態も変わってくるので、観者の目には蛍光ペンの発色と、光源体20からの光輝色とが渾然一体となって美麗な像が出現し、色彩豊かな文字情報50が鮮やかに視認されて強く印象づけられる。蛍光ペンには水性と油性があるが、望ましくは消すのが簡単で透明アクリル板11の表面を傷つけることなく払拭できる水性のものを用いる。なお文字或いは絵柄によっては一つのものでも異なる色の蛍光ペンを使うことによってそのものを一層引き立てることができる。
図6はボード体10の他方の面に図柄情報50´を施した例を示すが、この例に限らずボード体10の両面には文字と図柄の両方を夫々に描いたり地図代わりとすることなど自由に手書きができるため従来の電飾看板のように固定された文字・図柄などとは比較にならない汎用性があり、看板は云うに及ばず飲食店用のメニュー代わりに、はたまた学習用の補助教材や講習用の黒板代わりなどその用途は無限大といっても過言ではない。
なお枠体30の上面を図2のように上面開口状とすることでボード体10を上から軽く落とすことで簡単に取り付けできるが、光源体20の反対側を開口状とすると横方向からスライドさせてボード体10を取り付けることもできる。ただしそれらは一例であって枠体30の形状に特に拘束されるものではなく、また上記したアクリル板11と同じ効果を奏するものであればそれらも含むこと勿論であり、その他例えば蛍光ペンで描いた図柄を一層迅速に払拭するために消去剤を使用したり、蛍光ペンでの筆記に代えて蛍光ペン同様に発色する図柄を描いた印刷片などをボードに貼り付けてもよく、すなわち本考案の目的効果を奏する範囲において、図及び説明したもの以外の事項についても本考案の実施の範疇に属するものである。
10 ボード体
11 透明アクリル板
12 仕切りシート
13 反射板
20 光源体
21 発光素子
30 枠体
11 透明アクリル板
12 仕切りシート
13 反射板
20 光源体
21 発光素子
30 枠体
Claims (2)
- 蛍光ペンで筆記可能な二枚の透明アクリル板の間に、該アクリル板とほゞ同じ大きさで黒色の仕切シートを介装してサンドイッチ状のボード体を構成し、該ボード体の一側にLED等の発光素子を列設した光源体を臨ませ、光源体を含むボード体の周囲を枠体で被装することを特徴とする電飾ボード。
- 前記蛍光ペンが水性のものであることを特徴とする請求項1記載の電飾ボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009003290U JP3152340U (ja) | 2009-04-23 | 2009-04-23 | 電飾ボード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009003290U JP3152340U (ja) | 2009-04-23 | 2009-04-23 | 電飾ボード |
Publications (1)
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JP3152340U true JP3152340U (ja) | 2009-07-30 |
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ID=54856661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009003290U Expired - Fee Related JP3152340U (ja) | 2009-04-23 | 2009-04-23 | 電飾ボード |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020195603A (ja) * | 2019-06-04 | 2020-12-10 | 株式会社ジェスコ | 防煙垂壁用ユニット及び防煙垂壁 |
-
2009
- 2009-04-23 JP JP2009003290U patent/JP3152340U/ja not_active Expired - Fee Related
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