JP3152327U - 自動変速を制限した配達用バイク - Google Patents
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Abstract
【課題】配達用バイクの最高速度を機械的に抑制し、配達中の交通事故や単独転倒事故を防止するバイクを提供する。【解決手段】ベルト式自動変速装置の前後のプーリー比が最大にならないように、ミッション側の可変プーリーの可動部分にカラーを追加し、可動範囲を少なくした。無断変速機を制限したため、これに見合ってトランスミッションに入力される回転数が制御され、最高速度も制御されるため、スピードの出し過ぎによる事故を防ぐことができ、同時に、自ずと制動距離も短縮されるから、急ブレーキによる事故も回避することができる。【選択図】図1
Description
本考案は、ピザや寿司の宅配等に利用する配達用バイクに関するものである。
従来から、ピザや寿司、弁当などを注文先までバイクで配達する宅配サービスが行われているが、速度超過による単独転倒事故や交通事故が頻繁に起きている。
この種の配達用バイクを開示したものとして、特許文献1が存在するが、この開示技術はVベルト式無段変速に関するものでなく、スロットルの開度を抑制しエンジンの回転を制御するものであるため、本考案とは直接関係がない。
宅配サービスでは、受注からできるだけ早く配達を終えることが望ましいとされており、配達を急ぐあまり、運転が乱暴になり、非常に危険である。例えば、急発進や急加速、さらにスピードの出しすぎ、及びこれに起因する急ブレーキは、交通事故に直結する問題であるが、現状は、宅配業者の交通モラルに任せており、バイクそのものには、何らの安全対策も講じられていなかった。
本考案は、こうした課題に鑑みなされたもので、その目的とするところは、安全性の高い配達用バイクを提供することである。
上述した目的を達成するために本考案では、変速開始点と最大変速比を変更するという手段を用いた。この手段によれば、エンジン回転率を制御していないので、加速力や登坂力の減少がない。
通常、Vベルト式無段変速バイクの変速は、エンジンのクランク軸に取り付けられている出力側の可変プーリー内のウエイトローラーが、そのプーリーの遠心力によって外側に移動することで、そのプーリーのVベルトの溝を狭くしてVベルトを外側に押し上げていく。これと同時にトランスミッション入力側の可変プーリーのVベルトは押し下げられる。よって、ベルトの長さは一定のため入力側と出力側のプーリー比が変化する。バイクメーカー出荷時のウエイトローラーの重量は、エンジンのトルクが最大になる回転数付近で変速するように設定されているため、本考案では、出力側のプーリー内のウエイトローラーの重量を変更し、Vベルトを押し上げるタイミングをエンジンのトルクが最大でない回転数になるように変更した。
他の制限方法として、トランスミッション入力側の可変プーリーの可動部分を制限した。トランスミッション入力側の可変プーリーは、エンジンのクランク軸に取り付けられている出力側の可変プーリー内のウエイトローラーが、そのプーリーの遠心力によって外側に移動することで、そのプーリーのVベルトの溝を狭くしてVベルトを外側に押し上げていく。これと同時にトランスミッション入力側の可変プーリーのVベルトは押し下げられる。よって、ベルトの長さは一定のため入力側と出力側のプーリー比が変化する。
トランスミッション入力側の可変プーリーの構造は、プーリー本体が二分割になっており、オス側であるセカンダリーフィクストシープの中心のシャフト外側部分に、メス側のセカンダリーフィクストシープが差し込まれているが、セカンダリーフィクストシープの中心部の筒の長さが、セカンダリースライディングシープの中心部の長さより長いのでセカンダリーフィクストシープのシャフト上をセカンダリースライドシープがセカンダリーフィクストシープと垂直方向に移動できるようになっている。
本考案では、セカンダリーフィクストシープ中心部のシャフトにカラーを追加することで、セカンダリースライドシープの移動範囲を狭くし、プーリーの両側壁の間隔が最大まで広がらないようにした。こうすることで、エンジン出力側の可変プーリーからの加圧によってVベルトが両側壁の中心部に移動していくが、限りなく中心まで移動していくことが出来なくなり、二つのプーリー比が高速型にならず、スピードが抑制される。
トランスミッション入力側の可変プーリーの構造は、プーリー本体が二分割になっており、オス側であるセカンダリーフィクストシープの中心のシャフト外側部分に、メス側のセカンダリーフィクストシープが差し込まれているが、セカンダリーフィクストシープの中心部の筒の長さが、セカンダリースライディングシープの中心部の長さより長いのでセカンダリーフィクストシープのシャフト上をセカンダリースライドシープがセカンダリーフィクストシープと垂直方向に移動できるようになっている。
本考案では、セカンダリーフィクストシープ中心部のシャフトにカラーを追加することで、セカンダリースライドシープの移動範囲を狭くし、プーリーの両側壁の間隔が最大まで広がらないようにした。こうすることで、エンジン出力側の可変プーリーからの加圧によってVベルトが両側壁の中心部に移動していくが、限りなく中心まで移動していくことが出来なくなり、二つのプーリー比が高速型にならず、スピードが抑制される。
上述の様に、本考案は、無断変速機を制限したため、これに見合ってトランスミッションに入力される回転数が制御され、最高速度も制御されるため、スピードの出し過ぎによる事故が防がれ、同時に、自ずと制動距離も短縮されるから、急ブレーキによる事故も回避することができる。
以下、本考案の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は概観である。外観は工場出荷時と異なる部分はない。各図に従って、本考案の特徴を説明する。
まず、本考案の第一の特徴は、無段変速機を制限したことであって、図2はその第一実施例を示している。同図中、1はプライマリースライディングシープーリーであり、ベルトのあたり面を表とした裏側内部に図中2の重量を変更した6個のウエイトローラーが取り付けられている。重量の変更によって、プライマリースライディングシープがVベルトを加圧していく力が弱くなっている。
図3は、トランスミッション入力側の可変プーリーである。図3中のcがセカンダリーフィクストシープ、bがセカンダリースライディングシープ、このbc間にVベルトが掛かっており、ベルトの加圧によってbc間の幅が広げられるが、本考案によって取り付けられたストッパーカラーaがあるために、可動範囲の幅が、従来はeであるが、dの幅しか移動できず、Vベルトの動き4が制限される。
なお、上記説明では、三輪バイクを例示したが、二輪バイクがベースであっても本考案を適用できることはもちろんである。
1 プライマリーフィクストシープ
2 ウェイローラー
a ストッパーカラー
b セカンダリースライディングシープ
c セカンダリーフィクストシープ
d 変更後のセカンダリースライディングシープの可動範囲
e 従来のセカンダリースライディングシープの可動範囲
2 ウェイローラー
a ストッパーカラー
b セカンダリースライディングシープ
c セカンダリーフィクストシープ
d 変更後のセカンダリースライディングシープの可動範囲
e 従来のセカンダリースライディングシープの可動範囲
Claims (3)
- 自動変速の変速を制限したことを特徴とする配達用バイク。
- 自動変速装置の構成部品であるセカンダリーフィクストシープにカラーを追加することにより、セカンダリースライディングシープのスライド量を制限し、最大変速比を変更した請求項1記載の配達用バイク
- 自動変速装置の構成部品であるウェイトローラーの重量を変更し、ドライブベルトの変速開始点を変更した請求項1記載の配達用バイク
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009002742U JP3152327U (ja) | 2009-04-07 | 2009-04-07 | 自動変速を制限した配達用バイク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009002742U JP3152327U (ja) | 2009-04-07 | 2009-04-07 | 自動変速を制限した配達用バイク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3152327U true JP3152327U (ja) | 2009-07-30 |
Family
ID=54856649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009002742U Expired - Fee Related JP3152327U (ja) | 2009-04-07 | 2009-04-07 | 自動変速を制限した配達用バイク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3152327U (ja) |
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2009
- 2009-04-07 JP JP2009002742U patent/JP3152327U/ja not_active Expired - Fee Related
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