JP3152072U - 容器ホルダ及びそれを用いた遊技台用台間機 - Google Patents
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Abstract
【課題】幅方向のみならず奥行方向にも設置スペースを縮小でき、簡素な構成で小型コンパクト化を図ることのできる容器ホルダと、それを用いた遊技台用台間機を提供する。【解決手段】ホルダ部材30は、使用時に円形状になる一対のホルダ片31L,31Rを有している。ホルダ片31L,31Rは、同一半径で半円状に形成されたループ部32と、ループ部32の一端を基端としてループ部32の他端とは反対側へ延出するアーム部33とを含む。ホルダ片31L,31Rは、それぞれアーム部33の先端とループ部32の他端とを結ぶ第二回動軸線O2周りで回動可能に蓋体20の立上り壁21U等に軸支されている。一対のホルダ片31L,31Rは、引出位置において、ループ部32の開口同士が向き合う展開状態となってカップCの外周を囲うことができる。【選択図】図5
Description
本考案は、主として飲料用のカップやペットボトルのような飲食用の容器を保持するために用いられる、カップホルダ等の容器ホルダと、その容器ホルダを搭載した遊技台用の台間機に関する。
従来より、例えば、パチンコ機やスロットマシン等の遊技台の間には、各遊技台の顧客(遊技者)サービスのために、台間玉貸機や台間空気清浄機といった台間機が設置されている。また、遊技環境を改善し顧客サービスを向上する一環として、上記のような飲食用の容器を保持するための折り畳み式のカップホルダを台間機に設けることが提案されている(特許文献1参照)。ところが、多くの遊技台を設置するためにこれらの台間機の幅方向の設置スペースは狭い空間に限られてしまうので、このようなカップホルダを取り付けることは容易ではない。そこで、不使用時には円形リング状のカップホルダ本体(ホルダ部材)を垂直状態で収納しておき、使用時には引き出し操作に基づいてカップホルダ本体を水平状態に姿勢変更させる技術が開示されている(特許文献2参照)。
特許文献2に記載の技術によれば、遊技台用台間機(遊技台間)のように幅狭のスペースにもカップホルダを組み込むことが可能になる。しかし、奥行方向(遊技者から見て後方側)には大きなスペースを要し、周辺機器(例えば、台間機の場合、玉貸機、空気清浄機等の諸装置やそれらの配線等)の配置スペースを制限するおそれがある。
本考案の課題は、幅方向のみならず奥行方向にも設置スペースを縮小でき、簡素な構成で小型コンパクト化を図ることのできる容器ホルダと、それを用いた遊技台用台間機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案の容器ホルダは、
上下方向を長手方向とするガイド溝が貫通形成された前壁部を有するケース体と、そのケース体の下端部において第一回動軸線周りで前後方向に回動する蓋体と、飲食用の容器を保持するために前記蓋体の背面側に取り付けられたホルダ部材とを備え、
前記蓋体が前記第一回動軸線周りで回動することにより、前記ホルダ部材が前記ガイド溝を通過して前記前壁部の後方側に収納されるとともに前記ガイド溝を前記蓋体が覆う収納位置と、前記ホルダ部材が前記ガイド溝を通過して前記前壁部の手前側に引き出され前記蓋体の背面側において前記ホルダ部材にて前記容器を保持できる引出位置とに姿勢変更可能な容器ホルダにおいて、
前記蓋体の背面側には、前記収納位置において長手方向に所定距離隔てて一対の立上り壁が後方側に突出形成され、
前記ホルダ部材は、湾曲形状又は屈曲形状をなすループ部と、そのループ部の一端を基端として前記ループ部の他端とは反対側へ延出するアーム部とを含む一対のホルダ片を有し、
それら一対のホルダ片は、前記引出位置では前記ループ部の開口同士が向き合う展開状態となって前記容器の外周を囲う一方、前記収納位置では前記ループ部同士が平行状をなす折り畳み状態となるように、前記アーム部の先端と前記ループ部の他端とを結ぶ第二回動軸線周りで回動可能に前記蓋体の立上り壁に軸支され、
前記ケース体の前壁部に貫通形成されるガイド溝は、前記折り畳み状態のループ部が通過可能な長手方向の通過溝部に続いて、前記折り畳み状態のアーム部に当接し、前記ホルダ片を前記第二回動軸線周りで回動させて前記展開状態に移行させるための展開用傾斜面と、前記展開状態のアーム部に当接し、前記ホルダ片を前記第二回動軸線周りで回動させて前記折り畳み状態に移行させるための折り畳み用傾斜面とを含む傾斜溝部が接続形成され、
前記蓋体が前記第一回動軸線周りで前記収納位置から引出位置に回動するとき、前記折り畳み状態のホルダ片のループ部が前記通過溝部を通過しつつ前記アーム部が前記展開用傾斜面に当接することにより、各ホルダ片が前記第二回動軸線周りで一方向側に回動して前記容器の外周を囲う展開状態となる一方、
前記蓋体が前記第一回動軸線周りで前記引出位置から収納位置に回動するとき、前記展開状態のホルダ片のアーム部が前記折り畳み用傾斜面に当接することにより、各ホルダ片が前記第二回動軸線周りで他方向側に回動しつつ前記ループ部が前記通過溝部を通過して平行状をなす折り畳み状態となることを特徴とする。
上下方向を長手方向とするガイド溝が貫通形成された前壁部を有するケース体と、そのケース体の下端部において第一回動軸線周りで前後方向に回動する蓋体と、飲食用の容器を保持するために前記蓋体の背面側に取り付けられたホルダ部材とを備え、
前記蓋体が前記第一回動軸線周りで回動することにより、前記ホルダ部材が前記ガイド溝を通過して前記前壁部の後方側に収納されるとともに前記ガイド溝を前記蓋体が覆う収納位置と、前記ホルダ部材が前記ガイド溝を通過して前記前壁部の手前側に引き出され前記蓋体の背面側において前記ホルダ部材にて前記容器を保持できる引出位置とに姿勢変更可能な容器ホルダにおいて、
前記蓋体の背面側には、前記収納位置において長手方向に所定距離隔てて一対の立上り壁が後方側に突出形成され、
前記ホルダ部材は、湾曲形状又は屈曲形状をなすループ部と、そのループ部の一端を基端として前記ループ部の他端とは反対側へ延出するアーム部とを含む一対のホルダ片を有し、
それら一対のホルダ片は、前記引出位置では前記ループ部の開口同士が向き合う展開状態となって前記容器の外周を囲う一方、前記収納位置では前記ループ部同士が平行状をなす折り畳み状態となるように、前記アーム部の先端と前記ループ部の他端とを結ぶ第二回動軸線周りで回動可能に前記蓋体の立上り壁に軸支され、
前記ケース体の前壁部に貫通形成されるガイド溝は、前記折り畳み状態のループ部が通過可能な長手方向の通過溝部に続いて、前記折り畳み状態のアーム部に当接し、前記ホルダ片を前記第二回動軸線周りで回動させて前記展開状態に移行させるための展開用傾斜面と、前記展開状態のアーム部に当接し、前記ホルダ片を前記第二回動軸線周りで回動させて前記折り畳み状態に移行させるための折り畳み用傾斜面とを含む傾斜溝部が接続形成され、
前記蓋体が前記第一回動軸線周りで前記収納位置から引出位置に回動するとき、前記折り畳み状態のホルダ片のループ部が前記通過溝部を通過しつつ前記アーム部が前記展開用傾斜面に当接することにより、各ホルダ片が前記第二回動軸線周りで一方向側に回動して前記容器の外周を囲う展開状態となる一方、
前記蓋体が前記第一回動軸線周りで前記引出位置から収納位置に回動するとき、前記展開状態のホルダ片のアーム部が前記折り畳み用傾斜面に当接することにより、各ホルダ片が前記第二回動軸線周りで他方向側に回動しつつ前記ループ部が前記通過溝部を通過して平行状をなす折り畳み状態となることを特徴とする。
このような容器ホルダ(例えばカップホルダ)では、蓋体が収納位置から引出位置に回動するときに、一対のホルダ片は展開状態となって、飲食用の容器(例えば飲料用カップ)を保持することができ、蓋体が引出位置から収納位置に回動するときに、一対のホルダ片は折り畳み状態となって、前壁部の後方側に収納できる。したがって、幅方向(左右方向)のみならず奥行方向(前後方向)にも設置スペースを縮小でき、簡素な構成で小型コンパクト化を図ることができる。
その際、ガイド溝の通過溝部は、一対のホルダ片のループ部が同時に通過可能な直線状に形成されるとともに、
傾斜溝部を、通過溝部の下端部において各ホルダ片のアーム部に対応して両側に枝分かれ状に形成することができる。
傾斜溝部を、通過溝部の下端部において各ホルダ片のアーム部に対応して両側に枝分かれ状に形成することができる。
これによって、通過溝部は単一の直線状形態に形成し、傾斜溝部はその通過溝部から両側に枝分かれ状に形成できるので、ガイド溝の溝幅をさらに縮小できる。
具体的には、傾斜溝部が、通過溝部において長手方向の同一位置にて溝幅中央から両側へ対称的に枝分かれすることにより、
一対のホルダ片のアーム部は、互いに同期して対応する展開用傾斜面及び折り畳み用傾斜面に当接するとよい。
一対のホルダ片のアーム部は、互いに同期して対応する展開用傾斜面及び折り畳み用傾斜面に当接するとよい。
これによって、一対のホルダ片を展開状態と折り畳み状態とに同期して作動させることができるので、操作が容易であり、ホルダ片(ホルダ部材)の耐久性も向上する。
そして、ホルダ部材は、同一半径で半円状に形成されたループ部を有する一対のホルダ片にて構成され、
各ホルダ片の第二回動軸線は、蓋体の回動位置にかかわらず第一回動軸線から同一距離を隔てて互いに平行状に配置されていることが望ましい。
各ホルダ片の第二回動軸線は、蓋体の回動位置にかかわらず第一回動軸線から同一距離を隔てて互いに平行状に配置されていることが望ましい。
これによって、一対のホルダ片は展開状態で円形状となるので、形状の異なる容器にも使用することができる。
また、引出位置にて展開状態となる一対のホルダ片のループ部を含む平面は、蓋体の背面に対して平行状とし、
収納位置にて折り畳み状態となる一対のホルダ片のループ部を含む平面は、蓋体の背面に対してそれぞれ直交状とすることができる。
収納位置にて折り畳み状態となる一対のホルダ片のループ部を含む平面は、蓋体の背面に対してそれぞれ直交状とすることができる。
これにより、展開状態において一対のホルダ片は安定して容器を保持することができ、また、折り畳み状態において一対のホルダ片の収納スペースを縮小することができる。
収納位置において、一対のホルダ片のループ部を、開口を後方側に向けた折り畳み状態でケース体に収納することができる。
このように、折り畳み状態において一対のホルダ片を、ループ部の開口が後方側に向く形態で収納することによって、奥行方向の設置スペースを最小化することができる。
蓋体の立上り壁は、収納位置において上方に位置してホルダ片のループ部を軸支する上部壁と、ケース体の前壁部の後方に位置するとともに、収納位置において下方に位置してホルダ片のアーム部を軸支する下部壁とを有し、
その下部壁には、一対のホルダ片のアーム部の間に位置することによって、両アーム部が第二回動軸線回りに回動する際に直接接触することを防止する仕切壁を形成することができる。
その下部壁には、一対のホルダ片のアーム部の間に位置することによって、両アーム部が第二回動軸線回りに回動する際に直接接触することを防止する仕切壁を形成することができる。
仕切壁によってアーム部の直接接触が防止されるので、一対のホルダ片が展開状態と折り畳み状態との姿勢変更の際に互いに逆方向に回動する場合でも、円滑に作動することができ、ホルダ片(ホルダ部材)の耐久性も向上する。
そこで、上記課題を解決するために、本考案の遊技台用台間機は、
以上のような容器ホルダが、両側の遊技台に挟まれた下部空間において、蓋体を遊技者の位置する前方側に回動可能に設置されていることを特徴とする。
以上のような容器ホルダが、両側の遊技台に挟まれた下部空間において、蓋体を遊技者の位置する前方側に回動可能に設置されていることを特徴とする。
このように、幅方向のみならず奥行方向にも設置スペースを大幅に縮小可能な容器ホルダを用いることによって、遊技台間の幅狭スペースに設置される遊技台用台間機(例えば台間玉貸機、台間空気清浄機等)にも容器ホルダを容易に組み込むことができる。したがって、遊技環境の改善や顧客サービスの向上にも寄与することができる。
(実施例)
以下、本考案の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本考案に係るカップホルダを備えた遊技台用台間機(以下、単に台間機ともいう)を例示する正面図である。図1に示すように、島単位で複数(図では2台のみを図示)並設されたパチンコ機100(遊技台)に挟まれる形で、縦長状の台間機200が設置されている。台間機200には、上部に玉貸装置201が配置され、その下方に空気清浄装置202が配置されている。空気清浄装置202のさらに下方には、後述する蓋体20が遊技者の位置する前方側に回動可能な形態で、カップホルダ1(容器ホルダ)が配置されている。なお、このカップホルダ1は、前壁部11と側壁部19とを有するケース体10を備え、前壁部11背面に形成された取付フック11aによって台間機200に固定されている(図2参照)。
以下、本考案の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本考案に係るカップホルダを備えた遊技台用台間機(以下、単に台間機ともいう)を例示する正面図である。図1に示すように、島単位で複数(図では2台のみを図示)並設されたパチンコ機100(遊技台)に挟まれる形で、縦長状の台間機200が設置されている。台間機200には、上部に玉貸装置201が配置され、その下方に空気清浄装置202が配置されている。空気清浄装置202のさらに下方には、後述する蓋体20が遊技者の位置する前方側に回動可能な形態で、カップホルダ1(容器ホルダ)が配置されている。なお、このカップホルダ1は、前壁部11と側壁部19とを有するケース体10を備え、前壁部11背面に形成された取付フック11aによって台間機200に固定されている(図2参照)。
本明細書において、上下方向とは遊技台100や台間機200の立設方向(例えば、鉛直方向)を意味する。また、左右方向とは遊技台100の並設方向(例えば、水平方向)を意味し、遊技者(カップホルダ1の使用者)側からみて左側、右側をいう。さらに、前後方向とは遊技台100や台間機200と交差(例えば、直交)する方向を意味し、遊技者側(手前側)が前方側であり、その反対側(奥側)が後方側となる。
次に、図2は本考案に係るカップホルダの一例の一部破断全体斜視図、図3はその分解斜視図、図4は正面図及び背面図、図5はカップホルダの使用状態を示す一部破断全体斜視図、図6はその正面図及び背面図である。
図2〜図6に示すように、カップホルダ1は、上下方向のガイド溝12が貫通形成された前壁部11を有するケース体10と、そのケース体10の下端部において第一回動軸線O1周りで前後方向に回動する蓋体20と、飲料用のカップC(容器)を保持するために蓋体の背面側に取り付けられたホルダ部材30とを備えている。なお、ケース体10,蓋体20,ホルダ部材30はいずれも高分子材料(例えばABS等の合成樹脂)製とすることができる。
蓋体20が第一回動軸線O1周りで上向きに回動すると、ホルダ部材30がガイド溝12を通過して前壁部11の後方側に収納されるとともにガイド溝12を蓋体が覆う収納位置に移行する(図2〜図4参照)。一方、蓋体20が第一回動軸線O1周りで下向きに回動すると、ホルダ部材30がガイド溝12を通過して前壁部11の手前側に引き出され蓋体20の背面側においてホルダ部材30にてカップCを保持できる引出位置に移行する(図5,図6参照)。
図3に示すように、蓋体20の背面側には、収納位置(図2参照)において上下両端部に一対の立上り壁21U,21Dが後方側に突出形成されている。これらの立上り壁21U,21Dは、ケース体10の前壁部11の後方に位置する。そのうち、上部壁21Uは、収納位置において上方に位置し、後述するホルダ片31L,31Rのループ部32を軸支部32aにて軸支する。一方、下部壁21Dは、収納位置において下方に位置し、ホルダ片31L,31Rのアーム部33を軸支部33aにて軸支する。また、下部壁21Dには、蓋体20の補強と引出位置の位置規制を兼ねる複数(例えば3つ)の補強壁23が形成され、そのうち中央の補強壁23からは、一対のホルダ片31L,31Rのアーム部33の間に位置するように、仕切壁22が延びている。仕切壁22はホルダ片31L,31Rのアーム部33が第二回動軸線O2回りに回動する際に直接接触することを防止する。
ホルダ部材30は、使用時に円形状になる一対のホルダ片31L,31Rを有している(図5参照)。各ホルダ片31L,31Rは、同一半径で半円状に形成された断面円形状のループ部32と、ループ部32の一端を基端としてループ部32の他端とは反対側へ延出する断面楕円形状のアーム部33とを含む。これらのホルダ片31L,31Rは、それぞれアーム部33の先端とループ部32の他端とを結ぶ第二回動軸線O2周りで回動可能に蓋体20の立上り壁21U,21Dに軸支されている。なお、32aは上部壁21Uとの軸支部、33aは下部壁21Dとの軸支部を示す。これにより、一対のホルダ片31L,31Rは、引出位置ではループ部32の開口同士が向き合う展開状態となってカップCの外周を囲うことができる(図5参照)。一方、収納位置ではループ部32同士が平行状をなす折り畳み状態となる(図4参照)。
さらに具体的には、各ホルダ片31L,31Rの第二回動軸線O2は、蓋体20の回動位置にかかわらず第一回動軸線O1から同一距離を隔てて互いに平行状に配置されている。また、引出位置(図5参照)にて展開状態となる一対のホルダ片31L,31Rにおいて、ループ部32を含む平面は、蓋体20の背面に対して平行状(例えば水平状)である。さらに、収納位置(図4参照)にて折り畳み状態となる一対のホルダ片31L,31Rにおいて、ループ部32を含む平面は、蓋体20の背面に対してそれぞれ直交状(例えば鉛直状)である。
図2に示す収納位置において、一対のホルダ片31L,31Rのループ部32は、開口を後方側に向けた折り畳み状態でケース体10の前壁部11後方に収納されるので、カップホルダ1の奥行寸法が大幅に短縮される。
図7にガイド溝12の形状を示す。ガイド溝12には、一対のホルダ片31L,31Rが折り畳み状態(図3参照)であるとき、そのループ部32を通過可能とする単一の通過溝部13が上下方向に形成されている。この通過溝部13は、折り畳み状態の一対のホルダ片31L,31Rのループ部32が同時に通過可能な溝幅を有し、直線状に形成されている。通過溝部13の下端部において、上下方向の同一位置にて溝幅中央から両側へ対称的に枝分かれする傾斜溝部14L,14Rが接続形成され、対応するホルダ片31L,31Rのアーム部33が傾斜溝部14L,14Rに当接する。
具体的には、傾斜溝部14L,14Rの下面には、折り畳み状態(図3参照)のアーム部33に当接して、ホルダ片31L,31Rを第二回動軸線O2周りで回動させて展開状態に移行させるための展開用傾斜面14a,14aが形成されている。一方、傾斜溝部14L,14Rの上面には、展開状態(図5参照)のアーム部33に当接して、ホルダ片31L,31Rを第二回動軸線O2周りで回動させて折り畳み状態に移行させるための折り畳み用傾斜面14b,14bが形成されている。したがって、一対のホルダ片31L,31Rのアーム部33は、互いに同期して対応する展開用傾斜面14a,14a及び折り畳み用傾斜面14b,14bに当接する。
なお、ガイド溝12には、通過溝部13の上端部において、上部窓孔15が接続形成されている。上部窓孔15は、蓋体20が収納位置と引出位置との間を移行するときに上部壁21Uの通過を許容する。また、ガイド溝12の下方には、蓋体20の下部壁21Dを挿入するための下部窓孔16が形成されている。
図9(a)に示すように、折り畳み状態のアーム部33が展開用傾斜面14aに当接したとき、展開用傾斜面14aに沿って押圧力Pの分力(接線力Pt)が生じるので、この接線力Ptによって一対のアーム部33が互いに逆方向に回動する。図では、左側のアーム部33(ホルダ片31L)が時計回りに回動し、右側のアーム部33(ホルダ片31R)が反時計回りに回動する。
図9(c)に示すように、展開状態のアーム部33が折り畳み用傾斜面14bに当接したとき、一対のアーム部33が互いに逆方向に回動するような回転モーメントを生じる。図では、左側のアーム部33(ホルダ片31L)が反時計回りに回動し、右側のアーム部33(ホルダ片31R)が時計回りに回動する。
次に、図2〜図9を用いて、以上のような構成を有するカップホルダ1の作動について説明する。
<収納位置=折り畳み状態>(図2〜図4,図8(a))
一対のホルダ片31L,31Rは折り畳まれた状態でケース体10の内部(前壁部11の後方側)に収納され、前壁部11のガイド溝12は蓋体20で覆われている。
一対のホルダ片31L,31Rは折り畳まれた状態でケース体10の内部(前壁部11の後方側)に収納され、前壁部11のガイド溝12は蓋体20で覆われている。
<中間位置=折り畳み状態から展開状態へ移行>(図8(b),図9(a))
遊技者(カップホルダ1の使用者)が、蓋体20を第一回動軸線O1周りで収納位置から引出位置へ向けて回動操作すると、ホルダ片31L,31Rのループ部32が通過溝部13を通過した後、図9(a)に示す中間位置において、折り畳み状態のアーム部33が展開用傾斜面14aに当接する。これによって、左側のアーム部33(ホルダ片31L)が時計回りに回動し、右側のアーム部33(ホルダ片31R)が反時計回りに回動する。
遊技者(カップホルダ1の使用者)が、蓋体20を第一回動軸線O1周りで収納位置から引出位置へ向けて回動操作すると、ホルダ片31L,31Rのループ部32が通過溝部13を通過した後、図9(a)に示す中間位置において、折り畳み状態のアーム部33が展開用傾斜面14aに当接する。これによって、左側のアーム部33(ホルダ片31L)が時計回りに回動し、右側のアーム部33(ホルダ片31R)が反時計回りに回動する。
<引出位置=展開状態>(図5,図6,図8(c),図9(b))
一対のホルダ片31L,31Rが第二回動軸線O2周りで回動することによってアーム部33が展開用傾斜面14aに着座して展開状態となるので、蓋体20の背面に載置したカップC等の容器をホルダ部材30で保持することができる。
一対のホルダ片31L,31Rが第二回動軸線O2周りで回動することによってアーム部33が展開用傾斜面14aに着座して展開状態となるので、蓋体20の背面に載置したカップC等の容器をホルダ部材30で保持することができる。
<上昇位置=展開状態から折り畳み状態へ移行>(図9(c))
遊技者(カップホルダ1の使用者)が、蓋体20を第一回動軸線O1周りで引出位置から収納位置へ向けて回動操作すると、図9(c)に示す上昇位置において、展開状態のアーム部33が折り畳み用傾斜面14bに当接する。これによって、左側のアーム部33(ホルダ片31L)が反時計回りに回動し、右側のアーム部33(ホルダ片31R)が時計回りに回動する。なお、その後上記中間位置を経て、収納位置(折り畳み状態)に戻る。
遊技者(カップホルダ1の使用者)が、蓋体20を第一回動軸線O1周りで引出位置から収納位置へ向けて回動操作すると、図9(c)に示す上昇位置において、展開状態のアーム部33が折り畳み用傾斜面14bに当接する。これによって、左側のアーム部33(ホルダ片31L)が反時計回りに回動し、右側のアーム部33(ホルダ片31R)が時計回りに回動する。なお、その後上記中間位置を経て、収納位置(折り畳み状態)に戻る。
このように、蓋体20が収納位置から引出位置に回動するときに、一対のホルダ片31L,31Rは展開状態となって、カップC等の容器を保持することができ、蓋体20が引出位置から収納位置に回動するときに、一対のホルダ片31L,31Rは折り畳み状態となって、前壁部11の後方側に収納できる。したがって、幅方向(左右方向)のみならず奥行方向(前後方向)にもカップホルダ1の設置スペースを縮小でき、簡素な構成で小型コンパクト化を図ることができる。
1 カップホルダ(容器ホルダ)
10 ケース体
11 前壁部
12 ガイド溝
13 通過溝部
14L,14R 傾斜溝部
14a 展開用傾斜面
14b 折り畳み用傾斜面
20 蓋体
21U 上部壁(立上り壁)
21D 下部壁(立上り壁)
22 仕切壁
30 ホルダ部材
31L,31R ホルダ片
32 ループ部
32a 軸支部
33 アーム部
33a 軸支部
100 パチンコ機(遊技台)
200 台間機(遊技台用台間機)
C 飲料用カップ(容器)
O1 第一回動軸線
O2 第二回動軸線
10 ケース体
11 前壁部
12 ガイド溝
13 通過溝部
14L,14R 傾斜溝部
14a 展開用傾斜面
14b 折り畳み用傾斜面
20 蓋体
21U 上部壁(立上り壁)
21D 下部壁(立上り壁)
22 仕切壁
30 ホルダ部材
31L,31R ホルダ片
32 ループ部
32a 軸支部
33 アーム部
33a 軸支部
100 パチンコ機(遊技台)
200 台間機(遊技台用台間機)
C 飲料用カップ(容器)
O1 第一回動軸線
O2 第二回動軸線
Claims (8)
- 上下方向を長手方向とするガイド溝が貫通形成された前壁部を有するケース体と、そのケース体の下端部において第一回動軸線周りで前後方向に回動する蓋体と、飲食用の容器を保持するために前記蓋体の背面側に取り付けられたホルダ部材とを備え、
前記蓋体が前記第一回動軸線周りで回動することにより、前記ホルダ部材が前記ガイド溝を通過して前記前壁部の後方側に収納されるとともに前記ガイド溝を前記蓋体が覆う収納位置と、前記ホルダ部材が前記ガイド溝を通過して前記前壁部の手前側に引き出され前記蓋体の背面側において前記ホルダ部材にて前記容器を保持できる引出位置とに姿勢変更可能な容器ホルダにおいて、
前記蓋体の背面側には、前記収納位置において長手方向に所定距離隔てて一対の立上り壁が後方側に突出形成され、
前記ホルダ部材は、湾曲形状又は屈曲形状をなすループ部と、そのループ部の一端を基端として前記ループ部の他端とは反対側へ延出するアーム部とを含む一対のホルダ片を有し、
それら一対のホルダ片は、前記引出位置では前記ループ部の開口同士が向き合う展開状態となって前記容器の外周を囲う一方、前記収納位置では前記ループ部同士が平行状をなす折り畳み状態となるように、前記アーム部の先端と前記ループ部の他端とを結ぶ第二回動軸線周りで回動可能に前記蓋体の立上り壁に軸支され、
前記ケース体の前壁部に貫通形成されるガイド溝は、前記折り畳み状態のループ部が通過可能な長手方向の通過溝部に続いて、前記折り畳み状態のアーム部に当接し、前記ホルダ片を前記第二回動軸線周りで回動させて前記展開状態に移行させるための展開用傾斜面と、前記展開状態のアーム部に当接し、前記ホルダ片を前記第二回動軸線周りで回動させて前記折り畳み状態に移行させるための折り畳み用傾斜面とを含む傾斜溝部が接続形成され、
前記蓋体が前記第一回動軸線周りで前記収納位置から引出位置に回動するとき、前記折り畳み状態のホルダ片のループ部が前記通過溝部を通過しつつ前記アーム部が前記展開用傾斜面に当接することにより、各ホルダ片が前記第二回動軸線周りで一方向側に回動して前記容器の外周を囲う展開状態となる一方、
前記蓋体が前記第一回動軸線周りで前記引出位置から収納位置に回動するとき、前記展開状態のホルダ片のアーム部が前記折り畳み用傾斜面に当接することにより、各ホルダ片が前記第二回動軸線周りで他方向側に回動しつつ前記ループ部が前記通過溝部を通過して平行状をなす折り畳み状態となることを特徴とする容器ホルダ。 - 前記ガイド溝の通過溝部は、前記一対のホルダ片のループ部が同時に通過可能な直線状に形成されるとともに、
前記傾斜溝部は、前記通過溝部の下端部において各ホルダ片のアーム部に対応して両側に枝分かれ状に形成されている請求項1に記載の容器ホルダ。 - 前記傾斜溝部が、前記通過溝部において長手方向の同一位置にて溝幅中央から両側へ対称的に枝分かれすることにより、
前記一対のホルダ片のアーム部は、互いに同期して対応する展開用傾斜面及び折り畳み用傾斜面に当接する請求項2に記載の容器ホルダ。 - 前記ホルダ部材は、同一半径で半円状に形成されたループ部を有する一対のホルダ片にて構成され、
各ホルダ片の第二回動軸線は、前記蓋体の回動位置にかかわらず前記第一回動軸線から同一距離を隔てて互いに平行状に配置されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の容器ホルダ。 - 前記引出位置にて展開状態となる一対のホルダ片のループ部を含む平面は、前記蓋体の背面に対して平行状である一方、
前記収納位置にて折り畳み状態となる一対のホルダ片のループ部を含む平面は、前記蓋体の背面に対してそれぞれ直交状である請求項4に記載の容器ホルダ。 - 前記収納位置において、一対のホルダ片のループ部は、前記開口を後方側に向けた折り畳み状態で前記ケース体に収納されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の容器ホルダ。
- 前記蓋体の立上り壁は、前記収納位置において上方に位置して前記ホルダ片のループ部を軸支する上部壁と、前記ケース体の前壁部の後方に位置するとともに、前記収納位置において下方に位置して前記ホルダ片のアーム部を軸支する下部壁とを有し、
その下部壁には、前記一対のホルダ片のアーム部の間に位置することによって、両アーム部が前記第二回動軸線回りに回動する際に直接接触することを防止する仕切壁が形成されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の容器ホルダ。 - 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の容器ホルダを備え、
その容器ホルダは、両側の遊技台に挟まれた下部空間において、前記蓋体が遊技者の位置する前方側に回動可能に設置されていることを特徴とする遊技台用台間機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009002898U JP3152072U (ja) | 2009-05-01 | 2009-05-01 | 容器ホルダ及びそれを用いた遊技台用台間機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009002898U JP3152072U (ja) | 2009-05-01 | 2009-05-01 | 容器ホルダ及びそれを用いた遊技台用台間機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3152072U true JP3152072U (ja) | 2009-07-16 |
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ID=54856415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009002898U Expired - Lifetime JP3152072U (ja) | 2009-05-01 | 2009-05-01 | 容器ホルダ及びそれを用いた遊技台用台間機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3152072U (ja) |
-
2009
- 2009-05-01 JP JP2009002898U patent/JP3152072U/ja not_active Expired - Lifetime
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