JP3151987U - 茶生葉管理装置における鮮度保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】増湿装置による加湿量を増やすことができ、茶生葉の鮮度を保持することができる鮮度保持装置を提供する。【解決手段】茶生葉管理装置における鮮度保持装置は、通気性の載置面に載置された生葉に対し送風して鮮度を保つ茶生葉管理装置において、増湿装置の上方に給水装置を設けたことを特徴とする。また鮮度保持装置は、前記給水装置が送風装置の側板に設けられた多数の噴出孔を持つ給水管である事を特徴とする。さらに鮮度保持装置は、前記給水装置に接続した給水配管に給水量を制御するコントロールバルブが設けられていることを特徴とする。【選択図】図3
Description
本考案は摘採後の茶生葉を保管するための茶生葉管理装置における鮮度保持装置に関する。
従来の茶生葉管理装置には鮮度を保持するために、加湿送風装置が取り付けられている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)
以下、図5に示すように、貯槽43に積層した生葉に新鮮な空気を送り込む送風装置10は、茶生葉管理装置の側壁41に各ブロックごとに設けた送風胴11上に送風機12およびモータ13を設置し、この送風胴11と茶生葉管理装置内に設けた風導45を連通してなるものである。この送風装置10には、生葉に適度な湿気を付与し、生葉の鮮度をより高く保つために増湿装置20が設けられている。送風胴11に貯水槽14を形成し、これに濾紙や布の下端を浸漬して毛細管現象で水を吸い上げるようにしている。この濾紙や布に送風機12により送風をすることで湿り気の多い風を発生させるものである。
以下、図5に示すように、貯槽43に積層した生葉に新鮮な空気を送り込む送風装置10は、茶生葉管理装置の側壁41に各ブロックごとに設けた送風胴11上に送風機12およびモータ13を設置し、この送風胴11と茶生葉管理装置内に設けた風導45を連通してなるものである。この送風装置10には、生葉に適度な湿気を付与し、生葉の鮮度をより高く保つために増湿装置20が設けられている。送風胴11に貯水槽14を形成し、これに濾紙や布の下端を浸漬して毛細管現象で水を吸い上げるようにしている。この濾紙や布に送風機12により送風をすることで湿り気の多い風を発生させるものである。
しかしながら、従来技術は、増湿装置に使用されるろ紙や布が経年変化で水を吸い上げる量が少なくなり、十分な湿り気をもった風を発生することができず、そのような送風を続けると茶生葉に青枯れ等が発生する場合が出てくるという問題がある。
上記の課題を解決するために、第一の考案である茶生葉管理装置における鮮度保持装置は、通気性の載置面に載置された生葉に対し送風して鮮度を保つ茶生葉管理装置において、増湿装置の上方に給水装置を設けたことを特徴とする。
また第二の考案である茶生葉管理装置における鮮度保持装置は、前記給水装置が送風装置の側板に設けられた多数の噴出孔を持つ給水管である事を特徴とする。
さらに第三の考案である茶生葉管理装置における鮮度保持装置は、前記給水装置に接続した給水配管に給水量を制御するコントロールバルブが設けられていることを特徴とする。
また第二の考案である茶生葉管理装置における鮮度保持装置は、前記給水装置が送風装置の側板に設けられた多数の噴出孔を持つ給水管である事を特徴とする。
さらに第三の考案である茶生葉管理装置における鮮度保持装置は、前記給水装置に接続した給水配管に給水量を制御するコントロールバルブが設けられていることを特徴とする。
本考案は、増湿装置による加湿量を増やすことができ、茶生葉の鮮度を保持することができる効果を奏する。
以下、本考案の実施するための形態について、以下の好適な実施例を挙げて詳細に説明する。
なお、茶生葉管理装置として茶生葉の載置面がコンベヤタイプのものを例として挙げているがこれに限定されるものではない。
なお、茶生葉管理装置として茶生葉の載置面がコンベヤタイプのものを例として挙げているがこれに限定されるものではない。
まず本考案の鮮度保持装置1が適用される茶生葉管理装置4について説明する。図1に示すと共に、図5に示した従来の茶生葉管理装置と同様の形態をとる部分については、説明に用い、図には同じ符号を付与している。
側板41と輸送帯42により貯槽43を形成する。
輸送帯42は、通気性のキャタピラを多数連設してコンベヤ状としている。その上面は貯槽43の底部となり、茶生葉の載置面となる。
輸送帯42の送出端の取出部44には、掻き落し装置(図示しない)が設けられており、貯槽43内に載置された茶生葉を取り出して次工程へ送る。
輸送帯42の内部はその長手方向において多数のブロックに分割して風導45を配し、そこにそれぞれ送風装置10が接続される。送風装置10から送られる風は風導45を通り輸送帯42の通気性のキャタピラから載置されている生葉へ至る。
側板41と輸送帯42により貯槽43を形成する。
輸送帯42は、通気性のキャタピラを多数連設してコンベヤ状としている。その上面は貯槽43の底部となり、茶生葉の載置面となる。
輸送帯42の送出端の取出部44には、掻き落し装置(図示しない)が設けられており、貯槽43内に載置された茶生葉を取り出して次工程へ送る。
輸送帯42の内部はその長手方向において多数のブロックに分割して風導45を配し、そこにそれぞれ送風装置10が接続される。送風装置10から送られる風は風導45を通り輸送帯42の通気性のキャタピラから載置されている生葉へ至る。
本考案の鮮度保持装置1は、上述の茶生葉管理装置4に設けられ、送風装置10、増湿装置20、給水装置30で構成される。主として図2、図3を用いて説明する。
送風装置10は、茶生葉管理装置4の側面にひとつのブロックに一台設けられている。
送風胴11を輸送帯42内部の風導45に連結し、その上部には送風機12が二台設けられており、それぞれの回転翼を軸受15により支承された一本のシャフト16で貫通し、モータ13の伝動軸とカップリング17により直結して駆動される。茶生葉管理装置1の大きさ、風導45の幅により送風機12を一台としてもよい。
送風機制御盤(図示しない)には、電源スイッチ、送風装置10の運転と停止を行うタイマー、運転する送風装置を選択するスイッチ、給水のための電磁弁の開閉時間を設定するタイマー等が設けられる。
送風胴11の側面には、蝶番と止め金具により開閉蓋18が開閉自在に取り付けられている。この開閉蓋18を開くことにより、送風胴11内の清掃や点検をすることができる。
送風胴11の底部は貯水槽14が形成される。貯水槽14は、給水された水を一定量溜めることができ、その量を超えた場合には排水管19へ排水される構造となっている。
送風胴11を輸送帯42内部の風導45に連結し、その上部には送風機12が二台設けられており、それぞれの回転翼を軸受15により支承された一本のシャフト16で貫通し、モータ13の伝動軸とカップリング17により直結して駆動される。茶生葉管理装置1の大きさ、風導45の幅により送風機12を一台としてもよい。
送風機制御盤(図示しない)には、電源スイッチ、送風装置10の運転と停止を行うタイマー、運転する送風装置を選択するスイッチ、給水のための電磁弁の開閉時間を設定するタイマー等が設けられる。
送風胴11の側面には、蝶番と止め金具により開閉蓋18が開閉自在に取り付けられている。この開閉蓋18を開くことにより、送風胴11内の清掃や点検をすることができる。
送風胴11の底部は貯水槽14が形成される。貯水槽14は、給水された水を一定量溜めることができ、その量を超えた場合には排水管19へ排水される構造となっている。
増湿装置20は、方形枠に多数枚の濾紙を吊り下げて取り付けるようになっており、送風機12の位置に合わせて送風装置10の貯水槽14に設置されている。濾紙の下端が貯水槽14に浸漬しているので、毛細管現象によって水を吸い上げる。本実施例では、増湿装置20に濾紙を用いているがこれに限るものではない。
給水装置30は送風胴11に設けられる。給水管31は一例として塩化ビニル製のパイプに所定の間隔をおいて噴出孔32を直線上に多数開口したものであり、一方をソケットと継手により給水配管35へ接続し、他方にキャップを嵌めて蓋をしている。この給水管31は、開閉蓋18の送風胴11内に面する側に、L字型の支持金具33と取付金具34によって取り付けられている。このとき給水管31の噴出孔32は送風胴中央方向に向けられている。給水管31は、増湿装置20より上方に位置するように取り付ける。また、送風機12の送風位置に対応するように、送風機一台に対して、それぞれ設けるようにしている。このように設置されることにより、給水管31は送風機12の送風方向の上流側に位置することになる。
図4に本考案にかかわる配管の概略図を示す。
給水配管35は茶生葉管理装置4の全長に渡って設置されコントロールバルブ(本実施例では電磁弁37を用いる)の開閉により給水される。
電磁弁37の開閉は、上述の送風機制御盤(図示しない)のタイマーを設定することで開閉時間を決め、給水の水量を制御することができる。
給水配管35は茶生葉管理装置4の全長に渡って設置されコントロールバルブ(本実施例では電磁弁37を用いる)の開閉により給水される。
電磁弁37の開閉は、上述の送風機制御盤(図示しない)のタイマーを設定することで開閉時間を決め、給水の水量を制御することができる。
以上述べた鮮度保持装置1の操作、作動態様について説明する。
給水装置30の操作は、ドレンバルブ39を閉じ、給水バルブ38を開き給水の準備が整う。
送風機制御盤の電源スイッチを入れると電磁弁37が開き全ての送風装置10に給水される。
その後は、送風機制御盤のタイマーの設定時間によって給水が行われる。よって、送風装置の選択をするほか、送風時間、給水時間を所望の時間に設定する。
給水装置30の操作は、ドレンバルブ39を閉じ、給水バルブ38を開き給水の準備が整う。
送風機制御盤の電源スイッチを入れると電磁弁37が開き全ての送風装置10に給水される。
その後は、送風機制御盤のタイマーの設定時間によって給水が行われる。よって、送風装置の選択をするほか、送風時間、給水時間を所望の時間に設定する。
電磁弁37が開くと水が給水配管35を通り支管36から給水管31へと送られる。供給された水は給水管31の噴出孔32から送風胴11内に噴き出す。給水管31が増湿装置20より上方に取り付けられているため、噴き出した水は増湿装置20の上部から貯水槽14に溜められる。このとき水が増湿装置20の濾紙の上部に掛けられるため、貯水槽14の水を吸い上げるのを待たなくとも濾紙に加湿に必要な湿り気を持つことができる。さらに貯水槽には給水された水が所定量溜められるので、従来と同じく増湿装置の下部からも毛細管現象により水を吸い上げる作用も合わせて持っている。
また、給水管31が送風機11の送風方向より上流側に位置しているため、送風機12が送風しているときに給水すれば、噴出孔32から噴き出した水が送風胴内に広がる。
送風機制御盤により選択された送風装置10の送風機12が起動すると、送風機12によって送出された空気が送風胴11内の増湿装置20を通過する間に増湿装置20から湿気を奪うことによって加湿されて風導45からキャタピラを通り、貯槽43内へ送られる。
また、給水管31が送風機11の送風方向より上流側に位置しているため、送風機12が送風しているときに給水すれば、噴出孔32から噴き出した水が送風胴内に広がる。
送風機制御盤により選択された送風装置10の送風機12が起動すると、送風機12によって送出された空気が送風胴11内の増湿装置20を通過する間に増湿装置20から湿気を奪うことによって加湿されて風導45からキャタピラを通り、貯槽43内へ送られる。
従来は送風機からの送風によって濾紙の上面が乾いてしまい、増湿装置20の増湿能力に不足が生じる場合が考えられたが、本考案においては濾紙上面から給水されることにより十分な湿度を加えることができる。
送風装置10の送風により貯槽43内に積層された生葉の呼吸熱をとり、葉焼けを防ぎ、十分な湿度を持っているため青枯れを防ぐことができ、生葉の鮮度を保持することができる。
また、従来の茶生葉管理装置の送風装置に取り付けることができる。
また、従来の茶生葉管理装置の送風装置に取り付けることができる。
なお、本考案は上述した実施例に限定するものではない。
1 鮮度保持装置
4 茶生葉管理装置
10 送風装置
11 送風胴
12 送風機
13 モーター
14 貯水槽
15 軸受
16 シャフト
17 カップリング
18 開閉蓋
20 増湿装置
30 給水装置
31 給水管
32 噴出孔
33 支持金具
34 取付け金具
35 給水配管
36 支管
37 電磁弁
38 給水バルブ
39 ドレンバルブ
41 側板
42 輸送帯
43 貯槽
44 取出部
45 風導
46 ブロック
4 茶生葉管理装置
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12 送風機
13 モーター
14 貯水槽
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16 シャフト
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20 増湿装置
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45 風導
46 ブロック
Claims (3)
- 貯槽の通気性の載置面に載置された生葉に対し送風装置により送風して鮮度を保つ茶生葉管理装置において、送風装置に設置された増湿装置の上方に給水装置を設けたことを特徴とする茶生葉管理装置における鮮度保持装置。
- 前記給水装置が送風装置の内部に設けられた多数の噴出孔を持つ給水管である事を特徴とする請求項1記載の茶生葉管理装置における鮮度保持装置。
- 前記給水装置に接続した給水配管に給水量を制御するコントロールバルブが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の茶生葉管理装置における鮮度保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009001139U JP3151987U (ja) | 2009-02-04 | 2009-02-04 | 茶生葉管理装置における鮮度保持装置 |
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JP2009001139U JP3151987U (ja) | 2009-02-04 | 2009-02-04 | 茶生葉管理装置における鮮度保持装置 |
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JP (1) | JP3151987U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112956555A (zh) * | 2021-03-25 | 2021-06-15 | 四川省农业科学院茶叶研究所 | 一种蜜香型白茶的制作设备及其使用方法 |
-
2009
- 2009-02-04 JP JP2009001139U patent/JP3151987U/ja not_active Expired - Fee Related
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