JP3151556B2 - 複合鋳造法 - Google Patents

複合鋳造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】金属の鋳造法において、特定
の性質を発揮するような金属又は合金を、全面又は部分
的に付加して機能性を高める、金属の鋳造法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】鋳造品の一部特定の箇所に、耐食性や耐
摩耗性を付与する方法として、鋳造品自体に溶射や部分
焼入れ浸炭窒化など、鋳造後に表面処理を加える方法も
あるが、作業工数が確実に増加する問題がある。そのた
め、鋳造前の鋳型の空隙表面の所望の部位に特定の物性
を付与する特定の金属を添着し、溶融金属を注湯し、そ
の熱で該添着金属層を溶着させ、凝固後に所望の部位に
硬化層を形成しようとする鋳造方法が種々提案されてき
た。
【0003】例えば特公平5−20184号公報による
従来技術では、Ni含有量が80重量%またはそれ以上
のNi合金から成る充填剤を粉末のままで金型内へ鋳込
直前に装入し、注湯して外周面に防食性層を形成するこ
とを要旨とし、合金元素としてホウ素、硅素、クロム、
銅より選び出し、融点が1300℃以下の充填剤とし
た。あるいは溶融鋳鉄の溶融点1150℃以下となるよ
うに選択する実施態様をも示している。
【0004】特開平5−77019号公報に係る従来技
術では、ほぼ同じ目的で金型内へ凝固促進用の粉末層を
Ni、Cr、又はその合金とCa、Siとの混合粉末に
よって形成することを呈示した。この粉末層による注湯
時の断熱作用によって欠陥の防止と、鋳込まれた溶湯の
急速凝固によってピンホールの発生を防止すると謳って
いる。すなわちこの場合のCa、Siは一種の脱酸接種
効果と、混合粉末層の溶融点の低下作用を意としたもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】鋳型への鋳造におい
て、製品の所望の箇所に耐食性や耐摩耗性にすぐれた金
属層を形成するため、鋳型内へ所望する物性を付与する
金属の粉末を塗布又は散布すること自体は、既に公知で
あり、先に引用した2件の従来技術もその範畴に属す
る。しかしその主旨は例えば耐食性の場合では、あくま
で該耐食性金属の溶融点を低温側へ移すように、成分コ
ントロールする点に焦点が絞られ、被覆する外周面保護
層自体の強化レベルについては、なお万全とは云えない
のではないか。
【0006】強化層の溶融点を低温化することを第一義
的に求めれば、一種の金属鑞の態様を踏襲することに他
ならず、もし溶融点が低すぎれば、注湯された溶融金属
内へ拡散して表面の成分濃度が大巾に失われることを意
味し、又、溶融点が高きに失すれば母材金属との一体溶
着に疑問が残る。
【0007】先に本願発明の出願人は特公平5−201
87号公報において、主として耐摩耗鋼の局部的強化を
目指した、まったく新しい液相焼結による複合一体化を
開示した。即ち鋳型空隙部に溶融金属を注入して、凝固
後所望の形状をなす鋳造法でAに特定の物性を付与する
特定の金属粉末又は合金粉末Bとして前記Aを構成する
金属より明確に低融点を有する金属の粉末を使用し、適
当量の有機系結合材Cの3者を練り合わせて所望の位置
に取り付け、該空隙部にBを構成する金属よりは融解点
が高い溶融金属を注入する鋳造法であり、この様な構成
にすることによって、まず注入した溶融金属の保有熱に
より低融点のBの金属粉末を融解し、A、B及び注入金
属の3者を液相焼結により一体化し、続いて注入した金
属と層表面を通じて拡散溶着する。
【0008】耐摩耗材は強固であると共に時間の経過に
伴って外面から消耗していくから、ある程度の強化層の
厚さを必要とし、又、具体的にはAとしてFe−Cr粉
末、BとしてNi−Cr−Si−Fe粉末、Cとしてポ
リビニルアセテート等で形成して、母材となる鋳鉄溶湯
を注湯して、耐摩耗鋳鉄部品のうち特に摩耗面を局部的
に強化した実績を示した。
【0009】これに反し耐食性材に関しては外表面の強
化層の厚み自体が主題ではなく、母材と一体的に溶着し
た保護層が如何に緻密で堅牢な複合層を形成出来るかの
一点に尽きる。たとえば母材金属の表面上へ溶着した別
種の金属皮膜がNi系金属やステンレス鋼の場合には、
結晶粒度にバラツキがあったり、組織的に異なる部分や
粗密の差があるとき、粒界と粒内、格子欠陥と正常な格
子構造、微粒と粗粒など、形成する結晶条件に差があれ
ば、この間に腐食電池を形成して電位差を生じる特性が
強く、保護層の厚さに拘らず分極、点食、孔食、粒界腐
食などNi系合金やオーステナイト系ステンレス鋼独自
の腐食の進行が甚だしく、本来は優れた耐食性を具えて
いるにも拘らず、局部的な腐食が集中して母材の一部が
早々に機能を喪失することは周知の事実である。本発明
は以上の耐食性部材、特に鋳型への置注ぎ鋳造法による
鋳造品の外周面を最も効果的に耐食性を向上させる方法
の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる複合鋳造
法は所望の形状を転写した空隙を具えた鋳型内へ溶融金
属を注湯する鋳造法のうち、特定の物性を鋳造品の所望
の位置へ付与する為に該鋳型内面の該当する位置へ特定
の金属をあらかじめ添着する複合鋳造法において、Ni
またはNi系合金、Ni及び/又はCrを含むステンレ
ス鋼もしくはCrを少くとも10重量%以上含む鉄系合
金の中から選ばれた1又は複数の金属粉末Aと、Pを5
〜12重量%含むことにより該金属粉末Aより明確に低
温の溶融点に調整したCu系合金よりなる金属粉末Bと
を混合して前記の位置へ添着し、金属粉末Bの溶融点よ
りは高い溶融点よりなる溶融金属を注湯し、溶融点の相
互関係によって発現する液相焼結と、溶融金属の静圧に
よって製品の所望の位置に強固で緻密な焼結層を一体的
に形成することによって前記の課題を解決した。
【0011】前記の構成において金属粉末Aと金属粉末
Bに適量の有機系結合材Cを加え、三者をスラリー状に
混和して鋳型表面の所望の箇所に所望の厚さだけ添着す
る形態が望ましい。さらに前記のAとBとの混和割合
が、A/B=40/60〜90/10、とすることが望
ましい。
【0012】鋳型に装入されたAおよびBは溶融金属に
接すると、溶湯の保有する熱により、まず、低融点の金
属粉末Bが融解しそこに注入された溶解金属が溶け込ん
で、この液層部を介して金属粉末Aが液相焼結を起こ
し、表層に耐食性の優れた金属粉末Aの豊富な層が形成
される。この際、一部固相拡散も起こり、母材と強固に
接合され、したがって鋳造体表面には金属粉末A、B、
に一部母材鋳鉄が溶け込んだ耐食性に優れた層が形成さ
れる。
【0013】最も重要な作用の特徴はこの耐食層がスト
レートに形成されるのではなく、低融点の金属粉末Bが
まず溶湯の熱を受けて溶解し、金属粉末Aを強固に抱込
んで、溶解金属と協力して溶着する、いわゆる液相焼結
を起こす点である。したがって後の実施例で示されるよ
うに、反応層は物性を支配する金属粉末Aを抱込んで金
属粉末Bと溶解金属母材と結合し、金属粉末A成分はあ
らかじめ計画した鋳造方案通り、所定の深度にわたり母
材に拡散接合している。
【0014】したがって金属粉末A,Bの溶融点の差、
および配合する比率が良好な液相焼結を進行させる上で
大事なポイントとなる。図6はCu−Pの二元状態図で
あり、横軸上欄の重量%と縦軸の温度℃との相関から読
み取れるように、Pは約8重量%付近に共晶点があり共
晶温度は約720℃付近にある。Cu−P合金はこの共
晶点で最低の溶融温度を形成し、この前後へ離れると共
に急カーブで高温側へ移行する。したがって実用的にP
がCuにどの範囲まで溶け込むことができるかというこ
とが重要な要件を定めるが、状態図の読み取りと実地テ
ストの結果を衝き合せると、Pを5〜12重量%に限定
し、溶融温度を900℃以下に設定することによって実
用上、最も優れた液相焼結を得るという臨界的意義を確
定することができた。A,B両金属粉末の配合について
は、溶融点の高い金属粉末Aだけでは溶解金属の溶融熱
による焼結は困難であり、さらに金属粉末Aが40%以
下では耐食性が不十分であるので、A/Bが40/60
より大きいことが焼結進行の下限の配合条件となる。一
方、低溶融点の金属粉末Bだけでは溶解金属の注湯と共
にその溶解熱のために完全に溶融して溶解金属中に拡散
してしまい表面に耐食性の優れた層を形成するという目
的が達成できないし、金属粉末Bの配合比率が10%よ
り少ないと金属粉末Aの焼結作用を補完する働きが不十
分であって堅牢緻密な液相焼結層の形成という本来の目
的を果たせないので、A/Bが90/10より小さいこ
とが焼結進行の上限の配合条件となる。
【0015】本発明の対象は後述の実施形態でも明示す
るようにダクタイル鋳鉄鋳物の外面の耐食性向上を主た
る目的とする。具体的にこの場合の作用を説明すると、
鋳型内へダクタイル鋳鉄の溶湯(溶融点約1150℃)
を注湯するとまず金属粉末B(たとえばCu−P、溶融
点約720℃〜約900℃に限定)が溶解し、製品部自
体や押湯からの溶湯の静圧によって鋳鉄溶湯が添着層内
へ含浸をはじめ、金属粉末Bより溶融点の高い粉末金属
A(例えばニッケル、溶融点1450℃)を包み込む状
態でミクロ的な液相焼結が始まる。溶湯圧によってこの
状態で相互に保持しあったまま強力に鋳型内面に押し付
けられ、冷却されて一体的に堅牢な複合相を形成する。
凝固後の組織は例えば鋳鉄溶湯の熱容量が大きい場合、
鋳鉄溶湯からのFe,C等の浸入が多く、共にオーステ
ナイト生成成分であるNiとCu濃度の高い基地がオ−
ステナイト化したニ−レジストに類似する組織が得ら
れ、また鋳鉄溶湯の溶け込みが少ない場合表層部ではF
e、C等の拡散が少なく、Ni,Cu濃度のさらに高い
(具体的にはCu+Niが20重量%以上)オ−ステナ
イト組織が得られ耐食性外層部を形成する。
【0016】添着層が前記A,B,C3者をスラリー状
に混和して鋳物表面の所望の部位に所望の厚さだけ添着
することにより形状厚さを自由に変えて耐食性の優れた
部位を製作することができる。この手法は鋳造品の肉厚
に変動があるときや、耐食性を求められる鋳肌面が平面
ではなくて不均等な曲面からなり、有効な添着層を鋳型
内に設定することが難しい場合などに特に優れた対応の
仕方であり、複雑な形状に対して簡単に耐食性の設定を
実施する利点が大きい。また、簡単な形状に対しても添
着層が前記A,B,Cを混練したのち薄板状に成型し、
鋳型鋳肌表面の所望の部位に所望の厚さの薄板として添
着することにより、大量生産の場合、一定の厚さ持たせ
た製品を製作する利点を受ける場合も屡々認められる。
金属粉末BのP重量%を5〜12の範囲内で適宜選択し
て溶融点を720〜900℃間の最適の温度に調整する
ことや、AとBとの混合割合を、A/B=40/60〜
90/10、の範囲内で適宜変更することによって最適
の液相焼結を形成させ、製品の使用目的や対象となる腐
食性雰囲気の差に順応した性能の違った耐食性を付加す
ることもでき、臨機応変の措置によって本発明の実施に
よるメリットをさらに高めることも看過できない。ま
た、単なる耐食性だけでなくアグレッシブな摩耗作用に
も直面する場合には、脆性を避けるために比較的低いP
側、たとえばP:5〜10重量%に制限することが望ま
しい結果に繋がることがある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の耐食性を立証するために
次の形態で実施した。使用した鋳型は図2に、その上
型、下型の分割面(見切面)を俯瞰した状態で示すよう
に、フランジ部11、円筒部12、形成する主型1と、
中空部21、両巾木22,23より成る中子2を嵌め合
わせ、垂直の湯口3、湯道4、堰5、及び押湯6、を主
要な部分とし、全体をフラン系の自硬性砂で成形した。
押湯には発熱スリーブを適用し、呼び径150のフラン
ジ短管(内径170mm、外径190mm、鋳込み重量
は約30Kg、材質はダクタイル鋳鉄、鋳込温度は13
50℃)を鋳造した。鋳込み後型ばらし、ショットブラ
スト後テストピースを切り出した。
【0018】この鋳造品が特に必要な耐食性の範囲は、
図2の円筒部12の外周面の全長に対して求められた。
この目的の為に図の様に特に耐食性にすぐれた金属群か
ら選択した3種粉末材料を練り合わせたペースト状の添
着層7を円筒部12の外周面に添着した。実績確認のた
めの添着層はA,B,C3種類の混合体を混練して、鋳
型の表面に成形添着したもので、厚さ約500ミクロン
である。表1は実施例のA,B,Cの成分と配合比を示
す。バインダーCはポリビニルアセテート(PVAC)
を使用した。
【0019】
【表1】 注)バインダーCはA+B=100に対して5とした。
粉末を混練し、塗布厚みは500ミクロンになるように
した。また、実施例(5)のみ鋳込み温度は1450℃
である。なお表2は表1の粉末層を形成する為に使用し
た各種材料の化学組成の一覧表である。粉末は200ミ
クロン以下、好ましくは150ミクロン以下、さらには
50ミクロン以下が理想的である。
【0020】
【表2】
【0021】鋳造したテストピースは適当な大きさに加
工し、次に述べる試験を行なった。 A、顕微鏡による金属組織観察、条件は次の様なもので
ある。 倍率 :100倍 B、EPMAによる定量分析(表面近傍に含まれる元素
の化学組成比を測定)。 すなわち、Ni,Cuを主体とした添加成分の濃度の変
動を知って表面からの耐食性の有効深度を見極める点に
意義がある。 C、耐食性試験 JIS K 5400に記載された方法により、JIS
Z 2371に規定された装置を使用し、35℃の雰
囲気で5%NaClaqの塩水噴霧試験を行なった。テ
ストピースは45mm×45mm×10mmtの大きさ
で被覆層が形成された面を暴露し、その他の面はシール
を施した。
【0022】顕微鏡による金属組織観察の結果を図5
(A)(B)に示す。すなわち(A)はNiベースの実
施例(1)、(B)はSUS304Lベースの実施例
(4)をそれぞれ示し、液相焼結によって完全に一体的
な溶着によって形成された高耐食性の複合層の緻密さと
欠陥のない溶着境界部付近の堅牢な組織を裏付けるデー
タとして有効である。
【0023】試験の結果について図表とともに簡単な説
明を加えると、図3、図4は鋳造品の表面からの距離
(μm)を横軸にとり、縦軸にEPMA(X線マイクロ
アラナイザー)によって得られたFe、Ni、Cu各成
分の定量分析値をプロットし相互の関係を示したもので
ある。両図ではそれぞれNiおよびCuが表面から50
0〜600μmの深さまで認められ、Niと同様に鉄の
オーステナイト化促進成分であるCuが共存することに
よって高耐食性の緻密な複合相を形成し、ニーレジスト
ダクタイル鋳鉄の組織に類似した球状黒鉛化オーステナ
イト相が確認された図5(A)(B)の検鏡組織とよく
整合する。
【0024】耐食性試験においては表3のように異なる
金属粉末AとCu−Pを50/50の割合で混合して試
験日数の経過と共に進行する各試料の重量減を検量して
その耐食性を指標化した。
【0025】
【表3】
【0026】図1は前記各試料を塩水(5%NaCl
aq)噴霧試験によってその腐食減量(mg/cm2 )
と浸漬期間(day)との関係を示したもので、この図
表からうかがえることは従来のダクタイル鋳鉄(FC
D)に対して時間の経過とともに腐蝕減量の差が比例的
にひろがり、特にNi/Cu−Pの実施例(2)は従来
のFCDに比べると約9倍、SUS304L/Cu−P
の実施例(4)もほぼこれに準じ、SUS430L/C
u−Pの実施例(5)でも4倍程度の耐食性があること
を立証している。この差は期間の経過と共に格段に拡大
することはこの図からも明らかである。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る複合鋳造法は、ほぼ同じ目
的で計画され実施された従来技術の耐食被覆層が単一な
被膜を主体とし背後の母材金属の溶着性や層自体の物性
に対する配慮に若干の懸念を否定せざるを得なかったの
に対し、本発明の複合層は液相焼結という独創的な発想
を原点として抜群の耐食性を具えた緻密で堅牢な複合層
を一体的に溶着させ形成したものであるから、使用後の
耐久性でははるかに優越する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の効果のうち塩水噴霧試験による
耐食性を比較表示した図表である。
【図2】本発明の実施に使用した遠心鋳造金型の一部断
面正面図である。
【図3】実施例(1)の表面からの深度と成分の関係を
示す図表である。
【図4】実施例(4)の表面からの深度と成分の関係を
示す図表である。
【図5】(A)(B)によって2種類の実施例における
顕微鏡による金属組織写真を示す。
【図6】Cu−Pの二元状態図である。
【符号の説明】
1 主型 2 中子 3 湯口 4 湯道 5 堰 6 押湯 7 添着層 11 フランジ部 12 円筒部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 重則 大阪府大阪狭山市西山台2丁目15番3号 (56)参考文献 特開 平10−272552(JP,A) 特開 昭51−145429(JP,A) 特開 昭51−87128(JP,A) 特開 平8−312448(JP,A) 特開 昭63−10058(JP,A) 特開 平4−167957(JP,A) 特開 平1−306066(JP,A) 特開 平10−272547(JP,A) 特開 平1−133662(JP,A) 特開 昭64−57967(JP,A) 特開 昭64−57966(JP,A) 特開 昭60−238078(JP,A) 特開 昭59−215262(JP,A) 特開 昭58−3746(JP,A) 特開 昭50−70229(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 19/08 B22D 19/00 B22D 27/20 B22D 27/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の形状を転写した空隙を具えた鋳型
    内へ、溶融金属を注湯する鋳造法のうち、特定の物性を
    鋳造品の所望の位置へ付与する為に、該鋳型内面の該当
    する位置へ特定の金属をあらかじめ添着する複合鋳造法
    において、NiまたはNi系合金、Ni及び/又はCr
    を含むステンレス鋼もしくはCrを少くとも10重量%
    以上含む鉄系合金の中から選ばれた1又は複数の金属粉
    末Aと、Pを5〜12重量%含むことにより該金属粉末
    Aより明確に低温の溶融点に調整したCu系合金よりな
    る金属粉末Bとを混合して前記の位置へ添着し、金属粉
    末Bの溶融点よりは高い溶融点よりなる溶融金属を注湯
    し、前記3溶融点の相互関係によって発現する液相焼結
    と溶融金属の静圧によって、製品の所望の位置に強固で
    緻密な焼結層を一体的に形成することを特徴とする複合
    鋳造法。
  2. 【請求項2】 金属粉末Aと金属粉末Bとの混合割合
    が、A/B=40/60〜90/10である請求項1記
    載の複合鋳造法。
  3. 【請求項3】 金属粉末Aと金属粉末Bに適当量の有機
    系結合材Cを加えてスラリー状に混和して、鋳型表面の
    所望の部位に所望の厚さだけ添着する請求項1または2
    記載の複合鋳造法。
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