JP3151435U - 移動式ペレット造粒プラント - Google Patents
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Abstract
【課題】造粒プラントを移動式として山林内において伐採した間伐材を伐採集積場にて造粒加工して原木輸送に要した費用を削減することを目的とした移動式ペレット造粒プラントを提供する。【解決手段】大型輸送車両に伐採された原木を小割する為の小割装置2と、該小割された木材を細断するオガ粉製造装置3と、該オガ粉を乾燥するオガ粉乾燥装置4と発電装置6と、乾燥したオガ粉を定量的に供給する定量供給装置7を有するペレット造粒装置8などを搭載した。【選択図】図1
Description
本考案は、バイオ燃料のひとつとしての木質ペレット燃料を製造する造粒プラントに関するものであり、従来工場内に固定設置される方式のものであったのに対し、造粒プラントを移動式として山林内において伐採した間伐材を伐採集積場にて造粒加工して原木輸送に要した費用を削減することを目的とした移動式ペレット造粒プラントに関するものである。
現在、用いられているペレット造粒プラントは工場内に固定設置されているものである為に、山林内で伐採した間伐材を伐採集積場で輸送可能な寸法に切断してトラックなどの輸送車両に積んで工場まで運んで造粒加工を行っている。
しかし、この方法では中間的な作業の為に種々の副次コストが発生して結果的にペレット燃料のコストアップにつながっており、より能率的な造粒方式が望まれているが、主にキルン型のオガ粉乾燥装置が大型である為にプラント全体が大型となって移動式にまとめることは困難である。 特に太陽熱を利用して乾燥熱量を提言する方式のオガ粉乾燥装置も提案されているが大型のものとなり移動式に適合していない。
特開2007−106781
特許3868477
本考案が解決しようとする課題は、上記目的で使用するペレット造粒プラントにおいて、装置を小型化して輸送車両上に設置して移動可能とすることによって、該ペレット造粒プラントを山中における間伐材の伐採場に移動して、原材料の輸送に関する中間的な作業の為に生ずる種々の副次コストを削減し、現地で木質ペレットに造粒することを可能とするものである。 完成した木質ペレットはコンパクトに梱包された状態で搬出することができる。
本考案は、上記背景の下に成立するものであり、本考案の第1の手段は、2台の大型輸送車両のうちの1台に伐採された原木を小割する為の小割装置と、該小割された木材を細断するオガ粉製造装置と、該オガ粉を乾燥するオガ粉乾燥装置とを搭載し、大型輸送車両の他の1台にプラント全体の動力及び熱源を供給する発電装置と、乾燥したオガ粉を定量的に供給する定量供給装置を有するペレット造粒装置などを搭載したことを特徴とする移動式ペレット造粒プラントを提供するものである。
本考案の第2の手段は、オガ粉乾燥装置として回転式密閉型ペレット容器内の圧力を減圧することで乾燥する方式のものとしたことを特徴とする上記移動式ペレット造粒プラントを提供するものである。
本考案の第3の手段は、オガ粉乾燥装置の真空ポンプの排気を回転式密閉型のオガ粉容器に吹き付けるごとく構成したことを特徴とする移動式ペレット造粒プラントを提供するものである。
本考案は、上記手段により、該ペレット造粒プラントを山中における間伐材の伐採場に移動して、原材料のままの輸送に関する中間的な作業の為に生ずる種々の副次コストを削減し、現地で木質ペレットに造粒することを可能とするものである。 完成した木質ペレットはコンパクトに梱包された状態で搬出することができるものである。
本考案の構成は、2台の大型輸送車両のうちの1台に伐採された原木を小割する為の小割装置と、該小割された木材を細断するオガ粉製造装置と、該オガ粉を乾燥するオガ粉乾燥装置とを搭載し、大型輸送車両の他の1台に発電装置と、乾燥したオガ粉を定量的に供給する定量供給装置を有するペレット造粒装置などを搭載したことを特徴とする移動式ペレット造粒プラントである。
また、オガ粉乾燥装置として回転式密閉型オガ粉容器内の圧力を減圧することで乾燥する方式のものとすることが望ましい。
更に、オガ粉乾燥装置の真空ポンプの排気を回転式密閉型のオガ粉容器に吹き付けるごとく構成することが望ましい。
以下図について本考案の実施形態について説明する。
図1は、本考案の移動式ペレット造粒プラントの一実施形態の構造を示す上面図であり、図2及び図3はその部分側面図である。 本考案に関与しない部分は省略している。
図1は、本考案の移動式ペレット造粒プラントの一実施形態の構造を示す上面図であり、図2及び図3はその部分側面図である。 本考案に関与しない部分は省略している。
図1、図2及び図3において、第1の輸送車両1には、伐採された原木を小割する為の小割装置2と、該小割された木材を細断するオガ粉製造装置3と、該オガ粉を乾燥するオガ粉乾燥装置4とを搭載し、第2の輸送車両5には発電装置6と、乾燥したオガ粉を定量的に供給する定量供給装置7を有するペレット造粒装置8などを搭載したことを特徴とする移動式ペレット造粒プラントである。
図4は本考案の一実施形態の構造を示す部分正面図である。
図4において、オガ粉乾燥装置4は図示しないモーターによって回転駆動される回転式密閉型オガ粉容器9内の圧力を真空ポンプ10によって中空軸11、回転継手12を介して減圧することで乾燥する方式のものとすることが望ましい。
図4において、オガ粉乾燥装置4は図示しないモーターによって回転駆動される回転式密閉型オガ粉容器9内の圧力を真空ポンプ10によって中空軸11、回転継手12を介して減圧することで乾燥する方式のものとすることが望ましい。
更に、図4においてオガ粉乾燥装置4の真空ポンプ10の排気を排気ダクト13を介して回転式密閉型オガ粉容器9に吹き付けるごとく構成することが望ましい。
図1、図2及び図3に示す本考案の作用について説明する。
第1の輸送車両1及び第2の輸送車両5に搭載された上記の移動式ペレット造粒プラントは間伐材などの伐採が行われている山中に移動し、伐採された原木を先ず第1の輸送車両に搭載された小割装置2でオガ粉製造装置3が処理するのに適したサイズに切断する。
切断された原木はオガ粉製造装置3によって細断され、オガ粉となった後オガ粉乾燥装置4によって含有する水分を約10%以下となるよう乾燥される。
第1の輸送車両1及び第2の輸送車両5に搭載された上記の移動式ペレット造粒プラントは間伐材などの伐採が行われている山中に移動し、伐採された原木を先ず第1の輸送車両に搭載された小割装置2でオガ粉製造装置3が処理するのに適したサイズに切断する。
切断された原木はオガ粉製造装置3によって細断され、オガ粉となった後オガ粉乾燥装置4によって含有する水分を約10%以下となるよう乾燥される。
乾燥されたオガ粉は第2の輸送車両5に搭載された定量供給装置7を有するペレット造粒装置8によって圧縮成型されてペレットとなる。 これらの行程で使用する動力及び加熱用電源は第2の輸送車両5に搭載された発電装置6によって供給される。 該発電装置6の動力としては独自にエンジンを有するものでも、第2の輸送車両5のエンジンを使用するものでも良い。
図4において、オガ粉乾燥装置4は回転式密閉型オガ粉容器9内部に乾燥すべきオガ粉を入れ、密閉した状態で内部の圧力を真空ポンプ10によって中空軸11、回転継手12を介して減圧する。 そうするとオガ粉内に含まれた水分の気化温度が低下して低温で蒸発し乾燥が進行する。 従って、加熱によって乾燥させるキルン型の乾燥装置に比べて乾燥に必要な熱エネルギーを大幅に節約することが出来る他、装置の小型化を実現することができる。
この場合、回転式密閉型オガ粉容器9の内部の気圧を下げると断熱膨張によって容器の内部温度が下がり水分の蒸発速度が遅くなるので、これを防止するために回転式密閉型オガ粉容器9の温度を上げることが有効であるが、その熱源としては真空ポンプ10の排気を利用することが有効である。 真空ポンプ10の排気を排気ダクト13を介して回転式密閉型オガ粉容器9に吹き付けるごとく構成することが望ましい。 元々この排気の温度は回転式密閉型オガ粉容器9の内部の熱を奪ったものであり、真空ポンプ10の機械的作動効率によっては更に熱量が加えられている。 従って、外部から排気を吹き付けることで回転式密閉型オガ粉容器9の内部温度の低下を充分補うことができるものであり、他の熱源を使用することによってペレット造粒に要する熱量の増加を制限することができる。
以上の説明で明らかなごとく本考案の該ペレット造粒プラントは山中における間伐材の伐採場に移動して使用することで、原材料のままの輸送に関する中間的な作業の為に生ずる種々の副次コストを削減し、現地で木質ペレットに造粒することを可能とするものであると共に、木質ペレット造粒に要する熱エネルギーを大幅に削減できるものであり、このことからも地球温暖化防止の効果も大きい。 完成した木質ペレットはコンパクトに梱包されて状態で搬出することができるものである。
1:第1の輸送車両
2:小割装置
3:オガ粉製造装置
4:オガ粉乾燥装置
5:第2の輸送車両
6:発電装置
7:定量供給装置
8:ペレット造粒装置
9:回転式密閉型オガ粉容器
10:真空ポンプ
11:中空軸
12:回転継手
13:排気ダクト
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11:中空軸
12:回転継手
13:排気ダクト
Claims (3)
- 第1の輸送用車両の荷台に原木の小割装置とオガ粉製造装置とオガ粉乾燥装置を搭載し、第2の輸送用車両に発電装置とペレット造粒装置を搭載してなることを特徴とする移動式ペレット造粒プラント。
- オガ粉乾燥装置を回転式密閉型オガ粉容器内の圧力を減圧することで乾燥する方式のものとしたことを特徴とする請求項1記載の移動式ペレット造粒プラント。
- オガ粉乾燥装置の真空ポンプの排気を回転式密閉型オガ粉容器に吹き付けるごとく構成したことを特徴とする請求項2記載の移動式ペレット造粒プラント。
Priority Applications (1)
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JP2009000663U JP3151435U (ja) | 2009-02-12 | 2009-02-12 | 移動式ペレット造粒プラント |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012166696A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Suzuki Motor Corp | 電動負圧ポンプの排気ホース配置構造 |
KR101250262B1 (ko) * | 2012-12-17 | 2013-04-05 | (주)그린에너지테크 | 이동식 펠릿 제조 시스템 |
JP2017501050A (ja) * | 2013-11-27 | 2017-01-12 | ツェベコン・テクノロジーズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンタク・ハフツング | 有機/植物材料の小片から木質ペレット等の固形顆粒の生産用プラント |
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2009
- 2009-02-12 JP JP2009000663U patent/JP3151435U/ja not_active Expired - Fee Related
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