JP3151302U - 精神状態誘導機能付き按摩椅子 - Google Patents

Abstract

【課題】人間の精神状態を誘導することができる精神状態誘導機能付き按摩椅子を提供する。【解決手段】精神状態誘導機能付き按摩椅子は、主として椅子１０と、ハムレット２０と、放送ユニット３０と、発光ユニット４０とで構成する。前記椅子は、ベース１１と、背当り１２と、コントローラ１４と、を有し、前記ベースの一端が前記背当りの下端に連接する。前記背当りには横たわり面１２１が設けられており、前記コントローラは記憶アクセスユニット１５を有し、按摩椅子の動作が前記コントローラと前記記憶アクセスユニットとに制御される。前記ハムレットは、前記椅子の背当りの上端に枢着されており、前記背当りの横たわり面へ回動してユーザのヘッド部を被り可能であり、前記放送ユニットは、前記ハムレットに設けられており、前記コントローラの制御により音楽および音波を放送可能であり、前記発光ユニットは前記ハムレットの内部に設ける。【選択図】図１

Description

本考案は、物理的施療を施す按摩装置に係り、特にユーザの精神状態を誘導可能な精神状態誘導機能付き按摩椅子に関するものである。

按摩は、ユーザの予定部位に間歇又は持続の外力を加えることにより、ユーザの筋肉をリラックスさせ血行を促進し、疲労および緊張を解消する効果があり、そしてユーザの適当なツボを按摩することにより、健康を促進する効果がある。

市販している按摩装置のうちに、按摩椅子の売上が最も高い。その原因は、ユーザが心地良く座りながら按摩を受けることができることにある。本考案の出願者は、台湾特許第095208321号の「按摩椅子のハムレット装置」を提案したが、それは、按摩椅子の頭寄り部には調整可能のハムレットが設けられており、前記ハムレットにより、外部環境の光線および音が塞がれ、按摩を受けているユーザは外部環境の光線および音に影響されることがなくなる。そして前記ハムレットの内側にはα光線を射出するランプが設けられており、α光線の照射により、ユーザの健康を促進する効果がある。

しかしながら、上記の按摩椅子によれば、ユーザの予定部位に外力を加えることにより、ユーザの筋肉をリラックスさせ血行を促進し、疲労および緊張を解消する効果があり、そしてα光線の照射により、ユーザの健康を促進する効果があるが、精神的なストレスが溜まっているユーザにとって、緊張を解消する効果が著しくない。

なお、人間の脳波には、δ波（周波数４Hz以下）、θ波（周波数４〜８Hz）、α波（周波数８〜１３Hz）とβ波（周波数１３Hz以上）があり、人間は、精神が安定し、考えている状態での脳波はβ波の成分が多く、精神が安定し、はっきりしている状態での脳波はα波の成分が多く、浅い睡眠状態での脳波はθ波の成分が多く、深い睡眠状態での脳波はδ波の成分が多い。

このように、周波数がβ波、α波、θ波とδ波のうちの一つと同じ信号（例えば音波および光波）を外部から人間に伝えるときには、信号が音波である場合には、音波が、鼓膜から中耳に伝わり、つち骨ときぬた骨とあぶみ骨とを順次に経て内耳に伝わり大脳皮層に至り、信号が光波である場合には、光波が眼球に接収されて視神経によって大脳皮層に至る。これから明らかなように、人間に音波又は光波を伝えると、人間の脳波に影響を与えることができる。
人間の脳波を誘導することができれば、人間の精神状態（例えば思考、休憩、浅い睡眠、又は深い睡眠）を希望の状態に誘導することができる。

台湾特許第095208321号公報

本考案の主な目的は、人間の脳波を誘導することにより、人間の精神状態を希望の状態に誘導可能な精神状態誘導機能付き按摩椅子を提供することにある。

本考案の請求項１に記載の精神状態誘導機能付き按摩椅子によると、椅子と、ハムレットと、放送ユニットと、発光ユニットと、を含む精神状態誘導機能付き按摩椅子において、前記椅子は、ベースと、背当りと、コントローラと、を有し、前記ベースの一端が前記背当りの下端に連接されており、前記背当りには横たわり面が設けられており、前記コントローラは記憶アクセスユニットを有し、按摩椅子の動作が前記コントローラと前記記憶アクセスユニットとに制御され、前記記憶アクセスユニットには、周波数がそれぞれβ波、α波、θ波とδ波に一致する、音波制御信号と、光波制御信号と、音楽音波と、按摩プロセス制御信号と、が記憶されており、前記ハムレットは、前記椅子の背当りの上端に枢着されており、前記背当りの横たわり面へ回動してユーザのヘッド部を被り可能であり、前記放送ユニットは、前記ハムレットに設けられており、前記コントローラの制御により音楽および音波を放送可能であり、前記音波の周波数がβ波とα波とθ波とδ波との組合であり、前記発光ユニットは、前記ハムレットの内部に設けられており、前記コントローラの制御により光線を射出可能であり、前記光線の周波数がβ波とα波とθ波とδ波との組合であることを特徴とする精神状態誘導機能付き按摩椅子である。

本考案の請求項２に記載の精神状態誘導機能付き按摩椅子によると、前記放送ユニットは、前記ハムレットの内壁面に設けられている。

本考案の請求項３に記載の精神状態誘導機能付き按摩椅子によると、前記放送ユニットは、前記背当りの上端の両側に設けられており、前記ハムレットに対応している。

本考案の請求項４に記載の精神状態誘導機能付き按摩椅子によると、前記放送ユニットから射出される音波の周波数は、前記発光ユニットから射出される光波の周波数と同じである。

本考案の請求項５に記載の精神状態誘導機能付き按摩椅子によると、前記椅子の前記ベースの両側には手摺りがそれぞれ設けられており、前記各手摺りには、前記放送ユニットと前記発光ユニットとを制御するコントローラが設けられている。

本考案の精神状態誘導機能付き按摩椅子によれば、人間の脳波を誘導することにより、人間の精神状態を希望の状態に誘導することができるという効果を有する。

本考案の斜視図である。 本考案に係るコントローラと発光ユニットと放送ユニットと記憶アクセスユニットの電気的の連結を示す模式図である。 本考案の使用状態を示す模式図である。 本考案に係る放送ユニットが背当りに設置されている状態を示す斜視図である。 本考案に係る放送ユニットがハムレットと背当りとに設置されている状態を示す斜視図である。

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。

まず、図１及び図２を参照する。本考案に係る精神状態誘導機能付き按摩椅子は、椅子１０と、ハムレット２０と、放送ユニット３０と、発光ユニット４０と、を含む。

椅子１０は、ベース１１と、背当り１２と、二つの手摺り１３と、を有し、ベース１１の一端が背当り１２の下端に枢着されており、背当り１２内には按摩装置（図示せず）が設けられており、背当り１２には、ユーザの背部が横たわり可能な横たわり面１２１が設けられており、二つの手摺り１３がそれぞれベース１１の両側に設けられており、各手摺り１３には、前記按摩装置を制御するコントローラ１４が設けられており、コントローラ１４には記憶アクセスユニット１５がビルトインされており、記憶アクセスユニット１５は、動作プロセスデータを記憶し、又は読み取ることができ、コントローラ１４に合わせると、按摩椅子の作動プロセスを制御することができる。本考案に係る記憶アクセスユニット１５には、周波数がそれぞれβ波、α波、θ波とδ波に一致する、音波制御信号と、光波制御信号と、音楽音波と、按摩プロセス制御信号と、が記憶されている。

ハムレット２０は、椅子１０の背当り１２の上端に枢着されており、背当り１２の横たわり面１２１へ回動してユーザのヘッド部を被ることができる。

放送ユニット３０は、ハムレット２０の内壁面に位置されており、コントローラ１４の制御により、記憶アクセスユニット１５から音波制御信号および音楽を読取って、音楽と音波のうちの一つを単独に、又は音楽と音波を同時に放送することができる。

発光ユニット４０は、ハムレット２０の内部に設けられており、コントローラ１４の制御により、記憶アクセスユニット１５から光波制御信号を読取って、周波数がβ波、α波、θ波とδ波のうちの一つと一致する光線を射出することができ、ユーザの頭をハムレット２０で被った後、発光ユニット４０からの光線の進行方向は、背当り１２の横たわり面１２１に向いており、ユーザの頭に対応している。

次に、図２及び図３を参照しながら本考案の使用状態を説明する。ユーザが椅子１０のベース１１に座って背当り１２の横たわり面１２１に横たわっているときには、各手摺り１３に設けられたコントローラ１４によって記憶アクセスユニット１５内の按摩制御信号を読取って、背当り１２に設けられた前記按摩装置が予定のプロセスに従ってユーザを按摩することができる。なお、ハムレット２０でユーザのヘッド部を被っているときには、放送ユニット３０がそれぞれユーザの耳部に対応しており、発光ユニット４０がユーザの眼部に対応しており、各手摺り１３に設けられたコントローラ１４により、放送ユニット３０、発光ユニット４０、又は放送ユニット３０及び発光ユニット４０を作動することができる。

放送ユニット３０を作動したいときには、コントローラ１４が記憶アクセスユニット１５から、周波数がβ波、α波、θ波とδ波のうちの一つと一致する音波制御信号および音楽を読取って、放送ユニット３０を通じて音波及び音楽を放送し、ユーザがその音波及び音楽を聴くと、ユーザの脳波が希望の周波数に誘導される。

発光ユニット４０を作動したいときには、コントローラ１４が記憶アクセスユニット１５から、周波数がβ波、α波、θ波とδ波のうちの一つと一致する光波制御信号を読取って、周波数がβ波、α波、θ波とδ波のうちの一つと一致する光線を発光ユニット４０から射出し、ユーザがその光波を見ると、ユーザの脳波が希望の周波数に誘導される。特に、本考案では、放送ユニット３０は、周波数がβ波、α波、θ波とδ波のうちの二つ、三つ、又は四つと一致する音波および音楽を放送してもよく、発光ユニット４０は、周波数がβ波、α波、θ波とδ波のうちの二つ、三つ、又は四つと一致する光波を放送してもよい。

特に、周波数がβ波、α波、θ波とδ波のうちの一つと一致する音波は、ユーザにとって単調な音であるので、単調な音と同時に音楽が流され、これにより、ユーザは楽しいムードで精神状態を誘導することができる。

また、ユーザは、コントローラ１４によって、放送ユニット３０、発光ユニット４０と前記按摩装置を単独に、又は同時に作動することができる。

次に、図４を参照する。本考案に係る放送ユニット３０は、椅子１０の背当り１２の上端の両側にそれぞれ設置されてもよく、そうすると、ユーザが椅子１０のベース１１に座って背当り１２の横たわり面１２１に横たわっているときには、各放送ユニット３０がユーザの耳に対応している。

また、本考案に係る按摩椅子の放送ユニット３０は、図５に示すように、ハムレット２０の内壁面に設置されてもよい。

特に、本考案に係る記憶アクセスユニット１５は、快速に交換可能な記憶メディア（例えばメモリカード、フロッピディスクやハードディスクなど）であり、音波制御データ、音楽や按摩プロセスなどを記憶アクセスユニット１５に事前に記憶させられ、そうすると、ユーザは、コントローラ１４を介して施療必要のプロセスを記憶アクセスユニット１５から読み取って施療することができる。

本考案は、按摩椅子に適用することができる。

１０ 椅子
１１ ベース
１２ 背当り
１３ 手摺り
１４ コントローラ
１５ 記憶アクセスユニット
２０ ハムレット
３０ 放送ユニット
４０ 発光ユニット
１２１ 横たわり面

Claims (5)

1. 椅子と、ハムレットと、放送ユニットと、発光ユニットと、を含む精神状態誘導機能付き按摩椅子において、
   前記椅子は、ベースと、背当りと、コントローラと、を有し、前記ベースの一端が前記背当りの下端に連接されており、前記背当りには横たわり面が設けられており、前記コントローラは記憶アクセスユニットを有し、按摩椅子の動作が前記コントローラと前記記憶アクセスユニットとに制御され、前記記憶アクセスユニットには、周波数がそれぞれβ波、α波、θ波とδ波に一致する、音波制御信号と、光波制御信号と、音楽音波と、按摩プロセス制御信号と、が記憶されており、
   前記ハムレットは、前記椅子の背当りの上端に枢着されており、前記背当りの横たわり面へ回動してユーザのヘッド部を被り可能であり、
   前記放送ユニットは、前記ハムレットに設けられており、前記コントローラの制御により音楽および音波を放送可能であり、前記音波の周波数がβ波とα波とθ波とδ波との組合であり、
   前記発光ユニットは、前記ハムレットの内部に設けられており、前記コントローラの制御により光線を射出可能であり、前記光線の周波数がβ波とα波とθ波とδ波との組合であることを特徴とする、精神状態誘導機能付き按摩椅子。
2. 前記放送ユニットは、前記ハムレットの内壁面に設けられていることを特徴とする、請求項１に記載の精神状態誘導機能付き按摩椅子。
3. 前記放送ユニットは、前記背当りの上端の両側に設けられており、前記ハムレットに対応していることを特徴とする、請求項１に記載の精神状態誘導機能付き按摩椅子。
4. 前記放送ユニットから射出される音波の周波数は、前記発光ユニットから射出される光波の周波数と同じであることを特徴とする、請求項１に記載の精神状態誘導機能付き按摩椅子。
5. 前記椅子の前記ベースの両側には手摺りがそれぞれ設けられており、前記各手摺りには、前記放送ユニットと前記発光ユニットとを制御するコントローラが設けられていることを特徴とする、請求項１に記載の精神状態誘導機能付き按摩椅子。