JP3151003U - 燃焼器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】固形燃料を燃焼室で燃焼させるために必要な空気を確保可能な燃焼器具を提供することを目的とする。【解決手段】植物由来の固形燃料2を収容する中空筒状の固形燃料収納体6と、当該固形燃料収納体6の一側に設けられた外気吸入口1と、固形燃料収納体6の他側と連通した燃焼室3a、3bと、当該燃焼室3a、3bと連通した排気装置5とを有する燃焼器具に固形燃料2を収容し、固形燃料収納体6内に出し入れ自在に収容可能な通気性を有する有底筒状の容器7を備え、容器7に、容器7の上部開口部22から底部19まで連通して設けられ、外気吸入口1と燃焼室3a、3bとを連通する中空筒状の通気管23を備えたことにより、外気吸入口1から取り込まれた空気は固形燃料2を通過しなくてもよいので、固形燃料2を燃焼室3a、3bで燃焼させるために必要な空気を確保することができる。【選択図】図1
Description
本考案は、植物由来の固形燃料を使用する燃焼器具に関するものである。
従来、植物由来の固形燃料を収容する中空筒状の固形燃料収納体と、当該固形燃料収納体の一側に設けられた外気吸入口と、前記固形燃料収納体の他側と連通した燃焼室と、当該燃焼室と連通した排気装置とを有する燃焼器具があり、固形燃料収納体内に収容された固形燃料は、下部の燃焼室から着火され、燃焼を始める。燃焼が進むと排気装置の排気力が高まり、固形燃料から発生した気体が燃焼室で炎となり、排気装置により排気されるが、排気装置は、固形燃料収納体の下部の燃焼室に連通しているので、排気は、固形燃料収納体内を通過することなく排気される(特許文献1)。
しかし、従来の燃焼器具では、固形燃料を、固形燃料収納体に取り外し自在に収容可能な有底筒状の容器に収容して、固形燃料収納体に収納する場合に、外気吸入口から取り込まれた空気は容器内の固形燃料の隙間や固形燃料収納体の内周面と容器の外周面の隙間を通過して燃焼室へ送られることとなっているが、容器内の固形燃料の隙間が確保できない状態では、固形燃料を燃焼室で燃焼させるために必要な空気を十分に確保できない虞がある、という問題点があった。
本考案は上記問題点を解決するものであり、固形燃料を燃焼室で燃焼させるために必要な空気を確保可能な燃焼器具を提供することを目的とする。
請求項1の考案は、植物由来の固形燃料を収容する中空筒状の固形燃料収納体と、当該固形燃料収納体の一側に設けられた外気吸入口と、前記固形燃料収納体の他側と連通した燃焼室と、当該燃焼室と連通した排気装置とを有する燃焼器具において、前記固形燃料を収容し、前記固形燃料収納体内に出し入れ自在に収容可能な通気性を有する有底筒状の容器を備え、前記容器に、前記容器の上部開口部から底部まで連通して設けられ、前記外気吸入口と前記燃焼室とを連通する中空筒状の通気管を備えたことを特徴とする。
請求項2の考案は、前記容器の外周面と前記固形燃料収納体の内周面との間に前記外気吸入口と前記燃焼室とを連通する隙間を形成したことを特徴とする。
請求項3の考案は、前記通気管の中心軸線を、前記固形燃料収納体の中心軸線と一致して設けたことを特徴とする。
請求項4の考案は、前記通気管の前記上部開口部側の通気口に、異物侵入防止部材を備えたことを特徴とする。
請求項1の考案によれば、容器に外気吸入口と燃焼室とを連通する通気管を備えて、容器内において固形燃料が収容される領域と外気吸入口から燃焼室へと空気を流通させる領域とを区別することにより、外気吸入口から取り込まれた空気は固形燃料を通過しなくてもよいので、通気性の悪い固形燃料を使用しても、固形燃料を燃焼室で燃焼させるために必要な空気を確保することができる。
請求項2の考案によれば、上記の通気管による空気の流路に加えて、外気吸入口から取り込まれた空気を燃焼室へ流通させる流路が設けられたことにより、固形燃料収納体内部の通気性がさらに向上して、固形燃料を燃焼室で燃焼させるために必要な空気を確保することがさらに容易となる。
請求項3の考案によれば、通気管を通じての外気吸入口から燃焼室への空気の流れが最適化され、固形燃料収納体内部の通気性がさらに向上する。
請求項4の考案によれば、容器に収容された固形燃料が上部開口部側の通気口を通過して燃焼室へ落ちて、燃焼室内が汚れて燃焼の妨げとなることを防ぐことができる。
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。
図1〜4は本考案の実施例1を示しており、先ずは周知の燃焼器具について説明すると、同図に示すように燃焼器具は、一端に外気吸入口1があり、植物由来の固形燃料2を燃焼させる燃焼室3と、固形燃料2が燃焼した炎4bの燃焼後の排気4aを排出する筒状の排気装置5とを連通した構成となっている。燃焼室3は、第1燃焼室3aと第2燃焼室3bとから構成されている。外気吸入口1は、上下に長い筒体である固形燃料収納体6の上端の開口部であり、外気吸入口1は、降雨や夜露をしのぐために蓋体10で蓋がされるが、蓋体10で覆っても密閉しない状態であり、通気性が保たれるようにしている。固形燃料収納体6の内部には、固形燃料2を収容する為の容器7を出し入れ自在に備えている。図では、固形燃料収納体6が垂直方向に長い筒となっているが、垂直方向よりも水平方向が長い筒であっても、傾斜させた筒であっても良い。
固形燃料収納体6の下部には、燃焼室3としての第1燃焼室3aが形成されている。第1燃焼室3aの図の左側には、着火口8があり、下部には灰受皿9がある。第1燃焼室3aの左側には、燃焼室3としての第2燃焼室3bがほぼ水平に延設されている。第2燃焼室3bには、排気装置5としての煙突が接続されている。立設された排気装置5の煙突効果を高めるため排気装置5は基部を広く、先端を細く形成してある。
また、第2燃焼室3bの上はほぼ水平な平面の加熱調理部11で、ここで焼き物や煮炊きなどの調理ができるようになっている。第2燃焼室3bの下部には引出し12を設け、オーブン状の加熱調理部13として使用することもできる。
また、図では、外気吸入口1が固形燃料収納体6の上端に位置しているが、側部であっても良い。
さらに、この燃焼器具を持ち運びするために、排気装置5を複数に分割した排気装置5a,5bとして、継ぎ足しできるようにしている。排気装置5の外側の適当な位置に環状の金網からなる係止部材16を取付け、この係止部材16に、先端がフック状になった吊下げ具14を取付けると、排気装置5の外周を第3の加熱調理部15として利用することができる。燃焼器具は、脚付ベース17の上に載置され、脚付ベース17の一側には、防風壁18を立設している。
本実施例の特徴として容器7は、固形燃料収納体6の内部で固形燃料2を保持する燃料保持部としての略円盤状の底部19と、この底部19の外周端より底部19の中心軸線20(以下、容器7の中心軸線20と呼称する)と平行に立設された中空円筒状の周壁部21と、この周壁部21における底部19の反対側である上部を開放して形成され、固形燃料2の出し入れを行う開口部22とを備えた有底の中空円筒形状に形成されたものである。容器7の外周面である周壁部21の外径D1は、固形燃料収納体6の内径D2より小径に形成されており、容器7を固体燃料収納体6内部に所定の間隔を有した状態で収納可能に設けられている。
さらに、容器7の内部には、その中心軸線Xを容器7の中心軸線20と一致させて設けられ、開口部22の中心部分から底部19の中心部分までを連通する中空円筒形状の通気管23を備えており、容器7の開口部22側に設けられた第1の通気口24と、底部19側に設けられた第2の通気口25には、それぞれ固形燃料2等が通気管23の内部に侵入することを防止する第1の異物侵入防止部材26及び第2の異物侵入防止部材27を備えている。
第1の異物侵入防止部材26は、ステンレス等の金属材料からなる複数の線材を第1の吸気口24の開口縁に互いに平行に架設され格子状に形成されたものである。
また、第2の異物侵入防止部材27は、ステンレス等の金属材料からなる複数の線材を底部19の中心部分で直交して形成された底部19の補強部材28の直交部分によって形成されたものである。第1の異物侵入防止部材26及び第2の異物侵入防止部材27は、通気性があり、固形燃料2を通過させない形状であれば、どのような形状でもよいものとする。
ここで、容器7の底部19及び周壁部21は、ステンレス等の金属材料からなる複数の線材を用いた網状或いは目皿状(周壁部においては格子状)に形成されており、通気性があり、固形燃料2を通過させず、燃え尽きた固形燃料2の灰が通過するような形状であれば、どのような形状でもよい。
また、容器20は、この容器20の上端外周の放射方向に突出して設けられた複数の係止突起29によって固形燃料収納体6の外気吸入口1の周縁に係止可能に設けられており、容器20は固形燃料収納体6の上部に係止された状態で垂下可能に設けられている。
さらにこの係止突起29には、ステンレス等の金属材料からなる略U型の線材からなるハンドル30が、回動自在に設けられている。このハンドル30を掴むことにより、固形燃料2が内部に充填され重量が増した容器7を容易に持ち運ぶことが可能となる。
そして、固形燃料収納体6に係止された容器7は、容器7の中心軸線20と固形燃料収納体6の中心軸線Xが一致した状態で固形燃料収納体6に収容されることにより、周壁部21の外周面と固形燃料収納体6の内周面との間に外気吸入口1と第1燃焼室3aとを連通する隙間として第1の吸気流路31が形成され、通気管23を介して外気吸入口1と第1燃焼室3aとを連通する第2の吸気流路32とともに、外気吸入口1より取り込まれた外部の空気を燃焼室3aへ送り込む空気の経路が確保される構造となっている。
上記構成の燃焼器具の使い方を説明する。固形燃料収納体6の上端に取付けられた蓋体10を取り外した状態で外気吸入口1から、容器7を取り出し、開口部22から容器7内部の通気管23の周囲に固形燃料2を入れた後、その固形燃料2が充填された容器7を固形燃料収納体2に係止して固形燃料収納体6の内部に収納することで、固形燃料収納体6内への固形燃料2の収容が完了する。
続いて、固形燃料収納体6の下部の着火口8の扉を開き第1燃焼室3aから燃料保持部材7のすぐ上にある固形燃料2に着火する。降雨時には、外気吸入口1を蓋体10で覆う。燃料保持部材7の下端に着火すると、着火当初は、気化した気体の熱により上昇気流が発生するが、燃焼が進むにしたがい排気装置5の煙突効果が上昇気流の上昇力を上回り、固形燃料2から発生した可燃性ガスである気体が固形燃料収納体6内から第1燃焼室3aへと排出され、第2燃焼室3bを経て排気装置5から外部に排出される。これにより、外気吸入口1から外気が取り込まれ、取り込まれた外気は固形燃料2を通過して下端で燃焼中の固形燃料2に達し、この燃焼を促進して、排気装置5から排気される。
固形燃料2内では、空気の流れが上から下に向かうので、固形燃料2の炎は、第1燃焼室3a内へと下向きになる。外気吸入口1から新鮮な空気が取り込まれ、固形燃料2間の間隙を通過して固形燃料収納体6の下端の固形燃料2の燃焼が進行する。外気吸入口1から十分な空気が供給されることで、固形燃料2は完全燃焼して黒煙が発生することがなくなる。
固形燃料2からは、加熱により可燃性のガスが発生する。発生したガスは、第1燃焼室3aで一部が燃焼し、残りは第2燃焼室3bで燃焼をする。こうして燃焼が継続されると、固形燃料収納体6内に充填された固形燃料2が下方から順次燃焼し、燃焼が完了すると灰となって燃料保持部材7から落下し、灰受皿9に収容される。下の固形燃料2が無くなると、上の固形燃料2が降下して燃焼を継続する。
上記構成の燃焼器具は、固形燃料2が下から燃焼していくので、燃料が一気に燃えることがなく、一定の火力で、徐々に燃えていくことになる。したがって、一定の火力を維持した状態が長くつづき、燃料を効果的に使用することができる。また、構造が簡単なので、小型にすることもでき、電気を必要としないので、屋外でも、天災時の非常用としても使用できる。
蓋体10を取り除いても、固形燃料収納体6の上部は熱くなっていないので、覗いて固形燃料2の残量を確認することができる。固形燃料2の残存量が少なくなって更に燃焼を続けたいときは、外気吸入口1から任意の量の固形燃料2を補給すればよく、必要に応じ何時間でも燃焼させ続けることができる。
着火当初は排気装置5から黒煙交じりの排気4aが放出されるが、燃焼が進むと、排気装置5の煙突効果が向上し排気スピードも上がり、これに伴って外気吸入口1からの吸気量が増えるとともに、固形燃料収納体6内の固形燃料2から発生した可燃性ガスが、燃えながら速やかに第1燃焼室3aに排出されて第2燃焼室3bを経て完全燃焼し、排気装置5から排気4aとなって放出される。その結果、着火から1〜2分程度で排気装置5の先端から黒煙交じりの排気を目視できなくなる。白抜き矢印4bは、炎の流れであり、勢いよく燃焼し続ける炎4bが排気装置5の下部まで達した。黒い矢印4aは、炎4bから排気に変わって排出される流れである。
このように燃焼しているときの第2燃焼室3bの外表面は高温になり、第2燃焼室3b上が平面であれば、第2燃焼室3b上に金網や調理器具を載せて焼物や煮炊きが可能で、ここが第1の加熱調理部11となる。第2燃焼室3b下に引出し12や調理器具載置部材を取付ければ、ここでも焼物や煮炊きが十分可能であり、第2燃焼室3b下を第2の加熱調理部13として利用できる。上記排気装置5の外周も高温であり、排気装置5の所定の位置に係止部材16を取付けることで、外周を第3の加熱調理部15として利用できる。この係止部材16に着脱自在に取付けた吊下げ具14の下端のフックに魚・肉・野菜などの焼物などを吊下げると、焼物が焼ける。
上記構成の燃焼器具の特徴としては、外気吸入口1から固形燃料収納体6の内部に取り込まれた外部の空気を、周壁部21の外周と固形燃料収納体6の内壁との間に形成された隙間からなる第1の吸気流路31と、通気管23からなる第2の吸気流路32のそれぞれに流通させることにより、外気吸入口1から取り込まれた外部の空気を、容器7内部に充填された固形燃料2の隙間を通過させなくても、第1の吸気流路31においては固形燃料収納体6の内部で外部の空気を固形燃料2の外側から流通させて、また第2の吸気流路32においては固形燃料収納体6の内部で外部の空気を通気管23を介して固形燃料2の内側から流通させるので、このように外部の空気を固形燃料収納体6の内部で固形燃料2の外側と内側の両側から流通させることで、外気吸入口1より取り込まれた空気を燃焼室3aへ送り込むための経路が確保され、それによって固形燃料2を第1・第2燃焼室3a、3bで燃焼させるために必要な外気を常時十分に確保できるので、完全燃焼が確実に進行するとともに、通気性の悪い、つまり隙間無く充填された固形燃料2でも問題なく使用することができる。
以上のように、前記実施例では請求項1に対応して、植物由来の固形燃料2を収容する中空筒状の固形燃料収納体6と、当該固形燃料収納体6の一側に設けられた外気吸入口1と、固形燃料収納体6の他側と連通した燃焼室3a、3bと、当該燃焼室3a、3bと連通した排気装置5とを有する燃焼器具において、固形燃料2を収容し、固形燃料収納体6内に出し入れ自在に収容可能な通気性を有する有底筒状の容器7を備え、容器7に、容器7の上部開口部22から底部19まで連通して設けられ、外気吸入口1と燃焼室3a、3bとを連通する中空筒状の通気管23を備えている。
この場合、容器7に外気吸入口1と燃焼室3a、3bとを連通する通気管23を備えて、容器7内において固形燃料2が収容される領域と外気吸入口1から燃焼室3a、3bへと空気を流通する領域とを区別することにより、外気吸入口1から取り込まれた空気は固形燃料2を通過しなくてもよいので、通気性の悪い固形燃料2を使用しても、固形燃料2を燃焼室3a、3bで燃焼させるために必要な空気を確保することができる。
また、前記実施例では請求項2に対応して、容器7の外周面と固形燃料収納体6の内周面との間に外気吸入口1と燃焼室3a、3bとを連通する隙間として第1の吸気流路31を形成している。
この場合、通気管23による空気の流路に加えて、外気吸入口1から取り込まれた空気を燃焼室3a、3bへ流通させる第1の吸気流路31が設けられたことにより、固形燃料収納体6内部の通気性がさらに向上して、固形燃料2を燃焼室3a、3bで燃焼させるために必要な空気を確保することがさらに容易となる。
さらに、前記実施例では請求項3に対応して、通気管23の中心軸線Xを、固形燃料収納体6の中心軸線Yと一致して設けている。
この場合、通気管23を通過する空気が、外気吸入口1から燃焼室3a、3bへと最短距離で案内されるので、通気管23を通じての外気吸入口1から燃焼室3a、3bへの空気の流れが最適化され、固形燃料収納体6内部の通気性がさらに向上する。
また、前記実施例では請求項4に対応して、前記通気管23の上部開口部22側の通気口である第1の通気口24に、第1の異物侵入防止部材26を備えている。
この場合、容器7に収容された固形燃料2が第1の通気口24を通過して燃焼室3a、3bへ落ちて、燃焼室3a、3b内が汚れて燃焼の妨げとなることを防ぐことができる。
なお、本願で言う固形燃料収納体の形状は、燃焼時間を長くするために水平方向の長さ(又は直径)よりも垂直方向の長さの方が大きいことが望ましい。また、植物由来の固形燃料とは、植物の木、枝、葉、根、樹皮などを乾燥させて微粉砕し、この微粉砕した木、枝、葉、根、樹皮など小型の粒として圧縮加工したペレットのみならず、炭や古代には植物であった石炭を微粉砕して再度小型の粒として圧縮加工したペレットをも含むものである。
また、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、本考案の固形燃料は、植物由来の固形燃料に限定される物ではなく、固形燃料収納体に収納できる大きさであれば、薪・炭・石炭・練炭、更には、破砕した木やチップなどであっても良い。
さらに、多孔性或は多間隙性部材からなる容器をつくる一番簡単な材料は、金網であるが、固形燃料が漏れない幅の間隙を有する格子状としたり、パンチングメタルなどでつくることもでき、材料を限定するものではない。
また、横設した第2燃焼室3bを短い通気孔29とすることにより、筒体からなる排気装置5aの下部を第2燃焼室3bとして使用することで単に暖房器具としてのみ使用することも可能である。
さらに、排気装置を筒体の代わりに電動モータで駆動されるファンとすることで、排気装置5で強制排気をする構成としてもよい。
また、本考案の燃焼器具は、構造が簡単で軽量かつ低コストにつくれるから、地方公共団体等が小額の予算で燃料と共に事前に用意できる災害時の緊急避難生活用時の暖房兼調理器具として活用できるのみならず、キャンプを初めとする野外活動時に携帯して使用できる調理器具として利用できる。また、農園や果樹園を始とした霜害防止用燃焼器具としても利用できる。さらに、本体を室内に設置して排気装置を屋外に誘導すれば、屋内用調理器具兼暖房用としても使用可能である。
1 外気吸入口
2 固形燃料
3a、3b 燃焼室
5 排気装置
6 固形燃料収納体
7 容器
19 底部
22 上部開口部
23 通気管
24 第1の通気口
26 異物侵入防止部材
31 第1の吸気流路(隙間)
X 中心軸線(通気管)
Y 中心軸線(固形燃料収納体)
2 固形燃料
3a、3b 燃焼室
5 排気装置
6 固形燃料収納体
7 容器
19 底部
22 上部開口部
23 通気管
24 第1の通気口
26 異物侵入防止部材
31 第1の吸気流路(隙間)
X 中心軸線(通気管)
Y 中心軸線(固形燃料収納体)
Claims (4)
- 植物由来の固形燃料を収容する中空筒状の固形燃料収納体と、当該固形燃料収納体の一側に設けられた外気吸入口と、前記固形燃料収納体の他側と連通した燃焼室と、当該燃焼室と連通した排気装置とを有する燃焼器具において、
前記固形燃料を収容し、前記固形燃料収納体内に出し入れ自在に収容可能な通気性を有する有底筒状の容器を備え、前記容器に、前記容器の上部開口部から底部まで連通して設けられ、前記外気吸入口と前記燃焼室とを連通する中空筒状の通気管を備えたことを特徴とする燃焼器具。 - 前記容器の外周面と前記固形燃料収納体の内周面との間に前記外気吸入口と前記燃焼室とを連通する隙間を形成したことを特徴とする請求項1記載の燃焼器具。
- 前記通気管の中心軸線を、前記固形燃料収納体の中心軸線と一致して設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼器具。
- 前記通気管の前記上部開口部側の通気口に、異物侵入防止部材を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃焼器具。
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2009
- 2009-03-24 JP JP2009001759U patent/JP3151003U/ja not_active Expired - Fee Related
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