JP3149539U - 土木用袋体 - Google Patents

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Abstract

【課題】建設・土木工事現場における残土、ガラ、掃きゴミ、生ゴミ等の出し入れ、運搬が容易で耐久性も向上し得る土木用袋体を提供する。【解決手段】一枚の可撓性シート状部材を折り曲げ、且つ、折り重ねられた箇所の一部を適当な固着手段で固着することによって作製された袋本体2と、袋口を閉塞する口紐3とからなり、袋本体が、正方形の底面部4と、その周囲四辺から立ち上がった側面部5と、相対向する二つの側面部の上辺に連設された紐通し孔6形成用の多重構造の折り返し部7とを備え、折り返し部の下方に連なる側面部には、中心線の左右両側に夫々底面部との折れ曲り線に対して略45度傾斜した折れ目x、yを有する多重構造の側面補強用折り重ね部8a、8bを設けることによって、自立可能な箱状とされ、一本の口紐が前記紐通し孔に二重ループ状に挿通された土木用袋体とする。【選択図】図1

Description

本考案は、主として建設・土木工事現場で用いられる土木用袋体に関する。
一般に、建設・土木工事現場では、工事中に発生する残土、ガラ、掃きゴミ、生ゴミ等を分別ヤードに設置されたコンテナまで人力で運搬したり、資材や部品の運搬・整理を行う場合、土嚢用の袋が流用されている。これは、建設・土木工事現場においては、工事中の湧き水等に対処するために土嚢を部分的に設置することがあって、土嚢用の袋が準備されていることが多いことに加え、土嚢用の袋が、柔軟・軽量・安価といった特長を有していることによる。
しかし、従来の土嚢用の袋では、空の状態において平面的な形状であり、袋が自立しないため、二人一組で作業するか、或いは、片手で袋口を持って開口状態に維持しながら、他方の手で物を入れる作業をしなければならず、それでいて、袋口を閉じて運搬しないと、中身がこぼれ易いので、運搬の都度、口紐による袋口の開け閉めが必要であり、物の出し入れがしにくいという問題点があった。
また、土嚢用の袋は、ポリプロピレン等の丈夫な材質で作製されているとは言え、ガラ等の運搬に繰り返し使用されると、内容物や他物との擦れによって、側面や底面の縫合部、袋口が破損し易く、運搬用の袋として用いるには耐久性に問題があった。
尚、袋口に下すぼまりの筒状の土嚢製造用器具を挿入して、土嚢用の袋を開口状態に自立させる土嚢製造方法が特許文献1によって提案されている。しかしながら、この土嚢製造用器具は、一定位置における同一作業の繰り返しによって多数の土嚢を迅速に製造する場合に有効であると思われるが、建設・土木工事現場のあちこちで不規則的に発生する残土、ガラ、掃きゴミ、生ゴミ等の運搬にあたっては、器具の持ち歩き、保管が面倒であり、却って邪魔である。
また、特許文献2には、袋体を上下に貫通した筒状体とし、上下に夫々口紐を設ける一方、筒状体の内部を複数に仕切って、ゴミ等を分別して収容できるようにした分別回収簡易袋が提案されている。しかし、空袋は平面的な形状であり、袋が自立しない点や、運搬の都度、口紐による袋口の開け閉めが必要である点では、従来の土嚢用の袋と同様な問題点がある。
特開2006−125035号公報 特開2007−210753号公報
本考案は、上記の問題点を踏まえて成されたものであって、その目的とするところは、建設・土木工事現場における残土、ガラ、掃きゴミ、生ゴミ等の出し入れ、運搬が容易で耐久性も向上し得る土木用袋体を提供することにある。
上記の目的を達成するために本考案が講じた技術的手段は、次のとおりである。即ち、
請求項1に記載の考案による土木用袋体は、矩形状をなす一枚の可撓性シート状部材を折り曲げ、且つ、折り重ねられた箇所の一部を適当な固着手段で固着することによって作製された袋本体と、袋口を閉塞する口紐とからなり、前記袋本体が、正方形の底面部と、その周囲四辺から立ち上がった側面部と、当該側面部のうち相対向する二つの側面部の上辺に連設された紐通し孔形成用の多重構造の折り返し部とを備え、当該折り返し部の下方に連なる側面部には、中心線の左右両側に夫々底面部との折れ曲り線に対して略45度傾斜した折れ目を有する多重構造の側面補強用折り重ね部を設けることによって、自立可能な箱状とされ、前記口紐が前記紐通し孔に挿通されていることを特徴としている。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の土木用袋体であって、矩形状の可撓性シート状部材を、その長辺側の両側縁を中心線と平行に折り曲げた状態で、中心線で半分に折り、中心線と直角な中央線でさらに半分に折り、上側の二枚を開きながら、中心線と中央線の交点を通り且つ中心線及び中央線に対して45度傾斜した斜めの山折り線で折り曲げ、下側の二枚も同じように折り曲げ、中心線の片側に位置する台形状面部を、当該台形状面部を三等分する位置において中心線と平行な谷折り線と山折り線で折り曲げ、中心線の反対側に位置する台形状面部も、当該台形状面部を三等分する位置において中心線と平行な谷折り線と山折り線で折り曲げて、多重構造の側面補強用折り重ね部を形成し、裏側の二つの台形状面部も同様に折り曲げて、多重構造の側面補強用折り重ね部を形成し、両端側が四枚重ねで中央側が三枚重ねとなった表側の側縁部を互いに平行な谷折り線で複数回折り曲げて、紐通し孔形成用の多重構造の折り返し部を形成し、裏側の側縁部も同様に折り曲げて、紐通し孔形成用の多重構造の折り返し部を形成し、側面補強用折り重ね部を有する側面部同士の間隔を広げて、中央線で内側に二つ折りされていた側面部を展開すると共に、斜めの山折り線で折り曲げられていた底面部を展開し、前記折り返し部の下縁部とその下方に重なる側面部とを適当な固着手段で固着して形成された自立可能な箱状の袋本体と、前記紐通し孔に二重ループ状に挿通された一本の口紐とから構成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載の土木用袋体であって、可撓性シート状部材の長辺方向の中央部に短辺と平行な谷折り線と山折り線で折り曲げてなる三重構造の補強リブが形成され、この補強リブ付き可撓性シート状部材により、自立可能な箱状の袋本体が形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の考案は、請求項1〜3の何れかに記載の土木用袋体であって、可撓性シート状部材が経糸と横糸にポリプロピレンを用いた織布であることを特徴としている。
請求項5に記載の考案は、請求項4に記載の土木用袋体であって、固着手段が互いに嵌合する雌・雄の嵌合用部材とそれらを可撓性シート状部材に止着するリベット部材とからなるポリプロピレン製のホックであることを特徴としている。
請求項1に記載の考案によれば、正方形の底面部の周囲四辺から立ち上がった側面部のうち、相対向する二つの側面部には、中心線の左右両側に夫々底面部との折れ曲り線に対して略45度傾斜した折れ目を有する多重構造の側面補強用折り重ね部を設けることによって、自立可能な箱状としたので、可撓性シート状部材によって作製された柔軟な袋本体であるにもかかわらず側面補強用折り重ね部が骨組みとなって空の袋本体が大きく開口した状態に自立することになる。
従って、片手で袋口を持って開口状態に維持しながら、他方の手で物を入れるといった面倒さを解消でき、物の袋を開口状態に自立させる専用の器具も不要となる。また、袋本体を開口状態に自立させるための両側面部の骨組みとなる側面補強用折り重ね部の上方に
は、紐通し孔形成用の多重構造の折り返し部が設けられ、紐通し孔に口紐が挿通されているので、収容物の運搬に際して、袋口を縛らなくても、紐通し孔の両端から露出している左右の口紐部分を併せ持って運搬することができ、袋口を開閉する手間がかからない。
これらの結果として、建設・土木工事現場で発生する残土、ガラ、掃きゴミ、生ゴミ等を分別ヤードに設置されたコンテナまで人力で運搬したり、資材や部品の運搬・整理を行う場合、物の出し入れ、運搬を容易に行えることになる。勿論、袋体に土砂を入れ、口紐を結んで土嚢を作製し、地表に敷き並べて、工事中の湧き水等を排水路に案内するための土嚢袋としても使用可能である。
また、ガラ等を入れ、口紐を持って運搬する際、力の集中する箇所である袋口の紐通し孔が多重構造の折り返し部によって形成されているばかりでなく、底面部と周囲四辺から立ち上がる側面部が一枚の可撓性シート状部材の折り曲げによって形成されており、底面部周囲に縫合部が存在しないので、収容物や他物との擦れによる破損を防止でき、耐久性を向上し得る。
しかも、袋本体を自立可能な箱状とするために複数枚の生地を縫い合わせたり、針金等の芯材を用いたりせずに、一枚の可撓性シート状部材を折り畳んで作製するので、簡易かつ安価に製作できる効果がある。
請求項2に記載の考案によれば、上述した効果に加えて、次の効果がある。即ち、側面補強用折り重ね部を有する両側面部の上方に形成された多重構造の折り返し部からなる紐通し孔に一本の口紐が二重ループ状に挿通されているので、両側の紐通し孔の両端から露出している左右の口紐部分を、一本ずつ左右に引っ張るだけで、口紐の一方のループが絞られ、袋口を閉じることができる。また、左右の口紐部分を二本ずつ併せ持つことで、袋口を閉じずに運搬できる。この場合、一本の口紐を4本束ねて握ることになるので、残土やガラ等の重量物を運搬する際、口紐が手に食い込んで痛くなるといった不都合を回避できる。
請求項3に記載の考案によれば、可撓性シート状部材の長辺方向の中央部に短辺と平行な谷折り線と山折り線で折り曲げてなる三重構造の補強リブを形成し、この補強リブ付き可撓性シート状部材により、請求項2に記載の考案に係る自立可能な箱状の袋本体を形成するので、側面補強用折り重ね部が設けられていない両側面部と底面部とにわたってそれらの中央部に三重構造の補強リブが形成されることになり、袋本体の耐荷重性を高めることができる。
請求項4に記載の考案によれば、可撓性シート状部材が経糸と横糸にポリプロピレンを用いた織布であるから、袋本体に耐腐蝕性と通気性・透水性がある。従って、大きく開口した状態で自立する特長を活かして、例えば、建設・土木工事現場で発生する生活ゴミの大半を占めている生ゴミを米ぬか等と一緒に収容して堆肥を生産し、これを工事現場周辺の緑化、野菜作り等に役立てることもできる。
請求項5に記載の考案によれば、可撓性シート状部材を折り重ねた箇所の固着手段として、雌・雄の嵌合用部材とそれらを可撓性シート状部材に止着するリベット部材とからなるホックを用いたので、糸による縫合よりも固着作業が楽であり、袋本体を容易かつ迅速に作製できる。また、袋口の両側に、リベット部材と雄の嵌合用部材とから成る雄スナップと、リベット部材と雌の嵌合用部材とから成る雌スナップを、相対向して配置することにより、袋口をスナップ作用によって開閉でき、口紐を縛らずに袋口を閉じることが可能である。
殊に、ホックを、袋本体の材料であるポリプロピレンの織布と同じポリプロピレン製としたので、リサイクルの際、ホックを取り外して分別する必要がなく、リサイクルが容易である。
本考案に係る土木用袋体の一部切欠き斜視図である。 袋本体を折り曲げ形成する可撓性シート状部材の平面図である。 袋本体の作製手順の説明図である。 図3に続く作製手順の説明図である。 図4に続く作製手順の説明図である。 図5に続く作製手順の説明図である。 図6に続く作製手順の説明図である。 土木用袋体の使用状態を例示する斜視図である。 土木用袋体を内外反転した状態の斜視図である。 口紐の代わりに、プラスチック製の持ち手を袋本体に取り付けた状態の斜視図である。 本考案の他の実施形態を示す土木用袋体の斜視図である。 袋本体を折り曲げ形成する可撓性シート状部材の平面図である。 袋本体の作製手順の説明図である。 図13に続く作製手順の説明図である。 本考案の他の実施形態を示す土木用袋体の斜視図である。 要部の縦断側面図である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本考案に係る土木用袋体の一例を示す。この土木用袋体は、矩形状をなす一枚の可撓性シート状部材(図2参照)1を折り曲げ、且つ、折り重ねられた箇所の一部を適当な固着手段で固着することによって作製された袋本体2と、袋口を閉塞する口紐3とからなる。可撓性シート状部材1としては、防水紙、合成樹脂フィルム、天然繊維や人造繊維の織布等であってもよいが、この実施形態においては、可撓性シート状部材1として、経糸と横糸にポリプロピレン製フラットヤーンを用いた平織状の織布が用いられている。口紐3としては、種々の材質のものを適宜選択して使用できるが、この実施形態においては、ポリプロピレン製のロープが用いられている。
袋本体2は、正方形の底面部4と、その周囲四辺から立ち上がった四つの側面部5と、当該側面部5のうち相対向する二つの側面部5の上辺に連設された紐通し孔6形成用の多重構造の折り返し部7とを備えている。これらの折り返し部7の下方に連なる側面部5には、中心線(後述する)の左右両側に夫々底面部4との折れ曲り線に対して略45度傾斜した折れ目x、yを有する多重構造の側面補強用折り重ね部8a、8bが設けられており、これらの側面補強用折り重ね部8a、8bが骨組みとなることによって、可撓性シート状部材1で作製された柔軟な袋本体2であるにもかかわらず空袋が自立可能な箱状となるように構成されている。
尚、ここで折れ目x、yの傾斜を、45度でなく、略45度としたのは、ポリプロピレン製フラットヤーンを用いた織布のような可撓性シート状部材1を折り曲げて袋本体2を作製するので、可能であれば、正確に45度にしてもよいが、ある程度の誤差を含んでもよいという意味である。
口紐3は、紐通し孔6に二重ループ状に挿通されており、両側の紐通し孔6の両端から露出している左右の口紐部分を、一本ずつ左右に引っ張るだけで、口紐3の一方のループ
が絞られ、袋口を閉じることができ、左右の口紐部分を二本ずつ併せ持つことで、換言すれば、一本の口紐を4本束ねて握ることで、袋口を閉じずに運搬することもできる。
袋本体2のサイズは、任意に設定できるが、人力で運搬する重量を考え合わせると、縦A、横B、高さCを、夫々、30〜45cm、折り返し部7上端までの高さDを38〜55cmに設定するのが実用的である。
上記の土木用袋体は、具体的には、次のようにして作製される。先ず、図2に示すように、裁断等により所定寸法の矩形状をなす一枚の可撓性シート状部材1を作製する。図中の一点鎖線は山折り線を示し、破線は谷折り線を示す。これらの山折り線や谷折り線は、可撓性シート状部材1に実際に記されている訳ではないが、印刷等の手段により可撓性シート状部材1に印を付けて実施しても構わない。山折り線や谷折り線のうち、図2に示すaは可撓性シート状部材1の長手方向と平行な中心線、bはそれと直角な中央線である。c、d、e、fは中心線aと中央線bの交点を通り且つ中心線a及び中央線bに対して45度傾斜した斜めの山折り線である。P、P、P、Pで囲まれた領域は、正方形の底面部4となる領域であり、P、P間の距離が図1で示した縦Aの寸法、P、P間の距離が図1で示した横Bの寸法となる。また、図2に示したP、P間の距離が図1で示した高さCの寸法となり、P、P間の距離が図1で示した高さDの寸法となる。
上記の可撓性シート状部材1を用意したら、図3の(A)、(B)に示すように、可撓性シート状部材1の長辺側の両側縁1aを前記中心線aと平行に山折り線で折り曲げる。
しかる後、図4の(A)に示すように、前記中心線aで半分に折り、図4の(B)に示すように、中心線aと直角な前記中央線bでさらにもう一度半分に折る。
次に、図4の(C)に示すように、上側の二枚を開きながら、中心線aと中央線bの交点を通り且つ中心線a及び中央線bに対して45度傾斜した斜めの山折り線c、dで折り曲げる。
全体を裏返して、図5の(A)に示すように、下側の二枚も同じように折り曲げ、図5の(B)に示すように、中心線aの片側に位置する台形状面部を、当該台形状面部を三等分する位置において中心線aと平行な谷折り線gと山折り線hで折り曲げ、図5の(C)に示すように、中心線aの反対側に位置する台形状面部も、当該台形状面部を三等分する位置において中心線aと平行な谷折り線gと山折り線hで折り曲げて、前述した多重構造の側面補強用折り重ね部8a、8bを形成する。
全体を裏返して、図6の(A)に示すように、裏側の二つの台形状面部も同様に折り曲げて、多重構造の側面補強用折り重ね部8a、8bを形成する。
しかる後、図6の(B)に示すように、両端側が四枚重ねで中央側が三枚重ねとなった表側の側縁部を互いに平行な折り線iで複数回(図示の例では2回)外側に折り曲げて、前述した紐通し孔6を形成する多重構造の折り返し部7を形成し、図6の(C)に示すように、裏側の側縁部も同様に折り曲げて、紐通し孔6形成用の多重構造の折り返し部7を形成する。
そして、図7の(A)に示すように、側面補強用折り重ね部8a、8bを有する側面部5同士の間隔を広げて、中央線bで内側に二つ折りされていた側面部5を展開すると共に、斜めの山折り線c、d、e、fで折り曲げられていた底面部4を展開し、前記折り返し部7の下縁部とその下方に重なる側面部5とを適当な固着手段で固着(図示の例では、ポ
リプロピレンの糸9で縫着)して、自立可能な箱状の袋本体2を形成し、図7の(B)に示すように、前記紐通し孔6に一本の口紐3を二重ループ状に挿通して、土木用袋体を作製するのである。10は可撓性シート状部材1の長辺側の両側縁1aによって側面部5の上端部内面に形成された補強用縁部である。
尚、可撓性シート状部材1の折り曲げ作業と、折り重ね部の固着作業(縫着作業)とは分離して行うことが生産能率上、望ましいが、これに限定されない。例えば、予め口紐3を巻き込んだ状態に折り返し部7を形成し、この時点で、折り返し部7下縁部の縫着を行ってもよい。また、可撓性シート状部材1の長辺側の両側縁1aは、折り曲げただけでもよく、前記中心線aと平行に山折り線で折り曲げた時点で、ポリプロピレンの糸で縫着してもよい。図示しないが、可撓性シート状部材1の長辺側の両側縁1aを谷折りして実施すれば、前記補強用縁部10を側面部5の上端部外面に形成することができる。
上記の構成によれば、正方形の底面部4の周囲四辺から立ち上がった側面部5のうち、相対向する二つの側面部5には、中心線aの左右両側に夫々底面部4との折れ曲り線に対して略45度傾斜した折れ目x、yを有する多重構造の側面補強用折り重ね部8a、8bを設けることによって、自立可能な箱状としたので、可撓性シート状部材1によって作製された柔軟な袋本体2であるにもかかわらず側面補強用折り重ね部8a、8bが骨組みとなって空の袋本体2が大きく開口した状態に自立することになる。
従って、片手で袋口を持って開口状態に維持しながら、他方の手で物を入れるといった面倒さを解消でき、袋を開口状態に自立させる専用の器具も不要となる。また、袋本体2を開口状態に自立させるための両側面部5の骨組みとなる側面補強用折り重ね部8a、8bの上方には、紐通し孔6を形成するための多重構造の折り返し部7が設けられ、紐通し
孔6に口紐3が挿通されているので、収容物の運搬に際して、袋口を縛らなくても、紐通し孔6の両端から露出している左右の口紐部分を併せ持って運搬することができ、袋口を開閉する手間がかからない。
これらの結果として、例えば、図8の(A)に示すように、建設・土木工事現場で発生する残土、ガラ11等を分別ヤードに設置されたコンテナまで人力で運搬したり、資材や部品の運搬・整理を行う場合、物の出し入れ、運搬を容易に行えることになる。勿論、図8の(C)に示すように、袋体に土砂を入れ、口紐3を結んで土嚢を作製し、地表に敷き並べて、工事中の湧き水等を排水路に案内するための土嚢袋としても使用可能である。
また、ガラ11等を入れ、口紐3を持って運搬する際、力の集中する箇所である袋口の紐通し孔6が多重構造の折り返し部7によって形成されており、しかも、底面部4と周囲四辺から立ち上がる側面部5が一枚の可撓性シート状部材1の折り曲げによって形成されており、底面部4周囲に縫合部が存在しないので、収容物や他物との擦れによる破損を防止でき、耐久性を向上し得る。
可撓性シート状部材1が、経糸と横糸にポリプロピレン製フラットヤーンを用いた平織状の織布であるから、袋本体2に耐腐蝕性と通気性・透水性があり、大きく開口した状態で自立する特長を活かして、例えば、図8の(B)に示すように、建設・土木工事現場で発生する生活ゴミの大半を占めている生ゴミを米ぬか等と一緒に収容して堆肥12を生産し、これを工事現場周辺の緑化、野菜作り等に役立てることもできる。
また、上記の構成よりなる土木用袋体は、図9に示すように、内外を反転して、外面の平坦な、つまり、引っ掛かり部(側面補強用折り重ね部8a、8b)のない土木用袋体として使用することができる。この場合、可撓性シート状部材1の長辺側の両側縁1aを谷折りして実施すれば、内外を反転することにより、前記補強用縁部10も袋の内面側に位
置することになる。尚、口紐3の代わりに、図10に示すように、プラスチック製の持ち手13を袋本体2の折り返し部7に取り付けて実施することも可能である。この場合、持ち手13の基部をリベット状のカシメ方式や雄雌の嵌合方式とすることで、折り返し部7の縫着を省略できる。
図11は、本考案の他の実施形態を示す。この実施形態は、図12〜図14に示すように、可撓性シート状部材1の長辺方向の中央部に短辺と平行な谷折り線jと山折り線kで折り曲げてなる三重構造の補強リブ14を形成し、この補強リブ14付き可撓性シート状部材1により、自立可能な箱状の袋本体2を形成した点に特徴がある。
この実施形態による土木用袋体では、図13の(A)、(B)と、図14の(A)に示すように、先ず、中央近辺の谷折り線jと山折り線kで可撓性シート状部材1を折り曲げて、三重構造の補強リブ14を形成する。補強リブ14の上を糸で縫う等して固着し、補強リブ14が開かないようにすることが望ましい。この状態では、補強リブ14付き可撓性シート状部材1となり、中央部に補強リブ14が存在する以外の構成は、先の実施形態における図2で示した可撓性シート状部材1と同一となる。
従って、この補強リブ14付き可撓性シート状部材1における長辺側の両側縁1aを、図14の(B)に示すように、山折りし、以下、図4〜図7と同じ手順で、補強リブ14付きの土木用袋体が作製されることになる。
この実施形態によれば、側面補強用折り重ね部8a、8bが設けられていない両側面部5と底面部4とにわたってそれらの中央部に三重構造の補強リブ14が形成されることになり、袋本体2の耐荷重性を高めることができる。その他の構成、作用は、図1〜図10の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
上述した何れの実施形態においても、上記の土木用袋体は、袋本体2を自立可能な箱状とするために複数枚の生地を縫い合わせたり、針金等の芯材を用いたりせずに、一枚の可撓性シート状部材1を折り畳んで作製するので、簡易かつ安価に製作できるのであるが、次の実施形態とすることにより、糸による縫合作業を省略して、袋本体2を一層容易かつ迅速に作製できる。
即ち、この実施形態では、折り返し部7の下辺部の固着手段として、図15、図16に示すように、互いに弾性嵌合し得る雌・雄の嵌合用部材15a、15bとそれらを可撓性シート状部材1に止着するリベット部材16a、16bの四部品からなり、リベット部材16a、16bの先鋭な突起を可撓性シート状部材1に刺し通して、嵌合用部材15a、15bの中央孔に挿入し、その突出先端を打撃により常温下で拡径変形させてカシメ止めを行うようにしたポリプロピレン製のホックを採用し、折り返し部7下辺部の縫合作業を省略している。
この場合、袋口の両側に、リベット部材16aと雌の嵌合用部材15aとから成る雌スナップ17と、リベット部材16bと雄の嵌合用部材15bとから成る雄スナップ18を、相対向して配置することにより、袋口をスナップ作用によって開閉でき、口紐3を縛らずに袋口を閉じることができる。また、ホックを、袋本体2の材料であるポリプロピレンの織布と同じポリプロピレン製としたので、リサイクルの際、ホックを取り外して分別する必要がなく、リサイクルが容易である。その他の構成、作用は、図1〜図11の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
以上、本考案の幾つかの実施形態について説明したが、本考案は上述した実施形態にのみ限定されるべきものではない。例えば、上述した実施形態では、固着手段として、糸に
よる縫着やホックを採用したが、ハトメを用いてもよく、これらに代えて、或いは、これらと組み合わせて、接着剤を使用してもよい。
スーパーマーケット、コンビニエンスストア等で大量に使用・消費され、近時、化石燃料の節約、環境等の観点から問題となっているレジ袋に代わる買い物用袋としても利用できる。また、可撓性シート状部材として、経糸と横糸にポリプロピレン製フラットヤーンを用いた平織状の織布等を用いれば、袋本体に耐腐蝕性と通気性・透水性があるので、植木鉢の代用品となる。
a 中心線
b 中央線
c、d、e、f 斜めの山折り線
g、j 谷折り線
h、k 山折り線
x、y 折れ目
1 可撓性シート状部材
1a 側縁
2 袋本体
3 口紐
4 底面部
5 側面部
6 紐通し孔
7 折り返し部
8a、8b 側面補強用折り重ね部
9 糸
10 補強用縁部
11 ガラ
12 堆肥
13 持ち手
14 補強リブ
15a、15b 嵌合用部材
16a、16b リベット部材
17 雌スナップ
18 雄スナップ

Claims (5)

  1. 矩形状をなす一枚の可撓性シート状部材を折り曲げ、且つ、折り重ねられた箇所の一部を適当な固着手段で固着することによって作製された袋本体と、袋口を閉塞する口紐とからなり、前記袋本体が、正方形の底面部と、その周囲四辺から立ち上がった側面部と、当該側面部のうち相対向する二つの側面部の上辺に連設された紐通し孔形成用の多重構造の折り返し部とを備え、当該折り返し部の下方に連なる側面部には、中心線の左右両側に夫々底面部との折れ曲り線に対して略45度傾斜した折れ目を有する多重構造の側面補強用折り重ね部を設けることによって、自立可能な箱状とされ、前記口紐が前記紐通し孔に挿通されていることを特徴とする土木用袋体。
  2. 矩形状の可撓性シート状部材を、その長辺側の両側縁を中心線と平行に折り曲げた状態で、中心線で半分に折り、中心線と直角な中央線でさらに半分に折り、上側の二枚を開きながら、中心線と中央線の交点を通り且つ中心線及び中央線に対して45度傾斜した斜めの山折り線で折り曲げ、下側の二枚も同じように折り曲げ、中心線の片側に位置する台形状面部を、当該台形状面部を三等分する位置において中心線と平行な谷折り線と山折り線で折り曲げ、中心線の反対側に位置する台形状面部も、当該台形状面部を三等分する位置において中心線と平行な谷折り線と山折り線で折り曲げて、多重構造の側面補強用折り重ね部を形成し、裏側の二つの台形状面部も同様に折り曲げて、多重構造の側面補強用折り重ね部を形成し、両端側が四枚重ねで中央側が三枚重ねとなった表側の側縁部を互いに平行な谷折り線で複数回折り曲げて、紐通し孔形成用の多重構造の折り返し部を形成し、裏側の側縁部も同様に折り曲げて、紐通し孔形成用の多重構造の折り返し部を形成し、側面補強用折り重ね部を有する側面部同士の間隔を広げて、中央線で内側に二つ折りされていた側面部を展開すると共に、斜めの山折り線で折り曲げられていた底面部を展開し、前記折り返し部の下縁部とその下方に重なる側面部とを適当な固着手段で固着して形成された自立可能な箱状の袋本体と、前記紐通し孔に二重ループ状に挿通された一本の口紐とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の土木用袋体。
  3. 可撓性シート状部材の長辺方向の中央部に短辺と平行な谷折り線と山折り線で折り曲げてなる三重構造の補強リブが形成され、この補強リブ付き可撓性シート状部材により、自立可能な箱状の袋本体が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の土木用袋体。
  4. 可撓性シート状部材が経糸と横糸にポリプロピレンを用いた織布であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の土木用袋体。
  5. 固着手段が互いに嵌合する雌・雄の嵌合用部材とそれらを可撓性シート状部材に止着するリベット部材とからなるポリプロピレン製のホックであることを特徴とする請求項4に記載の土木用袋体。
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