JP3149089U - サージ吸収器 - Google Patents

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孝一 今井
鈴木 茂
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Abstract

【課題】通常のサージ吸収時にはハンダが溶断し難く、一方、サージ吸収素子の故障時において、継続的な過電流がサージ吸収素子に流れた場合にはハンダが溶断し易いサージ吸収器を提供する。【解決手段】ガスアレスタ12と、該ガスアレスタ12の端面電極20に接続されるバリスタ14と、該バリスタ14に接続される導電性のバネ部材16を備え、上記バネ部材16は、絶縁基板に固定される基端部と、バリスタ14の電極層40にハンダ46を介して接続される接続部16bと、基端部と接続部16bとの間に形成された複数の湾曲部を有しており、上記複数の湾曲部が変形して生じる弾性力により、バネ部材16の接続部16bが、バリスタ14の電極層40から分離する方向への付勢力を有して成り、上記ハンダを、融点が210℃以上の高融点金属と、融点が140℃以下の低融点金属とを3:1の割合で配合して成る合金で構成した。【選択図】図8

Description

この考案は、電源線等を伝って電子機器内部に侵入する誘導雷等のサージを吸収するサージ吸収器に係り、特に、サージ吸収素子への給電を遮断することにより、故障時におけるサージ吸収素子の発火・焼損を防止できるサージ吸収器に関する。
従来、電子機器の電子回路に通じる電源線や通信線等の線間、あるいは線とグランドとの間にサージ吸収器を接続し、誘導雷等のサージから電子回路を保護することが行われている。すなわち、線間あるいは線−グランド間に、サージ吸収器を構成するサージ吸収素子の定格以上のサージ電圧が印加される場合には、上記サージ吸収素子が導通してサージをバイパスし、もって電子回路を保護する仕組みである。
このようなサージ吸収素子としては、放電間隙における放電現象を利用するガスアレスタや、電圧非直線特性を備えた高抵抗体素子であるバリスタが用いられている。
ところで、上記ガスアレスタやバリスタ等のサージ吸収素子に定格を越える異常な過電圧が印加され、継続的な過電流が流れる等して故障に至る際には、サージ吸収素子が発熱して異常な高温状態となり、発火・焼損する危険性があった。
サージ吸収素子の故障時における発火・焼損を防止するため、例えば、特開2007−324535号「切り離し機構付SPD」(特許文献1)が提案されている。この特許文献1においては、サージ吸収素子としての「酸化亜鉛形バリスタに、切り離し導体の基端部を絶縁部材を介して取り付けると共に、切り離し導体の先端部を酸化亜鉛形バリスタの電極に低溶融金属合金を介して接合し、前記切り離し導体は、酸化亜鉛形バリスタの異常発熱により前記低溶融金属合金が溶融することで、先端部が酸化亜鉛形バリスタの電極から切り離されるばね力を有する」ものが開示されている。
特開2007−324535号
上記特許文献1は、酸化亜鉛形バリスタの電極に、低溶融金属合金を介して切り離し導体を接合し、故障による酸化亜鉛形バリスタの異常発熱で上記低溶融金属合金が溶融した場合に、切り離し導体のばね力による弾性変形を利用して酸化亜鉛形バリスタへの給電を遮断するものである。
しかしながら、酸化亜鉛形バリスタの電極と切り離し導体とを上記低溶融金属合金を介して接続した場合にあっては、酸化亜鉛形バリスタが故障した場合だけでなく、通常のサージ吸収時における酸化亜鉛形バリスタの昇温によっても溶融してしまうおそれがある。
この考案は、従来の上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、サージ吸収素子と、該サージ吸収素子の電極にハンダを介して接続される導電性のバネ部材を備え、該バネ部材はサージ吸収素子の電極から分離する方向への付勢力を有して成るサージ吸収器において、通常のサージ吸収時にはハンダが溶断し難く、一方、サージ吸収素子の故障時において、継続的な過電流がサージ吸収素子に流れた場合にはハンダが溶断し易いサージ吸収器を実現することにある。
上記目的を達成するため、本考案に係るサージ吸収器は、
サージ吸収素子と、該サージ吸収素子の電極にハンダを介して接続される導電性のバネ部材を備え、該バネ部材はサージ吸収素子の電極から分離する方向への付勢力を有して成るサージ吸収器において、上記ハンダを、融点が210℃以上の高融点金属と、融点が140℃以下の低融点金属とを2:1〜5:1の割合で配合して成る合金で構成したことを特徴とする。
尚、融点が210℃以上の高融点金属と、融点が140℃以下の低融点金属とを3:1の割合で配合して成る合金が最も好適である。
上記サージ吸収素子としては、例えば、バリスタ又はガスアレスタが該当する。
融点が210℃以上の高融点金属としては、例えば、Sn−5.0Sb、Sn−0.7Cu、Sn−3.5Ag、Sn−3.0Ag−0.5Cu、Sn−3.5Ag−3.0In−0.5Bi、Sn−3.5Ag−4.0In−0.5Biが該当し、融点が140℃以下の低融点金属としては、例えば、Sn−58Bi、Sn−52Inが該当する。このうち、融点が210℃以上の高融点金属としてSn−3.0Ag−0.5Cuを用い、融点が140℃以下の低融点金属としてSn−58Biを用いるのが好適である。
本考案のサージ吸収器にあっては、サージ吸収素子の電極とバネ部材とを接続するハンダを、融点が210℃以上の高融点金属と融点が140℃以下の低融点金属とを2:1〜5:1の割合で配合した合金で構成することにより、通常のサージ吸収時には溶断し難く、一方、サージ吸収素子の故障時において、継続的な過電流がサージ吸収素子に流れた場合には溶断し易いサージ吸収器を実現できる。
以下、添付図面に基づいて、本考案に係るサージ吸収器を説明する。図1は、本考案に係るサージ吸収器10を示す斜視図、図2は正面図、図3は平面図、図4は底面図、図5は右側面図である。
本考案のサージ吸収器10は、第1のサージ吸収素子としてのガスアレスタ12と、第2のサージ吸収素子としての2個のバリスタ14と、2個のバネ部材16と、樹脂等より成る支持部材としての絶縁基板18を備えている。
上記ガスアレスタ12は、三極構造のガスアレスタであり、図6に示すように、両端に設けられた一対の端面電極20,20と、端面電極20,20間に設けた中間電極22と、一対の端面電極20,20と中間電極22間に挟まれたセラミック等の絶縁材料より成る第1の円筒管24、第2の円筒管26より成る気密外囲器28を有している。
中央に配置された中間電極22は接地電極であり、また、第1の円筒管24と第2の円筒管26の内部空間同士を連通させる通気孔30が形成されている。
また、両端に配置された一対の端面電極20,20は、気密外囲器28の中心に向けて突出して気密外囲器28内に配置される放電電極部32を備えており、端面電極20,20の放電電極部32,32間には放電間隙34が形成されている。
尚、上記中間電極22には、端子ピン35が接続されている。
上記端面電極20,20、中間電極22は、無酸素銅や、無酸素銅にジルコニウム(Zr)を含有させたジルコニウム銅で構成されている。また、端面電極20,20、中間電極22と、第1の円筒管24、第2の円筒管26とは、銀ろう等のシール材(図示せず)を介して気密に接合される。
上記気密外囲器28内には、所定の放電ガスが封入されている。この放電ガスとしては、例えば、アルゴン、ネオン、ヘリウム、キセノン等の希ガスあるいは窒素ガス等の不活性ガスの単体又は混合ガスが該当する。
上記ガスアレスタ12にあっては、端面電極20,20間に定格を越えるサージが印加されると、放電間隙34において放電が生成されサージの吸収が行われるのである。
上記ガスアレスタ12の端面電極20,20には、Sn−Sb合金等の高融点金属より成る接合材36を介して、バリスタ14の内面側の電極層40が接続されている。
すなわち、上記バリスタ14は、図7に示すように、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とし、これに微量のBi2等の金属酸化物を添加して構成した円板状の電圧非直線抵抗体38の両面に、Ag等より成る円形状の電極層40を形成して成り、さらに、円形状の上記電極層40の周縁部40aを被覆する樹脂等より成る絶縁層42を形成している。
上記バリスタ14は、印加される電圧が上昇するに従って、抵抗が急激に減少する電圧非直線抵抗特性を有している。すなわち、バリスタ14の電圧非直線抵抗体38の内部は、抵抗率が1〜10Ω・cmと小さいZnO微粒子と、該ZnO微粒子間に介在し、抵抗率が1012〜1013Ω・cmと大きいBi等の金属酸化物との境界層が存在し、バリスタ14の電圧非直線抵抗特性は、上記境界層の非オーム性によって得らるものである。
而して、上記バリスタ14に定格を越えるサージが印加されると、抵抗が急激に減少することにより上記電圧非直線抵抗体38が瞬時に導通してサージの吸収を行うのである。
本考案の上記バリスタ14において、電圧非直線抵抗体38の両面に形成した電極層40の周縁部40aを絶縁層42で被覆したのは、電極層40,40間の沿面放電を防止するためである。
すなわち、バリスタ14によるサージ吸収時には、電極層40,40間の電圧非直線抵抗体38表面に沿面放電が発生し、該沿面放電によって電圧非直線抵抗体38の表面が高温となって金属化する、いわゆる還元現象が生ずるおそれがあった。そして、電圧非直線抵抗体38の表面が金属化することで、電圧非直線係数及び制限電圧が変動してサージ吸収特性が不安定となり、ついには電極層40,40間が短絡するという危険性がある。
本考案の上記バリスタ14にあっては、電圧非直線抵抗体38の両面に形成した電極層40の周縁部40aを絶縁層42で被覆することにより、電極層40,40間の沿面距離が延びるため、電極層40,40間における沿面放電の発生を防止できるのである。
上記バリスタ14の外面側の電極層40には、図8に示すように、ハンダ46を介して導電性のバネ部材16が接続されている。このバネ部材16は、コルソン系合金と称されるCu−Ni−Si系合金で構成されている。コルソン系合金は、高導電性、高強度、高弾性であると共に、耐応力緩和特性及び良好な曲げ加工性を備えた銅合金であり、且つ、めっき性も良好である。
上記バネ部材16は、板材を加工して形成されたものであり、図9及び図10に示すように、下端に設けた基端部16a、上端に設けた天板部16c、基端部16aと天板部16cとの間に設けた平坦面を有する断面略コ字状の接続部16bを有している。基端部16aは、上記絶縁基板18に形成された孔48(図1及び図4参照)に挿入されて固定され、接続部16bの平坦面はバリスタ14の電極層40に接続されるものである。
また、上記基端部16aと接続部16bとの間に、板材を曲げ加工して成る第1の湾曲部16d、第2の湾曲部16e、第3の湾曲部16fが略S字状に連続形成されている。また、上記接続部16bと天板部16cとの間には、直線部16gが介在しており、天板部16cは直線部16gと直交して設けられている。
上記バネ部材16は付勢力を有しない状態においては、接続部16bより下方の湾曲部16d,16e,16f及び基端部16aが、上記直線部16gに対して約30度傾いている。
以下において、絶縁基板18上に、ガスアレスタ12、2個のバリスタ14、2個のバネ部材16を搭載・固定する手順について説明する。
先ず、ガスアレスタ12の各端面電極20,20に、それぞれ、上記バリスタ14の内面側の電極層40を接合材36を介して接続することにより、ガスアレスタ12と2個のバリスタ14とを一体化する。
次に、各バリスタ14の外面側の電極層40に、ハンダ46を介して、バネ部材16の接続部16bの平坦面を接続する(図8参照)。この結果、図11及び図12に示すように、ガスアレスタ12、2個のバリスタ14、2個のバネ部材16が一体化される。尚、この状態では、上記の通り、バネ部材16は付勢力を有していないため、接続部16bより下方の湾曲部16d,16e,16f及び基端部16aが、直線部16gに対して約30度外方に傾いている。
次に、ガスアレスタ12の端子ピン35と、バネ部材16の基端部16aを、絶縁基板18に形成された孔48,49に挿通した後、図示しないハンダを介して絶縁基板18に固着する。
この際、バネ部材16の基端部16aが、絶縁基板18に対して略垂直となるように、約30度内方に折り曲げた状態で絶縁基板18に固定する。その結果、バネ部材16の湾曲部16d,16e,16fが変形して弾性力を生じることにより、バネ部材16の接続部16bは、バリスタ14の電極層40の外面に対して垂直方向に分離する付勢力を有した状態で固定されることとなる。
以上の手順を経て、図1に示す本考案のサージ吸収器10が完成する。
而して、本考案のサージ吸収器10を構成するバリスタ14に定格を越える異常な過電圧が印加されて故障に至る際には、継続的な過電流がバリスタ14に流れることにより電圧非直線抵抗体38の非オーム性境界層が破壊されてしまい、抵抗率の小さいZnO微粒子相互間での抵抗成分しか得られなくなる。このため、電圧非直線抵抗体38は非オーム性からオーム性へと変化して一種のヒータの如き状態となり、その結果、電圧非直線抵抗体38の温度は1000℃以上、場合によっては数千℃の高温に達することとなり、遂にはバリスタ14が発火・焼損する危険性がある。
しかしながら、本考案のサージ吸収器10は、故障時に継続的な過電流がバリスタ14に流れると、バリスタ14の電極層40とバネ部材16の接続部16bとを接続しているハンダ46が溶断し、その結果、付勢力により、バネ部材16の接続部16bが、バリスタ14の電極層40から垂直方向に分離する(図13参照)。このため、バリスタ14への給電が遮断され、バリスタ14の発火・焼損を防止することができるのである。
而して、本考案のサージ吸収器10にあっては、バネ部材16に複数の湾曲部(第1の湾曲部16d、第2の湾曲部16e、第3の湾曲部16f)を形成し、これら複数の湾曲部(第1の湾曲部16d、第2の湾曲部16e、第3の湾曲部16f)が変形して生じる弾性力により、バネ部材16の接続部16bがバリスタ14の電極層40から分離する付勢力を有するように構成したので、弾性力を生じる際にバネ部材16に加わる応力を、複数の湾曲部(第1の湾曲部16d、第2の湾曲部16e、第3の湾曲部16f)において分散させることが可能となる。
このため、バネ部材16にへたりを生じることが防止され、長期間にわたって、故障時に継続的な過電流がバリスタ14に流れた場合におけるバリスタ14への給電を遮断することができ、発火・焼損を防止できる。
上記バリスタ14の電極層40とバネ部材16を接続する上記ハンダ46は、通常のサージ吸収時には溶断し難く、一方、バリスタ14の故障時において、継続的な過電流がバリスタ14に流れた場合には溶断し易いものであることが必要である。
そこで、本考案にあっては、上記ハンダ46を、融点が210℃以上の高融点金属と融点が140℃以下の低融点金属との合金で構成しており、且つ、高融点金属と低融点金属とを2:1〜5:1の割合で配合して成る。
融点が210℃以上の高融点金属としては、例えば、融点が243℃のSn−5.0Sb、融点が227℃のSn−0.7Cu、融点が221℃のSn−3.5Ag、融点が219℃のSn−3.0Ag−0.5Cu、融点が214℃のSn−3.5Ag−3.0In−0.5Bi、融点が211℃のSn−3.5Ag−4.0In−0.5Biが該当する。
また、融点が140℃以下の低融点金属としては、例えば、融点が138℃のSn−58Bi、融点が119℃のSn−52Inが該当する。
而して、上記の通り、融点が210℃以上の高融点金属と融点が140℃以下の低融点金属とを2:1〜5:1の割合で配合した合金でハンダ46を構成することにより、通常のサージ吸収時には溶断し難く、一方、バリスタ14の故障時において、継続的な過電流がバリスタ14に流れた場合には溶断し易いものとなる。
すなわち、融点が210℃以上の高融点金属のみでハンダ46を構成すると、通常のサージ吸収時に溶断し難く、且つ、バリスタ14の故障時において、継続的な過電流がバリスタ14に流れた場合にも溶断し難いものとなってしまう。
一方、融点が140℃以下の低融点金属のみでハンダ46を構成すると、通常のサージ吸収時に溶断し易く、且つ、バリスタ14の故障時において、継続的な過電流がバリスタ14に流れた場合にも溶断し易いものとなってしまう。
これに対し、本考案の如く、融点が210℃以上の高融点金属と融点が140℃以下の低融点金属とを2:1〜5:1の割合で配合した合金でハンダ46を構成した場合には、瞬時にバリスタ14が高温となる通常のサージ吸収時には溶断し難く、一方、バリスタ14の故障時において、継続的な過電流がバリスタ14に流れ、徐々にバリスタ14が昇温する場合には溶断し易いものとすることができる。
尚、融点が210℃以上の高融点金属と融点が140℃以下の低融点金属とを3:1の割合で配合した合金でハンダ46を構成する場合が最も好適である。
本考案者等は、上記ハンダ46を、融点が219℃の高融点金属であるSn−3.0Ag−0.5Cuと融点が138℃の低融点金属であるSn−58Biを3:1の割合で配合した合金で構成したサージ吸収器10を複数個準備し、これらに通常のサージ吸収時のインパルス放電電流の約5倍である5kA(電流波形8/20μs)を繰り返し通電させたところ、平均8回の通電までハンダ46が溶断することはなく、通常のサージ吸収時には溶断し難い特性を発揮するものであった。
一方、バリスタ14の故障時におけるハンダ46の溶断特性に関しては、6Aの過電流が継続的に通電した場合に1sで溶断すれば使用に適したものといえる。本考案者等は、上記ハンダ46を、融点が219℃の高融点金属であるSn−3.0Ag−0.5Cuと融点が138℃の低融点金属であるSn−58Biを3:1の割合で配合した合金で構成したサージ吸収器10を複数個準備し、これらに6Aの過電流を継続的に通電したところ、平均0.83sで溶断し、継続的な過電流が流れた場合には溶断し易い特性を発揮するものであった。
上記においては、第1のサージ吸収素子としてのガスアレスタ12の端面電極20,20に、第2のサージ吸収素子としてのバリスタ14,14を接続一体化すると共に、バリスタ14,14の外面側の電極層40にバネ部材16,16を接続した場合を例に挙げて説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、単体のガスアレスタ12の端面電極20にバネ部材16を接続したり、単体のバリスタ14の電極層40にバネ部材16を接続するようにしても良い。
本考案に係るサージ吸収器を示す斜視図である。 本考案に係るサージ吸収器を示す正面図である。 本考案に係るサージ吸収器を示す平面図である。 本考案に係るサージ吸収器を示す底面図である。 本考案に係るサージ吸収器を示す右側面図である。 本考案のガスアレスタを示す拡大断面図である。 本考案のバリスタを示す拡大断面図である。 本考案のガスアレスタ、バリスタ、バネ部材の接続状態を示す要部拡大断面図である。 本考案のバネ部材を示す正面図である。 本考案のバネ部材を示す拡大斜視図である。 本考案のガスアレスタ、バリスタ、バネ部材を一体化した状態を示す正面図である。 本考案のガスアレスタ、バリスタ、バネ部材を一体化した状態を示す拡大斜視図である。 バネ部材の接続部が、バリスタの電極層から分離した状態を示す正面図である。
符号の説明
10 サージ吸収器
12 ガスアレスタ
14 バリスタ
16 バネ部材
16a バネ部材の基端部
16b バネ部材の接続部
16c バネ部材の天板部
16d バネ部材の第1の湾曲部
16e バネ部材の第2の湾曲部
16f バネ部材の第3の湾曲部
16g バネ部材の直線部
18 絶縁基板
20 ガスアレスタの端面電極
22 ガスアレスタの中間電極
28 ガスアレスタの気密外囲器
35 ガスアレスタの端子ピン
36 接合材
38 バリスタの電圧非直線抵抗体
40 バリスタの電極層
40a バリスタの電極層の周縁部
42 バリスタの絶縁層
46 ハンダ
48 絶縁基板の孔
49 絶縁基板の孔

Claims (5)

  1. サージ吸収素子と、該サージ吸収素子の電極にハンダを介して接続される導電性のバネ部材を備え、該バネ部材はサージ吸収素子の電極から分離する方向への付勢力を有して成るサージ吸収器において、上記ハンダを、融点が210℃以上の高融点金属と、融点が140℃以下の低融点金属とを2:1〜5:1の割合で配合して成る合金で構成したことを特徴とするサージ吸収器。
  2. 上記ハンダを、融点が210℃以上の高融点金属と、融点が140℃以下の低融点金属とを3:1の割合で配合して成る合金で構成したことを特徴とする請求項1に記載のサージ吸収器
  3. 上記サージ吸収素子が、バリスタ又はガスアレスタであることを特徴とする請求項1又は2に記載のサージ吸収器。
  4. 融点が210℃以上の上記高融点金属が、Sn−5.0Sb、Sn−0.7Cu、Sn−3.5Ag、Sn−3.0Ag−0.5Cu、Sn−3.5Ag−3.0In−0.5Bi、Sn−3.5Ag−4.0In−0.5Biであり、融点が140℃以下の上記低融点金属が、Sn−58Bi、Sn−52Inであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のサージ吸収器。
  5. 融点が210℃以上の上記高融点金属がSn−3.0Ag−0.5Cuであり、融点が140℃以下の上記低融点金属が、Sn−58Biであることを特徴とする請求項4に記載のサージ吸収器。
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