JP3148870U - ゴルフ用ボールマーカー - Google Patents

Abstract

【課題】グリーン上でマークされたボール位置を確実、かつ容易に視認すると共に他人のボール位置と確実、かつ容易に識別することができるゴルフ用ボールマーカーを提供する。【解決手段】偏平円形状で内部に中空部を有した基盤の上面板５に形成された貫通孔５ａを介して露出する少なくとも１個の発光部材７と、上記基盤の中空部内に設けられる回路基板１１及び電池９と、上記基盤の中空部内に設けられるスイッチ部材１５とを備える。スイッチ部材がＯＮ作動された際に、発光部材を発光させる。【選択図】図２

Description

本考案は、ゴルフ用ボールマーカー、詳しくはグリーン上でボールをマーカーした際に、マーカー一を容易に識別することができるボールマーカーに関する。

従来のゴルフ用ボールマーカーは、合成樹脂製で、円盤の下面中央部にグリーン面に突刺さるピンを一体成形したものが知られている。しかし、このゴルフ用ボールマーカーは、グリーン面に突刺した際に、円盤の上面とグリーン面とがほぼ一致するため、マーカー一が分かり難い問題を有している。特に、ショートホールにおいては、先行する組のプレーヤー全員がグリーンオンした後に、ホールアウトすることなく、プレーを一時、中断して後続組のプレーヤーに打たせる場合がある。この場合にあっては、先行組のプレーヤーは、グリーン上でボール一をマーカーした後に、後続組がプレーする間、グリーンの後方に退避しているが、プレーを再開する際に、自分がマーカーしたボール一を容易に識別できず、最悪の場合には、他人のマーカーと混同する恐れがあった。

上記した欠点を解決するため、例えば特許文献１に示すように、円盤の表面に反射材を取り付けて視認性を高めたボールマーカーが提案されている。しかし、該ボールマーカーにあっては、例えば曇天日や、日没近くにおいては、反射材による反射が不充分で、マーカー位置を確実に視認し、他人のマーカー位置と識別できない問題を有している。
実開平２-１３０６６６号公報

解決しようとする問題点は、グリーン上でマークしたボール位置を確実、かつ容易に視認すると共に他人のボール位置と確実、かつ容易に識別するのが困難な点にある。

本考案は、偏平円形状で内部に中空部を有した基盤と、上記基盤の上面板に形成された貫通孔を介して露出する少なくとも１個の発光部材と、上記基盤の中空部内に設けられる回路基板及び電池と、上記基盤の中空部内に設けられるスイッチ部材と、
を備え、スイッチ部材がＯＮ作動された際に、発光部材を発光させる特徴とする。

本考案は、グリーン上でマークされたボール位置を確実、かつ容易に視認すると共に他人のボール位置と確実、かつ容易に識別することができる。

本考案は、グリーン上のボールをマークした際に、発光部材を発光させることを最良の形態とする。

図１及び図２に示すように、ゴルフ用ボールマーカー１の基盤３は、所定高さで、内部に中空部を有した偏平円形状で、上面開口が上面板５により閉鎖されている。該上面板５の中心部には、貫通孔５ａが形成されている。

上記基盤３の中空部内には、上面にＬＥＤ等の発光部材７及び下面に釦電池９が設けられた回路基板１１が配置される。そして上記発光部材７の発光部は、基盤３内に回路基板１１が取付けられた際に、上面板５の貫通孔５ａを介して外部に露出している。また、基盤３における中空部の外周側には、リング状の永久磁石１３が、その軸線方向下端が基盤３の軸線方向下端と一致して配置される。なお、図中の符号１１ａは、回路基板１１の上面と上面板５の下面の間に設けられる絶縁シートである。

また、上記釦電池９の下面には、上記回路基板１１に接続されたマイクロスイッチ等のスイッチ部材１５が、電気的絶縁状態で配置される。上記スイッチ部材１５の作動部１５ａは、基盤３の軸線方向下端から突出している。該スイッチ部材１５は、作動部１５ａが非押圧で伸長した状態においては、電源をＯＮ作動させる一方、押圧されて縮小した状態においては、電源をＯＦＦ作動させる。

そして回路基板１１、永久磁石１３及びスイッチ部材１５が設けられた基盤３における中空部の空隙内には、例えば二液硬化型樹脂や光硬化型樹脂等の絶縁充填材１７が、その下面が基盤３の軸線方向下端と一致する平面状に充填硬化されている。また、絶縁充填材１７が充填された基盤３の下端には、下板１９が取付けられ、該下板１９に設けられた貫通孔１９ａからスイッチ部材１５の作動部１５ａが突出している。

次に、上記したゴルフ用ボールマーカー１の使用態様を説明する。
上記のゴルフ用ボールマーカー１は、プレー中においては、図３に示すように、例えば帽子（サンバイザータイプを含む。）の鍔に取付けられるクリップ金具２１に磁気吸着して取付けられる。このとき、スイッチ部材１５の作動部１５ａは、クリップ金具に対する永久磁石１３の磁気吸着力により押圧されて電源をＯＦＦ作動させている。

そしてプレーヤーがグリーンに乗ったボールをマークするためにクリップ金具２１からゴルフ用ボールマーカー１を取外すと、磁気吸着が解放された作動部１５ａが伸長して電源をＯＮ作動し、発光部材７を点灯させる。そして発光部材７が点灯した状態のゴルフ用ボールマーカー１を、ボール後方に置いてボール位置をマークする。このとき、グリーンの芝面が凹凸状になっていると共に作動部１５ａの軸線長さが短いため、ゴルフ用ボールマーカー１をグリーン上に置いた際には、作動部１５ａが縮小して電源をＯＮ作動させることはない。

グリーン上に置かれたゴルフ用ボールマーカー１は、発光部材７が点灯しているため、例えばショートホールにおいて後続組のプレーヤーにプレーさせる際や、グリーンから離れた際、或いは曇天時や日没近くであっても、点灯する発光部材７により自分のボール位置を、確実かつ容易に判別してプレーすることができる。

そして使用後においては、上記したように帽子の鍔に取付けられたクリップ金具２１にゴルフ用ボールマーカー１を磁気吸着させて取付けることにより電源をＯＦＦ作動して発光部材７を消灯させる。

本考案は、以下のように変更実施することができる。
１．上記説明は、回路基板１１、永久磁石１３及びスイッチ部材１５が設けられた基盤３の中空部内に絶縁充填材１７を充填硬化させることにより釦電池９を交換不能にしたが、釦電９を交換可能にしてもよい。

２．上記説明は、ゴルフ用ボールマーカー１に１個の発光部材７を取り付けて点灯させる構成としたが、複数個の発光部材７を取付けた構成であってもよい。この場合にあっては、各発光部材７による発光色を異ならせることにより視認性を更に高めることができる。

３．上記説明は、使用時に発光部材７を点灯させる構成としたが、発光部材７を点滅発光させる構成であってもよい。特に、上記２において説明した複数個の発光部材を設けた構成にあっては、それぞれの発光部材を点滅発光させることにより視認性を更に高めることができる。

４．上記説明は、基盤３の中空部内に永久磁石１３を設けてクリップ金具２１に対して磁気吸着させる構成としたが、単に持ち歩いて使用する場合には、永久磁石を設けない構成であってもよい。

５．上記説明は、基盤３の中空部内に永久磁石１３を設けて帽子の鍔に取付けられるクリップ金具２１にゴルフ用ボールマーカー１を着脱可能にする構成としたが、図４に示すようにクリップ金具２１側に永久磁石２３を取付ける場合にあっては、ゴルフ用ボールマーカー１側の永久磁石１３を不要にすると共に基盤３の下面に磁気吸着可能な金属板を取付けることによりクリップ金具２１に着脱可能にすることができる。

この場合にあっては、スイッチ部材１５を、上記したマイクロスイッチではなく、ホール素子等の近接スイッチ（リードスイッチ）とし、ゴルフ用ボールマーカー１がクリップ金具２１に磁気吸着された取付けられた際には、該近接スイッチからの信号により電源をＯＦＦ作動させる構成であればよい。

本考案に係るゴルフ用ボールマーカーの概略を示す斜視図である。 図１のＡ−Ａ線縦断面図である。 電源ＯＦＦ時の状態を示す断面説明図である。 変更例を示す断面説明図である。

符号の説明

１ ゴルフ用ボールマーカー
３ 基板
５ 上面板
５ａ 貫通孔
７ 発光部材
９ 釦電池
１１ 回路基板
１１ａ 絶縁シート
１３ 永久磁石
１５ スイッチ部材
１５ａ 作動部
１７ 絶縁充填材
１９ 下板
２１ クリップ金具
２３ 永久磁石

Claims (5)

1. 偏平円形状で内部に中空部を有した基盤と、
   上記基盤の上面板に形成された貫通孔を介して露出する少なくとも１個の発光部材と、
   上記基盤の中空部内に設けられる回路基板及び電池と、
   上記基盤の中空部内に設けられるスイッチ部材と、
   を備え、スイッチ部材がＯＮ作動された際に、発光部材を発光させるゴルフ用ボールマーカー。
2. 請求項１において、上記発光部材は、点灯及び点滅のいずれかで発光させるゴルフ用ボールマーカー。
3. 請求項１または２において、発光部材を複数個設け、各発光部材を互いに異なる色及び同色のいずれかで発光させるゴルフ用ボールマーカー。
4. 請求項１において、基盤内には、永久磁石を設け、取付け物に対して磁気吸着して着脱可能にしたゴルフ用ボールマーカー。
5. 請求項１において、基盤には、取付け部材に設けられた永久磁石に対して磁気吸着される磁気吸着物を設けたゴルフ用ボールマーカー。

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