JP3148726U - 輪状被せ式ｐｃｂ用切削工具 - Google Patents

Abstract

【課題】ＰＣＢ用切削工具の切れ刃とシャンク部を溶接により結合する輪状被せ式ＰＣＢ用切削工具を提供する。【解決手段】切れ刃部１とシャンク部２を備え、切れ刃部１の径をシャンク部２の径より小さく設け、切れ刃部１をシャンク部２に近づけて設けるか、またはシャンク部に貼り合わせて段差部を形成し、該段差部に溶接部材３を充填した上、高温溶接により、切れ刃部１とシャンク部２を溶接して緊密に結合させることを特徴とする。そして、結合面を大きくすることにより、溶接箇所の強度を大幅に引き上げることができる。さらに、溶接部材を輪状に被せる構造は、シャンク部２と切れ刃部１との径差による応力集中を回避すると共に、縦方向と横方向切削力の影響を軽減でき、ＰＣＢ用切削工具の寿命を延長し、切削精度を効率よく向上させることができる。【選択図】図３

Description

本考案は輪状被せ式ＰＣＢ用切削工具に係り、特にＰＣＢ用切削工具の切れ刃とシャンク部を溶接により結合するＰＣＢ用切削工具に関する。

従来のプリント回路板配線板用のＰＣＢ用切削工具は、高硬度のタングステンカーバイト超硬合金部材からなる。

プリント回路板配線板にて切削や穴あけ作業するとき、切れ刃部の磨耗または折損してしまい、廃物になりかねない。一方、タングステンカーバイト超硬合金部材の購入コストが高いため、製造費のコストダウンができない。そのため、当該業者で工程内不良品のプリント回路板配線板用切削工具や、末端より回収した既使用品、不良品のタングステンカーバイト超硬合金部材に関するリサイクル、リユースの研究が行われている。さらに、ＰＣＢ用切削工具によるプリント回路板配線板切削のとき、縦方向と横方向の切削力影響により、折損又は切削精度が落ちるなどの問題がしばしば起きる。

そこで、本考案者は、この課題を研究テーマとして、一種の輪状被せ式ＰＣＢ用切削工具を考案した。即ち、ＰＣＢ用切削工具の切れ刃部の径をシャンク部の径より小さく設け、その段差部に溶接部材を充填することにより、ＰＣＢ用切削工具の切れ刃部とシャンク部は、輪状に被せる溶接部材によって緊密に結合し、結合面を大きくして、溶接部の強度が大幅に引き上げられる。一方、輪状による溶接部材の被せ構造は、シャンク部と刃部との間に径の差による応力集中現象は避けられる。また、縦方向と横方向の切削力影響も抑制でき、ＰＣＢ用切削工具の寿命を延長し、切削精度を引き上げることを本考案の目的とする。

前記の目的を達成するため、本考案によるＰＣＢ用切削工具は、切れ刃部とシャンク部を備え、該切れ刃部の径をシャンク部の径より小さく設け、かつ切れ刃部をシャンク部に近づけて設けるか、またはシャンク部に貼り合わせて、切れ刃部とシャンク部とに段差部を形成した上、溶接部材をこの段差部に充填し、高温溶接により切れ刃部とシャンク部を緊密に結合させる。

図１ないし図３を参照する。図から明らかなように、本考案による被せ式ＰＣＢ用切削工具は、タングステンカーバイト超硬合金部材からなる切れ刃部１と、タングステンカーバイト超硬合金部材またはステンレス部材からなるシャンク部２を備え、該切れ刃部１の径をシャンク部２の径より小さく設ける。本考案によるＰＣＢ用切削工具を製造するときは、切れ刃部１をシャンク部２に近づけて設けるか、またはシャンク部２に貼り合わせて、切れ刃部１とシャンク部２とに段差部を形成した上、溶接部材３をこの段差部に充填し、高温溶接により切れ刃部１とシャンク部２を緊密に結合させる。

引き続き、図４を参照する。この図から明らかなように、溶接により結合された該切れ刃部１とシャンク部２は、切れ刃部１の外縁に刃部１１を研磨加工形成した上、切れ刃部１とシャンク部２の結合面をシャンク部２向きにして、前刃テーパー部１２、延伸部１３を順番に研磨加工により設けた後に、切れ刃部１とシャンク部２との結合場所に突き合わせテーパー部４を形成する。これにより、該シャンク部２は所定の切削機械に挟み込み、切れ刃部１外縁の刃部１１により、プリント回路板配線板（Ｐｒｉｎｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ Ｂｏａｒｄ、ＰＣＢ）を切削加工することができる。

それに伴い、ＰＣＢ用切削工具の切れ刃部１とシャンク部２は、輪状に被せた溶接部材３により緊密に結合でき、結合面積を大きくし溶接部強度を大幅に引き上げることができる。また、輪状に被せた溶接部材３の構造はシャンク部２と切れ刃部１との径の違いによる応力集中が避けられるほか、縦方向と横方向切削力の影響を軽減し、ＰＣＢ用切削工具寿命を延長し、切削精度のアップに寄与できる。

本考案による輪状被せ式ＰＣＢ用切削工具の結合前の分解側面図である。 本考案による輪状被せ式ＰＣＢ用切削工具の結合後の側面図である。 本考案による輪状被せ式ＰＣＢ用切削工具の結合後の縦断面図である。 本考案による輪状被せ式ＰＣＢ用切削工具を加工研磨後の側面図である。

符号の説明

１ 切れ刃部
１１ 刃部
１２ 前刃テーパー部
１３ 延伸部
２ シャンク部
３ 溶接部材
４ 突き合わせテーパー部

Claims (3)

1. ＰＣＢ用切削工具の切れ刃部とシャンク部を溶接により結合する輪状被せ式ＰＣＢ用切削工具であって、前記切れ刃部の外縁には、プリント回路板配線板を切削するための刃部を設け、前記切れ刃部と前記シャンク部との結合側の径が、前記シャンク部の径より小さくし、かつ前記切れ刃部と前記シャンク部との間には、段差部を形成し、前記段差部に前記切れ刃部と前記シャンク部を溶接するための溶接部材を充填することを特徴とする、輪状被せ式ＰＣＢ用切削工具。
2. 前記切れ刃部と前記シャンク部との結合面において、前記シャンク部の向き側に、前刃テーパー部、延伸部を順番に研磨加工により配設すると共に、かつ前記切れ刃部と前記シャンク部に突き合わせテーパー部を形成することを特徴とする、請求項１に記載の輪状被せ式ＰＣＢ用切削工具。
3. 前記シャンク部はタングステンカーバイト超硬合金部材またはステンレス部材からなり、前記切れ刃部はタングステンカーバイト超硬合金部材からなることを特徴とする、請求項１に記載の輪状被せ式ＰＣＢ用切削工具。