JP3148126B2 - 磁気ディスク基板の研磨加工方法 - Google Patents
磁気ディスク基板の研磨加工方法Info
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- polishing
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はMRヘッド等を使用
するような高容量タイプのハードディスク用のNi−P
めっきされたアルミ合金製磁気ディスク基板の研磨加工
方法に関する。
するような高容量タイプのハードディスク用のNi−P
めっきされたアルミ合金製磁気ディスク基板の研磨加工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Ni−Pめっき磁気ディスク基板
の研磨加工は両面研磨機を使用し、ポリウレタン系の研
磨布とアルミナ研磨剤で加工し、1回研磨作業で仕上げ
ていた。近時においてメディアの高容量化に伴って研磨
基板に対する粗さ低減の要求が強まってきているが、そ
れには主に研磨剤の平均粒径を下げることで対応してい
る。
の研磨加工は両面研磨機を使用し、ポリウレタン系の研
磨布とアルミナ研磨剤で加工し、1回研磨作業で仕上げ
ていた。近時においてメディアの高容量化に伴って研磨
基板に対する粗さ低減の要求が強まってきているが、そ
れには主に研磨剤の平均粒径を下げることで対応してい
る。
【0003】しかしながら、研磨剤の平均粒径を下げる
と加工効率が低下し、生産性が悪化してコスト上昇の原
因となる。まためっき基板のうねりが研磨で取りにくく
なる等の弊害が出てきた。その上、さらなる高容量化の
ため、ヘッド浮上量が下がり、従来許容されていた研磨
加工の際に発生する研磨痕(深さ数百Åの傷)さえも不
良となり、単に表面粗さが小さいだけの研磨基板では使
用に耐えられないとされるようになっている。
と加工効率が低下し、生産性が悪化してコスト上昇の原
因となる。まためっき基板のうねりが研磨で取りにくく
なる等の弊害が出てきた。その上、さらなる高容量化の
ため、ヘッド浮上量が下がり、従来許容されていた研磨
加工の際に発生する研磨痕(深さ数百Åの傷)さえも不
良となり、単に表面粗さが小さいだけの研磨基板では使
用に耐えられないとされるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来方法の有する問題点を解消し、研磨痕の少ない良好な
研磨表面を効率良く形成することができ、研磨痕以外の
欠陥の発生をも抑制し得、生産性の高いNi−Pめっき
磁気ディスク基板の研磨加工方法を提供することを目的
とするものである。
来方法の有する問題点を解消し、研磨痕の少ない良好な
研磨表面を効率良く形成することができ、研磨痕以外の
欠陥の発生をも抑制し得、生産性の高いNi−Pめっき
磁気ディスク基板の研磨加工方法を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明のNi−Pめっ
き磁気ディスク基板の研磨加工方法は研磨工程を2段階
に分けることにより前記課題の解決を図ったものであ
る。研磨剤としてはアルミナ砥粒を使用し、さらに必要
に応じて研磨促進剤等の添加剤を加えても良い。まず、
主加工圧80g/cm2以上、研磨量1μm以上とする
1段研磨を施した後、主加工圧80g/cm2以下、好
ましくは50g/cm2以下、片面の研磨量を2μm以
下で研磨する2段研磨を施し、この2段研磨工程の加工
終了前10〜60秒間加工圧を30g/cm2以下、基
板と研磨布との平均相対速度を50cm/s以下に減じ
た最終仕上げ研磨を施すものである。本発明において、
前記最終仕上げ研磨加工時には研磨液およびリンス液の
供給を停止するようにすることが好ましい。
き磁気ディスク基板の研磨加工方法は研磨工程を2段階
に分けることにより前記課題の解決を図ったものであ
る。研磨剤としてはアルミナ砥粒を使用し、さらに必要
に応じて研磨促進剤等の添加剤を加えても良い。まず、
主加工圧80g/cm2以上、研磨量1μm以上とする
1段研磨を施した後、主加工圧80g/cm2以下、好
ましくは50g/cm2以下、片面の研磨量を2μm以
下で研磨する2段研磨を施し、この2段研磨工程の加工
終了前10〜60秒間加工圧を30g/cm2以下、基
板と研磨布との平均相対速度を50cm/s以下に減じ
た最終仕上げ研磨を施すものである。本発明において、
前記最終仕上げ研磨加工時には研磨液およびリンス液の
供給を停止するようにすることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の態用】以下、本発明方法を各工程を追っ
て説明する。まず、1段研磨加工は通常のアルミナ砥粒
を用いた研磨工程に準じて行う。すなわち、具体的には
平均粒径(D50)1〜2μmのアルミナ砥粒を用い、
主加工圧80g/cm2以上、研磨液流量100ml/
min、基板と研磨布との平均相対速度約100cm/
sとする。しかし、この通常のアルミナ砥粒を用いた研
磨加工は本発明においては主としてうねりあるいはめっ
き欠陥等を除去する粗加工にとどめ、所定の粗さ、具体
的には1μm以上、好ましくは1〜5μm程度まで研磨
すれば足りる。
て説明する。まず、1段研磨加工は通常のアルミナ砥粒
を用いた研磨工程に準じて行う。すなわち、具体的には
平均粒径(D50)1〜2μmのアルミナ砥粒を用い、
主加工圧80g/cm2以上、研磨液流量100ml/
min、基板と研磨布との平均相対速度約100cm/
sとする。しかし、この通常のアルミナ砥粒を用いた研
磨加工は本発明においては主としてうねりあるいはめっ
き欠陥等を除去する粗加工にとどめ、所定の粗さ、具体
的には1μm以上、好ましくは1〜5μm程度まで研磨
すれば足りる。
【0007】1段研磨工程により所定の粗さまで粗仕上
げされるとともにうねり、めっき欠陥等を除去された基
板は、次いで2段研磨工程に供される。2段研磨では研
磨痕の発生を極力抑えるために主加工圧を80g/cm
2以下、好ましくは50g/cm2以下とし、基板と研磨
布との平均相対速度を100cm/s以下とする。この
2段研磨で使用するアルミナ砥粒としては平均粒径(D
50)1μm以下のものを使用し、片面の研磨量を2μ
m以下で研磨する。
げされるとともにうねり、めっき欠陥等を除去された基
板は、次いで2段研磨工程に供される。2段研磨では研
磨痕の発生を極力抑えるために主加工圧を80g/cm
2以下、好ましくは50g/cm2以下とし、基板と研磨
布との平均相対速度を100cm/s以下とする。この
2段研磨で使用するアルミナ砥粒としては平均粒径(D
50)1μm以下のものを使用し、片面の研磨量を2μ
m以下で研磨する。
【0008】2段研磨工程の加工終了前の10〜60秒
程度の間、主加工圧を30g/cm2以下、基板と研磨
布との平均相対速度を50cm/s以下とする。なお、
この2段研磨加工終了前の仕上げ研磨時には研磨液およ
びリンス液の供給を停止して研磨するのが好ましい。
程度の間、主加工圧を30g/cm2以下、基板と研磨
布との平均相対速度を50cm/s以下とする。なお、
この2段研磨加工終了前の仕上げ研磨時には研磨液およ
びリンス液の供給を停止して研磨するのが好ましい。
【0009】
【実施例】外径3.5インチのドーナツ状アルミニウム
合金製ブランク材(5086相当品)であって旋削加工を施
された磁気ディスク基板を本発明法により研磨加工に供
した。研磨加工は表1に示した条件に従って行なった。
その結果を表2に示す。なお、比較のため、従来法によ
って研磨した場合について表1の条件に従って試験し、
その結果を表2に示した。
合金製ブランク材(5086相当品)であって旋削加工を施
された磁気ディスク基板を本発明法により研磨加工に供
した。研磨加工は表1に示した条件に従って行なった。
その結果を表2に示す。なお、比較のため、従来法によ
って研磨した場合について表1の条件に従って試験し、
その結果を表2に示した。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、研磨痕の
少ない良好な研磨表面を効率良く形成することができ、
研磨痕以外の欠陥の発生をも抑制し得、生産性の高いN
i−Pめっきされたアルミ合金製磁気ディスク基板の研
磨加工方法が得られる。
少ない良好な研磨表面を効率良く形成することができ、
研磨痕以外の欠陥の発生をも抑制し得、生産性の高いN
i−Pめっきされたアルミ合金製磁気ディスク基板の研
磨加工方法が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 研磨剤としてアルミナ砥粒を用いたNi
−Pめっき磁気ディスク基板の研磨加工において、主加
工圧80g/cm2以上、研磨量1μm以上とする1段
研磨を施した後、主加工圧80g/cm2以下、片面の
研磨量を2μm以下で研磨する2段研磨を施し、この2
段研磨工程の加工終了前10〜60秒間加工圧を30g
/cm2以下、基板と研磨布との平均相対速度を50c
m/s以下に減じた最終仕上げ研磨を施すことを特徴と
する磁気ディスク基板の研磨加工方法。 - 【請求項2】 前記最終仕上げ研磨加工時には研磨液お
よびリンス液の供給を停止することを特徴とする請求項
1記載の磁気ディスク基板の研磨加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16823396A JP3148126B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 磁気ディスク基板の研磨加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16823396A JP3148126B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 磁気ディスク基板の研磨加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09330518A JPH09330518A (ja) | 1997-12-22 |
JP3148126B2 true JP3148126B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=15864252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16823396A Expired - Fee Related JP3148126B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 磁気ディスク基板の研磨加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3148126B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1828206B (zh) * | 2005-03-01 | 2010-06-09 | 恩益禧电子股份有限公司 | 离心干燥装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006021259A (ja) * | 2004-07-06 | 2006-01-26 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 磁気ディスク基板の研磨方法および磁気ディスク媒体 |
JP2007136583A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Kao Corp | 磁気ディスク用基板の製造方法 |
-
1996
- 1996-06-07 JP JP16823396A patent/JP3148126B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN1828206B (zh) * | 2005-03-01 | 2010-06-09 | 恩益禧电子股份有限公司 | 离心干燥装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09330518A (ja) | 1997-12-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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