JP3147996B2 - 半導体メモリのスタート信号制御方法 - Google Patents

半導体メモリのスタート信号制御方法

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JP3147996B2
JP3147996B2 JP14518992A JP14518992A JP3147996B2 JP 3147996 B2 JP3147996 B2 JP 3147996B2 JP 14518992 A JP14518992 A JP 14518992A JP 14518992 A JP14518992 A JP 14518992A JP 3147996 B2 JP3147996 B2 JP 3147996B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイナミック・ランダ
ム・アクセス・メモリ(以下、DRAMという)等の半
導体メモリのアクセス動作を開始するスタート信号を制
御するための半導体メモリのスタート信号制御方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献;小柳光正著「サブミクロンデバイスI」(昭62−
7 −31)丸善(株)、P.54−56、69−71 図2は、前記文献に記載された従来のスタート信号生成
回路を有するDRAMの一構成例を示すブロック図であ
る。このDRAMは、1Mビットの容量を有し、スター
ト信号φ1によって10ビットのアドレスA0 〜An-1
をラッチする行アドレスラッチレジスタ1を有し、その
出力側には、行アドレスデコーダ2および行ドライバ3
が接続されている。行アドレスデコーダ2は、行アドレ
スラッチレジスタ1のラッチ出力10ビットをデコード
して1024本の信号を出力する回路である。行ドライ
バ3は、合計1024個のドライバ素子を有し、102
4本にデコードされた行アドレスが1対1に該ドライバ
素子に接続されている。この行ドライバ3の出力側は、
1024本のワードラインWLを介して1024×10
24(=1Mビット)のメモリセルアレイ10に接続さ
れている。
【0003】また、10ビットのアドレスA0 〜An-1
を入力する列アドレスバッファ4が設けられ、その10
ビットの出力側には、列アドレスデコーダ5およびセン
スアンプ6が接続されている。列アドレスデコーダ5
は、列アドレスバッファ4の10ビットの出力をデコー
ドして1024本の信号をセンスアンプ6へ出力する回
路である。センスアンプ6は、スタート信号φ3によっ
てアクティブとなる1024個のセンスアンプ素子から
なり、それらのセンスアンプ素子が1024本のビット
ラインBLを介してメモリセルアレイ10に接続されて
いる。
【0004】メモリセルアレイ10は、1024本のワ
ードラインWLと1024本のビットラインBLとの各
交差箇所にメモリセル11がそれぞれ接続され、それら
のメモリセル11がマトリクス状に配列されている。こ
のメモリセルアレイ10において、行アドレスラッチレ
ジスタ1にラッチされた行アドレスにより、ワードライ
ンWL中の1/1024本が選択され、かつ列アドレス
バッファ4の出力10ビットによって1024個用意さ
れたセンスアンプ6の1つが選択され(即ち、1/10
24個が選択され)、最終的に行アドレスおよび列アド
レスの各10ビットによって1/1048576(=1
M)個が選択されることにより、1つのメモリセル11
がアクセスされるようになっている。
【0005】なお、アドレスA0 〜An-1 は、行アドレ
ス10本および列アドレス10本が本来必要であるが、
このようにすると外部ピンが多すぎて取り扱いが不便に
なる。そのため、通常は行アドレスおよび列アドレス兼
用の10本のみ(=アドレスマルチプレックス)として
おき、動作時にスタート信号φ1によって分離(=アド
レスディマルチプレックス)する方式をとっている。
【0006】メモリセルアレイ10は、例えば1Mビッ
トの1トランジスタ型メモリセル11で構成され、その
各メモリセル11が、MOSトランジスタQおよびキャ
パシタCによりそれぞれ構成されている。MOSトラン
ジスタQのソースはビットラインBLに、ゲートはワー
ドラインWLにそれぞれ接続され、さらにドレインがキ
ャパシタCを介して固定電圧Vに接続されている。そ
して、1本のビットラインBLまたはワードラインWL
には、各々1024個のメモリセル11がそれぞれ接続
されている。1024個のセンスアンプ素子を有するセ
ンスアンプ6の出力側には、列アドレスデコーダ5によ
って1/1024に選択されて1本に絞られたセンスア
ンプ出力がデータ出力バッファ8に接続され、そのデー
タ出力バッファ8から読出しデータDoutが出力され
るようになっている。また、このセンスアンプ6には、
書込みデータDinを入力するデータ入力バッファ7が
接続されている。
【0007】なお、メモリセルアレイ10は1Mビット
のメモリセル11を1024×1024のマトリックス
構成とし、さらにセンスアンプ6は1024個設けられ
ているが、実際にはリフレッシュ時間との関係で、51
2×2048のメモリマトリクスとなし、センスアンプ
6は2048個以上設けられる。このDRAMには、そ
れをアクセス動作させるためのスタート信号φ1〜φ3
を生成するスタート信号生成回路20が設けられてい
る。このスタート信号生成回路20は、ロウ・アドレス
・ストローブ信号(以下、RASという)およびコラム
・アドレス・ストローブ信号(以下、CASという)等
といったアドレス制御信号に基づき、所定のタイミング
のスタート信号φ1〜φ3を生成する回路であり、RA
SおよびCASからそれぞれ検出信号S21,S22を
出力するレベル検出回路21,22と、その検出信号S
21,S22からスタート信号φ1〜φ3を発生するタ
イミング発生回路23とで、構成されている。
【0008】図3は、図2の信号波形図である。この図
3では、横軸に時間、縦軸にTTL振幅がとられてい
る。RASは、時刻t1の立下りエッジタイミングにお
いて、アドレスA0 〜An-1 をサンプリングしてこれを
行アドレスAXとみなす。同様に、時刻t2において、
CASの立下りエッジタイミングにおいて、再度アドレ
スA0 〜An-1 をサンプリングしてこれを列アドレスA
Yとみなす。このようにすることにより、RASおよび
CASタイミングによってマルチプレックスされたアド
レスA0 〜An-1 を行アドレスAXおよび列アドレスA
Yに分離(=ディマルチプレックス)できる。読出しデ
ータDoutは、読出し情報の“1”または“0”レベ
ルに応じて“H”レベルまたは“L”レベルとしてデー
タ出力バッファ8より出力される。
【0009】読出しデータDoutの確立する時刻t3
は、時刻t1のRAS立下りタイミングおよび時刻t2
のCAS立下りタイミングから決定される値で、それぞ
れRASアクセス時間tおよびCASアクセス時間t
と呼ばれる。このアクセス時間t,tは、メモリ
ユーザにとってはスピード向上の観点から、非常に関心
のある時間であって、この値が小さければ小さいほど、
使い易いメモリとなる。一般に、アドレス制御信号の供
給タイミングは、RASを基準として設定され、さらに
メモリのアクセス動作にしても、このRASの立下りエ
ッジ時刻t1を動作の起点としている。
【0010】図4は、図2におけるスタート信号生成回
路20の信号波形図である。“H”側基準電圧VH (例
えば2.4V)および“L”側基準電圧VL (例えば
0.8V)は、それぞれレベル検出回路21,22内で
生成される電圧である。レベル検出回路21,22で
は、この2つの基準電圧VH およびVL と、外部から供
給されるRAS振幅またはCAS振幅とを、それぞれ比
較し、その比較結果に応じた検出信号S21,S22を
それぞれ出力する機能を有している。Vssは、接地電
位(=0V)である。検出信号S21,S22の立下り
時刻tは、RAS(またはCAS)が“L”側基準電
圧VL より小さい振幅となった時、立上り時刻tはR
AS(またはCAS)が“H”側基準電圧VH より大き
い振幅となった時を示す。
【0011】レベル検出回路21,22において、RA
S(またはCAS)がアクティブとなったという検出
は、“L”側基準電圧VL という低いレベルで判定し、
ノンアクティブとなったという検出は、“H”側基準電
圧VH という高いレベルで判定するため、いわゆるヒス
テリシス特性を有し、その中間レベルでは、多少レベル
が変動しても、前記の検出レベルを超えていない限り、
動作には全く影響を与えない。この考え方が、TTL駆
動の基本的考え方であり、半導体メモリの設計において
もこれに基づいて設計される。
【0012】次に、図2の読出し動作について説明す
る。RAS、CAS、およびアドレスA0 〜An-1 が図
3に示すタイミングで、図2のDRAMに供給される。
すると、レベル検出回路21は、RASの振幅を監視
し、その値が図4の“L”側基準電圧VL 以下になる
と、立下り時刻tにおいて検出信号S21をタイミン
グ発生回路23へ送出する。タイミング発生回路23で
は、検出信号S21を入力し、その立下り時刻tから
一定時間τ1後にスタート信号φ1を発生し、続いて一
定時間τ2後にスタート信号φ2を発生する(通常はτ
1≦τ2)。一方のスタート信号φ1が行アドレスラッ
チレジスタ1に入力されると共に、他方のスタート信号
φ2が行ドライバ3に入力される。行アドレスラッチレ
ジスタ1では、スタート信号φ1に基づき、10ビット
のアドレスA0 〜An-1 のサンプリングを行ってラッチ
する。このラッチされたアドレスA0 〜An-1 は、10
ビットの行アドレスAXとして行アドレスデコーダ2へ
送られる。ここで、スタート信号φ1が発生する一定時
間τ1の値は、外部から供給されるアドレスA0 〜A
n-1 に対し、セットアップタイムおよびホールドタイム
にある程度の余裕があるように予め設定されている。
【0013】行アドレスラッチレジスタ1でラッチされ
た行アドレスAXは、行アドレスデコーダ2によってデ
コードされ、その結果、指定された行ドライバ3中の1
個のドライバ素子のみが、スタート信号φ2によって活
性化される。そのため、対応するワードラインWLに接
続されている1024個のメモリセル11中の各MOS
トランジスタQがオン状態となる。各MOSトランジス
タQがオン状態となると、各キャパシタCの蓄積電荷に
対応してビットラインBLの電位が上昇あるいは下降し
て蓄積された情報が該ビットラインBLに読出される。
この読出された情報は、その振幅が微小なので、センス
アンプ6によって所定のレベルまで増幅される。レベル
検出回路22に供給されたCASが、図3の時刻t2時
に立下ると、その立下りが該レベル検出回路22によっ
て検出され、その検出信号S22がタイミング発生回路
23へ送られる。タイミング発生回路23では、図3の
時刻t2から一定時間τ3後に、スタート信号φ3を発
生し、センスアンプ6へ送る。
【0014】一方、列アドレスについては、アドレスラ
ッチレジスタが設けられていないので、ラッチパルスが
不要である。外部から供給される10ビットのアドレス
0〜An-1 は、列アドレスバッファ4を介して列アド
レスデコーダ5へそのまま供給される。列アドレスデコ
ーダ5では、列アドレスバッファ4からの10ビットの
列アドレスAYをデコードし、センスアンプ6を構成す
る1024個のセンスアンプ素子中の1つの素子を選択
する。その後、タイミング発生回路23からスタート信
号φ3がセンスアンプ6に供給されると、該センスアン
プ6で読出され増幅された情報が、データ出力バッファ
8を介して読出しデータDoutの形で出力される。こ
のように行アドレスAXおよび列アドレスAYで指定さ
れたメモリセル11の記憶情報が読出しデータDout
の形で外部へ出力されるわけであるが、読出されたメモ
リセル11は、その保存情報が読出し後に破壊されるの
で、通常はその後再書込みが行われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のスタート信号制御方法では、次のような課題があっ
た。 (a) DRAMに対する外部からのトリガータイミン
グ(起動条件)は、RASの振幅が“L”側基準電圧V
L より小さくなった時、つまり該RASの立下り時刻t
である。この立下り時刻tから読出し情報が確立す
るまでが、図3に示すRASアクセス時間tであり、
このRASアクセス時間tを短くすることがメモリの
高速動作を図る上で重要である。ところが、外部回路か
ら図2のDRAMへRASまたはCASを供給する場
合、伝送ライン上、外部回路、あるいはDRAM上に存
在する静電容量により、RASまたはCASの立下り波
形がなまることが多い。そのため、外部回路がRASま
たはCASを発生してから、該DRAM内部でRASま
たはCASが“L”側基準電圧VL より小さくなるまで
の時間が、波形になまりが多くなればなるほど長くかか
る。これにより、DRAMの起動タイミングが遅れ、ひ
いてはアクセス時間が増大するという問題があった。
【0016】この前記を解決するため、“L”側基準電
圧VL を高く設定することにより、RASまたはCAS
の立下り検出までの時間を短縮することが考えられる。
しかし、“L”側基準電圧VL を高く設定すれば、ある
程度の時間短縮を行うことができるものの、ノイズマー
ジンが減少するという欠点が生じる。その結果、メモリ
を使用するユーザ側の設計する外部回路等に大きな負担
を強いることとなる。また、伝送ラインの引き迴しは、
さらに細心の注意を払う必要が生じ、使いにくいDRA
Mとなってしまう。このように、従来のスタート信号制
御方法では、ノイズマージンの減少を伴なわずにRAS
またはCAS等といったアドレス制御信号の立下り検出
タイミングを早めることが困難であり、それによって使
いにくいメモリとなったり、アクセス時間が長くなると
いう問題があった。
【0017】(b) そこで、本願出願人は前記(a)
の問題を解決するため、先に特願平2−287591号
の出願を行った。この出願では、外部から入力されるア
ドレス制御信号(例えば、RAS)と、レベルの異なる
第1および第2の基準電圧VTG,VL とをそれぞれ比較
し、該アドレス制御信号の立下りエッジを検出して第1
および第2の検出信号S1,S2を生成する。この第1
の検出信号S1に基づき生成したスタート信号φ1aを
ゲート回路を通して出力することにより、半導体メモリ
のアクセス動作を仮起動する。そして、第1の検出信号
S1を所定時間τだけ遅延させた遅延信号S1aと第2
の検出信号S2とに基づきゲート開閉信号を生成し、そ
のゲート開閉信号によって前記ゲート回路を開閉制御す
るようにしている。
【0018】このような構成によれば、外部から入力さ
れるアドレス制御信号が立下って第1および第2の基準
電圧VTG,VL 以下になると、該第1の基準電圧VTG
対応して第1の検出信号S1が生成されると共に、該第
2の基準電圧VL に対応して第2の検出信号S2が生成
される。第1の検出信号S1が生成されると、その第1
の検出信号S1に基づきスタート信号φ1aが生成さ
れ、該スタート信号φ1aがゲート回路を通して出力さ
れて半導体メモリのアクセス動作が仮起動する。第1の
検出信号S1は所定時間τだけ遅延され、その遅延信号
S1aの発生時において、第2の検出信号S2が発生し
ている場合、つまりアドレス制御信号が第2の基準電圧
L 以下になっている時には、ゲート開閉信号によって
ゲート回路が開状態をそのまま維持する。そのため、前
記のアクセス動作の仮起動が本起動とみなされ、そのま
まアクセス動作が続行される。これに対し、遅延信号S
1aの発生時において第2の検出信号S2が生成されて
いない時には、ゲート開閉信号によってゲート回路が閉
状態となり、前記の仮起動が中止される。これにより、
ノイズマージンを減少させずに、半導体メモリの起動タ
イミングを早めることができ、アクセス時間の短縮化が
図れる。
【0019】(c) ところが、前記(b)の方法で
は、所定時間τの設定範囲が狭いという問題が生じる。
即ち、アドレス制御信号が第1の基準電圧VTGを横切っ
たタイミングで半導体メモリへの仮起動をかけ、そのタ
イミングを時間τだけ遅延した時刻に、該アドレス制御
信号が第2の基準電圧VL 以下であるか否かによってア
クセス動作の続行/中断を決める。そのため、時間τが
長すぎると、スタート信号φ2aが図2の行ドライバ3
へ送出され、該ドライバ3によってワードラインWLが
活性化されてしまい、該ワードラインWLに対応するメ
モリセル11の電荷がビットラインBLに読出される。
特に、DRAMセルの場合は破壊読出しであるため、前
記のようにメモリセル11の電荷がビットラインBLに
読出されると、該メモリセル11の情報が破壊されてし
まう。従って、時間τはスタート信号φ2aが出る以前
の時間に限定されてしまう。
【0020】なお、前記のようにメモリセル11の情報
が破壊された場合、正常に以降のメモリ動作を続行する
ためにはその破壊された情報を再び同一メモリセル11
に書込めばよい。しかし、この再書込み動作中に外部か
らアクセス指令が来ると、そのアクセス指令に対して誤
動作を行う可能性があるので、再書込み動作中であるこ
とを外部に知らせるビジー信号を用意し、外部ではその
ビジー信号を常時監視して該ビジー信号がオンのときに
はメモリアクセスを行わないように制御することによ
り、前記の誤動作を回避できるが、制御が複雑になり、
未だ技術的に充分満足のゆくスタート信号制御方法を提
供することが困難であった。本発明は、前記従来技術が
持っていた課題として、アドレス制御信号における時間
τの設定範囲が狭く、それによって製造上のマージン
(余裕)がないという点について解決した半導体メモリ
のスタート信号制御方法を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、アドレス制御信号に基づきスタート信号
を生成し、そのスタート信号によって半導体メモリのア
クセス動作を行う半導体メモリのスタート信号生成方法
において、次のような手段を講じている。即ち、レベル
の異なる第1および第2の基準電圧と前記アドレス制御
信号とをそれぞれ比較して第1および第2の検出信号を
発生し、前記第1の検出信号に基づいて生成したスター
ト信号によって前記アクセス動作を仮起動する。そし
て、前記第1の検出信号を所定時間遅延させた遅延信号
と前記第2の検出信号とによって前記アクセス動作の本
起動を行うようにしている。
【0022】
【作用】本発明によれば、以上のように半導体メモリの
スタート信号制御方法を構成したので、第1の基準電圧
とアドレス制御信号との比較により、第1の検出信号を
発生し、この第1の検出信号に基づいて生成したスター
ト信号により、アクセス動作を仮起動し、いわば本起動
の準備段階たる諸動作を予め進めておく。そして、第1
の検出信号を所定時間遅延させた遅延信号と第2の検出
信号とにより、アドレス制御信号が真正アドレス制御信
号であると判明した後に、メモリセルの内容を破壊する
おそれのあるスタート信号を発生させ、メモリ動作の本
起動を行う。これにより、アドレス制御信号における遅
延時間τの設定範囲を広くできる。従って、前記課題を
解決できるのである。
【0023】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示すスタート信号
生成回路を有するDRAMの構成ブロック図であり、従
来の図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付され
ている。このDRAMが従来のものと異なる点は、従来
のスタート信号生成回路20に代えて、回路構成の異な
るスタート信号生成回路30を設けた点である。このス
タート信号生成回路30は、外部から入力されるRAS
およびCASのアドレス制御信号と、仮起動用基準電圧
(第1の基準電圧)VTGと、“L”側基準電圧(第2の
基準電圧)VL とに基づき、所定のタイミングのスター
ト信号φ11,φ12,φ13を生成し、それらを行ア
ドレスラッチレジスタ1、行ドライバ3、およびセンス
アンプ6へそれぞれ供給する回路である。スタート信号
φ11は、行アドレスラッチレジスタ1に対してアドレ
スA0 〜An-1 をラッチするタイミングを与える信号、
スタート信号φ12は行ドライバ3内の選択されたドラ
イバ素子のドライブタイミングを与える信号、およびス
タート信号φ13はセンスアンプ6の出力をデータ出力
バッファ8へ供給する出力タイミングの信号である。
【0024】スタート信号生成回路30は、RASおよ
び第1の基準電圧VTGを入力する第1のレベル検出回路
31と、RASおよび第2の基準電圧VL を入力する第
2のレベル検出回路32と、CASを入力するレベル比
較回路33とを備え、それらの出力側に、タイミング発
生回路40が接続されている。第1のレベル検出回路3
1は、RASと第1の基準電圧VTGとのレベル比較を行
い、RASが第1の基準電圧VTGを高い側から低い側へ
遷移する時にパルス信号である第1の検出信号S31を
出力する機能を有し、比較回路及びワンショットパルス
発生回路で構成されている。第2のレベル検出回路32
は、RASと第2の基準電圧VL とのレベル比較を行
い、RASが第2の基準電圧VL より低い状態にある間
は連続して“L”の第2の検出信号S32を出力する回
路である。レベル比較回路33は、TTL駆動方式の
“H”と“L”の基準電圧でCASを量子化してアドレ
ス制御信号S33を出力する回路である。このレベル比
較回路33は、スタート信号生成回路30の外部に設け
たり、あるいはタイミング発生回路40内に設けてもよ
い。
【0025】タイミング発生回路40は、第1,第2の
検出信号S31,S32およびアドレス制御信号S33
に基づき、スタート信号φ11,φ12,φ13を生成
する回路であり、第1の検出信号S31を所定時間τ1
1だけ遅延させて遅延信号S41を出力する遅延回路4
1と、スタート信号φ12を所定時間τ12だけ遅延さ
せて遅延信号S42を出力する遅延回路42と、2個の
2入力ANDゲート43,44とを備えている。第1の
検出信号S31は遅延回路41の入力側に接続され、そ
の出力側と第2の検出信号S32がANDゲート43の
入力側に接続されている。ANDゲート43は、スター
ト信号φ12を出力するゲートであり、その出力側に遅
延回路42の入力側が接続されている。遅延回路42の
出力側とアドレス制御信号S33とはANDゲート44
の入力側に接続され、そのANDゲート44の出力側か
らスタート信号φ13が出力されるようになっている。
【0026】図5は、図1に示すスタート信号生成回路
30の動作を示す信号波形図であり、この図を参照しつ
つ、本実施例のスタート信号制御方法について説明す
る。
【0027】図5において、“H”側基準電圧VH と第
2の基準電圧(“L”側基準電圧)VL とは、TTL駆
動方式の“H”,“L”であり、これらの基準電圧
H ,VL と第1の基準電圧VTGとが、VTG>VH >V
L のような関係にある。RAS波形と各基準電圧VTG
H ,VL とのレベル関係において、時系列上の時刻t
11,t12,…,t19は次のようになる。時刻t1
1およびt17は、RASが第1の基準電圧VTGより低
くなった時刻、時刻t12はRASが第2の基準電圧V
L より低くなった時刻、時刻t13およびt18は時刻
t11から時間τ11だけ遅延した時刻、時刻t14は
時刻t13から時間τ12だけ遅延した時刻、時刻t1
5はRASが第2の基準電圧VL より高くなった時刻、
時刻t16およびt19はRASが第1の基準電圧VTG
より高いレベルになった時刻を示す。図5中のTaは、
時刻t12〜t15までの区間で、RASが真正のRA
Sである場合を示す。Tbは、時刻t17〜t19まで
の区間で、RASが真正なるRASでない場合を示す。
また、第1の検出信号S31および遅延信号S41は、
所定のパルス幅(≒2nsec)を持ったタイミングパルス
である。スタート信号φ12および遅延信号S42も、
所定のパルス幅を持ったタイミング信号である。
【0028】図1において、外部からRAS,CASお
よび基準電圧VTG,VL がスタート信号生成回路30に
供給されると、第1のレベル検出回路31では、入力さ
れたRASを第1の基準電圧VTGとレベル比較を行い、
そのRASが第1の基準電圧VTGより低くなった時刻t
11で、第1の検出信号S31を発生し、タイミング発
生回路40へ与える。タイミング発生回路40は、入力
された第1の検出信号S31をそのままスタート信号φ
11の形で出力し、行アドレスラッチレジスタ1へ与え
る。これによってDRAMが仮起動を開始する。即ち、
行アドレスラッチレジスタ1は、スタート信号φ11に
基づき、外部から供給されるアドレスA0 〜An-1 をラ
ッチする。このラッチされた行アドレスは、直ちに行ア
ドレスデコーダ2でデコードされ、行ドライバ3内の1
個のドライバ素子(例えば、1024個のドライバ素子
の1個)が選択されて待機状態となる。
【0029】タイミング発生回路40では、第1の検出
信号S31を遅延回路41によって所定時間τ11だけ
遅延し、時刻t13のタイミングで遅延信号S41をA
NDゲート43へ送る。第2のレベル検出回路32で
は、入力されたRASと第2の基準電圧VL とのレベル
比較を行い、そのRASが第2の基準電圧VL よりもレ
ベルが低い時には、時刻t12〜t15の間、“L”レ
ベルの第2の検出信号S32を発生し、タイミング発生
回路40内のANDゲート43へ与える。ANDゲート
43は、遅延信号S41と第2の検出信号S32との論
理積を求め、その第2の検出信号S32が“L”レベル
のときには、遅延信号S41をスタート信号φ12の形
で出力し、行ドライバ3へ与える。
【0030】すると、待機中の行ドライバ3は、スター
ト信号φ12によって活性化され、それに対応するメモ
リセルアレイ10の1本のワードラインWLが活性化す
る。そのため、この活性化された1本のワードラインW
Lに接続されている複数個(例えば、1024個)のメ
モリセル11内のMOSトランジスタQがオンし、キャ
パシタCの蓄積電荷が対応する複数本のビットラインB
Lへ読出され、読出し動作が行われる。各ビットライン
BLに読出された電荷によって該ビットラインBLの電
位が変化し、その変化した信号が、各ビットラインBL
に対応して設けられたセンスアンプ6内の複数個のセン
スアンプ素子で増幅され、スタート信号φ13の到来を
待つ。ここで、外部から供給されたアドレスA0 〜A
n-1 は列アドレスバッファ4に取込まれ、それが列アド
レスデコーダ5によってデコードされ、センスアンプ6
内の1個または複数個のセンスアンプ素子が選択され
る。時刻t13でスタート信号φ12がANDゲート4
3から出力された後、外部から供給されるCASが立下
り、それがレベル比較回路33で量子化されてアドレス
制御信号S33も“L”レベルに立下る。ANDゲート
43から出力されたスタート信号φ12が遅延回路42
で所定時間τ12だけ遅延され、時刻t14で遅延信号
S42がANDゲート44へ与えられる。ANDゲート
44は、遅延信号S42とアドレス制御信号S33との
論理積を求め、アドレス制御信号S33が“L”レベル
であれば、遅延信号S42をスタート信号φ13の形で
出力し、センスアンプ6へ送る。センスアンプ6では、
スタート信号φ13に基づき、選択されたセンスアンプ
出力をデータ出力バッファ8へ出力し、該データ出力バ
ッファ8から読出しデータDoutの形で出力される。
【0031】以上のように、時刻t13において、RA
Sが第2の基準電圧VL より低くなければ、スタート信
号φ12,φ13が発生しないことになる。また、時刻
t14において、CASが第2の基準電圧VL より低く
ないときには、スタート信号φ13が発生しない。よっ
て、RASが区間Taで与えられる真正RASである場
合には、時刻t11からDRAMが仮起動を開始し、ス
タート信号φ12,φ13によってアクセス動作を続行
していく。これに対し、RASが区間Tbで与えられる
真正RASでない場合は、スタート信号φ11によって
アクセスの仮起動が開始するが、スタート信号φ12,
φ13が発生しないので、仮起動したアクセス動作が中
断される。
【0032】そのため、仮起動によって行アドレスラッ
チレジスタ1のラッチ動作、行アドレスデコーダ2のデ
コード動作、および行ドライバ3の選択待機のみが行わ
れるが、該行ドライバ3の活性化が行われないので、メ
モリセル11の情報はスタート信号φ11によって破壊
されず、保存されることになる。従って、メモリ製造側
の製作容易性を保ち、システム設計側とのインタフェー
ス条件を損なわずに、ノイズマージンの減少を抑制し、
高速なアクセスタイムを実現できる。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (a) 上記実施例では、RASまたはCASの“L”
への立下りをオン状態とし、“H”への立上りをオフ状
態としてDRAMの動作を説明したが、その“L”およ
び“H”の論理を反転した場合でも、上記実施例と同様
の動作を行うことが可能となる。
【0034】(b) 上記実施例では、RASに基づき
スタート信号φ11,φ12,φ13を発生するように
しているが、これに限定されない。例えば、読出しデー
タ出力タイミング用のスタート信号φ13については、
RASに基づかず、CASが第2の基準電圧VL 以下に
なったときに発生するように構成することも可能であ
る。このようにすると、システム設計側では、CASの
発生タイミングを制御することにより、読出しデータD
outが出力ラインに出力されるタイミングを制御でき
るようになる。
【0035】(c) 図1のタイミング発生回路40
は、他のゲート回路等で構成したり、あるいはメモリセ
ルアレイ10側の回路を図示以外の回路に構成してもよ
い。さらに、本発明はDRAM以外の他の半導体メモリ
にも適用可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、第1の基準電圧とアドレス制御信号とのレベル比
較を行って第1の検出信号を発生し、この第1の検出信
号によってアクセス動作を仮起動し、本起動の準備段階
たる諸動作を予め進めておく。そして、第1の検出信号
を所定時間遅延させた遅延信号と第2の検出信号とによ
り、アドレス制御信号が第2の基準電圧より例えば低い
レベルになった時点で、実際の読出し動作、即ち本起動
をかけるようにしている。そのため、メモリ製造側の製
作容易性を保ち、システム設計側とのインタフェース条
件を損なわずに、ノイズマージンを減少させることな
く、高速なアクセスタイムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すDRAMの構成ブロック
図である。
【図2】従来のDRAMの構成ブロック図である。
【図3】図2の信号波形図である。
【図4】図2に示すスタート信号生成回路の信号波形図
である。
【図5】図1に示すスタート信号生成回路の信号波形図
である。
【符号の説明】
1 行アドレスラッチレジスタ 2 行アドレスデコーダ 3 行ドライバ 4 列アドレスバッファ 5 行アドレスデコーダ 6 センスアンプ 7 データ入力バッファ 8 データ出力バッファ 10 メモリセルアレイ 11 メモリセル 30 スタート信号生成回路 31,32 第1,第2のレベル検出回
路 33 レベル比較回路 40 タイミング発生回路 41,42 遅延回路 43,44 ANDゲート A0 〜An-1 アドレス Din 書込みデータ Dout 読出しデータ VL 第2の基準電圧(“L”側
基準電圧) VH “H”側基準電圧 VTG 第1の基準電圧(仮起動用
基準電圧) S31,S32 第1,第2の検出信号 φ11,φ12,φ13 スタート信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 11/40 - 11/419 WPI(DIALOG)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレス制御信号に基づきスタート信号
    を生成し、そのスタート信号によって半導体メモリのア
    クセス動作を行う半導体メモリのスタート信号制御方法
    において、 レベルの異なる第1および第2の基準電圧と前記アドレ
    ス制御信号とをそれぞれ比較して第1および第2の検出
    信号を発生し、前記第1の検出信号に基づいて生成した
    スタート信号によって前記アクセス動作を仮起動し、前
    記第1の検出信号を所定時間遅延させた遅延信号と前記
    第2の検出信号とによって前記アクセス動作の本起動を
    行うことを特徴とする半導体メモリのスタート信号制御
    方法。
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