JP3147284U - 注射針把持器具 - Google Patents

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郁治 押野
幸史 高谷
明 高橋
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株式会社フュージョン
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Abstract

【課題】 医療機関において血液が付着した使用済みの注射針や翼状針を安全に把持しておくことができ、医療行為を阻害することのない注射針把持器具を提供する。
【解決手段】 使用済みの医療用注射器又は点滴用の注射針を回収する際に、該注射針を把持する注射針把持器具であって、注射針が刺し込まれる開口11Aが形成され、且つ液漏れを防止し得る素材からなる外殻部11と、外殻部11の内側で外殻部11の開口11Aに面して露出するように設置され、開口11Aから刺し込まれる注射針を保持する軟質の材料で形成された表面層12と、表面層12の下側で外殻部10内に設置され、表面層12よりも高密度の材料からなる把持層とを具備してなる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、注射針把持器具に係わり、病院の処置室や病室などで、患者に注射を行った後の注射針の付いた注射器を、その先端部分の露出を防止することによって針刺し事故を未然に防止するとともに、注射針に残留する薬液や感染血を外部へ漏出させることのない注射針把持器具に関する。
医療従事者にとって注射や点滴による薬液の投与、血液などの採取は、日常的に行われる医療行為であり、採血などが終った注射針の取扱いには患者の感染血による医療従事者の感染事故防止の観点から、相応の配慮が要求される。従来、このような注射針や注射器を廃棄するために利用される器具として、特開2003-260094号公報に、「使用済み注射針廃棄用容器」に関する発明が開示されている。同公報記載の発明は、ペットボトルのような容器のふた(蓋体)に、使用済み注射針を取り外すための注射針挿入孔が穿設され、この注射針挿入孔にスリット状の溝部を設けたことを特徴とし、この溝部を利用して注射器に取付けられている注射針を係止させながら、注射器を上方へ引っ張ることによって両者を取り外し、外れた注射針を注射針挿入孔から容器内に落下させて回収するようになっている。
特開2003-260094号公報
また、特開平7-157002号公報には「医療用注射器廃棄箱」に関する発明が開示されており、同公報には、組み立て可能な収納箱の底面にゴムマットなどの防水素材を収納し、この防水素材に、注射器の注射針を突き刺し、使用済み注射器が所定の数に達した後、収納箱を組み立てて、この収納箱ごと注射器を廃棄することができるというものである。
特開平7-157002号公報
さらに、特開平11-4857号公報には「点滴用針刺し台」が記載され、発泡プラスチック台に円柱状の穴を設け、この穴に円柱状の発泡プラスチックを差し込み、この円柱状の発泡プラスチックに、点滴用の注射針を差し込んで一旦保管し、廃棄する際は注射針の刺さった円柱状の発泡プラスチックを、そのまま引き抜き、廃棄物として処理することを特徴としている。
特開平11-4857号号公報
しかしながら、前述した特開2003-260094号公報(特許文献1)記載の「使用済み注射針廃棄用容器」は、患者への注射が終ると同時に注射針を取り外す動作を余儀なくされ、緊急を要する場合や、細かな作業を迅速に行わなければならない医療従事者にとって使い易いとはいえなかった。このため、医療従事者は使用済みの注射器をトレーなどに針が露出した状態で載置しておくなどの簡便な手法に頼り勝ちとなり、医療行為に当る看護師などが誤って注射針を皮膚に刺してしまうという不慮の針刺し事故が発生する可能性があった。
また、特開平7-157002号公報(特許文献2)の「医療用注射器廃棄箱」は、比較的、容易に廃棄が可能であるという利点を有するものの、注射針を突き刺す素材としてゴムマットが例示されているが、一旦突き刺された注射針が抜けてしまう虞があった。さらに、特開平11-4857号号公報(特許文献3)の「点滴用針刺し台」は、注射針が刺し込まれる部分が発泡プラスチック製であるため、一旦刺し込んだ針が抜け易く、針先が露出する危険性が高いとともに、針を刺す部分が面積の小さな円柱状部分であることから、針を刺すときに思いのほか手間を要する。
本考案は、このような諸事情に対処するために提案されたものであって、医療機関において、血液や体液などが付着した使用済みの注射針や翼状針を、安全に載置することができるとともに、医療行為を阻害することのない使い勝手に優れた注射針把持器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の考案は、使用済みの医療用注射器又は点滴用の注射針を回収する際に、該注射針を把持する注射針把持器具であって、筐体の一部に、前記注射針が刺し込まれる開口が形成され、且つ液漏れを防止し得る素材からなる外殻部と、前記外殻部の内側で該外殻部の開口に面して露出するように設置され、該開口から刺し込まれる注射針を保持する軟質の材料で形成された表面層と、前記表面層の下側で前記外殻部内に設置され、該表面層よりも高密度の材料からなる把持層とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の考案は、請求項1において、前記把持層の下側で前記外殻部内に設置され、注射針の残留物をトラップする吸収層を備えてなることを特徴とする。
請求項3記載の考案は、上記請求項1又は2において、前記表面層の表面に接着剤及び抗菌剤のうち、少なくとも一方を塗布、含浸、又は該表面層の表面に粘着層及び抗菌層のうち、少なくとも一方を設けたことを特徴とする。
請求項4記載の考案は、上記請求項1〜3において、前記外殻部の横方向への移動を防止する両面テープ、ゴム、吸盤等の滑動防止手段を該外殻部に設けたことを特徴とする。
上述のように、請求項1記載の考案によれば、刺し込まれる注射針を、軟質の表面層で保持しながら、その下側に設置された高密度の把持層によって針先全体を固く把持するようにしている。このため、使用済みの注射針を有する注射器を安全に保持させておくことが可能となり、医療従事者が誤って注射針を皮膚に刺してしまうといった事故を未然に防止することができる。また、医療従事者の作業負担を大幅に軽減することができる。
特に、請求項2記載の考案によれば、注射針の残留物をトラップする吸収層を備えているので、使用済みの注射針に残留する血液などは外殻部内に閉じ込められるため、外部への漏出、飛散を防止することができ、感染などの被害を確実に防止し得る。
特に、請求項3記載の考案によれば、表面層の表面に接着剤及び抗菌剤のうち、少なくとも一方を塗布、含浸、又は該表面層の表面に粘着層及び抗菌層のうち、少なくとも一方を設けているので、注射器を刺し込んだときに、注射針の根元の部分が、粘着層等の表面に食い付いた状態となり、把持層とも相まって一旦刺し込まれた注射針を含む注射器の不用意な抜け、感染血による感染を未然に防止することが可能である。
特に、請求項4記載の考案によれば、外殻部に、横方向への移動を防止する両面テープ、ゴム、吸盤等の滑動防止手段を設けているので、注射針を刺し込むときに、外殻部全体が不用意に横方向へ移動するのを防ぐことができる。これにより、注射時における一連の動作を円滑に行うことができるようになる。
以下、本考案に係る注射針把持器具の好適な実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は本考案の一つの実施形態に係る注射針把持器具10を示した斜視図、図2は注射針把持器具10の内部に充填・設置される表面層12等を示す分解図である。図1及び図2に示されるように、注射針把持器具10は、外殻部11と、その内部に充填・設置された表面層12、把持層14、吸収層16とを具備して構成されている。
筐体となる外殻部11には注射針が刺し込まれる開口11Aが形成され、全体としては略台形状をなし、本実施形態では斜め上方に立ち上げる方向に開口11Aが設けられ、この開口11Aから注射針を突き刺して注射器を載置するようにし、投薬などの治療行為中における医療従事者の負担を軽減するように配慮されている。また、外殻部11の材料としては液漏れを防止し得るアクリル、合成樹脂などの素材で形成され、注射針に残留する血液や薬液が外部へ漏出しないようになっている。
図2に示されるように、外殻部11内に設置される各層は上から順に、表面層12、把持層14、吸収層16であり、真ん中の把持層14をサンドイッチする形で、上側に表面層12、下側に吸収層16が配置される。表面層12には例えば発泡ウレタンやスポンジなどの軟質材が材料として用いられ、使用済みの注射針を容易に突き刺すし、倒れないように保持させることができるようになっている。把持層14は、表面層12よりも密度の細かい発泡ウレタンやスポンジなどが用いられ、表面層12を突き抜けて下方へと注射針の先端が刺し込まれていく際に、注射針をある程度固く保持し、抜けるのを防止するようになっている。
把持層14の下側に設置される吸収層16は、把持層14よりも密度の粗い軟質材で、注射針に残存している血液や薬液を吸収しやすいスポンジ、ウレタン、高分子吸収体などが用いられ、一旦キャッチした液体を逃がさないようになっている。これらの表面層12、把持層14、吸収層16は、外殻部11に対し、圧縮するようにして収納設置され、外殻部11内に隙間なく充填されている。
図3は本実施形態の注射針把持器具10によって、注射針を有する使用済みの注射器を把持した状態を示した概略斜視図、図4は注射器が刺し込まれた状態を示す一部断面図である。
本実施形態の注射針把持器具10の実際の使用にさいしては、図3に示されるように、医療行為中の看護師などは外殻部11の開口11Aに一面が露出して設置されている表面層12に、注射器18,20の注射針18A,20Aを刺し込むことによって注射針18A,20Aの針先を確実にガードして外部へ露出させないようにし、医療作業中の安全を確保した状態で載置しておくことができる。
図4に示されるように、外殻部11内で注射針18Aは、まず、表面層12を貫通するが、表面層12は柔らかく密度の粗い発泡ウレタンなどを材料としているので、注射針18Aは比較的容易に貫通し、把持層14に達するように導く形となる。把持層14は、前述したように、密度の細かい発泡ウレタンやスポンジなどであるため、刺し込まれた注射針18Aが固く保持され、一旦刺し込まれた注射針18Aが抜けるのを防止する。さらに、注射針18Aの内部に残留する血液や薬液などの液体は吸収層16によって吸収され、血液などの残留物は外殻部11内に閉じ込められ、外部への漏出、飛散を防止することが可能である。
図5は、本実施形態の注射針把持器具10の表面層12に粘着層22を設けた変形例を示した図である。同図に示されるように、図5では、表面層12には接着剤が塗布されたシートなどからなる粘着層22を取り付けた点が、前述の実施形態と相違する。粘着層22を備えることによって注射器における注射針の根元の部分が、粘着層22の表面に貼り付いた状態となり、前述した把持層14とも相まって、一旦刺し込まれた注射針を含む注射器が、不用意に抜けてしまうのを防止することができる。なお、図5においては、粘着層22を別途取り付けているが、これに限らず、表面層12の表面に直接接着剤を塗布、或いは含浸させてもよい。また、表面層12の表面に、抗菌剤を塗布しておくことによって感染血による感染の危険を低減可能である。或いは、表面層12に抗菌層を設けても同様の効果を得ることができる。
図6は、本実施形態の注射針把持器具10の外殻部11の底面11Bに、滑動防止手段24を設けた変形例を示した図である。同図に示されるように、滑動防止手段24として両面テープ、ゴム、吸盤等が底面11Bに貼付又は取り付けられ、外殻部11が載置される机などとの摩擦係数を高めることによって、注射針を刺し込んだ際に、外殻部11が机などの上を横方向に移動することを防止するようになっている。これによって、医療従事者は医療行為に集中することができるので、特に注射を患者に対して行う際に一連の動作を円滑に行うことが可能となり、作業能率の向上に寄与する。
以上説明したように、本実施形態の注射針把持器具によれば、使用済みの注射針を有する注射器を取り付けた状態で安全に保持することができ、医療従事者が誤って注射針を皮膚に刺してしまう事故を未然に防止することができる。また、慌ただしい医療行為を余儀なくされる医療従事者にとって、使用済みの注射器に対する作業負担を大幅に軽減することができるので、医療行為全体の質を高めることにも寄与する。
なお、本実施形態では、注射針把持器具10の全体的な形状として、直角三角形に近似する略台形状としたが、これに限らず、例えば円柱状や直方体状とするなど、その形状は問わない。
以上説明したように、本考案によれば、使用済みの注射器を安全に載置することができ、医療従事者が誤って注射針を刺してしまうといった事故を未然に防止することができる。また、慌ただしい医療行為を余儀なくされる医療従事者にとって、使用済みの注射器に対する作業負担を大幅に軽減することができるので、医療行為の円滑化の一助となる。
本考案の一つの実施形態に係る注射針把持器具を示した斜視図である。 同じく、本考案の一つの実施形態に係る注射針把持器具の内部に充填・設置される表面層等を示す分解図である。 同じく、本考案の一つの実施形態に係る注射針把持器具によって、注射針を有する使用済みの注射器を把持した状態を示した概略斜視図である。 同じく、本考案の一つの実施形態に係る注射針把持器具に注射器が刺し込まれた状態を示す一部断面図である。 同じく、本考案の一つの実施形態に係る注射針把持器具の表面層に粘着層を設けた変形例を示した図である。 同じく、本考案の一つの実施形態に係る注射針把持器具の外殻部の底面に、滑動防止手段を設けた変形例を示した図である。
符号の説明
10 注射針把持器具
11 外殻部
11A 開口
11B 底面
12 表面層
14 把持層
16 吸収層
18 20 注射器
18A 20A 注射針
22 接着層
24 滑動防止手段

Claims (4)

  1. 使用済みの医療用注射器又は点滴用の注射針を回収する際に、該注射針を把持する注射針把持器具であって、
    筐体の一部に、前記注射針が刺し込まれる開口が形成され、且つ液漏れを防止し得る素材からなる外殻部と、
    前記外殻部の内側で該外殻部の開口に面して露出するように設置され、該開口から刺し込まれる注射針を保持する軟質の材料で形成された表面層と、
    前記表面層の下側で前記外殻部内に設置され、該表面層よりも高密度の材料からなる把持層とを具備したことを特徴とする注射針把持器具。
  2. 前記把持層の下側で前記外殻部内に設置され、注射針の残留物をトラップする吸収層を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の注射針把持器具。
  3. 前記表面層の表面に接着剤及び抗菌剤のうち、少なくとも一方を塗布、含浸、又は該表面層の表面に粘着層及び抗菌層のうち、少なくとも一方を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の注射針把持器具。
  4. 前記外殻部の横方向への移動を防止する両面テープ、ゴム、吸盤等の滑動防止手段を該外殻部に設けたことを特徴とする請求項1〜3に記載の注射針把持器具。
JP2008006348U 2008-09-09 注射針把持器具 Expired - Lifetime JP3147284U (ja)

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JP3147284U true JP3147284U (ja) 2008-12-25

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014176445A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Aomori Univ Of Health & Welfare 医療廃棄物容器
JP2015065983A (ja) * 2013-09-26 2015-04-13 タカラ化成工業株式会社 点滴用翼状針廃棄ケース

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