JP3147060U - 二重金属板製冷却パック - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で安価に製作でき、身体の炎症部、痛み部等に単に添着して冷却するのみで、痛みを軽減し、身体的不快からの回復を促進する二重金属板製冷却パックを提供する。
【解決手段】人体局部に添着するものであり、添着面側に金属アルミ板100を配置し、その裏面側に微細な間隙Cをおいて金属銅板200を部分連結300して配置し、前記金属アルミ板100に複数の貫通孔101を設けたことを特徴とする二重金属板製冷却パックである。
【選択図】図1

Description

本考案は、身体の筋肉および/または関節および/または骨格系の傷害および/または炎症部等に添着して冷却し、それらを鎮める二重金属板製冷却パックに関するものである。
傷害および/または炎症のある部位の痛みは、一般に、末梢感覚求心神経単位末端の痛み受容体の刺激から生じる。これらの求心神経単位の活動が増進することによって、脊髄の背突起(dorsal horn)のニューロン間のギャップ結合で化学的(chemical)神経伝達物質が放出されるようになる。化学的神経伝達物質は、脊髄のニューロンを活性化し、それによって局部的に脊髄反射活動が増進し、脳で痛みが知覚されるようになると言われている。
局部的に脊髄反射活動が増進することによって、運動および痛み刺激を最小限に抑えようとして激しい骨格筋の収縮が発生する。筋肉の収縮が継続的であると、筋肉の痙攣が発生し、それが痛み受容体を物理的に刺激すると共に組織の血液灌流(perfusion)を低下させ、そのために酸素の使用可能量が減少し、ブラジキニン、プロスタグランジン、乳酸およびカリウムなどの化学的媒介物質(chemical mediators)が放出されることで組織がさらに損傷を受けることによって、さらなる痛みが発生する。化学的媒介物質は、血管を傷つけることによって血液浸透性を増加させ、これによって組織内に流体または血液が過剰に蓄積され(浮腫および腫れ)、痛み受容体がさらに物理的に刺激される。化学的媒介物質は、直接的に痛み受容体の刺激も行う。
痛み刺激に反応した脳での痛みの知覚は、痛み信号の感覚処理を増加させる脊髄での反応変化によって高まり、その結果、痛み反応が誇張されて、痛み刺激が停止した後に何時間も継続する。脳での痛みの知覚は一般的に、特徴的な行動パターンおよび苦痛として現れる心理効果を生じる。
そこで従来、身体の炎症部、痛み部等がある場合、それらを鎮めるために、西洋医学的なもの或いは東洋医学的なものなど様々な治療器具が紹介されている。
しかしそのいずれもが、高価であり、効能が不明なものが多く、かつ当ての無い長期の治療を余儀なくされるものが多い。
例えば、特許文献1には、治療時間を短縮し、使用技術も簡単にして、価格も大巾に引き下げるものとして、一定の大きさの粘着テープの粘着面の全面に同じ大きさの網を人体の痛むところの患部に貼る治療用具を紹介している。これは効能が不明確である。
特許文献2には、「今までの治療具は、腰痛ベルト・腰枕・腰痛治療器と単体で使用しているものが多く必ずしも使用者本人の要望する効果として別々に治療具を使用しなければならなかった」として、体勢や使用場所に問わずに使用者本人の体形や症状やその時のニーズに合わせ手軽に使え、多様な使用方法を適宜選択出来る、ベルト式腰痛腰枕治療具を紹介している。これは高価でかつ複雑な構造で腰にしか利用できない。
特許文献3には、本体生ゴムバンドで保持した硬質スポンヂに穴を開け、それに磁気を固定させ、柔らかい布を接着して、磁気を患部に当てるように配置接着した、膝痛、腰痛 、ギックリ腰等の磁気治療器具を紹介している。これも高価でかつ複雑な構造で腰にしか利用できない。
特許文献4には、皮膚損傷及び内部損傷、例えば低灌流であるが依然として生存可能な心筋(冬眠心筋)を治療するため、外部の非侵襲性の鎮痛性電磁場(EMF)を病変のある患者の病変の部位から離れた領域に印加する電磁装置を紹介している。
これも高価でかつ複雑な構造で利用分野が限られている。
特開2003−319968「粘着テープに網を張りつけた痛みの治療用具」 特開2003−79747「ベルト式腰痛腰枕治療具」 特開2001−269414磁気膝痛治療器具磁気腰痛治療器具 特表2007−530209「不適切な血液潅流、部分除神経、組織の損失、疼痛、浮腫、炎症、及び感染を伴う損傷を治療するための電磁装置」
本考案は、簡単な構造で安価に製作でき、身体の炎症部、痛み部等に単に添着して冷却するのみで、痛みを軽減し、身体的不快からの回復を促進する二重金属板製冷却パックを提供するものである。
上記課題を満足させる本考案の基本的な技術構成は、次の(1)の通りである。
(1)、人体局部に添着するものであり、添着面側に金属アルミ板100を配置し、その裏面側に微細な間隙Cをおいて金属銅板200を部分連結300して配置し、前記金属アルミ板100に複数の貫通孔101を設けたことを特徴とする二重金属板製冷却パック。
本発明の二重金属板製冷却パックは、横になっている時、座った時、立っている時など、体勢を問わずに使用して、膝、肘、頭部、足裏、脹脛、肩等の痛み及び炎症等を冷却放熱して軽減して筋肉の緊張を弛緩し、早期に痛みのない健康体に完治していくのである。
就寝中など、横になっている時に寝返りしても、また、長時間のデスクワーク・車の運転時など座った姿勢の時も、痛治療に使用することが出来る。更に、長時間の立ち仕事の時にも、痛治療に使用することが出来る。
本考案の二重金属板製冷却パックにおいて、金属アルミ板100とは、純アルミニウム板又はアルミニウム合金板を言う。又金属銅板200とは純銅又は銅合金板を言う。
金属アルミ板100と金属銅板200は、添着する人体局部に合う形状、例えば平面円形、平面矩形、側面湾曲等にし、そして適宜な厚みにして、その金属の伝熱効果とイオン効果と電子効果により人体の痛み局部を放熱冷却し、筋肉の緊張を弛緩する。
金属アルミ板100に設ける貫通孔101と金属アルミ板100と金属銅板200との間隙Cは、汗などを放出すると共に放熱冷却するためのラジエター的機能を果たすものである。
而して、本考案を実施するための最良の形態は、次に紹介する実施例により詳細に説明する。
図1において、本例の二重金属板製冷却パックは、人体の痛み局部に直接添着するもので平面形状を円形にしたものである。二重金属板製冷却パックは、円形の金属アルミ板100と金属アルミ板100を連結棒400で連結した二重構造である。
金属アルミ板100は、人体局部に直接添着するもの複数の貫通孔101を設けてある。金属銅板200は、金属アルミ板100の裏面側に微細な間隙Cをおいて配置したものである。
図2において、本例の二重金属板製冷却パックは、人体の痛み局部に直接添着するもので平面形状を矩形にしたものである。二重金属板製冷却パックは、矩形の金属アルミ板400と金属アルミ板500を連結棒600で連結した二重構造である。
金属アルミ板400は、人体局部に直接添着するもの複数の貫通孔401を設けてある。金属銅板500は、金属アルミ板400の裏面側に微細な間隙Fをおいて配置したものである。
金属アルミ板400と金属アルミ板500は湾曲させても良い。
本考案は、上述のように堅牢な簡単構造体であり、優れた作用効果を呈するもので、一般家庭、老人ホーム、医療機関等において広く適用普及することができるので、この種産業界に多大な貢献をもたらすものである。
本考案の実施例1の説明図であり(1)は側断面図(3)のA-Aから見た正面説明図、(2)は側断面図(3)のB-Bから見た裏面説明図である。 実施例2の平面説明図であり、(1)は側断面図(3)のD-Dから見た正面説明図、(2)は側断面図(3)のE-Eから見た裏面説明図である。
符号の説明
100 400 金属アルミ板
200 500 金属銅板
300 600 連結棒
101 401 貫通孔
C F 間隙





Claims (1)

  1. 人体局部に添着するものであり、添着面側に金属アルミ板を配置し、その裏面側に微細な間隙をおいて金属銅板を部分連結して配置し、前記金属アルミ板に複数の貫通孔を設けたことを特徴とする二重金属板製冷却パック。
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