JP3147005U - 噴出水蒸気による帯電実験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】噴出する高圧蒸気によって発生した静電気を効率的に蓄積して、発生する静電気量を正確に測定することができると共に、この静電気によって可燃性ガスが着火する危険性を目視によって確認させ、危険物取扱者の教育に資することができる噴出水蒸気による帯電実験装置を提供する。
【解決手段】加圧された水蒸気Sをノズル24から噴出させる加圧水蒸気発生装置20と、噴出する水蒸気Sに帯電する静電気を蓄積する大型の金属製球体32を有する集電棒30と、一対の放電電極42,43及びガス供給口44を有し、透明材料で形成された燃焼観察管40と、を備え、集電棒30に蓄積された静電気により一対の放電電極42,43間で火花放電Fを発生させて燃焼観察管40内の可燃性ガスGを燃焼させる。
【選択図】図1

Description

本考案は、噴出水蒸気による帯電実験装置に関し、より詳細には、噴出水蒸気に帯電する静電気による火花放電で可燃性ガスを燃焼させ、噴出水蒸気による静電気の帯電を目視により観察することができる噴出水蒸気による帯電実験装置に関する。
従来、ノズルから水蒸気を噴出させると、摩擦により静電気が発生することが知られており、この噴出水蒸気による静電気を確認するための安全実技体験研修(非特許文献1参照)が行われている。この実験装置は、噴出水蒸気に発生する静電気の放電によって、燃焼観察管内で可燃性ガスを燃焼させて、噴出水蒸気の帯電を目視観察できるようにしている。
従来の噴出水蒸気による帯電実験装置100は、図2に示すように、図示しない圧力容器内で発生させた高圧水蒸気Sをノズル102から噴出させる蒸気発生装置101と、高圧水蒸気Sによって発生する静電気を集電して蓄積する集電棒103と、集電棒103に蓄積された静電気の静電気量を測定する静電気測定装置104と、燃焼観察管105と、を備える。集電棒103の先端に取り付けられた直径略10mmの金属球106には、接続端子107が電気的に接続されている。金属球106は、ノズル102から噴出する高圧水蒸気S内に位置するように、ノズル102より100mm程度前方に配置される。
燃焼観察管105は、透明材料で形成された円筒状容器110と、この円筒状容器110の内部に対向配置された一対の放電電極111,112と、を備える。円筒状容器110には、水素ガスなどの可燃性ガスGを供給するガス供給口113が設けられ、ガスコック114、ガス管115を介して図示しないガスボンベに接続される。一方の放電電極111は、電線116によって集電棒103の接続端子107に電気的に接続され、他方の放電電極112は、アース線117によって大地118に接地される。
そして、高圧水蒸気Sの噴出により金属球106に蓄積された静電気によって、一対の放電電極111,112間で火花放電を発生させて、円筒状容器110内に供給された可燃性ガスGを燃焼させるように構成されている。
株式会社エムネット 安全実技体験研修案内 [平成20年8月18日検索]、インターネット <URL:http://www.mcc-mnet.com/kouza/osusume/anzen/kasai.html>
従来の噴出水蒸気による帯電実験装置100によると、噴出する高圧水蒸気Sによって発生した静電気は、集電棒103の金属球106に蓄積される。しかし、ノズル102から噴出する高圧水蒸気Sは拡散するので、小さな金属球106に蓄積される静電気量は少なく、また静電気量が不安定であり、全ての実験において、円筒状容器110内の可燃性ガスGを確実に燃焼させるのに十分な火花放電を、一対の放電電極111,112間に発生させることができないという問題があった。即ち、噴出水蒸気による帯電実験を安定して行うことができなかった。また、小さな金属球106に蓄積される静電気量が少な過ぎるため、静電気測定装置104で静電気量を測定することができず、静電気量を正確に把握できないという問題があった。このように、高圧蒸気の噴出によって発生する静電気でも、可燃性ガスなどがあると着火する危険があることを目視によって確認させ、危険物取扱者を教育するための有効な実験装置はなかった。
本考案は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、噴出する高圧蒸気によって発生した静電気を効率的に蓄積して、発生する静電気量を正確に測定することができると共に、この静電気によって可燃性ガスが着火する危険性を目視によって確認させ、危険物取扱者の教育に資することができる噴出水蒸気による帯電実験装置を提供することにある。
本考案の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)加圧された水蒸気を噴出させる加圧水蒸気発生装置と、加圧水蒸気発生装置から噴出する水蒸気に帯電する静電気を集電して蓄積する大型の金属製球体を有する集電棒と、集電棒と電気的に接続される一対の放電電極が内部に対向配置されると共に、可燃性ガスを供給するガス供給口を有し、透明材料で形成された燃焼観察管と、を備え、集電棒に蓄積された静電気により一対の放電電極間で放電させ、放電に伴って発生する火花放電によって燃焼観察管に供給された可燃性ガスを燃焼させることを特徴とする噴出水蒸気による帯電実験装置。
(2)集電棒に蓄積された静電気の静電気量を測定する静電気測定装置を更に備えることを特徴とする(1)に記載の噴出水蒸気による帯電実験装置。
本考案の噴出水蒸気による帯電実験装置によれば、加圧水蒸気発生装置から噴出する水蒸気によって発生する静電気を大型の金属製球体で蓄積し、蓄積した静電気によって一対の放電電極間で確実に火花放電を発生させて、可燃性ガスを透明な燃焼観察管内で燃焼させるようにしたので、静電気を効率よく蓄積することができ、また、噴出水蒸気による静電気でも可燃性ガスが燃焼する危険性を目視により実体験することができ、火災爆発の危険性のある物質を取り扱う危険物取扱者などの教育効果を向上させることができる。
また、大型の金属製球体に蓄積される静電気量が多いので、静電気測定装置で静電気量を正確に測定することができ、噴出水蒸気によって発生する静電気量を正確に把握することができる。
以下、本考案に係る噴出水蒸気による帯電実験装置の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の噴出水蒸気による帯電実験装置10は、加圧水蒸気発生装置20と、集電棒30と、燃焼観察管40と、静電気測定装置50と、を備える。
加圧水蒸気発生装置20は、筐体21内に配置された不図示の圧力容器と、この圧力容器内の水を加熱して蒸発させるヒータなどの不図示の加熱装置と、を備える。また、圧力容器には、圧力容器内の圧力を表示する圧力計22、圧力容器内の圧力が所定の圧力より高くなったとき高圧水蒸気Sを外部に逃がす安全弁23、高圧水蒸気Sを噴出させるノズル24、及びノズル24から噴出する高圧水蒸気Sを制御する操作バルブ25が配管26を介して接続される。
集電棒30は、棒状スタンド31と、棒状スタンド31の上端に固定される大型の金属製球体32と、棒状スタンド31に取り付けられ、金属製球体32に不図示の電線によって電気的に接続される接続端子33と、を備え、金属製球体32が加圧水蒸気発生装置20のノズル24の前方150mm〜200mm程度に位置するように配置される。
そして、本実施形態では、金属製球体32は、内部が空洞であり、加圧水蒸気発生装置20のノズル24から噴出して拡散する水蒸気の拡散範囲と略同じ大きさ、具体的には、直径100mm〜300mm程度の大きさに設定される。
燃焼観察管40は、透明アクリル樹脂、透明塩ビ樹脂、及び透明ガラスなどの透明材料で形成される円筒状容器41と、円筒状容器41の内部に対向配置される一対の放電電極42,43と、を備える。
円筒状容器41には、水素ガスなどの可燃性ガスGを供給するガス供給口44が設けられており、このガス供給口44には、ガスコック45及びガス管46を介して不図示のガスボンベが接続される。
一方の放電電極42は、電線47によって集電棒30の接続端子33に電気的に接続され、他方の放電電極43は、アース線48によって大地49に接地される。
以下、本実施形態の噴出水蒸気による帯電実験装置10の実験手順について説明する。
まず、加圧水蒸気発生装置20の操作バルブ25を開いてノズル24から、例えば、1.3MPa程度の高圧水蒸気Sを噴出させる。この時、高圧水蒸気Sには、ノズル24から噴出するときの摩擦によって静電気が発生しており、この帯電した高圧水蒸気Sが拡散しながら集電棒30の金属製球体32に到達する。
そして、本実施形態では、金属製球体32の大きさを高圧水蒸気Sの拡散範囲と略同じ大きさに設定しているので、高圧水蒸気Sの持つ静電気は、効率よく金属製球体32に蓄積される。即ち、金属製球体32に蓄積される静電気量は、上記した従来の実験装置100の金属球106に蓄積される静電気量と比較して大幅に多い。
ここで、燃焼観察管40のガスコック45を開き、ガスボンベから可燃性ガスGを円筒状容器41内に供給した後、接続端子33と放電電極42とを導通させて金属製球体32に蓄積された静電気によって一対の放電電極42,43間で火花放電Fを発生させる。この時、金属製球体32には多くの静電気量が蓄積されているので、一対の放電電極42,43間で火花放電Fを確実に発生させることができる。また、一対の放電電極42,43間で発生する火花放電Fも大きいので、円筒状容器41内の可燃性ガスGに確実に着火することができる。
そして、実験者は、透明な円筒状容器41内での可燃性ガスGの燃焼状況を安全に視認することができ、これにより、噴出する高圧水蒸気Sによる帯電を視覚によって確認すると共に、可燃性ガスGが存在するときの危険性を安全に体験することができる。
また、金属製球体32に蓄積される静電気の静電気量は、従来の実験装置100の静電気量と比較すると大幅に多いので、その静電気量を静電気測定装置50によって正確に測定することができる。これにより、噴出する高圧水蒸気Sによって発生する静電気量を正確に把握することができる。
本考案に係る噴出水蒸気による帯電実験装置の一実施形態を説明するための構成図である。 従来の噴出水蒸気による帯電実験装置を説明するための構成図である。
符号の説明
10 噴出水蒸気による帯電実験装置
20 加圧水蒸気発生装置
21 筐体
22 圧力計
23 安全弁
24 ノズル
25 操作バルブ
26 配管
30 集電棒
31 棒状スタンド
32 金属製球体
33 接続端子
40 燃焼観察管
41 円筒状容器
42 放電電極
43 放電電極
44 ガス供給口
45 ガスコック
46 ガス管
47 電線
48 アース線
49 大地
50 静電気測定装置
S 高圧水蒸気
G 可燃性ガス

Claims (2)

  1. 加圧された水蒸気を噴出させる加圧水蒸気発生装置と、
    前記加圧水蒸気発生装置から噴出する前記水蒸気に帯電する静電気を集電して蓄積する大型の金属製球体を有する集電棒と、
    前記集電棒と電気的に接続される一対の放電電極が内部に対向配置されると共に、可燃性ガスを供給するガス供給口を有し、透明材料で形成された燃焼観察管と、を備え、
    前記集電棒に蓄積された前記静電気により前記一対の放電電極間で放電させ、前記放電に伴って発生する火花放電によって前記燃焼観察管に供給された前記可燃性ガスを燃焼させることを特徴とする噴出水蒸気による帯電実験装置。
  2. 前記集電棒に蓄積された前記静電気の静電気量を測定する静電気測定装置を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の噴出水蒸気による帯電実験装置。
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CN102270402A (zh) * 2010-06-02 2011-12-07 石际 简易静电演示器

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