JP3146746U - 遠投浮き - Google Patents

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Abstract

【課題】仕掛けの絡みの発生を防止してより遠投することを可能とし、魚の掛かりを高感度で検出する遠投浮きを提供する。
【解決手段】基筒部材8の外周部に円筒形の重り9をはめ込むとともに内孔に連結棒部材10を固定してなる芯体2を発泡合成樹脂材により全体略紡錘形に成形した浮き体3の芯体収納空間部内に収納して一体化し、浮き体3から突出する連結棒部材10の先端部に形成した道糸接続部10Cに道糸6を接続するとともに仕掛け結合部10Eに仕掛け7を結合する。
【選択図】図1

Description

本考案は、海釣り等において仕掛けを沖合のポイントまで遠投する遠投浮きに関する。
遠投浮きは、周知のように海釣り等において岸辺から離れた沖合のポイントまで仕掛けを飛ばすとともに海面に浮かんで仕掛けを所定の水深ポイントに漂わせ、魚が掛かると海中に沈み込んでこれを知らせる機能を有するものである。従来の遠投浮きとしては、一般に浮き体の内部に所定重量の重りが一体化されるとともに、浮き体を貫通するガイド孔を形成して構成されたものが提供されている(例えば特許文献1乃至特許文献3を参照)。
また、従来の遠投浮きとしては、内部に重りを一体化した浮き体に対して、その外周部に複数個の矢羽根片を設けたものも提供されている。かかる遠投浮きは、矢羽根片により安定した姿勢で飛行して目標ポイントに対して正確な仕掛け投入が行われるようにする。
特開平8−168328号公報 特開2000−60385号公報 特開2006−230405号公報
ところで、遠投浮きにおいては、仕掛けをより遠くへと飛ばすためにある程度の重量が必要であるとともに、潮の流れに影響を受けずにポイント位置において海面に浮かんで仕掛けを所定のタナに漂わせるためにその重量よりも大きな浮力が必要とされる。遠投浮きにおいては、遠投化を図ることによって大型となり、魚の掛かりを高感度で検出することが困難となる。
上述した先願の遠投浮きは、いずれも浮き体を貫通するガイド孔に道糸を貫通させるとともに道糸に設けた適宜の移動止めにより所定位置で係止するようにしていた。従来の遠投浮きは、このために飛行姿勢が安定せず、目標ポイントに対して正確な仕掛け投入を行うことが困難であるとともに充分な飛行距離を得ることが困難であった。
また、上述した矢羽根片遠投浮きは、飛行姿勢の安定化を図ることが可能ではあるが、空気抵抗が大きくなって充分な飛行距離を得ることが困難であった。また、かかる遠投浮きは、構造が複雑で高価であり、また複数の矢羽根片が突出した構造であることから大型となって保管等に際して大きなスペースを必要とする。さらに、かかる遠投浮きは、遠投した際に矢羽根片に仕掛けが絡む事態が発生しやすいといった問題があった。
したがって、本考案は、仕掛けの絡みの発生を防止してより遠投することが可能であるとともに高感度で構造簡易かつ廉価な遠投浮きを提供することを目的に提案されたものである。
上述した目的を達成する本考案に係る遠投浮きは、芯体と、この芯体を内部に封装した浮き体とから構成される。遠投浮きは、芯体が、合成樹脂材により筒軸状に形成された基筒部材と、この基筒部材に対してその基端側から外周部にはめ込まれる円筒形の重りと、基筒部材に対してその先端側から内孔にはめ込まれて固定されるとともに先端側に道糸接続部が形成されたステンレス製の連結棒部材と、基筒部材に対してその基端部にネジ止め固定されることにより重りの脱落を防止する栓部材とを組み合わせてなる。遠投浮きは、浮き体が、発泡合成樹脂材により全体略紡錘形に成形されるとともに、内部に芯体を収納する大径の下方空間部と小径の上方空間部からなる芯体収納空間部が軸方向に貫通して形成される。遠投浮きは、浮き体が、芯体収納空間部の下端部に開口する下方空間部が重りの外形寸法と略等しくかつ栓部材よりも小径の空間寸法を有して重りを収納する重り収納空間部を構成し、上端部に開口する上方空間部が基筒部材の外径と略等しい孔径を有して基筒部材を嵌合して貫通させる基筒部材嵌合空間部を構成する。
本考案に係る遠投浮きは、芯体が浮き体に対して、重り収納空間部の開口部から芯体収納空間部内に収納されるとともに栓部材により開口部を閉塞し、基筒部材を介して基筒部材嵌合空間部の開口部から突出する連結棒部材の部位が仕掛け結合部を構成して一体化される。遠投浮きは、連結棒部材の先端部に形成された道糸接続部に撚戻し等を介して道糸が接続されるとともに、仕掛け結合部に仕掛けが先端に設けたスナップ・サルカン等を介して結合される。遠投浮きは、遠投されることにより連結棒部材に結合した道糸と仕掛けを供連れした状態で、その紡錘形状により空気抵抗が低減された状態で飛行する。遠投浮きは、より遠くのポイントに対して正確に仕掛けの投入を可能とし、また潮の流れの影響を低減してポイント位置において海面に浮かんで仕掛けを所定のタナに保持するとともに魚の掛かりを高感度で検出する。遠投浮きは、従来品との比較において倍以上の飛行距離を得ることが可能となり、年少者や女性であっても遠くのポイントに仕掛けの投入を可能とする。
上述した目的を達成する本考案に係る遠投浮きは、芯体が、基筒部材と重りの外周面に接着剤を塗布し、この接着剤により浮き体の芯体収納空間部の内部に接合固定された状態で収納される。遠投浮きは、浮き体に対してその内部で芯体が強固に一体化されており、遠投時等において内部で重りが動いて浮き体に衝撃力を作用させて破損が生じるといった事態の発生が防止される。
上述した目的を達成する本考案に係る遠投浮きは、芯体が基筒部材に対して重さを異にする重り若しくは複数個の重りをはめ込むことにより所定の重量とされ、浮き体が芯体の重量に合わせて浮力調整された体積を以って形成される。遠投浮きは、基本的な構成を変えることなく、重量仕様を異にするものを容易に製作することが可能である。
上述した目的を達成する本考案に係る遠投浮きは、基筒部材にはめ込まれる複数個の重りの両側に位置してはめ込まれる重りが、その外側端面を円弧面に形成されるとともに他の重りが突き当てられる内側端面を略垂直面に形成される。遠投浮きは、複数個の重りが、相対する垂直面により安定した状態で突き合わされるとともに円弧面により浮き体の内面に対して良好な当たりとなり破損の発生が低減されるようにする。
上述した目的を達成する本考案に係る遠投浮きは、連結棒部材の仕掛け結合部にチューブを介して棒状の化学発光体が取り付けられる。遠投浮きは、簡易な操作によって化学発光体の着脱が行われ、夜間時等における使用も可能となる。遠投浮きは、化学発光体を取り付けた場合でも遠投特性が損なわれることは無い。
上述した目的を達成する本考案に係る遠投浮きは、連結棒部材が道糸接続部から基端部に向かって次第に大径とされたテーパ付き棒部材であり、基筒部材に対してその内孔よりもやや大径とされた基端部位を圧入することにより固定される。遠投浮きは、連結棒部材が充分な機械的強度を有し、基筒部材に対して容易に組み付けられることでコスト低減が図られるとともに、遠投時の空気抵抗の低減が図られるようにする。
以上のように構成される本考案に係る遠投浮きによれば、基筒部材の外周部に円筒形の重りをはめ込むとともに内孔に連結棒部材を固定してなる芯体を発泡合成樹脂材により全体略紡錘形に成形した浮き体の基筒部材嵌合空間部内に収納して一体化し、浮き体から突出する連結棒部材の先端部に形成した道糸接続部に道糸を接続するとともに仕掛け結合部に仕掛けを結合して用いられる。遠投浮きによれば、浮き体を紡錘形状とするとともに遠投した際に連結棒部材に結合した道糸と仕掛けを供連れした状態で飛ばすことから、空気抵抗が低減されかつスムースな飛行によってより遠投することが可能である。遠投浮きによれば、潮の流れの影響を低減してポイント位置において海面に浮かんで仕掛けを所定のタナに保持し、また魚の掛かりを敏感に検出することが可能である。
以下、本考案の実施の形態として示す遠投浮き1について、図面を参照して詳細に説明する。遠投浮き1は、図1に示すように芯体2、この芯体2を内部に封装した浮き体3とから構成される。遠投浮き1は、図4に示すように投げ竿4のリール5から繰り出される道糸6に結合されるとともに、仕掛け7を接続して用いられる。遠投浮き1は、投げ竿4を振り投げることによりリール5から道糸6を繰り出させながら沖合のポイントまで飛行して着水し、この着水位置で浮かんで仕掛け7をタナ位置に保持する。
遠投浮き1は、図1乃至図3に示すように、芯体2が、基筒部材8を基材として、この基筒部材8に2個の重り9A、9B(以下、個別に説明する場合を除いて重り9と総称する。)と、連結棒部材10と、栓部材11を組み合わせて構成する。芯体2は、基筒部材8を機械的強度が大きく耐化学特性に優れた合成樹脂材、例えばABS樹脂材等により図2及び図3に示すように筒軸状に形成する。基筒部材8は、後述するように基端部8A側に栓部材11を介して重り9を抜け止めして装着するとともに、先端部8Bが浮き体3からやや突出される。基筒部材8は、例えば全長が約140mm、外径が約8mm、内孔8Cの内径が約2mmである。
芯体2は、重り9が、それぞれ鉛材を素材とし、上述した基筒部材8の外径とほぼ等しい内径(8mm)の内孔9A1、9B1を有する円筒形に形成してなる。重り9は、第1重り9Aが約15匁(56.25g)、第2重り9Bが約10匁(37.50g)、全体で約25匁(93.75g)である。したがって、遠投浮き1は、いわゆる25号仕様である。なお、第1重り9Aは、外径が約15mm、長さが約40mmである。第2重り9Bは、外径が約15mm、長さが約27mmである。
重り9は、第1重り9Aと第2重り9Bが、後述するようにそれぞれの内孔9A1、9B1に基筒部材8をその基端部8A側から嵌挿させることにより、外周部8D上に並んだ状態ではめ込まれる。第1重り9Aは、図3に示すように、一端面が緩やかな円弧面9A2とされるとともに他端面が垂直面9A3に形成され、円弧面9A2側を浮き体3を介して外方に向けて基筒部材8の外周部8Dにはめ込まれる。
また、第2重り9Bも、一端面が緩やかな円弧面9B2に形成されるとともに他端面が垂直面9B3に形成され、垂直面9B3側を第1重り9Aの垂直面9A3と突き合わせて基筒部材8の外周部8Dにはめ込まれる。重り9は、基筒部材8に対して、上述した状態で第1重り9Aと第2重り9Bを並べてはめ込むことにより、垂直面9A3、9B3により安定した状態で突き合わされるとともに円弧面9A2、9B2により浮き体3の内面に対して良好な当たりとなり破損の発生が低減されるようにする。
重り9は、上述したように重さを異にする第1重り9Aと第2重り9Bを用いて全体が所定の重量となるようにしたが、例えば1個の重りで構成するようにしてもよい。また、重り9は、さらに多数個の重りを用いて全体が所定の重量となるようにしてもよく、種々の重量の重りを組み合わせて後述する浮き体3により生じる浮力に合わせた所定の重量となるようにしてもよい。遠投浮き1においては、複数個の重り9と、その重量に合わせて浮力調整された体積の浮き体3とにより構成することで、重量仕様を異にしたものを容易に製作することが可能である。
また、重り9は、基筒部材8に対して第1重り9Aと第2重り9Bを、それぞれの垂直面9A3、9B3を突き合わせて組み合わせたが、例えば1個の重りで構成する場合には両端面を円弧面に形成したものが用いられる。また、重り9は、多数個の重りで構成する場合に、少なくとも両側の2個を上述した第1重り9Aと第2重り9Bと同等の形状として中間の重りは両端面を垂直面に形成したものが用いられる。重り9は、重さを異にする多数個の重りで構成する場合に、重量の大きな重りを一端側に位置させるようにして並べて基筒部材8に組み合わせる。
芯体2は、連結棒部材10が大きな機械的強度と防錆特性に優れたステンレス棒材により形成される。連結棒部材10は、後述するように基筒部材8との固定部を構成する基端部10Aから先端部10B側に向かって次第に細経となるテーパ付き棒部材からなる。連結棒部材10は、先端部10Bにおいてリング状に湾曲されるとともにスポット溶接処理等が施されて道糸接続部10Cが形成される。
連結棒部材10は、基端部10Aが基筒部材8の内孔8Cの内径(2mm)よりもやや大径とされ、基筒部材8に対してその先端部8B側の開口から内孔8C内に圧入する簡易な方法により一体化される。連結棒部材10は、全長が約160mmであり、約30mmの部位が基筒部材8に対する圧入部10Dを構成するとともに、後述するように芯体2を浮き体3内に収納した状態で道糸接続部10Cを含む約130mmの部位が浮き体3から突出する。連結棒部材10は、この突出部位が仕掛け結合部10Eを構成する。
連結棒部材10は、基筒部材8に対して、その先端部8B側の開口から基端部10Aを圧入して一体化される。連結棒部材10は、充分な機械的強度を有し、基筒部材8に対して容易に組み付けられることでコスト低減が図られるようにする。連結棒部材10は、上述したテーパ構造により、遠投時の空気抵抗を低減してより遠投が図られるようにする。
芯体2は、基筒部材8に対して重り9がはめ込まれる。芯体2においては、基筒部材8に対してその基端部8A側から、まず第2重り9Bをその円弧面9B2側をはめ込み面として嵌め込みを行い、次に第1重り9Aをその垂直面9A3側をはめ込み面として嵌め込みを行う。芯体2においては、基筒部材8の基端部8Aに栓部材11を止めネジ12により固定することにより重り9の脱落を防止して構成各部材を組み合わせる。
栓部材11は、合成樹脂材により重り9よりもやや大径であり、図3に示すように第1重り9Aの円弧面9A2を受ける内面が円弧凹面とされるとともに、外側面が円弧凸面として形成される。栓部材11には、厚み方向に貫通して基筒部材8の内孔8Cとほぼ等しい内径(2mm)の貫通孔11Aが形成されている。栓部材11は、貫通孔11Aに嵌挿した止めネジ12が基筒部材8の内孔8Cにねじ込まれることにより、基筒部材8の基端部8Aに固定される。
以上のように構成された芯体2は、上述した連結棒部材10の仕掛け結合部10Eを突出させた状態で浮き体3の内部に形成した芯体収納空間部13内に封装される。浮き体3は、発泡合成樹脂材、例えば三和化工製高架橋独立気泡ポリエチレンフォーム「サンペルカ」(登録商標)により一体に成形される。発泡合成樹脂材「サンペルカ」は、緩衝性、断熱性、耐候性、浮揚性、耐薬品性等に優れ、また裁断、切削、接着等の加工性にも優れた素材である。
浮き体3は、長さが約140mm、最大外径部位が約40mm、最小外径部位が約20mmの全体略紡錘形に成形される。浮き体3には、その内部に上述した芯体2を収納する段付きの芯体収納空間部13が軸方向に貫通して形成される。浮き体3には、外周面の全体に亘り防水塗料が塗布されている。防水塗料としては、遠方や夜間時でも視認することを可能とする例えば蛍光顔料を混合した橙色等のウレタン樹脂系塗料、ビニル樹脂系塗料等の適宜の塗料が用いられる。
浮き体3は、芯体収納空間部13が、同軸上に大径の重り収納空間部14と小径の基筒部材嵌合空間部15を形成した段付き空間部からなる。芯体収納空間部13は、重り収納空間部14が上述した重り9の外径とほぼ等しい内径(15mm)でかつ2個全体の長さ(67mm)よりもやや大きい70mm程度の長さで形成する。重り収納空間部14は、浮き体3の一端側に、後述するように芯体2を嵌合する組付開口部14Aを形成する。
芯体収納空間部13は、基筒部材嵌合空間部15が、上述した基筒部材8の外径とほぼ等しい内径(8mm)であり、一端側が重り収納空間部14と連通し他端側が浮き体3の他端側に開口して連結棒部材10の先端部を引き出す引出開口部15Aを構成して浮き体3の内部に形成される。芯体収納空間部13は、後述するように芯体2を内部に収納した状態で基筒部材嵌合空間部15内に基筒部材8を導き、この基筒部材8を介して引出開口部15Aから連結棒部材10の先端部を外部へと引き出す。
浮き体3は、図2に示すように組付開口部14Aを形成した重り収納空間部14の端面部が栓部材11の外径よりもやや大径でありかつその曲率とほぼ同曲率の湾曲面で形成される。浮き体3は、後述するように芯体収納空間部13内に芯体2を収納した後に組付開口部14Aに対して栓部材11がはめ込まれる。浮き体3は、上述したように栓部材11の貫通孔11Aに嵌挿された止めネジ12が基筒部材8の内孔8Cにネジ込まれることにより組付開口部14Aを閉塞される。
浮き体3は、後述するように遠投が行われる際に、重り収納空間部14側を飛行頭にして飛行する。浮き体3は、上述したように飛行頭を構成する端部が栓部材11と共同して円弧状に形成されており空気抵抗を低減して遠投が行われるようにする。また、浮き体3は、栓部材11によって飛行頭を構成することで、誤って地面等に落下させた場合でも先端部の破損が防止される。
浮き体3は、後述するように芯体収納空間部13内に芯体2を収納した状態で、図2に示すように基筒部材嵌合空間部15内に導いた基筒部材8の先端部8Bを引出開口部15Aから突出させる。浮き体3は、引出開口部15Aから基筒部材8を介して、上述したように連結棒部材10の仕掛け結合部10Eを約130mmの長さで突出させる。
遠投浮き1は、上述した各構成部材が以下の組立工程により組み立てられる。遠投浮き1は、基筒部材8に連結棒部材10と重り9を組み付けて芯体2を製作し、この芯体2を浮き体3の芯体収納空間部13内に収納して栓部材11により抜け止めする。組立工程は、基筒部材8に対して連結棒部材10の圧入工程が行われる。圧入工程は、基筒部材8の先端部8B側からその内孔8Cに、連結棒部材10の圧入部10Dを圧入する。
組立工程は、基筒部材8の基端部8A側からその外周部に重り9をはめ込む。重りはめ込み工程は、第2重り9Bがその円弧面9B2側から内孔9B1に基筒部材8を嵌挿させて組み付けられるとともに、第1重り9Aがその垂直面9A3側から内孔9A1に基筒部材8を嵌挿させて組み付けられる。重りはめ込み工程は、このように基筒部材8に対して第2重り9Bと第1重り9Aがこの順序で、互いにそれぞれの垂直面9B3、9A3を突き合わせて組み付ける。組立工程は、これにより、基筒部材8に重り9と連結棒部材10を組み合わせた芯体2(詳細には中間体)を製作する。
組立工程は、上述した芯体2を浮き体3の芯体収納空間部13内に収納固定する。組立工程は、浮き体3の芯体収納空間部13内に、その重り収納空間部14側の組付開口部14Aから例えばエポキシ樹脂系接着剤等の接着剤を充填して芯体収納空間部13の内面に接着剤層20を形成する。組立工程は、浮き体3に対して芯体2を、連結棒部材10を嵌挿側として組付開口部14Aから芯体収納空間部13内へと嵌挿する。組立工程は、浮き体3に対して芯体2が、連結棒部材10と基筒部材8が基筒部材嵌合空間部15内を導かれて引出開口部15Aから外部へと引き出されるようにする。
組立工程は、浮き体3に対して芯体2を所定位置まで嵌挿して第2重り9Bの円弧面9B2を重り収納空間部14の上部に突き当てる。組立工程は、重り収納空間部14内において第2重り9Bと第1重り9Aが、この順序でそれぞれの垂直面9B3、9A3を突き合わせて収納されるようにする。組立工程は、芯体収納空間部13の内面に形成した接着剤層20により、重り収納空間部14内において第1重り9Aと第2重り9Bを収納固定するとともに基筒部材嵌合空間部15内において基筒部材8を固定する。
組立工程は、芯体収納空間部13内に芯体2を収納固定した浮き体3に対して、重り収納空間部14の組付開口部14Aに栓部材11を嵌め込み、この栓部材11を止めネジ12によりネジ止めすることにより一体化する。なお、組立工程は、組付開口部14Aや引出開口部15Aの開口部位に接着剤を充填して芯体収納空間部13を密封することにより、芯体2を浮き体3内に一体化した遠投浮き1を完成する。
なお、上述した組立工程においては、基筒部材嵌合空間部15の内面にも接着剤層20を形成したが、内径の小さな基筒部材嵌合空間部15内に接着剤を充填することは困難であることから基筒部材8側に接着剤を塗布するようにしてもよい。遠投浮き1は、接着剤層20により芯体2が浮き体3に対して芯体収納空間部13内で強固に一体化され、遠投時等において内部で重り9が動いて浮き体3に衝撃力を作用させて破損が生じるといった事態の発生が防止される。
以上の工程を経て切削された遠投浮き1は、上述したように浮き体3が発泡合成樹脂材「サンペルカ」を素材として上述した形状寸法を以って形成されたことにより、芯体2を芯体収納空間部13内に収納して一体化した状態において約2匁(7.5g)の残浮力を有する。したがって、遠投浮き1は、この残浮力によって浮き体3の上部が海面から浮上して直立した状態で浮び、魚が掛かると海中へと引き込まれてこれを検出する。
遠投浮き1には、図1に示すように連結棒部材10の先端部に形成された道糸接続部10Cに例えばサルカン16が取り付けられる。遠投浮き1は、使用に際してサルカン16を介して道糸6と接続される。遠投浮き1には、図1に示すように連結棒部材10の仕掛け結合部10Eに例えばスナップサルカン17を介して仕掛け7が接続される。仕掛け7は、所定の長さのハリス7Aと、その先端に取り付けた所定の針7Bとからなる。
遠投浮き1には、夜間時等における使用も可能とするために、図1鎖線で示すように連結棒部材10の先端部10Bに可撓性チューブ19を介して棒状の化学発光体18が取り付けられる。化学発光体18としては、釣り用として汎用されている株式会社ルミカ製の「ケミホタル」(登録商標)が好適に用いられる。遠投浮き1は、道糸6の接続の前に、連結棒部材10の先端部10Bに可撓性チューブ19を装着し、化学発光体18を折って内部で化学反応を起こさせた状態にして可撓性チューブ19を介して先端部10Bに取り付ける。遠投浮き1は、化学発光体18を取り付けた状態でもこれが浮き体3の外周から大きく突出することは無く、遠投特性が損なわれることは無い。
遠投浮き1は、仕掛け7に餌を付けて投げ竿4が振り投げられると、内蔵した重り9の重量によりリール5から道糸6を繰り出させながら沖合のポイントまで飛行する。遠投浮き1は、上述した浮き体3の紡錘形状により空気抵抗が低減された状態で飛行する。遠投浮き1は、重量の大きな第1重り9Aを飛行頭部側に位置させて浮き体3の内部に重り9を組み込んだ構成により、安定した姿勢で飛行する。遠投浮き1は、図4に示すように連結棒部材10の仕掛け結合部10Eに結合した仕掛け7を供連れした状態で飛行することにより、空気抵抗を低減しかつ安定した姿勢で飛行して遠投が可能となる。
遠投浮き1は、沖合のポイントまで飛行して着水し、この着水位置で浮かんで仕掛け7をタナ位置に保持する。遠投浮き1は、魚が掛かると海中へと引き込まれることによりこれを検出する。
なお、本考案は、図面を参照して説明した上述した実施の形態に示す遠投浮き1に限定されないことは勿論であり、本明細書に添付した実用新案登録請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく構成要件について種々の変更、置換が行われる。
本考案の実施の形態として示す遠投浮きの使用状態の正面図である。 同遠投浮きの要部断面図である。 同遠投浮きの分解断面図である。 同遠投浮きを遠投する使用状態の説明図である。
符号の説明
1 遠投浮き、2 芯体、3 浮き体、4 投げ竿、5 リール、6 道糸、7 仕掛け、8 基筒部材、9 重り、10 連結棒部材、11 栓部材、12 止めネジ、13 芯体収納空間部、14 重り収納空間部、15 基筒部材収納空間部、18 化学発光体

Claims (6)

  1. 合成樹脂材により筒軸状に形成された基筒部材と、この基筒部材に対してその基端側から外周部にはめ込まれる円筒形の重りと、上記基筒部材に対してその先端側から内孔にはめ込まれて固定されるとともに先端側に道糸接続部が形成されたステンレス製の連結棒部材と、上記基筒部材に対してその基端部にネジ止め固定されることにより上記重りの脱落を防止する栓部材とを組み合わせてなる芯体と、
    発泡合成樹脂材により全体略紡錘形に成形されるとともに内部に上記芯体を収納する段付きの芯体収納空間部が軸方向に貫通して形成され、上記芯体収納空間部の下端部に開口する大径の下方空間部が上記重りの外形寸法と略等しくかつ上記栓部材よりも小径の空間寸法を有して上記重りを収納する重り収納空間部を構成するとともに、上端部に開口する小径の上方空間部が上記基筒部材の外径と略等しい孔径を有して上記基筒部材を嵌合して貫通させる基筒部材嵌合空間部を構成する浮き体とから構成され、
    上記浮き体に対して上記重り収納空間部の開口部から上記芯体収納空間部内に収納される上記芯体が、上記栓部材により上記開口部を閉塞し、上記基筒部材を介して上記基筒部材嵌合空間部の開口部から突出される上記連結棒部材の部位が仕掛け結合部を構成して一体化されることを特徴とする遠投浮き。
  2. 上記芯体は、上記基筒部材と上記重りの外周面に接着剤を塗布し、この接着剤によって上記浮き体の上記芯体収納空間部の内部に接合固定された状態で収納されることを特徴とする請求項1記載の遠投浮き。
  3. 上記芯体は、上記基筒部材に対して重さを異にする重り若しくは複数個の重りをはめ込むことにより所定の重量とされ、
    上記浮き体は、上記芯体の重量に合わせて浮力調整された体積を以って形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遠投浮き。
  4. 複数個の重りは、上記基筒部材に対して両側に位置してはめ込まれる重りが、外側端面を円弧面に形成されるとともに、他の重りが突き当てられる内側端面を略垂直面に形成されることを特徴とする請求項3に記載の遠投浮き。
  5. 上記連結棒部材には、上記浮き体から突出した上記仕掛け結合部にチューブを介して棒状の化学発光体が取り付けられることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の遠投浮き。
  6. 上記連結棒部材は、上記道糸接続部から基端部に向かって次第に大径とされたテーパ付き棒部材であり、上記基筒部材に対してその内孔よりもやや大径とされた基端部位を圧入することにより固定されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の遠投浮き。
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KR102555651B1 (ko) * 2022-12-05 2023-07-14 고병욱 복합 조명 낚시찌

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