JP3146684U - 機能性粘着テープ - Google Patents
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Abstract
【課題】関節保護用の粘着テープにおける、装着時の手間、関節の運動に対する違和感と抵抗を低減させ、且つ関節可動域外への負荷に対する強固な抑制を持たせることを課題とする。
【解決手段】弾性繊維により構成されたシート状伸縮性材料23に少なくとも2つ以上の固定点部24,25を設定し、それらの固定点部間を高強度繊維26で繋ぐことにより、材料が伸縮可能な変位の方向と量を制限させた複合素材を支持体とし、その片面の全面または部分的に粘着剤層を有することを特徴とする機能性粘着テープ22とすることで、関節可動域内における運動に対しては抵抗が少なく関節の動きを妨げず、関節可動域外への運動に対しては高い応力を発生させる。
【選択図】図6
【解決手段】弾性繊維により構成されたシート状伸縮性材料23に少なくとも2つ以上の固定点部24,25を設定し、それらの固定点部間を高強度繊維26で繋ぐことにより、材料が伸縮可能な変位の方向と量を制限させた複合素材を支持体とし、その片面の全面または部分的に粘着剤層を有することを特徴とする機能性粘着テープ22とすることで、関節可動域内における運動に対しては抵抗が少なく関節の動きを妨げず、関節可動域外への運動に対しては高い応力を発生させる。
【選択図】図6
Description
本考案は、日常生活、スポーツおよびリハビリ運動に関節を保護する目的で使用される関節用機能性粘着テープに関する。詳しくは、関節可動域内における運動に対しては抵抗を少なくすることで関節の動きを妨げず、関節を保護することができる好適な技術に関する。
関節用粘着テープおよびサポーターは、日常生活やスポーツ、更には、リハビリ運動を補助する役割として固定または損傷を回避し保護する目的で幅広く使用されている。関節部位は主に骨、靭帯、筋肉で構成されており、ケースにより損傷する部位は様々であるが、靭帯を損傷するケースは多く、スポーツ選手においても関節の損傷による引退は例を絶たない。この様な損傷の場合、繰り返して損傷を起こすケースが多いため、関節を固定し保護する目的で関節用粘着テープが使用されている。
従来技術として非伸縮粘着テープによる関節の保護がある。しかし、運動時において関節可動域での抵抗が大きいために違和感や疲労感を伴い易い。また、テーピング時には粘着スプレー、アンダーラップ、テーピングという幾つかの工程があり、十分な効果を得るためにはテーピングに関する専門知識や技術の習得が必要となるため非常に困難なものとなっていた。これらを解決するために、例えば、特許文献1ではテーピング式膝サポーターの取り付けを簡略化し効果が得られやすい形状にすることで、使用時における違和感や疲労感も軽減されている。改良点としては関節の保護に重要な伸縮性および追従性を持たせた支持体の強度について余地が残されている。
また、装着型の関節用サポーターも多数存在するが、複合化した材料としては厚みが大きく、激しい運動時に使用すると必要な関節の動きを妨げるものが多い。例えば、特許文献2の関節用サポーターでは引張り剛性の高い繊維を使用することや長さ方向にバイアスとなる様に構成されている。ねじれ方向や伸縮を抑制しサポーターとしての機能を付与しているが、バイアスによるねじれのために装着時には関節本来の動きも抑制されるため改良の余地は残されている。
特許文献3の足首用サポーターでは伸縮性の素材の外側に伸縮性に方向を持たせた帯を取り付けて、関節に対する追従性と保護を両立させる機能を付加している。布地の外面に帯を設置するため、サポーターとしての厚みが大きく成なる傾向であり改良の余地は残されている。
特許公開2002−330991
特許公開2005−185629
特許公開平11−206947
本考案において装着時の手間、関節運動に対する違和感と抵抗、更には重量と厚さを低減させ、且つ関節可動域外への負荷に対する強固な保護を持たせることを課題として検討した。
本考案は、弾性繊維により構成された引張り方向への伸縮性を有するシート状伸縮性材料に、少なくとも2つ以上の固定点部を設定し、その固定点部間を高強度繊維で繋ぐことにより伸縮可能な変位の方向と量が制限された複合素材を支持体として、その片面の全面または部分的に粘着剤層を有した機能性粘着テープで可能となる。望ましくは、弾性繊維により構成されたシート状伸縮性材料が、引張り方向におけるもとの長さに対して20%以上の伸び率を有するシート状伸縮性材料である機能性粘着テープが好適であり、また、弾性繊維により構成された引張り方向への伸び率が20%以上である前記シート状伸縮性材料に、少なくとも2つ以上設定された固定点部が、高強度繊維を伸縮性材料へ縫い込むことにより形成されている複合素材を支持体として、その片面の全面または部分的に粘着剤層を有することを特徴とする機能性粘着テープも好適である。更には、機能性粘着テープにおける層の厚さ方向に貫通した通気口が設けられていることや、機能性粘着テープの形状が機能性粘着テープにおける層の厚み方向から見た場合、保護を目的とする関節部位との接触部の両側に保護を目的とする関節周辺部への巻き付け部が設けられた形状に設計されていることを特徴とする機能性粘着テープとすることで、極めて優れた関節保護用機能性粘着テープの提供を可能にするものである。
本考案で使用されるシート状伸縮性材料を構成する弾性繊維としては、一般的なエステル系、ウレタン系、アクリル系、オレフィン系等の単独または組み合わせ素材が挙げられる。弾性繊維による構成方法により材料の伸縮性や緊迫力を設計することが可能となるが、引張り方向におけるシート状伸縮性材料のもとの長さに対して20%以上の伸び率を有することが望ましく、更には50%以上の伸び率を有することが関節に対する追従性の確保のために望ましい。繊維の構成は一般的な平織り、カットボス、メッシュ、パイル編み、リブ編み、リンクス編み、ジャガード、ジャージ等で使用可能であり、保護を目的とする関節部位に適した編み方を選定することができる。特には縦糸と横糸を弾性繊維の強撚糸を用いた平織りであることが好適であると考えられるが、保護を目的とする関節部の大きさや場所に対して十分に考慮した設計を行うことは、関節可動域での運動に対する抵抗や違和感を減少させることが可能となることから望ましい。
本考案で使用される高強度繊維としては、弾性繊維と比較して引張り方向への伸び率が小さい繊維であることが好適である。高強度繊維の引張強度および破断伸度はJIS L 1013(化学繊維フィラメント糸試験方法)およびJIS L 1015(化学繊維ステープル試験方法)に準拠した標準時において、引張強度が1.0cN/dtex以上、破断伸度は50%以下であることが望ましい。更に好ましくは引張強度が1.3cN/dtex以上であり、これは例えばヒトが加速して急停止した場合などに受ける関節部への負荷および、本考案の機能性粘着テープで使用する高強度繊維の量を考えた場合に望ましい。これらは、高強度繊維がより高い比強度を有することにより複合化した材料の薄型化や軽量化をより可能にすることから適当である。高強度繊維の例としては綿、羊毛、絹、麻、レーヨン、キュプラ、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ビニロン繊維、ポリアリレート繊維、炭素繊維等の天然繊維または化学繊維等が挙げることができ、これらの複合糸においても特性を満足する範囲であれば使用可能であることが考えられる。高強度繊維の引張強度は弾性繊維との複合素材とした支持体の薄型化や軽量化の設計に大きく影響する。また、選定する高強度繊維の柔軟性も必要であり、例えば柔軟性が低い繊維である場合は縫い目を形成することや繰り返し伸縮に耐えることが困難となるため適さないことが考えられる。
本考案において弾性繊維により構成された引張り方向への伸び率が20%以上であるシート状伸縮材料へ設定される固定点部としては、材料の変位量に対する応力の応答性を良くするために伸縮性がより少ないことが望ましい。固定点部の形成方法としては、弾性繊維と比較して引張り方向への伸び率が少ない繊維をミシン等で伸縮性材料に縫い目を密集させて形成することや、ホットメルト、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、湿気硬化型樹脂、光硬化型樹脂等をプリントおよび含浸させて、高強度繊維を伸縮性材料に接着させる方法が考えられる。またはこれらを併用して繊維で密に縫い目を形成させ、更にこれらの樹脂をプリントおよび含浸させる方法等が考えられるが、高強度繊維で繋ぐことが可能な固定点部を形成することができる方法であれば他の方法も使用することが可能であると思われる。また、特には固定点部およびそれらを繋ぐ高強度繊維を同一材料とし連続的にこれらを形成させることは、製造工程および構成材料を減らすことができることから望ましい。固定点部の大きさとしては長辺または直径が1ミリメートルから300ミリメートル程度の大きさが考えられる。固定点部を設定することによる機能としては、固定点部間を高強度繊維で繋ぐことにより、複合素材の伸縮性を効率良く制限させることができる。また、その複合素材の片面の全面または部分的に粘着剤層を設け、機能性粘着テープとして関節の保護を保護する場合に、高強度繊維が万が一に破断しても破断による関節保護機能の低下を最小限に抑えることが可能であることが考えられる。更にはこれらの固定点部を高強度繊維で自由に繋ぐことで関節保護用機能性粘着テープとして、伸縮可能な変位の方向と量の設計が容易に可能となる利点が挙げられる。固定点部を設け無い場合では、伸縮時において弾性繊維により構成された伸縮性材料と高強度繊維との間にずれが発生し、変位量に対して応力の応答性が低下するため、関節保護を目的とする伸縮を制限する機能の付与が不足する傾向となる。
本考案における機能性粘着テープを関節に用いた場合、保護を目的とする関節の被接触部と機能性粘着テープの接触面側が密着し関節部の運動に対して追従させることが効果的である。保護を目的とする関節の被接触部と機能性粘着テープの接触面側の密着を確保し追従性を維持するためには、機能性粘着テープの接触面側に粘着剤層を施すことで、より高い密着性を確保し追従性を得ることが可能となる。粘着剤層としては一般的に知られるアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゲル粘着剤を用いることができる。一般的にはアクリル系粘着剤もしくはゲル系粘着剤が好まれるが、機能的に優れる粘着剤を選定することは必要であり、支持体への全面設置または部分設置することで効果が得られる。粘着剤層の厚みとしては使用状況や粘着力により変化するが、10から300μmが望ましく、更には30から150μmが貼付させる皮膚やその固着力から好ましい。
本考案における機能性粘着テープでは、抗菌加工を施すことが衛生的に望ましく、抗菌加工には一般的に知られているような銀系無機抗菌剤等の添加によるもの等も考えられる。また、支持体層への汚れ等の付着を防ぐために、使用環境下でゴム状弾性を示すポリマーで支持体を被覆させることも効果的であることが考えられる。
また更には、装着時の蒸れ防止を考えた場合、本機能性粘着テープにおける層の厚み方向に対して任意に貫通した通気口を設けることが有効であると思われる。装着時に保護を目的とする被接触部側と外気がつながるため、通気口を設けない場合と比べて蒸れを低減させることから望ましいと思われる。ただし、通気口の数や大きさは、被接触部と機能性粘着テープの接触面に関係するため密着性や追従性に影響することから考慮することが望ましい。また、通気口の形は繰り返し伸縮に対して亀裂を生じさせない円形および楕円形が望ましいが、部位によってはほとんど伸縮しない部分もあるので形状は特に限定はしない。通気口の大きさは1mm2から10000mm2で設けることが可能であり、望ましくは1mm2から6000mm2である。
本考案の機能性粘着テープは、未使用時には粘着剤層表面を、上質紙、グラシン紙、パーチメント紙などの表面に、シリコーンなどの剥離性能を有する剥離剤をコーティングしたものや、上質紙に樹脂をアンカーコートしたセパレータにて被覆させておくことが好ましい。これは、粘着剤層の表面に汚れやしわが寄ることによる粘着剤層同士の粘着等を防ぐためである。このセパレータは一般的に皮膚へ貼付する医療用テープやシートなどで用いられているもの等で使用することができる。
本考案の機能性粘着テープにおいて伸縮可能な変位の方向と量を設計することを可能とする機構の概念を図1と図2に示す。図1では本考案の機能性粘着テープが、伸縮方向の変位量に対して急峻に応力を発生させることができる特性を示している。この特性は関節を保護する目的で本考案の機能性粘着テープを使用した場合に、小さい引張り応力を示す変位量域では関節の動きを妨げず、大きい引張り応力を示す変位量域では関節の動きを妨げて強固に保護することを可能とする。また、本考案の機能性粘着テープにおける材料の構成例である図2から、本考案の機能性粘着テープが、弾性繊維により構成された伸縮性材料に固定点部を設定し、その固定点部を介して高強度繊維を繋ぐことにより、図1の変位量と引張り応力の関係を示すことが可能となる。また、固定点部と高強度繊維は弾性繊維から構成された伸縮性材料に任意に設定することが可能であることから、保護を目的とする関節の動きに適応させた機能性粘着テープの設計が可能となる。
本考案の技術によれば以下の効果を奏する。
(1)関節可動域外では関節を強固に保護
(2)関節可動域内では関節の動きを妨げない
(3)関節の形状や動きに合わせた設計ができる
(4)薄型かつ軽量
(5)装着が簡便
(1)関節可動域外では関節を強固に保護
(2)関節可動域内では関節の動きを妨げない
(3)関節の形状や動きに合わせた設計ができる
(4)薄型かつ軽量
(5)装着が簡便
機能性粘着テープの形状例を図3に示す。
本考案の機能性粘着テープでの関節の保護を考えた場合、目的とする関節保護の部位と機能性粘着テープとの接触部を良好に固定するためには、保護を目的とする関節周辺部の形状に対応した巻き付け部を設けることが好適であると考えられる。このことから、本考案の機能性粘着テープにおいて好適な形状は、関節保護の部位との接触部と関節周辺部への巻き付け部を設けることを考えた場合、関節保護の部位との接触部が関節周辺部への巻き付け部で挟まれた形状であることが考えられる。このような形状でなくても、関節保護用機能性粘着テープとして用いることは可能であるが、関節周辺部に好適に巻き付けることのできる形状とすることで、より関節の動きに追従させることができる。
本考案の機能性粘着テープでの関節の保護を考えた場合、目的とする関節保護の部位と機能性粘着テープとの接触部を良好に固定するためには、保護を目的とする関節周辺部の形状に対応した巻き付け部を設けることが好適であると考えられる。このことから、本考案の機能性粘着テープにおいて好適な形状は、関節保護の部位との接触部と関節周辺部への巻き付け部を設けることを考えた場合、関節保護の部位との接触部が関節周辺部への巻き付け部で挟まれた形状であることが考えられる。このような形状でなくても、関節保護用機能性粘着テープとして用いることは可能であるが、関節周辺部に好適に巻き付けることのできる形状とすることで、より関節の動きに追従させることができる。
弾性繊維により構成されたシート状伸縮性材料に、少なくとも2つ以上の固定点部を設定し、その固定点部間を高強度繊維で繋ぐことにより伸縮可能な変位の方向と量が制限された、本考案の機能性粘着テープの構成例を図4に示す。
本考案の機能性粘着テープにおける支持体層の、伸縮可能な変位の方向と量を制限させる機能の付与を可能にする、固定点部とその固定点部間を繋いだ高強度繊維の伸縮性材料への設定例を図5に示す。伸縮性材料へ任意に固定点部と高強度繊維を設定することで機能の付与の設計が可能であることが考えられる。
本考案の機能性粘着テープにおいて、左手首の関節保護を目的として使用した装着例を図6に示す。関節保護の部位との接触部が関節周辺部への巻き付け部で挟まれた形状で、粘着剤層が支持体の片面側の全面に設置された機能性粘着テープである。機能性粘着テープにおける、関節周辺部の巻き付け部から他方の関節巻き付け部への長さ方向が14cmで、両方の関節巻き付け部の幅方向が14cm、関節保護の部位との接触部の長さ方向が9cm、幅方向が6.5cmである。長さ方向での関節保護の部位との接触部の終点は巻き付け部とのくびれ部であるが、くびれ部間を結んだ線を中心線として12mmの幅でウレタンホットメルトにより、高強度繊維であるナイロン繊維と、ウレタン弾性糸を縦糸と横糸で平織りにした伸縮性材料を接着している。ナイロン繊維は伸縮性材料に一辺の長さが7mmの六角形で重なり合いながら縫って形成され、それら六角形の交点にナイロン繊維を密に縫い込むことにより固定点部を形成し支持体層としている。粘着剤層はアクリル系粘着剤を剥離紙の上に乾燥後の厚みが100μmとなるように塗布して形成し、これに支持体層を貼り合わせて図6に示す機能性粘着テープとしこれを使用した。
本考案の機能性粘着テープにおいて、左足首の関節保護を目的として使用した装着例を図7に示す。手首関節と同様に、関節保護の部位との接触部が関節周辺部への巻き付け部で挟まれた形状で、粘着剤層が支持体の片面側の全面に設置された機能性粘着テープである。機能性粘着テープにおける、関節周辺部の巻き付け部から他方の関節巻き付け部への長さ方向が30cmで、両本の関節巻き付け部の幅方向が15cm、両方の関節保護の部位との接触部の長さ方向が12cm、幅方向が10cmである。図7のつま先方向の矢印に近い辺の長さは10cmで、かかと方向でその辺と平行な辺の長さは5cmである。関節保護の部位との接触部の終点は巻き付け部とのくびれ部であるが、そこを中心線として15mmの幅でウレタンホットメルトにより、高強度繊維であるナイロン繊維と、ウレタン弾性糸を縦糸と横糸で平織りにした伸縮性材料を接着している。ナイロン繊維は伸縮性材料に一辺の長さが10mmで互いに角度が120度で交点を形成し図7の様な折れ線とし、他の折れ線との間隔は各辺で平行に7mmで設定されている。各線の接点にはナイロン繊維を密に縫い込むことにより固定点部を形成し支持体層としている。粘着剤層はアクリル系粘着剤を剥離紙の上に乾燥後の厚みが100μmとなるように塗布して形成し、これに支持体層を貼り合わせて図7の機能性粘着テープとしこれを使用した。
[比較例1]
[比較例1]
実施例1で左手首関節に幅38mm、長さ130mmの非伸縮性粘着テープ(C50F、バトルウィン)を手首から手のひら方向に幅方向で5mm重なる様に2本並べて貼付した。
[比較例2]
[比較例2]
実施例2で左足首関節に幅38mm、長さ350mmの非伸縮性粘着テープ(C50F、バトルウィン)を内側の足首から足の裏を通り外側の足首へ幅方向で5mm重なる様に2本並べて貼付した。
実施例1、2および比較例1、2について、装着の手間、関節を動かした時に感じる、関節可動域外での固定感覚と、関節可動域内での抵抗感覚を表1に示す。評価段階は次の3段階評価とした。とても良:◎、良:○、不良:×。
表1の結果は本考案の機能性粘着テープが、装着時の手間、関節運動に対する違和感と抵抗を低減させ、且つ関節可動域外への負荷に対する強固な保護を可能とすることを示している。
1・・・機能性粘着テープの変位量と引張り応力の曲線
2・・・弾性繊維により構成された伸縮性材料
3・・・固定点部間を繋いで弾性繊維により構成されたシート状伸縮性材料に設定された高強度繊維
4・・・シート状伸縮性材料に設定された固定点部
5・・・層の厚み方向に貫通した通気口
6・・・伸長方向を示す矢印
7・・・断面図(c)に対応した正面図(a)でのカットポイントを表す線
8・・・粘着剤層
9・・・支持体層の厚み
10・・・粘着剤層の厚み
12・・・保護を目的とする関節部位との接触部
13・・・保護を目的とする関節周辺部への巻き付け部
14・・・弾性繊維を平織りにして構成されたシート状伸縮性材料
15・・・伸縮性材料を構成する弾性繊維間を通りながら固定点部間を繋ぐ高強度繊維
16・・・伸縮性材料に密に縫い込まれて固定された高強度繊維に、更に樹脂で接着させて構成された固定点部
17・・・支持体の片面に設置された粘着剤層
18・・・シート状伸縮性材料に設定された固定点部
19・・・弾性繊維により構成された伸縮性材料
20・・・固定点部間を繋いで弾性繊維により構成されたシート状伸縮性材料に設定された高強度繊維
21・・・伸長方向を示す矢印
22・・・弾性繊維により構成された伸縮性材料に固定点部を設定し、その固定点部間を高強度繊維で繋いだ複合素材を支持体として、その片面側の全面に粘着剤層が設置されている機能性粘着テープ。
23・・・弾性繊維により構成された伸縮性材料
24・・・高強度繊維を伸縮性材料へ縫い込むことにより形成された固定点部
25・・・樹脂により高強度繊維と伸縮性材料を接着することにより、機能性粘着テープに形成された固定点部
26・・・伸縮性材料を構成する弾性繊維間を通りながら固定点部間を繋ぐ高強度繊維
27・・・保護を目的とする関節部位との接触部
28・・・保護を目的とする関節周辺部への巻き付け部
29・・・指先方向を示す矢印
30・・・弾性繊維により構成された伸縮性材料に固定点部を設定し、その固定点部間を高強度繊維で繋いだ複合素材を支持体として、その片面側の全面に粘着剤層が設置されている機能性粘着テープ。
31・・・弾性繊維により構成された伸縮性材料
32・・・高強度繊維を伸縮性材料へ縫い込むことにより形成された固定点部
33・・・樹脂により高強度繊維と伸縮性材料を接着することにより、機能性粘着テープに形成された固定点部
34・・・伸縮性材料を構成する弾性繊維間を通りながら固定点部間を繋ぐ高強度繊維
35・・・保護を目的とする関節部位との接触部
36・・・保護を目的とする関節周辺部への巻き付け部
37・・・つま先方向を示す矢印
2・・・弾性繊維により構成された伸縮性材料
3・・・固定点部間を繋いで弾性繊維により構成されたシート状伸縮性材料に設定された高強度繊維
4・・・シート状伸縮性材料に設定された固定点部
5・・・層の厚み方向に貫通した通気口
6・・・伸長方向を示す矢印
7・・・断面図(c)に対応した正面図(a)でのカットポイントを表す線
8・・・粘着剤層
9・・・支持体層の厚み
10・・・粘着剤層の厚み
12・・・保護を目的とする関節部位との接触部
13・・・保護を目的とする関節周辺部への巻き付け部
14・・・弾性繊維を平織りにして構成されたシート状伸縮性材料
15・・・伸縮性材料を構成する弾性繊維間を通りながら固定点部間を繋ぐ高強度繊維
16・・・伸縮性材料に密に縫い込まれて固定された高強度繊維に、更に樹脂で接着させて構成された固定点部
17・・・支持体の片面に設置された粘着剤層
18・・・シート状伸縮性材料に設定された固定点部
19・・・弾性繊維により構成された伸縮性材料
20・・・固定点部間を繋いで弾性繊維により構成されたシート状伸縮性材料に設定された高強度繊維
21・・・伸長方向を示す矢印
22・・・弾性繊維により構成された伸縮性材料に固定点部を設定し、その固定点部間を高強度繊維で繋いだ複合素材を支持体として、その片面側の全面に粘着剤層が設置されている機能性粘着テープ。
23・・・弾性繊維により構成された伸縮性材料
24・・・高強度繊維を伸縮性材料へ縫い込むことにより形成された固定点部
25・・・樹脂により高強度繊維と伸縮性材料を接着することにより、機能性粘着テープに形成された固定点部
26・・・伸縮性材料を構成する弾性繊維間を通りながら固定点部間を繋ぐ高強度繊維
27・・・保護を目的とする関節部位との接触部
28・・・保護を目的とする関節周辺部への巻き付け部
29・・・指先方向を示す矢印
30・・・弾性繊維により構成された伸縮性材料に固定点部を設定し、その固定点部間を高強度繊維で繋いだ複合素材を支持体として、その片面側の全面に粘着剤層が設置されている機能性粘着テープ。
31・・・弾性繊維により構成された伸縮性材料
32・・・高強度繊維を伸縮性材料へ縫い込むことにより形成された固定点部
33・・・樹脂により高強度繊維と伸縮性材料を接着することにより、機能性粘着テープに形成された固定点部
34・・・伸縮性材料を構成する弾性繊維間を通りながら固定点部間を繋ぐ高強度繊維
35・・・保護を目的とする関節部位との接触部
36・・・保護を目的とする関節周辺部への巻き付け部
37・・・つま先方向を示す矢印
伸縮性材料と高強度繊維から構成される複合素材を支持体とした機能性粘着テープであり、これらの組み合わせと設計により、人体の関節保護や更に高強度が必要とされるロボットの関節部位など、スポーツ産業から製造、工業の分野に利用の可能性が考えられる。
Claims (5)
- 弾性繊維により構成された引張り方向への伸縮性を有するシート状伸縮性材料に、少なくとも2つ以上の固定点部を設定し、その固定点部間を高強度繊維で繋ぐことにより伸縮可能な変位の方向と量が制限された複合素材を支持体として、その片面の全面または部分的に粘着剤層を有することを特徴とする機能性粘着テープ。
- 弾性繊維により構成されたシート状伸縮性材料が、引張り方向における伸縮前の長さに対して20%以上の伸び率を有するシート状伸縮性材料であり、そのシート状伸縮性材料に、少なくとも2つ以上の固定点部を設定し、その固定点部間を高強度繊維で繋ぐことにより伸縮可能な変位の方向と量が制限された複合素材を支持体として、その片面の全面または部分的に粘着剤層を有することを特徴とする請求項1に記載の機能性粘着テープ。
- 弾性繊維により構成された引張り方向への伸び率が20%以上である前記シート状伸縮性材料に、少なくとも2つ以上設定された固定点部が、高強度繊維を伸縮性材料へ縫い込むことにより形成されている複合素材を支持体として、その片面の全面または部分的に粘着剤層を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の機能性粘着テープ。
- 請求項1、2又は3に記載の機能性粘着テープであって、層の厚さ方向に貫通した通気口が設けられていることを特徴とする機能性粘着テープ。
- 請求項1から4のいずれかに記載の機能性粘着テープであって、その形状が機能性粘着テープにおける層の厚み方向から見た場合、保護を目的とする関節部位との接触部の両側に、保護を目的とする関節周辺部への巻き付け部が設けられた形状に設計されていることを特徴とする機能性粘着テープ。
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